JPWO2008072387A1 - 溶接装置 - Google Patents

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Abstract

従来の溶接装置では、溶接装置内にヒューズあるいはサーキットブレーカを有していない場合、溶接装置に電力を供給する配電箱のヒューズやサーキットブレーカは半導体素子が短絡故障したとき機器の焼損を防止できる値のものを指定する必要があり、防止できる値以上のものを使用している場合、保護できないという問題があった。そこで、半導体素子の電圧を監視し、半導体素子にかかる電圧が零あるいは通常電圧よりも低くなったときに入力電源を遮断して溶接装置への入力電源の供給を遮断することにより、故障の拡大の防止を簡単な構成かつ低コストで実現する。

Description

本発明は、半導体素子を用いる溶接装置であって、この半導体素子の故障検出を行う溶接装置に関する。
近年、世界的に機器の安全に対する取り組みが強化されている。溶接装置に使用されているサイリスタなどの半導体素子が短絡故障した場合、半導体素子だけの故障にとどまらず、変圧器などの構成部品を同時に焼損させてしまうことがある。
従来の溶接装置において、半導体素子が故障短絡した場合の保護の方法として一般的に知られているものには、以下のものがある。
例えば、溶接装置に電力を供給する配電設備や入力電源回路に、ヒューズやサーキットブレーカを設けておく。そして、半導体素子が短絡故障した場合、過大な入力電流が流れるためヒューズが溶断する、あるいは、サーキットブレーカがトリップすることにより、溶接装置を構成する変圧器の焼損などを防ぎ、故障の拡大を防止していた(例えば、特許文献1参照)。
図3は上記従来の溶接装置の概略構成を示している。
この従来の溶接装置では、入力開閉器101が閉じることにより、入力電源(U,V,W)が三相交流用主変圧器122の1次巻線121へ供給される。同2次巻線102a〜102fの出力電圧をサイリスタ103a〜103fで整流し、相間リアクトル104、直流リアクトル105を経由して、溶接出力電流として溶接負荷106に供給する。このとき、各サイリスタ103a〜103fには溶接出力電流を6分割した電流が流れる。
これらを制御する制御回路110が異常を生じた際に、他の箇所への影響を防ぐための保護ヒューズ107が設けられている。
ここで、1個あるいは複数個のサイリスタ103a〜103fが何らかの原因で短絡故障した場合、溶接変圧器の2次巻線102a〜102fの出力は故障したサイリスタ103a〜103fのいずれかを介して短絡されて、過大電流が流れる。この過大電流が流れた場合、この溶接装置に接続されている配電装置内に設けられた保護用のヒューズ(図示しない)が溶断するか、あるいは、サーキットブレーカ(図示しない)がトリップして溶接装置を保護する。
しかし、規定値より大きなヒューズやサーキットブレーカを接続していた場合、サイリスタ103a〜103fが短絡故障してもヒューズあるいはサーキットブレーカが動作せず、三相交流用主変圧器122の2次巻線102a〜102fおよび1次巻線121を焼損させることがある。
また、配電箱等に取り付けられたヒューズが溶断して溶接装置を保護しても、取り替えの手間や、大容量ヒューズのため交換部品が高価であるなどの問題もある。
このように、従来の溶接装置では、溶接装置内にヒューズあるいはサーキットブレーカを有していない場合、溶接装置に電力を供給する配電箱等にヒューズやサーキットブレーカを設ける必要がある。さらに、このヒューズやサーキットブレーカとしては、半導体素子が短絡故障したときに、機器の焼損を防止できる値のものを指定する必要があり、防止できる値以上のものを使用していた場合、機器を保護できないという問題があった。
また、溶接装置内にヒューズあるいはサーキットブレーカを装備した場合でも、溶接装置の配置スペースが大きくなる。そして、大電流を通電するヒューズあるいはブレーカが必要になるため、コスト的にも高価になるという問題があった。
特公昭62−41837号公報
本発明は、上記課題を解決するために、半導体素子が故障したときに、簡単かつ低コストで溶接装置の入力電源を遮断し、故障の拡大を防止するものである。
上記課題を解決するために、本発明の溶接装置は、変圧器と、変圧器の1次側に設けられており変圧器に対して交流電力を供給または遮断するためのスイッチ部と、変圧器の2次側に設けられており溶接出力を制御するための半導体素子と、半導体素子の両端電圧を検出する電圧検出部を備え、変圧器に交流電力が供給されているときに半導体素子の両端電圧が通常電圧よりも低いかまたは零であることを電圧検出部が検出すると、スイッチ部を開動作して変圧器への交流電力の供給を遮断するものである。
また、本発明の溶接装置は、半導体素子は複数設けられており、複数の半導体素子は並列に接続されており、複数の半導体素子のそれぞれに対して電圧検出部が設けられており、少なくとも1つの電圧検出部が半導体素子の両端電圧が通常電圧より低いかまたは零であることを検出すると、スイッチ部を開動作して変圧器への交流電力の供給を遮断するものである。
