JPWO2008044639A1 - スパイクノイズ除去回路、およびそれを用いたデジタルシステム、iicバス - Google Patents

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Abstract

所定のパルス幅以下のスパイクノイズを確実に除去できるとともに、所定幅より広い信号パルスについては、これを正確に伝達出力できるスパイクノイズ除去回路を提供する。入力信号と、除去すべきノイズの最大パルス幅を遅延量として前記入力信号を遅延させた第1の遅延信号とのレベル一致検出を行い、前記レベル一致検出の結果得られた信号で、前記入力信号または前記入力信号を一定時間遅延させた第2の遅延信号のいずれかをサンプリングすることで、前記入力信号のスパイクノイズを除去する。

Description

本発明は、入力信号中のスパイクノイズを除去するスパイクノイズ除去回路、および、これを入力信号のスパイクノイズの除去に用いるデジタルシステムやIICバスに関する。
デジタルシステムの入力インターフェイス部に使用され、入力信号に生じるスパイクノイズを除去する回路として、従来は図9に示すようなCR遅延回路が用いられていた。この従来のCR遅延回路50では、入力端子51から入力された信号は、インバータ素子52を介して抵抗53、容量54で遅延させられ、シュミット・トリガ回路55を経て出力端子56に出力される。しかしながら、この回路では、抵抗(R)と容量(C)とを用いているために集積化が困難であること、また、設定される遅延量の精度が不十分であるなどの課題を有していた。
一方、この課題を解決し、入力信号が「0(“Lo”)」の時に生じるプラス方向のスパイクノイズと、入力信号が「1(“Hi”)」の時に生じるマイナス方向のスパイクノイズの両方を除去する、デジタル回路としてのスパイクノイズ除去回路が提案されている(特許文献1)。
このスパイクノイズ除去回路60は、図10に示すように、2つの遅延ゲート62、63と3つのアンドゲート64,65,66、および、1つのオアゲート67から構成されている。入力端子61から入力された入力信号aは、遅延ゲート62で除去すべきスパイクノイズのパルス幅ΔTだけ遅延されて遅延信号bとなり、遅延信号bはもう一つの遅延ゲート63でさらにΔTだけ遅延されて遅延信号cとなる。
アンドゲート64は、入力信号aと遅延信号bが入力され、オアゲート67の1つの入力端子に出力信号dを与える。アンドゲート65は、入力信号aと遅延信号cが入力され、オアゲート67の2つ目の入力端子に出力信号eを与える。そしてアンドゲート66は、遅延信号bと遅延信号cが入力され、オアゲート67の最後の入力端子に出力信号fを与える。3つの入力信号が入力されたときのオアゲート67の出力信号gが、出力端子68に出力される。この出力信号gが、入力信号aから、所定パルス幅以下のスパイクノイズを除去したスパイクノイズ除去回路60の出力信号であり、デジタルシステムやIICバス制御システムの入力信号となる。
なお、IICバスとは「Inter IC BUS」の略語であり、IC間や装置内部のコミュニケーション用のシリアルバスのことを示し、IICバスは、データとクロックとの2本の双方向制御線から成り立っている。
次に、この従来のスパイクノイズ除去回路60で、スパイクノイズが除去しうることを図11および図12に示すタイミングチャートを用いて説明する。
まず、図11は、入力信号が「0」の場合を示し、図11(a)はスパイクノイズが入力した場合を示す。図11(a)に示すように、入力信号aに時刻t5においてスパイクノイズが発生した場合、このノイズは遅延ゲート62及び63により、ΔT遅れて遅延信号bに、また、2ΔT遅れて遅延信号cに現れる。しかし、アンドゲート64、65,66の出力信号d、e、fはいずれも「0」であるので、これら3つの信号を入力とするオアゲート67の出力信号gも「0」となる。このようにして、入力信号aのスパイクノイズを除去した出力信号gが得られるのである。
一方、入力信号aに正規の信号が加わり、レベルが「0」から「1」に変化した場合を示すのが、図11(b)である。図11(b)に示すように、入力信号aが時刻t8で「1」に変化した場合、遅延信号bではΔTだけ、また、遅延信号cでは2ΔTだけこれが遅延して伝わる。そして、アンドゲート64の出力信号dは、t8からΔT遅れた時刻t9で、また、アンドゲート65,66の出力信号e、fは、2ΔT遅れた時刻t10で、信号レベルが「1」に変化する。このため、オアゲート67の出力信号gは、t9において「1」に変わりそのまま維持される。このようにして、正規の入力信号aがΔT遅れて出力信号gとなることが分かる。
次に、入力信号aが「1」である場合の、負のスパイクパルスの除去と、「1」が「0」に変わる正規の信号が入力された場合のタイムチャートを示すのが図12である。図12(a)に示すように、入力信号aに時刻t5において負のスパイクノイズが加わった場合、2つの遅延ゲート62,63からの遅延信号b、c、および3つのアンドゲート64,65,66の出力信号d、e、fは図のようになる。これら3つの信号が入力されるオアゲート67の出力信号gは、スパイクノイズが除去された信号として与えられる。また、入力信号aが時刻t8において「1」から「0」に変化した場合には、図12(b)に示すように、出力信号gは所定時間ΔT遅れて、時刻t9に「1」から「0」に変化し、入力信号aの変化が伝わっている。
特開平5−191226号公報
ここで、上記従来のスパイクノイズ除去回路60に、ΔTよりも長く、2ΔTより短いパルス状の信号が入力した場合を考えてみる。
図13(a)は、入力信号aが「0」のとき、パルス幅が「ΔT」より広くΔTの2倍の「2ΔT」よりも狭い正の信号が時刻t11に入力された場合を示す。信号の「1」の期間はt11からt12までの幅を持つため、ΔT<信号幅(t12−t11)<2ΔTという関係が成り立つ。
この場合、アンドゲート64の出力信号dには入力信号aと遅延ゲート62によりΔT遅延された遅延信号bが入力されるため、その出力信号dとして時刻(t11+ΔT)からt12の間に「1」が出力される。また、アンドゲート66の出力信号fとしては、遅延信号bと遅延ゲート63からの遅延信号cとの「1」の重なり期間が(t11+2ΔT)から(t12+ΔT)の間に出力される。なお、入力信号aと遅延信号cが入力されるアンドゲート65の出力信号eは「0」のままである。このため、オアゲート67の出力信号gは、「1」が時刻(t11+ΔT)からt12までの間と、時刻(t11+2ΔT)から(t12+ΔT)までの間に2回の短いパルスとして出力されることになる。
