JPWO2007097282A1 - アンテナ装置、アレイアンテナ、マルチセクタアンテナ、および高周波送受波装置 - Google Patents

アンテナ装置、アレイアンテナ、マルチセクタアンテナ、および高周波送受波装置 Download PDF

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Abstract

誘電体基板(10)の表面(11)には直線状に延びる給電電極(2)が形成される。平衡電極(3)は、給電電極(2)の延びる方向に直交し、且つ平行に延びる平衡伝送電極(3A),(3B)からなる。平衡伝送電極(3A),(3B)は、給電電極(2)に対して送受信信号の波長の1/2倍の間隔で接続する。放射電極(4)は、平衡伝送電極(3A)に接続する第1電極(4A)と平衡伝送電極(3B)に接続する第2電極(4B)とからなり、給電電極(2)に平行に形成される。導波電極(5)は放射電極(4)から所定間隔の位置で放射電極(4)に平行に形成される。誘電体基板(10)の裏面(12)には、給電電極(2)の形成部を含む領域に対応してグランド電極(6)が形成される。このように平衡電極(3)の二つの電極を給電電極(2)に波長の1/2の間隔で接続することで、この分岐部が信号分岐とバランとの機能を同時に備える。

Description

この発明は、ダイポールアンテナに基づくアンテナ装置、特に誘電体基板にダイポール電極を形成してなる平板状アンテナ装置に関するものであり、さらには、このアンテナ装置が複数配列されたアレイアンテナ、該アレイアンテナを複数備えるマルチセクタアンテナ、および高周波送受波装置に関するものである。
従来、一般によく知られているアンテナ装置の一つとして、八木−宇田アンテナがある。このような八木−宇田アンテナには、車載レーダ装置等に搭載し、省スペース化に対応するために、誘電体基板を用いた平板状のものがあり、非特許文献1には、このような平板状の八木−宇田アンテナをアレイ化したアンテナ装置が開示されている。
図12(A)、(B)は非特許文献1に記載のアンテナの構成図であり、(C)は(A)、(B)のアンテナ装置を複数配列してなるアレイアンテナの構成図である。なお、(C)においては、裏面のグランド電極は図示を省略している。
図12に示すように、非特許文献1のアンテナ装置100は、誘電体基板101の表面111に給電部電極20、不平衡−平衡変換器電極(以下、バラン電極と称す)30、放射部電極40、導波部電極50が形成され、裏面112にグランド電極60が形成されている。
給電部電極20は所定方向に延びる直線状に形成され、片端にバラン電極30が接続されている。バラン電極30は、互いの開口部が対向するように配置された二本のU字形状電極からなり、給電部電極20の延びる方向に垂直な方向に広がる形状で形成されている。二本のU字形状電極の一方(図12を正面視した右側のU字形状電極)は、他方よりも、電気長にして送受信信号の半波長(λ/2)分長い形状で形成されている。この形状により不平衡線路である給電部電極20から平衡線路である放射部電極40への電流経路を確保して、送受信信号を伝送させる。放射部電極40は、バラン電極30の二本の電極にそれぞれ接続し、給電部電極20の延びる方向に対して垂直な方向に延びる所定長さの直線状電極を二本有する。この構造により、放射部電極40はダイポールアンテナの放射部として機能する。導波部電極50は、放射部電極40から所定間隔離間し、且つ放射部電極40に平行に形成されている。グランド電極60は、給電部電極20、バラン電極30を含む領域に対応して裏面112に形成されている。
また、非特許文献1のアレイアンテナは、このような給電部電極20、バラン電極30、放射部電極40、導波部電極50、グランド電極60をそれぞれに備えたアンテナ装置100A〜100Dを、誘電体基板101に所定間隔で配列してなる。アンテナ装置100A、100Bの給電部電極は分岐回路71に接続され、アンテナ装置100C、100Dの給電部電極は分岐回路72に接続されている。分岐回路71,72は分岐回路73に接続されている。この構造により、分岐回路73に供給された送信波信号は、分岐回路73で分岐回路71、72に分岐され、分岐回路71でアンテナ装置100A,100Bに分岐され、分岐回路72でアンテナ装置100C,100Dに分岐される。一方、アンテナ装置100A,Bで受信した反射波信号は分岐回路71,73を介して後段の処理部に伝送され、アンテナ装置100C,Dで受信した反射波信号は分岐回路72,73を介して後段の処理部に伝送される。
