JPWO2006093266A1 - 色ズレを補正する画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、および電子カメラ - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、特許文献1では、RAWデータの欠落色成分を色補間処理で生成する際に、補間係数を操作することで倍率色収差の補正も同時に行っている。
また例えば、特許文献2では、色ズレ補正によって失われる先鋭さを補うための一方法が開示されている。すなわち、補正対象色成分(例えばR、B成分)のズレ量を表す補間係数データをまず求める。次に、この補間係数データの相補的係数を求め、その相補的係数を基準色成分(例えばG成分)に乗ずる。この乗算結果を補正色成分に加えることで、先鋭さを補う。
また例えば、特許文献3では、RAWデータのG成分を、R成分やB成分の倍率色収差に合わせて変倍する。この変倍後のG成分をR成分やB成分から減算することにより、色ズレの補正された色差成分(R−G),(B−G)を生成する方法が開示されている。この方法では、特に、無彩色の画像領域において適切な補正がなされる。
なお、『RAWデータ』は、請求項の『1画素当たり1種類の色成分を有する画像データ』に対応する。
しかし、RAWデータ中のR色成分やB色成分は、画像全体の1/4の画素数しかなく、画素密度が比較的粗い。そのため、これら画素密度の粗いR色成分やB色成分に対して、そのまま倍率色収差補正(ここでは単純な補間処理)を実施すると、R色成分およびB色成分の微細構造がたちまち消失してしまう。
一方、特許文献2では、RB位置の相補的係数をG成分に乗じるため、R成分またはB成分の画素位置に、G成分が存在する必要がある。そのため、ベイヤー配列などのRAWデータに対して、この方法を直に適用することはできない。
また一方、特許文献3では、G成分を、倍率色収差によってずれたR成分やB成分に合わせて変倍する。そのため、生成される色差成分(R−G),(B−G)は、元のG成分に対して画素位置がずれる。そのため、有彩色の色構造がある画像領域では、
G成分と色差成分との間の位置ズレを無視できず、倍率色収差は正確に補正されない。さらには、この位置ズレの影響によって、有彩色の色構造が破壊される危険性もある。
以上の理由から、上述した従来技術では、RAWデータに対して、高画質に倍率色収差を補正することが困難であった。
入力部は、補正対象色成分と基準色成分とを少なくとも含む複数種の色成分で表され、1画素当たり1種類の色成分を配した画像データを取り込む。
色ズレ情報取得部は、補正対象色成分の位置ズレに関する情報を取得または検出する。
色ズレ抑制部は、位置ズレに関する情報に基づき、補正対象色成分の位置ズレを補正する。
なお、上記の色ズレ抑制部は、位置ズレ補正部、画像構造抽出部、および画像構造補填部を備える。
位置ズレ補正部は、位置ズレに関する情報に基づき、補正対象色成分の位置ズレを補正する。
画像構造抽出部は、基準色成分から画像構造を抽出する。
画像構造補填部は、位置ズレ補正によって補正対象色成分から消失する画像構造を、画像構造抽出部で抽出した基準色成分の画像構造で補う。
《2》 なお好ましくは、画像構造抽出部は、補正対象色成分よりも画素密度が高い色成分を基準色成分とする。
《3》 また好ましくは、位置ズレ補正部は、補正対象色成分の画素位置Pの位置ズレ先P′について補正対象色成分を補間処理で求めて、画素位置Pの補正対象色成分とする。
画像構造抽出部は、画素位置Pの基準色成分Z1を補間処理で求める。さらに、画像構造抽出部は、位置ズレ補正部の補間処理で参照する画素間隔と同じ参照間隔の補間処理を実施して画素位置Pの基準色成分Z2を生成する。画像構造抽出部は、このように求めた両補間結果Z1,Z2の差異を抽出する。
一方、画像構造補填部は、位置ズレ補正部で位置ズレを補正された補正対象色成分に、画像構造抽出部で求めた両補間結果Z1,Z2の差異を付加する。
