JPWO2008090681A1 - マイクロチップ検査装置及びポンプカートリッジ - Google Patents

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Abstract

駆動液の初期充填時においても気泡の混入を抑制することができるマイクロチップ検査装置及びポンプカートリッジを提供する。駆動液タンクから送液ポンプまでの流路に用いる流路部材にガスバリア性の高い部材を用いるので、当該流路に外部から空気が抑制される。このため、駆動液の初期充填時当該流路内を高吸引力で吸引したとしても、気泡の混入を抑制することができる。

Description

本発明は、マイクロチップ検査装置及びポンプカートリッジに関する。
近年、マイクロマシン技術および超微細加工技術を駆使することにより、従来の試料調製、化学分析、化学合成などを行うための装置、手段(例えばポンプ、バルブ、流路、センサなど)を微細化して1チップ上に集積化したマイクロチップを用いたシステムが注目されている。これは、μ−TAS(Micro Total Analysis System)とも呼ばれ、マイクロチップ上で試薬と試料(例えば、検査を受ける被験者の尿、唾液、血液を処理して抽出したDNA処理した抽出溶液など)を合流させ、その反応を検出することにより試料の特性を調べるシステムである。
マイクロチップは、樹脂材料やガラス材料からなる基体に、フォトリソプロセス(パターン像を薬品によってエッチングして溝を作成する方法)や、レーザ光を利用して溝加工を行い、試薬や試料を流すことができる微細な流路と試薬を蓄える液溜部を設けており、さまざまなパターンのマイクロチップが提案されている。
そして、これらマイクロチップを用いて試料の特性を調べる際は、マイクロポンプなどで駆動液をマイクロチップの微細流路に送液し、マイクロチップ内に収容されている試薬や試料を押し出すことにより、試薬と試料とを反応させて被検出部に導き、検出を行う。被検出部では、例えば光学的な検出方法などによって目的物質の検出が行われる。
特許文献1には、精度良い送液制御を行うため、圧電素子の微小な動きにより送液を行うマイクロポンプを用いたマイクロチップ検査装置が記載されている。
特開2006−266925号公報
特許文献1に示すような圧電素子を用いるマイクロポンプでは、圧電素子の駆動電圧及び周波数を変えることにより送液量等を制御しているが、ポンプ内に気泡が混入していると、混入した気泡がダンパーとなってポンプ内の駆動液を精度良く送液することができなくなる。
このため、特許文献1では、駆動液タンクに超音波脱泡装置等の駆動液の脱泡を行う装置を設け、駆動液の脱泡を行うことにより、ポンプ内に気泡が混入しないようにしている。
しかしながら、使用時のみにかかわらず、駆動液の初期充填時においても気泡の混入を抑制する必要があるが、特許文献1では、そこまでは考慮されていない。例えば、初期充填のために吸引を行うと、流路部材を透過して流路内に空気が侵入する場合がある。
本発明の目的は駆動液の初期充填時においても気泡の混入を抑制することができるマイクロチップ検査装置及びポンプカートリッジを提供することである。
上記目的は、下記構成により達成できる。
1.セットされたマイクロチップに供給する駆動液を収容する駆動液タンクと、
前記駆動液タンクに収容された駆動液を前記マイクロチップに送液する送液ポンプと、
前記駆動液タンクと前記送液ポンプとの間の流路を構成する流路部材と、
を有し、
前記駆動液タンクは、ガスバリア層を有することを特徴とするマイクロチップ検査装置。
2.セットされたマイクロチップに供給する駆動液を収容する駆動液タンクと、
前記駆動液タンクに収容された駆動液を前記マイクロチップに送液する送液ポンプと、
前記駆動液タンクと前記送液ポンプとの間の流路を構成する流路部材と、
を有し、
