JPWO2006104112A1 - シャッター制御装置及びディスク装置、並びにディスク挟み込み判定用コンピュータプログラム - Google Patents

シャッター制御装置及びディスク装置、並びにディスク挟み込み判定用コンピュータプログラム Download PDF

Info

Publication number
JPWO2006104112A1
JPWO2006104112A1 JP2007510503A JP2007510503A JPWO2006104112A1 JP WO2006104112 A1 JPWO2006104112 A1 JP WO2006104112A1 JP 2007510503 A JP2007510503 A JP 2007510503A JP 2007510503 A JP2007510503 A JP 2007510503A JP WO2006104112 A1 JPWO2006104112 A1 JP WO2006104112A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shutter
position index
disk
determination
disc
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007510503A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4291864B2 (ja
Inventor
啓之 松本
啓之 松本
松本 健
健 松本
勝紀 玉村
勝紀 玉村
吉田 孝雄
孝雄 吉田
文人 稲葉
文人 稲葉
誠 池畠
誠 池畠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pioneer Corp filed Critical Pioneer Corp
Publication of JPWO2006104112A1 publication Critical patent/JPWO2006104112A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4291864B2 publication Critical patent/JP4291864B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B17/00Guiding record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor
    • G11B17/02Details
    • G11B17/04Feeding or guiding single record carrier to or from transducer unit
    • G11B17/0401Details
    • G11B17/0405Closing mechanism, e.g. door

Landscapes

  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)

Abstract

ディスク挿入口にシャッターを備えるディスク装置において、シャッターがディスクを挟み込んだ状態を確実に判定することを課題とする。このディスク挟み込み判定は、ディスク挿入口を開閉するシャッターを備えるディスク装置において、前記シャッターを閉じる際に用いる。ディスク装置のシャッターが閉じる過程において、前記シャッターの位置を検出する。そして、所定の式で定義されるシャッター位置指標HCを算出して(ステップS201)、これを第1のシャッター位置指標HCとする。そして、第1のシャッター位置指標HCと、これを算出する前に算出した第2のシャッター位置指標HC-1との差と、所定の閾値αとを比較して(ステップS203)、シャッターにディスクが挟まれているか否かを判定する。

