JPWO2006137441A1 - 抗疲労組成物 - Google Patents

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Abstract

現代人のライフスタイルの中で疲労は重要な位置を占めている。多くの抗疲労組成物が上市されているが、明確に効果の期待できるものは未だ少ない。そこで、本発明者らは、抗疲労効果を明確に表す組成物を提供することを目的として検討を行った。その結果、還元型補酵素Q及びリポ酸誘導体を含有する組成物が抗疲労組成物として優れていることを見出した。本発明の抗疲労組成物を哺乳動物に投与する事によって、それぞれ単独では効果の認められない用量でも、相乗的に抗疲労効果を示す。本発明により、安全で効果の確実な抗疲労組成物を提供できる。

Description

本発明は、下記式(1):
Figure 2006137441
(式中nは1〜12の整数を表す)で表される還元型補酵素Q、および、リポ酸またはその誘導体を有効成分として含有する抗疲労組成物に関する。ここでいう抗疲労組成物とは、運動による肉体疲労の回復および予防、病中病後の肉体疲労や加齢による疲れ易さなどを改善できる組成物である。
従来、数多くの疲労改善効果を示す物質が報告されてきた。リポ酸やリポ酸誘導体もそのひとつであり、酸化型補酵素Qや還元型補酵素Qもそうである。
補酵素Qは、細菌から哺乳動物まで広く生体に分布する必須成分である。ヒトでは、補酵素Qの側鎖が繰り返し構造を10個持つ、補酵素Q10が主成分であることが知られている。補酵素Qは、生体内の細胞中におけるミトコンドリアの電子伝達系構成成分として存在する生理学的成分であり、生体内において酸化と還元を繰り返すことで電子伝達系における伝達成分としての機能を担っている。
補酵素Qは生体において、エネルギー生産、膜安定化および抗酸化活性を示すことが知られており、その有用性は広い。補酵素Qのうち、酸化型補酵素Q(別名ユビキノンまたはユビデカレノン)は、鬱血性心不全薬として医薬用途に用いられており、心臓に対して効果的に働くことが知られている。
酸化型補酵素Qの効果としては、心筋での酸素利用効率の改善、心筋でのATPの産生賦活、心機能の改善などが報告されている。医薬用途以外では、ビタミン類と同様に、栄養剤、栄養補助剤としての効果が報告されている。
また、特開昭62−59208号公報(特許文献1)には、ユビキノンと乾燥酵母粉末の混合物による組織代謝活性化組成物が、特開昭52−99220号公報(特許文献2)には、重症筋無力症の症状の改善が、また特開昭52−99222号公報(特許文献3)では赤血球増加なども報告されている。更には、疲労に対する回復効果についても報告がある(特開平7−330584公報(特許文献4)、特開平7−330593公報(特許文献5)、特開平10−287560号公報(特許文献6)およびWO2004/066988公報(特許文献7))。
リポ酸はジサルファイド結合を有する化合物で、別名チオクト酸とも呼ばれている。発見当初はビタミンの1種としても考えられたが、その後動物の体内で生合成されることが明らかになった。リポ酸の生体での働きとしては、摂取した食品の栄養分を代謝してエネルギーを産生する役割と、抗酸化剤としての役割が挙げられる。また、医薬品としてのリポ酸は、日本国内ではチオクト酸、チオクト酸アミドとして利用されており、その適用は、「激しい肉体疲労時にチオクト酸の需要が増大したとき」と、抗疲労物質としても注目されてきた。また、海外では糖尿病の治療薬としても利用されてきた。
リポ酸と酸化型補酵素Qを組み合わせることで健忘症の改善に有用であること(特許文献8(特表2003−513039公報))が報告されている。また、カルニチンおよびリポ酸に必要に応じて酸化型補酵素Qを組み合わせることでエネルギーやスタミナを増強すると報告されている(特許文献9(W02001/21208公報))。
特開昭62−59208号公報 特開昭52−99220号公報 特開昭52−99222号公報 特開平7−330584号公報 特開平7−330593号公報 特開平10−287560号公報 W02004/066988号公報 特表2003−513039号公報 W02001/21208号公報
本発明は、低用量でも効果的で安全な抗疲労組成物を提供することを目的とする。
上述したように、酸化型補酵素Qがカルニチンおよびリポ酸と混合して抗疲労剤として用いられることは知られている。しかしながら、還元型補酵素Qとリポ酸のみの組み合わせが、疲労予防または回復に効果的であることは知られていない。発明者らは、鋭意検討の結果、還元型補酵素Qとリポ酸が相乗効果を示し、それぞれが単体で効果を示さない低用量での組み合わせにおいても抗疲労効果が発現することを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は以下の通りである。
[1] (a)下記式(1):
Figure 2006137441
(式中nは1〜12の整数を表す)で表される還元型補酵素Q、および
(b)リポ酸またはその誘導体
を含有する、抗疲労組成物。
[2] 還元型補酵素Qが還元型補酵素Q10である[1]の抗疲労組成物。
[3] (a)下記式(1):
Figure 2006137441
(式中nは1〜12の整数を表す)で表される還元型補酵素Qおよび下記式(2):
Figure 2006137441
(式中nは1〜12の整数を表す)で表される酸化型補酵素Q、並びに
(b)リポ酸またはその誘導体
を含有する、抗疲労組成物。
[4] 還元型補酵素Qが還元型補酵素Q10であり、酸化型補酵素Qが酸化型補酵素Q10である、[3]の抗疲労組成物。
[5] リポ酸が、R−リポ酸である[1]〜[4]いずれかの抗疲労組成物。