前記流路部材は、中間タンクを含み、
前記中間タンクは、ガスバリア層を有することを特徴とするマイクロチップ検査装置。
3.駆動液タンク又は中間タンクは、前記ガスバリア層を樹脂で挟んだシートで構成されていることを特徴とする1又は2に記載のマイクロチップ検査装置。
4.前記ガスバリア層は、アルミから構成されていることを特徴とする1〜3の何れかに記載のマイクロチップ検査装置。
5.セットされたマイクロチップに供給する駆動液を収容する駆動液タンクと、
前記駆動液タンクに収容された駆動液を前記マイクロチップに送液する送液ポンプと、
前記駆動液タンクと前記送液ポンプとの間の流路を構成する流路部材と、
を有し、
前記流路部材は、チューブを含み、
前記チューブは、ガスバリア層を有することを特徴とするマイクロチップ検査装置。
6.前記チューブは、ショア硬度Aスケールで45〜65度であることを特徴とする5に記載のマイクロチップ検査装置。
7.前記駆動液タンク内の駆動液は、溶存酸素濃度が3ppm以下に脱気されていることを特徴とする1〜6の何れかに記載のマイクロチップ検査装置。
8.前記駆動液タンク、前記送液ポンプ及び前記流路部材を有するポンプカートリッジと、前記ポンプカートリッジが着脱可能に設けられる装置本体と、を有することを特徴とする1〜7の何れかに記載のマイクロチップ検査装置。
9.マイクロチップに供給する駆動液を収容する駆動液タンクと、
前記駆動液タンクに収容された駆動液を前記マイクロチップに送液する送液ポンプと、
前記駆動液タンクと前記送液ポンプとの間の流路を構成する流路部材と、
を有し、
前記駆動液タンクは、ガスバリア層を有することを特徴とするポンプカートリッジ。
10.マイクロチップに供給する駆動液を収容する駆動液タンクと、
前記駆動液タンクに収容された駆動液を前記マイクロチップに送液する送液ポンプと、
前記駆動液タンクと前記送液ポンプとの間の流路を構成する流路部材と、
を有し、
前記流路部材は、中間タンクを含み、
前記中間タンクは、ガスバリア層を有することを特徴とするポンプカートリッジ。
11.駆動液タンク又は中間タンクは、ガスバリア層を樹脂で挟んだシートで構成されていることを特徴とする9又は10に記載のポンプカートリッジ。
12.前記ガスバリア層は、アルミから構成されていることを特徴とする9〜11の何れかに記載のポンプカートリッジ。
13.マイクロチップに供給する駆動液を収容する駆動液タンクと、
前記駆動液タンクに収容された駆動液を前記マイクロチップに送液する送液ポンプと、
前記駆動液タンクと前記送液ポンプとの間の流路を構成する流路部材と、
を有し、
前記流路部材は、チューブを含み、
前記チューブは、ガスバリア層を有することを特徴とするポンプカートリッジ。
14.前記チューブは、ショア硬度Aスケールで45〜65度であることを特徴とする13に記載のポンプカートリッジ。
15.前記駆動液タンク内の駆動液は、溶存酸素濃度が3ppm以下に脱気されていることを特徴とする9〜14の何れかに記載のポンプカートリッジ。
本発明によれば、駆動液タンクから送液ポンプまでの流路に用いる流路部材にガスバリア性の高い部材を用いるので、当該流路への空気の混入が抑制される。このため、駆動液の初期充填時に当該流路内を高吸引力で吸引したとしても、気泡の混入を抑制することができる。
本実施形態に係るマイクロチップ検査装置を示す図である。
符号の説明
1 装置本体
2 ポンプカートリッジ
3 マイクロチップ
4 マイクロチップ挿入口
5 駆動液タンク
6 タンク装着台
7 ジョイント部
8 電磁弁
9 中間タンク
10 フィルタ部
11 マイクロポンプ
12 中間流路部材
13 ベース基材
14 中継基板
C1、C2 接続部
C3 コネクタ
D1 電源部