また、本発明の溶接装置は、電圧検出部が、所定時間以上継続して半導体素子の両端電圧が通常電圧よりも低いかまたは零であることを検出したときに、スイッチ部を開動作して変圧器への交流電力の供給を遮断するものである。
また、本発明の溶接装置は、第1のリレーと、第2のリレーと、第2のリレーに並列接続された容量性素子と、電圧検出部の検出結果に基づいて第2のリレーを開閉動作させるトランジスタ等のスイッチング素子とをさらに備え、第1のリレーが動作することにより容量性素子に蓄えられたエネルギーに相当する所定維持時間第2のリレーが閉動作し、第1のリレーと第2のリレーとが閉動作することによりスイッチ部が閉動作して変圧器に対して交流電力が供給され、電圧検出部が半導体素子の両端電圧が通常電圧であることを検出するとスイッチング素子が閉動作することにより所定維持時間経過後も第2のリレーの閉動作が維持されて変圧器に対して交流電力の供給が維持され、電圧検出部が半導体素子の両端電圧が通常電圧より低いかまたは零であることを検出するとスイッチング素子が開動作することにより所定維持時間経過後には第2のリレーが開動作して変圧器に対して交流電力の供給が遮断されるものである。
このような構成によって本発明の溶接装置は、半導体素子の電圧を監視し、半導体素子の両端電圧が零かあるいは通常電圧よりも低くなったときに入力電源を遮断して、溶接装置への入力電源の供給を遮断することにより、故障の拡大の防止を簡単な構成かつ低コストで実現することができる。
図1は本発明の一実施の形態における溶接装置の概略構成を示す図である。 図2は本発明の一実施の形態における溶接装置の入力開閉器の制御部の構成を示す図である。 図3は従来の溶接装置の概略構成を示す図である。
符号の説明
1,101 入力開閉器
10 起動用スイッチ
11 トランジスタ(スイッチング素子)
11a ベース端子
2 溶接変圧器
2a,121 1次巻線
2b,102a,102b,102c,102d,102e,102f 2次巻線
3a,3b,3c,3d,3e,3f,103a,103b,103c,103d,103e,103f サイリスタ
4a,4b,4c,4d,4e,4f フォトカプラの発光側素子
5a,5b,5c,5d,5e,5f フォトカプラの受光側素子
6a,6b,6c,6d,6e AND素子
7 第1のリレー
71 第1の系統
72 第2の系統
8 第2のリレー
9 制御部
91 コンデンサ
92 抵抗
図1は、本発明の一実施の形態である溶接装置の概略構成を示す図である。本実施の形態は、溶接装置に多く用いられているサイリスタによる二重星形整流回路に本発明を適用した例である。
図1に示すように、この二重星型整流回路は、溶接装置の入力電源を開閉する入力開閉器1と溶接変圧器2とを有し、溶接変圧器2は1次巻線2aと2次巻線2bとを備えている。さらに、溶接変圧器2の出力を整流する電力半導体素子であるサイリスタ3a〜3fを備え、二重星型整流回路構成であるため、6個のサイリスタ3a〜3fが並列に接続されている。
また、電流制限抵抗およびダイオードと直列に接続されたフォトカプラの発光側素子4a〜4fが、サイリスタ3a〜3fと並列あるいは逆並列に接続されている。なお、図1で矢印に付した符号K1〜K6は、それぞれ同じ符号の矢印どうしが接続されていることを示している。
さらに、フォトカプラの受光側素子5a〜5fの出力が、電圧調整抵抗を介してシーケンス回路を構成するAND素子6a〜6cの入力に接続されている。本実施の形態の溶接装置における入力開閉器1の制御部9の構成を図2に示す。なお、図1および図2において矢印で付した符号m1〜m3は、それぞれ同じ符号の矢印どうしが接続されていることを示している。
この制御部9は図2に示すように、常開接点と常閉接点を備えた第1のリレー7と第2のリレー8を有している。第1のリレー7は第1の系統71と第2の系統72の2系統を、同時にオンオフすることができる。
なお、第1のリレー7の常開接点は、接続点1aと接続されている。また、第2のリレー8の常開接点は、入力開閉器1の接点を動作させるための入力開閉器1のコイル部1cを介して接続点1bと接続されている。また、第1のリレー7の常開接点と第2のリレー8の常開接点は直列に接続されている。そして、第1のリレー7の常開接点と第2のリレー8の常開接点がオンする(接点が閉じる)ことにより、接続点1aと接続点1bが接続された状態になると、コイル部1cに電流が流れて入力開閉器1は閉状態となる。すなわち、入力電源が溶接変圧器2に供給される状態となる。一方、第1のリレー7の常開接点あるいは第2のリレー8の常開接点がオフする(接点が開く)ことにより、接続点1aと接続点1bがコイル部1cを介して接続されない状態になると、コイル部1cに電流が流れず入力開閉器1は開状態となる。すなわち、入力電源が溶接変圧器2に供給されない状態となる。