同じように、入力信号aが「1」のとき、パルス幅が「ΔT」より広く「2ΔT」よりも狭い負の信号が時刻t11に入力された場合を示すのが図13(b)である。図13(b)の場合も、図13(a)の場合と同様に、出力信号gとして、「0」が時刻(t11+ΔT)からt12までの間と、時刻(t11+2ΔT)から(t12+ΔT)の間に2回の短いパルスとして出力されることになる。
このように、従来のスパイクノイズ除去回路では、除去すべきスパイクノイズ幅であるΔTよりも広くその2倍のパルス幅である2ΔTよりも狭いパルス幅の信号が入力された場合には、正規の信号を出力できずに、2つのパルス信号を出力信号としてしまうという誤動作を生じることとなる。
言うまでもなく、デジタルシステムにおいてのスパイクノイズ除去回路としては、高い精度と動作の安定性が要求される。したがって、除去されるべきスパイクノイズ幅として規定されたパルス幅以下のノイズを正確に除去することもさることながら、除去すべきではない正規の信号パルスが入力された場合に、誤動作を生じることは許されない。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、所定のパルス幅以下のスパイクノイズを確実に除去できるとともに、所定幅より広い信号パルスについては、これを正確に伝達出力できるスパイクノイズ除去回路を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のスパイクノイズ除去回路は、入力信号と、除去すべきノイズの最大パルス幅を遅延量として前記入力信号を遅延させた第1の遅延信号とのレベル一致検出を行い、前記レベル一致検出の結果得られた信号で、前記入力信号または前記入力信号を一定時間遅延させた第2の遅延信号のいずれかをサンプリングすることで、前記入力信号のスパイクノイズを除去することを特徴とする。
このようにすることで、所定幅以下のスパイクノイズを確実に除去し、除去すべきノイズ幅以上の信号を正確に出力信号とすることができる。
本発明の実施の形態にかかるスパイクノイズ除去回路の回路構成を示すブロック図である。 本発明のスパイクノイズ除去回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明のスパイクノイズ除去回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明のスパイクノイズ除去回路のノイズ除去手法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態にかかるスパイクノイズ除去回路の第1の応用例における回路構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態にかかるスパイクノイズ除去回路の第2の応用例における回路構成を示すブロック図である。 本発明のスパイクノイズ除去回路を用いたデジタルシステム構成を示すブロック図である。 本発明のスパイクノイズ除去回路を用いたIICバスの構成を示すブロック図である。 従来のCR遅延回路の構成を示す回路図である。 従来のスパイクノイズ除去回路の構成を示す回路図である。 従来のスパイクノイズ除去回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。 従来のスパイクノイズ除去回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。 従来のスパイクノイズ除去回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。
符号の説明
1 スパイクノイズ除去回路
2 入力端子
3 遅延ゲート
4 一致検出ゲート
5 遅延ゲート
6 フリップフロップ
7 出力端子
8 遅延回路
10 同期信号(水平または垂直)
11 出力同期信号
12 映像表示用出力信号群
50 CR遅延回路
51 入力端子
52 インバータ素子
53 抵抗
54 容量
55 シュミット・トリガ回路
56 出力端子
60 スパイクノイズ除去回路
61 入力端子
62 遅延ゲート
63 遅延ゲート
64 アンドゲート
65 アンドゲート
66 アンドゲート
67 オアゲート
68 出力端子
100 デジタルシステム
110 入力インターフェイス(I/F)部
120 デジタルブロック
200 IICバス
201 シリアルデータ入出力端子(SDA)
202 シリアルクロック入力端子(SCL)
203 サージ保護素子
204 シュミットバッファ
205 シリアルデータ出力信号スロープ制御部
206 オープンドレインn−MOS FET
207 サージ保護素子
208 シュミットバッファ
210 入力インターフェイス部
220 送受信制御部
上記、スパイクノイズ除去回路においては、前記入力信号を一定時間遅延させた第2の遅延信号として、前記レベル一致検出に用いられた前記第1の遅延信号を用いること、または、前記入力信号を所定時間遅延させる遅延回路によって遅延させた信号を用いることができる。
また、前記入力信号、または前記入力信号を一定時間遅延させた第2の遅延信号のサンプリングを、前記レベル一致検出を行う一致ゲートの出力信号を遅延させた信号がクロック入力端子に入力され、前記入力信号、または前記入力信号を一定時間遅延させた第2の遅延信号がデータ入力端子に入力されるフリップフロップで行うことが好ましい。
また、入力インターフェイス部でスパイクノイズ除去を行う構成のデジタルシステムやIICバス制御でのシリアルクロック入力やシリアルデータ入力部で、前記スパイクノイズの除去を本発明にかかるスパイクノイズ除去回路で行うことが好ましい。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の実施の形態にかかるスパイクノイズ除去回路1の回路構成を示すブロック図である。本実施形態のスパイクノイズ除去回路1は、入力端子2から入力された信号を遅延する遅延ゲート3と、一致検出ゲート4,さらにもう一つの遅延ゲート5、フリップフロップ(FF)6とから構成されている。