本発明の実施形態を説明する。なお、本発明を図示の実施形態に基づいて説明するが、本発明は該実施形態に限らない。また、以下の、本発明の実施形態における断定的な説明は、ベストモードを示すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限定するものではない。
図1は本実施形態に係るマイクロチップ検査装置を示す図である。
図1において、1は装置本体、2はポンプカートリッジであり、マイクロチップ3は装置本体1のマイクロチップ挿入口4から、矢印Aの方向に着脱可能になっている。ポンプカートリッジ2は、装置本体1の奥側上部に装着されるように構成され、装置本体1とポンプカートリッジ2は接続部C1によって液の漏洩がないように接続されている。また装置本体1は、装置の各部に電気を供給するための電源部D1を有している。ポンプカートリッジ2には、装置本体1に装着された際に電源部D1と電気的に接続されるコネクタ部C3を介して電源部D1から電気が供給される。
また、装置本体1は、マイクロチップ3内の検体と試薬との反応状態等を検出する光発光部41と、光受光部42等からなる光検出部を備えている。
(ポンプカートリッジ)
まず、ポンプカートリッジ2の構成について説明する。
ポンプカートリッジ2は、駆動液を収容する袋状の駆動液タンク5と、駆動液タンク5を載置するタンク装着台6と、駆動液タンク5に接続されるジョイント部7を有している。また、ポンプカートリッジ2は、ジョイント部7からの駆動液の送液を制御する電磁弁8、駆動液を一旦貯蔵する伸縮可能な袋状の中間タンク9、駆動液内の不純物を取り除くフィルタ部10、駆動液を送液する本発明の送液ポンプとしてのマイクロポンプ11、駆動液をマイクロチップ3に送液するための中間流路部材12を有している。ジョイント部7、電磁弁8、中間袋9、フィルタ部10のそれぞれの間は、チューブ等の流路部材により接続されている。さらに、ポンプカートリッジ2は、マイクロポンプ11を取り付けるベース基材13と、コネクタC3から供給される電気をポンプカートリッジ2の各部に供給する中継基板14を有している。
本実施形態では、駆動液タンク5をポンプカートリッジ2の上部に配置して、駆動液タンク5から送液される駆動液が、重力の作用により流れ出るようになっている。駆動液タンク5は、蓋Fを開いて矢印Bの方向に移動させることにより交換することが出来る。また、駆動液タンク5は、図1に示すように駆動液タンク5の液出口が最も低い位置になるように傾けて載置されている。
駆動液タンク5内の駆動液は、下流の流路に気泡が生じないように、脱気した状態であることが好ましい。駆動液の溶存酸素濃度は、3ppm以下が好ましく、1.0〜1.5ppmがさらに好ましい。
駆動液タンク5内の駆動液の残量を検知するために、タンク装着台6には液残量検知センサS2を設けられている。液残量検知センサS2は、重さを信号情報として出力するロードセルなどである。液残量検知センサS2からの出力は、装置本体1が有する不図示の制御部に一旦入力され、装置本体1の不図示の表示部に液残量を表示したり、あるいは不図示の警告ブザーを鳴らしたりして、駆動液タンク5内の駆動液の残量をユーザ(担当者)に知らせる。
ジョイント部7には、駆動液タンク5を着脱可能とするために、駆動液タンク5側にメスジョイント、タンク装着台6側にオスジョイントが設けられている。
電磁弁8は、駆動液タンク5とマイクロポンプ11を繋ぐ流路の途中にあり、駆動液タンク5より低く、マイクロポンプ11より高い位置に配置されている。電磁弁8の開閉により、駆動液の通過が制御される。
また、伸縮可能な中間タンク9の近傍には、その内部に収容されている駆動液の液量を検知する液量検知センサS1が設けられている。液量検知センサS1は、中間タンク9内の液量に応じて変化する袋表面の位置を検知することにより、中間タンク9に収容されている駆動液の液量を検知する。
マイクロポンプ11は、例えば、フォトリソグラフィー工程により流路が形成されたシリコンウエハ基板をガラス材で被覆することにより構成される。
