JPWO2008093841A1 - 再生ログ解析プログラム、端末装置および自律移動型ロボット - Google Patents

再生ログ解析プログラム、端末装置および自律移動型ロボット Download PDF

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Abstract

「TPO」に応じ、ユーザニーズに適した楽曲ファイルを選曲および再生可能な技術を提供する。楽曲ファイルを再生可能な自律移動型ロボットが再生した再生ログを解析し、解析結果に基づいてユーザ嗜好に応じたリコメンデーションリストを生成する再生ログ解析プログラムである。このプログラムは、自律移動型ロボットが再生した再生ログを取得し再生ログデータベースに記憶する。この再生ログに基づいて、ユーザの嗜好を解析してユーザ独自のリコメンデーションリストを生成する。また、端末装置が楽曲ファイル提供サイトに接続すると、リコメンデーションリストに応じて楽曲ファイル情報を取得する。ここで取得した楽曲ファイル情報を表示させる。ユーザが所望の楽曲ファイルを選択すると、その選択された楽曲ファイルをダウンロードする。

Description

本発明は、楽曲ファイルの再生ログ解析技術に関する。特に、再生された楽曲ファイルをユーザ嗜好に応じてカスタマイズ可能な情報処理技術を用いた再生ログ解析プログラム、端末装置および自律移動型ロボットに関する。
近年、ライフスタイルの変化からいわゆる「癒し」へのニーズが高まってきている。この「癒し」に何を求めるかは人それぞれではあるが、音楽を聴くことで「癒し」を得ることができる人が多いとされている。音楽を聴くためのアイテムとしては、例えば、MP3プレイヤーと呼ばれているフラッシュメモリまたはHDD内蔵型のミュージックプレイヤーが知られている。このミュージックプレイヤーは、軽量かつ小型でありながらも大容量の記憶容量を搭載可能になったことから、多くのお気に入り曲を持ち運べるため広く普及している。
このミュージックプレイヤーで楽曲ファイルを聴くには、インターネットブラウザやミュージックプレイヤーに付属された専用ソフトウェアを用いて楽曲ファイル提供サイトにアクセスし、その楽曲ファイル提供サイトからユーザが所望する楽曲ファイルをパーソナルコンピュータ(以下、PCと表記する)のハードディスク等にダウンロードする。そして、ダウンロードした楽曲ファイルをPCに接続したミュージックプレイヤーに転送させることで、ミュージックプレイヤー本体において楽曲ファイルを再生して聴くことが可能となっている。
このような音楽配信システムに関する技術として、特開2005−149141号公報を抽出した。この技術は、音楽配信システムから配信された音楽コンテンツを携帯端末にダウンロードし、そのダウンロードした音楽コンテンツを希望する対象物(電子レンジや冷蔵庫などの家庭用電気製品)に転送して再生することが可能なシステムとなっている。これにより、キッチンやリビングルームなど、生活の中の様々な場面においてユーザが好みの音楽を聴いて楽しむことができる発明である。
特開2005−149141号公報
前述のように、楽曲ファイル提供サイトから楽曲ファイルを選択すれば、容易に音楽を聴くことができる。しかし、楽曲ファイル提供サイトには楽曲ファイルの種類が膨大に存在するため、この膨大な楽曲ファイルの中からユーザは目的の楽曲ファイルを検索する必要があった。すなわち、ユーザは「癒し」を求めて音楽を聴きたいのだが、その音楽を聴くために目的の楽曲ファイルを検索するという操作は面倒である。このような操作を行うことにより、本来の目的である「癒し」が損なわれてしまうことにもなっていた。
また、「癒し」を求めるユーザは、本質的に自身が好きな時に、好きな場所で、好みの音楽を聴きたいということを潜在的に望んでいる。つまり、Time(時間)、Place(場所、空間)、Occasion(場合)という「TPO」に応じて楽曲ファイルをコンシェルジュ(ナビゲートして実行、適切な選曲および再生)してくれる機能が望まれていることになる。
前述した特許文献1の技術では、キッチンにある電子レンジや冷蔵庫の側などの好きな場所で音楽再生が可能ではあるものの、時間的な条件と空間的な条件との関係性を加味していないなど、コンシェルジュとしての機能が十分満たされているとはいえない。
また一方で、近年の「新たな癒し」としては、AI(人工知能)機能を備えた家庭用ロボットが知られている。この家庭用ロボットは、『可愛い』、『面白い』とユーザに思わせる動きが多く、視覚的なリラクゼーション効果があると期待されている。
つまり、音楽が聴覚の癒しであるとすれば、家庭用ロボットは視覚の癒しとして機能していることになる。したがって、今後より深いレベルの癒しを求めるユーザには、これらを有機的にコラボレートすることでより一層の満足度を提供することができる。
第一の発明として、楽曲ファイルを再生可能な自律移動型ロボットが再生した再生ログを解析し、解析結果に基づいてユーザ嗜好に応じたリコメンデーションリストを端末装置内に生成する再生ログ解析プログラムを提供する。
そのプログラムは、前記自律移動型ロボットが再生した再生ログを取得する再生ログ取得手順と、 その再生ログ取得手順が取得した再生ログを再生ログデータベースに記憶する再生ログ記憶手順と、 前記再生ログデータベースに記憶された再生ログに基づいて、ユーザの嗜好を解析する再生ログ解析手順と、 その再生ログ解析手順によって、当該ユーザ独自のリコメンデーションリストを生成するリコメンデーションリスト生成手順と、 前記端末装置の通信手段が楽曲ファイル提供サイトにネットワーク接続されているか否かを判別するネットワーク接続判別手順と、 前記楽曲ファイル提供サイトに接続されている場合には、その楽曲ファイル提供サイトにて提供されている楽曲ファイル情報を前記リコメンデーションリストに応じて最適化して取得する楽曲ファイル情報取得手順と、 その取得した楽曲ファイル情報を前記端末装置の表示手段に表示させる楽曲ファイル表示手順と、 前記表示手段に表示された楽曲ファイル情報がユーザに選択された場合に、前記楽曲ファイル提供サイトに接続してダウンロードリクエストを送信し、選択された楽曲ファイルをダウンロードする楽曲ファイルダウンロード手順と、 そのダウンロードした楽曲ファイルを前記端末装置の記憶手段に記憶する楽曲ファイル記憶手順と、をコンピュータに実行させることとした再生ログ解析プログラムである。
「端末装置」とは、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、PDA、携帯電話など、ユーザに係る端末装置のことである。
「自律移動型ロボット」とは、楽曲ファイルを再生出力可能なロボットである。後述する実施形態における自律移動型ロボットは、再生された楽曲ファイルに応じて所定の動作を行う。ここで、当該ロボットには、楽曲再生に関する命令をユーザが触って操作するための操作センサを備えているもの、遠隔操作用のリモートコントロール装置(以下、「リモコン」と略記する場合あり)のみで操作が可能なもの、両方で行えるものがあり、両方が行えるものが標準的である。標準的な当該ロボットは、操作センサによる操作と、遠隔操作用のリモートコントロール装置(以下、「リモコン」と略記する場合あり)を用いた操作とが可能である。
ここで、「操作センサ」とは、いわゆるスイッチ、ボタンのようなタッチセンサ、当該ロボットを傾けた場合にそれを感知するジャイロセンサや加速度センサなどを含む。
さらに、ユーザが発する音声(声や拍手の音や口笛など)による操作が可能な「自律移動型ロボット」であってもよい。この場合のロボットには、ユーザが発する音声を入力するマイク、そのマイクに入力された音声を記憶する記憶手段、マイクに入力された音声を解析するアルゴリズムを含む解析手段、その解析手段の解析結果を動きや楽曲再生として出力したり再生を停止したりする操作命令とする出力手段、などを備える。
「再生ログ」とは、ユーザが自律移動型ロボットに対して再生命令を行った結果、再生された楽曲ファイルが記録されたデータのことである。
「リコメンデーションリスト」とは、顧客プロフィール、取引データ、購買行動データ等を元にしたリストのことである。例えば、ショパンが作曲した楽曲ファイルの再生ログがあるとする。このユーザは「クラシックが好み」と判断し、ショパンやショパンに関連するクラシック系統の楽曲ファイルなどをユーザに提示する。好みのアーティストやジャンルが提示されれば購買に繋がる可能性が高くなる。
「楽曲ファイル提供サイト」とは、インターネットブラウザや専用ソフトウェアを用いてWEBサイトにアクセスすると、多数の楽曲ファイルを表示し、視聴から購入を可能としているサイトのことである。通常、楽曲ファイル提供サイトからクレジットカード・ギフトカード・WEBマネーなどを用いて楽曲ファイルを購入可能なサイトなどがある。
