JPWO2008059914A1 - 磁気検出装置及びそれを用いた電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 特に、磁気抵抗効果を利用した磁気抵抗効果素子を用いて、双極検出可能な構造を簡単且つ小型化で実現できる磁気検出装置、及び、前記磁気検出装置を用いて、切換操作を簡単に行うことが可能な電子機器を提供することを目的としている。【解決手段】 表示筐体2の内部には磁石10が設けられ、前記磁石10はスライド移動可能な操作体12に支持されている。操作筐体3の内部には磁気抵抗効果素子11が設けられている。前記操作体12をスライド移動させることで、前記磁石10から前記磁気抵抗効果素子11に(+)方向の外部磁界H、及び(−)方向の外部磁界Hが別々のタイミングで侵入し、前記磁気抵抗効果素子11の電気抵抗は変化する。前記磁気抵抗効果素子11の抵抗変化に基づき、。前記操作体12をスライド移動させたときに所定モードに切り換えることができる。【選択図】図3

Description

本発明は、磁気抵抗効果素子を用いた非接触式の磁気検出装置に係り、特に、簡単な構造により双極検知できる磁気検出装置、及び前記磁気検出装置を用いることで簡単に所定モードに切換えることが出来る電子機器に関する。
ノート型パーソナルコンピュータは電源を入れた状態で閉じると、通常スリープ状態となり、表示画面がOFF状態になる等の省電力モードに切り換わる。
ところで、ノート型パーソナルコンピュータを閉じた状態でも前記スリープ状態とならなず表示画面がON状態となっている等、通常の使用状態を維持するようにソフト的に切替操作を行うことは従来において行われていた。
特開平11−85449号公報 特開平9−274474号公報 特開2006−163294号公報 特開2004−310658号公報
しかしながら、上記したようにソフト的に操作を行うには、まず、操作者がノート型パーソナルコンピュータを開いた状態で、ノート型パーソナルコンピュータを閉じた際に非スリープ状態とすべく設定入力を行うことが必要となった。しかも、上記のようにソフト的に設定入力及び設定解除を行う場合には、そのつど、プログラムを起動させて設定入力及び設定解除を行わなければならず、操作者に過度の負担を与えていた。
上記に挙げたいずれの特許文献に記載された発明にも、ノート型パーソナルコンピュータを閉じた状態での非スリープ状態の設定及び解除について記載されていない。
特許文献1に記載された発明は、ノート型パーソナルコンピュータの開閉検知等をソフト的に処理するものである。
特許文献2に記載された発明にはスライドスイッチに関する発明が開示されているが、検出回路が複雑化して好ましくない。またこのようなスライドスイッチは接触式であるため高寿命を確保できないといった問題もあった。
特許文献3に記載された発明には携帯電話の向き(方向)を、加速度センサを用いて検知するものであり、非スリープ状態の設定及び解除に使用できないと考えられる。
特許文献4に記載された発明には、ノート型パーソナルコンピュータの表示部を回動させた際の回動検知を磁気検出素子と磁石を用いて行うことが記載されている。特許文献4では磁気検出素子がリードスイッチであると記載されている。しかしリードスイッチは近接スイッチであるため、磁石が前記リードスイッチから離れ外部磁界が前記リードスイッチに作用しない無磁場状態を作る必要がある。また、リードスイッチを用いた回動検知には必ず互いに離れた場所に最低2つのリードスイッチを必要とし、一方のリードスイッチが磁界検知するとき、他方のリードスイッチは磁界検知しない場所に置かれ、前記他方のリードスイッチが磁界検知するとき前記一方のリードスイッチは磁界検知しない場所に置かれる必要があるので、どうしても装置が大型化しやすいといった問題があった。
本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、特に、磁気抵抗効果を利用した磁気抵抗効果素子を用いて、双極検出可能な構造を簡単且つ小型化で実現できる磁気検出装置、及び、前記磁気検出装置を用いて、切換操作を簡単に行うことが可能な電子機器を提供することを目的としている。
本発明における磁気検出装置は、
外部磁界に対して電気抵抗が変化する磁気抵抗効果を利用した積層構造の磁気抵抗効果素子と、前記磁気抵抗効果素子に接続され、前記電気抵抗の変化に基づいて磁界検出信号を出力する集積回路と、前記外部磁界を発生させるための磁石と、を有し、
前記磁気抵抗効果素子と磁石とが間隔を空けて対向配置され、前記磁石から磁気抵抗効果素子に、前記積層構造の積層界面と平行な面方向から、(+)方向の外部磁界、及び前記(+)方向とは逆方向の(−)方向の外部磁界が別々のタイミングで侵入可能なように、前記磁気抵抗効果素子及び磁石の少なくとも一方が、他方の前方、及び後方に向けて往復移動自在に、あるいは、他方に対して回転自在に支持されており、