入力信号Aは、第1の遅延ゲート3で、除去すべきノイズの最大パルス幅と同じ所定の遅延量が与えられ、第1の遅延信号Bとして一致検出ゲート4に入力される。一致検出ゲート4では、第1の遅延信号Bと入力信号Aとの一致を検出し、出力信号Cとする。この出力信号Cは、2つめの遅延ゲート5でごくわずか遅らされて、遅延信号Dとなり、フリップフロップ6のクロック入力端子(CK)に入力される。また、入力信号Aは、フリップフロップ6データ入力端子(D)に入力され、フリップフロップ6の非反転出力信号がスパイクノイズ除去回路1の出力信号Eとなる。このようにすることで、入力信号Aと、この入力信号Aに除去すべきノイズの最大パルス幅を遅延量として遅延させた信号である第1の遅延信号Bとのレベル一致検出を行い、レベル一致検出の結果得られた信号Cで入力信号Aをサンプリングすることができる。
次に、本実施の形態のスパイクノイズ除去回路1の動作を示すタイミングチャートである図2および図3を用いて、信号の処理を説明する。
まず、図2は、入力信号が「0」の時を示し、図2(a)は従来のスパイクノイズ除去回路で誤動作が生じた、除去すべきノイズの最大パルス幅を遅延量ΔTとしたとき、「ΔT」より広く「2ΔT」より狭い幅の信号が入力された場合のタイミングチャートである。
時刻t1において、除去すべきノイズの最大パルス幅であるΔTより広く、「2ΔT」よりは狭いパルス幅を持つ正極性の信号が入力される。この信号のパルス幅はt2−t1であるから、ΔT<信号幅(t2−t1)<2ΔTという関係が成り立つ。
遅延ゲート3が出力する第1の遅延信号Bは、入力信号AをΔTだけ遅らせたものであり、入力信号Aと第1の遅延信号Bとの一致をみる一致検出ゲート4の出力信号Cは、図に示すように時刻t1からΔTの間と、時刻t2からΔTの間のみ「0」となる。言い換えれば、信号Cは、時刻t1+ΔTと時刻t2+ΔTとにおいて立ち上がりエッジを生じる。この信号Cを、2つめの遅延ゲート5によって僅かな遅延量(遅延時間α)だけ遅延させた信号Dによって、フリップフロップ6により入力信号Aをサンプリングする。従って、サンプリングするタイミングは、時刻t1+ΔT+αと、時刻t2+ΔT+αであり、フリップフロップ6から得られる信号は、時刻t1+ΔT+αで立ち上がり、時刻t2+ΔT+αで立ち下がるものとなる。結果としてパルス幅(t2−t1)の信号がΔT+α遅れて出力されることとなり、入力信号Aを正しく伝達することとなる。
一方、所定のパルス幅ΔTよりも狭いパルス幅の、スパイクノイズが入力された場合のタイミングチャートを示したものが図2(b)である。
時刻t3に、パルス幅が(t4−t3)<ΔTのスパイクノイズが入力された場合、遅延ゲート3によってΔT遅らせた遅延信号Bと入力信号Aとは、ノイズによっていずれか一方が「1」となっている場合に両者が相違することになるため、一致検出ゲート4の出力信号Cは、この期間だけ「0」となる。言い換えると、時刻t4と時刻t4+ΔTとにおいて立ち上がりエッジを生じる。
この信号Cを僅かな遅延量αだけ遅延させた信号Dをフリップフロップ6のクロック入力端子に入力することで、入力信号Aをサンプリングすると、時刻t4+αと時刻t4+ΔT+αのサンプリング時では、入力信号Aのレベルはいずれも「0」であるため、出力信号Eは「0」を維持し、スパイクノイズが除去されたことが分かる。
次に図3は、入力信号が「1」の時を示し、図3(a)は「ΔT」より広く「2ΔT」より狭い幅の信号が入力された場合、図3(b)は所定のパルス幅ΔTよりも狭いパルス幅のスパイクノイズが入力された場合のタイミングチャートである。
図3(a)に示すように、時刻t1においてパルス幅(t2−t1)の負の信号が入力された場合でも、一致検出にはその方向性がないため一致ゲート4の出力信号Cは図2(a)の場合と同じになる。この出力信号Cをわずかな遅延量遅延させてサンプリングすると、入力信号Aは、時刻t1+ΔT+αでは「0」、また、時刻t2+ΔT+αでは「1」であるから、フリップフロップ6から得られる出力信号Eは、時刻t1+ΔT+αで立ち下がり、時刻t2+ΔT+αで立ち上がるものとなる。結果としてパルス幅(t2−t1)の負の信号が、ΔT+α遅れて出力されることとなり、入力信号Aを正しく伝達することとなる。
一方、所定のパルス幅ΔTよりも狭いパルス幅のスパイクノイズが入力された場合は、図3(b)に示すとおりであり、やはり一致ゲート4の出力信号Cは図3(b)の場合と同じになる。時刻t4+αと時刻t4+ΔT+αとにおいてサンプリングされる入力信号Aは、いずれも「1」であるから、出力信号Eは「1」を維持し、スパイクノイズが除去されたことが分かる。
上記図2及び図3のタイミングチャートで示した、本実施形態にかかるスパイクノイズ除去回路での手法を説明するため、信号処理の流れをフロー図として示したものが図4である。
図4に示すように、本実施形態でのスパイクノイズ除去回路1では、入力端子2から入力される入力信号Aと、これに遅延ゲート3で除去すべきノイズのパルス幅である所定量の遅延を付加した第1の遅延信号Bとの、両者の一致を一致検出ゲート4で検出して信号Cとして出力する。この信号Cに遅延ゲート5でごくわずかな量のサンプリングマージン用遅延を付加した信号Dを得て、その立ち上がりタイミングで入力信号をサンプリングすることでフリップフロップ6により非反転出力として出力信号Eを得るのである。
このように、本実施形態にかかるスパイクノイズ除去回路では、除去すべきパルス幅によって定まる所定量の遅延を一度だけ行って信号を作成しているため、従来のスパイクノイズ除去回路のように「2ΔT」という遅延が生じず、「ΔT」と「2ΔT」との間のパルス幅の信号が特殊ケースとして誤動作を引き起こすことがないようになっている。また、パルス幅がΔT以上の信号の場合は、ΔT遅延された信号の両エッジのタイミングで元の信号をサンプリングし、パルス幅がΔT以下の除去すべきスパイクノイズの場合は、スパイクノイズ信号とΔT遅延した信号のトレイリングエッジのタイミングで元の信号をサンプリングするようにしたため、パルス幅がΔTより小さいスパイクノイズと、ΔTより大きい正規の信号とを判別して処理することができる。
なお、上記本実施形態では、サンプリングの信号として入力信号Aを用いた例を示したが、本発明はこれに限らず、例えばサンプリングの信号として、入力信号AをΔT以下の一定時間遅延させた第2の遅延信号を用いることができる。
ここで、第2の遅延信号の遅延時間(β)は、ΔT以下であれば良いので、例えば入力信号Aを除去すべきノイズのパルス幅ΔTだけ遅延させた第1の遅延信号Bを、そのまま第2の遅延信号として用いることができる。
図5は、本実施形態にかかるスパイク除去回路の第1の応用例である回路構成を示すブロック図を示す。この、第1の応用例は、サンプリング信号である第2の遅延信号として、第1の遅延信号Bを用いるものである。