「再生ログデータベース」とは、楽曲ファイル提供サイトからダウンロードした楽曲ファイル、私的に作成した楽曲ファイルなどを再生した際に出力されるログデータを記憶した記憶媒体である。このデータベースは、端末装置の外部記憶装置としているが、端末装置に内蔵されている場合もある。
なお、ダウンロードに関しては、楽曲ファイル提供サイトが従量制課金、定額制課金、無料などのいずれかは問わない。
たとえば、端末装置の通信手段が楽曲ファイル提供サイトにインターネット接続し、ユーザの選択に応じて好みの楽曲ファイルを端末装置にダウンロードする。
まず、自律移動型ロボットによって再生された再生ログを取得し、その取得した再生ログを再生ログデータベースに記憶する。
この再生ログデータベースに記憶された再生ログに基づいて、再生ログ解析手順がユーザの嗜好を解析する。この解析は、楽曲ファイルが再生された曲名やアーティスト名のほか、場所や時間などのTPO情報に基づいて実行する。
再生ログの解析後、ユーザ嗜好に適したリコメンデーションリストを生成する。
ここで、端末装置が楽曲ファイル提供サイトにネットワーク接続されているか否かを判別する。
端末装置が楽曲ファイル提供サイトに接続されていれば、その楽曲ファイル提供サイトにて提供されている楽曲ファイル情報を、生成済みのリコメンデーションリストに応じて最適化し取得する。
ここで取得した楽曲ファイル情報を端末装置の表示手段に表示させ、ユーザが選択することによって、楽曲ファイル提供サイトに接続しダウンロードリクエストを送信する。そして、選択された楽曲ファイルをダウンロードする。
ダウンロードした楽曲ファイルは、端末装置の記憶手段に記憶する。
端末装置の記憶手段に記憶された楽曲ファイルは、ユーザの楽曲ファイル再生命令によって端末装置から自律移動型ロボットに転送され、自律移動型ロボットの楽曲ファイル再生手段によって楽曲ファイルが再生される。
すなわち、楽曲ファイル提供サイトに提示された楽曲ファイルは、ユーザが意図的に検索して探すのではなく、生成されたリコメンデーションリストに応じて表示されることになる。このため、ユーザにとっては楽曲ファイル提供サイトにある膨大な楽曲ファイルリストから所望する楽曲ファイルを検索するという作業を行わずに、ユーザ嗜好に応じた楽曲ファイルを聴くことができる。
そして、楽曲ファイル提供者側にとってもサイトにアクセスしてきたユーザに対してミュージックコンシェルジュとしてのサービスを提供できるので、購入率の向上に期待できる。
第一の発明は、さらに、前記自律移動型ロボットに無線ネットワークを介して接続する無線ネットワーク接続手順と、その無線ネットワーク接続が確立された場合に、前記端末装置の記憶手段に記憶した楽曲ファイルを、前記自律移動型ロボットの再生手段で再生させるための再生命令を送信する楽曲ファイル再生命令送信手順と、当該コンピュータに実行させることとしてもよい。
「無線ネットワーク」とは、無線LANのことである。すなわち、自律移動型ロボットと音楽再生装置がIEEE802.11(11b/11a/11g)などのいずれかの規格を用いてネットワーク接続されている。
上記のような構成とすれば、楽曲ファイル再生命令送信手順によって、端末装置の記憶手段に記憶された楽曲ファイルを、無線ネットワークを介して自律移動型ロボットに送信して再生できる。すなわち、ケーブルレスによる無線ネットワークを用いて楽曲ファイルを送信することができるので、音楽を聴く際の利便性が向上する。
第一の発明は、さらに前記再生ログには、前記自律移動型ロボットが楽曲ファイルを再生した曲名を特定して記録した曲名データ再生ログを含むこととしてもよい。
ここで、「曲名データ再生ログ」は、楽曲ファイルの曲名のほか、アーティスト名、作詞者名・作曲者名、歌詞データが含まれる場合もある。
このような構成とすれば、曲名データをもとにユーザの嗜好を再生ログとして記憶しておき、次回の再生に用いることができるので、「TPO」に応じた楽曲ファイルを提供でき、ユーザの満足度を高めることに寄与する。
第一の発明における「再生ログ」は、前記自律移動型ロボットが楽曲ファイルを再生した曜日および時刻を記録した曜日・日時データ再生ログを含むこととしてもよい。
日時データには、年月日のほか、何時、何分、何秒という時刻に関するデータも含まれる。
また、『家族の誕生日』や『記念日』を入力しておくことができる。これにより、『家族の誕生日』や『記念日』には、誕生日や記念日に関連する楽曲ファイルが演奏されることになる。
このような構成とすれば、以下のような作用効果をなす。
日時データ再生ログには、例えば、楽曲ファイルが水曜日の22時に再生された場合、日曜日の13時に再生された場合などがある。この再生ログから平日の水曜日の夜に再生された楽曲ファイル(例えば、ジャンル:ロック 楽曲名:ボンジョビの**)と、休日の昼間に再生された楽曲ファイル(例えば、ジャンル:クラシック 楽曲名:ショパンの**)のジャンルの違いなどを把握することが可能となる。このデータを利用してリコメンデーションリストを生成する。そして、例えば、ユーザが休日に楽曲ファイル提供サイトにアクセスした場合には、休日昼間に再生されていたショパンの楽曲ファイルやクラシック系統の楽曲ファイルのリストを画面に表示する。
このようにすれば、「TPO」に応じた楽曲ファイルを選曲および再生する機能を高めることとなり、ユーザの満足度を高めることに寄与する。
第一の発明における「再生ログ」は、前記自律移動型ロボットが楽曲ファイルを再生した再生した場所に関する位置データを含むこととしてもよい。
「場所データ再生ログ」は、例えば、自宅のリビングルームで再生された場合、キッチンで再生された場合、寝室で再生された場合、ベランダで再生された場合などがある。位置データの取得には、自律移動型ロボットに予め内蔵したGPS機能などを用いる。
第一の発明は、前記自律移動型ロボットが楽曲ファイルを再生した音量および音響効果等の環境設定データ再生ログを含むこととしてもよい。
「環境設定データ」とは、音量、音響効果などである。音響効果は、さらに、 ルーム、サラウンド、ラウンドネス、エンハンス、イコライザ、バス、トレブルなどに細分化される。
『ルーム』は、畳やカーペットがある部屋などの残響の少ない環境と、堅い床や壁のある部屋などの残響の多い環境とで音の聞こえ方の差を調節する機能のことである。
『サラウンド』は、屋内においてリスニングポジションの違いによる音響の差を調整し、音の立体感や臨場感を出す機能のことである。
『ラウンドネス』は、音量を絞った状態でもバランスの良い音を再生させることができる機能のことである。
『エンハン』は、再生する音源にあわせて、音質を最適化する機能である。
『イコライザ』は、音楽のジャンルにあわせ、OFF、クラシック、ジャズ、ヒップホップ、ロック、スピーチから好みの音響効果を選択可能な機能のことである。
『バス』は、低音を、所定範囲で調整することができる機能である(例えば、−6から+6の範囲)。
『トレブル』は、高音を、所定範囲で調整することができる機能である(例えば、−6から+6の範囲)。
環境設定データ再生ログは、スピーカの音量、音階レベル、調律、音響効果などの音楽再生装置の設定データのことである。
ユーザが日常的に使用している音量、音階レベルおよび音響効果などを再生ログとして記憶しておき、次回の再生に用いることで、楽曲ファイル再生時の細かな設定が不要となる。
このため、聴覚レベルが普遍化されている場合のニーズを満たすことができ、ユーザの満足度を高めることに寄与する。
第一の発明の「再生ログ」として、ユーザが独自に作成した楽曲ファイル群からなるお気に入りプレイリストと、そのお気に入りプレイリストが再生された曜日及び時間データを関連付けたプレイリスト再生ログを含むこともできる。
「プレイリスト再生ログ」は、ユーザが作成したプレイリストの再生ログのことである。
例えば、ユーザは『ハワイアンTOP40』というハワイアン音楽の曲で編成したプレイリストを作成していたとする。そして、この『ハワイアンTOP40』というプレイリストは、日曜の昼間(11時〜16時)に良く聴いていたとする。また、平日の夜(20時〜23時)には、『ビジネス英語』というプレイリストを作成していたとする。このような場合には、月曜から金曜の夜間に自律移動型ロボットを操作して音楽を再生すると、『ビジネス英語』が自動的に再生される。一方、日曜などの休日の昼間の時間帯に自律移動型ロボットを操作して音楽を再生すると、『ハワイアンTOP40』が自動的に選択されて再生される。
好みのプレイリストを作成しておけば、日時データおよび時間データを加味して、その日時や時刻に聴いている確率の高い楽曲ファイルが演奏される。
第一の発明の「再生ログ」として、自律移動型ロボットが再生した楽曲ファイルと、その楽曲ファイルに関連付けられたダンスとが記録されたダンスカテゴリ再生ログを含むこともできる。ここで、「ダンスカテゴリ」は、楽曲ファイルのジャンルに応じて最適なダンスが選択されるように、予め最適化されているものとする。