前記集積回路では、前記往復移動あるいは回転に伴って、前記磁気抵抗効果素子の(+)方向の外部磁界による電気抵抗変化に基づいて(+)磁界検出信号、及び、前記磁気抵抗効果素子の(−)方向の外部磁界による電気抵抗変化に基づいて(−)磁界検出信号が夫々、出力されることを特徴とするものである。
本発明では、これにより、磁気抵抗効果を利用した磁気抵抗効果素子を用いた非接触式の磁気検出装置において、双極検出可能な構造を簡単且つ小型化で実現できる。
磁気抵抗効果を利用した磁気抵抗効果素子は、積層構造の積層界面と平行な面方向からの外部磁界(以下、水平磁場という)の方向変化を検知できる。よって本発明のように、前記磁気抵抗効果素子に、(+)方向及び(−)方向の水平磁場が別々のタイミングで侵入するように、磁気抵抗効果素子及び磁石の少なくとも一方を他方に対して往復移動自在にあるいは回転自在に配置すれば、前記磁気抵抗効果素子に対して(+)方向及び(−)方向の水平磁場が別々のタイミングで作用する磁場状態を狭い領域内で簡単に作り出すことができ、双極検出可能な磁気検出装置を簡単且つ小型化で実現できる。
本発明では、前記磁気抵抗効果素子の中心及び磁石の中心は同じ中心軸上に位置し、前記磁気抵抗効果素子及び前記磁石の少なくとも一方が、前記中心軸を回転軸として回転自在に支持されていることが、前記磁気抵抗効果素子及び前記磁石の少なくとも一方を回転自在に支持する場合において、より適切に磁気検出装置の小型化を実現でき好適である。
本発明は、上記に記載の磁気検出装置が組み込まれて成る電子機器であって、
前記電子機器の表面に、往復移動操作あるいは回転操作可能な操作体が設けられ、前記操作体に前記磁気抵抗効果素子あるいは前記磁石が支持され、前記操作体を操作することで、前記集積回路にて出力される前記(+)磁界検出信号、及び(−)磁界検出信号に基づいて、所定モードに切換可能とされていることを特徴とするものである。
このように本発明では、上記した本発明の磁気検出装置を用いることで、切換操作を簡単に行うことが可能な電子機器を実現できる。すなわち前記操作体を往復移動操作あるいは回転操作すれば、簡単に所定モードに切り換えることができる。
また本発明では、前記電子機器は、第1部材と第2部材とが開閉自在に支持されており、前記操作体は、前記第1部材と第2部材とを閉じた状態で、前記第1部材及び第2部材のどちらか一方の表面に設けられていることが好ましい。これにより前記第1部材と第2部材とを閉じた状態で、前記操作体を操作するだけで簡単に所定モードに切り換えることができる。
またこのとき、前記第1部材あるいは前記第2部材のどちらか一方に、前記磁気抵抗効果素子及び集積回路が組み込まれ、他方に前記磁石が組み込まれ、
前記第1部材と前記第2部材との開閉により、前記磁石からの外部磁界の磁界強度変化に伴う前記磁気抵抗効果素子の電気抵抗変化に基づいて開閉検知が可能とされていることが好ましい。これにより所定モードへの切換えと開閉検知とを同じ1つの磁気検出装置を用いて行うことができ、磁気検出装置の設置スペースが小さくて済む。
本発明によれば、磁気抵抗効果を利用した磁気抵抗効果素子を用いた非接触式の磁気検出装置において、双極検出可能な構造を簡単且つ小型化で実現できる。
また本発明の磁気検出装置を用いることで、切換操作を簡単に行うことが可能な電子機器を実現できる。
図1はノート型パーソナルコンピュータを開いた状態の斜視図、図2は前記ノート型パーソナルコンピュータを閉じた状態の斜視図と、前記コンピュータに接続されるモニターの正面図、図3は前記ノート型パーソナルコンピュータを閉じた状態において、第1の切換え状態を示す図2に示すA−A線に沿って高さ方向に切断し矢印方向から見た部分断面図、図4は前記ノート型パーソナルコンピュータを閉じた状態において、第2の切換え状態を示す部分断面図(図3と同じ位置での部分断面図)、図5は図3に示す状態から前記ノート型パーソナルコンピュータを開いた状態を示す部分断面図、図6は本実施形態の磁気抵抗効果素子(GMR素子)を膜厚方向から切断した部分断面図、図7は本実施形態におけるセンサ部の回路構成図、図8は図7とは異なる本実施形態のセンサ部の回路構成図、図9,図10は、図8に示す回路内に使用される磁気抵抗効果素子(GMR素子)のRH曲線図、である。
各図で用いられる図示X1、X2方向は横方向、図示Y方向は縦方向、図示Z方向は高さ方向を示し、各方向は残り2つの方向と直交する関係にある。
図1,図2に示す本実施形態のノート型パーソナルコンピュータ1は、表示筐体(第1本体)2と操作筐体(第2本体)3とを有して構成される。前記表示筐体2と操作筐体3は開閉自在に連結されている。
