JPWO2006126250A1 - 展示ケース用照明装置 - Google Patents

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Abstract

この発明は、展示ケース用照明装置であり、照射状態を変えるための制御および作業の容易化を図る技術を提供する。この発明の照明装置(50)は、ハウジング(52)の一部に球面形状部分(520s)を含み、その球面形状部分(520s)が第1および第2の一対の支持部材(910,920)によって支持される。それらの支持部材による支持部(9100,9200)は、球面形状部分(520s)の大円を挟む配置にある。球面形状部分(520s)に対する摩擦力について、第1の支持部材(910)の支持部(9100)の方が、第2の支持部材(920)の支持部(9200)のそれよりも大きくなっている。そのため、ねじリングである第2の支持部材(920)を締め付けるとき、球面形状部分(520s)を含むハウジング(52)を無用に動かすことがない。

Description

発明の属する技術分野
この発明は、店舗のショーケースや博物館の資料ケースなどの展示ケース用の照明技術であり、特には、展示ケース外の光源からの光を照射レンズ系を通して展示ケース内の展示物に照射するための照明装置に関する。
発明の背景
この種の展示ケースの中に展示物(資料や作品)を保管するとき、展示ケースによって展示物をケース外部の塵埃などから保護するだけでなく、ケース内の環境を一定に保ちつつ適切な照明を行うことが望まれる。管理すべきケース内の環境としては、温度や湿度、さらには、ガス雰囲気(たとえば、窒素ガス)がある。また、適切な照明は、各展示物に合う演出効果を生じる照明であり、観察者が展示物の個性や特徴を理解する上でプラスとなる照明であろう。
そのようなケース内の環境を制御するため、従来一般的には、展示ケースの外側に照明装置を配置し、ケース内の展示物に光を照射する方法を採用している。この一般的な方法は、ケースの中に手を入れることなく、ケースの外側で光の照射を制御することができる。したがって、このケース外側からの照明は、ケース内部の展示物を保護する観点からはすぐれている。しかし、ケースの外部から光を照射する場合、ケースを通して光を照射するため、展示物の演出が制限されるだけでなく、ケースの部分で光が乱反射するなどの難点がある。
また、別の方法として、特許文献1や2が示すように、光ファイバを利用して光源からの光を伝達する方法を採用することもできる。その方法によれば、熱を生じる光源をケースの外部に配置し、その光源の光を光ファイバによって、ケースの中に導き入れることができる。
実開平5−10984号 特開平10−186139号
発明者等は、前記した今までの照明技術を考慮しつつ、特には、展示物の保護および演出の観点から、展示物に適した照明方法について、いろいろと検討した。その結果、展示物の照明技術には、次の各点が求められることを確信した。第1には、ケース外部からのケース越しの照明ではなく、ケースを通さずに照明すること。また、第2に、照射状態を変えるための制御(たとえば、照射方向や照射径を変えるなど)をケースの中に手を入れることなくケースの外部から行うことができること。そして、第3には、展示物を主人公にするため、照明装置をケースに取付け、ケースの中には光ファイバなどの光伝達手段を入り込ませないようにすること。
ケースを通さずに、しかも、光伝達手段をケースの中に入り込ませないようにするため、ケースに取付け孔を設け、その孔部分に照明装置を配置することが考えられる。その場合、照射状態を変えるための制御および作業をしやすくすることが求められる。
そこで、この発明は、照射状態を変えるための制御および作業を容易に行うことができる展示ケース用照明装置を提供することを主要な目的とする。
また、この発明は、展示ケースの気密化を図る上で有利な構造を提供することを目的とする。
また、この発明のさらに他の目的は、以下の説明から明らかになるであろう。