Description

本発明は、筺体内に機器類が配置されたディスク装置に関する。
光ディスク等の再生や光ディスク等に記録・再生するためのディスク装置は、近年における画像や音声の記録/再生装置やコンピュータ等の普及によって、広く用いられるようになってきている。例えば、特許文献1には、ディスク挿入口にシャッターを備えたディスク装置が開示されている。
特開2001−101744号公報
ところで、例えばユーザーの誤操作等が原因でシャッターにディスクを挟み込んだ場合、ディスクを傷付けたり、シャッターの開閉機構に過負荷を与えたりするので、ディスクをシャッターに挟み込んだ場合は、これを確実に検出して、シャッターの閉動作を中止する必要がある。特許文献1に開示されているディスク装置は、この点について開示されておらず、ディスクをシャッターに挟み込んだ場合の検出には改善の余地がある。
そこで、本発明は、上述した課題をその一例として解決するものであって、ディスク挿入口にシャッターを備えるディスク装置において、シャッターがディスクを挟み込んだ状態を確実に判定できるシャッター制御装置及びディスク装置、並びにディスク挟み込み判定用コンピュータプログラムを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、ディスクを回転させるディスク駆動部へ前記ディスクを挿入するためのディスク挿入口を開閉するシャッターを制御するものであり、式(1)によって定義されるシャッター位置指標を計算する演算部と、前記演算部によって計算された前記シャッター位置指標を格納する記憶部と、前記演算部によって計算された第1のシャッター位置指標と、前記記憶部に格納されている、第1のシャッター位置指標以前に計算された第2のシャッター位置指標とに基づいて、前記シャッターに前記ディスクが挟まれているか否かを判定する挟み込み判定部と、を含むことを特徴とするシャッター制御装置である。
式(1): シャッター位置指標={前回のシャッター位置指標×(シャッター位置指標計算回数−1)+今回のシャッターの位置}/シャッター位置指標計算回数
請求項8に記載の発明は、ディスクを回転させるディスク駆動部へ前記ディスクを挿入するためのディスク挿入口を開閉するシャッターを備えるディスク装置において、前記シャッターを閉じるにあたり、前記シャッターが閉じる過程において、前記シャッターの位置を検出する手順と、式(1)で定義されるシャッター位置指標を算出し、これを第1のシャッター位置指標とする手順と、算出した前記第1のシャッター位置指標と、前記第1のシャッター位置指標よりも前に算出した第2のシャッター位置指標とに基づいて、前記シャッターに前記ディスクが挟まれているか否かを判定する手順と、を含むことを特徴とするディスク挟み込み判定用コンピュータプログラムである。
式(1): シャッター位置指標={前回のシャッター位置指標×(シャッター位置指標計算回数−1)+今回のシャッターの位置}/シャッター位置指標計算回数
図1は、この実施の形態に係るディスク装置を示す概略図である。 図2は、この実施の形態に係るシャッター制御装置の構成例を示す説明図である。 図3は、この実施の形態に係るシャッター開閉制御の手順例を示すフローチャートである。 図4は、シャッターを閉じる過程におけるロータリーエンコーダの出力の時間変化を示す説明図である。 図5は、閾値決定に用いる閾値決定マップの一例を示す説明図である。 図6は、この実施の形態に係るディスクの挟み込み判定方法の手順を示すフローチャートである。 図7は、シャッターを閉じる過程におけるシャッター位置指標の時間変化を示す説明図である。 図8は、この実施の形態の変形例に係るシャッター開閉制御の手順例を示すフローチャートである。 図9は、閾値決定に用いる閾値決定マップの一例を示す説明図である。 図10は、この変形例に係るディスクの挟み込み判定方法の処理手順を示すフローチャートである。 図11は、シャッターを閉じる過程におけるシャッター位置指標の時間変化を示す説明図である。 図12は、この変形例に係るディスクの挟み込み判定方法の処理手順を示すフローチャートである。 図13は、シャッターを閉じる過程におけるシャッター位置指標の時間変化を示す説明図である。 図14は、シャッターの駆動タイミングを示すタイミングチャートである。
符号の説明
1 ディスク装置
2 筺体
3 ディスク駆動部
4 ディスク搬送装置
5 モーター
5D モータードライバ
6 シャッター
8 ディスク
9 ディスク挿入口
10 シャッター制御装置
11 CPU
12 記憶部
13 カウンタ
131 計算用カウンタ
132 判定用カウンタ
14 挟み込み判定部
15 感度変更部
16 演算部
20 ロータリーエンコーダ
21 温度センサ
30、31 閾値決定マップ
以下、この発明につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この発明を実施するための最良の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、以下に説明する実施の形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。また、本発明はディスク挿入口に自動で開閉するシャッターを備えるディスク装置であれば適用でき、ディスクの種類は問わない。
(実施の形態)
実施の形態に係るディスク装置は、ディスク挿入口に自動で開閉するシャッターを備えるディスク装置であり、シャッターが閉じる過程におけるシャッターの位置に基づき、前記シャッターに前記ディスクが挟まれているか否かを判定する。そして、前記シャッターの動き易さを規定するシャッター動作パラメータによって、前記判定の感度を変更する点に特徴がある。
図1は、この実施の形態に係るディスク装置を示す概略図である。このディスク装置1は、筺体2の内部にディスク駆動部3を備える。筺体2には、ディスク挿入口9が設けられており、ディスク8をディスク挿入口9から筺体2内へ挿入する。すると、ディスク8は、ディスク搬送装置4によってディスク駆動部3まで搬送される。
ディスク挿入口9は、シャッター6が矢印S方向へ動作することにより開閉される。シャッター6は、ディスク8の誤挿入を防ぐために設けられる。シャッター6は、シャッター駆動手段であるモーター5が、伝達ギヤ7a、7bを介して駆動する。モーター5、伝達ギヤ7a、7b等が、シャッター駆動機構を構成する。
シャッター6の位置は、伝達ギヤ7aに設けられる位置検出手段によって検出される。この実施の形態において、位置検出手段には、例えばロータリーエンコーダ20が用いられる。また、筺体2内のシャッター駆動機構近傍には温度センサ21が設けられており、これによってシャッター駆動機構近傍の温度を測定する。筺体2内にはシャッター制御装置10が備えられている。シャッター制御装置10は、ロータリーエンコーダ20、温度センサ21から取得した情報に基づいてモーター5を駆動して、シャッター6を開閉する。次に、シャッター制御装置10について説明する。
図2は、この実施の形態に係るシャッター制御装置の構成例を示す説明図である。図2に示すように、シャッター制御手段であるシャッター制御装置10は、CPU(Central Processing Unit:中央演算装置)11と、記憶部12と、入力及び出力ポート17I、17Oと、カウンタ13と、これらを接続するバス18とを含んで構成される。