図2からわかるように、起動用スイッチ10がオフの状態では、第1のリレー7のコイルには電流が流れず、第1のリレー7はオフ状態で、接続点1aと接続点1bの接続は切断された状態となる。従って、入力開閉器1は開状態となる。なお、この状態で、第2のリレー8のコイルには、第1のリレー7の第2の系統72の常閉接点を介して所定の電流が流れ、第2のリレー8はオン状態となっている。
この状態で、起動用スイッチ10をオンにすると、第1のリレー7のコイルに所定の電流が流れ、第1のリレー7がオンとなり、第2のリレー8もオン状態のため、接続点1aと接続点1bが第1のリレー7と第2のリレー8と入力開閉器1のコイル部1cを解して接続される。なお、このとき、第1のリレー7の第2の系統72においては、常閉接点が開状態となる。しかしながら、第2のリレー8はオン状態を維持する。その理由については後で詳述する。
このようにして、接続点1aと接続点1bが接続されて、コイル部1cに電流が流れて入力開閉器1を閉状態にする。そして、溶接変圧器2を介してサイリスタ3a〜3fに電圧が印加される。サイリスタ3a〜3fは、印加された電圧を整流し直流電圧を溶接部20へ供給する。なお、サイリスタ3a〜3fのアノード・カソード間には、溶接変圧器2の交流出力電圧が印加される。
ここで、もし、サイリスタ3a〜3fのいずれかあるいは複数個が故障し、故障したサイリスタ3a〜3fのアノード・カソード間が短絡状態になった場合、短絡故障したサイリスタ3a〜3fはカソードに印加される電圧を阻止できなくなる。そして、故障したサイリスタ3a〜3fと、2次巻線2bに接続された別のサイリスタ3a〜3fとにより、溶接変圧器2の2次巻線2bに短絡回路が構成され、サイリスタ3a〜3fおよび溶接変圧器2に過大電流が流れる。
さらに、その状態が継続する場合、溶接変圧器2の2次巻線2bおよび1次巻線2aを焼損に至らしめることになる。なお、サイリスタ3a〜3fのいずれか1つの場合だけでなく、複数のサイリスタ3a〜3fが故障したときにも、同様に、短絡回路が構成されて過大電流が流れる。
上記のような状態を防ぐために、本実施の形態の溶接装置では、サイリスタ3a〜3fのアノード・カソード間電圧を監視する構成としている。サイリスタ3a〜3fのアノード・カソード間電圧を監視するため、それぞれのサイリスタ3a〜3fに並列あるいは逆並列になるように、フォトカプラの発光側素子4a〜4fとダイオードと電流制限抵抗からなる直列接続回路を接続する。なお、ダイオードはフォトカプラの発光側素子4a〜4fの過電圧防止用であり、抵抗は電流制限用である。
溶接装置が正常に運転しているときには、サイリスタ3a〜3fのアノード・カソード間には電圧が印加されているため、その電圧によりフォトカプラの発光側素子4a〜4fに電流が流れて発光し、光がフォトカプラの受光側素子5a〜5fに伝達される。そして、フォトカプラの受光側素子5a〜5fがオンとなり、これらの信号がAND素子6a〜6eで構成されるシーケンス回路を経由して、AND素子6eの出力端子6fをハイ状態にする。
このAND素子6eの出力端子6fは、スイッチング素子であるトランジスタ11のベース端子11aに入力され、トランジスタ11をオン状態にする。
トランジスタ11がオン状態となるため、第2のリレー8のコイルには所定の電流が流れ続け、第2のリレー8はオン状態を保つ。従って、接続点1aと接続点1bが接続された状態が維持され、入力開閉器1は閉状態を維持する。
次に、6個のサイリスタ3a〜3fのうちいずれか1個あるいは複数のサイリスタ3a〜3fが短絡故障した場合の動作について説明する。
サイリスタ3a〜3fのうちいずれか1個あるいは複数のサイリスタ3a〜3fが短絡故障したとき、そのサイリスタ3a〜3fのアノード・カソード間電圧は零あるいは通常電圧より低い電圧となる。そして、サイリスタ3a〜3fのアノード・カソード間に接続されたフォトカプラの発光側素子4a〜4fに電流が流れなくなり、対応するフォトカプラの受光側素子5a〜5fがオフ状態となる。
その結果、AND素子6a〜6cの対応するいずれかの入力端子がロー状態となり、AND素子6eの出力端子6fもロー状態となる。このAND素子6eの出力端子6fはトランジスタ11のベース端子11aに接続されているので、トランジスタ11がオフ状態となる。
このとき、起動用スイッチ10はオン状態となっているので、第1のリレー7はオン状態となっており、第1のリレー7の第2の系統72の常閉接点は開状態になっている。従って、第2のリレー8のコイルに電流が流れず、第2のリレー8がオフ状態となる。
これにより、接続点1aと接続点1bが接続されなくなり、コイル部1cに電流が流れず、入力開閉器1が開状態となり、溶接装置への入力電源を遮断する。
なお、制御部9における第1のリレー7、第2のリレー8としては、電磁接触器あるいはこれと同等の開閉器やトライアックなどの半導体スイッチ等を用いてもよい。
以上のように、サイリスタ3a〜3fの電圧を監視し、サイリスタ3a〜3fが短絡故障した場合にはサイリスタ3a〜3fのアノード・カソード間電圧が正常動作時よりも小さくなる、あるいは、零となるので、これを検出することにより、入力電源を入力開閉器1により遮断することで、溶接変圧器2などの溶接装置の構成部材の故障の拡大を防止することができる。