この発明では、装置のハウジングとして、球面形状部分を含むものを用い、そのハウジングを展示ケースを貫通する取付け孔に支持する構成とする。すなわち、この発明の照明装置は、光透過性の光学部品を内部に収納し、外郭の少なくとも一部に球面形状部分を含むハウジングと、展示ケースを貫通する孔であり、ハウジングを展示ケースの内外にわたるように受け入れる孔と、その孔の周縁に位置し、ハウジングを支持するための支持手段とを備える。ここで、ハウジングが球面形状部分をもつ理由は、取付け孔の内周において、ハウジングが回転し、照射方向を変える場合でも、ハウジングの外周側と展示ケースの取付け孔の内周側との位置関係が変わらないようにするためである。また、ハウジングに収納する光透過性の光学部品とは、一般的には、単一あるいは複数(たとえば、2あるいは3)のレンズを意味するが、場合によっては、レンズ作用のない平板、さらには、レンズ系と平板との組み合わせを含む概念である。レンズだけに限らないとする理由は、光ファイバがある程度の光指向性をもつので、近接する展示物の場合、レンズを通さずに光照射をすることもできるできるからである。
また、所定の照射状態を得るための制御および作業を容易にするため、支持手段は、基本的に、次のような技術的特徴をもつ。
(A)支持手段は、展示ケースにより近接したところに支持部をもつ第1の支持部材と、その第1の支持部材の支持部よりも展示ケースから離れたところに支持部をもつ第2の支持部材とによって、ハウジングの球面形状の部分を支える。
(B)第1の支持部材は、ハウジングの球面形状の部分と常に接触するようになっているのに対し、第2の支持部材は、ハウジングの球面形状の部分との隙間距離を調整可能であり、それによって、ハウジングを回転可能に支持する状態と、ハウジングを固定する状態とを得る。
(C)第1の支持部材とハウジングの球面形状部分との接触に伴う摩擦力に比べて、第2の支持部材とハウジングの球面形状部分との接触に伴う摩擦力を小さくする。それにより、第2の支持部材をハウジングを固定する状態にするとき、そのハウジングの無用な動きを防止する。
この発明の好ましい形態では、次の付加的な技術的特徴を備える。
(D)展示ケースに近接したところに支持部をもつ第1の支持部材は、一周にわたるシールリングを保持し、それによって、ハウジングと展示ケースとの気密化を図る。
この発明で用いる光源としては、点光源としてすぐれたLEDのほか、白熱ランプ、ハロゲンランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプ、蛍光ランプなど可視光を出力する発光体を用いることができる。また、そのような直接的な光源からの光を光ファイバを通して二次的な光として用いることもできる。いずれの場合でも、光源は、展示ケースの外に目立たないような位置に配置するのが好ましい。
第1および第2の2つの支持部材は、ハウジングの球面形状部分の互いに異なる個所を支持することになるが、好ましくは、第1および第2の両支持部材の各支持部がハウジングの球面形状部分の大円を挟むような配置にするのが良い。その配置が、一番安定した支持形態であるからである。
2つの支持部材のうち、支持部が展示ケースにより近接した第1の支持部材は、Oリングを代表としたシールリングを含む形態と、シールリングを含まない形態とを取ることができる。シールリングを含む形態の場合、シールリングは、ハウジングの球面形状部分との接触により気密機能を有効に生じることに加えて、接触部における摩擦力により、ハウジングを所定の姿勢に維持するという機能(いわば、姿勢維持機能)を良好に発揮する。
第1の支持部材は、ハウジングの球面形状部分に常に接触するが、もう一方の第2の支持部材は、ハウジングの球面形状部分に接触する状態と、球面形状部分から離れ隙間をもつ状態との異なる状態を取ることができる。しかも、第2の支持部材は、ハウジングの球面形状部分に接触するとき、その接触に伴う摩擦力は、第1の支持部材側の接触に伴う摩擦力よりも小さくなっている。そのような摩擦力のちがいは、ハウジングを回転し照射状態を調整した後で第2の支持部材とハウジング側との隙間をなくすことにより、ハウジングを固定する際に、ハウジングが無用に動いて調整を狂わすことがないようにする。したがって、ハウジングの無用な動きをなくすため、摩擦力のちがいをより大きくすることが好ましい。ちがいを大きくするため、第2の支持部材の接触面の接触面積を小さくしたり(たとえば、接触する部分を周方向の3個所にする)、接触面にすべりの良い材料、たとえばポリテトラフルオロエチレンのテープなどを貼ることができる。