前述の「ダンスカテゴリ」とは、ロック系、ポップス系、ジャズ系、ヒップホップ系、クラシック系などの楽曲ファイルのジャンルに対して設定されたダンスの種類のことである。例えば、ヒップホップ系の楽曲ファイルが再生されたとすると、そのヒップホップ系に適した種類のダンス(ヒップホップカテゴリ)を自律移動型ロボット10が実行する。ヒップホップ系の場合には、ホップで動きが機敏なダンスなどとなる。また、クラシック系の楽曲ファイルが再生された場合には、スローモーな感じのダンス(クラシックカテゴリ)が再生されることになる。再生した楽曲ファイルのジャンルに対応させてどのような種類のダンスを実行したかを記録しておく。
なお、ダンスカテゴリ再生ログは、コンピュータプログラムとして機能するが、端末装置や自律移動型ロボットにインストールして利用することも可能である。
第一の発明は、以下のように構成することも可能である。
すなわち、前記の「自律移動型ロボット」を、楽曲再生に関する命令を実行するためにユーザが触って操作するための操作センサを備えるとともに、遠隔操作用のリモートコントロール装置でも操作可能であり、「再生ログ」として、操作センサまたはリモートコントロール装置による再生操作の種別のデータである再生手段ログを備え、その再生手段ログを用いての楽曲再生を可能とするような構成とする。そして更に、「自律移動型ロボット」がユーザの発する音声による操作が可能である場合には、前記「再生手段ログ」には、更に、音声による再生である旨の種別データを含むこととする。
このような発明の構成によれば、再生操作の状況を再現するかのような楽曲再生が可能となる。すなわち、リモコンで再生させたのか、触って再生させたのか、ユーザが手を叩いたのか、などによって、再生すべき楽曲を自律移動型ロボットが選択するのである。
前述してきたような第一の発明に係るコンピュータプログラムを、記録媒体へ記憶させて提供することもできる。ここで、「記録媒体」とは、それ自身では空間を占有し得ないプログラムを担持することができる媒体である。例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−R、CD−RW、MO(光磁気ディスク)、DVD±R、DVD-RW、フラッシュメモリなどである。また、この発明に係るプログラムを格納したコンピュータから、通信回線を通じて他の端末装置へ伝送することも可能である。
前述した課題を解決するための第二の発明は、楽曲ファイル提供サイトにアクセス可能な通信手段と、その通信手段を介してダウンロードした楽曲ファイルを記憶する記憶手段と、その記憶手段に記憶された複数の楽曲ファイル情報を表示する表示手段と、前記記憶手段に記憶された楽曲ファイルを再生する楽曲ファイル再生手段とを備えるとともに、再生ログ解析プログラムがインストールされた端末装置に係る。
その再生ログ解析プログラムは、前記楽曲ファイル再生手段によって再生された楽曲ファイルの再生ログを取得する再生ログ取得手順と、 その再生ログ取得手順が取得した再生ログを再生ログデータベースに記憶する再生ログ記憶手順と、 前記再生ログデータベースに記憶された再生ログに基づいて、ユーザの嗜好を解析する再生ログ解析手順と、 その再生ログ解析手順によって、前記ユーザ独自のリコメンデーションリストを生成するリコメンデーションリスト生成手順と、 前記通信手段が楽曲ファイル提供サイトにネットワーク接続されているか否かを判別するネットワーク接続判別手順と、 そのネットワーク接続判別手順によって前記端末装置の通信手段が楽曲ファイル提供サイトに接続されている場合には、その楽曲ファイル提供サイトにて提供されている楽曲ファイル情報を前記リコメンデーションリストに応じて最適化して取得する楽曲ファイル情報取得手順と、 その取得した楽曲ファイル情報を前記表示手段に表示させる楽曲ファイル表示手順と、前記表示手段に表示された楽曲ファイル情報がユーザに選択された場合に、前記楽曲ファイル提供サイトに接続してダウンロードリクエストを送信し、選択された楽曲ファイルをダウンロードする楽曲ファイルダウンロード手順と、 そのダウンロードした楽曲ファイルを前記記憶手段に記憶する楽曲ファイル記憶手順と、を備えた再生ログ解析プログラムがインストールされた端末装置である。
「端末装置」とは、前述したように、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、PDA、携帯電話など、ユーザに係る端末装置のことである。
第二の発明は、更に、前記自律移動型ロボットに無線ネットワークを介して接続する無線ネットワーク接続手順と、その無線ネットワーク接続が確立された場合に、前記端末装置の記憶手段に記憶した楽曲ファイルを、前記自律移動型ロボットの再生手段で再生させるための再生命令を送信する楽曲ファイル再生命令送信手順と、を備えた再生ログ解析プログラムがインストールされた端末装置、とすることもできる。
第二の発明は、第一の発明と同様に、前記の「再生ログ」には、前記自律移動型ロボットが楽曲ファイルを再生した曲名を特定して記録した曲名データ再生ログを含むこととすることもできる。
また、前記の「再生ログ」には、前記自律移動型ロボットが楽曲ファイルを再生した曜日および時刻を記録した曜日・日時データを含むこととすることもできる。
また、前記の「再生ログ」には、前記自律移動型ロボットが楽曲ファイルを再生した再生した場所に関する位置データを含むこととすることもできる。
第二の発明は、更に、第一の発明と同様に、前記自律移動型ロボットが楽曲ファイルを再生した音量および音響効果等の環境設定データ再生ログを含むこととすることもできる。
また、前記の「再生ログ」は、ユーザが独自に作成した楽曲ファイル群からなるお気に入りプレイリストと、そのお気に入りプレイリストが再生された曜日及び時間データを関連付けたプレイリスト再生ログを含むこととすることもできる。
前述した課題を解決するための第三の発明は、楽曲ファイル提供サイトにアクセス可能な通信手段と、その通信手段を介してダウンロードした楽曲ファイルを記憶する記憶手段と、その記憶手段に記憶された複数の楽曲ファイル情報を表示する表示手段と、前記記憶手段に記憶された楽曲ファイルを再生する楽曲ファイル再生手段と、を備えるとともに、再生ログ解析プログラムがインストールされた自律移動型ロボットに係る。
その再生ログ解析プログラムは、前記楽曲ファイル再生手段によって再生された楽曲ファイルの再生ログを取得する再生ログ取得手順と、 その再生ログ取得手順が取得した再生ログを再生ログデータベースに記憶する再生ログ記憶手順と、 前記再生ログデータベースに記憶された再生ログに基づいて、ユーザの嗜好を解析する再生ログ解析手順と、 その再生ログ解析手順によって、前記ユーザ独自のリコメンデーションリストを生成するリコメンデーションリスト生成手順と、 前記通信手段が楽曲ファイル提供サイトにネットワーク接続されているか否かを判別するネットワーク接続判別手順と、 そのネットワーク接続判別手順によって前記自律移動型ロボットの通信手段が楽曲ファイル提供サイトに接続されている場合には、その楽曲ファイル提供サイトにて提供されている楽曲ファイル情報を前記リコメンデーションリストに応じて最適化して取得する楽曲ファイル情報取得手順と、 その取得した楽曲ファイル情報を前記表示手段に表示させる楽曲ファイル表示手順と、前記表示手段に表示された楽曲ファイル情報がユーザに選択された場合に、前記楽曲ファイル提供サイトに接続してダウンロードリクエストを送信し、選択された楽曲ファイルをダウンロードする楽曲ファイルダウンロード手順と、 そのダウンロードした楽曲ファイルを前記記憶手段に記憶する楽曲ファイル記憶手順と、を自律移動型ロボットの制御用コンピュータにて実行する。
第三の発明は、更に、以下のような構成を備えることができる。すなわち、移動空間内の障害物位置情報をマップデータとして記憶する記憶部と、撮影部からの画像データを処理する画像データ処理部と、移動機構を制御すると共に該移動機構内のセンサから出力されたセンサ情報に基いて走行情報を生成する移動機構制御部と、該移動機構制御部で生成した走行情報と上記画像データ処理部での処理結果とから位置を推定する位置推定部と、上記位置推定部で推定した位置と上記記憶部に記憶されているマップデータとから移動経路を求める移動経路計画部と、を備える。 それによって、上記移動機構制御部が、上記移動経路計画部で求めた移動経路に基いて上記移動機構を制御することで移動する、自律移動型ロボットとなる。