図1のようにノート型パーソナルコンピュータ1を開いた状態では、前記表示筐体2の液晶ディスプレイ等の表示画面5が設けられた表示面(第1の面)2aと、前記操作筐体3のキーボード6やタッチパッド7が設けられている操作面3aとが同じ面側に現れ、通常、図1の状態で、表示画面5を見ながらキーボード操作やタッチパッド操作あるいはマウス操作等が行われる。
図1に示す実施形態では、前記表示筐体2の内部に磁石10が設けられ、前記操作筐体3の内部に磁気抵抗効果素子(GMR素子)11を含むセンサ部8が設けられている。
図2に示すノート型パーソナルコンピュータ1は、図1の開いた状態から前記表示筐体2及び操作筐体3を閉じた状態を示している。図2に示すように前記表示筐体2の前記表示面2aとの逆面側であるカバー面2bが、閉じた状態では操作者の最も目に付く上面を占め、通常、前記カバー面2bに、ノート型パーソナルコンピュータ1の販売元の会社等のロゴが表示されている。
前記カバー面2bからは表示筐体2内部に設けられた磁石10を支持する操作体12が現れている。前記操作体12の一部は前記カバー面2bから突出して、その突出部分が、操作者が操作可能な抓み形状となっている。
前記カバー面2bには、図示X1−X2方向に直線状に、前記操作体12の移動経路2cが形成されており、前記操作体12は図示X1−X2方向に往復移動自在にスライドできるようになっている。
前記操作体12に連結された磁石10は、図3,図4に示す閉じた状態において、高さ方向(図示Z方向)の上面側がS極に着磁され、下面側がN極に着磁されている。
図2,図3に示すように、前記移動経路2cの図示X1−X2方向への長さ寸法はT1で形成されており、図2〜図4のように操作筐体3と表示筐体2とを閉じた状態において、前記操作筐体3内部に設けられた磁気抵抗効果素子11は、ちょうど前記移動経路2cと高さ方向(図示X方向)に対向し、且つ前記磁気抵抗効果素子11の図示X1−X2方向への中心は、前記移動経路2cの長さ寸法T1の中心に位置するように配置されている。また磁気抵抗効果素子11が図7に示す回路図に示すように2個用意する場合には、例えば前記磁気抵抗効果素子11を、図示Y方向に所定間隔を空けて配置する。
前記操作体12をスライド移動させると、図3に示すように、前記磁石10が前記磁気抵抗効果素子11よりも図示左側(X2側;例えば前方)に位置する状態と、前記磁石10が前記磁気抵抗効果素子11よりも図示右側(X1側;例えば後方)に位置する状態とを交互に作り出すことが出来る。
本実施形態では、図示X1方向を(+)方向、図示X2方向を(−)方向と定義する。なおどの方向を(+)方向,(−)方向と定義するかは任意に決定できる。
今、図3に示すように前記磁石10が前記磁気抵抗効果素子11よりも図示左側(X2側)に位置するように、前記操作体12を図示左側にスライド移動させた状態であると、前記操作体12に支持された磁石10から発生した外部磁界Hは、前記操作筐体3内部の磁気抵抗効果素子11に(+)方向の水平磁場として侵入する。
一方、図4に示すように、前記磁石10が前記磁気抵抗効果素子11よりも図示右側(X1側)に位置するように前記操作体12を図示右側にスライド移動させた状態であると、前記操作体12に支持された磁石10から発生した外部磁界Hは、前記操作筐体3内部の磁気抵抗効果素子11に(−)方向の水平磁場として侵入する。
このように本実施形態では前記操作体12を図示X1−X2方向に往復移動させると、
前記磁石10から磁気抵抗効果素子11に(+)方向の外部磁界H、及び(−)方向の外部磁界Hを別々のタイミングで(交互に)侵入させることが可能である。
図6に示すように、前記磁気抵抗効果素子11は、形成面3c側から順に、例えば、NiFeCr等で形成されたシード層18、IrMnやPtMn等で形成された反強磁性層19、NiFeやCoFe等の強磁性材料で形成された固定磁性層14、Cu等で形成された非磁性中間層15、NiFeやCoFe等の強磁性材料で形成されたフリー磁性層16、Ta等の保護層17の積層構造で形成される。
また図6に示すように前記磁気抵抗効果素子11は、さらに前記シード層18から保護層17までの積層体の両側(図示Y方向)にハードバイアス層22,22が設けられている。
前記磁気抵抗効果素子11では、前記反強磁性層19と前記固定磁性層14とが接して形成されているため磁場中熱処理を施すことにより前記反強磁性層19と前記固定磁性層14との界面に交換結合磁界(Hex)が生じ、前記固定磁性層14の磁化方向14aは一方向に固定される。図6では前記磁化方向14aは図示X1方向に固定される。図3,図4に示す「PIN方向」とは前記磁化方向14aを示している。
一方、前記フリー磁性層16の磁化方向16aは、前記フリー磁性層16のY方向の両側に設けられたハードバイアス層22からのバイアス磁界の影響を受けて、前記固定磁性層14の磁化方向14aと直交する方向であるY方向に磁化されている。前記フリー磁性層16は固定磁性層14のように磁化固定されておらず外部磁場により磁化方向は変動する。