図5に示す、本実施形態のスパイクノイズ除去回路1の第1の応用例は、図1に示した本実施形態のスパイクノイズ除去回路1と構成する回路部品は同じであり、入力端子2から入力された信号を遅延する遅延ゲート3の出力である第1の遅延信号Bが、フリップフロップ(FF)6のデータ入力端子(D)に入力されている点が図1の回路構成と異なる。
図5に示した、サンプリング信号である第2の遅延信号として第1の遅延信号Bを用いる、本実施形態にかかるスパイク除去回路の第1の応用例でも、図1に示した本実施形態にかかるスパイクノイズ除去回路の場合と同様に動作することは、図2および図3に示したタイミングチャートから明らかである。すなわち、本実施形態にかかるスパイク除去回路では、信号Dによってフリップフロップ6に入力された信号のサンプリングを行い、フリップフロップ6の非反転出力信号がスパイクノイズ除去回路1の出力信号Eとなるものである。そして、図2(a)(b)、図3(a)(b)から、フリップフロップ6でサンプリングする対象の信号が入力信号Aから第1の遅延信号Bに変更された場合であっても、出力信号Eが同じとなることは明らかである。
この第1の応用例の場合のように、サンプリングされる信号として入力信号Aをそのまま用いず、第1の遅延信号Bを用いた場合には、ごく短時間のパルス(ひげ)ノイズの混在の可能性が常にある入力信号Aを用いる場合と比較して、ΔTの遅延ゲート3を介することでこのパルスノイズが消滅することが期待できる。
上記したように、ΔT以下の遅延時間(β)を持つ第2の遅延信号として、入力信号Aに任意の遅延量βを付加した信号を用いることができる。図6は、本実施形態のスパイクノイズ除去回路1の第2の応用例として、入力信号AにΔT以下の任意の遅延量βを付加した信号を用いる場合の回路構成を示すブロック図である。
図6に示す、本実施形態にかかるスパイクノイズ除去回路の第2の応用では、入力信号Aに所定の遅延量βを付加する遅延回路8を有している。そして、入力信号Aを遅延時間βだけ遅延させた信号Fを、フリップフロップ6のデータ入力端子(D)に入力する構成となっている。この第2の応用例の場合でも、第2の遅延信号として第1の遅延信号Bを用いた第1の応用例の場合と同じ、スパイクノイズ除去回路1の出力信号Eを得ることができる。
また、この第2の応用例に用いた遅延回路8としては、他の遅延素子と同じく一般の遅延ゲートを用いることができることは、言うまでもない。また、サンプリングされる信号として遅延された信号を用いることから、上記した第1の応用例の場合と同じく、遅延回路8で入力信号Aに混在している可能性があるパルスノイズが除去されるという効果を期待することができる。
なお、本実施の形態として示した、サンプリングされる信号として入力信号Aをそのまま用いる場合は、入力信号Aを所定時間β遅延させた第2の遅延信号をサンプリングされる信号として用いる第1の応用例および第2の応用例の場合と比較して、回路の動作マージンを大きくとることができるというメリットがある。したがって、本実施形態にかかるスパイクノイズ除去回路として、図1に示したものを用いるか、それとも応用例である図5または図6に示したものを用いるかは、入力信号に混在するパルスノイズ除去の効果を期待するか否かと合わせ、回路の動作マージンを考慮して適宜選択すればよい。
(第2の実施形態)
図7は、本発明にかかるスパイク信号除去回路1を入力インターフェイス(I/F)部110に用いたデジタルシステム100のブロック構成を示す図である。
図に示すように、デジタルブロック120に入力される入力信号は、たとえば映像表示用LSIなどでは、映像信号と同期している水平同期信号と垂直同期信号である。デジタルブロック120での表示コントロール制御における水平表示、垂直表示の基準タイミング信号である、水平/垂直の同期信号10が、本発明にかかるスパイク信号除去回路1の入力端子2に各々入力される。デジタルブロック120では、水平表示の制御と表示用出力信号を作成する主な処理としての水平PLLと、垂直表示の制御と、映像表示用出力信号群12を作成する主な処理部としての通常、垂直カウントダウンと呼ばれる処理を備えている。
このため、本発明にかかるスパイク信号除去回路1で、基準入力信号の水平同期信号と垂直同期信号に混在されるスパイクノイズを除去した後の出力同期信号11として出力することにより、安定した映像表示を行うようにしたのが実施形態2の構成である。
また、図8は、本発明にかかるスパイク信号除去回路1をIICバスの入出力段構成200に用いた場合のブロック図である。
IICバスの送受信制御は、シリアルクロックと、シリアルデータの2本で行われる。入力インターフェイス部210において、シリアルデータの受信時にシリアルデータの入出力端子201は、入力端子となってシリアルデータの信号が入力され、シリアルクロック入力端子202は、シリアルクロック信号が入力されて、シリアルデータの受信をつかさどっている。これらの入力信号から、スパイクノイズを除去した後、IICバスの送受信制御部220に入力信号が送られる。図中205と206は、シリアルデータ送信時のブロックとオープンドレイン出力のn−MOSFETである。205は通常、シリアルデータ出力信号スロープ制御部と呼ばれるものである。
シリアルデータ入力信号、シリアルクロック入力信号とも、各々204.208のシュミット回路を介して、本発明にかかるスパイク信号除去回路1の入力信号Aとしており、これらのシュミット回路で除去できないスパイク性の所定の一定幅以上のノイズを除去できるように構成した実施形態である。特にIICバス制御ではバスの仕様としてスパイクノイズの許容される所定の幅が規定されている。なお、203と207は、サージ保護素子である。
以上のように、本発明によれば、所定のパルス幅よりも小さな信号はスパイクノイズとして除去し、それよりも大きなパルス幅の信号は正規の信号として伝達できるという、精度と安定性の高いスパイクノイズ除去回路を提供することができる。
このため、映像表示用コントローラなどのデジタルシステムやIICバス制御の入力インターフェイス部に適用して、誤動作の防止や信頼性の高い動作保証をおこなうことが可能となる。
本発明は、入力信号中のスパイクノイズを除去するスパイクノイズ除去回路、および、これを入力信号のスパイクノイズの除去に用いるデジタルシステムやIICバスに関する。