William R. Deal, NoritakeKaneda, James Sor, Yongxi Qian, and Tatsuo Itoh, "A New Quasi-Yagi Antennafor Planar Active Antenna Arrays", JUNE 2000, IEEE TRASACTIONS ONMICROWAVE THEORY AND TECHNIQUES, VOL.48, NO.6
ところが、図12(A),(B)に示すようなアンテナ装置では、既に小型化されているものの、給電部とバラン部とが別に形成されており、且つバラン部が給電部の延びる方向に対して垂直な方向に広がる二つのU字形状電極からなることから、或る程度の大きさのスペースを必要とする。そして、図12(C)に示すようにこれらのアンテナ装置を用いてアレイアンテナを形成する場合に、アンテナ装置毎にこのスペースが必要となる。このため、検知精度の向上のために受信ビームの指向性を鋭くする等、配列するアンテナ数を増加させる場合に、この給電部とバラン部とによるスペースがアレイアンテナ全体のスペースに占める割合が大きくなる。このため、このアンテナ装置を複数用いるアレイアンテナ、このアレイアンテナを有するマルチセクタアンテナ、および高周波送受波装置を小型化する際に問題となる。また、各部を接続する伝送線路の引き回しが長くなるため、伝送損失が大きくなり、アンテナ利得が小さくなってしまう。
したがって、本発明の目的は、所望のアンテナ利得を備えながら従来よりも小型の形状からなる平板状アンテナ装置を提供することにある。
この発明のアンテナ装置は、誘電体基板の一方面に直線状に延びる形状で形成された給電用電極と、該給電用電極に対して送受信信号波長の1/2の奇数倍の長さで離間して接続し、給電用電極の延びる方向に対して所定角で交わる方向へ延びる形状で形成された二本一組からなる平衡電極と、該平衡電極の二本の電極にそれぞれ接続し、給電用電極の延びる方向に沿って、それぞれ反対方向に延びる形状で形成された所定長さの放射用電極と、放射用電極の平衡電極と対向する側で放射用電極から所定長さ離間した位置に放射用電極に対して平行に延びる形状で形成された所定長さの導波用電極と、少なくとも給電用電極の形成部を含み放射用電極および導波用電極の形成部を含まない一方面に対向する他方面の領域に形成された接地電極と、を備えたことを特徴としている。
この構成では、給電用電極を介して送信信号が供給されると、送信信号が平衡電極を構成する二本の伝送路電極に分岐される。ここで、給電用電極と平衡電極との二つの接続点(分岐部)の間隔が送受信信号波長の1/2の奇数倍の長さで設定されている。すなわち、「λ」を送受信信号の波長とし、Nを「0」を含む自然数とした場合に、前記間隔は((2N+1)λ/2)となる。これにより、平衡電極の二本の伝送路に伝送される送信信号は、互いに位相がλ/2ずれたものとなり、不平衡−平衡変換が実行される。放射用電極にこの平衡送信信号が供給されると、放射用電極はダイポールアンテナとして機能し、電波を放射する。ここで、導波用電極が形成されていることで、この導波用電極の設置位置、形状に応じて、放射用電極から導波用電極側を指向性の中心として電波が放射される。一方、反射波の受信の場合には、放射用電極が受信した反射波(受信信号)が平衡電極の二本の伝送路に伝送される。そして、平衡電極と給電用電極との接続点の間隔が送受信信号波長の1/2の奇数倍の長さで設定されていることで、受信信号は平衡−不平衡変換されて給電用電極に伝送される。
また、この発明のアンテナ装置は、平衡電極の二本の電極が給電用電極に接続する間隔を送受信信号波長の1/2倍の長さとすることを特徴としている。
この構成では、平衡電極の二本の電極(伝送路電極)と給電用電極との接続部(分岐部)の間隔を送受信信号波長の1/2倍の長さ(λ/2)とすることで、最も短い間隔で不平衡−平衡変換が行われる。これにより、最も短い間隔で不平衡−平衡変換が行われるので、伝送損失が最小限に抑圧されるとともに、小型化される。
また、この発明のアンテナ装置は、放射用電極の形成位置に対応する他方面の領域で当該他方面から離間し、さらに当該他方面に対して所定角を成す反射面を有する反射用部材を備えたことを特徴としている。
この構成では、放射部電極から放射された送信波の一部が、誘電体基板に対して所定角を成して離間された反射面で反射されるので、反射面の形状に応じた指向性が与えられる。このため、反射面を適宜設定することで、それぞれに指向性の中心方向が異なるアンテナ装置を実現することができる。例えば、傾斜角を変更すれば、指向性の中心方向が誘電体基板の前記二面に垂直に交わる方向に沿って変更することができる。