前記磁気抵抗効果素子11は、巨大磁気抵抗効果(GMR効果)を利用したGMR素子であり、GMR素子では、前記フリー磁性層16と固定磁性層14との磁化関係で電気抵抗が変化する。前記フリー磁性層16の磁化方向16aと固定磁性層14の磁化方向14aとが平行であると電気抵抗は最も低下し、前記フリー磁性層16の磁化方向16aと固定磁性層14の磁化方向14aとが反平行であると電気抵抗は最も大きくなる。
図3,図4に示すように、前記磁石10から前記磁気抵抗効果素子11に作用する外部磁界Hは、前記磁気抵抗効果素子11の積層構造の積層界面(図示X−Y平面)と平行な面方向から侵入する。
上記した磁気抵抗効果素子11のフリー磁性層16の磁化方向16aは、このように積層界面と平行な面方向の外部磁界Hである水平磁場の方向変化によって変動し、これにより前記フリー磁性層16の磁化方向16aと固定磁性層14の磁化方向14aとの関係が変化して電気抵抗が変化する。よって前記磁気抵抗効果素子11に水平磁場が作用するように前記磁気抵抗効果素子11と磁石10の配置を工夫することが必要である。
図3に示すように、図示X1方向からの(+)方向の外部磁界Hが前記磁気抵抗効果素子11に作用すると、前記フリー磁性層16の磁化方向16aは図示X1方向に変動し、前記固定磁性層14の磁化方向14aと前記フリー磁性層16の磁化方向16aとが平行になり電気抵抗は低下する。
一方、図4に示すように、図示X2方向からの(−)方向の外部磁界Hが前記磁気抵抗効果素子11に作用すると、前記フリー磁性層16の磁化方向16aは図示X2方向に変動し、前記固定磁性層14の磁化方向14aと前記フリー磁性層16の磁化方向16aとが反平行になり電気抵抗は上昇する。
図7に示すように、本実施形態のセンサ部8は、磁気抵抗効果素子11に接続され、前記磁気抵抗効果素子11の電気抵抗変化に基づいて磁界検出信号を出力する集積回路を有して構成される。
図7に示すように前記磁気抵抗効果素子11は2個設けられ、各磁気抵抗効果素子11が固定抵抗素子25に直列接続され、4個の素子がブリッジ回路39を構成している。図7に示すように、2本の直列回路を並列接続する一方の接続部39aには入力端子32が、他方の接続部39bには、アース端子33が接続され、ブリッジ回路39の2つの出力取り出し部39c、39dが、差動増幅器34に接続されている。前記差動増幅器34は2つの比較回路(コンパレータ)35,36に接続され、各比較回路35,36が夫々、第1出力端子37及び第2出力端子38に接続されている。
前記第1の比較回路35では、第1の閾値レベル(電圧値)LV1が設定されており、それよりも高い電圧値が入力された場合、ON信号(磁界検出信号)を生成するようになっている。
また、前記第2の比較回路36では、第2の閾値レベル(電圧値)LV2が設定されており、それよりも低い電圧値が入力された場合、ON信号を生成するようになっている。
今、図3に示すように、磁石10が前記磁気抵抗効果素子11よりも図示左側に位置し前記磁石10から前記磁気抵抗効果素子11に(+)方向の外部磁界Hが侵入したとき、前記第1の比較回路35では、第1の閾値レベル(電圧値)LV1よりも高い電圧値が入力されて、第1出力端子37からはON信号が出力され、一方、第2出力端子38からはOFF信号が出力される。このように第1の比較回路35では、(+)方向の外部磁界Hを検知でき、第1出力端子37から(+)磁界検出信号(ON信号)を出力できる。
一方、図4に示すように、磁石10が前記磁気抵抗効果素子11よりも図示右側に位置し前記磁石10から前記磁気抵抗効果素子11に(−)方向の外部磁界Hが侵入したとき、前記第2の比較回路36では、第2の閾値レベル(電圧値)LV2よりも低い電圧値が入力されて、第2出力端子38からはON信号が出力され、一方、第1出力端子37からはOFF信号が出力される。このように第2の比較回路36では、(−)方向の外部磁界Hを検知でき、第2出力端子38から(−)磁界検出信号(ON信号)を出力できる。
上記のように第1出力端子37からON信号が出力され、第2出力端子38からOFF信号が出力されたときと、第2出力端子38からON信号が出力され、第1出力端子37からOFF信号が出力されたときとで、ノート型パーソナルコンピュータ1側の処理回路では、別々のモードを起動させることが可能となる。
例えば、第1出力端子37からON信号が出力され、第2出力端子38からOFF信号が出力されたとき、非スリープモードに設定して、通常の使用状態と同じように表示画面5をON状態に設定する。一方、第2出力端子38からON信号が出力され、第1出力端子37からOFF信号が出力されたとき、スリープモードに設定して、表示画面5をOFF状態に設定する。