この場合の自律移動型ロボットは、ユーザからの位置情報および移動先情報の入力を受ける情報入力部と、該情報入力部から入力された位置情報と上記位置推定部で推定した位置とを関連付けて記憶する位置情報記憶部と、を備え、 上記情報入力部に対して移動先情報の入力があると、上記移動経路計画部が、入力された移動先情報に対応する位置データを上記記憶部から得て、上記記憶部に記憶されているマップデータを参照し、上記位置推定部で推定された位置から移動経路を求めることができることを特徴とする。
第三の発明は、更に、赤外線または超音波のいずれかによって測定対象を測定可能な測距センサと、その測距センサが測定した測定対象に関する位置情報を記憶する地図データ記憶手段とを備えることもできる。
「赤外線」とは、可視光の赤色の外側に分布する電磁波の一種であり、波長によって、近赤外線、中赤外線、遠赤外線に分けられる。測定対象の物質に赤外線を照射し、透過(あるいは反射)光を分光することでスペクトルを得て、対象物の特性を知ることができる。
自律移動型ロボットは、赤外線または超音波のいずれかの測距センサが障害物を検知すると、障害物を避けて目的地まで移動する。また、地図データ記憶手段には、当該障害物に関する位置情報を記憶し、自らの地図データとして後に用いる。
第三の発明は、第一の発明と同様、前記の「再生ログ」には、前記楽曲ファイル再生手段が楽曲ファイルを再生した曲名を特定して記録した曲名データ再生ログを含むこととすることができる。
第三の発明は、また、前記の「再生ログ」には、前記楽曲ファイル再生手段が楽曲ファイルを再生した曜日および時刻を記録した曜日・日時データ再生ログを含むこととすることができる。
第三の発明は、また、前記の「再生ログ」に、前記楽曲ファイル再生手段が楽曲ファイルを再生した場所に関する位置データを記録した場所データ再生ログを含むこととすることができる。
第三の発明は、また、前記の「再生ログ」に、前記楽曲ファイル再生手段が楽曲ファイルを再生した音量および音響効果等の環境設定データ再生ログを含むこととすることができる。
第三の発明は、また、前記の「再生ログ」に、ユーザが独自に作成した楽曲ファイル群からなるお気に入りプレイリストと、そのお気に入りプレイリストが再生された曜日及び時間データを関連付けたプレイリスト再生ログを含むこととすることができる。
第三の発明は、以下のように構成することも可能である。
すなわち、前記の「自律移動型ロボット」は、楽曲再生に関する命令を実行するためにユーザが触って操作するための操作センサを備えるとともに、遠隔操作用のリモートコントロール装置でも操作可能であり、「再生ログ」として、操作センサまたはリモートコントロール装置による再生操作の種別のデータである再生手段ログを備え、その再生手段ログを用いての楽曲再生を可能とするような構成とする。また、「自律移動型ロボット」がユーザの発する音声による操作が可能である場合には、前記「再生手段ログ」には、更に、音声による再生である旨の種別データを含むこととする。
このような発明によれば、再生操作の状況を再現するかのような楽曲再生が可能となる。すなわち、リモコンで再生させたのか、触って再生させたのか、ユーザが手を叩いたのか、などによって、再生すべき楽曲を自律移動型ロボットが選択するのである。
請求項1から請求項8に記載の発明によれば、「TPO」に応じてユーザニーズに適した楽曲ファイルを選曲および再生可能な再生ログ解析プログラムを提供することができた。
請求項9から請求項15に記載の発明によれば、「TPO」に応じてユーザニーズに適した楽曲ファイルを選曲および再生可能な端末装置を提供することができた。
請求項16から請求項23に記載の発明によれば、「TPO」に応じてユーザニーズに適した楽曲ファイルを選曲および再生可能な自律移動型ロボットを提供することができた。
システムの全体構成を示す概略図である。 自律移動型ロボットの外観形状を示した概略図である。 自律移動型ロボットのブロック構成図である。 図2中の記憶部に記憶されるマップデータの一例を示す図である。 図2中の位置情報記憶部が記憶するテーブルを模式的に示す図である。 端末装置のハードウェア構成を示したブロック図である。 楽曲ファイルの再生ログの種類を示した図である。 再生ログ解析プログラムの処理を示したフローチャートである。 再生ログ解析プログラムの処理を示したフローチャートである。
符号の説明
10 自律移動型ロボット
11 移動機構 12 移動機構制御部
13 記憶部 14 位置推定部
15 移動経路計画部 16 障害物検知部
17 マップデータ生成更新部 18 撮影部
19 画像データ処理部 20 情報入力部
20a 音声認識部 20b 入力情報処理部
20c 通信接続部 21 位置情報記憶部
22 到着判定部 23 出力部
30 端末装置 31 CPU
32 RAM 33 記憶部
34 入力部 35 表示部
36 通信部 37 出力部
38 入出力ポート
40 再生ログデータベース
以下、本発明を実施の形態および図面に基づいて、更に詳しく説明する。ここで使用する図面は、図1から図8である。図1は、音楽再生を可能な自律移動型ロボットと再生ログ解析プログラムがインストールされた端末装置からなる全体構成を示す概念図であり、図2は、自律移動型ロボットの外観形状を示した概略図であり、図3は、自律移動型ロボットの構成を示したブロック構成図であり、図4は、図2中の記憶部に記憶されるマップデータの一例を示す図であり、図5は、図2中の位置情報記憶部が記憶するテーブルを模式的に示す図であり、図6は、端末装置のハードウェア構成を示したブロック図であり、図7は、楽曲ファイルの再生ログの種類を示した図であり、図8および図9は、再生ログ解析プログラムの処理を示したフローチャートである。
(全体構成)
図1は、自律移動型ロボット10が音楽やインターネットラジオなどを再生する形態を模式的に示した概念図である。音楽を再生する場合には、端末装置30を用いて楽曲ファイル提供サイトにインターネット接続して楽曲ファイルをダウンロードし、その楽曲ファイルを自律移動型ロボット10に転送する。そして、その自律移動型ロボット10が、端末装置30から転送された楽曲ファイルを再生することができる。
自律移動型ロボット10は、音楽再生機能を有するミュージックプレイヤーや携帯電話を搭載することが可能であるように形成されている。すなわち、搭載されたミュージックプレイヤーや携帯電話内に記憶された楽曲ファイルを、自律移動型ロボット10が再生することもできる。なお、「ミュージックプレイヤー」とは、フラッシュメモリなどの記憶媒体に楽曲ファイルを所定の形式にて記録して再生する機能を有する装置のことである。代表的にはMP3プレイヤーなどがある。
図2から図5を参照して自律移動型ロボット10について説明する。
図2は、自律移動型ロボット10の外観形状を示した図であり、(a)は正面図、(b)は背面図である。図3は、自律移動型ロボット10のブロック構成図である。
自律移動型ロボット10は、例えば車輪をモータで移動して移動する移動機構11と、この移動機構11を制御する移動機構制御部12と、自ら(自律移動型ロボット10)の移動空間における障害物の位置情報をマップデータとして記憶する記憶部13と、自ら(自律移動型ロボット10)の位置を推定する位置推定部14と、前記の記憶部13に予め記憶された各種行動パターンや前記マップデータなどに基づいて現在位置から移動経路を計画して前記の移動機構制御部12に移動経路情報として出力する移動経路計画部15と、を備える。
自律移動型ロボット10は、移動経路計画部15で、行動パターンやマップデータを参照して、位置推定部14で推定した現在位置から移動経路を求め、移動機構制御部12に移動経路情報として出力し、移動機構制御部12が移動機構11を制御して移動経路情報に基いて移動経路に沿って移動する。
ここで、記憶部13には、自律移動型ロボット10が人の姿を検知すると検知した人を尾行するような追跡行動パターンや、後述するように障害物検知部16で障害物を検出した場合に障害物を回避するよう移動計画を実行するための行動パターンなど、各種行動パターンに沿って移動機構11を制御するための制御情報が、予め格納されている。
図1から図2における図示は省略しているが、本実施形態に係る自律移動型ロボット10は、楽曲再生に関する命令をユーザが触って操作するための操作センサを備えている。ここで、「操作センサ」とは、いわゆるスイッチ、ボタンのようなタッチセンサ、当該ロボットを傾けた場合にそれを感知するジャイロセンサや加速度センサなどを含む。
さらに、ユーザが発する音声(声や拍手の音や口笛など)による操作が可能である。すなわち、音声による操作を可能とするため、ユーザが発する音声を入力するマイク、そのマイクに入力された音声を記憶する記憶手段、マイクに入力された音声を解析するアルゴリズムを含む解析手段、その解析手段の解析結果を動きや楽曲再生として出力したり再生を停止したりする操作命令とする出力手段、などを備えている。