[6] [1]〜[5]いずれかの抗疲労組成物、および医薬または食品として許容される担体を含有する、医薬用または食品用の組成物。
[7] さらに抗酸化剤を含有する[6]の組成物。
[8] 抗酸化剤が、ビタミンC、ビタミンC誘導体、プロブコール、リコペン、ビタミンA、ビタミンA誘導体、カロテノイド類、ビタミンB、ビタミンB誘導体、フラボノイド類、ポリフェノール類、グルタチオン、セレン、チオ硫酸ナトリウム、ビタミンE、ビタミンE誘導体、ピクノジェノール、フラバンジェノール、ピロロキノリンキノン、ピロロキノリンキノン誘導体、スーパーオキサイドディスムターゼ(SOD)、グルタチオンペルオキシダーゼ、グルタチオン−S−トランスフェラーゼ、グルタチオン還元酵素、カタラーゼおよびアスコルビン酸ペルオキシダーゼからなる群より選択される一種以上である、[7]の組成物。
[9] 哺乳動物の疲労を予防または処置する方法であって、[1]〜[8]いずれかの組成物の有効量を、対象となる哺乳動物に投与することを含む方法。
[10] 抗疲労組成物の製造方法であって、
(a)前記式(1)で表される還元型補酵素Q、および
(b)リポ酸またはその誘導体
を混合することを特徴とする方法。
[11] 抗疲労組成物の製造方法であって、
(a)前記式(1)で表される還元型補酵素Qおよび前記式(2)で表される酸化型補酵素Q、並びに
(b)リポ酸またはその誘導体
を混合することを特徴とする方法。
[12] (a)前記式(1)で表される還元型補酵素Q、および
(b)リポ酸またはその誘導体
を混合して製造されることを特徴とする抗疲労組成物。
[13] (a)前記式(1)で表される還元型補酵素Qおよび前記式(2)で表される酸化型補酵素Q、並びに
(b)リポ酸またはその誘導体
を混合して製造されることを特徴とする抗疲労組成物。
本発明によれば、還元型補酵素Q、および、リポ酸またはその誘導体を組み合わせて用いることにより、予想外に強い抗疲労効果が得られる。特に、それぞれ単独では効果を示さない低用量の還元型補酵素Q、および、リポ酸またはその誘導体でも、両者を組み合わせて用いることで抗疲労効果を発現することが本発明で初めて確認された。従来、酸化型補酵素Qと還元型補酵素Qの生体への効果は同等であるというのが一般的な理解であり、還元型補酵素Qにこのように優れた効果があることは驚くべきことである。本発明によれば、低用量でも確実な効果を有し、かつ安全な、抗疲労用医薬組成物または食品が提供できる。
補酵素Qには、酸化型と還元型があり、生体内においては通常約40〜90%程度が還元型で存在することが知られている。酸化型補酵素Qは市販品として、または合成、発酵、天然物からの抽出等の従来公知の方法により容易に入手することが出来る。還元型補酵素Qを得る方法としては特に限定されず、例えば、合成、発酵、天然物からの抽出等の従来公知の方法により補酵素Qを得た後、クロマトグラフィーにより流出液中の還元型補酵素Q区分を濃縮する方法などを採用することが出来る。この場合においては、必要に応じて上記補酵素Qに対し、水素化ほう素ナトリウム、亜ジチオン酸ナトリウム(ハイドロサルファイトナトリウム)、アスコルビン酸などの一般的な還元剤を添加し、常法により上記補酵素Q中に含まれる酸化型補酵素Qを還元して還元型補酵素Qとした後にクロマトグラフィーによる濃縮を行っても良い。また、既存の高純度補酵素Q(酸化型補酵素Q)に上記還元剤を作用させる方法によっても得ることが出来る。あるいは、還元型補酵素Qを含有する菌体等を使用することも可能である。
本発明の抗疲労組成物においては、補酵素Qとして還元型補酵素Qを有効必須成分とするが、還元型補酵素Qと酸化型補酵素Qの混合物である補酵素Qを有効成分としても良い。還元型と酸化型の混合物である補酵素Qを使用する場合の還元型補酵素Qと酸化型補酵素Qの割合は特に制限はないが、本発明においては還元型補酵素Qが有効必須成分であることから、補酵素Q全体に対して還元型補酵素Qの割合が高いほど好ましく、例えば、60重量%以上であるのが好ましく、80重量%以上であるのがより好ましく、95%以上であるのがさらに好ましい。
補酵素Q中の酸化型と還元型の割合は、通常、UV検出器を用いたHPLCシステムにより、試料中の酸化型補酵素Qと還元型補酵素Qを定量し、その量比をもって算出する方法、または、HPLCに電気化学的検出器を組み込んだシステムにより、酸化型補酵素Qと還元型補酵素Qの割合をピーク面積から算出する方法により求めることができる。電気化学的検出器を組み込んだシステムでは、酸化還元物質を特異的に測れることおよび感度が高いことから、生体あるいは試料に微量に存在する還元型の割合を測定する場合は、有用性が高い。本発明においては、具体的には、島津社製のHPLC分析装置に資生堂社製の電気化学的検出器を組み込み、以下のHPLCの条件で測定した。即ち、カラム:YMC−Pack(ODS−A303)、検出波長:275nm、移動相:メタノール(88%)、ヘキサン(12%)、流速:1ml/minである。
本発明で使用出来る還元型補酵素Qおよび酸化型補酵素Qは、前記式(1)および(2)で表されるように側鎖の繰り返し単位(式中n)が1〜12のものを使用することが出来る。ヒトをはじめイヌなどの多くの愛玩動物で十分な効果が得られる観点から、中でも側鎖繰り返し単位が10のもの、すなわち還元型補酵素Q10あるいは酸化型補酵素Q10が特に好適に使用出来る。
リポ酸の化学名は、1,2-ジチオラン-3-ペンタン酸(チオクト酸)である。リポ酸およびリポ酸誘導体は、合成、発酵、天然物からの抽出等の従来公知の方法により製造できる。また、市販されている製品をそのまま用いることが可能である。あるいは、リポ酸またはリポ酸誘導体誘導体を高度に含有した酵母やその他菌類、その乾燥物、食品を用いることも出来る。