この種の展示ケース用照明装置において、ハウジングに付属する機構としては、照射方向や照射径を変える(照射状態を変化させる)調節機構や、照射光を遮断するためのシャッタ機構がある。この発明では、それらの照射調節機構やシャッタ機構を展示ケースの外部から操作することができる。したがって、展示物である資料や作品が入ったケースに手を入れたりすることなく必要な操作を行うことができる。外部からの操作は、作業を効率よく行う点からも、展示物保護の観点からも好ましい。
この発明を適用した展示例を示す照明模式図である。 この発明の展示ケース用照明装置の第1実施例であり、半断面構造を示す図である。 シャッタ機構を示す斜視図である。 この発明の展示ケース用照明装置の第2実施例を示す断面図である。
符号の説明
10 展示ケース
14 仕切り板
16 取付け孔(孔)
20 展示物
30 光源装置
32 光ファイバ
323,324 分岐光ファイバ
50 照明装置
52 ハウジング
520 ハウジング本体
520s 球面形状部分
521 第1の照射筒
522 第2の照射筒
600 Oリング(シールリング)
710 第1の結像レンズ
720 第2の結像レンズ
730 集光レンズ
740 絞りユニット
80 シャッタ機構
90 支持手段
910 第1の支持部材
920 第2の支持部材
9100 第1の支持部材の支持部
9200 第2の支持部材の支持部
912 リング本体
914a,914b 支持片
916 外向きフランジ
930 フランジ固定ナット
まず、図1の照明模式図を参照しながら、この発明による照明装置の位置づけ、つまり、この発明の照明装置と展示ケースおよび展示物との関係を明らかにする。展示ケース10は、上、中、下の3段の部屋をもつ直方体形状である。比較的に大きな中段の部屋12が、展示物である作品20を入れるための空間であり、そこが実質的な展示ケースを構成する部分である。残りの上下の部屋11,13は、光源装置30およびその光源装置30から延びる光ファイバ(ファイバケーブル)32を収納するための空間である。各光ファイバ32は、分岐型の光ファイバであり、通常、一つの光源装置30に対して2〜4の分岐光ファイバ321,322,323,324を備える。光ファイバ32は、その一端に光源装置30内の光源(たとえば、ハロゲンランプ)が発する光を受け、それを各分岐光ファイバの他端まで伝達する。問題の照明装置は、その分岐光ファイバの端末に位置し、各分岐光ファイバ321〜324の端部からの光を展示物20に照射する。展示物20をすべて同じ照明装置で照射することもできるし、一部を異なる種類の照明装置で照射することもできる。図1の例では、下部の照明装置40を反射ミラー42を含む反射型とし、上部の照明装置50をズームレンズを内蔵した直接投射型としている。また、一部の照明装置40を他と異なるものを用いると同様、一部の光源装置30を他と異ならせることもできる。なお、展示室である中段の部屋12は、ガラスなどの透明材料で区画され、外から展示物20を観察することができるのに対し、上下の部屋11,13は不透明な材料で区画され、内部を隠すようになっている。
下部の照明装置40は、分岐光ファイバ321,322の端部を中段の部屋12の中に配置している。それに対し、上部の照明装置50においては、分岐光ファイバ323,324の端部を上段の部屋11の中に(すなわち、展示室である中段の部屋12の外に)配置している。この発明で特に対象とする照明装置は、照射レンズ系であるズームレンズに対する光源を展示室(展示ケース)の外に配置するものであり、後者の照明装置50である。
図2が、直接投射型の照明装置50の全体構造を明らかにしている。上段の部屋11と中段の部屋12とを区画する仕切り板(たとえば、板厚2mmの塗装済み鋼板)14に、照明装置50の取付け部となる取付け孔(たとえば、直径60mmの円形状の孔)16がある。孔16は、仕切り板14を貫通する貫通孔であり、照明装置50のハウジングを仕切り板14の内外にわたるように受け入れることができる。照明装置50のハウジング52は、外周を取り囲む側面が球面形状である本体520のほか、本体520に一体に支持された第1の照射筒521および第2の照射筒522を備える。ハウジング本体520は、球面形状部分520sの表面にアルマイト処理が施されたアルミニウム(あるいはアルミニウム合金)製である。その本体520には、球面形状部分520sの中心線と一致する軸線をもつ段付き孔524がある。段付き孔524は、大径孔5243、中径孔5242および小径孔5241が順次連なる貫通孔である。