よって、操作者が操作体12を図3に示すように図示左側にスライド移動させるか、図4に示すように図示右側にスライド移動させるかによって、ノート型パーソナルコンピュータ1をスリープモードと非スリープモードとに切り換えることが可能となる。
例えば図2に示すように表示筐体2と操作筐体3とを閉じた状態でスリープモードになる場合に、わざわざ、表示筐体2と操作筐体3とを開けて所定の操作を施してスリープモードを解除する必要はなく、本実施形態では、閉じた状態で、図2に示す操作体12を図示X2側にスライド移動させるだけで、簡単に、スリープモードを解除でき、表示画面5をON状態にできる。このためノート型パーソナルコンピュータ1に別の大型のモニタ30を接続し、前記モニタ30の画面30aにノート型パーソナルコンピュータ1と同じ表示画面5を表示するとき、図2に示すように、表示筐体2と操作筐体3とを閉じた状態でも、前記操作体12を図示X2側にスライド移動させるだけで、前記モニタ30の画面30aにノート型パーソナルコンピュータ1と同じ表示画面5を表示できる。
また本実施形態では、前記操作筐体3の内部に設けられたセンサ部8と、前記表示筐体2の内部に設けられた磁石10とを、前記表示筐体2と操作筐体3との開閉検知にも適用可能である。
すなわち、図3,図4に示すように、前記操作筐体3と前記表示筐体2とを閉じた状態では、図7に示す第1出力端子37か第2出力端子38のどちらか一方からON信号が出力される。かかる場合、ノート型パーソナルコンピュータ1の処理回路では、前記操作筐体3と表示筐体2とが閉じていることを認識する。
一方、図5に示すように、前記操作筐体3と表示筐体2とを開くと、前記磁気抵抗効果素子11に及ぶ前記磁石10からの外部磁界Hの磁界強度が徐々に弱まりやがて外部磁界Hが作用しなくなる。このとき、前記第1出力端子37及び第2出力端子38の双方からOFF信号が出力され、係る場合、ノート型パーソナルコンピュータ1の処理回路では、前記操作筐体3と表示筐体2とが開いたと認識する。
図7に示すセンサ部8では1種類の磁気抵抗効果素子11のみを用いたが、例えば図8に示すセンサ部9では、2種類の磁気抵抗効果素子51,52を用いている。前記磁気抵抗効果素子51,52は、図6に示す磁気抵抗効果素子11と同じ積層構造を有している。ただし前記磁気抵抗効果素子51,52には、前記ハードバイアス層22は形成されていない。
また前記磁気抵抗効果素子51,52は夫々、図9,図10に示すRH曲線を有している。図9は、第2磁気抵抗効果素子51のRH曲線を示している。図9に示すようにRH曲線はループ状であり、しかもループ部L2は、(+)方向の外部磁界側に寄っている。
前記ループ部L2の中点と外部磁界がゼロのラインまでの磁界の強さで層間結合磁界Hin(以下、第2の層間結合磁界Hin2という)が決定される。
一方、図10は、第3磁気抵抗効果素子52のRH曲線を示している。図10に示すようにRH曲線はループ状であり、しかもループL3は、(−)方向の外部磁界側に寄っている。
前記ループ部L3の中点と外部磁界がゼロのラインまでの磁界の強さで層間結合磁界Hin(以下、第3の層間結合磁界Hin3という)が決定される。
前記層間結合磁界Hin2,Hin3は、前記固定磁性層14と前記フリー磁性層16との間に作用する結合磁界である。例えば前記非磁性中間層15の膜厚や、前記非磁性中間層15の表面に対するプラズマトリートメント(PT)の際の、ガス流量(ガス圧)や電力値を適切に調整することで、前記層間結合磁界Hin2,Hin3を夫々、(+)磁界側へ、あるいは(−)磁界側へシフトさせることができる。
図8に示すように、第2磁気抵抗効果素子51及び第3磁気抵抗効果素子52は夫々、固定抵抗素子53に直列接続され、第1直列回路54と第2直列回路55とを構成している。また、2つの固定抵抗素子56が直列接続された第3直列回路57も設けられている。
前記第1直列回路54と第3直列回路57とが並列に接続されて第1ブリッジ回路BC1を構成し、前記第2直列回路55と前記第3直列回路57とが並列に接続されて第2ブリッジ回路BC2を構成している。
前記固定抵抗素子56が直列接続された第3直列回路57の中点電位を前記第1ブリッジ回路BC1と、前記第2ブリッジ回路BC2の基準電位として共通化し、且つ、前記第1ブリッジ回路BC1を構成する第1直列回路54の第1出力取り出し部54aと差動増幅器34間の接続、及び前記第2ブリッジ回路BC2を構成する第2直列回路55の第2出力取り出し部55aと差動増幅器34間の接続を交互に切り換える第1スイッチ回路60が設けられている。前記差動増幅器34は比較回路74を介して出力端子73に接続されている。