本明細書における誘導体は、ある化合物に小部分の構造上の変化があってできる化合物である。化合物中の水素原子あるいは特定の原子団が、他の原子あるいは原子団によって置換された化合物は、該化合物の誘導体であると理解される。
リポ酸としては、例えば、α−リポ酸(R体とS体の混合物)、R−リポ酸、S−リポ酸などがあり、リポ酸誘導体としては特に限定されないが、好ましい例としてリポ酸の代謝産物、即ちジヒドロリポ酸が挙げられる。また更なる代謝産物として、リポアミド、リポイルリシン、ジ-6,8-ビスノルリポ酸、及びテトラノルリポ酸なども挙げられる。これらリポ酸誘導体には、誘導体のそれぞれの光学異性体をも包含する。さらにリポ酸誘導体としては、リポ酸や上記誘導体の薬学的に許容される塩なども含まれる。本発明においては、リポ酸またはリポ酸誘導体としてこれらの1種のみを用いてもよいし、または2種以上を併用してもよい。好ましくは、α−リポ酸、あるいはR−リポ酸であり、天然型であるR−リポ酸がより好ましい。
リポ酸またはその誘導体の薬学的に許容される塩としては、リポ酸誘導体が塩基性部分を有する場合、塩酸、硫酸、メタンスルホン酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、酢酸、安息香酸、シュウ酸、クエン酸、酒石酸、炭酸、またはリン酸との塩が挙げられる。リポ酸やリポ酸誘導体が酸性部分を有する場合、アルカリ金属塩、例えばナトリウムまたはカリウム塩;アルカリ土類金属塩、例えばカルシウムまたはマグネシウム塩;および好適な有機配位子、例えば第四級アンモニウム塩とで形成される塩が挙げられる。以下、リポ酸及びリポ酸誘導体を総称して単に「リポ酸誘導体」という。
本発明の抗疲労組成物においては、還元型補酵素Qおよびリポ酸誘導体の含有量は特に制限されず、その製品コンセプトなどにより適宜決定できる。
本発明の抗疲労組成物における、還元型補酵素Qとリポ酸誘導体の重量比は、限定されないが、十分な相乗効果が得られる観点から、例えば100:1〜1:100、好ましくは10:1〜1:10、より好ましくは5:1〜1:5の範囲であり、もっとも好ましくは還元型補酵素Qとリポ酸誘導体の重量比が約1:1である。
リポ酸誘導体の分析方法としては公知の分析方法が使用できる。本発明においては、HPLCシステムに、電気化学的検出器(ECD)を接続し、リポ酸誘導体の分離を、Hypersil C 18 カラム(125mm×4.6mmi.d.、粒度3μm)を使用し、ホスフェート緩衝液(50mM KH2PO4/H3PO4、pH2.7)及びアセトニトリル(65:35、v/v)の移動相を用いて行った。HPLC分析の前に、分析サンプルを孔径0.45μmのフィルターで吸引濾過してから分析を行った。HPLC分析における移動相の流量は0.7ml/minとした。
本発明の抗疲労組成物の剤形としては特に限定されず、経口剤であってもよく、あるいは皮膚に直接塗布するものであってもよい。経口剤としては、例えば粉末剤であってもよく、結合剤を加えて顆粒剤としてもよく、粉末剤あるいは顆粒剤をカプセルに充填してカプセル剤としてもよい。
また、天然油、油状の高級脂肪酸、高級脂肪酸モノグリセライド、中鎖脂肪酸トリグリセリド(MCT)、界面活性剤またはこれらの混合物などを加え、油状のまま充填してソフトカプセル剤とすることもできる。この場合においては、ゼラチンを主体としたカプセルまたはその他の水溶性高分子物質を主体としたカプセルなどを使用することもできる。また、このようなカプセルにはマイクロカプセルも含まれる。あるいは、液状にしてドリンク剤としてもよい。
本発明の抗疲労組成物には、更に、上記還元型補酵素Qおよびリポ酸誘導体、必要に応じて添加あるいは含有される酸化型補酵素Qの他に、薬剤学的に許容される他の担体(製剤素材)を、常法により適宜添加混合してもよい。このようなものとしては特に限定されず、例えば、賦形剤、崩壊剤、滑沢剤、結合剤、酸化防止剤、着色剤、凝集防止剤、吸収促進剤、溶解補助剤、安定化剤などが挙げられる。
上記賦形剤としては特に限定されず、例えば、白糖、乳糖、ブドウ糖、コーンスターチ(トウモロコシ澱粉)、マンニトール、結晶セルロース、リン酸カルシウム、硫酸カルシウムなどが挙げられる。上記崩壊剤としては特に限定されず、例えば、澱粉、寒天、クエン酸カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、デキストリン、結晶セルロース、カルボキシメチルセルロース、トラガントなどが挙げられる。
上記滑沢剤としては特に限定されず、例えば、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ポリエチレングリコール、シリカ、硬化植物油などが挙げられる。上記結合剤としては特に限定されず、例えば、エチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、トラガント、シェラック、ゼラチン、アラビアゴム、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ソルビトールなどが挙げられる。
上記酸化防止剤としては特に限定されず、例えば、アスコルビン酸、トコフェロール、ビタミンA、β−カロチン、亜硫酸水素ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム、クエン酸などが挙げられる。
上記着色剤としては特に限定されず、例えば、医薬品または食品に添加することが許可されているものなどを使用することができる。
上記凝集防止剤としては特に限定されず、例えばステアリン酸、タルク、軽質無水ケイ酸、含水二酸化ケイ酸などが挙げられる。