また、この発明のアレイアンテナは、前述のいずれかのアンテナ装置を、給電用電極の延びる方向に所定の配置間隔で複数形成したことを特徴としている。
この構成では、前述のアンテナ装置が一つの給電用電極に対して直列に接続し、前述のように各アンテナ装置において、分岐部が分岐回路と不平衡−平衡変換部との機能を備えるので、各アンテナ装置の放射用電極への分岐回路と不平衡−平衡変換回路との複合部が給電用電極に沿って配置されただけの構造でアレイアンテナが構成される。
また、この発明のマルチセクタアンテナは、前記アレイアンテナを、送受信方向が異なるように単一の誘電体基板を用いて複数形成してなることを特徴としている。
この構成では、前述の構成から成り、送受信方向が異なる複数のアレイアンテナを備えることで、複数方向を検知できるマルチセクタアンテナが構成される。
また、この発明の高周波送受波装置は、前述のアンテナ装置、アレイアンテナ、およびマルチセクタアンテナの少なくとも一つを備えたことを特徴としている。
この構成では、前述のアンテナ装置、アレイアンテナ、およびマルチセクタアンテナを備えることで、所望の特性に応じた高周波送受波装置が構成される。
この発明によれば、給電用電極からの分岐と不平衡−平衡変換とを、送受信信号の波長の1/2の奇数倍の間隔で設けた二つの電極分岐で実現することができるので、従来のアンテナ装置よりも小型のアンテナ装置を構成することができる。特に、電極分岐位置を波長の1/2倍とすることで、さらに小型のアンテナ装置を構成することができる。そして、このような形状であることから、伝送損失が低減されてアンテナ利得の優れるアンテナ装置を構成することができる。
また、この発明によれば、誘電体基板における放射用電極側とは異なる側に、誘電体基板に対して所定角度を成す反射面を備えることで、送受信指向性を適宜設定でき、所望の特性を有するアンテナ装置を小型に形成することができる。
また、この発明によれば、前記アンテナ装置を給電用電極に直列に接続することで、各アンテナ装置の放射用電極への分岐回路と不平衡−平衡変換回路との複合部が給電用電極に沿って配置されただけの構造で、アレイアンテナを構成することができる。これにより、アレイアンテナを小型に形成することができる。
また、この発明によれば、前記アレイアンテナを複数用いることで、マルチセクタアンテナを小型に形成することができ、さらには、これらアンテナ装置、アレイアンテナ、マルチセクタアンテナを用いることで、高周波送受波装置を小型に形成することができる。
第1の実施形態のアンテナ装置1の構成を示す平面図および側面図である。 給電電極と平衡電極との接続点に整合回路を備えるアンテナ装置の構成を示す平面図である。 平衡電極3の平衡伝送電極3A,3Bが平行でないアンテナ装置の構成を示す平面図である。 反射器電極9を備えたアンテナ装置の構成を示す平面図である。 導波電極を複数備えたアンテナ装置の構成を示す平面図である。 放射電極4の第1電極4Aと第2電極4Bとの長さが異なるアンテナ装置の構成を示す平面図である。 第2の実施形態のアンテナ装置の外観斜視図、側面図、および異なる構成のアンテナ装置を示す側面図である。 斜面部63Aを備える導体板61を用いたシミュレーション結果である。 第3の実施形態のアレイアンテナの構成を示す平面図である。 第4の実施形態のマルチセクタアンテナの構成を示す正面図である。 第5の実施形態のレーダ装置の主要部の構成を示すブロック図である。 非特許文献1に記載のアンテナの構成図およびこのアンテナ装置を複数配列してなるアレイアンテナの構成図である。
符号の説明
1,1’,1A〜1H−アンテナ装置、2,2A,2B,211,212−給電電極、3−平衡電極、3A,3B−平衡伝送電極、23A,23B−接続点、4−放射電極、4A−放射電極4の第1電極、4B−放射電極4の第2電極、5−導波電極、6−グランド電極、7,7A〜7H−整合回路、8−コーナカット部、9−反射器電極、10−誘電体基板、11−誘電体基板10の表面、12−誘電体基板10の裏面、61−導体板、62−平面部、63−曲面部、63A−斜面部、100、100A〜100D−アンテナ装置、101−誘電体基板、111−表面、112−裏面、20−給電電極、30−バラン、40−放射電極、50−導波電極、60−グランド電極、71〜73−分岐回路、200,201,202,203−アレイアンテナ、301−アンテナ部、302−信号処理部、303−VCO、304−カプラ、305−サーキュレータ、306−ミキサ、307−LNA、308−A/D変換器
本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置について図を参照して説明する。