段付き孔524の内部を見ると、中径孔5242と小径孔5241との間の段部に、Oリング60がはまり合い、そのOリング60の内周に第1の結像レンズ710がある。第1の結像レンズ710は、第1の照射筒521にフラットな一面を押されて支持されている。第1の照射筒521は、小径な筒部5210の一端に外向きフランジ5212を含み、その外向きフランジ5212の外周が大径孔5243の内周にねじ結合している。
また、もう一方の照射筒である第2の照射筒522は、段付き孔524の大径孔5243の開口部に一部を入れ、残りの部分を段付き孔524の外に伸ばしている。第2の照射筒522は、大径部分5223、中径部分5222および小径部分5221が順次連なる筒である。この第2の照射筒522は、大径部分5223の内周に第2の結像レンズ720、また、中径部分5222の内周に集光レンズ730、さらに、集光レンズ730と第2の結像レンズ720との間に絞りユニット740をそれぞれ支持している。そして、第2の照射筒522の小径部分5221の内周が、分岐光ファイバ323,324の端部を支持する部分となっている。
したがって、分岐光ファイバ323,324の端部から出る光は、まず集光レンズ730に入射し、集光レンズ730による集光作用によって、絞りユニット740の開口径の中に効率よく入っていく。絞りユニット740は、開口径を可変することができる絞り機能をもつ。この絞りユニット740が定める開口径の部分を、第2および第1の両結像レンズ720,710が拡大し、小径孔5241の開口部から仕切り板14の内部(中段の部屋12)に所定の照射径を作り出す。そこで、絞りユニット740が定める開口径を変化させることによって、照射径を変化させることができる。第2の照射筒522の中径部分5222の外周に、調整カム溝をもつビーム角調整リング526がはまり合っている。絞りユニット740を操作するためのアーム(図示しない)が、そのビーム角調整リング526の調整カム溝(図示しない)を貫いているので、そのアームを操作することによって、絞りユニット740の開口径を変えることができる。なお、ハウジング本体520の大径孔5243の開口部には、ピント調整リング528がはまり合い、そのピント調整リング528の内周に、第2の照射筒522がねじ結合している。
照明装置50は、また、第2の照射筒522の付近にシャッタ機構80を備える。シャッタ機構80は、複数の照明装置50の中の一部の照明を選択的に遮断するために設ける。一つの光源装置30からの光を複数の照明装置50が共用していることから、演出の必要上、一部の照明装置50による光を遮断する要求がある。その要求に応えるために、そのようなシャッタ機構80が必要である。シャッタ機構80に代えて、分岐光ファイバの端部を照明装置50から取り外したり、あるいは、光ファイバの端部にキャップ(別に用意する部品)を被せたりする方法を採用することもできる。しかし、そのような方法では、作業に余計な手間がかかってしまう。その点、シャッタ機構80は、手間がかからず、非常に有用である。ただ、光の漏れのない充分な遮光を行うためには、シャッタを光ファイバの径よりもかなり大きく設定せざるをえず、照明装置50を大型化する傾向がある。図3に示すように、ここでは、光ファイバの端部に配置するシャッタ82を、ばね84によって光ファイバ(たとえば分岐光ファイバ323)の端部に押しつけるようにしている。ばね84による押しつけによって、シャッタ82は分岐光ファイバ323の端部に密着するので、小さなシャッタ82で光の漏れを有効になくすことができる。なお、シャッタ機構80は、そのようなシャッタ82やばね84のほか、シャッタ82からL型に延びるシャッタ操作アーム86を含む。シャッタ操作アーム86のつまみ部分860は、第2の照射筒522の外に出ているので、シャッタ82の開閉操作は容易である。