《4》 なお好ましくは、画像構造抽出部は、位置ズレ先P′の補間処理に使用する補正対象色成分について位置ズレを起こす前の元位置Qを得る。画像構造抽出部は、この元位置Qの基準色成分を補間して、画素位置Pの基準色成分Z2を求める。
《5》 本発明の別の画像処理装置は、入力部、色ズレ情報取得部、および色ズレ抑制部を備える。
入力部は、補正対象色成分と基準色成分とを少なくとも含む複数種の色成分で表され、1画素当たり少なくとも1種類の補正対象色成分が欠落した画像データを取り込む。
色ズレ情報取得部は、補正対象色成分の位置ズレに関する情報を取得または検出する。
色ズレ抑制部は、位置ズレに関する情報に基づき、補正対象色成分の位置ズレを補正する。
なお、上記の色ズレ抑制部は、基準色成分位置ずらし部、色差算出部、および色差位置ズレ補正部を備える。
基準色成分位置ずらし部は、位置ズレに関する情報に基づき、補正対象色成分の位置ズレに合わせて基準色成分の位置をずらす。
色差算出部は、基準色成分ずらし部によって位置のずれた基準色成分と、補正対象色成分とに基づいて、位置のずれた色差を求める。
色差位置ズレ補正部は、位置ズレに関する情報に基づき、色差の位置ズレを補正する。
《6》 なお好ましくは、色差位置ズレ補正部は、基準色成分位置ずらし部でずらす前の前記基準色成分の画素位置に合わせて、色差の位置ズレを補正する。
《7》 本発明の別の画像処理装置は、入力部、色ズレ情報取得部、および色ズレ抑制部を備える。
入力部は、補正対象色成分と基準色成分とを少なくとも含む複数種の色成分で表され、1画素当たり少なくとも1種類の補正対象色成分が欠落した画像データを取り込む。
色ズレ情報取得部は、補正対象色成分の位置ズレに関する情報を取得または検出する。
色ズレ抑制部は、位置ズレに関する情報に基づき、補正対象色成分の位置ズレを補正する。
なお、上記の色ズレ抑制部は、基準色成分補間部、色差算出部、および色差補間部を備える。
基準色成分補間部は、位置ズレに関する情報に基づき、補正対象色成分の画素位置Pについて位置ズレを起こす前の元位置P″を得る。さらに、基準色成分補間部は、元位置P″における基準色成分を補間処理により生成する。
色差算出部は、『画素位置Pの補正対象色成分』と『元位置P″の基準色成分』とから、元位置P″における色差成分C″を求める。
色差補間部は、元位置P″における色差成分C″を補間して、少なくとも画素位置Pの色差成分Cを求める。
《8》 なお好ましくは、色ズレ抑制部は、画素位置Pの基準色成分を補間処理により生成する。さらに、色ズレ抑制部は、画素位置Pの基準色成分および色差成分Cに基づいて、画素位置Pの補正対象色成分を生成する補正対象色成分生成部を備える。
《9》 また好ましくは、色ズレ抑制部は、元位置P″における色差成分C″を補間して、基準色成分の画素位置について色差成分Cを求める。さらに、色ズレ抑制部は、色差成分Cと基準色成分に基づいて、基準色成分の画素位置について補正対象色成分を生成する。
《10》 本発明の別の画像処理装置は、入力部、色ズレ情報取得部、および色ズレ抑制部を備える。
入力部は、補正対象色成分と基準色成分とを少なくとも含む複数種の色成分で表され、1画素当たり1種類の色成分を配した画像データを取り込む。
色ズレ情報取得部は、補正対象色成分の位置ズレに関する情報を取得または検出する。
色ズレ抑制部は、位置ズレに関する情報に基づき、補正対象色成分の位置ズレを補正する。
なお、上記の色ズレ抑制部は、基準色成分と補正対象色成分に基づいて補正対象色成分の色ズレを補正する。さらに、色ズレ抑制部は、色ズレ補正済みの補正対象色成分と、基準色成分とを画素配列した、1画素当たり1種類の色成分を配した画像データを生成する。
《11》 本発明の画像処理プログラムは、コンピュータを、請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の画像処理装置として機能させるためのプログラムである。