デジタルシステムの入力インターフェイス部に使用され、入力信号に生じるスパイクノイズを除去する回路として、従来は図9に示すようなCR遅延回路が用いられていた。この従来のCR遅延回路50では、入力端子51から入力された信号は、インバータ素子52を介して抵抗53、容量54で遅延させられ、シュミット・トリガ回路55を経て出力端子56に出力される。しかしながら、この回路では、抵抗(R)と容量(C)とを用いているために集積化が困難であること、また、設定される遅延量の精度が不十分であるなどの課題を有していた。
一方、この課題を解決し、入力信号が「0(“Lo”)」の時に生じるプラス方向のスパイクノイズと、入力信号が「1(“Hi”)」の時に生じるマイナス方向のスパイクノイズの両方を除去する、デジタル回路としてのスパイクノイズ除去回路が提案されている(特許文献1)。
このスパイクノイズ除去回路60は、図10に示すように、2つの遅延ゲート62、63と3つのアンドゲート64,65,66、および、1つのオアゲート67から構成されている。入力端子61から入力された入力信号aは、遅延ゲート62で除去すべきスパイクノイズのパルス幅ΔTだけ遅延されて遅延信号bとなり、遅延信号bはもう一つの遅延ゲート63でさらにΔTだけ遅延されて遅延信号cとなる。
アンドゲート64は、入力信号aと遅延信号bが入力され、オアゲート67の1つの入力端子に出力信号dを与える。アンドゲート65は、入力信号aと遅延信号cが入力され、オアゲート67の2つ目の入力端子に出力信号eを与える。そしてアンドゲート66は、遅延信号bと遅延信号cが入力され、オアゲート67の最後の入力端子に出力信号fを与える。3つの入力信号が入力されたときのオアゲート67の出力信号gが、出力端子68に出力される。この出力信号gが、入力信号aから、所定パルス幅以下のスパイクノイズを除去したスパイクノイズ除去回路60の出力信号であり、デジタルシステムやIICバス制御システムの入力信号となる。
なお、IICバスとは「Inter IC BUS」の略語であり、IC間や装置内部のコミュニケーション用のシリアルバスのことを示し、IICバスは、データとクロックとの2本の双方向制御線から成り立っている。
次に、この従来のスパイクノイズ除去回路60で、スパイクノイズが除去しうることを図11および図12に示すタイミングチャートを用いて説明する。
まず、図11は、入力信号が「0」の場合を示し、図11(a)はスパイクノイズが入力した場合を示す。図11(a)に示すように、入力信号aに時刻t5においてスパイクノイズが発生した場合、このノイズは遅延ゲート62及び63により、ΔT遅れて遅延信号bに、また、2ΔT遅れて遅延信号cに現れる。しかし、アンドゲート64、65,66の出力信号d、e、fはいずれも「0」であるので、これら3つの信号を入力とするオアゲート67の出力信号gも「0」となる。このようにして、入力信号aのスパイクノイズを除去した出力信号gが得られるのである。
一方、入力信号aに正規の信号が加わり、レベルが「0」から「1」に変化した場合を示すのが、図11(b)である。図11(b)に示すように、入力信号aが時刻t8で「1」に変化した場合、遅延信号bではΔTだけ、また、遅延信号cでは2ΔTだけこれが遅延して伝わる。そして、アンドゲート64の出力信号dは、t8からΔT遅れた時刻t9で、また、アンドゲート65,66の出力信号e、fは、2ΔT遅れた時刻t10で、信号レベルが「1」に変化する。このため、オアゲート67の出力信号gは、t9において「1」に変わりそのまま維持される。このようにして、正規の入力信号aがΔT遅れて出力信号gとなることが分かる。
次に、入力信号aが「1」である場合の、負のスパイクパルスの除去と、「1」が「0」に変わる正規の信号が入力された場合のタイムチャートを示すのが図12である。図12(a)に示すように、入力信号aに時刻t5において負のスパイクノイズが加わった場合、2つの遅延ゲート62,63からの遅延信号b、c、および3つのアンドゲート64,65,66の出力信号d、e、fは図のようになる。これら3つの信号が入力されるオアゲート67の出力信号gは、スパイクノイズが除去された信号として与えられる。また、入力信号aが時刻t8において「1」から「0」に変化した場合には、図12(b)に示すように、出力信号gは所定時間ΔT遅れて、時刻t9に「1」から「0」に変化し、入力信号aの変化が伝わっている。
特開平5−191226号公報
ここで、上記従来のスパイクノイズ除去回路60に、ΔTよりも長く、2ΔTより短いパルス状の信号が入力した場合を考えてみる。
図13(a)は、入力信号aが「0」のとき、パルス幅が「ΔT」より広くΔTの2倍の「2ΔT」よりも狭い正の信号が時刻t11に入力された場合を示す。信号の「1」の期間はt11からt12までの幅を持つため、ΔT<信号幅(t12−t11)<2ΔTという関係が成り立つ。
この場合、アンドゲート64の出力信号dには入力信号aと遅延ゲート62によりΔT遅延された遅延信号bが入力されるため、その出力信号dとして時刻(t11+ΔT)からt12の間に「1」が出力される。また、アンドゲート66の出力信号fとしては、遅延信号bと遅延ゲート63からの遅延信号cとの「1」の重なり期間が(t11+2ΔT)から(t12+ΔT)の間に出力される。なお、入力信号aと遅延信号cが入力されるアンドゲート65の出力信号eは「0」のままである。このため、オアゲート67の出力信号gは、「1」が時刻(t11+ΔT)からt12までの間と、時刻(t11+2ΔT)から(t12+ΔT)までの間に2回の短いパルスとして出力されることになる。
同じように、入力信号aが「1」のとき、パルス幅が「ΔT」より広く「2ΔT」よりも狭い負の信号が時刻t11に入力された場合を示すのが図13(b)である。図13(b)の場合も、図13(a)の場合と同様に、出力信号gとして、「0」が時刻(t11+ΔT)からt12までの間と、時刻(t11+2ΔT)から(t12+ΔT)の間に2回の短いパルスとして出力されることになる。
このように、従来のスパイクノイズ除去回路では、除去すべきスパイクノイズ幅であるΔTよりも広くその2倍のパルス幅である2ΔTよりも狭いパルス幅の信号が入力された場合には、正規の信号を出力できずに、2つのパルス信号を出力信号としてしまうという誤動作を生じることとなる。