図4に示す自律移動型ロボット10には、超音波測距センサや赤外線測距センサなどの各種センサからの出力信号を受けて、障害物を検知する障害物検知部16と、この障害物検知部16から障害物の存在およびその方向に関する情報の入力を受けると、位置推定部14で推定された位置を参照して、最終的な障害物の位置情報を生成および更新するマップデータ生成更新部17と、を備える。超音波測距センサは、ロボットと周囲の物体との接触を超音波によって検知する。
赤外線測距センサは、測定対象の物質に赤外線を照射し、透過(あるいは反射)光を分光することでスペクトルを得て、対象物の特性を知る方法であり、ロボットの進行方向およびその他の方向の所定距離にある物体を検知する。
このような障害物センサからの出力信号を受けると、障害物検知部16は、ロボット近傍における障害物の有無やロボットからの障害物の方向を判定し、マップデータ生成更新部17にその結果が出力される。マップデータ生成更新部17は、障害物検知部16から障害物の存在およびその方向に関する情報の入力を受けると、位置推定部14で推定された位置を参照して、最終的な障害物の位置情報を作成し、マップデータとして作成する。
図4はマップデータの一例を示す図である。自律移動型ロボット10の移動空間の任意領域が、例えば、格子状に区分されている。そして、各区域が、例えば二次元の座標(X,Y)で表される。図中、「1」は障害物あり、「0」は障害物がない旨、「−1」は障害物の有無が不明である旨を、それぞれ示している。
マップデータのデータ構造は図4に示す他、ロボットの移動領域内の各位置での障害物の有無につき、付加情報として、撮影部18で生成された画像データおよび各種障害物センサによるセンサ情報に基づいて推定される障害物の存在確率を、格子点毎に示すようなデータ構造であってもよい。
図2および図3に示す自律移動型ロボット10は、カメラおよびそのカメラドライバなどを含む撮影部18と、撮影部18から出力された画像データを処理する画像データ処理部19を備える。撮影部18内のカメラは、カメラドライバで撮影方向や撮影タイミングなどが制御されて、撮影により画像データを生成する。そして、画像データ処理部19は、処理結果に応じて、位置推定部14で推定された位置と共に画像データを、記憶部13に記憶させる。
また、画像データ処理部19は処理結果に応じて、後述するように障害物を検知した場合にはマップデータ生成更新部17にその処理結果を出力する。そして、この出力を受けたマップデータ生成更新部17は、位置推定部14で推定された位置と処理結果に基いて障害物の位置を算定して、記憶部13に記憶されたマップデータを更新する。
このように、自律移動型ロボット10が自分でロボット移動空間内の障害物位置情報をマップデータとして作成し、既に記憶部13に記憶されている障害物位置情報が現状と合わない場合にはマップデータを更新する。これにより、自律移動型ロボット10はロボット移動空間が全く変化しても、その変化に対応して自律移動することができる。
本発明の自律移動型ロボット10においては、ユーザがロボット移動空間内の任意の位置に対して付した名称などの位置情報、および自律移動型ロボット10の移動先の指示情報としての移動先情報の入力を受ける情報入力部20と、この情報入力部20で入力された位置情報と位置推定部14で推定された位置とを関連付けて記憶する位置情報記憶部21と、を備える。
図5は、位置情報記憶部21が位置情報と推定位置とを関連付けて記憶するテーブルを模式的に示す図である。位置情報記憶部21に格納されるテーブルは、位置推定部14で推定された位置、即ち、ロボット移動空間内での該当する位置座標(x,y)と、その位置座標にユーザが任意に付した名称などの位置情報とが一対一で対応するように構成されている。
例えば、情報入力部から入力された位置情報(図5では、「げんかん」、「きっちん」、「おうせつま」)に対して、それぞれメモリ番号が付された第1テーブルT1と、この第1テーブルT1に付された各メモリ番号に対してロボット移動空間内での該当する位置座標(x,y)が格納される第2テーブルT2とで構成されているが、一つのテーブルでその対応関係を記憶させるようにしてもよい。
ここで、マップデータ中の障害物の位置を示す座標(X,Y)と位置推定部14で推定される位置座標(x,y)とは、同じ区分サイズで説明しているが、必ずしも区分サイズは同一レベルである必要はなく、位置推定部14で推定される位置座標(x,y)の区分サイズはより細かくてもよい。
この情報入力部20は、音声で入力された移動先情報および位置情報を判断する音声認識部20aと、この音声認識部20aで判断された位置情報と位置情報推定部14で推定された現在の自律移動型ロボット10の位置とを前述のように関連付けて記憶するよう位置情報記憶部21に指示する入力情報処理部20bと、から構成されてもよい。また、情報入力部20はリモコンやタッチパネルなどと接続され、ユーザからの操作指示を受けるためのインタフェース機能を備えている。したがって、ユーザが位置情報を入力したり、また、ロボットに移動させるために、直接ロボットに前に進めとか左に旋回せよといった移動指示が入力することができるようになっていてもよい。
また、情報入力部20は、外部と携帯電話やパソコン(端末装置30)などの外部コンピュータと接続する通信接続部20cと、以下のような入力情報処理部20bと、で構成されてもよい。
その入力情報処理部20bは、外部コンピュータの入出力表示部に対して記憶部13に記憶されているマップデータを画面表示した場合、この画面表示されたマップデータ上でマウスなどのポインティングデバイスを用いて位置情報を入力したい位置座標の指定入力およびこの位置座標に対する位置情報の入力を受けるのである。
撮影部18が生成した画像データと、その生成時の位置推定部14で推定された位置とが組みとして、記憶部13に記憶されている場合には、画面表示にポインティングデバイスで指定された位置での画像データを参照情報として外部コンピュータに出力表示することで、ユーザは、正しくマップデータの各位置、即ち座標に対して名称などの位置情報を入力することができる。
また、図2および図3に示すように、情報入力部20が音声入力部20aと入力情報処理部20bと通信接続部20cとから構成されていることにより、多数の位置情報とその座標との組みを入力する場合や、適宜数個の位置情報とその座標との組みを容易に入力する場合など、適宜ユーザの好みに応じて入力の仕方を適宜選択することができる。
さらに、情報入力部20は、ユーザから自律移動型ロボット10の移動先情報が音声で入力されたり、携帯電話との通信接続により移動先情報が入力されたり、又は、メール送受信などで外部コンピュータと接続されて移動先情報が入力されると、移動経路計画部15に対して入力された移動先情報を通知して移動経路を計画するように指示する。この指示を受けた移動経路計画部15は、移動先情報と位置推定部14で推定された現在の位置と記憶部13に記憶されたマップデータとを用いて移動経路を計画し、移動機構制御部12に対して移動経路情報を出力する。この出力を受けた移動機構制御部12は、入力された移動経路情報に基いて、自律移動するよう移動機構を制御する。
自律移動型ロボット10は、移動経路計画部15からの移動経路情報と、移動機構11内のセンサ情報に基いて生成される走行距離や走行方向などの走行情報と、位置推定部14で推定された位置とから、移動先に到達したか否かの判断を行う到達判定部22と、この到達判定部22で情報入力部20に入力された移動先情報とが一致する場合に、外部に到達した旨の情報を出力する出力部23とを備える。
したがって、自律移動型ロボット10が移動先に移動すると、出力部23により、例えば、「到着しました」旨のメッセージを音声として出力したり、ユーザの携帯情報端末装置に発信してそのメッセージを音声出力したり、そのメッセージをメールで送信する。また、後述するように、予め記憶部13に記憶されている行動パターンにより移動機構制御部12が移動機構11を制御して、所定の動作を行うようにすることもできる。出力部23は、所定の時間経過しても到達しない場合には、出力部23により、例えば「到達できない」旨のメッセージを各種形態に沿って出力することもできる。
なお図示は省略するが、自律移動型ロボット10は、充電式バッテリにて駆動するが、その充電式バッテリの容量が減少して駆動に支障が出るレベルになった場合には、ACアダプタの位置に戻り、自律的に充電する機能を備えている。そのACアダプタは、図示は省略するが、自律移動型ロボット10が乗ることのできる台に充電用の端子を備えている。
また、後に詳述する「再生ログ」を解析することにより、ユーザが音楽を聴かない時間帯や曜日などを割り出し、そうした時間帯にACアダプタの位置に戻り、充電を自律的に行わせるようにすることもできる。
(端末装置)
図6は、端末装置30のハードウェア構成を示したブロック図である。