上記吸収促進剤としては特に限定されず、例えば高級アルコール類、高級脂肪酸類、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステルなどの界面活性剤などが挙げられる。
上記溶解補助剤としては特に限定されず、例えばフマル酸、コハク酸、りんご酸などの有機酸などが挙げられる。上記安定化剤としては特に限定されず、例えば安息香酸、安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸エチルなどが挙げられる。
皮膚に直接塗布する場合の剤型は、特に限定されるものではなく、例えば、適当な基剤中に本発明の組成物を溶解または混合分散させてクリーム状、ペースト状、ジェリー状、ゲル状、乳液状、液状の形状になされたもの(軟膏剤、リニメント剤、ローション剤、クリーム剤、スプレー剤など)、基剤中に本発明の組成物を溶解または混合分散させたものを支持体上に展延したもの(パップ剤など)、粘着剤中に本発明の組成物を溶解または混合分散させたものを支持体上に展延したもの(プラスター剤、テープ剤など)などが挙げられる。基材、粘着剤としては必要に応じて本発明の効果を損なわない範囲で、医薬品、化粧品などに通常用いられている基材が使用出来る。
本発明の抗疲労組成物には、抗酸化物質や抗酸化酵素などの抗酸化剤を含有する事ができる。抗酸化物質としては特に限定はされないが、例えば、ビタミンE、ビタミンE誘導体、ビタミンC、ビタミンC誘導体、プロブコール、リコペン、ビタミンA、ビタミンA誘導体、カロテノイド類、ビタミンB、ビタミンB誘導体、フラボノイド類、ポリフェノール類、グルタチオン、ピロロキノリンキノン、ピロロキノリンキノン誘導体、ピクノジェノール、フラバンジェノール、チオ硫酸ナトリウムまたはセレンなどが適している。また、抗酸化剤として抗酸化酵素を用いても良い。抗酸化酵素としては、特に限定はされないが、例えば、スーパーオキサイドディスムターゼ(SOD)、グルタチオンペルオキシダーゼ、グルタチオン−S−トランスフェラーゼ、グルタチオン還元酵素、カタラーゼ、またはアスコルビン酸ペルオキシダーゼなどが適している。上記抗酸化剤(抗酸化酵素も含む)は単一で用いても良いし、二種以上を混合しても良い。
本発明の抗疲労組成物は、他の滋養強壮成分を共に含有する事ができる。滋養強壮成分としては、特に限定はされないが、例えば、クレアチン、タウリン、ビタミンB1、ビタミンB誘導体、またはアミノ酸などが適している。上記は単一で用いても良いし、二種以上を混合しても良い。本発明の補酵素Qおよびリポ酸誘導体とこれらの成分を混合する事により、相加的あるいは相乗的な効果が更に期待できる。
本発明の抗疲労組成物は、栄養補助成分を共に含有する事ができる。栄養補助成分としては、特に限定はされないが、アミノ酸、金属イオン、糖類、蛋白質類、脂肪酸類、ビタミンなどが挙げられる。
本発明の抗疲労組成物を一般食品とする場合の形態は、特には限定されないが、食用油脂組成物、調理油類、スプレー油類、バター類、マーガリン類、ショートニング類、ホイップクリーム類、濃縮乳類、ホワイトナー類、ドレッシング類、ピックル液類、パン類、ケーキ類、パイ類、クッキー類、和菓子類、スナック菓子類、油菓子類、チョコレート及びチョコレート菓子類、米菓類、ルウ類、ソース類、たれ類、トッピング類、氷菓類、麺類、ベーカリーミックス類、フライ食品類、加工肉製品類、水産練り製品類、冷凍アントレ類、畜産冷凍食品、農産冷凍食品などの冷凍食品類、米飯類、ジャム類、チーズ、チーズフード、チーズ様食品、ガム類、キャンデイー類、発酵乳類、缶詰類、飲料類などが挙げられる。
本発明の抗疲労組成物は、皮膚に直接塗布することにより、筋肉疲労を改善することもできる。この場合、抗炎症作用を示す物質を共に含有する事ができる。抗炎症作用を示す物質とは、特に限定はされないが、ステロイド、サリチル酸およびその誘導体、アリール酢酸およびその誘導体、プロピオン酸およびその誘導体、フェナム酸およびその誘導体、ピラゾロンおよびその誘導体、オキシカムおよびその誘導体、および非酸性抗炎症剤などであり、これらを単独で用いても良いし、2種以上組み合わせて用いても良い。
ステロイドとしては、例えば、吉草酸酢酸プレドニソロン、アムシノニド、吉草酸ジフルコルトロン、吉草酸デキサメタゾン、プロピオン酸クロベタゾール、酢酸ジフロラゾン、プロピオン酸デキサメタゾン、ジプロピオン酸ベタメタゾン、ジフルプロドナート、フルオシノニド、ハルシノニド、プデソニド、酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン、吉草酸ベタメタゾン、プロピオン酸ベクロメタゾン、フルオシノロナセトニド、トリアムシノロナセトニド、ピバル酸フルメタゾン、酪酸ヒドロコルチゾン、酪酸クロベタゾン、プロピオン酸アルクロメタゾン、デキサメタゾン、酢酸メチルプレドニソロン、プレドニソロン、酢酸ヒドロコルチゾンなどが挙げられる。
サリチル酸誘導体としては、例えば、アスピリンおよびその誘導体、ジフルサニルなどが挙げられる。アリール酢酸誘導体としては、例えば、インドメタシン、ジクロフェナク、スリンダク、ナプメトン、プログルメタシン、インドメタシンファルネシル、エトドラクなどが挙げられる。プロピオン酸誘導体としては、例えば、イブプロフェン、ナプロキセン、フルルビプロフェン、フェノプロフェン、チアプロフェン、プラノプロフェン、ロキソプロフェン、アルミノプロフェンなどが挙げられる。フェナム酸誘導体としては、例えば、メフェナム酸、トルフェナム酸などが挙げられる。