図8では第3直列回路57を第1ブリッジ回路BC1及び第2ブリッジ回路BC2の共通回路としたことで、一つの差動増幅器34にダイレクトに前記第3直列回路57の第3出力取り出し部57aを接続し、あとは、第1スイッチ回路60によって、第1直列回路54の第1出力取り出し部54aと差動増幅器34間の接続、及び第2直列回路55の第2出力取り出し部55aと差動増幅器34間の接続を切り換える回路構成とすれば、1つの差動増幅器34を設けるだけで、第1ブリッジ回路BC1と差動増幅器34とが接続された(+)方向の外部磁界検出状態と、第2ブリッジ回路BC2と差動増幅器34とが接続された(−)方向の外部磁界検出状態との2検出状態を交互に得ることが出来、簡単な回路構成で適切に、第1ブリッジ回路BC1及び第2ブリッジ回路BC2の双方から前記差動増幅器34にて差動電位を得ることが出来る。
前記第1ブリッジ回路BC1では、第2磁気抵抗効果素子51が(+)方向の外部磁界Hに対して抵抗変化するため、図3のように操作体12を図示左側にスライド移動させたとき、前記第2磁気抵抗効果素子51の電気抵抗値が変動して、(+)方向の外部磁界Hを検知できる。一方、前記第2ブリッジ回路BC2では、第3磁気抵抗効果素子52が(−)方向の外部磁界Hに対して抵抗変化するため、図4のように操作体12を図示右側にスライド移動させたとき、前記第3磁気抵抗効果素子52の電気抵抗値が変動して、(−)方向の外部磁界Hを検知できる。
図8に示すセンサ部9では、一つだけ設けられた出力端子73からON信号(磁界検出信号)を得たとき、前記第1スイッチ回路60のスイッチ切換えを識別することで、(+)磁界検出状態で得られたON信号か、(−)磁界検出状態で得られたON信号かを判別でき、よって、前記操作体12が磁気抵抗効果素子よりも図3のように図示左側に位置するか、あるいは操作体12が磁気抵抗効果素子よりも図4のように図示右側に位置するかを判別できる。したがって、図8のセンサ部の構成でも、図2のように操作筐体3と表示筐体2とを閉じた状態において、操作体12をスライド移動させることでセンサ部9で得られる磁界検出信号に基づき簡単にスリープ状態と非スリープ状態との別々のモードに切換えることが出来る。
なお図8に示す実施形態では、アース端子33と第1直列回路54間の接続、及び前記アース端子33と前記第2直列回路55間の接続とを切り換える第2スイッチ回路71が設けられている。
そして、前記第1スイッチ回路60により前記第1ブリッジ回路BC1と前記差動増幅器34間が接続されたとき、前記第2スイッチ回路71により前記第1直列回路54と前記アース端子33間が接続され、前記第1スイッチ回路60により前記第2ブリッジ回路BC2と前記差動増幅器34間が接続されたとき、前記第2スイッチ回路71により前記第2直列回路55と前記アース端子33間が接続される。これにより、前記第1ブリッジ回路BC1と前記差動増幅器34間が接続されたとき、第2直列回路55に電流は流れず、また前記第2ブリッジ回路BC2と前記差動増幅器34間が接続されたとき、第1直列回路54に電流は流れないため、消費電流の低減を図ることが出来、また検出感度を向上させることが出来る。
上記した実施形態ではいずれも操作体12は直線状にスライド移動自在に支持されており、図3のように磁石10を磁気抵抗効果素子11よりも図示左側に位置させて、前記磁石10から前記磁気抵抗効果素子11に(+)方向から外部磁界Hが侵入する状態と、図4のように磁石10を磁気抵抗効果素子11よりも図示右側に位置させて、前記磁石10から前記磁気抵抗効果素子11に(−)方向から外部磁界Hが侵入する状態とを作り出している。
一方、図11に示す実施形態では、操作体80は軸81の中心を回転軸として回転自在に支持されている。図11に示す実施形態は、図12のようにノート型パーソナルコンピュータ1の操作筐体3と表示筐体2とを閉じた状態での操作体80、磁石82及び磁気抵抗効果素子11の状態を斜視図で示している。
図11に示す磁気抵抗効果素子11は、図6と同じ積層構造であり、センサ部8の回路構成も図7と同じである。
図11に示すように、磁石82と前記磁気抵抗効果素子11は、図12のように操作筐体3と表示筐体2とを閉じた状態では、高さ方向(図示Z方向)に対向し、前記磁気抵抗効果素子11の図示X−Y平面(積層界面)の中心と、前記磁石82の図示X−Y平面の中心は、前記軸81の軸中心O上にて一致している。
前記磁石82は、上面及び下面と直交する一方の側面がN極に、前記側面と反対側の他方の側面がS極に夫々着磁されている。
図12,図13に示すように、前記磁気抵抗効果素子11には、積層界面(図示X−Y平面)と平行な面方向から外部磁界Hが侵入している。図12に示す状態では、磁石82のN極が図示右側、S極が図示左側に位置し、前記磁気抵抗効果素子11には、(−)方向の外部磁界Hが、前記積層界面と平行な面方向から侵入している。
図11に示す操作体80を、図11に示す矢印に示すように180度回転させると、図13に示すように、磁石82のN極が図示左側、S極が図示右側に位置し、前記磁気抵抗効果素子11には、(+)方向の外部磁界Hが、前記積層界面と平行な面方向から侵入する。