シャッター制御装置10は、挟み込み判定部14と、感度変更部15と、演算部16とを含んで構成される。これらが、この実施の形態に係る制御を実行する部分となる。この実施の形態において、挟み込み判定部14と、感度変更部15と、演算部16とは、シャッター制御装置10を構成するCPU11の一部として構成される。
CPU11と記憶部12とカウンタ13とは、バス18、入力ポート17I及び出力ポート17Oを介して接続される。これにより、シャッター制御装置10を構成する挟み込み判定部14と、感度変更部15と、演算部16とは、相互に制御データをやり取りしたり、一方に命令を出したりできるようになっている。
入力ポート17Iには、入力インターフェイス19Iが接続されている。入力インターフェイス19Iには、ロータリーエンコーダ20、温度センサ21その他の、シャッター6の開閉制御に必要な情報を取得するセンサ類が接続されている。これらのセンサ類から出力される信号は、入力インターフェイス19I内のA/Dコンバータ25aやディジタルバッファ25bにより、CPU11が利用できる信号に変換されて入力ポート17Iへ送られる。これにより、CPU11は、この実施の形態に係るシャッター6の開閉制御に必要な情報を取得することができる。
出力ポート17Oには、出力インターフェイス19Oが接続されている。出力インターフェイス19Oには、モーター5を駆動するモータードライバ5Dが接続されている。出力インターフェイス19Oは、制御回路26a、26b等を備えており、CPU11で演算された制御信号に基づき、前記制御対象を動作させる。このような構成により、前記センサ類からの検出信号に基づき、この実施の形態に係るシャッター制御装置10は、この実施の形態に係るシャッター開閉制御を実行することができる。
記憶部12には、この実施の形態に係るシャッター開閉制御の処理手順を含むコンピュータプログラムや制御マップ等が格納されている。ここで、記憶部12は、RAM(Random Access Memory)のような揮発性のメモリ、フラッシュメモリ等の不揮発性のメモリ、あるいはこれらの組み合わせにより構成することができる。
上記コンピュータプログラムは、CPU11へすでに記録されているコンピュータプログラムと組み合わせによって、この実施の形態に係るシャッター開閉制御の処理手順を実現できるものであってもよい。また、このシャッター制御装置10は、前記コンピュータプログラムの代わりに専用のハードウェアを用いて、挟み込み判定部14、感度変更部15及び演算部16の機能を実現するものであってもよい。次に、このシャッター制御装置10を用いて、この実施の形態に係るシャッター6の開閉を制御する手順を説明する。なお、次の説明にあたっては、適宜図1、図2を参照されたい。
図3は、この実施の形態に係るシャッター開閉制御の手順例を示すフローチャートである。図4は、シャッターを閉じる過程におけるロータリーエンコーダの出力の時間変化を示す説明図である。図5は、閾値決定に用いる閾値決定マップの一例を示す説明図である。シャッター制御装置10が備える挟み込み判定部14は、挟み込み検知数mを0にリセットする(ステップS101)。ここで、挟み込み検知数mは、シャッター制御装置10が、シャッター6にディスク8が挟まれた場合を検出した回数である。挟み込み検知数mは、シャッター制御装置10の記憶部12へ格納される。
図4に示すように、シャッター6が閉じている過程においては、ロータリーエンコーダ20の出力を換算したシャッター移動量Pは、時間tの経過とともに一定の割合で増加する。しかし、シャッター6がディスク8を挟んだ場合(図4の時刻t1)、シャッター6の動きは停止するので、所定の時間が経過してもロータリーエンコーダ20の出力はP1のままは変化しなくなる(図4の点線)。したがって、例えば、所定の時間が経過してもロータリーエンコーダ20の出力が所定の範囲A内に収まっている場合には、シャッター6がディスク8を挟み込んでいると判定することができる。すなわち、シャッター6が閉じる過程におけるシャッター6の位置に基づいて、シャッター6がディスク8を挟んだか否かを判定できる。
演算部16は、温度センサ21が検出したシャッター駆動機構の周辺における温度(以下周囲温度)Tを取得し(ステップS102)、シャッター6がディスク8を挟んだか否かを判定する際の閾値αを決定する(ステップS103)。ここで、前記閾値を変更することにより、シャッター6がディスク8を挟んだか否かを判定する際の感度を変更することができる。図4に示す例では、前記所定の範囲Aが閾値となる。この実施の形態において、閾値αは、図5に示す閾値決定マップ30から決定される。図5に示すように、閾値決定マップ30は、周囲温度Tと挟み込み検知数mとから閾値αを決定するように構成される。
ここで、前記感度を低くするということは、シャッター6がディスク8を挟んだ状態が検出しにくくなることをいい、前記感度を高くするということは、シャッター6がディスク8を挟んだ状態が検出し易くなることをいう。この実施の形態においては、シャッター6の位置の変化量に基づいてシャッター6がディスク8を挟んだか否かを判定する。あるシャッター6の位置の変化量において、前記感度が低い場合にはシャッター6がディスク8を挟んでいないと判定しても、前記感度が高い場合には、同じシャッター6の位置の変化量であっても、シャッター6がディスク8を挟んでいると判定されることになる。
この実施の形態においては、シャッター6の動き易さを規定するシャッター動作パラメータとして周囲温度Tを用いる。シャッター6の動き易さは、シャッター6の駆動機構の周囲温度Tに影響を受けるからである。なお、周囲温度Tの他に、シャッター6の駆動機構の周辺における湿度や、モーター5を駆動するモーター駆動電流等をシャッター動作パラメータとして用いてもよい。
図5に示す閾値決定マップ30において、周囲温度はT1<T2<T3である。そしてα11<α12<α13、α21<α22<α23である。すなわち、周囲温度Tが低くなるにしたがって閾値αを変更(この実施の形態では小さく)する。これは、周囲温度Tが低くなるにしたがって、シャッター6がディスク8を挟み込んだか否かを判定する際の感度を変更(この実施の形態では低く)することを意味する。これは次の理由による。
シャッター駆動機構の動きは周囲温度に影響を受ける。周囲温度が低いと、例えばシャッター駆動機構が備える伝達ギヤ7a、7bに塗布される潤滑油の粘性が上昇し、シャッター駆動機構が動きにくくなることがある。その結果、閾値αが大きい、すなわち感度が高いと、シャッター駆動機構が動き難くなったことをディスクの挟み込みであると誤判定する場合がある。このため、周囲温度に応じて閾値α(すなわち感度)を変更して、シャッター6がディスク8を挟み込んだか否かの判定精度を向上させている。
また、この実施の形態においては、挟み込み検知数mが挟み込み数Mよりも大きい場合の閾値αは、挟み込み検知数mが挟み込み数M以下の場合における閾値αよりも小さくする。これは、挟み込み検知数mが所定の値を超えると、シャッター6がディスク8を挟み込んだか否かを判定する際の感度を低くすることを意味する。これは次の理由による。
何らかの理由により、シャッター駆動機構が動き難くなった場合、閾値αが大きい、すなわち感度が高いと、シャッター駆動機構が動き難くなったことをディスクの挟み込みであると誤判定する場合がある。その結果、ディスク8がシャッター6に挟まれていないにも関わらず、シャッター6を閉じる動作を何回もやり直す(リトライする)ことになり、シャッター6を閉じる動作が完了するまで余計な時間を要する。