ピラゾロン誘導体としては、例えば、フェニルブタゾン、オキシフェンブタゾンなどが挙げられる。オキシカム誘導体としては、例えば、ピロキシカム、テノキシカム、アンピロキシカムなどが挙げられる。非酸性抗炎症剤としては、例えば、エピリゾール、チアラミド、エモルファゾンなどが挙げられる。本発明の還元型補酵素Qおよびリポ酸誘導体を含有する抗疲労組成物に、これらの成分をさらに混合する事により、相加的あるいは相乗的な抗疲労効果が期待できる。
本発明における抗疲労効果とは、疲労を予防、処置、回復、改善、または治療する効果を意味する。本発明の抗疲労組成物の投与される対象としては、ヒトの他、イヌ、ネコなどの哺乳動物が挙げられる。本発明の抗疲労組成物の有効量を、対象となる哺乳動物に投与することによって、哺乳動物対象の疲労を予防または処置することができる。ここでいう「処置」とは、回復、改善、または治療を意味する。
ここでいう「有効量」とは、投与される対象へ抗疲労効果を付与することのできる有効成分を含有する量を意味する。その場合の抗疲労効果は、客観的(すなわち、何らかの試験またはマーカーによって測定可能)または主観的(すなわち対象が効果を感じる)のいずれであってもよい。前記の有効成分の用量レベルおよび、特異的組み合わせの投与の頻度は、それぞれの使用される有効成分の能力、その有効成分の代謝的安定性および作用の長さ、対象者(対象物)の種別、年齢、体重、一般健康状態、性別、食餌、投与の様式および時間、排出の割合、薬物組み合わせ、処置すべき状態の重度、および対象者(対象物)が経験している治療の種類などに依存して変化する。
有効量の決定は当業者の通常の技術の範囲内であり、当業者は実験的または経験的に決定し得る。本発明における有効量の例としては、約0.01mg〜1000mg/kg体重/日の還元型補酵素Qおよび約0.01〜1000mg/kg体重/日のリポ酸誘導体、好ましくは約0.01〜500mg/kg体重/日の還元型補酵素Qおよび約0.01〜500mg/kg体重/日のリポ酸誘導体、特に約0.1〜500mg/kg体重/日の還元型補酵素Qおよび約0.1〜500mg/kg体重/日のリポ酸誘導体の組み合わせが挙げられる。なお、前記有効量は、単回または多回投与で投与し得、通常は、経口的に与えられるが、例えば前述した皮膚投与や経腸投与などの非経口経由もまた選択しうる。
本発明の組成物は、相乗性組成物であると考えることもまた可能である。ここにいう「相乗性組成物」の語は、還元型補酵素Qおよびリポ酸誘導体の相互作用によって、それらを別々に適用した場合に観察される作用を基にして予想される活性、すなわち相加的活性よりも大きな活性が示される組成物を意味する。相乗性組成物の相乗性有効量の例としては、前記の有効量よりも少ない量が挙げられる。例えば、約0.01mg〜300mg/kg体重/日の還元型補酵素Qおよび約0.01〜300mg/kg体重/日のリポ酸誘導体、好ましくは約0.01〜200mg/kg体重/日の還元型補酵素Qおよび約0.01〜200mg/kg体重/日のリポ酸誘導体、特に約0.1〜200mg/kg体重/日の還元型補酵素Qおよび約0.1〜200mg/kg体重/日のリポ酸誘導体が挙げられる。
本発明の組成物中に含まれる各種有効成分量の決定は当業者の通常の技術の範囲内であり、当業者は実験的または経験的に決定し得る。有効成分量としては、例えば、組成物中0.01mg〜1000mgの還元型補酵素Qおよび組成物中約0.01〜1000mgのリポ酸誘導体、好ましくは組成物中約0.01〜500mgの還元型補酵素Qおよび組成物中約0.01〜500mgのリポ酸誘導体、特に好ましくは組成物中約0.1〜500mgの還元型補酵素Qおよび組成物中約0.1〜500mgのリポ酸誘導体の組み合わせが挙げられる。
本発明は、また、相乗性有効量の第一の作用成分(還元型補酵素Q)と第二の作用成分(リポ酸誘導体)を、別個の単位、例えばカプセル、錠剤または丸薬にそれぞれ製剤化し、そして組み合わせた、組み合わせ剤を提供する。本発明はまた、該組み合わせ剤を、必要により同時的または逐次的に適用すべき旨の指示書を添付した、またはその旨の表示を付した包装とする、商業的製品を提供する。もちろん、還元型補酵素Qとリポ酸誘導体を同じ製剤中に含有させて使用する形態やそのような商業的製品を排除するものではない。
本発明の抗疲労組成物は、既存の製法にしたがって還元型補酵素Qを得、リポ酸誘導体と混合することを含む製造方法によって製造し得る。あるいは酸化型補酵素Qとリポ酸誘導体を混合し、製造工程のいずれかの時点、例えば酸化型補酵素Qとリポ酸との混合の前または後において、該酸化型補酵素Qの少なくとも一部を還元型補酵素Qに変換してもよい。
本発明の還元型補酵素Qおよびリポ酸誘導体を含有する抗疲労組成物の製品形態、製品の保存方法および保存形態は、その抗疲労組成物の商品設計および用途などに応じて適宜決定される。
以下に実施例、製剤例および調製例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例などのみに限定されるものではない。
(製造例1)還元型補酵素Q10の製造
1000gのエタノールに、100gの酸化型補酵素Q10(純度99.4%)と60gのL−アスコルビン酸を加え、78℃にて攪拌し、還元反応を行った。30時間後、50℃まで冷却し、同温を保持しながらエタノール330gと水70gを添加した。このエタノール溶液(還元型補酵素Q10 100gを含む)を攪拌しながら、10℃/時間の冷却速度で2℃まで冷却し、白色のスラリーを得た。得られたスラリーを減圧濾過し、湿結晶を冷エタノール、冷水、冷エタノールで順に洗浄(洗浄に用いた冷溶媒の温度は2℃)して、さらに湿結晶を減圧乾燥(20〜40℃、1〜30mmHg)することにより、還元型補酵素Q10(2%の酸化型補酵素Q10を含む)の白色の乾燥結晶97gを得た。減圧乾燥を除く全ての操作は窒素雰囲気下で実施した。
(製造例2)