図12の状態では、図4と同様に、固定磁性層14の磁化方向14aと前記フリー磁性層16の磁化方向16aとが反平行状態になり磁気抵抗効果素子11の抵抗値が最も大きくなる。一方、図13の状態では、図3と同様に、固定磁性層14の磁化方向14aと前記フリー磁性層16の磁化方向16aとが平行状態になり磁気抵抗効果素子11の抵抗値が最も小さくなる。
そして上記した磁気抵抗効果素子11の電気抵抗変化に基づき、図7に示すセンサ部8に設けられた集積回路により、第1出力端子37及び第2出力端子38のどちらか一方からON出力(磁界検出信号)を得ることができ、どの出力端子からON出力が得られたかを識別することで、操作体80の回転状態を把握でき、回転状態に基づき、スリープ状態と非スリープ状態とに切換えることが可能となっている。
以上のように本実施形態では、磁石が磁気抵抗効果素子に対して、往復移動自在に、あるいは回転自在に支持されている。そして、前記磁石を往復移動あるいは回転させると、前記磁石から磁気抵抗効果素子に、前記磁気抵抗効果素子の積層構造の積層界面と平行な面方向から、(+)方向の外部磁界、及び前記(+)方向とは逆方向の(−)方向の外部磁界が別々のタイミングで侵入するようになっている。
磁気抵抗効果を利用した磁気抵抗効果素子は、前記積層界面と平行な面方向からの外部磁界の方向変化に対して電気抵抗が変化する。よって上記した(+)方向の外部磁界、あるいは、(−)方向の外部磁界が磁気抵抗効果素子に侵入することで磁気抵抗効果素子の電気抵抗は変化する。特に磁気抵抗効果素子は、外部磁界の方向変化に対し優れたリニアリティ(直線性)にて抵抗変化する。
そして、本実施形態の磁気検出装置に設けられた集積回路では、前記往復移動あるいは回転に伴って、前記磁気抵抗効果素子の(+)方向の外部磁界による電気抵抗変化に基づいて(+)磁界検出信号、及び、前記磁気抵抗効果素子の(−)方向の外部磁界による電気抵抗変化に基づいて(−)磁界検出信号を夫々、出力できるようになっている。
このように本実施形態の磁気検出装置は、非接触式で且つ双極検出を簡単な構成で実現できる。しかも磁気抵抗効果素子に対して(+)方向あるいは(−)方向の外部磁界が及ぶように、磁石を往復移動あるいは回転させるだけの移動スペースがあれば十分であるので、磁気検出装置の小型化を実現できる。
また、前記磁石を回転させる構成の場合、例えば磁石が磁気抵抗効果素子の周囲を回転するように構成することもできるが、図11に示すように前記磁石82の中心を中心軸として回転させる構成とすることで、より磁気検出装置の小型化を実現できる。
また、本実施形態の磁気検出装置を、図1に示すノート型パーソナルコンピュータ1に組み込むことで操作体12をスライド移動あるいは回転させるだけの簡単な操作で、スリープモードと非スリープモードとの2つの異なるモードに切換えることが出来る。
また本実施形態では、図2のように操作筐体3と表示筐体2とを閉じた状態で、前記操作体12を操作するだけで簡単に所定モードに切り換えることができる。
さらに本実施形態では、前記磁気検出装置を、表示筐体2と操作筐体3との開閉検知にも併用することで、操作体12を操作することによる所定モードへの切換と、開閉検知とを一つの磁気検出装置で実現でき、ノート型パーソナルコンピュータ1に内臓される磁気検出装置のスペースも小さくて済み好ましい。
図6に示す磁気抵抗効果素子11は巨大磁気抵抗効果(GMR効果)を利用したGMR素子であったが、非磁性中間層15を非磁性導電材料に代えて、AlやTiO等の絶縁材料で形成したトンネル型磁気抵抗効果を利用したTMR素子の使用も可能である。
また、上記の実施形態では磁石を往復移動あるいは回転させていたが、磁気抵抗効果素子を往復移動あるいは回転させてもよいし、あるいは磁気抵抗効果素子及び磁石の双方が、往復移動あるいは回転可能に支持されている形態でもよい。
また図3,図4に示すように磁石10を往復移動させるとき、直線上に移動させていたが、直線上でなくてもよい。少なくとも、磁気抵抗効果素子11に(+)方向及び(−)方向の外部磁界Hが夫々、別々のタイミングで侵入するように設定されれば、どのように往復移動させるかは任意である。ただし直線移動であるほうが、簡単な構成で磁気抵抗効果素子11に(+)方向及び(−)方向の外部磁界Hを夫々、別々のタイミングで侵入させることができ好適である。
また上記実施形態では、ノート型パーソナルコンピュータ1において、操作体12,80をスライド移動あるいは回転させた際に切り換わる2つのモードは、スリープモードと非スリープモード(表示画面ONモード)であったが、どのようなモードに切り換えるかは任意に設定できる。
例えば本実施形態の磁気検出装置は、ノート型パーソナルコンピュータ1以外に折畳み携帯電話やゲーム機等にも適用可能であるが、携帯電話であれば、本実施形態の磁気検出装置を利用して、音楽の再生モードとストップモードという2つのモードの切換えに使用できる。