このため、この実施の形態においては、シャッター6にディスク8が挟まれたと判定された回数、すなわち挟み込み検知数mが、所定の挟み込み数Mよりも多くなった場合には、閾値αを小さくして、すなわちシャッター6にディスク8が挟まれたか否かを判定する感度を低下させてリトライする。これによって、単にシャッター駆動機構が動きにくくなった場合の誤判定を回避して、確実にシャッター6を閉じることができる。通常、ユーザーの誤操作は数多く連続する訳ではないので、挟み込み検知数mに応じて閾値α(すなわち感度)を変化させることにより、シャッター6がディスク8を挟み込んだか否かの判定精度を向上させることができる。
閾値決定マップ30は、シャッター制御装置10の記憶部12に格納されている。感度変更部15は、温度センサ21が検出した周囲温度T及び挟み込み検知数mを閾値決定マップ30に与え、閾値決定マップ30はそれらに対応する閾値αを感度変更部15に返す。これによって閾値αが決定される(ステップS103)。次に挟み込み判定部14は、ロータリーエンコーダ20によって検出されたシャッター6の位置を取得して(ステップS104)、決定された閾値α及びシャッター6の位置から、シャッター6がディスク8を挟み込んだ否かを判定する(ステップS105)。次に、この判定について説明する。
この実施の形態においては、上記図4で説明したように、所定期間におけるロータリーエンコーダ20の出力変化、すなわち所定期間におけるシャッター6の位置の変化量が、所定の範囲A内にあるか否かで、ディスク8の挟み込みが発生したか否かを判定してもよい。しかし、図4に示すように、位置検出手段であるロータリーエンコーダ20の出力にはノイズがのる。このため、範囲Aを大きくすると、すなわち感度を高くすると、ディスク8が挟まれていないにも関わらず、ノイズによってディスク8がシャッター6に挟まれていると誤判定されてしまう場合がある。この場合、シャッター6を再度閉じなおすリトライ動作に移行するため、シャッター6を閉じ終わるまでに時間を要してしまう。
一方、範囲Aを小さくすると、すなわち感度を低くすると、ディスク8がシャッター6に挟まれているにも関わらず、ディスク8はシャッター6に挟まれていないと判定されてしまう場合がある。この場合、ディスク8を傷付けたり、シャッター駆動機構に過負荷を与えたりする。そこで、この実施の形態では、次に説明するディスクの挟み込み判定方法により、確実にディスクの挟み込みを判定できるようにしている。
図6は、この実施の形態に係るディスクの挟み込み判定方法の手順を示すフローチャートである。このディスクの挟み込み判定方法は、シャッター6の平均的な移動量を用い、その変化量によってディスク8の挟み込みを判定する。これによって、ノイズの影響を低減して、確実にディスク8の挟み込みを検出する。シャッター6の平均的な移動量としては、例えば、移動平均を用いてもよいが、この実施の形態においては、式(1)で表すシャッター6の平均的な移動量(以下シャッター位置指標)を用いる。
C={HC-1×(C−1)+PC}/C・・・(1)
ここで、Hは、シャッター位置指標であり、Pはロータリーエンコーダ20の出力から求めたシャッター6の位置(シャッター位置)である。また、Cは計算用カウント数であり、シャッター位置指標Hを計算した回数(シャッター位置指標計算回数)となる。計算用カウント数Cは、通常、ロータリーエンコーダ20の出力を取得する回数であり、ロータリーエンコーダ20の出力のサンプリング回数となる。H、Pの添え字Cは、C番目におけるシャッター位置指標H、シャッター移動量Pであることを示す。
式(1)からわかるように、この実施例におけるシャッター位置指標(第1のシャッター位置指標)HCは、前回までのシャッター位置指標(第2のシャッター位置指標)HC-1に、前回までのカウント数(C−1)を乗じた値と、今回のシャッター移動量PCとを加算した値を、今回の計算用カウント数Cで除した値である。前回までのシャッター位置指標HC-1は、シャッター制御装置10の記憶部12に格納される。また、計算用カウント数Cは、カウンタ13の計算用カウンタ131(図2参照)の値である。
シャッター6の平均的な移動量として、例えば移動平均を用いると、移動平均の計算にあたっては、移動平均の計算に用いるシャッター移動量を、必要な数だけ記憶部12に格納する必要がある。このため、記憶部12の容量に制限がある場合には、記憶部12を有効に使用できない。しかし、この実施の形態に係るディスクの挟み込み判定方法では、式(1)で定義されるシャッター位置指標Hを用いるので、シャッター位置指標Hの計算にあたっては、記憶部12に前回のシャッター位置指標HC-1のみを格納しておけばよい。このため、例えば移動平均を用いる場合と比較して、記憶部12に格納するデータ量は少なくて済む。
例えば、移動平均の計算に10個のシャッター移動量Pを要する場合、この実施の形態に係るシャッター位置指標Hの計算にあたっては、前回のシャッター位置指標HC-1のみでよい。これによって、この実施の形態に係るディスクの挟み込み判定方法では、記憶部12の使用量を低減して、これを有効活用できる。特に、コスト等の観点から、記憶部12の容量が限られる場合に好ましい。
この実施の形態に係るディスクの挟み込み判定方法を実行するにあたって、挟み込み判定部14は、取得したロータリーエンコーダ20の出力を、シャッター制御装置10が備える感度変更部15に与える。感度変更部15は、取得したロータリーエンコーダ20の出力を、シャッター移動量に変換し、式(1)に基づき、計算用カウント数Cにおけるシャッター位置指標HCを計算する(ステップS201)。なお、計算用カウント数Cは、挟み込み検知数mを0にリセットするときに(図3のステップS101)、C=1にセットされる。すなわち、計算用カウンタ131(図2参照)の初期値を1にセットする。
例えば、計算用カウント数C=1のとき、H1={H0×(1−1)+P1}/1=P1となる。また、計算用カウント数C=10のとき、H10={H10×(10−1)+P10}/10=(9×H10+P10)/10となる。感度変更部15がシャッター位置指標HCを計算したら(ステップS201)、感度変更部15は、計算用カウンタ131の計数値を1増加させる。すなわち、現在の計算用カウント数Cに1を加算した値を、新たな計算用カウント数Cとする(ステップS202)。なお、計算用カウント数Cは、記憶部12に格納してもよい。
次に、感度変更部15は、計算した今回のシャッター位置指標HCと、前回のシャッター位置指標HC-1との差ΔHを計算し、これを挟み込み判定部14に返す。そして、感度変更部15は、計算した今回のシャッター位置指標HCを前回のシャッター位置指標HC-1の代わりに、記憶部12へ格納する。挟み込み判定部14は、感度変更部15から受け取ったΔH=HC−HC-1を、ステップS103(図3参照)で決定した閾値αと比較する(ステップS203)。
C−HC-1>αである場合(ステップS203:Yes)、ディスク8はシャッター6に挟まれていないと判定する(ステップS204)。一方、HC−HC-1≦αである場合(ステップS203:No)、ディスク8はシャッター6に挟まれたと判定する(ステップS205)。この判定について説明する。
図7は、シャッターを閉じる過程におけるシャッター位置指標の時間変化を示す説明図である。なお、シャッター位置指標H、時刻tの添え字は、上記計算用カウント数Cを表すものとする。シャッター6が閉じると時間tの経過とともにロータリーエンコーダ20の出力は大きくなり、シャッター移動量Pもそれにともなって大きくなる。したがって、式(1)からわかるように、シャッター6が閉じると、時間tの経過とともにシャッター位置指標Hも上昇する(図7)。