マイクロポンプ11は、ポンプ室52、ポンプ室52の容積を変化させる圧電素子51、ポンプ室52の中間流路部材12側に位置する第1絞り流路53、ポンプ室52のフィルタ部10側に位置する第2絞り流路54、等から構成され、ポンプカートリッジ2内で平らに置かれている。第1絞り流路53及び第2絞り流路54は絞られた狭い流路となっており、第1絞り流路53は第2絞り流路54よりも長い流路となっている。
駆動液を順方向(中間流路部材12に向かう方向)に送液する場合には、まず、ポンプ室52の容積を急激に減少させるように圧電素子51を駆動する。そうすると、短い絞り流路である第2絞り流路54において乱流が発生し、第2絞り流路54における流れの抵抗が長い絞り流路である第1絞り流路53に比べて相対的に大きくなる。これにより、ポンプ室52内の駆動液は、第1絞り流路53の方に支配的に押し出され送液される。次に、ポンプ室52の容積を緩やかに増加させるように圧電素子51を駆動する。そうすると、ポンプ室52内の容積増加に伴って駆動液が第1絞り流路53及び第2絞り流路54からポンプ室52へ流れ込む。このとき、第2絞り流路54の方が第1絞り流路53と比べて長さが短いので、第2絞り流路54の方が第1絞り流路53と比べて流れの抵抗が小さくなり、ポンプ室52内には第2絞り流路54の方から支配的に駆動液が流入する。以上の動作を圧電素子51が繰り返すことにより、駆動液が順方向に送液されることになる。
一方、駆動液を逆方向(フィルタ部10に向かう方向)に送液する場合には、まず、ポンプ室52の容積を緩やかに減少させるように圧電素子51を駆動する。そうすると、第2絞り流路54の方が第1絞り流路53と比べて長さが短いので、第2絞り流路54の方が第1絞り流路53と比べて流れの抵抗が小さくなる。これにより、ポンプ室52内の駆動液は、第2絞り流路54の方に支配的に押し出され送液される。次に、ポンプ室52の容積を急激に増加させるように圧電素子51を駆動する。そうすると、ポンプ室52内の容積増加に伴って駆動液が第1絞り流路53及び第2絞り流路54からポンプ室52へ流れ込む。このとき、短い絞り流路である第2絞り流路54において乱流が発生し、第2絞り流路54における流路抵抗が長い絞り流路である第1絞り流路53に比べて相対的に大きくなる。これにより、ポンプ室52内には第1絞り流路53の方から支配的に駆動液が流入する。以上の動作を圧電素子51が繰り返すことにより、駆動液が逆方向に送液されることになる。
マイクロポンプ11は、圧電素子51に与える電圧と駆動回数(周波数)を制御することにより、微量の液を極めて正確に送液することが可能である。
次に、ポンプカートリッジ2の流路について説明する。
ポンプカートリッジ2は、使用に際し予め流路内に駆動液を初期充填する必要がある。初期充填は、例えば、ポンプカートリッジ2の接続部C1にチューブポンプ等の吸引ポンプを接続し、吸引ポンプにより駆動液タンク5内の駆動液を吸引することにより行われる。
初期充填の際に流路内にガス(空気)が少しでも残留していると、マイクロポンプ11により精度良く駆動液を送液できなかったり、最悪の場合にはマイクロポンプ11を駆動しても駆動液の送液ができなくなったりするという事態が生じる。このため、初期充填の際には、例えば−100kPaという高い吸引力で吸引ポンプを駆動してポンプカートリッジ2の流路にガス(空気)が残留しないようにする必要がある。
このような高吸引力で吸引すると、流路部材を透過して流路にガス(空気)が侵入する可能性がある。このため、ポンプカートリッジ2の流路としては、ガスバリア性の高い流路が必要となる。また、流路を構成するチューブなどが高吸引力により変形しないことも重要である。