さて、以上のような照明装置50は、ハウジング本体520を仕切り板14の取付け孔16に入れた形態で、仕切り板14、つまりは展示ケース10側に取り付ける。その取付けを可能にするため、取付け孔16の周縁に支持手段90がある。支持手段90は、展示ケース10(つまりは、仕切り板14)により近接したところに支持部9100をもつ第1の支持部材910と、その第1の支持部材910による支持部9100よりも展示ケース10(つまりは、仕切り板14)から離れたところに支持部9200をもつ第2の支持部920とを備える。互いに離れた支持部9100,9200をもつ第1および第2の両支持部材910,920は、ハウジング本体520の球面形状部分520sを支えることにより、ハウジング本体520を含むハウジング52を支持する。ハウジング52をより安定に支持するために、2つの支持部材910,920の各支持部9100,9200を球面形状部分520sの大円を挟むような配置にするのが好ましい。
また、展示物20に応じて、ハウジング52の取付け角度を調節し、照射装置50による照射方向を変えることが必要である。そのために、2つの支持部材910,920のうち、少なくとも一方については、ハウジング52の球面形状部分520sとの隙間距離を調整可能にし、ハウジング52を回転可能に支持する状態と、ハウジング52を固定する状態とを取ることができるようにしなければならない。
第1の支持部材910は、仕切り板14の取付け孔16にはまり合う大きさのリング本体912と、そのリング本体912の内周に並列した一対の支持片914a,914bと、リング本体の912の外周に延びる外向きフランジ916とを備える。リング本体912は、内周側の一対の支持片914a,914b、および外周側の外向きフランジ916と一体のアルミニウム製の部品である。一対の支持片914a,914bは、ハウジング本体520の球面形状部分520sに対し、大円よりも下方(大円を地球の赤道とすると、下方は南半球に相当する)に位置する。そのため、一対の支持片914a,914bの高さは異なり、大円により近い支持片914aよりも大円から離れた支持片914bの高さが大きくなっている。それら一対の支持片914a,914bは、互いに離れ、その間にOリング600のための装着溝を形作っている。また、一対の支持片914a,914bは、Oリング600の内周部分と相協力して、それらの内周の各先端が支持部9100を構成している。リング本体912には、さらに、その内外周にねじが切られている。外周のねじは、フランジ固定ナット930がねじ結合するおねじである。第1の支持部材910は、外向きフランジ916をシリコンパッキン940を挟みつつ仕切り板14の裏面に当てた形態で、フランジ固定ナット930の締付け力によって、仕切り板14に対して固定される。
仕切り板14の取付け孔16の部分に固定した第1の支持部材910に対し、球面形状部分520sを含むハウジング本体520を内周に挿入すれば、一対の支持片914a,914bの先端およびOリング600が、球面形状部分520sの外面を支えることができる。その状態で、ねじリングから構成される第2の支持部材920を球面形状部分520sの上方(地球の北半球に相当する部分)にはめ込むことができる。第2の支持部材920は、内周側に支持部9200となる断面円弧形状面を含み、しかもまた、外周側には、第1の支持部材910の内周のめねじにねじ結合するおねじが切られている。したがって、第2の支持部材920のおねじと第1の支持部材910のめねじとをねじ結合させ、ねじリングである第2の支持部材920を回転することにより、そのねじ結合の度合いを変化させることができる。ねじ結合の度合いが変われば、第2の支持部材920の支持部9200と球面形状部分520sとの間の隙間距離を変えることができる。その結果、第2の支持部材920の回転に伴う締付け力によって、球面形状部分520sを含むハウジング本体520を固定することができる。
ハウジング本体520、つまりは、ハウジング本体520を含むハウジング52を固定するとき、第1の支持部材910の支持部9100が生じる摩擦力と、第2の支持部920の支持部9200が生じる摩擦力とが同等であったり、あるいは後者が前者より大きい場合、第2の支持部材920による締付けに伴って、ハウジング52が無用に動き、調整済みの照射状態をくずしてしまうおそれがある。その点、ここでは、アルミニウム製の第2の支持部材920の支持部9200に、ポリテトラフルオロエチレンのテープを貼ったり、アセタール樹脂のブロックを埋め込んだりすることによって、摩擦力を低減するようにしている。それにより、調整済みの照射状態を維持したまま、ハウジング本体520を含むハウジング52を第1および第2の支持部材910,920によって容易かつ確実に固定することができる。