なお、各サイリスタ3a〜3fの電圧を検出し、この検出結果を入力とする各サイリスタ3a〜3fに対応した複数のAND素子6a〜6eにより、入力開閉器1のオン(閉)状態の維持あるいはオフ(開放)を行うシーケンス回路を構成しているので、少なくとも1つのサイリスタ3a〜3fが故障した場合には、入力開閉器1をオフ(開放)することができる。
また、監視しているサイリスタ3a〜3fの電圧が正常動作時よりも小さくなる、あるいは、零となる時点で入力開閉器1をオフ(開放)させて入力電源を遮断する例を示したが、サイリスタ3a〜3fは故障しておらず正常動作しているが、ノイズ等何らかの原因によりサイリスタ3a〜3fの電圧が低下したと誤検知してしまうことを防ぐ目的で、サイリスタ3a〜3fの電圧が正常動作時よりも小さくなる、あるいは、零となる状態が所定時間継続された場合に入力開閉器1をオフ(開放)させて、入力電源を遮断するようにしてもよい。
次に、本実施の形態の溶接装置を起動させるときの動作について説明する。
この溶接装置が起動する前は、入力電源は遮断されているため溶接変圧器2には電圧が印加されず、溶接変圧器2の2次巻線2bに接続されたサイリスタ3a〜3fにも電圧が印加されていない。そのためフォトカプラの発光側素子4a〜4fにも電流が流れず、サイリスタ3a〜3fが短絡しているものと誤判定して、AND素子6eの出力端子6fはロー状態となり、トランジスタ11もオフ状態となる。
この状態で、起動用スイッチ10がオフならば、第1のリレー7はオフ状態、第2のリレー8はオン状態となっている。
しかし、この状態から、起動用スイッチ10がオン状態になると、第1のリレー7はオン状態となり、第1のリレー7の第2の系統72の常閉接点が開状態となる。さらに、この段階ではまだサイリスタ3a〜3fにも電流が流れていないので、AND素子6eの出力端子6fもロー状態のままで、トランジスタ11もオン状態とならない。従って、第2のリレー8のコイルには電流が流れず、第2のリレー8はオン状態となることができない。すなわち、いつまでたっても、入力開閉器1をオン状態(閉状態)にすることができない。
そこで、第2のリレー8のコイルにコンデンサ91と抵抗92の直列回路を並列接続し、起動用スイッチ10がオン状態となって第1のリレー7の第2の系統72の常閉接点が開状態となっても、ある期間はこのコンデンサ91にチャージされた電流が第2のリレー8のコイルに流れ続け、第2のリレー8がオンの状態を維持する構成としている。このようにして、起動用スイッチ10がオン状態となってから、第2のリレー8がオフ状態となるまでに、ある遅延時間をもたせている。
すなわち、溶接装置が起動前の待機状態において、第2のリレー8はオン状態になっている。
そして、入力開閉器1をオンするために、起動用スイッチ10をオンとし、これによって第1のリレー7がオン状態となったとき、その常閉接点は開となるが、コンデンサ91にチャージされている電流が一定期間流れ続けて、第2のリレー8はオン状態をその期間保持する。
その期間は、第1のリレー7と第2のリレー8が同時にオン状態となり、制御部9の入力端子1aと1bが接続され、制御部9はオン状態となり、入力開閉器1がオン状態(閉)となる。
このようにして、入力開閉器1がオン状態となることにより、サイリスタ3a〜3fのアノード・カソード間には電圧が印加され、その電圧を検出することにより、AND素子6eの出力端子6fがハイ状態になる。これがトランジスタ11のベース端子11aに入力され、トランジスタ11がオン状態になり、第2のリレー8がオン状態を持続し、入力開閉器1もオン状態(閉)を保つことができる。
なお、本実施の形態において、溶接装置を起動させる回路としてリレーを用いた回路の例を示したが、これに限るものではなく、ロジックICやトランジスタ回路等の他の部品を用いても実現することができる。
なお、本実施の形態は、三相入力のサイリスタによる二重星型整流回路について述べたが、他の整流回路構成および単相入力の整流回路、他の制御素子よりなる半導体回路にも適用することができる。
本発明は、溶接装置に用いる半導体素子の故障による被害拡大を低コストかつ簡単な構成で未然に防止することができ、安全性を向上させる溶接装置として産業上有用である。
本発明は、半導体素子を用いる溶接装置であって、この半導体素子の故障検出を行う溶接装置に関する。
近年、世界的に機器の安全に対する取り組みが強化されている。溶接装置に使用されているサイリスタなどの半導体素子が短絡故障した場合、半導体素子だけの故障にとどまらず、変圧器などの構成部品を同時に焼損させてしまうことがある。
従来の溶接装置において、半導体素子が故障短絡した場合の保護の方法として一般的に知られているものには、以下のものがある。
例えば、溶接装置に電力を供給する配電設備や入力電源回路に、ヒューズやサーキットブレーカを設けておく。そして、半導体素子が短絡故障した場合、過大な入力電流が流れるためヒューズが溶断する、あるいは、サーキットブレーカがトリップすることにより、溶接装置を構成する変圧器の焼損などを防ぎ、故障の拡大を防止していた(例えば、特許文献1参照)。