図1(A)は本実施形態のアンテナ装置1の構成を示す平面図であり、(B)はその側面図である。なお、図1(A)において、正面視して水平軸をx軸とし、右に向く方向を+x方向、左に向く方向を−x方向とする。また、垂直軸をy軸とし、上に向く方向を+y方向、下に向く方向を−y方向とする。図1(B)において、正面視して水平方向をz軸とし、左に向く方向を+z方向、右に向く方向を−z方向とする。また、垂直軸をy軸とし、上に向く方向を+y方向、下に向く方向を−y方向とする。そして、以下では、これらx軸、y軸、z軸を補助的に用いて構成の説明を行う。
本実施形態のアンテナ装置1は2軸(x軸、y軸)方向に所定の広がりを有し、これらに垂直な軸(z軸)方向に所定厚みを有する誘電体基板10を備える。誘電体基板10の+z方向の面である表面11(本発明の「一方面」に相当)には、給電電極2、平衡電極3、放射電極4、および導波電極5が形成され、−z方向の面である裏面12(本発明の「他方面」に相当)にはグランド電極6が形成されている。
給電電極2はx軸方向に延びる直線状の電極であり、延びる方向に沿って、送受信信号の波長λの1/2倍の長さの間隔で、平衡電極3の平衡伝送電極3Aおよび平衡伝送電極3Bが接続している。以下の説明では、給電電極2と平衡伝送電極3Aとの接続点を接続点23Aとし、給電電極2と平衡伝送電極3Bとの接続点を接続点23Bとする。
平衡伝送電極3A、3Bはそれぞれ接続点23A,23Bで、給電電極2の延びる方向(x軸)に対して直交に接続して、この直交方向(+y方向)に沿って、互いに平行に延びる形状で形成されている。
放射電極4は、平衡伝送電極3A,3Bにおける接続点23A,23Bと対向する側の端部にそれぞれ接続する第1電極4Aと第2電極4Bとを備える。これら第1電極4A、第2電極4Bは、ともに給電電極2の延びる方向(x軸)に平行に延びる形状、すなわち、平衡伝送電極3A,3Bの延びる方向(y軸)に直交して延びる形状で形成されている。この際、第1電極4Aは平衡伝送電極3Aとの接続点から−x方向に延び、第2電極4Bは平衡伝送電極3Bとの接続点から+x方向に延びる形状で形成される。そして、第1電極4A、第2電極4B、および第1電極4Aと第2電極4Bとのギャップ部からなる放射電極4の長さは、ダイポールアンテナとして所定の指向性が得られる長さに設定されている。
導波電極5は、放射電極4の延びる方向(x軸)と平行に延びる形状で形成される。導波電極5は、放射電極4に対して平衡電極3と対向する側(+y方向)で、放射電極4から所定距離離間された位置に、放射電極4よりも短い長さで形成される。また、導波電極5の延びる方向(x軸)の中心は、放射電極4の延びる方向(x軸)の中心と、x軸方向位置が略一致するように配置されている。
グランド電極6は、表面11における給電電極2の形成部と、平衡電極3の形成部の一部とを含み、放射電極4の形成部、導波電極5の形成部を含まない領域に対応する裏面12の領域に形成されている。より、具体的には、給電電極2の形成部と、平衡電極3における、放射電極4に達しない給電電極2から所定距離の位置を境界として、給電電極2側に対向する領域に、グランド電極6が形成されている。
このような構成では、誘電体基板10と給電電極2とグランド電極6とでマイクロストリップラインが形成される。また、誘電体基板10と平衡電極3の給電電極2側とグランド電極6とでマイクロストリップラインが形成され、誘電体基板10と平衡電極3の放射電極4側とでコプレーナガイドが形成される。
これにより、給電電極2を有するマイクロストリップラインを介して送信信号発生回路(図示せず)から供給される送信信号は、λ/2で離間された各接続点23A,23Bで平衡電極3の平衡伝送電極3A,3Bに分岐される。ここで、接続点23A,23Bの間隔、すなわち送信信号分岐点の間隔がλ/2であることから、平衡伝送電極3Aに分岐される送信信号と平衡伝送電極3Bに分岐される送信信号とは逆相になる。そして、これら平衡伝送電極3A,3B(平衡電極3)を有するマイクロストリップラインにより平衡型送信信号が伝送される。すなわち、不平衡−平衡変換が行われる。
平衡伝送電極3A,3Bからなる伝送線路は、途中でマイクロストリップラインからコプレーナに変換され、平衡型送信信号が伝送される。このように平衡伝送電極3A,3Bを有する伝送線路を介して伝送された平衡型送信信号は放射電極4に供給され、ダイポールアンテナとして機能する放射電極4から空間へ放射される。この際、放射電極4、導波電極5に直交する方向(y軸)に沿って、放射電極4を中央に導波電極5とグランド電極6とが対向して配置されており、このグランド電極6が反射器として機能して、これら放射電極4、導波電極5、グランド電極6による平面型八木−宇田アンテナが形成される。これにより、放射電極4から導波電極5に向く方向を指向性の中心として、送信信号が放射される。なお、空間を伝搬して受信された受信信号については、送信信号と逆の経路を辿り、平衡電極3と給電電極2との2つの接続点で結合されて、給電電極2を有するマイクロストリップラインに伝送され、このマイクロストリップラインから受信信号処理回路(図示せず)に出力される。