《12》 本発明の電子カメラは、上記《1》〜《10》のいずれか1項に記載の画像処理装置と、被写体を撮像して、1つの画素が1つの色成分を有する画像データを生成する撮像部とを備える。
上記構成において、画像処理装置は、撮像部で生成された画像データを画像処理装置で処理して色ズレを補正することを特徴とする。
《13》 本発明の画像処理装置は、上記《1》と同じ画像処理を実施する画像処理方法である。
《14》 本発明の別の画像処理方法は、上記《7》と同じ画像処理を実施する画像処理方法である。
したがって、本発明の技術により、微細構造の消失の少ない高画質な倍率色収差補正が実現する。
なお、本発明における上述した目的およびそれ以外の目的は、以下の説明と添付図面とによって容易に確認することができる。
[第1実施形態の構成説明]
図1は、第1実施形態の構造を示すブロック図である。
図1において、電子カメラ1は、撮像部10および画像処理装置11を備えて構成される。この撮像部10は、撮影光学系(不図示)を介して被写体を撮像し、RAWデータを生成する。このRAWデータは、RGB色成分をベイヤー配列した画像データである。画像処理装置11は、このRAWデータの倍率色収差を補正し、補正済みのRAWデータを出力する。
この画像処理装置11は、次のような構成を備える。
(2)ガンマ変換部13・・RAWデータに対してガンマ変換を実施する。
(3)色ズレ情報取得部14・・倍率色収差による位置ズレ情報(各色成分の像倍率の差や、位置ズレの画面内分布を示すデータなど)を取得または検出する。
(4)類似方向判定部15・・画像構造の局所的な類似方向を判定する。なお、国際公開WO03/058554号パンフレットに記載の方法により、倍率色収差の位置ズレを考慮した類似方向の判定を実施してもよい。また、同色間のみで簡易に類似方向の判定を実施してもよい。例えば、G色成分のみの類似方向であれば、倍率色収差の影響を受けずに類似方向を判定することができる。
(5)位置ズレ補正部16・・RAWデータ中のR色成分やB色成分について、補間処理による簡易な位置ズレ補正を実施し、倍率色収差を粗く補正したR色成分やB色成分を出力する。
(6)画像構造抽出部17・・位置ズレ補正部16で消失する画像構造の代わりに、画素密度の高いG色成分から微細な画像構造を抽出する。
(7)画像構造補填部18・・倍率色収差を粗く補正したR色成分やB色成分に対し、画像構造抽出部17で抽出したG色成分の微細画像構造を補って、微細構造の消失の少ないR色成分およびB色成分を生成する。
図2は、画像処理装置11の処理手順を示す流れ図である。
以下、図2のステップ番号に沿って、第1実施形態の具体的な動作について説明する。
続いて、ガンマ変換部13は、ホワイトバランス調整後のRAWデータに対してガンマ補正を施す。
そこで、画像構造抽出部17は、これら元位置Qのそれぞれについて、画素密度の高いG色成分による補間処理を実施して補間値Gを求める。ここでの補間処理には、バイキュービックや線形補間などの補間処理や、または類似方向判定部15による類似性判別結果を用いた補間処理などが好ましい。
そこで、画像構造補填部18は、ステップS5で求めたR補間値《R》に、ステップS10で求めたZ1とZ2の差異を補って、補正済みR色成分を生成する。
ここでの演算は、ステップS10の差異を、R補間値《R》にそのまま加算してもよい。また、ステップS10の差異に、効果調整用の重み係数を乗じた上で、R補間値《R》に加算してもよい。さらに、過度な誤差が生じないよう、ステップS10の差異にリミット(ハードリミット、または対数カーブのようなソフトリミットなど)をかけた上で、R補間値《R》に加算してもよい。また、加算の代わりに、ステップS10の差異をR補間値《R》に乗算してもよい。
図5は、倍率色収差を粗く補正したR補間値《R》を求める様子を説明する図である。この処理では、R色成分の画素密度が粗いため、図5に示すように、微細な起伏がR補間値《R》から大部分消失してしまう。