端末装置30は、自律移動型ロボット10に無線LANで接続されており、ダウンロードした楽曲ファイルを転送するための再生ログ解析プログラムがインストールされた、いわゆる家庭用のパーソナルコンピュータである。
ハードウェア構成としては、端末装置30全体の制御および各種演算処理を行うCPU31、各種データを書き込む際に、それらデータを一時的に展開して記憶するRAM32、オペレーティングシステム、アプリケーションソフトおよび各種データなどが記憶される記憶部33、マウスやキーボード等の入力部34、ディスプレイ等の表示部35、インターネットやイントラネットなどの電気通信回線に接続可能な通信部36、各種データをプリンタ等に出力可能な出力部37および各種データの入出力部である入出力ポート38を備えて構成されている。
また、端末装置30は、再生ログデータベース40と接続されている。この再生ログデータベース40は、端末装置30の外部記憶装置として機能し、自律移動型ロボット10がどのような楽曲ファイルを再生したかを記録する、再生ログを記憶しておくことでデータ保全に寄与している。なお、再生ログデータベース40は端末装置30の格納された内蔵型としても良い。
(再生ログ)
図7は、楽曲ファイルの再生ログの種類を示した図である。
楽曲ファイルの再生ログとしては、自律移動型ロボット10が楽曲ファイルを再生した曲名を特定して記録した曲名データ再生ログ、楽曲ファイルを再生した曜日および時刻を記録した曜日・日時データ再生ログ、楽曲ファイルを再生した場所を記録した場所データ再生ログ、楽曲ファイルを再生した音量および音響効果等の環境設定データ再生ログ、お気に入りプレイリストを再生したプレイリスト再生ログ、音楽ジャンルに対応させてどのような種類のダンスをしたかを記録したダンスカテゴリ再生ログなどがある。
曲名データ再生ログとは、楽曲ファイルの曲名のほか、アーティスト名、作詞者名・作曲者名、歌詞データが含まれる。図示はしていないが、ジャンル、アルバム名、写真データなどを含んでも良い。
曲名データ再生ログを含むことにより、その曲名からアーティスト名、作詞者名・作曲者名などの各種データを取得することができ、ユーザニーズに応じてリコメンデーションリストを生成することができる。リコメンデーションリストとは、顧客プロフィール、取引データ、購買行動データ等を元に生成したリストのことである。例えば、ショパン作曲の楽曲ファイルの再生ログがあるとすると、このユーザは「クラシックが好みである」と判断し、ショパンやショパンに関連するクラシック系統の楽曲ファイルをユーザに提示する。つまり、ユーザが好みのアーティスト等が提示されれば購買に繋がる可能性が高くなる。
曜日・日時データ再生ログとは、主に、何曜日の何時に再生されたかを把握するためのログである。例えば、楽曲ファイルAが水曜日の22時には『ジャンル:ロック 楽曲名:ボンジョビの**』が再生されたとする。また、楽曲ファイルBが日曜日の13時には、『ジャンル:クラシック 楽曲名:ショパン』再生されたとする。つまり、このユーザは、平日の夜はロックを聴きたい気分であり、休日の昼間はクラシックを聴きたい気分であることが伺える。このように、曜日や時間帯、気分によって聴く音楽のジャンルが異なる場合があり、本発明では、この違いを把握しておくことで、ユーザニーズに的確に答える、いわばコンシェルジュとして機能させている。
また、日時データには、年月日データのほか、何時、何分、何秒という時刻に関するデータも含まれる。年月日データがあれば、過去(1976年12月24日など)に聞いた曲がどのような曲であったかを、後からも閲覧することができる。
また、曜日・日時データ再生ログには、『家族の誕生日』や『記念日』などの情報を入力しておくことで、誕生日や記念日に所定の楽曲ファイルを演奏させることができる。例えば、子供の誕生日が6月10日である場合、「Birthday Date:06/10」と入力して設定しておく。続いて、この「Birthday Date01:06/10」にどのような楽曲ファイルを再生するかを選択する。これは、予め「Happy Birthday」に関連した楽曲ファイルが用意されているが、このほか、楽曲ファイル提供サイトから「Happy Birthday」に関連した楽曲ファイル一覧から所望する曲を選択することもできる。
なお、「Birthday Date:06/10:21:00」とすれば、6月10日の21時に演奏するようにし、より細かく設定することが可能とある。
また、場所を記録した場所データ再生ログとは、自宅のリビングルームで再生された場合には『リビング』、キッチンで再生された場合には、『キッチン』、ベランダで再生された場合には、『ベランダ』寝室で再生された場合には『寝室』と記憶しておく。この場所データの取得にはGPS機能を用いている。
また、音量および音響効果等の環境設定データ再生ログとは、楽曲ファイルを再生している時のスピーカの音量レベルや音を高低の順番に並べた音階レベルなど、自律移動型ロボット10で設定可能なデータのことである。これら音楽を聴く際の環境設定をしておくことで、ユーザが日常的に使用している音量レベルや音階レベルなどを把握しておくことができるので、楽曲ファイル再生時における細かな環境設定操作が不要となる。
音響効果には、ルーム、サラウンド、ラウンドネス、エンハンス、イコライザ、バス、トレブルなどがある。
『ルーム』は、畳やカーペットがある部屋などの残響の少ない環境と、堅い床や壁のある部屋などの残響の多い環境とで音の聞こえ方の差を調節する機能のことである。
『サラウンド』は、屋内においてリスニングポジションの違いによる音響の差を調整し、音の立体感や臨場感を出す機能のことである。
『ラウンドネス』は、音量を絞った状態でもバランスの良い音を再生させることができる機能のことである。
『エンハン』は、再生する音源にあわせて、音質を最適化する機能である。
『イコライザ』は、音楽のジャンルにあわせ、OFF、クラシック、ジャズ、ヒップホップ、ロック、スピーチから好みの音響効果を選択可能な機能のことである。
『バス』は、低音を、所定範囲で調整することができる機能である(例えば、−6から+6の範囲)。
『トレブル』は、高音を、所定範囲で調整することができる機能である(例えば、−6から+6の範囲)。
プレイリスト再生ログは、ユーザが独自に作成した楽曲ファイル群からなるお気に入りプレイリストと、そのお気に入りプレイリストが再生された曜日及び時間データを関連付けた再生ログである。
例えば、ユーザは『ハワイアンTOP40』というハワイアン音楽の曲で編成したプレイリストを作成していたとする。そして、この『ハワイアンTOP40』というプレイリストは、日曜の昼間(11時〜16時)に良く聴いていたとする。また、平日の夜(20時〜23時)には、『ビジネス英語』というプレイリストを作成していたとする。このような場合には、月曜から金曜の夜間に自律移動型ロボット10を操作して音楽を再生すると、『ビジネス英語』が自動的に再生される。一方、日曜などの休日の昼間の時間帯に自律移動型ロボット10を操作して音楽を再生すると、『ハワイアンTOP40』が自動的に選択されて再生される。
すなわち、好みのプレイリストを作成しておけば、日時データ及び時間データを加味して、普段良く聴いている楽曲ファイルが演奏されるため、利便性に優れる。
ダンスカテゴリ再生ログは、自律移動型ロボット10が所定の音楽にあわせてダンスを実行した際に、再生された楽曲ファイルとダンスとを関連付けて記録した再生ログのことである。ダンスカテゴリとは、ロック系、ポップス系、ジャズ系、ヒップホップ系、クラシック系などの楽曲ファイルのジャンルに対して設定されたダンスの種類のことである。すなわち、ヒップホップ系の楽曲ファイルが再生されたとすると、そのヒップホップ系に適した種類のダンス(ヒップホップカテゴリ)を自律移動型ロボット10が実行する。ヒップホップ系の場合には、ホップで動きが機敏なダンスなどとなる。また、クラシック系の楽曲ファイルが再生された場合には、スローモーな感じのダンス(クラシックカテゴリ)が再生されることになる。
そして、再生した楽曲ファイルのジャンルに対応させてどのようなカテゴリのダンスを実行したかを記録しておく。
自律移動型ロボット10は、購入時にデフォルトで搭載されているダンスのカテゴリをバージョンアップすることで、新しい動きをするダンスカテゴリを反映させることができる。
バージョンアップとしては、インターネットで自律移動型ロボット10の公式サイトや前述の楽曲ファイル提供サイトなどにアップロードされたものを端末装置30にダウンロードして、無線LANによって自律移動型ロボット10に転送することで反映される。なお、新しいダンスのダウンロードによって課金手段を行うことが可能である。
ダンスカテゴリ再生ログは、コンピュータプログラムとして機能するが、端末装置30や自律移動型ロボット10にインストールして利用することも可能である。