駆動液タンク5には、例えばアルミシートの両面にPP(ポリプロピレン)またはPE(ポリエチレン)等の樹脂フィルムを溶着させた多層構造体シートを用いることができる。また、中間タンク9に使用する部材も同様に、アルミシートにPPやPE等の樹脂材料を溶着した多層構造体シートを用いることができる。アルミシートは、本発明のガスバリア層に相当する。
アルミシートはガス透過率が低く、アルミシートを樹脂フィルムで挟んだシートを用いることにより、ガス(空気)や水蒸気が駆動液タンク5や中間タンク9内に浸透することを抑制できる。なお、アルミシートではなくアルミ蒸着膜でも構わない。
流路を構成するチューブには、例えば、内層がフッ素樹脂、外層がエチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)樹脂で形成された多層構造体のチューブを用いることができる。EVOH樹脂層が本発明のガスバリア層として機能する。内層をフッ素樹脂で形成することにより、チューブ内を流れる液体に対する耐薬品性を確保し、外層をEVOH樹脂で構成することにより外部からのガスの透過を抑制する。なお、チューブ内を流れる液体にチューブが冒されることがなければ、ガスバリア層のみでチューブを構成してもよい。
また、駆動液タンク5又は中間タンク9のガスバリア層としてEVOH樹脂、チューブのガスバリア層としてアルミを用いても構わない。
ガスバリア層に用いることのできる材料としては、他に、ナイロンMXD6樹脂(三菱ガス化学(株))、シリカ蒸着膜、アルミナ蒸着膜、シリカとアルミナの二元蒸着膜、等を用いることができる。
また、チューブの硬度は、ショアAスケールで45〜65度であることが好ましい。硬度が、45度より小さいと高吸引力時にチューブが潰れ、65度より大きいとチューブが曲がりにくくなり設置の自由度が低くなる。従って、チューブの硬度を45〜65度に設定すると、高吸引力時にチューブが潰れて変形してしまうことがなく、チューブ内のガス(空気)を確実に排除することが可能となる。
また、部材同士、あるいは部材とチューブとの接続部分は、ガスバリア性接着剤(例えば、マクシーブ(三菱ガス化学(株)))を使用して空気などが入らないよう目止めを行うことが好ましい。
以上説明したように、本実施形態のポンプカートリッジ2は、駆動液タンク5から電磁弁8、中間タンク9、マイクロポンプ11を経由して中間流路部材12に至る流路が、外部からの空気の進入を防ぐ高いガスバリア性を有している。このように構成されたポンプカートリッジ2は、流路内を高吸引力で吸引しても、流路を形成する部材を透過して空気が流路内に進入することがなく、気泡が発生せず、マイクロポンプ11により駆動液を精度良く送液することができる。
また、流路を構成するチューブは、高吸引力で吸引しても潰れて変形しないものを用いているので、流路内の空気を流路の変形なしに確実に排除することができる。さらに、駆動液内に含まれている空気(溶存酸素)を脱気した状態で駆動液を駆動液タンク5に充填しているので、使用時に溶存していた空気が飽和して気泡が発生することが抑制される。
本実施形態では、装置本体1に対してポンプカートリッジ2が着脱可能なマイクロチップ検査装置を例として説明したが、両者が一体となっているマイクロチップ検査装置でもよい。

Claims (15)

  1. セットされたマイクロチップに供給する駆動液を収容する駆動液タンクと、
    前記駆動液タンクに収容された駆動液を前記マイクロチップに送液する送液ポンプと、
    前記駆動液タンクと前記送液ポンプとの間の流路を構成する流路部材と、
    を有し、
    前記駆動液タンクは、ガスバリア層を有することを特徴とするマイクロチップ検査装置。
  2. セットされたマイクロチップに供給する駆動液を収容する駆動液タンクと、
    前記駆動液タンクに収容された駆動液を前記マイクロチップに送液する送液ポンプと、
    前記駆動液タンクと前記送液ポンプとの間の流路を構成する流路部材と、