G補間値Z2については、R補間値《R》の算出と同一条件(参照間隔および画像構造)で処理した値である。そのため、G補間値Z2とR補間値《R》とは類似した傾向を示す。特に、同じ参照間隔で補間処理を行うため、G補間値Z2とR補間値《R》とは、高域の空間周波数成分の消失具合がよく類似する。また、G補間値Z2とR補間値《R》とは、本来同じ位置に重なるべき画像構造を補間して生成するため、起伏の位相的な特徴もよく類似する。
次に、別の実施形態について説明する。
[第2実施形態の構成説明]
図7は、第2実施形態の構造を示すブロック図である。なお、第1実施形態(図1)と同じ構成については同一番号を付与し、ここでの重複説明を省略する。
図7に示すように、電子カメラ5は、撮像部10および画像処理装置51を備えて構成される。この画像処理装置51は、次の構成を備える。
(2)色差生成部32・・R(B)色成分と補間G色成分とから色差成分C″を生成する。
(3)色差補間部33・・色差成分C″を補間して、倍率色収差の位置ズレを補正した色差成分Cを生成する。
(4)RB生成部34・・色差成分Cと補間G色成分とから、倍率色収差の位置ズレを補正したRAWデータまたは画像データを生成する。
図8および図9は、画像処理装置51の動作を説明する流れ図である。
以下、図8および図9のステップ番号に沿って、第2実施形態の具体的な動作について説明する。
補正済みR色成分=色差成分C+補間G色成分
以上の動作により、画像処理装置51は、RAWデータに対する倍率色収差の補正処理を完了する。
以上の動作により、画像処理装置51は、倍率色収差補正および色補間処理を完了する。
通常、倍率色収差を生じた画像から色差成分を求めると、色成分間の僅かな位置ズレに起因して、色差成分にピーク状の誤差が多数発生する。
しかしながら、第2実施形態では、R色成分とG色成分の位置ズレを予め除去した上で、色差成分C″を求める。そのため、色差成分C″に、ピーク状の誤差は殆ど生じず、色差を正確に求めることができる。
この処理は、第1実施形態のように、G色成分から抽出した構造情報を、粗く補正されたR色成分に補足して微細構造を与える処理と同じ効果をもたらす。
すなわち、元位置P″の位置のG成分を補間生成し、そのG成分の値を画素位置Pにずらす(例えば、画素位置Pのメモリアドレスに記憶する)。この画素位置PのG成分(位置をずらした基準色成分)と、画素位置PのR成分(元から位置のずれている補間対象色成分)との差分をとることにより、位置のずれた色差成分C″を画素位置Pに生成する。
この解釈のもとでは、ステップS39またはステップS44は、画素位置Pの色差成分C″を元位置P″にずらして位置ズレを補正した後、画素位置Pまたは全画素について、位置ズレの補正された正しい色差成分Cを補間生成する処理となる。
以上のような解釈は、第2実施形態の動作説明とは一見異なる表現に見えるが、実際には同等の処理である。
なお、第2実施形態ではベイヤ画像の倍率色収差を補正する処理について説明した。しかしながら、第2実施形態の処理対象はベイヤ画像に限定されない。例えば、2板式撮像素子で生成された画像データの処理も可能である。一般に、2板式撮像素子を、Gフィルタを全面配置した撮像素子と、RBフィルタを市松配列した撮像素子とから構成した場合、1画素当たりR成分/B成分のいずれかが欠落した画像データが生成される。この種の画像データに対して第2実施形態と同様に色ズレ補正を実施することにより、補正後のR成分とB成分に対してG成分の微細構造情報を補う効果が得られる。
Claims (14)
- 補正対象色成分と基準色成分とを少なくとも含む複数種の色成分で表され、1画素当たり1種類の前記色成分を配した画像データを取り込む入力部と、
前記補正対象色成分の位置ズレに関する情報を取得または検出する色ズレ情報取得部と、
前記位置ズレに関する情報に基づき、前記補正対象色成分の位置ズレを補正する色ズレ抑制部とを備え、
前記色ズレ抑制部は、