図4は、照射装置50の変形例を示している。この図4に示す例では、第1の結像レンズ710の前面に光拡散板950を配置することにより、すでに述べた実施例におけるピント調整リング528を不要にしている。それにより、照射装置50の調整を簡略化し、しかもまた、第2の照射筒522周りの構造をスマートにしている。その他の部分は、図2の実施例と同様であるので、対応する構成部分に同一の符号を付けて、それらの構成部分についての説明を省略する。

Claims (9)

  1. 展示ケース外の光源からの光を光透過性の光学部品を通して展示ケース内の展示物に照射するための照明装置であって、
    前記光透過性の光学部品を内部に収納し、外郭の少なくとも一部に球面形状部分を含むハウジングと、前記展示ケースを貫通する孔であり、前記ハウジングを前記展示ケースの内外にわたるように受け入れるための孔と、その孔の周縁に位置し、前記ハウジングを支持するための支持手段とを備え、
    その支持手段が次の技術的特徴をもつ、展示ケース用照明装置。
    (A)前記支持手段は、前記展示ケースにより近接したところに支持部をもつ第1の支持部材と、その第1の支持部材の支持部よりも前記展示ケースから離れたところに支持部をもつ第2の支持部材とによって、前記ハウジングの球面形状の部分を支える。
    (B)前記第1の支持部材は、前記ハウジングの球面形状の部分と常に接触するようになっているのに対し、前記第2の支持部材は、前記ハウジングの球面形状の部分との隙間距離を調整可能であり、それによって、前記ハウジングを回転可能に支持する状態と、前記ハウジングを固定する状態とを得る。
    (C)前記第1の支持部材と前記ハウジングの球面形状部分との接触に伴う摩擦力に比べて、前記第2の支持部材と前記ハウジングの球面形状部分との接触に伴う摩擦力を小さくする。それにより、前記第2の支持部材を前記ハウジングを固定する状態にするとき、そのハウジングの無用な動きを防止する。
  2. 次の技術的特徴をさらに備える、請求項1の照明装置。
    (D)前記第1の支持部材は、一周にわたるシールリングを保持し、それによって、前記ハウジングと前記展示ケースとの間の気密化を図る。
  3. 前記光透過性の光学部品は、単一あるいは複数のレンズ、またはレンズ作用のない平板部品、さらには、それらの組み合わせのいずれか一つである、請求項1の照明装置。
  4. 前記光源は、自らが発光する発光体、あるいは、自らが発光する発光体の光を光ファイバによって伝達し、その光ファイバの端部から発するようにした、前記発光体の二次的な光である、請求項1の照明装置。
  5. 前記第1および第2の両支持部材の各支持部は、前記ハウジングの球面形状部分の大円を挟むような配置にある、請求項1の照明装置。
  6. 前記第1の支持部材は、前記ハウジングの球面形状の部分との接触によって、前記ハウジングを所定の姿勢に維持することができるだけの摩擦力を生じる、請求項1の照明装置。
  7. 前記第1の支持部材は、前記孔にはまり合う大きさのリング本体と、そのリング本体と一体であり、リング本体の内周に並列し、その間に前記シールリングの装着溝を形作る一対の支持片と、前記リング本体の外周に延びる外向きフランジとを備える、請求項2の照明装置。
  8. 前記第2の支持部材は、前記ハウジングの球面形状部分に当たる支持部を内周側に含み、しかも、外周側にはおねじをもつねじリングであり、そのねじリングのおねじが、前記第1の支持部材に設けためねじにねじ結合し、そのねじリングを回転することにより、前記支持部と前記ハウジングの球面形状の部分との隙間距離を調整可能である、請求項1あるいは2のいずれか一つの照明装置。
  9. 前記ハウジングは、照射方向や照射径を変える照射状態を変化させる調節機構、照射光を遮断するためのシャッタ機構の少なくとも一つを備え、それら調節機構およびシャッタ機構が、前記展示ケースの外部から操作可能である、請求項1の照明装置。
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