言うまでもなく、デジタルシステムにおいてのスパイクノイズ除去回路としては、高い精度と動作の安定性が要求される。したがって、除去されるべきスパイクノイズ幅として規定されたパルス幅以下のノイズを正確に除去することもさることながら、除去すべきではない正規の信号パルスが入力された場合に、誤動作を生じることは許されない。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、所定のパルス幅以下のスパイクノイズを確実に除去できるとともに、所定幅より広い信号パルスについては、これを正確に伝達出力できるスパイクノイズ除去回路を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のスパイクノイズ除去回路は、入力信号と、除去すべきノイズの最大パルス幅を遅延量として前記入力信号を遅延させた第1の遅延信号とのレベル一致検出を行い、前記レベル一致検出の結果得られた信号で、前記入力信号または前記入力信号を一定時間遅延させた第2の遅延信号のいずれかをサンプリングすることで、前記入力信号のスパイクノイズを除去することを特徴とする。
このようにすることで、所定幅以下のスパイクノイズを確実に除去し、除去すべきノイズ幅以上の信号を正確に出力信号とすることができる。
上記、スパイクノイズ除去回路においては、前記入力信号を一定時間遅延させた第2の遅延信号として、前記レベル一致検出に用いられた前記第1の遅延信号を用いること、または、前記入力信号を所定時間遅延させる遅延回路によって遅延させた信号を用いることができる。
また、前記入力信号、または前記入力信号を一定時間遅延させた第2の遅延信号のサンプリングを、前記レベル一致検出を行う一致ゲートの出力信号を遅延させた信号がクロック入力端子に入力され、前記入力信号、または前記入力信号を一定時間遅延させた第2の遅延信号がデータ入力端子に入力されるフリップフロップで行うことが好ましい。
また、入力インターフェイス部でスパイクノイズ除去を行う構成のデジタルシステムやIICバス制御でのシリアルクロック入力やシリアルデータ入力部で、前記スパイクノイズの除去を本発明にかかるスパイクノイズ除去回路で行うことが好ましい。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の実施の形態にかかるスパイクノイズ除去回路1の回路構成を示すブロック図である。本実施形態のスパイクノイズ除去回路1は、入力端子2から入力された信号を遅延する遅延ゲート3と、一致検出ゲート4,さらにもう一つの遅延ゲート5、フリップフロップ(FF)6とから構成されている。
入力信号Aは、第1の遅延ゲート3で、除去すべきノイズの最大パルス幅と同じ所定の遅延量が与えられ、第1の遅延信号Bとして一致検出ゲート4に入力される。一致検出ゲート4では、第1の遅延信号Bと入力信号Aとの一致を検出し、出力信号Cとする。この出力信号Cは、2つめの遅延ゲート5でごくわずか遅らされて、遅延信号Dとなり、フリップフロップ6のクロック入力端子(CK)に入力される。また、入力信号Aは、フリップフロップ6データ入力端子(D)に入力され、フリップフロップ6の非反転出力信号がスパイクノイズ除去回路1の出力信号Eとなる。このようにすることで、入力信号Aと、この入力信号Aに除去すべきノイズの最大パルス幅を遅延量として遅延させた信号である第1の遅延信号Bとのレベル一致検出を行い、レベル一致検出の結果得られた信号Cで入力信号Aをサンプリングすることができる。
次に、本実施の形態のスパイクノイズ除去回路1の動作を示すタイミングチャートである図2および図3を用いて、信号の処理を説明する。
まず、図2は、入力信号が「0」の時を示し、図2(a)は従来のスパイクノイズ除去回路で誤動作が生じた、除去すべきノイズの最大パルス幅を遅延量ΔTとしたとき、「ΔT」より広く「2ΔT」より狭い幅の信号が入力された場合のタイミングチャートである。
時刻t1において、除去すべきノイズの最大パルス幅であるΔTより広く、「2ΔT」よりは狭いパルス幅を持つ正極性の信号が入力される。この信号のパルス幅はt2−t1であるから、ΔT<信号幅(t2−t1)<2ΔTという関係が成り立つ。
遅延ゲート3が出力する第1の遅延信号Bは、入力信号AをΔTだけ遅らせたものであり、入力信号Aと第1の遅延信号Bとの一致をみる一致検出ゲート4の出力信号Cは、図に示すように時刻t1からΔTの間と、時刻t2からΔTの間のみ「0」となる。言い換えれば、信号Cは、時刻t1+ΔTと時刻t2+ΔTとにおいて立ち上がりエッジを生じる。この信号Cを、2つめの遅延ゲート5によって僅かな遅延量(遅延時間α)だけ遅延させた信号Dによって、フリップフロップ6により入力信号Aをサンプリングする。従って、サンプリングするタイミングは、時刻t1+ΔT+αと、時刻t2+ΔT+αであり、フリップフロップ6から得られる信号は、時刻t1+ΔT+αで立ち上がり、時刻t2+ΔT+αで立ち下がるものとなる。結果としてパルス幅(t2−t1)の信号がΔT+α遅れて出力されることとなり、入力信号Aを正しく伝達することとなる。
一方、所定のパルス幅ΔTよりも狭いパルス幅の、スパイクノイズが入力された場合のタイミングチャートを示したものが図2(b)である。
時刻t3に、パルス幅が(t4−t3)<ΔTのスパイクノイズが入力された場合、遅延ゲート3によってΔT遅らせた遅延信号Bと入力信号Aとは、ノイズによっていずれか一方が「1」となっている場合に両者が相違することになるため、一致検出ゲート4の出力信号Cは、この期間だけ「0」となる。言い換えると、時刻t4と時刻t4+ΔTとにおいて立ち上がりエッジを生じる。
この信号Cを僅かな遅延量αだけ遅延させた信号Dをフリップフロップ6のクロック入力端子に入力することで、入力信号Aをサンプリングすると、時刻t4+αと時刻t4+ΔT+αのサンプリング時では、入力信号Aのレベルはいずれも「0」であるため、出力信号Eは「0」を維持し、スパイクノイズが除去されたことが分かる。
次に図3は、入力信号が「1」の時を示し、図3(a)は「ΔT」より広く「2ΔT」より狭い幅の信号が入力された場合、図3(b)は所定のパルス幅ΔTよりも狭いパルス幅のスパイクノイズが入力された場合のタイミングチャートである。
図3(a)に示すように、時刻t1においてパルス幅(t2−t1)の負の信号が入力された場合でも、一致検出にはその方向性がないため一致ゲート4の出力信号Cは図2(a)の場合と同じになる。この出力信号Cをわずかな遅延量遅延させてサンプリングすると、入力信号Aは、時刻t1+ΔT+αでは「0」、また、時刻t2+ΔT+αでは「1」であるから、フリップフロップ6から得られる出力信号Eは、時刻t1+ΔT+αで立ち下がり、時刻t2+ΔT+αで立ち上がるものとなる。結果としてパルス幅(t2−t1)の負の信号が、ΔT+α遅れて出力されることとなり、入力信号Aを正しく伝達することとなる。