100gの酸化型補酵素Q10を25℃で1000gのヘプタン溶液に溶解させた。攪拌しながら、還元剤として次亜硫酸ナトリウム(純度75%以上)100gに1000mlの水を加えて溶解させた水溶液を上記ヘプタン溶液に徐々に添加し、25℃、pH4〜6となるようコントロールしながら還元反応を行った。2時間後、反応液から水層を除去し、脱気した飽和食塩水1000gでヘプタン層を6回水洗した。このヘプタン層を減圧下にて溶媒置換し、50℃の還元型補酵素Q10の7%(w/w)エタノール溶液を調製した(還元型補酵素Q10を100g含む)。このエタノール溶液に水50gを添加し、攪拌しながら、10℃/時間の冷却速度で2℃まで冷却して結晶を析出させた。得られたスラリーを減圧濾過し、湿結晶を冷エタノール、冷水、冷エタノールで順に洗浄(洗浄に用いた冷溶媒の温度は2℃)して、さらに、湿結晶を減圧乾燥(20〜40℃、1〜30mmHg)することにより、還元型補酵素Q10(2%の酸化型補酵素Q10を含む)の白色の乾燥結晶97gを得た。減圧乾燥を除く全ての操作は窒素雰囲気下で実施した。
(実施例1) 若年ラットによるトレッドミル試験
SD系雄性ラット(7〜10週齢、n=20)を用いて還元型補酵素Q10(約2%の酸化型補酵素Q10を含有する)単独、リポ酸単独、および還元型補酵素Q10とリポ酸の併用による抗疲労効果をトレッドミルにより評価した。即ち、トレッドミル装置(型式NK−73−4、夏目製作所製)を用いて、ラットを10m/minの速度で走行させ、3分毎に5m/minずつ段階的に速度を上げていき、ラットが走行不能となるまでの時間(最大走行時間)を測定した。
被験物質として、還元型補酵素Q10(但し、約2%の酸化型補酵素Q10を含む)またはリポ酸(α−リポ酸(東京化成工業社製))の0.5%カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC−Na)水溶液をそれぞれ作製し、還元型補酵素Q10は100mg/kgの投与量で、リポ酸は30mg/kgの投与量でラットに経口投与した。ラットは4群に分け、溶媒投与群、還元型補酵素Q10単独投与群、リポ酸単独投与群、および還元型補酵素Q10とリポ酸の併用群(還元型補酵素Q10とリポ酸はほぼ同時に投与)とした。最大走行時間は、投与前および投与3時間後に測定し、サンプル投与前に対する投与後の最大走行時間の延長時間を算出した。対照群には、0.5%CMC−Na水溶液を投与した。最大走行時間の値を表1に示す。
Figure 2006137441
対照群は被験物質投与前後の最大走行時間の差は、−11.7±25秒で最大走行時間がやや低下する傾向が認められた。還元型補酵素Q10またはリポ酸の単独投与群では、ラットの最大走行時間に投与前後での有意差のある延長は認められなかったが、還元型補酵素Q10及びリポ酸を投与した群では、ラットの最大走行時間は対照群に比較して有意に増加した。即ち、還元型補酵素Q10とリポ酸を組み合わせることにより、単独では明らかでなかった抗疲労効果が明確に表れ、これらの物質の組み合わせが相乗的な抗疲労作用を生み出すことが判った。
(製剤例1)
オリーブオイルを60℃に加温し、同様に60℃で溶融した補酵素Q10(還元型補酵素Q10:酸化型補酵素Q10=85:15)及びα−リポ酸を加えた。これにビタミンEを少しずつ加えて均質とし、常法によりソフトカプセル化した。1カプセル中に補酵素Q10として20mg(還元型補酵素Q10として17mg)、α−リポ酸として20mgを含有するソフトカプセル製剤を得た。
補酵素Q10 20重量部
(還元型補酵素Q10:酸化型補酵素Q10=85:15)
α−リポ酸 20重量部
ビタミンE 15重量部
オリーブ油 350重量部
(製剤例2)
オリーブオイルを60℃に加温し、同様に60℃で溶融した補酵素Q10(還元型補酵素Q10:酸化型補酵素Q10=85:15)及びR−リポ酸を加えた。これにビタミンEを少しずつ加えて均質とし、常法によりソフトカプセル化した。1カプセル中に補酵素Q10として20mg(還元型補酵素Q10として17mg)、R−リポ酸として20mgを含有するソフトカプセル製剤を得た。
補酵素Q10 20重量部
(還元型補酵素Q10:酸化型補酵素Q10=85:15)
R−リポ酸 20重量部
ビタミンE 15重量部
オリーブ油 350重量部
(製剤例3)
補酵素Q10(還元型補酵素Q10:酸化型補酵素Q10=85:15)及びα−リポ酸を適量のアセトンに加え、次いでこれを結晶セルロース(微粉末)に吸着させた後、乾燥した。これをコーンスターチと混合し、常法により散剤とした。
補酵素Q10 10重量部
(還元型補酵素Q10:酸化型補酵素Q10=85:15)
α−リポ酸 10重量部
結晶セルロース 40重量部
コーンスターチ 55重量部
(製剤例4)
補酵素Q10(還元型補酵素Q10:酸化型補酵素Q10=85:15)及びR−リポ酸を適量のアセトンに加え、次いでこれを結晶セルロース(微粉末)に吸着させた後、乾燥した。これをコーンスターチと混合し、常法により散剤とした。
補酵素Q10 10重量部
(還元型補酵素Q10:酸化型補酵素Q10=85:15)
R−リポ酸 10重量部
結晶セルロース 40重量部
コーンスターチ 55重量部
(製剤例5)
補酵素Q10(還元型補酵素Q10:酸化型補酵素Q10=85:15)及びα−リポ酸を適量のアセトンに加え、次いでこれを結晶セルロース(微粉末)に吸着させた後、乾燥した。これにコーンスターチ、乳糖、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸マグネシウムを混合し、次いでポリビニルピロリドンの水溶液を結合剤として加えて常法により顆粒化した。これに滑沢剤としてタルクを加えて混合した後、1錠に補酵素Q10を20mg(還元型補酵素Q10として17mg)、α−リポ酸を20mg含有する錠剤に打錠した。