以上のように、本実施形態の構成を用いることにより、分岐回路(結合回路)と不平衡−平衡変換回路とを、給電電極2と、給電電極2にλ/2の間隔で接続する平衡電極3とを有する伝送線路のみで構成することができる。これにより、不平衡線路である給電ラインから平衡型アンテナであるダイポールアンテナ(平面型八木−宇田アンテナ)に送信信号を供給し、ダイポールアンテナ(平面型八木−宇田アンテナ)での受信信号を給電ラインに伝送する構成を簡素化し、且つ小型化することができる。さらに、伝送線路が短くなることで、伝送損失が抑圧されてアンテナ利得が向上する。
なお、前述の説明では接続点間隔をλ/2としたが、接続点間隔は、Nを自然数(0を含む)として、(2N+1)λ/2としても同様の作用・効果を得ることができる。
また、前述のアンテナ装置を構成する各電極の形状は一例であり、次に示すように、仕様に応じて適宜設定すればよい。
図2は給電電極と平衡電極との接続点に整合回路を備えるアンテナ装置の構成を示す平面図である。
図2に示すアンテナ装置1は、給電電極2と平衡電極3の平衡伝送電極3Aとの接続点23Aの位置に、所定長さに亘り給電電極2の幅を広くした形状を備える。この際、給電電極2は、平衡伝送電極3A側に対向する側(−y方向)に幅が広がる形状で形成される。これにより、線路の特性インピーダンスが調整されて、給電電極2側と平衡伝送電極3A側との整合回路7を形成することができる。
また、図2に示すアンテナ装置1は、給電電極2と平衡電極3の平衡伝送電極3Bとの接続点23Bの位置で、給電電極2を延びる方向に対して所定角を成す形状でコーナカットを施したコーナカット部8を有する。このようなコーナカット部8を形成することで、給電電極2側と平衡伝送電極3Bとで線路の特性インピーダンスが調整される。
なお、この他の構成については、図1に示したアンテナ装置1と同じであるので、説明は省略する。
このような構成として、整合回路7、コーナカット部8の形状を適宜設定することにより、給電電極2と平衡電極3との間の送受信信号の伝送損失を低減できる。また、これらの電極形状を適宜設定することで、平衡伝送電極3A,3Bへの信号分岐比を所定比に設定することができる。これにより、所望の指向性を備え、且つ低損失なアンテナ装置を構成することができる。
次に、図3は平衡電極3の平衡伝送電極3A,3Bが平行でないアンテナ装置の構成を示す平面図である。
図3に示すアンテナ装置1は、平衡電極3の二つの平衡伝送電極3A,3Bの間隔が、給電電極2側から放射電極4側に向かうのに従って、徐々に狭くなるように、平衡伝送電極3A,3Bが形成されたものである。その他の構成は、図2に示したアンテナ装置と同じである。
このような構成では、放射電極4の第1電極4A、第2電極4Bの間隔が短くなるので、前述の平衡伝送電極3A,3Bが平行に延びる形状のアンテナ装置と異なる指向性を得ることができる。そして、この近接する割合および放射電極4のギャップを適宜設定することにより、複数種類の指向性を得ることができる。
次に、図4は反射器電極9を備えたアンテナ装置の構成を示す平面図である。
図4に示すアンテナ装置1は、平衡電極3の形成領域に対向する裏面12において、グランド電極6から放射電極4方向(+y方向)に所定距離離間した位置に、放射電極4に平行して反射器電極9を形成したものである。この反射器電極9は、延びる方向(x軸)の中心が放射電極4の延びる方向(x軸)の中心と略一致するように形成されている。また、反射器電極9の延びる方向(x軸)に沿う長さは、放射電極4の長さよりも所定量長く設定されている。なお、その他の構成については、図1に示したアンテナ装置と同じである。
このような構成では、反射器電極9およびグランド電極6がともに八木−宇田アンテナの反射器として機能するので、放射電極4から放射された送信信号における給電電極2側に放射される成分が抑圧され、より導波電極4方向に送信信号が放射される。これにより、所望の指向性を得られるとともに、反射損失を低減して実効アンテナ利得を向上することができる。
なお、図4では反射器電極9を一つ設置したが、反射器電極を平行に複数設置してもよい。
次に、図5は導波電極を複数備えたアンテナ装置の構成を示す平面図である。