一方、所定のパルス幅ΔTよりも狭いパルス幅のスパイクノイズが入力された場合は、図3(b)に示すとおりであり、やはり一致ゲート4の出力信号Cは図3(b)の場合と同じになる。時刻t4+αと時刻t4+ΔT+αとにおいてサンプリングされる入力信号Aは、いずれも「1」であるから、出力信号Eは「1」を維持し、スパイクノイズが除去されたことが分かる。
上記図2及び図3のタイミングチャートで示した、本実施形態にかかるスパイクノイズ除去回路での手法を説明するため、信号処理の流れをフロー図として示したものが図4である。
図4に示すように、本実施形態でのスパイクノイズ除去回路1では、入力端子2から入力される入力信号Aと、これに遅延ゲート3で除去すべきノイズのパルス幅である所定量の遅延を付加した第1の遅延信号Bとの、両者の一致を一致検出ゲート4で検出して信号Cとして出力する。この信号Cに遅延ゲート5でごくわずかな量のサンプリングマージン用遅延を付加した信号Dを得て、その立ち上がりタイミングで入力信号をサンプリングすることでフリップフロップ6により非反転出力として出力信号Eを得るのである。
このように、本実施形態にかかるスパイクノイズ除去回路では、除去すべきパルス幅によって定まる所定量の遅延を一度だけ行って信号を作成しているため、従来のスパイクノイズ除去回路のように「2ΔT」という遅延が生じず、「ΔT」と「2ΔT」との間のパルス幅の信号が特殊ケースとして誤動作を引き起こすことがないようになっている。また、パルス幅がΔT以上の信号の場合は、ΔT遅延された信号の両エッジのタイミングで元の信号をサンプリングし、パルス幅がΔT以下の除去すべきスパイクノイズの場合は、スパイクノイズ信号とΔT遅延した信号のトレイリングエッジのタイミングで元の信号をサンプリングするようにしたため、パルス幅がΔTより小さいスパイクノイズと、ΔTより大きい正規の信号とを判別して処理することができる。
なお、上記本実施形態では、サンプリングの信号として入力信号Aを用いた例を示したが、本発明はこれに限らず、例えばサンプリングの信号として、入力信号AをΔT以下の一定時間遅延させた第2の遅延信号を用いることができる。
ここで、第2の遅延信号の遅延時間(β)は、ΔT以下であれば良いので、例えば入力信号Aを除去すべきノイズのパルス幅ΔTだけ遅延させた第1の遅延信号Bを、そのまま第2の遅延信号として用いることができる。
図5は、本実施形態にかかるスパイク除去回路の第1の応用例である回路構成を示すブロック図を示す。この、第1の応用例は、サンプリング信号である第2の遅延信号として、第1の遅延信号Bを用いるものである。
図5に示す、本実施形態のスパイクノイズ除去回路1の第1の応用例は、図1に示した本実施形態のスパイクノイズ除去回路1と構成する回路部品は同じであり、入力端子2から入力された信号を遅延する遅延ゲート3の出力である第1の遅延信号Bが、フリップフロップ(FF)6のデータ入力端子(D)に入力されている点が図1の回路構成と異なる。
図5に示した、サンプリング信号である第2の遅延信号として第1の遅延信号Bを用いる、本実施形態にかかるスパイク除去回路の第1の応用例でも、図1に示した本実施形態にかかるスパイクノイズ除去回路の場合と同様に動作することは、図2および図3に示したタイミングチャートから明らかである。すなわち、本実施形態にかかるスパイク除去回路では、信号Dによってフリップフロップ6に入力された信号のサンプリングを行い、フリップフロップ6の非反転出力信号がスパイクノイズ除去回路1の出力信号Eとなるものである。そして、図2(a)(b)、図3(a)(b)から、フリップフロップ6でサンプリングする対象の信号が入力信号Aから第1の遅延信号Bに変更された場合であっても、出力信号Eが同じとなることは明らかである。
この第1の応用例の場合のように、サンプリングされる信号として入力信号Aをそのまま用いず、第1の遅延信号Bを用いた場合には、ごく短時間のパルス(ひげ)ノイズの混在の可能性が常にある入力信号Aを用いる場合と比較して、ΔTの遅延ゲート3を介することでこのパルスノイズが消滅することが期待できる。
上記したように、ΔT以下の遅延時間(β)を持つ第2の遅延信号として、入力信号Aに任意の遅延量βを付加した信号を用いることができる。図6は、本実施形態のスパイクノイズ除去回路1の第2の応用例として、入力信号AにΔT以下の任意の遅延量βを付加した信号を用いる場合の回路構成を示すブロック図である。
図6に示す、本実施形態にかかるスパイクノイズ除去回路の第2の応用では、入力信号Aに所定の遅延量βを付加する遅延回路8を有している。そして、入力信号Aを遅延時間βだけ遅延させた信号Fを、フリップフロップ6のデータ入力端子(D)に入力する構成となっている。この第2の応用例の場合でも、第2の遅延信号として第1の遅延信号Bを用いた第1の応用例の場合と同じ、スパイクノイズ除去回路1の出力信号Eを得ることができる。
また、この第2の応用例に用いた遅延回路8としては、他の遅延素子と同じく一般の遅延ゲートを用いることができることは、言うまでもない。また、サンプリングされる信号として遅延された信号を用いることから、上記した第1の応用例の場合と同じく、遅延回路8で入力信号Aに混在している可能性があるパルスノイズが除去されるという効果を期待することができる。
なお、本実施の形態として示した、サンプリングされる信号として入力信号Aをそのまま用いる場合は、入力信号Aを所定時間β遅延させた第2の遅延信号をサンプリングされる信号として用いる第1の応用例および第2の応用例の場合と比較して、回路の動作マージンを大きくとることができるというメリットがある。したがって、本実施形態にかかるスパイクノイズ除去回路として、図1に示したものを用いるか、それとも応用例である図5または図6に示したものを用いるかは、入力信号に混在するパルスノイズ除去の効果を期待するか否かと合わせ、回路の動作マージンを考慮して適宜選択すればよい。
(第2の実施形態)
図7は、本発明にかかるスパイク信号除去回路1を入力インターフェイス(I/F)部110に用いたデジタルシステム100のブロック構成を示す図である。
図に示すように、デジタルブロック120に入力される入力信号は、たとえば映像表示用LSIなどでは、映像信号と同期している水平同期信号と垂直同期信号である。デジタルブロック120での表示コントロール制御における水平表示、垂直表示の基準タイミング信号である、水平/垂直の同期信号10が、本発明にかかるスパイク信号除去回路1の入力端子2に各々入力される。デジタルブロック120では、水平表示の制御と表示用出力信号を作成する主な処理としての水平PLLと、垂直表示の制御と、映像表示用出力信号群12を作成する主な処理部としての通常、垂直カウントダウンと呼ばれる処理を備えている。