補酵素Q10 20重量部
(還元型補酵素Q10:酸化型補酵素Q10=85:15)
α−リポ酸 20重量部
コーンスターチ 25重量部
乳糖 15重量部
カルボキシメチルセルロース 10重量部
結晶セルロース 40重量部
ポリビニルピロリドン 5重量部
ステアリン酸マグネシウム 3重量部
タルク 10重量部
(製剤例6)
補酵素Q10(還元型補酵素Q10:酸化型補酵素Q10=85:15)及びR−リポ酸を適量のアセトンに加え、次いでこれを結晶セルロース(微粉末)に吸着させた後、乾燥した。これにコーンスターチ、乳糖、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸マグネシウムを混合し、次いでポリビニルピロリドンの水溶液を結合剤として加えて常法により顆粒化した。これに滑沢剤としてタルクを加えて混合した後、1錠に補酵素Q10を20mg(還元型補酵素Q10として17mg)、R−リポ酸を20mg含有する錠剤に打錠した。
補酵素Q10 20重量部
(還元型補酵素Q10:酸化型補酵素Q10=85:15)
R−リポ酸 20重量部
コーンスターチ 25重量部
乳糖 15重量部
カルボキシメチルセルロース 10重量部
結晶セルロース 40重量部
ポリビニルピロリドン 5重量部
ステアリン酸マグネシウム 3重量部
タルク 10重量部
(製剤例7)
下記成分を常法により顆粒化した後、ゼラチン硬カプセルに充填した。1カプセル中に補酵素Q10を20mg(還元型補酵素Q10として17mg)、α−リポ酸を20mg含有するカプセル剤を得た。
補酵素Q10 20重量部
(還元型補酵素Q10:酸化型補酵素Q10=85:15)
α−リポ酸 20重量部
結晶セルロース 40重量部
コーンスターチ 20重量部
乳糖 62重量部
ステアリン酸マグネシウム 2重量部
ポリビニルピロリドン 3重量部
(製剤例8)
下記成分を常法により顆粒化した後、ゼラチン硬カプセルに充填した。1カプセル中に補酵素Q10を20mg(還元型補酵素Q10として17mg)、R−リポ酸を20mg含有するカプセル剤を得た。
補酵素Q10 20重量部
(還元型補酵素Q10:酸化型補酵素Q10=85:15)
R−リポ酸 20重量部
結晶セルロース 40重量部
コーンスターチ 20重量部
乳糖 62重量部
ステアリン酸マグネシウム 2重量部
ポリビニルピロリドン 3重量部
(製剤例9)
補酵素Q10(還元型補酵素Q10:酸化型補酵素Q10=85:15)及びR−リポ酸を含有する下記組成のクリームを常法により調製した。
補酵素Q10 10重量部
(還元型補酵素Q10:酸化型補酵素Q10=85:15)
R−リポ酸 10重量部
グリセロールソルビタン脂肪酸エステル 60重量部
微結晶性ワックス 10重量部
オリーブオイル 30重量部
流動パラフィン 180重量部
ステアリン酸マグネシウム 10重量部
プロピレングリコール 37重量部
硫酸マグネシウム 7重量部
脱イオン水 645重量部
(製剤例10)
補酵素Q10(還元型補酵素Q10:酸化型補酵素Q10=85:15)及びR−リポ酸を含有する下記組成のクリームを常法により調製した。
補酵素Q10 0.1重量部
(還元型補酵素Q10:酸化型補酵素Q10=85:15)
R−リポ酸 0.1重量部
グリセロールソルビタン脂肪酸エステル 60重量部
微結晶性ワックス 10重量部
オリーブオイル 40重量部
流動パラフィン 180重量部
ステアリン酸マグネシウム 10重量部
プロピレングリコール 37重量部
硫酸マグネシウム 7重量部
脱イオン水 655重量部
(製剤例11)
補酵素Q10(還元型補酵素Q10:酸化型補酵素Q10=85:15)及びR−リポ酸を含有する親水軟膏皮膚用剤を既知の方法により以下の組成で作製した。
親水軟膏 94重量部
補酵素Q10 1重量部
(還元型補酵素Q10:酸化型補酵素Q10=85:15)
R−リポ酸 1重量部
インドメタシン 1重量部
アスコルビン酸ステアリン酸 3重量部
(製剤例12)
補酵素Q10(還元型補酵素Q10:酸化型補酵素Q10=85:15)及びR−リポ酸を含有するW/Oクリームを既知の方法により以下の組成で作製した。
グリセロールソルビタン脂肪酸エステル 6.000重量部
微晶性ワックス 1.000重量部
オリーブオイル 3.000重量部
流動パラフィン 18.000重量部
ステアリン酸マグネシウム 1.000重量部
プロピレングリコール 3.700重量部
硫酸マグネシウム(MgSO4・7H2O) 0.700重量部
補酵素Q10 1.000重量部
(還元型補酵素Q10:酸化型補酵素Q10=85:15)
R−リポ酸 1.000重量部
インドメタシン 1.000重量部
脱イオン水 100.000重量部
(製剤例13)
補酵素Q10(還元型補酵素Q10:酸化型補酵素Q10=85:15)及びR−リポ酸を含有するW/O乳化物(皮膚用剤)を既知の方法により以下の組成で作製した。
ポリオキシエチレングリセロールソルビタン
脂肪酸エステル 3.600重量部
ポリオキシエチレン脂肪酸エステル 1.400重量部
セテアリルアルコール 2.000重量部
鉱油、GP9 20.000重量部
パラベン混合物 適宜
硫酸マグネシウム(MgSO4・7H2O) 0.700重量部
補酵素Q10 1.000重量部
(還元型補酵素Q10:酸化型補酵素Q10=85:15)
R−リポ酸 1.000重量部
塩化カルシウム(CaCl2) 0.85重量部
ビタミンE 1.000重量部
インドメタシン 1.000重量部
脱イオン水 100.000重量部
(製剤例14)