    を有し、
    前記流路部材は、中間タンクを含み、
    前記中間タンクは、ガスバリア層を有することを特徴とするマイクロチップ検査装置。
  3. 駆動液タンク又は中間タンクは、前記ガスバリア層を樹脂で挟んだシートで構成されていることを特徴とする請求の範囲第1項又は第2項に記載のマイクロチップ検査装置。
  4. 前記ガスバリア層は、アルミから構成されていることを特徴とする請求の範囲第1項〜第3項の何れか1項に記載のマイクロチップ検査装置。
  5. セットされたマイクロチップに供給する駆動液を収容する駆動液タンクと、
    前記駆動液タンクに収容された駆動液を前記マイクロチップに送液する送液ポンプと、
    前記駆動液タンクと前記送液ポンプとの間の流路を構成する流路部材と、
    を有し、
    前記流路部材は、チューブを含み、
    前記チューブは、ガスバリア層を有することを特徴とするマイクロチップ検査装置。
  6. 前記チューブは、ショア硬度Aスケールで45〜65度であることを特徴とする請求の範囲第5項に記載のマイクロチップ検査装置。
  7. 前記駆動液タンク内の駆動液は、溶存酸素濃度が3ppm以下に脱気されていることを特徴とする請求の範囲第1項〜第6項の何れか1項に記載のマイクロチップ検査装置。
  8. 前記駆動液タンク、前記送液ポンプ及び前記流路部材を有するポンプカートリッジと、前記ポンプカートリッジが着脱可能に設けられる装置本体と、を有することを特徴とする請求の範囲第1項〜第7項の何れか1項に記載のマイクロチップ検査装置。
  9. マイクロチップに供給する駆動液を収容する駆動液タンクと、
    前記駆動液タンクに収容された駆動液を前記マイクロチップに送液する送液ポンプと、
    前記駆動液タンクと前記送液ポンプとの間の流路を構成する流路部材と、
    を有し、
    前記駆動液タンクは、ガスバリア層を有することを特徴とするポンプカートリッジ。
  10. マイクロチップに供給する駆動液を収容する駆動液タンクと、
    前記駆動液タンクに収容された駆動液を前記マイクロチップに送液する送液ポンプと、
    前記駆動液タンクと前記送液ポンプとの間の流路を構成する流路部材と、
    を有し、
    前記流路部材は、中間タンクを含み、
    前記中間タンクは、ガスバリア層を有することを特徴とするポンプカートリッジ。
  11. 駆動液タンク又は中間タンクは、ガスバリア層を樹脂で挟んだシートで構成されていることを特徴とする請求の範囲第9項又は第10項に記載のポンプカートリッジ。
  12. 前記ガスバリア層は、アルミから構成されていることを特徴とする請求の範囲第9項〜第11項の何れか1項に記載のポンプカートリッジ。
  13. マイクロチップに供給する駆動液を収容する駆動液タンクと、
    前記駆動液タンクに収容された駆動液を前記マイクロチップに送液する送液ポンプと、
    前記駆動液タンクと前記送液ポンプとの間の流路を構成する流路部材と、
    を有し、
    前記流路部材は、チューブを含み、
    前記チューブは、ガスバリア層を有することを特徴とするポンプカートリッジ。
  14. 前記チューブは、ショア硬度Aスケールで45〜65度であることを特徴とする請求の範囲第13項に記載のポンプカートリッジ。
  15. 前記駆動液タンク内の駆動液は、溶存酸素濃度が3ppm以下に脱気されていることを特徴とする請求の範囲第9項〜第14項の何れか1項に記載のポンプカートリッジ。
JP2008554980A 2007-01-22 2007-12-05 マイクロチップ検査装置及びポンプカートリッジ Pending JPWO2008090681A1 (ja)

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