図3は上記従来の溶接装置の概略構成を示している。
この従来の溶接装置では、入力開閉器101が閉じることにより、入力電源(U,V,W)が三相交流用主変圧器122の1次巻線121へ供給される。同2次巻線102a〜102fの出力電圧をサイリスタ103a〜103fで整流し、相間リアクトル104、直流リアクトル105を経由して、溶接出力電流として溶接負荷106に供給する。このとき、各サイリスタ103a〜103fには溶接出力電流を6分割した電流が流れる。
これらを制御する制御回路110が異常を生じた際に、他の箇所への影響を防ぐための保護ヒューズ107が設けられている。
ここで、1個あるいは複数個のサイリスタ103a〜103fが何らかの原因で短絡故障した場合、溶接変圧器の2次巻線102a〜102fの出力は故障したサイリスタ103a〜103fのいずれかを介して短絡されて、過大電流が流れる。この過大電流が流れた場合、この溶接装置に接続されている配電装置内に設けられた保護用のヒューズ(図示しない)が溶断するか、あるいは、サーキットブレーカ(図示しない)がトリップして溶接装置を保護する。
しかし、規定値より大きなヒューズやサーキットブレーカを接続していた場合、サイリスタ103a〜103fが短絡故障してもヒューズあるいはサーキットブレーカが動作せず、三相交流用主変圧器122の2次巻線102a〜102fおよび1次巻線121を焼損させることがある。
また、配電箱等に取り付けられたヒューズが溶断して溶接装置を保護しても、取り替えの手間や、大容量ヒューズのため交換部品が高価であるなどの問題もある。
このように、従来の溶接装置では、溶接装置内にヒューズあるいはサーキットブレーカを有していない場合、溶接装置に電力を供給する配電箱等にヒューズやサーキットブレーカを設ける必要がある。さらに、このヒューズやサーキットブレーカとしては、半導体素子が短絡故障したときに、機器の焼損を防止できる値のものを指定する必要があり、防止できる値以上のものを使用していた場合、機器を保護できないという問題があった。
また、溶接装置内にヒューズあるいはサーキットブレーカを装備した場合でも、溶接装置の配置スペースが大きくなる。そして、大電流を通電するヒューズあるいはブレーカが必要になるため、コスト的にも高価になるという問題があった。
特公昭62−41837号公報
本発明は、上記課題を解決するために、半導体素子が故障したときに、簡単かつ低コストで溶接装置の入力電源を遮断し、故障の拡大を防止するものである。
上記課題を解決するために、本発明の溶接装置は、変圧器と、変圧器の1次側に設けられており変圧器に対して交流電力を供給または遮断するためのスイッチ部と、変圧器の2次側に設けられており溶接出力を制御するための半導体素子と、半導体素子の両端電圧を検出する電圧検出部を備え、変圧器に交流電力が供給されているときに半導体素子の両端電圧が通常電圧よりも低いかまたは零であることを電圧検出部が検出すると、スイッチ部を開動作して変圧器への交流電力の供給を遮断するものである。
また、本発明の溶接装置は、半導体素子は複数設けられており、複数の半導体素子は並列に接続されており、複数の半導体素子のそれぞれに対して電圧検出部が設けられており、少なくとも1つの電圧検出部が半導体素子の両端電圧が通常電圧より低いかまたは零であることを検出すると、スイッチ部を開動作して変圧器への交流電力の供給を遮断するものである。
また、本発明の溶接装置は、電圧検出部が、所定時間以上継続して半導体素子の両端電圧が通常電圧よりも低いかまたは零であることを検出したときに、スイッチ部を開動作して変圧器への交流電力の供給を遮断するものである。
また、本発明の溶接装置は、第1のリレーと、第2のリレーと、第2のリレーに並列接続された容量性素子と、電圧検出部の検出結果に基づいて第2のリレーを開閉動作させるトランジスタ等のスイッチング素子とをさらに備え、第1のリレーが動作することにより容量性素子に蓄えられたエネルギーに相当する所定維持時間第2のリレーが閉動作し、第1のリレーと第2のリレーとが閉動作することによりスイッチ部が閉動作して変圧器に対して交流電力が供給され、電圧検出部が半導体素子の両端電圧が通常電圧であることを検出するとスイッチング素子が閉動作することにより所定維持時間経過後も第2のリレーの閉動作が維持されて変圧器に対して交流電力の供給が維持され、電圧検出部が半導体素子の両端電圧が通常電圧より低いかまたは零であることを検出するとスイッチング素子が開動作することにより所定維持時間経過後には第2のリレーが開動作して変圧器に対して交流電力の供給が遮断されるものである。
このような構成によって本発明の溶接装置は、半導体素子の電圧を監視し、半導体素子の両端電圧が零かあるいは通常電圧よりも低くなったときに入力電源を遮断して、溶接装置への入力電源の供給を遮断することにより、故障の拡大の防止を簡単な構成かつ低コストで実現することができる。
図1は、本発明の一実施の形態である溶接装置の概略構成を示す図である。本実施の形態は、溶接装置に多く用いられているサイリスタによる二重星形整流回路に本発明を適用した例である。