「再生ログ」として、自律移動型ロボット10に備えられた操作センサまたはリモートコントロール装置による再生操作の種別のデータである再生手段ログを備えることとしてもよい。自律移動型ロボット10は、その再生手段ログを用いての楽曲再生を可能とするような構成を備える。更に、本実施形態に係る自律移動型ロボット10は、ユーザの発する音声による操作が可能であるので、前記「再生手段ログ」には、更に、音声による再生である旨の種別データを含むこととする。
このような「再生ログ」を用いれば、再生操作の状況を再現するかのような楽曲再生が可能となる。すなわち、リモコンで再生させたのか、触って再生させたのか、ユーザが手を叩いたのか、などによって、再生すべき楽曲を自律移動型ロボット10が選択することとなる。
図8および図9を参照して、自律移動型ロボット10と再生ログ解析プログラムの一連の動作について説明する。
自律移動型ロボット10が楽曲ファイルを再生する(S101)。
まず、自律移動型ロボット10によって再生された楽曲ファイルの再生ログを取得し(S102)、その取得した再生ログを再生ログデータベース40に記憶する(S103)。
この再生ログデータベース40に記憶された再生ログに基づいて、再生ログ解析手順がユーザの嗜好を解析していく(S104)。解析については、前述したように楽曲ファイルが再生された曲名やアーティスト名、再生場所、曜日、日時、などの各種再生ログに基づいて行われる。
そして再生ログ解析後、ユーザ嗜好に適したリコメンデーションリストを生成する(S105)。
次に、端末装置30が楽曲ファイル提供サイトにインターネット接続されているか否かを判別し(S106)、端末装置30が楽曲ファイル提供サイトに接続されていると判別されれば、その楽曲ファイル提供サイトにて提供されている楽曲ファイル情報を、生成済みのリコメンデーションリストに応じて最適化し取得する(S107)。
ユーザは、『休日にショパンを良く聴いている』というリコメンデーション(再生ログ)されていれば、例えば、日曜日の昼間にアクセスした際には、楽曲ファイル提供サイトからクラシック系の音楽、特にショパンの曲を収集することである。
一方、インターネット接続がされていないと判別された場合には、接続待ち状態となる(S108)。
続いて、端末装置30が取得した楽曲ファイル情報を端末装置30の表示部15に表示させる(S109)。その表示部15に表示された楽曲ファイルリストから、ユーザが所望する楽曲ファイルが選択されたか否かを判別する(S110)。ユーザが楽曲ファイルを選択した場合には、再び楽曲ファイル提供サイトに接続し(S111)、ダウンロードリクエストを送信する。そして、選択した楽曲ファイルをダウンロードする(S112)。一方、楽曲ファイルを選択していない状態と判別された場合には、ユーザによる選択待ち状態となる(S113)。
そして、端末装置30にダウンロードされた楽曲ファイルは、記憶部13に記憶される(S114)。
端末装置30の記憶部13に記憶された楽曲ファイルは、ユーザの楽曲ファイル再生命令によって端末装置30から自律移動型ロボット10に転送され、自律移動型ロボットの楽曲ファイル再生手段によって楽曲ファイルが再生されるのである。自律移動型ロボット10は、場所データ再生ログやユーザの操作命令をもとに、移動や曲調にあわせたダンスをしながら楽曲ファイルを再生する。
すなわち、楽曲ファイル提供サイトに提示された楽曲ファイルは、ユーザが意図的に検索して探すのではなく、再生ログに基づいて生成されたリコメンデーションリストに応じて表示されることになる。このため、ユーザにとっては、楽曲ファイル提供サイトにある膨大な楽曲ファイルリストから所望する楽曲ファイルを検索するという作業を行わずに、自らの嗜好に応じた楽曲ファイルを聴くことができる。これは、各種再生ログに基づいてユーザの嗜好を把握することで、「TPO」に応じた楽曲ファイルをコンシェルジュ(ナビゲートして実行、適切に選曲して再生)してもらうことが可能となる。
なお、本実施形態における再生ログ解析プログラムは、端末装置30にインストールされた形態としているが、これに限定されるものではない。例えば、自律移動型ロボット10をインターネット接続可能に形成すれば、再生ログ解析プログラムを記憶部13にインストールしてリコメンデーションリストを生成し、そのリコメンデーションリストからユーザ嗜好に応じた楽曲ファイルをダウンロードすることができる。
また、インターネット接続のみを端末装置30に依存し、再生ログ解析プログラムを記憶部13にインストールするようにして良い。
図示は省略するが、自律移動型ロボット10には、前述のリモコン(赤外線等による無線通信デバイス)との無線通信機能を備えている。ユーザは、自律移動型ロボット10を利用する場面ではリモコンを近傍に置いていることが一般的であることから、自律移動型ロボット10は、当該リモコンとの無線通信を実行することによってリモコンの位置を特定することができる。さらには、リモコンの位置に移動することで、ユーザに近づくことができる。
この機能によれば、自律移動型ロボット10がユーザのペットのように、後をついて回らせることができる。ユーザは、自律移動型ロボット10に愛着を感じる場合もあろう。
前述のような機能を、再生ログとして追加することも当然可能である。すなわち、再生操作の状況を再現するかのような楽曲再生が可能となる。すなわち、リモコンで再生させたのか、触って再生させたのか、ユーザが手を叩いたのか、などによって、再生すべき楽曲を自律移動型ロボット10が選択することとなる。
本発明は、自律移動型ロボットおよび楽曲の再生装置の製造業、前記再生装置を操作するためのソフトウェア作成業、エンターテイメント業などにおいて、利用可能性がある。

Claims (23)

  1. 楽曲ファイルを再生可能な自律移動型ロボットが再生した再生ログを解析し、解析結果に基づいてユーザ嗜好に応じたリコメンデーションリストを端末装置内に生成する再生ログ解析プログラムであって、
    そのプログラムは、前記自律移動型ロボットが再生した再生ログを取得する再生ログ取得手順と、
    その再生ログ取得手順が取得した再生ログを再生ログデータベースに記憶する再生ログ記憶手順と、
    前記再生ログデータベースに記憶された再生ログに基づいて、ユーザの嗜好を解析する再生ログ解析手順と、
    その再生ログ解析手順によって、当該ユーザ独自のリコメンデーションリストを生成するリコメンデーションリスト生成手順と、
    前記端末装置の通信手段が楽曲ファイル提供サイトにネットワーク接続されているか否かを判別するネットワーク接続判別手順と、
    前記楽曲ファイル提供サイトに接続されている場合には、その楽曲ファイル提供サイトにて提供されている楽曲ファイル情報を前記リコメンデーションリストに応じて最適化して取得する楽曲ファイル情報取得手順と、
    その取得した楽曲ファイル情報を前記端末装置の表示手段に表示させる楽曲ファイル表示手順と、
    前記表示手段に表示された楽曲ファイル情報がユーザに選択された場合に、前記楽曲ファイル提供サイトに接続してダウンロードリクエストを送信し、選択された楽曲ファイルをダウンロードする楽曲ファイルダウンロード手順と、
    そのダウンロードした楽曲ファイルを前記端末装置の記憶手段に記憶する楽曲ファイル記憶手順と、
    をコンピュータに実行させることとした再生ログ解析プログラム。
  2. 前記自律移動型ロボットに無線ネットワークを介して接続する無線ネットワーク接続手順と、
    その無線ネットワーク接続が確立された場合に、前記端末装置の記憶手段に記憶した楽曲ファイルを、前記自律移動型ロボットの再生手段で再生させるための再生命令を送信する楽曲ファイル再生命令送信手順と、
    をコンピュータに実行させることとした請求項1記載の再生ログ解析プログラム。
  3. 前記再生ログには、前記自律移動型ロボットが楽曲ファイルを再生した曲名を特定して記録した曲名データ再生ログを含むことを特徴とする請求項1または請求項2記載の再生ログ解析プログラム。
  4. 前記再生ログには、前記自律移動型ロボットが楽曲ファイルを再生した曜日および時刻を記録した曜日・日時データ再生ログを含むことを特徴とする請求項1または請求項2記載の再生ログ解析プログラム。
  5. 前記再生ログには、前記自律移動型ロボットが楽曲ファイルを再生した場所を記録した場所データ再生ログを含むことを特徴とする請求項1または請求項2記載の再生ログ解析プログラム。
  6. 前記再生ログは、前記自律移動型ロボットが楽曲ファイルを再生した音量および音響効果等の環境設定データ再生ログを含むことを特徴とする請求項1または請求項2記載の再生ログ解析プログラム。