補酵素Q10(還元型補酵素Q10:酸化型補酵素Q10=85:15)及びR−リポ酸を含有するW/Oローションを既知の方法により以下の組成で作製した。
グリセロールソルビタン脂肪酸エステル 1.300重量部
ポリオキシエチレン脂肪酸エステル 3.700重量部
中性油 6.000重量部
流動パラフィン、GP9 14.000重量部
プロピレングリコール 3.800重量部
硫酸マグネシウム(MgSO4・7H2O) 0.700重量部
リポン酸 1.500重量部
補酵素Q10 1.000重量部
R−リポ酸 1.000重量部
アスコルビン酸 2.000重量部
脱イオン水 100.000重量部
(調製例1)ドリンク剤
補酵素Q10(還元型補酵素Q10:酸化型補酵素Q10=85:15)5g、α−リポ酸5g、糖類150g、蜂蜜15g、アスコルビン酸1g、クエン酸0.3g、アスパラテーム2g、および香料適量に水を加えて1000mLとし、これを95℃で20分間殺菌し、100mlずつ無菌的にビンに充填して、ドリンク剤を製造した。
(調製例2)マーガリン
5L容ビーカー内に、硬化綿実油組成物96部、補酵素Q10(還元型補酵素Q10:酸化型補酵素Q10=85:15)2部及びα−リポ酸2部を60〜65℃で加温しながらゆっくりと攪拌溶解し、油脂組成物とした。得られた油脂組成物83.5部と水16.5部を、60〜65℃で、乳化タンクで15分間攪拌乳化した後、15℃で急冷捏和した。このようにして製造されたマーガリンは、風味的にも物理的にも問題のないものであった。
(調製例3)食パン
小麦粉70部に、イースト2部、イーストフード0.1部、次いで水40部を加えてミキサーで混和し中種生地を作り、4時間予備発酵させた後、さらに、小麦粉30部、砂糖5部、調製例2で得た補酵素Q10及びα−リポ酸を付加したマーガリン6部、食塩2部、脱脂粉乳3部、水23部を加え、本捏生地を作製した後、ホイロ38℃、50分、焼成180℃、35分で食パンを製造した。得られた食パンは、風味、色合いとも良好であった。

Claims (13)

  1. (a)下記式(1):
    Figure 2006137441
    (式中nは1〜12の整数を表す)で表される還元型補酵素Q、および
    (b)リポ酸またはその誘導体
    を含有する、抗疲労組成物。
  2. 還元型補酵素Qが還元型補酵素Q10である請求項1記載の抗疲労組成物。
  3. (a)下記式(1):
    Figure 2006137441
    (式中nは1〜12の整数を表す)で表される還元型補酵素Qおよび下記式(2):
    Figure 2006137441
    (式中nは1〜12の整数を表す)で表される酸化型補酵素Q、並びに
    (b)リポ酸またはその誘導体
    を含有する、抗疲労組成物。
  4. 還元型補酵素Qが還元型補酵素Q10であり、酸化型補酵素Qが酸化型補酵素Q10である、請求項3記載の抗疲労組成物。
  5. リポ酸が、R−リポ酸である請求項1〜4のいずれか1項記載の抗疲労組成物。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項記載の抗疲労組成物、および、医薬または食品として許容される担体を含有する、医薬用または食品用の組成物。
  7. さらに抗酸化剤を含有する請求項6記載の組成物。
  8. 抗酸化剤が、ビタミンC、ビタミンC誘導体、プロブコール、リコペン、ビタミンA、ビタミンA誘導体、カロテノイド類、ビタミンB、ビタミンB誘導体、フラボノイド類、ポリフェノール類、グルタチオン、セレン、チオ硫酸ナトリウム、ビタミンE、ビタミンE誘導体、ピクノジェノール、フラバンジェノール、ピロロキノリンキノン、ピロロキノリンキノン誘導体、スーパーオキサイドディスムターゼ(SOD)、グルタチオンペルオキシダーゼ、グルタチオン−S−トランスフェラーゼ、グルタチオン還元酵素、カタラーゼ、およびアスコルビン酸ペルオキシダーゼからなる群より選択される1種以上である、請求項7記載の組成物。
  9. 哺乳動物の疲労を予防または処置する方法であって、請求項1〜8のいずれか1項記載の組成物の有効量を、対象となる哺乳動物に投与することを含む方法。
  10. 抗疲労組成物の製造方法であって、
    (a)下記式(1):
    Figure 2006137441
    (式中nは1〜12の整数を表す)で表される還元型補酵素Q、および
    (b)リポ酸またはその誘導体
    を混合することを特徴とする方法。
  11. 抗疲労組成物の製造方法であって、
    (a)下記式(1):
    Figure 2006137441
    (式中nは1〜12の整数を表す)で表される還元型補酵素Qおよび下記式(2):
    Figure 2006137441
    (式中nは1〜12の整数を表す)で表される酸化型補酵素Q、並びに
    (b)リポ酸またはその誘導体
    を混合することを特徴とする方法。
  12. (a)下記式(1):
    Figure 2006137441
    (式中nは1〜12の整数を表す)で表される還元型補酵素Q、および
    (b)リポ酸またはその誘導体
    を混合して製造されることを特徴とする抗疲労組成物。
  13. (a)下記式(1):
    Figure 2006137441
    (式中nは1〜12の整数を表す)で表される還元型補酵素Qおよび下記式(2):
    Figure 2006137441
    (式中nは1〜12の整数を表す)で表される酸化型補酵素Q、並びに
    (b)リポ酸またはその誘導体
    を混合して製造されることを特徴とする抗疲労組成物。

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