図1に示すように、この二重星型整流回路は、溶接装置の入力電源を開閉する入力開閉器1と溶接変圧器2とを有し、溶接変圧器2は1次巻線2aと2次巻線2bとを備えている。さらに、溶接変圧器2の出力を整流する電力半導体素子であるサイリスタ3a〜3fを備え、二重星型整流回路構成であるため、6個のサイリスタ3a〜3fが並列に接続されている。
また、電流制限抵抗およびダイオードと直列に接続されたフォトカプラの発光側素子4a〜4fが、サイリスタ3a〜3fと並列あるいは逆並列に接続されている。なお、図1で矢印に付した符号K1〜K6は、それぞれ同じ符号の矢印どうしが接続されていることを示している。
さらに、フォトカプラの受光側素子5a〜5fの出力が、電圧調整抵抗を介してシーケンス回路を構成するAND素子6a〜6cの入力に接続されている。本実施の形態の溶接装置における入力開閉器1の制御部9の構成を図2に示す。なお、図1および図2において矢印で付した符号m1〜m3は、それぞれ同じ符号の矢印どうしが接続されていることを示している。
この制御部9は図2に示すように、常開接点と常閉接点を備えた第1のリレー7と第2のリレー8を有している。第1のリレー7は第1の系統71と第2の系統72の2系統を、同時にオンオフすることができる。
なお、第1のリレー7の常開接点は、接続点1aと接続されている。また、第2のリレー8の常開接点は、入力開閉器1の接点を動作させるための入力開閉器1のコイル部1cを介して接続点1bと接続されている。また、第1のリレー7の常開接点と第2のリレー8の常開接点は直列に接続されている。そして、第1のリレー7の常開接点と第2のリレー8の常開接点がオンする(接点が閉じる)ことにより、接続点1aと接続点1bが接続された状態になると、コイル部1cに電流が流れて入力開閉器1は閉状態となる。すなわち、入力電源が溶接変圧器2に供給される状態となる。一方、第1のリレー7の常開接点あるいは第2のリレー8の常開接点がオフする(接点が開く)ことにより、接続点1aと接続点1bがコイル部1cを介して接続されない状態になると、コイル部1cに電流が流れず入力開閉器1は開状態となる。すなわち、入力電源が溶接変圧器2に供給されない状態となる。
図2からわかるように、起動用スイッチ10がオフの状態では、第1のリレー7のコイルには電流が流れず、第1のリレー7はオフ状態で、接続点1aと接続点1bの接続は切断された状態となる。従って、入力開閉器1は開状態となる。なお、この状態で、第2のリレー8のコイルには、第1のリレー7の第2の系統72の常閉接点を介して所定の電流が流れ、第2のリレー8はオン状態となっている。
この状態で、起動用スイッチ10をオンにすると、第1のリレー7のコイルに所定の電流が流れ、第1のリレー7がオンとなり、第2のリレー8もオン状態のため、接続点1aと接続点1bが第1のリレー7と第2のリレー8と入力開閉器1のコイル部1cを解して接続される。なお、このとき、第1のリレー7の第2の系統72においては、常閉接点が開状態となる。しかしながら、第2のリレー8はオン状態を維持する。その理由については後で詳述する。
このようにして、接続点1aと接続点1bが接続されて、コイル部1cに電流が流れて入力開閉器1を閉状態にする。そして、溶接変圧器2を介してサイリスタ3a〜3fに電圧が印加される。サイリスタ3a〜3fは、印加された電圧を整流し直流電圧を溶接部20へ供給する。なお、サイリスタ3a〜3fのアノード・カソード間には、溶接変圧器2の交流出力電圧が印加される。
ここで、もし、サイリスタ3a〜3fのいずれかあるいは複数個が故障し、故障したサイリスタ3a〜3fのアノード・カソード間が短絡状態になった場合、短絡故障したサイリスタ3a〜3fはカソードに印加される電圧を阻止できなくなる。そして、故障したサイリスタ3a〜3fと、2次巻線2bに接続された別のサイリスタ3a〜3fとにより、溶接変圧器2の2次巻線2bに短絡回路が構成され、サイリスタ3a〜3fおよび溶接変圧器2に過大電流が流れる。
さらに、その状態が継続する場合、溶接変圧器2の2次巻線2bおよび1次巻線2aを焼損に至らしめることになる。なお、サイリスタ3a〜3fのいずれか1つの場合だけでなく、複数のサイリスタ3a〜3fが故障したときにも、同様に、短絡回路が構成されて過大電流が流れる。
上記のような状態を防ぐために、本実施の形態の溶接装置では、サイリスタ3a〜3fのアノード・カソード間電圧を監視する構成としている。サイリスタ3a〜3fのアノード・カソード間電圧を監視するため、それぞれのサイリスタ3a〜3fに並列あるいは逆並列になるように、フォトカプラの発光側素子4a〜4fとダイオードと電流制限抵抗からなる直列接続回路を接続する。なお、ダイオードはフォトカプラの発光側素子4a〜4fの過電圧防止用であり、抵抗は電流制限用である。