シャッター6の移動速度は略一定なので、単位時間Δtにおけるシャッター移動量Pも略一定になる。そして、シャッター6が閉じる過程においては、シャッター位置指標Hは時間tに比例して増加する(図7)。したがって、単位時間Δtにおけるシャッター位置指標Hの変化が、予め定めた所定の閾値αよりも大きい場合には、シャッター6はディスク8を挟み込むことなく正常に移動していると判定できる。
いま、時間tXでディスク8がシャッター6に挟まれたとする。時刻tX+1におけるシャッター位置指標HX+1は、式(1)から、{HX+1×(X+1−1)+PX+1}/(X+1)=(X×HX+1+PX+1)/(X+1)となる。ここで、時刻tX+1におけるシャッター移動量PX+1は、略0になるので、HX+1−HX<αとなり、シャッター位置指標Hと閾値αとを用いれば、ディスク8がシャッター6に挟まれたか否かを判定することができる。
ここで、図3に戻って説明する。挟み込み判定部14による判定の結果(ステップS105)、ディスク8の挟み込みが発生していない場合は(ステップS106:No)、挟み込み判定部14は、シャッター6が完全に閉じたか否かを判定する(ステップS112)。シャッター6が完全に閉じた場合には、このシャッター駆動制御は終了する(ステップS112:Yes)。シャッター6が完全に閉じていない場合(ステップS112:No)、シャッター6が完全に閉じるまでステップS102〜ステップS106を繰り返す。
ディスク8の挟み込みが発生した場合は(ステップS106:Yes)、挟み込み判定部14はシャッター6を停止させ(ステップS107)、挟み込み検知数mに1を加算する(ステップS108)。これにより、挟み込み検知数mによって、ディスク8がシャッター6に1回挟まれたことを表す。次に、挟み込み判定部14は、予め規定した最大挟み込み数Mmaxと挟み込み検知数mとを比較する(ステップS109)。
その結果、挟み込み検知数mが最大挟み込み数Mmax以下である場合には(ステップS109:No)、シャッター6を初期位置(全開位置)に戻して、再度シャッター6を閉じる(リトライ:ステップS111)。そして、ステップS102からの手順を繰り返す。挟み込み検知数mが最大挟み込み数Mmaxよりも大きい場合(ステップS109:Yes)、挟み込み判定部14は、シャッター駆動機構に何らかの異常が発生していると判定して、エラー信号を発信し(ステップS110)、このシャッター駆動制御を終了する。
(変形例)
次に、この実施の形態に係るシャッター駆動制御の変形例について説明する。この変形例に係るシャッター駆動制御は、上記実施の形態に係るシャッター駆動制御と略同様であるが、挟み込み数の回数に応じて閾値を変更する手順が異なる。他は上記実施の形態と同様である。なお、この変形例に係るシャッター開閉制御は、上記実施の形態で説明したシャッター制御装置10により実現できる。
図8は、この実施の形態の変形例に係るシャッター開閉制御の手順例を示すフローチャートである。図9は、閾値決定に用いる閾値決定マップの一例を示す説明図である。この変形例に係るシャッター開閉制御におけるステップS101'及びステップS102'は、上記実施の形態のステップS101及びステップS102と同様である。演算部16が、シャッター6がディスク8を挟み込んだか否かを判定する際の閾値αを決定するにあたり(ステップS103')、この変形例では、図9に示す閾値決定マップ31を用いる。
図9に示すように、閾値決定マップ31は、周囲温度Tから閾値αを決定するように構成される。図9に示す閾値決定マップ31において、周囲温度はT1<T2<T3である。そしてα1<α2<α3である。すなわち、周囲温度Tが低くなるにしたがって閾値αを小さくする。これは、周囲温度Tが低くなるにしたがって、シャッター6がディスク8を挟み込んだか否かを判定する際の感度を低くすることを意味する。この理由は、上記実施の形態で説明した通りである。
閾値αを決定(ステップS103')した後におけるステップS104'〜ステップS108'は、上記実施の形態のステップS104〜ステップS108と同様である。挟み込み判定部14が挟み込み検知数mに1を加算したら(ステップS108')、予め規定した挟み込み数Mと加算後の挟み込み検知数mとを比較する(ステップS109')。
その結果、挟み込み検知数mが挟み込み数M以下である場合には(ステップS109':No)、シャッター6を初期位置(全開位置)に戻して、再度シャッター6を閉じる(リトライ:ステップS112')。そして、ステップS102'からの手順を繰り返す。挟み込み検知数mが挟み込み数Mよりも大きい場合には(ステップS109':Yes)、感度変更部15は、閾値αを変更する(ステップS110')。この例では、現在の閾値αに、予め定めた閾値変更量Δαを減算した値(α−Δα)を、新たな閾値とする(ステップS110')。これによって、シャッター6にディスク8が挟まれたか否かを判定する感度が低くなるので、単にシャッター駆動機構が動きにくくなった場合の誤判定を回避して、確実にシャッター6を閉じることができる。
次に、挟み込み判定部14は、予め規定した最大挟み込み数Mmaxと挟み込み検知数mとを比較する(ステップS111')。その結果、挟み込み検知数mが最大挟み込み数Mmax以下である場合には(ステップS111':No)リトライして(ステップS112')、ステップS102‘からの手順を繰り返す。挟み込み検知数mが最大挟み込み数Mmaxよりも大きい場合(ステップS111':Yes)、挟み込み判定部14は、シャッター駆動機構に何らかの異常が発生していると判定して、エラー信号を発信し(ステップS114')、このシャッター駆動制御を終了する。
(ディスクの挟み込み判定方法の第1変形例)
次に、ディスクの挟み込み判定方法の第1変形例について説明する。この変形例に係るディスクの挟み込み判定方法は、上記実施の形態に係るディスクの挟み込み判定方法と略同様であるが、シャッターが閉じ始めてから所定の期間は挟み込みを判定せず、シャッター位置指標が安定してから挟み込みを判定する点が異なる。他の構成は、上記実施の形態と同様である。なお、この変形例に係るディスクの挟み込み判定方法は、上記実施の形態で説明したシャッター制御装置10により実現できる。
図10は、この変形例に係るディスクの挟み込み判定方法の処理手順を示すフローチャートである。図11は、シャッターを閉じる過程におけるシャッター位置指標の時間変化を示す説明図である。この変形例に係るディスクの挟み込み判定方法のステップS301、ステップS302は、上記実施の形態に係るディスクの挟み込み判定方法のステップS201、ステップS202と同様である。
ステップS303において、演算部16は、現在の計算用カウント数Cと予め定めた所定のマスクカウント数Cmとを比較する。現在の計算用カウント数Cが、マスクカウント数Cm以下である場合には(ステップS303:No、図11)、ステップS301、ステップS302を繰り返す。これにより、シャッターが閉じ始めてから所定の期間においては、シャッター位置指標Hが安定するまでデータを蓄積する。
現在の計算用カウント数Cが、マスクカウント数Cmよりも大きい場合には(ステップS303:Yes、図11)、感度変更部15は、計算した今回のシャッター位置指標HCと、前回のシャッター位置指標HC-1との差ΔHを計算し、これを挟み込み判定部14に返す。そして、感度変更部15は、計算した今回のシャッター位置指標HCを前回のシャッター位置指標HC-1の代わりに、記憶部12へ格納する。