図5に示すアンテナ装置1は、放射電極4の給電電極2と対向する側(+y方向)に、放射電極4からの距離が異なる二つの導波電極5A,5Bを形成したものである。導波電極5A,5Bは、それぞれ放射電極4と同じ方向(x軸方向)に延びる直線状からなり、放射電極4、導波電極5A,5Bは平行に配置される。また、導波電極5A,5Bは同じ長さで形成され、図1の導波電極5と同様に、放射電極4よりも所定量短い形状で形成されている。また、導波電極5A,5Bの延びる方向の中心は、放射電極4の延びる方向の中心と一致するように配置されている。なお、その他の構成については、図2に示したアンテナ装置と同じである。
このような構成では、放射された送信信号の指向性が二つの導波電極5A,5Bにより狭幅化されるので、より狭ビームの送信信号を放射することができ、さらにアンテナ利得を向上することができる。
なお、図5では導波電極を二つ設置したが、三つ以上の複数個を設置してもよい。
次に、図6は放射電極4の第1電極4Aと第2電極4Bとの長さが異なるアンテナ装置の構成を示す平面図である。
図6に示すアンテナ装置1は、放射電極4の第1電極4Aの長さが第2電極4Bの長さよりも長い。また、導波電極5は、延びる方向の中心が、放射電極4の延びる方向の中心に一致するように設置されており、これら導波電極5と放射電極4との延びる方向の中心は、平衡電極3の平衡伝送電極3A,3Bを線対称に見る軸位置からずれた位置に配置される。ここで、第1電極4Aと第2電極4Bとの長さが異なる設定はされているが、放射電極4としては前述のような長さに設定されている。その他の構成については、図3に示したアンテナ装置と同じである。
このような構成では、放射電極4の形状および導波電極5の位置により指向性の中心方向を、例えば、x軸に沿ってシフトさせることができるので、指向性を変更することができる。これにより、例えば、ビーム方向やビーム幅を変化させるなど、さらに多種の指向性を実現することができる。
なお、前述の図2〜図6の構成は、これらを単独で用いるのではなく、複数の構成を組み合わせることもできる。例えば、整合回路およびコーナカット部を備え、グランド電極とは異なる反射器電極を備え、さらに導波電極を複数備える構造等を用いてもよい。このような組み合わせを用いることで、本実施形態のアンテナ装置は、簡素で小型の構成でありながら、多種多様な指向性を実現することができる。
次に、第2の実施形態に係るアンテナ装置について図を参照して説明する。
図7(A)は本実施形態のアンテナ装置1’の外観斜視図であり、(B)はその側面図である。また、図7(C)は本実施形態のアンテナ装置の異なる構成を示す側面図である。
図7に示すアンテナ装置1’は、図1に示したアンテナ装置1に対して、誘電体基板10の裏面12側にグランド電極6の代わりに導体板61を設置したものである。そして、誘電体基板10の表面11側の構成は同じであり、表面11側については説明を省略する。
導体板61は、x−y面を平面視して誘電体基板10と略大きさの形状に形成されており、一側面(図7の−y方向側面)から所定距離に至る表面が平面状(平面部62)で形成され、この平面部62の終端部から他側面(図7の+y方向側面)に至る表面が曲面状(曲面部63)で形成されている。曲面部63は、平面部62との境界線から他側面に亘って徐々に厚みが薄くなる形状で形成された面であり、薄くなる方向(y軸方向)に沿った断面形状が放物線状である。そして、曲面部63はx軸方向から見て平面部62との境界点で誘電体基板10の裏面12と成す角θで接触する。
導体板61の平面部62は、誘電体基板10の裏面12に当接されており、この当接面積は、図1に示すグランド電極6と略同じである。これにより、導体板61は、図1に示すグランド電極6と同様にy軸方向に対する反射器として機能する。また、曲面部63は、放射電極4、導波電極5の電極面に対して平行でなく、各位置でそれぞれ異なる角度で送信信号を反射する。このため、曲面部63と放射電極4、導波電極5との成す角に応じて送信信号の放射方向を、表面11側で側面方向に対して所定角を成す方向(y−z平面の+y,+z方向)へ設定することができる。これにより、アンテナ装置1’の表面に対して所定角を成す方向への送受信を行うことができる。
このような構造のアンテナ装置1’として、図7(C)に示すように、曲面ではなく、平面部61に対して所定角θを成し、平面状である斜面部63Aを用いた場合のシミュレーション結果を図8に示す。