溶接装置が正常に運転しているときには、サイリスタ3a〜3fのアノード・カソード間には電圧が印加されているため、その電圧によりフォトカプラの発光側素子4a〜4fに電流が流れて発光し、光がフォトカプラの受光側素子5a〜5fに伝達される。そして、フォトカプラの受光側素子5a〜5fがオンとなり、これらの信号がAND素子6a〜6eで構成されるシーケンス回路を経由して、AND素子6eの出力端子6fをハイ状態にする。
このAND素子6eの出力端子6fは、スイッチング素子であるトランジスタ11のベース端子11aに入力され、トランジスタ11をオン状態にする。
トランジスタ11がオン状態となるため、第2のリレー8のコイルには所定の電流が流れ続け、第2のリレー8はオン状態を保つ。従って、接続点1aと接続点1bが接続された状態が維持され、入力開閉器1は閉状態を維持する。
次に、6個のサイリスタ3a〜3fのうちいずれか1個あるいは複数のサイリスタ3a〜3fが短絡故障した場合の動作について説明する。
サイリスタ3a〜3fのうちいずれか1個あるいは複数のサイリスタ3a〜3fが短絡故障したとき、そのサイリスタ3a〜3fのアノード・カソード間電圧は零あるいは通常電圧より低い電圧となる。そして、サイリスタ3a〜3fのアノード・カソード間に接続されたフォトカプラの発光側素子4a〜4fに電流が流れなくなり、対応するフォトカプラの受光側素子5a〜5fがオフ状態となる。
その結果、AND素子6a〜6cの対応するいずれかの入力端子がロー状態となり、AND素子6eの出力端子6fもロー状態となる。このAND素子6eの出力端子6fはトランジスタ11のベース端子11aに接続されているので、トランジスタ11がオフ状態となる。
このとき、起動用スイッチ10はオン状態となっているので、第1のリレー7はオン状態となっており、第1のリレー7の第2の系統72の常閉接点は開状態になっている。従って、第2のリレー8のコイルに電流が流れず、第2のリレー8がオフ状態となる。
これにより、接続点1aと接続点1bが接続されなくなり、コイル部1cに電流が流れず、入力開閉器1が開状態となり、溶接装置への入力電源を遮断する。
なお、制御部9における第1のリレー7、第2のリレー8としては、電磁接触器あるいはこれと同等の開閉器やトライアックなどの半導体スイッチ等を用いてもよい。
以上のように、サイリスタ3a〜3fの電圧を監視し、サイリスタ3a〜3fが短絡故障した場合にはサイリスタ3a〜3fのアノード・カソード間電圧が正常動作時よりも小さくなる、あるいは、零となるので、これを検出することにより、入力電源を入力開閉器1により遮断することで、溶接変圧器2などの溶接装置の構成部材の故障の拡大を防止することができる。
なお、各サイリスタ3a〜3fの電圧を検出し、この検出結果を入力とする各サイリスタ3a〜3fに対応した複数のAND素子6a〜6eにより、入力開閉器1のオン(閉)状態の維持あるいはオフ(開放)を行うシーケンス回路を構成しているので、少なくとも1つのサイリスタ3a〜3fが故障した場合には、入力開閉器1をオフ(開放)することができる。
また、監視しているサイリスタ3a〜3fの電圧が正常動作時よりも小さくなる、あるいは、零となる時点で入力開閉器1をオフ(開放)させて入力電源を遮断する例を示したが、サイリスタ3a〜3fは故障しておらず正常動作しているが、ノイズ等何らかの原因によりサイリスタ3a〜3fの電圧が低下したと誤検知してしまうことを防ぐ目的で、サイリスタ3a〜3fの電圧が正常動作時よりも小さくなる、あるいは、零となる状態が所定時間継続された場合に入力開閉器1をオフ(開放)させて、入力電源を遮断するようにしてもよい。
次に、本実施の形態の溶接装置を起動させるときの動作について説明する。
この溶接装置が起動する前は、入力電源は遮断されているため溶接変圧器2には電圧が印加されず、溶接変圧器2の2次巻線2bに接続されたサイリスタ3a〜3fにも電圧が印加されていない。そのためフォトカプラの発光側素子4a〜4fにも電流が流れず、サイリスタ3a〜3fが短絡しているものと誤判定して、AND素子6eの出力端子6fはロー状態となり、トランジスタ11もオフ状態となる。
この状態で、起動用スイッチ10がオフならば、第1のリレー7はオフ状態、第2のリレー8はオン状態となっている。
しかし、この状態から、起動用スイッチ10がオン状態になると、第1のリレー7はオン状態となり、第1のリレー7の第2の系統72の常閉接点が開状態となる。さらに、この段階ではまだサイリスタ3a〜3fにも電流が流れていないので、AND素子6eの出力端子6fもロー状態のままで、トランジスタ11もオン状態とならない。従って、第2のリレー8のコイルには電流が流れず、第2のリレー8はオン状態となることができない。すなわち、いつまでたっても、入力開閉器1をオン状態(閉状態)にすることができない。
そこで、第2のリレー8のコイルにコンデンサ91と抵抗92の直列回路を並列接続し、起動用スイッチ10がオン状態となって第1のリレー7の第2の系統72の常閉接点が開状態となっても、ある期間はこのコンデンサ91にチャージされた電流が第2のリレー8のコイルに流れ続け、第2のリレー8がオンの状態を維持する構成としている。このようにして、起動用スイッチ10がオン状態となってから、第2のリレー8がオフ状態となるまでに、ある遅延時間をもたせている。