前記位置ズレに関する情報に基づき、前記補正対象色成分の前記位置ズレを補正する位置ズレ補正部と、
前記基準色成分から画像構造を抽出する画像構造抽出部と、
前記位置ズレ補正によって前記補正対象色成分から消失する画像構造を、前記画像構造抽出部で抽出した前記基準色成分の画像構造で補う画像構造補填部とを備えた
ことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1に記載の画像処理装置において
前記画像構造抽出部は、
前記補正対象色成分よりも画素密度が高い色成分を前記基準色成分とする
ことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1または請求項2に記載の画像処理装置において、
前記位置ズレ補正部は、
前記補正対象色成分の画素位置Pの位置ズレ先P′について前記補正対象色成分を補間処理で求めて、前記画素位置Pの補正対象色成分とし、
前記画像構造抽出部は、
前記画素位置Pの基準色成分Z1を補間処理で求め、さらに前記位置ズレ補正部の補間処理で参照する画素間隔と同じ参照間隔の補間処理を実施して前記画素位置Pの基準色成分Z2を生成し、両補間結果Z1,Z2の差異を抽出し、
前記画像構造補填部は、
前記位置ズレ補正部で位置ズレを補正された前記補正対象色成分に、前記画像構造抽出部で求めた両補間結果Z1,Z2の差異を付加する
ことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項3に記載の画像処理装置において、
前記画像構造抽出部は、
前記位置ズレ先P′の補間処理に使用する前記補正対象色成分について前記位置ズレを起こす前の元位置Qを得て、前記元位置Qの基準色成分を補間して前記画素位置Pの前記基準色成分Z2を求める
ことを特徴とする画像処理装置。 - 補正対象色成分と基準色成分とを少なくとも含む複数種の色成分で表され、1画素当たり少なくとも1種類の前記補正対象色成分が欠落した画像データを取り込む入力部と、
前記補正対象色成分の位置ズレに関する情報を取得または検出する色ズレ情報取得部と、
前記位置ズレに関する情報に基づき、前記補正対象色成分の位置ズレを補正する色ズレ抑制部とを備え、
前記色ズレ抑制部は、
前記位置ズレに関する情報に基づき、前記補正対象色成分の位置ズレに合わせて前記基準色成分の位置をずらす基準色成分位置ずらし部と、
前記基準色成分ずらし部によって位置のずれた前記基準色成分と、前記補正対象色成分とに基づいて、位置のずれた色差を求める色差算出部と、
前記位置ズレに関する情報に基づき、前記色差の位置ズレを補正する色差位置ズレ補正部とを備えた
ことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項6に記載の画像処理装置において、
前記色差位置ズレ補正部は、前記基準色成分位置ずらし部でずらす前の前記基準色成分の画素位置に合わせて、色差の位置ズレを補正する
ことを特徴とする画像処理装置。 - 補正対象色成分と基準色成分とを少なくとも含む複数種の色成分で表され、1画素当たり少なくとも1種類の前記補正対象色成分が欠落した画像データを取り込む入力部と、
前記補正対象色成分の位置ズレに関する情報を取得または検出する色ズレ情報取得部と、
前記位置ズレに関する情報に基づき、前記補正対象色成分の位置ズレを補正する色ズレ抑制部とを備え、
前記色ズレ抑制部は、
前記位置ズレに関する情報に基づき、前記補正対象色成分の画素位置Pについて前記位置ズレを起こす前の元位置P″を得て、前記元位置P″における基準色成分を補間処理により生成する基準色成分補間部と、
『前記画素位置Pの補正対象色成分』と『前記元位置P″の基準色成分』とから、前記元位置P″における色差成分C″を求める色差算出部と、
前記元位置P″における色差成分C″を補間して、少なくとも画素位置Pの色差成分Cを求める色差補間部とを備えた
ことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項7に記載の画像処理装置において、
前記色ズレ抑制部は、
画素位置Pの基準色成分を補間処理により生成し、画素位置Pの基準色成分および色差成分Cに基づいて、画素位置Pの補正対象色成分を生成する補正対象色成分生成部を備えた
ことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項7に記載の画像処理装置において、
前記色ズレ抑制部は、
前記元位置P″における色差成分C″を補間して、基準色成分の画素位置について色差成分Cを求め、色差成分Cと基準色成分に基づいて、基準色成分の画素位置について補正対象色成分を生成する
ことを特徴とする画像処理装置。 - 補正対象色成分と基準色成分とを少なくとも含む複数種の色成分で表され、1画素当たり1種類の前記色成分を配した画像データを取り込む入力部と、
前記補正対象色成分の位置ズレに関する情報を取得または検出する色ズレ情報取得部と、
前記位置ズレに関する情報に基づき、前記補正対象色成分の位置ズレを補正する色ズレ抑制部とを備え、
前記色ズレ抑制部は、
前記基準色成分と前記補正対象色成分に基づいて前記補正対象色成分の色ズレを補正し、色ズレ補正済みの補正対象色成分と、前記基準色成分とを画素配列した、1画素当たり1種類の前記色成分を配した画像データを生成する
ことを特徴とする画像処理装置。 - コンピュータを、請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の画像処理装置として機能させるための画像処理プログラム。
- 請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の画像処理装置と、
被写体を撮像して、1つの画素が1つの色成分を有する画像データを生成する撮像部とを備え、
前記撮像部で生成された前記画像データを前記画像処理装置で処理して色ズレを補正する
ことを特徴とする電子カメラ。 - 補正対象色成分と基準色成分とを少なくとも含む複数種の色成分で表され、1画素当たり1種類の前記色成分を配した画像データを取り込む入力ステップと、
前記補正対象色成分の位置ズレに関する情報を取得または検出する色ズレ情報取得ステップと、
前記位置ズレに関する情報に基づき、前記補正対象色成分の位置ズレを補正する色ズレ抑制ステップとを備え、
前記色ズレ抑制ステップは、
前記位置ズレに関する情報に基づき、前記補正対象色成分の前記位置ズレを補正する位置ズレ補正ステップと、
前記基準色成分から画像構造を抽出する画像構造抽出ステップと、
前記位置ズレ補正によって前記補正対象色成分から消失する画像構造を、前記画像構造抽出ステップで抽出した前記基準色成分の画像構造で補う画像構造補填ステップとを備えた
ことを特徴とする画像処理方法。 - 補正対象色成分と基準色成分とを少なくとも含む複数種の色成分で表され、1画素当たり少なくとも1種類の前記補正対象色成分が欠落した画像データを取り込む入力ステップと、
前記補正対象色成分の位置ズレに関する情報を取得または検出する色ズレ情報取得ステップと、
前記位置ズレに関する情報に基づき、前記補正対象色成分の位置ズレを補正する色ズレ抑制ステップとを備え、
前記色ズレ抑制ステップは、
前記位置ズレに関する情報に基づき、前記補正対象色成分の画素位置Pについて前記位置ズレを起こす前の元位置P″を得て、前記元位置P″における基準色成分を補間処理により生成する基準色成分補間ステップと、
『前記画素位置Pの補正対象色成分』と『前記元位置P″の基準色成分』とから、前記元位置P″における色差成分C″を求める色差算出ステップと、
前記元位置P″における色差成分C″を補間して、少なくとも画素位置Pの色差成分Cを求める色差補間ステップとを備えた
ことを特徴とする画像処理方法。
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