ステップS304〜ステップS306は、上記実施の形態におけるステップS203〜ステップS205と同様である。この変形例のようにすれば、シャッター位置指標Hが安定するまでデータを蓄積してから挟み込みを判定するので、シャッター6がディスク8を挟み込んだか否かの判定精度をより向上させることができる。
(ディスクの挟み込み判定方法の第2変形例)
次に、ディスクの挟み込み判定方法の第2変形例について説明する。この変形例に係るディスクの挟み込み判定方法は、上記実施の形態に係るディスクの挟み込み判定方法と略同様であるが、シャッター位置指標を計算する度にディスク挟み込みの判定をするのではなく、所定回数シャッター位置指標を算出する毎にディスクがシャッターに挟まれたか否かの判定をする点が異なる。他の構成は、上記実施の形態と同様である。なお、この変形例に係るディスクの挟み込み判定方法は、上記実施の形態で説明したシャッター制御装置10により実現できる。
図12は、この変形例に係るディスクの挟み込み判定方法の処理手順を示すフローチャートである。図13は、シャッターを閉じる過程におけるシャッター位置指標の時間変化を示す説明図である。図14は、シャッターの駆動タイミングを示すタイミングチャートである。この変形例に係るディスクの挟み込み判定方法のステップS401、ステップS402は、上記実施の形態に係るディスクの挟み込み判定方法のステップS201、ステップS202と同様である。
ステップS403において、演算部16は、現在の挟み込み判定用カウント数Kに1を加算した値を、新たな挟み込み判定用カウント数Kとする。この挟み込み判定用カウント数Kを計数するため、シャッター制御装置10のカウンタ13に備えられる挟み込み判定用カウンタ132を用いる。なお、判定用カウント数Kは、挟み込み検知数mを0にリセットするときに(図3のステップS101)、K=1にセットされている。すなわち、挟み込み判定用カウンタ132(図2参照)の初期値が1にセットされる。
演算部16は、新たな挟み込み判定用カウント数Kと、待機カウント数Kiとを比較する(ステップS404)。K<Kiの場合(ステップS404;No)、演算部16は、K=Kiになるまで、計算用カウント数C及び挟み込み判定用カウント数Kを計数する。なお、判定用カウント数Kの計数値は、記憶部12に格納してもよい。K=Kiの場合(ステップS404:Yes)、演算部16は、判定用カウント数Kを1にリセットする(ステップS405)。
次に、演算部16は、計算した今回のシャッター位置指標HCと、前回の挟み込み判定に用いたシャッター位置指標のうち新しい方のシャッター位置指標HC-(Ki-1)との差ΔHを計算し、これを挟み込み判定部14に返す。そして、感度変更部15は、計算した今回のシャッター位置指標HCを、前回の挟み込み判定で用いた前記シャッター位置指標HC-(Ki-1)の代わりに、記憶部12へ格納する。ステップS406〜ステップS408は、上記実施の形態におけるステップS203〜ステップS205と同様である。なお、この変形例においては、今回のシャッター位置指標HCを計算するために用いる前回のシャッター位置指標HC-1の他に、挟み込み判定で用いる、前回の挟み込み判定で用いた前記シャッター位置指標HC-(Ki-1)を記憶部12に格納する必要がある。しかし、移動平均を用いる場合と比較すると、記憶部12の使用量は極めて少ない。
単位時間あたりにおけるシャッター6の移動量が小さいため、単位時間あたりにおけるシャッター位置指標Hの変化が小さい場合には、シャッター位置指標を算出する毎に挟み込みの判定をする場合、閾値αを小さく、すなわち判定の感度を低く設定しないとディスク8がシャッター6に挟まれていないにも関わらず、ディスク8の挟み込みが発生したと判定されるおそれがある。しかし、閾値αを小さくすると、ノイズ等の影響を受けやすく、挟み込みの判定ができなくなるおそれが高くなる。しかし、この変形例のようにすれば、シャッター位置指標を算出する毎に挟み込みの判定をする必要はなくなる。その結果、閾値αをある程度大きく、すなわち判定の感度をある程度高く設定しても、挟み込みが発生したか否かを判定できる。これによって、挟み込みの判定精度が向上するので、確実に挟み込みを判定できる。
また、図13に示すように、シャッター6が移動、停止を繰り返すことにより間欠的に移動する場合がある。このような場合、シャッター位置指標Hは、シャッター6の移動にともなって階段状に変化する(図13)。図13に示す例では、図14に示すように、単位時間Δt毎にモーター5の駆動信号DがΔt1だけ流れるが、この信号が発生しているときにのみモーター5が回転してシャッター6が移動する。これにより、図13に示す例では、単位時間Δt毎に、シャッター6が所定量ずつ閉じる。
このように、シャッター6が間欠的に移動する場合、単位時間Δtにおいて、モーター5に駆動信号Dが流れていない時間(Δt−Δt1)においては、シャッター6は移動していない。シャッター6が移動していないと、シャッター位置指標Hが閾値αよりも小さくなって、ディスク8がシャッター6に挟まれていないにも関わらず、ディスク8の挟み込みが発生したと判定されるおそれがある。
この変形例において、シャッター6の移動があったとき(例えば、モーター5に駆動信号Dが流れたとき)に挟み込みの判定をし、シャッター6が移動していないときには挟み込みの判定を休止する。このようにすれば、シャッター位置指標Hの変化があったときに挟み込みを判定するので、ディスク挟み込みの判定精度が向上し、確実に挟み込みを判定できる。
なお、間欠的にシャッター6が移動するときにおいて、シャッター位置指標を計算する度にディスク挟み込みの判定をしてもよい。この場合、今回のシャッター位置指標HCと、前回のシャッター位置指標HC-1との差ΔHが、閾値αよりも小さくなる回数が、所定回数連続した場合に、ディスク挟み込みが発生したと判定することが好ましい。連続する所定回数は、例えば、シャッター6が2回間欠移動する期間に相当する、シャッター位置指標の計算回数とすることができる。このようにすれば、シャッター位置指標を計算する度にディスク挟み込みの判定をする場合でも、ディスク挟み込みの判定精度を向上させることができる。
以上、この実施の形態及びその変形例では、シャッターが閉じる過程における前記シャッターの位置に基づいて、前記シャッターに前記ディスクが挟まれているか否かを判定し、かつ、前記シャッターの動き易さを規定するシャッター動作パラメータによって、前記判定の感度を変更する。これによって、シャッター駆動機構の周囲温度等の変化によって、シャッター駆動機構の動き易さに変化があった場合でも、シャッターがディスクを挟み込んだ状態を確実に判定できる。
また、この実施の形態及びその変形例では、所定の式により定義されるシャッター位置指標を用いて、シャッターに前記ディスクが挟まれているか否かを判定する。これによって、シャッターの位置を検出するロータリーエンコーダ等の出力がノイズの影響を受けている場合でも、かかる影響を極小にして、シャッターがディスクを挟み込んだ状態を確実に判定できる。なお、この実施の形態やその変形例と同様の構成を備えるものは、実施の形態やその変形例と同様の作用、効果を発揮する。
以上のように、本発明に係るシャッター制御装置及びディスク装置、並びにディスク挟み込み判定用コンピュータプログラムは、筺体内に機器類が配置されたディスク装置に有用であり、特に、シャッターがディスクを挟み込んだ状態を判定することに適している。