図8は斜面部63Aを備える導体板61を用いたシミュレーション結果であり、(A)はアンテナ指向性を示し、(B)は傾斜角θに対する送受信信号の中心方向角φの変化を示した図である。この図では、送受信信号の中心方向角は、表面11に対して送受信信号の指向性の中心方向が成す角φを示し、表面11から+z方向に進むほどφは小さくなる(−値が増加する)。
図8(A)、(B)に示すように、傾斜角θが小さくなるほどに、送受信信号の指向性の中心方向と表面11との成す角φが大きくなる。これを利用し、傾斜角θを適宜設定することにより、送受信信号の中心方向をz軸に沿って可変に設定することができる。
そして、図2〜図6に示したアンテナ装置の構成と図7に示したアンテナ装置の構成とを組み合わせることにより、図7で例えれば、2平面であるx−y平面、z−y平面にそれぞれ沿って指向性の中心方向を設定できる。すなわち、3次元的に送受信信号の指向性の中心方向を設定するアンテナ装置を簡素な構造で小型に構成することができる。
次に、第3の実施形態に係るアレイアンテナについて図を参照して説明する。
図9は本実施形態のアレイアンテナ200の構成を示す平面図である。
図9に示すように、アレイアンテナ200は、誘電体基板10の表面に直線状でx軸方向に延びる給電電極2を備える。また、アレイアンテナ200は、誘電体基板10の表面にアンテナ装置1A〜1Cにそれぞれ対応する平衡電極、放射電極、導波電極を備える。各アンテナ装置1A〜1Cは、コーナカット部を除き、前述の図3に示したアンテナ装置1と同じ形状からなる。また、このアレイアンテナ200は、各アンテナ装置1A〜1Cの給電電極2と平衡電極との接続位置が、図3に示した整合回路7やコーナカット部8と同様の構造からなり、それぞれ所定の整合条件で設定された整合回路7A〜7Cやコーナカット部8が形成されている。
各アンテナ装置1A〜1Cの間隔は、送受信信号の1波長の長さに設定されている。なお、アンテナ装置の間隔は、各アンテナ装置から発生するサイドローブ等を考慮すれば、波長をλとして、0.8λ〜0.9λ程度が望ましいが、特にこの範囲に限るものではなく、nを自然数として、略(n+1/2)λに設定すればよい。
また、各アンテナ装置1A〜1Cでは、それぞれの平衡電極、放射電極、導波電極は、給電電極2に対して同一方向(+y方向)に設置されている。このような構成とすることにより、+y方向に送受信信号の中心方向が向く送受信ビームをアンテナ装置1A〜1Cで実現することができる。
本実施形態の構成では、非特許文献1に示すような従来例のように、各アンテナ装置に対するバランと、各アンテナ装置をツリー構造に接続する分岐回路とをそれぞれの伝送線路を仲介して形成しなくてもよい。したがって、簡素な構造で且つ小型に平面状アレイアンテナを形成することができる。さらに、放射電極までの伝送距離が短くなるので、低損失な平面状アレイアンテナを形成することができる。
また、このような構成にて、各アンテナ装置の形状を図2〜図7に示す構造とし、アンテナ装置間隔を適宜設定することで、所望の指向性を実現できるアレイアンテナを小型に形成することができる。
次に、第4の実施形態に係るマルチセクタアンテナについて図を参照して説明する。
図10は、本実施形態のマルチセクタアンテナの構成を示す正面図である。
図10に示すように、誘電体基板10の表面には、4本の給電電極2A,2B,211,212が、x軸方向に沿って延びる形状で形成されている。アレイアンテナ201,202は、図9に示すアレイアンテナ200と同様の構造からなり、それぞれ4つのアンテナ装置から形成されている。アレイアンテナ201は、アンテナ装置1A〜1Dを整合回路7A〜7Dにより整合しながら給電電極2Aからなるマイクロストリップラインに接続する構造からなり、+y方向を指向性の中心方向とする。アレイアンテナ202は、アンテナ装置1E〜1Hを整合回路7E〜7Hにより整合しながら給電電極2Bからなるマイクロストリップラインに接続する構造からなり、−y方向を指向性の中心方向とする。
アレイアンテナ203は、給電電極211、212に沿って所定間隔で形成された8個のパッチ電極222により構成される。この構造により、アレイアンテナ203は、誘電体基板10の表面に略直交する+z方向を指向性の中心方向とする。
ここで、アレイアンテナ201,202は、給電電極2A,2Bに平行で且つこれら給電電極2A,2Bの中間に位置する軸(対称軸)に対して線対称の形状で形成されている。また、アレイアンテナ203は、前記対称軸に対して、給電電極211に設置されたパッチ電極222と給電電極212に設置されたパッチ電極222とが対称なる位置に配置されている。なお、このような対称性は絶対的なものではなく、必要とするアンテナ特性に応じて適宜設定すればよい。