  7. 前記再生ログは、ユーザが独自に作成した楽曲ファイル群からなるお気に入りプレイリストと、そのお気に入りプレイリストが再生された曜日及び時間データを関連付けたプレイリスト再生ログを含むことを特徴とする請求項1または請求項2記載の再生ログ解析プログラム。
  8. 前記再生ログは、自律移動型ロボットが再生した楽曲ファイルと、その楽曲ファイルに関連付けられたダンスとが記録されたダンスカテゴリ再生ログを含み、前記ダンスカテゴリは、楽曲ファイルのジャンルに応じて最適なダンスが選択されるように最適化されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の再生ログ解析プログラム。
  9. 楽曲ファイル提供サイトにアクセス可能な通信手段と、その通信手段を介してダウンロードした楽曲ファイルを記憶する記憶手段と、その記憶手段に記憶された複数の楽曲ファイル情報を表示する表示手段と、前記記憶手段に記憶された楽曲ファイルを再生する楽曲ファイル再生手段とを備えるとともに、再生ログ解析プログラムがインストールされた端末装置であって、
    その再生ログ解析プログラムは、 前記楽曲ファイル再生手段によって再生された楽曲ファイルの再生ログを取得する再生ログ取得手順と、
    その再生ログ取得手順が取得した再生ログを再生ログデータベースに記憶する再生ログ記憶手順と、
    前記再生ログデータベースに記憶された再生ログに基づいて、ユーザの嗜好を解析する再生ログ解析手順と、
    その再生ログ解析手順によって、前記ユーザ独自のリコメンデーションリストを生成するリコメンデーションリスト生成手順と、
    前記通信手段が楽曲ファイル提供サイトにネットワーク接続されているか否かを判別するネットワーク接続判別手順と、
    そのネットワーク接続判別手順によって前記端末装置の通信手段が楽曲ファイル提供サイトに接続されている場合には、その楽曲ファイル提供サイトにて提供されている楽曲ファイル情報を前記リコメンデーションリストに応じて最適化して取得する楽曲ファイル情報取得手順と、
    その取得した楽曲ファイル情報を前記表示手段に表示させる楽曲ファイル表示手順と、
    前記表示手段に表示された楽曲ファイル情報がユーザに選択された場合に、前記楽曲ファイル提供サイトに接続してダウンロードリクエストを送信し、選択された楽曲ファイルをダウンロードする楽曲ファイルダウンロード手順と、
    そのダウンロードした楽曲ファイルを前記記憶手段に記憶する楽曲ファイル記憶手順と、
    を備えた再生ログ解析プログラムとしたことを特徴とする端末装置。
  10. 前記自律移動型ロボットに無線ネットワークを介して接続する無線ネットワーク接続手順と、
    その無線ネットワーク接続が確立された場合に、前記端末装置の記憶手段に記憶した楽曲ファイルを、前記自律移動型ロボットの再生手段で再生させるための再生命令を送信する楽曲ファイル再生命令送信手順と、
    を備えた再生ログ解析プログラムがインストールされた請求項9記載の端末装置。
  11. 前記再生ログには、前記自律移動型ロボットが楽曲ファイルを再生した曲名を特定して記録した曲名データ再生ログを含むことを特徴とする請求項9または請求項10記載の端末装置。
  12. 前記再生ログには、前記自律移動型ロボットが楽曲ファイルを再生した曜日および時刻を記録した曜日・日時データ再生ログを含むことを特徴とする請求項9または請求項10記載の端末装置。
  13. 前記再生ログには、前記自律移動型ロボットが楽曲ファイルを再生した場所を記録した場所データ再生ログを含むことを特徴とする請求項9または請求項10記載の端末装置。
  14. 前記再生ログは、前記自律移動型ロボットが楽曲ファイルを再生した音量および音響効果等の環境設定データ再生ログを含むことを特徴とする請求項9または請求項10記載の端末装置。
  15. 前記再生ログは、ユーザが独自に作成した楽曲ファイル群からなるお気に入りプレイリストと、そのお気に入りプレイリストが再生された曜日及び時間データを関連付けたプレイリスト再生ログを含むことを特徴とする請求項9または請求項10記載の端末装置。
  16. 楽曲ファイル提供サイトにアクセス可能な通信手段と、その通信手段を介してダウンロードした楽曲ファイルを記憶する記憶手段と、その記憶手段に記憶された複数の楽曲ファイル情報を表示する表示手段と、前記記憶手段に記憶された楽曲ファイルを再生する楽曲ファイル再生手段と、を備えるとともに、再生ログ解析プログラムがインストールされた自律移動型ロボットであって、
    その再生ログ解析プログラムは、前記楽曲ファイル再生手段によって再生された楽曲ファイルの再生ログを取得する再生ログ取得手順と、
    その再生ログ取得手順が取得した再生ログを再生ログデータベースに記憶する再生ログ記憶手順と、
    前記再生ログデータベースに記憶された再生ログに基づいて、ユーザの嗜好を解析する再生ログ解析手順と、
    その再生ログ解析手順によって、前記ユーザ独自のリコメンデーションリストを生成するリコメンデーションリスト生成手順と、
    前記通信手段が楽曲ファイル提供サイトにネットワーク接続されているか否かを判別するネットワーク接続判別手順と、
    そのネットワーク接続判別手順によって前記自律移動型ロボットの通信手段が楽曲ファイル提供サイトに接続されている場合には、その楽曲ファイル提供サイトにて提供されている楽曲ファイル情報を前記リコメンデーションリストに応じて最適化して取得する楽曲ファイル情報取得手順と、
    その取得した楽曲ファイル情報を前記表示手段に表示させる楽曲ファイル表示手順と、
    前記表示手段に表示された楽曲ファイル情報がユーザに選択された場合に、前記楽曲ファイル提供サイトに接続してダウンロードリクエストを送信し、選択された楽曲ファイルをダウンロードする楽曲ファイルダウンロード手順と、
    そのダウンロードした楽曲ファイルを前記記憶手段に記憶する楽曲ファイル記憶手順と、
    を実行させることとしたことを特徴とする自律移動型ロボット。
  17. 前記自律移動型ロボットは、移動空間内の障害物位置情報をマップデータとして記憶する記憶部と、
    撮影部からの画像データを処理する画像データ処理部と、
    移動機構を制御すると共に該移動機構内のセンサから出力されたセンサ情報に基いて走行情報を生成する移動機構制御部と、
    該移動機構制御部で生成した走行情報と上記画像データ処理部での処理結果とから位置を推定する位置推定部と、
    上記位置推定部で推定した位置と上記記憶部に記憶されているマップデータとから移動経路を求める移動経路計画部と、を備え、
    上記移動機構制御部が、上記移動経路計画部で求めた移動経路に基いて上記移動機構を制御することで移動する、自律移動型ロボットであって、
    ユーザからの位置情報および移動先情報の入力を受ける情報入力部と、該情報入力部から入力された位置情報と上記位置推定部で推定した位置とを関連付けて記憶する位置情報記憶部と、を備え、
    上記情報入力部に対して移動先情報の入力があると、上記移動経路計画部が、入力された移動先情報に対応する位置データを上記記憶部から得て、上記記憶部に記憶されているマップデータを参照し、上記位置推定部で推定された位置から移動経路を求めることを特徴とする請求項16記載の自律移動型ロボット。
  18. 前記自律移動型ロボットには、赤外線または超音波のいずれかによって測定対象を測定可能な測距センサを備えていることを特徴とする請求項16および請求項17記載の自律移動型ロボット。
  19. 前記再生ログには、前記楽曲ファイル再生手段が楽曲ファイルを再生した曲名を特定して記録した曲名データ再生ログを含むことを特徴とする請求項16から請求項18記載の自律移動型ロボット。
  20. 前記再生ログには、前記楽曲ファイル再生手段が楽曲ファイルを再生した曜日および時刻を記録した曜日・日時データ再生ログを含むことを特徴とする請求項16から請求項18記載の自律移動型ロボット。
  21. 前記再生ログには、前記楽曲ファイル再生手段が楽曲ファイルを再生した場所を記録した場所データ再生ログを含むことを特徴とする請求項16から請求項18の自律移動型ロボット。
  22. 前記再生ログは、前記楽曲ファイル再生手段が楽曲ファイルを再生した音量および音響効果等の環境設定データ再生ログを含むことを特徴とする請求項16から請求項18記載の自律移動型ロボット。
  23. 前記再生ログは、ユーザが独自に作成した楽曲ファイル群からなるお気に入りプレイリストと、そのお気に入りプレイリストが再生された曜日及び時間データを関連付けたプレイリスト再生ログを含むことを特徴とする請求項16から請求項18記載の自律移動型ロボット。
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