このため、本発明にかかるスパイク信号除去回路1で、基準入力信号の水平同期信号と垂直同期信号に混在されるスパイクノイズを除去した後の出力同期信号11として出力することにより、安定した映像表示を行うようにしたのが実施形態2の構成である。
また、図8は、本発明にかかるスパイク信号除去回路1をIICバスの入出力段構成200に用いた場合のブロック図である。
IICバスの送受信制御は、シリアルクロックと、シリアルデータの2本で行われる。入力インターフェイス部210において、シリアルデータの受信時にシリアルデータの入出力端子201は、入力端子となってシリアルデータの信号が入力され、シリアルクロック入力端子202は、シリアルクロック信号が入力されて、シリアルデータの受信をつかさどっている。これらの入力信号から、スパイクノイズを除去した後、IICバスの送受信制御部220に入力信号が送られる。図中205と206は、シリアルデータ送信時のブロックとオープンドレイン出力のn−MOSFETである。205は通常、シリアルデータ出力信号スロープ制御部と呼ばれるものである。
シリアルデータ入力信号、シリアルクロック入力信号とも、各々204.208のシュミット回路を介して、本発明にかかるスパイク信号除去回路1の入力信号Aとしており、これらのシュミット回路で除去できないスパイク性の所定の一定幅以上のノイズを除去できるように構成した実施形態である。特にIICバス制御ではバスの仕様としてスパイクノイズの許容される所定の幅が規定されている。なお、203と207は、サージ保護素子である。
以上のように、本発明によれば、所定のパルス幅よりも小さな信号はスパイクノイズとして除去し、それよりも大きなパルス幅の信号は正規の信号として伝達できるという、精度と安定性の高いスパイクノイズ除去回路を提供することができる。
このため、映像表示用コントローラなどのデジタルシステムやIICバス制御の入力インターフェイス部に適用して、誤動作の防止や信頼性の高い動作保証をおこなうことが可能となる。
本発明の実施の形態にかかるスパイクノイズ除去回路の回路構成を示すブロック図である。 本発明のスパイクノイズ除去回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明のスパイクノイズ除去回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明のスパイクノイズ除去回路のノイズ除去手法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態にかかるスパイクノイズ除去回路の第1の応用例における回路構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態にかかるスパイクノイズ除去回路の第2の応用例における回路構成を示すブロック図である。 本発明のスパイクノイズ除去回路を用いたデジタルシステム構成を示すブロック図である。 本発明のスパイクノイズ除去回路を用いたIICバスの構成を示すブロック図である。 従来のCR遅延回路の構成を示す回路図である。 従来のスパイクノイズ除去回路の構成を示す回路図である。 従来のスパイクノイズ除去回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。 従来のスパイクノイズ除去回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。 従来のスパイクノイズ除去回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。
符号の説明
1 スパイクノイズ除去回路
2 入力端子
3 遅延ゲート
4 一致検出ゲート
5 遅延ゲート
6 フリップフロップ
7 出力端子
8 遅延回路
10 同期信号(水平または垂直)
11 出力同期信号
12 映像表示用出力信号群
50 CR遅延回路
51 入力端子
52 インバータ素子
53 抵抗
54 容量
55 シュミット・トリガ回路
56 出力端子
60 スパイクノイズ除去回路
61 入力端子
62 遅延ゲート
63 遅延ゲート
64 アンドゲート
65 アンドゲート
66 アンドゲート
67 オアゲート
68 出力端子
100 デジタルシステム
110 入力インターフェイス(I/F)部
120 デジタルブロック
200 IICバス
201 シリアルデータ入出力端子(SDA)
202 シリアルクロック入力端子(SCL)
203 サージ保護素子
204 シュミットバッファ
205 シリアルデータ出力信号スロープ制御部
206 オープンドレインn−MOS FET
207 サージ保護素子
208 シュミットバッファ
210 入力インターフェイス部
220 送受信制御部

Claims (6)

  1. 入力信号と、除去すべきノイズの最大パルス幅を遅延量として前記入力信号を遅延させた第1の遅延信号とのレベル一致検出を行い、前記レベル一致検出の結果得られた信号で、前記入力信号または前記入力信号を一定時間遅延させた第2の遅延信号のいずれかをサンプリングすることで、前記入力信号のスパイクノイズを除去することを特徴とするスパイクノイズ除去回路。
  2. 前記入力信号を一定時間遅延させた第2の遅延信号として、前記レベル一致検出に用いられた前記第1の遅延信号を用いる請求項1に記載のスパイクノイズ除去回路。
  3. 前記入力信号を一定時間遅延させた第2の遅延信号として、前記入力信号を所定時間遅延させる遅延回路によって遅延させた信号を用いる請求項1に記載のスパイクノイズ除去回路。
  4. 前記入力信号、または前記入力信号を一定時間遅延させた第2の遅延信号のサンプリングを、前記レベル一致検出を行う一致ゲートの出力信号を遅延させた信号がクロック入力端子に入力され、前記入力信号、または前記入力信号を一定時間遅延させた第2の遅延信号がデータ入力端子に入力されるフリップフロップで行う請求項1〜3のいずれか1項に記載のスパイクノイズ除去回路。
  5. 入力インターフェイス部でスパイクノイズ除去を行う構成のデジタルシステムで、前記スパイクノイズの除去を請求項1〜4のいずれか1項に記載のスパイクノイズ除去回路で行うデジタルシステム。
  6. 入力インターフェイス部でスパイクノイズ除去を行う構成のIICバスで、前記スパイクノイズの除去を請求項1〜4のいずれか1項に記載のスパイクノイズ除去回路で行うIICバス。
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