すなわち、溶接装置が起動前の待機状態において、第2のリレー8はオン状態になっている。
そして、入力開閉器1をオンするために、起動用スイッチ10をオンとし、これによって第1のリレー7がオン状態となったとき、その常閉接点は開となるが、コンデンサ91にチャージされている電流が一定期間流れ続けて、第2のリレー8はオン状態をその期間保持する。
その期間は、第1のリレー7と第2のリレー8が同時にオン状態となり、制御部9の入力端子1aと1bが接続され、制御部9はオン状態となり、入力開閉器1がオン状態(閉)となる。
このようにして、入力開閉器1がオン状態となることにより、サイリスタ3a〜3fのアノード・カソード間には電圧が印加され、その電圧を検出することにより、AND素子6eの出力端子6fがハイ状態になる。これがトランジスタ11のベース端子11aに入力され、トランジスタ11がオン状態になり、第2のリレー8がオン状態を持続し、入力開閉器1もオン状態(閉)を保つことができる。
なお、本実施の形態において、溶接装置を起動させる回路としてリレーを用いた回路の例を示したが、これに限るものではなく、ロジックICやトランジスタ回路等の他の部品を用いても実現することができる。
なお、本実施の形態は、三相入力のサイリスタによる二重星型整流回路について述べたが、他の整流回路構成および単相入力の整流回路、他の制御素子よりなる半導体回路にも適用することができる。
本発明は、溶接装置に用いる半導体素子の故障による被害拡大を低コストかつ簡単な構成で未然に防止することができ、安全性を向上させる溶接装置として産業上有用である。
本発明の一実施の形態における溶接装置の概略構成を示す図 本発明の一実施の形態における溶接装置の入力開閉器の制御部の構成を示す図 従来の溶接装置の概略構成を示す図
符号の説明
1,101 入力開閉器
10 起動用スイッチ
11 トランジスタ(スイッチング素子)
11a ベース端子
2 溶接変圧器
2a,121 1次巻線
2b,102a,102b,102c,102d,102e,102f 2次巻線
3a,3b,3c,3d,3e,3f,103a,103b,103c,103d,103e,103f サイリスタ
4a,4b,4c,4d,4e,4f フォトカプラの発光側素子
5a,5b,5c,5d,5e,5f フォトカプラの受光側素子
6a,6b,6c,6d,6e AND素子
7 第1のリレー
71 第1の系統
72 第2の系統
8 第2のリレー
9 制御部
91 コンデンサ
92 抵抗

Claims (4)

  1. 変圧器と、
    前記変圧器の1次側に設けられており前記変圧器に対して交流電力を供給または遮断するためのスイッチ部と、
    前記変圧器の2次側に設けられており溶接出力を制御するための半導体素子と、
    前記半導体素子の両端電圧を検出する電圧検出部を備え、
    前記変圧器に前記交流電力が供給されているときに前記半導体素子の両端電圧が通常電圧よりも低いかまたは零であることを前記電圧検出部が検出すると、前記スイッチ部を開動作して前記変圧器への前記交流電力の供給を遮断する、溶接装置。
  2. 前記半導体素子は複数設けられており、前記複数の半導体素子は並列に接続されており、前記複数の半導体素子のそれぞれに対して前記電圧検出部が設けられており、少なくとも1つの前記電圧検出部が前記半導体素子の両端電圧が通常電圧より低いかまたは零であることを検出すると、前記スイッチ部を開動作して前記変圧器への前記交流電力の供給を遮断する、請求項1記載の溶接装置。
  3. 前記電圧検出部が、所定時間以上継続して前記半導体素子の両端電圧が通常電圧よりも低いかまたは零であることを検出したときに、前記スイッチ部を開動作して前記変圧器への前記交流電力の供給を遮断する、請求項1記載の溶接装置。
  4. 第1のリレーと、
    第2のリレーと、
    前記第2のリレーに並列接続された容量性素子と、
    前記電圧検出部の検出結果に基づいて前記第2のリレーを開閉動作させるスイッチング素子とをさらに備え、
    前記第1のリレーが動作することにより前記容量性素子に蓄えられたエネルギーに相当する所定維持時間前記第2のリレーが閉動作し、
    前記第1のリレーと前記第2のリレーとが閉動作することにより前記スイッチ部が閉動作して前記変圧器に対して前記交流電力が供給され、
    前記電圧検出部が前記半導体素子の両端電圧が通常電圧であることを検出すると前記スイッチング素子が閉動作することにより前記所定維持時間経過後も前記第2のリレーの閉動作が維持されて前記変圧器に対して前記交流電力の供給が維持され、前記電圧検出部が前記半導体素子の両端電圧が通常電圧より低いかまたは零であることを検出すると前記スイッチング素子が開動作することにより前記所定維持時間経過後には前記第2のリレーが開動作して前記変圧器に対して前記交流電力の供給が遮断される、請求項1から3のいずれか1項に記載の溶接装置。
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