このような構成とすることで、アレイアンテナ203で正面方向に指向性を有し、アレイアンテナ201,202で側面方向に指向性を有するマルチセクタアンテナを構成することができる。この際、本マルチセクタアンテナでは、前述のアンテナ装置およびアレイアンテナの構成を用いることで、簡素で且つ小型な構造を実現することができる。また、側面方向検知用のアレイアンテナでは各放射電極までの伝送距離が短くなるので、低損失なマルチセクタアンテナを形成することができる。さらに、図2〜図6、図7に示すようなアンテナ装置の構造を当該マルチセクタアンテナに採用することで、より多様なアンテナ指向性を小型に実現することができる。
次に、第5の実施形態に係るレーダ装置について図を参照して説明する。
図11は本実施形態のレーダ装置の主要部の構成を示すブロック図である。
信号処理部302は、FMCW方式の検知処理に基づいて送信ビームを形成するための制御電圧を生成してVCO303に与える。VCO303は与えられた制御電圧にしたがって、周波数を時系列で連続的に三角形状に変化させた送信信号を発生する。カプラ304は、入力された送信信号をサーキュレータ305に出力するとともに、その一部を局部信号としてミキサ306に与える。サーキュレータ305は、カプラ304からの送信信号をアンテナ部301に出力する。
アンテナ部301は、図9に示したアレイアンテナや、図10に示したマルチセクタアンテナを備え、アレイアンテナおよびマルチセクタアンテナの各アンテナは、図1〜図7に示したアンテナで構成されている。
アンテナ部301からの受信信号をミキサ306に出力する。ミキサ306は、カプラ304からの局部信号とサーキュレータ305からの受信信号とをミキシングすることでビート信号を生成してLNA307に出力する。LNA307はビート信号を増幅してA/D変換器308に与える。A/D変換器308は増幅されたビート信号をA/D変換して信号処理部302に与える。信号処理部302はディジタル化されたビート信号に基づいて既知のFMCW方式のデータ処理方法を用いて、ターゲットの相対速度、相対距離等を算出する。
このような構成では、アンテナ部301が小型化されるので、レーダ装置も小型化することができる。また、アンテナ部301の損失が低くなるので、アンテナ損失の低いレーダ装置を構成することができ、検知性能も向上することができる。
なお、本実施形態では、FMCW方式のレーダ装置について説明するが、他の方式のレーダ装置であっても平面状アンテナおよびこれを用いたアレイアンテナやマルチセクタアンテナを用いるものであればよい。

Claims (6)

  1. 誘電体基板の一方面に直線状に延びる形状で形成された給電用電極と、
    該給電用電極に対して送受信信号波長の1/2の奇数倍の長さで離間して接続し、前記給電用電極の延びる方向に対して所定角で交わる方向へ延びる形状で形成された二本一組からなる平衡電極と、
    該平衡電極の二本の電極にそれぞれ接続し、前記給電用電極の延びる方向に沿って、それぞれ反対方向に延びる形状で形成された所定長さの放射用電極と、
    前記放射用電極の前記平衡電極と対向する側で前記放射用電極から所定長さ離間した位置に、前記放射用電極に対して平行に延びる形状で形成された所定長さの導波用電極と、
    少なくとも前記給電用電極の形成部を含み、前記放射用電極および前記導波用電極の形成部を含まない前記一方面に対向する他方面の領域に形成された接地電極と、を備えたことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記平衡電極の二本の電極が前記給電用電極に接続する間隔が、前記送受信信号波長の1/2倍の長さである請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記放射用電極の形成位置に対応する前記他方面の領域で、該他方面から離間し、前記他方面に対して所定角を成す反射面を配する反射用部材を備えた請求項1または請求項2に記載のアンテナ装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかのアンテナ装置を、前記給電用電極の延びる方向に所定の配置間隔で複数形成したことを特徴とするアレイアンテナ。
  5. 請求項4に記載のアレイアンテナを、送受信方向が異なるように、単一の誘電体基板を用いて複数形成してなるマルチセクタアンテナ。
  6. 請求項1〜3に記載のアンテナ装置、請求項4に記載のアレイアンテナ、請求項5に記載のマルチセクタアンテナの少なくとも一つを備えた高周波送受波装置。
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