Claims (13)

  1. ディスク(8)を回転させるディスク駆動部(3)へ前記ディスク(8)を挿入するためのディスク挿入口(9)を開閉するシャッター(6)を制御するものであり、
    式(1)によって定義されるシャッター位置指標を計算する演算部(16)と、
    前記演算部(16)によって計算された前記シャッター位置指標を格納する記憶部(12)と、
    前記演算部(16)によって計算された第1のシャッター位置指標と、前記記憶部(12)に格納されている、第1のシャッター位置指標以前に計算された第2のシャッター位置指標とに基づいて、前記シャッターに前記ディスクが挟まれているか否かを判定する挟み込み判定部(14)と、
    を含むことを特徴とするシャッター制御装置。
    式(1): シャッター位置指標={前回のシャッター位置指標×(シャッター位置指標計算回数−1)+今回のシャッターの位置}/シャッター位置指標計算回数
  2. 前記シャッター(6)が閉じ始めてから所定の期間が経過するまでは、前記演算部(16)が、前記シャッター位置指標の計算のみを実行し、
    前記挟み込み判定部(14)は、前記所定の期間が経過してから、前記シャッター(6)が前記ディスク(8)を挟み込んだか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載のシャッター制御装置。
  3. 前記挟み込み判定部(14)は、
    前記演算部(16)が前記シャッター位置指標を所定回数算出する毎に、今回算出したシャッター位置指標と、前回の前記判定に用いたシャッター位置指標のうち新しい方のシャッター位置指標とを用いて、前記判定をすることを特徴とする請求項1に記載のシャッター制御装置。
  4. さらに、前記シャッター(6)の動き易さを規定するシャッター動作パラメータによって、前記判定の感度を変更する感度変更部(15)を備えることを特徴とする請求項1に記載のシャッター制御装置。
  5. 前記シャッター動作パラメータは、前記シャッター(6)を開閉するシャッター駆動機構(5、7a、7b)の周囲温度であり、
    前記感度変更部(15)は、前記周囲温度が低くなるにしたがって、前記判定の感度を変更することを特徴とする請求項4に記載のシャッター制御装置。
  6. 前記シャッター(6)に前記ディスク(8)が挟まれたと判定した回数が、予め定めた所定の回数を超えた場合には、
    前記感度変更部(15)は、前記判定の感度を低くすることを特徴とする請求項4に記載のシャッター制御装置。
  7. ディスク(8)を回転させるディスク駆動部(3)へ前記ディスク(8)を挿入するためのディスク挿入口(9)と、
    前記ディスク挿入口(9)を開閉するシャッター(6)と、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載のシャッター制御装置(10)と、
    前記シャッター(6)の位置を検出して、前記シャッター制御装置(10)に与える位置検出手段(20)と、
    を備えることを特徴とするディスク装置。
  8. ディスク(8)を回転させるディスク駆動部(3)へ前記ディスクを挿入するためのディスク挿入口(9)を開閉するシャッター(6)を備えるディスク装置(1)において、前記シャッター(9)を閉じるにあたり、
    前記シャッター(9)が閉じる過程において、前記シャッター(9)の位置を検出する手順と、
    式(1)で定義されるシャッター位置指標を算出し、これを第1のシャッター位置指標とする手順と、
    算出した前記第1のシャッター位置指標と、前記第1のシャッター位置指標よりも前に算出した第2のシャッター位置指標とに基づいて、前記シャッター(9)に前記ディスク(8)が挟まれているか否かを判定する手順と、
    を含むことを特徴とするディスク挟み込み判定用コンピュータプログラム。
    式(1): シャッター位置指標={前回のシャッター位置指標×(シャッター位置指標計算回数−1)+今回のシャッターの位置}/シャッター位置指標計算回数
  9. 前記シャッター(6)が閉じ始めてから所定の期間が経過するまでは、前記シャッター位置指標の計算のみを実行し、
    前記所定の期間が経過してから、前記シャッターが前記ディスク(8)を挟み込んだか否かを判定することを特徴とする請求項8に記載のディスク挟み込み判定用コンピュータプログラム。
  10. 前記シャッター位置指標を所定回数算出する毎に、今回算出したシャッター位置指標と、前回の前記判定に用いたシャッター位置指標のうち新しい方のシャッター位置指標とを用いて、前記判定をすることを特徴とする請求項8に記載のディスク挟み込み判定用コンピュータプログラム。
  11. 前記シャッター(6)の動き易さを規定するシャッター動作パラメータによって、前記判定の感度を変更することを特徴とする請求項8に記載のディスク挟み込み判定用コンピュータプログラム。
  12. 前記シャッター動作パラメータは、前記シャッター(6)を開閉するシャッター駆動機構(5、7a、7b)の周囲温度であり、前記周囲温度が低くなるにしたがって、前記判定の感度を変更することを特徴とする請求項11に記載のディスク挟み込み判定用コンピュータプログラム。
  13. 前記シャッター(6)に前記ディスク(8)が挟まれたと判定した回数が、予め定めた所定の回数を超えた場合には、前記判定の感度を低くすることを特徴とする請求項10に記載のディスク挟み込み判定用コンピュータプログラム。
JP2007510503A 2005-03-28 2006-03-27 シャッター制御装置及びディスク装置、並びにディスク挟み込み判定用コンピュータプログラム Expired - Fee Related JP4291864B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005092749 2005-03-28
JP2005092749 2005-03-28
PCT/JP2006/306190 WO2006104112A1 (ja) 2005-03-28 2006-03-27 シャッター制御装置及びディスク装置、並びにディスク挟み込み判定用コンピュータプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2006104112A1 true JPWO2006104112A1 (ja) 2008-09-11
JP4291864B2 JP4291864B2 (ja) 2009-07-08