また本実施形態では、第1部材と第2部材とが開閉自在に連結された電子機器にて説明したが、開閉しない電子機器に本実施形態の磁気検出装置を使用することも可能である。
また、例えば、図11に示すように磁石82を回転させる構成のとき、磁気抵抗効果素子11には360度の方向から外部磁界Hが及ぶ。上記したように、磁気抵抗効果素子11は、外部磁界の方向に対して優れたリニアリティで抵抗変化するので、このような性質を利用して回転ボリューム等に磁気検出装置を使用することも可能である。
ノート型パーソナルコンピュータを開いた状態の斜視図、 ノート型パーソナルコンピュータを閉じた状態の斜視図と、前記コンピュータに接続されるモニターの正面図、 ノート型パーソナルコンピュータを閉じた状態において、第1の切換え状態を示す図2に示すA−A線に沿って高さ方向に切断し矢印方向から見た部分断面図、 ノート型パーソナルコンピュータを閉じた状態において、第2の切換え状態を示す部分断面図(図3と同じ位置での部分断面図)、 図3に示す状態から前記ノート型パーソナルコンピュータを開いた状態を示す部分断面図、 本実施形態の磁気抵抗効果素子(GMR素子)を膜厚方向から切断した部分断面図、 本実施形態におけるセンサ部の回路構成図、 図7とは異なる本実施形態のセンサ部の回路構成図、 図8に示す回路内に使用される第2磁気抵抗効果素子(GMR素子)のRH曲線図、 図8に示す回路内に使用される第3磁気抵抗効果素子(GMR素子)のRH曲線図、 別の実施形態の磁気検出装置を示す斜視図、 図11の磁気検出装置を内臓したノート型パーソナルコンピュータを閉じた状態を示す部分断面図、 図12の状態から磁石を回転させた状態を示す部分断面図、
符号の説明
1 ノート型パーソナルコンピュータ
2 表示筐体
3 操作筐体
8、9 センサ部
10、82 磁石
11、51、52 磁気抵抗効果素子
12、80 操作体
14 固定磁性層
15 非磁性中間層
16 フリー磁性層
19 反強磁性層
22 ハードバイアス層
25、53、56 固定抵抗素子
32 出力端子
33 アース端子
34 差動増幅器
35 36、74 比較回路
37、38、73 出力端子
81 軸
H 外部磁界

Claims (5)

  1. 外部磁界に対して電気抵抗が変化する磁気抵抗効果を利用した積層構造の磁気抵抗効果素子と、前記磁気抵抗効果素子に接続され、前記電気抵抗の変化に基づいて磁界検出信号を出力する集積回路と、前記外部磁界を発生させるための磁石と、を有し、
    前記磁気抵抗効果素子と磁石とが間隔を空けて対向配置され、前記磁石から磁気抵抗効果素子に、前記積層構造の積層界面と平行な面方向から、(+)方向の外部磁界、及び前記(+)方向とは逆方向の(−)方向の外部磁界が別々のタイミングで侵入可能なように、前記磁気抵抗効果素子及び磁石の少なくとも一方が、他方の前方、及び後方に向けて往復移動自在に、あるいは、他方に対して回転自在に支持されており、
    前記集積回路では、前記往復移動あるいは回転に伴って、前記磁気抵抗効果素子の(+)方向の外部磁界による電気抵抗変化に基づいて(+)磁界検出信号、及び、前記磁気抵抗効果素子の(−)方向の外部磁界による電気抵抗変化に基づいて(−)磁界検出信号が夫々、出力されることを特徴とする磁気検出装置。
  2. 前記磁気抵抗効果素子の中心及び磁石の中心は同じ中心軸上に位置し、前記磁気抵抗効果素子及び前記磁石の少なくとも一方が、前記中心軸を回転軸として回転自在に支持されている請求項1記載の磁気検出装置。
  3. 請求項1又は2に記載の磁気検出装置が組み込まれて成る電子機器であって、
    前記電子機器の表面に、往復移動操作あるいは回転操作可能な操作体が設けられ、前記操作体に前記磁気抵抗効果素子あるいは前記磁石が支持され、前記操作体を操作することで、前記集積回路にて出力される前記(+)磁界検出信号、及び(−)磁界検出信号に基づいて、所定モードに切換可能とされていることを特徴とする電子機器。
  4. 前記電子機器は、第1部材と第2部材とが開閉自在に支持されており、前記操作体は、前記第1部材と第2部材とを閉じた状態で、前記第1部材及び第2部材のどちらか一方の表面に設けられている請求項3記載の電子機器。
  5. 前記第1部材あるいは前記第2部材のどちらか一方に、前記磁気抵抗効果素子及び集積回路が組み込まれ、他方に前記磁石が組み込まれ、
    前記第1部材と前記第2部材との開閉により、前記磁石からの外部磁界の磁界強度変化に伴う前記磁気抵抗効果素子の電気抵抗変化に基づいて開閉検知が可能とされている請求項4に記載の電子機器。
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