Family

ID=37053368

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007510503A Expired - Fee Related JP4291864B2 (ja) 2005-03-28 2006-03-27 シャッター制御装置及びディスク装置、並びにディスク挟み込み判定用コンピュータプログラム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7877762B2 (ja)
JP (1) JP4291864B2 (ja)
WO (1) WO2006104112A1 (ja)

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4733314A (en) * 1982-10-14 1988-03-22 Canon Denshi Kabushiki Kaisha Disc unit including automatic ejection upon misinsertion detection
NL8702222A (nl) * 1987-09-17 1989-04-17 Philips Nv Systeem voor het inschrijven/uitlezen van informatie op/van een plaat.
JP3038754B2 (ja) * 1990-01-20 2000-05-08 ソニー株式会社 光磁気ディスクの記録装置
JPH03242856A (ja) * 1990-02-20 1991-10-29 Nec Corp パネルカバー開閉機構
US5768241A (en) * 1993-11-06 1998-06-16 Asahi Kogaku Kogyo Kabushiki Kaisha Shutter operating mechanism for magneto-optical disk drive
US5784351A (en) * 1995-04-19 1998-07-21 Sony Corporation Loading apparatus for disk cartridge
JP3818756B2 (ja) * 1997-10-31 2006-09-06 富士通株式会社 記憶装置
JP3978951B2 (ja) 1999-09-29 2007-09-19 ソニー株式会社 記録及び/又は再生装置
US6687215B1 (en) * 2000-04-12 2004-02-03 Dphi Acquisitions, Inc. Low profile and medium protecting cartridge assembly
JP4012130B2 (ja) * 2003-08-20 2007-11-21 キヤノン株式会社 記録装置及びトレイ
TWI322411B (en) * 2006-08-24 2010-03-21 Quanta Storage Inc Slot-in disk drive device and method

Also Published As

Publication number Publication date
US7877762B2 (en) 2011-01-25
JP4291864B2 (ja) 2009-07-08
WO2006104112A1 (ja) 2006-10-05
US20090037943A1 (en) 2009-02-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7525745B2 (en) Magnetic disk drive apparatus and method of controlling the same
US7042663B2 (en) Magnetic disk protection mechanism, computer system comprising protection mechanism, protection method for magnetic disk, and program for protection method
US7933737B2 (en) Estimating the ambient temperature of air outside of a computer system
JP6263281B2 (ja) 占有数推定のためのシステムおよび方法
US20070168606A1 (en) Storage device using nonvolatile cache memory and control method thereof
JP2011527067A5 (ja)
JP2013117965A5 (ja)
KR20100034713A (ko) 사용자 입력 장치, 광학 네비게이션 장치의 제어 방법, 및 광학 네비게이션 장치의 동적 적응 방법
JP2017510916A5 (ja)
US6696806B2 (en) Method and apparatus for facilitating control of a movable barrier operator
WO2014071739A1 (zh) 薄片类介质处理系统及其检测薄片类介质实时位置的方法
JP4291865B2 (ja) ディスク装置及びシャッター制御装置、並びにシャッター開閉制御用コンピュータプログラム
CN104639833A (zh) 一种摄像装置的控制方法
JP4291864B2 (ja) シャッター制御装置及びディスク装置、並びにディスク挟み込み判定用コンピュータプログラム
JP4701210B2 (ja) 記録媒体の欠陥を検出する記憶装置、欠陥検出方法、及びプログラム
US9430365B2 (en) Managing high speed memory
JP5629109B2 (ja) 電動開口部材の挟込検出装置
WO2021217471A1 (zh) 一种基于fpga实现电机控制的方法和装置
JP2024507081A (ja) 書込み停止の数による適応テープ較正判定基準
US20160307594A1 (en) Magnetic disk device and method of controlling magnetic disk
CN108136797B (zh) 传感器装置
US11624638B2 (en) Flow measuring device for detecting a volume quantity relating to a fluid volume flowed through a measuring volume since a start of a measurement
CN114947607B (zh) 尘盒尘满检测方法、装置、吸尘装置和自动清洁设备
JP2009140586A (ja) 情報記録装置および情報記録装置の制御方法
JP2009238277A (ja) 記憶装置及び内部情報保存方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090331

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090403

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120410

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120410

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130410

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140410

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees