JPWO2006054567A1 - 熱エネルギー転送回路システム、熱エネルギー資源利用電気エネルギー変換供給システム、及び熱エネルギー資源利用化学エネルギー資源化蓄積システム - Google Patents

熱エネルギー転送回路システム、熱エネルギー資源利用電気エネルギー変換供給システム、及び熱エネルギー資源利用化学エネルギー資源化蓄積システム Download PDF

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Abstract

異なるゼーベック係数を有する第1導電部材と第2導電部材とを接合部材により接合して熱電変換素子を複数個形成し、それら熱電変換素子を2つ以上の異なる温度環境下に配置する。そして、各熱電変換素子の第1導電部材同士あるいは第2導電部材同士を電気配線で接続し、直接エネルギー変換電気回路系形成すると共に、この電気配線の任意の箇所から電気ポテンシャルエネルギーを取り出す。これにより、熱エネルギーから電気エネルギーへの直接エネルギー変換電気回路系を構成する。また、各熱電変換素子の接続した第1導電部材又は第2導電部材を接続した回路系の通路内に水の電気分解装置を配置することにより、熱エネルギーを化学エネルギーに変換して蓄積できるようにする。

Description

本発明は、外部電源を使用することなく、純粋に地球環境上に排出され生成される熱源を利用して、電気エネルギー又は化学エネルギーに変換するシステム、例えば、各種の電気機器、燃焼装置やその関連機器類、若しくは太陽光や地熱等に由来する外部からの熱が影響する建物や物体等の全ての温度の高くなる部分、空間及び領域(以下、「空間等」という。)にある熱エネルギーを当該空間等から離れた遠隔地に転送する熱エネルギー転送回路システム、及び熱エネルギーを直接電気エネルギーに変換して供給するシステムに関する。
また、上記直接変換された電気エネルギー及び転送された熱エネルギーを有効に利用するために熱エネルギーを化学エネルギーに変換して蓄積する化学エネルギー資源化蓄積システムに関する。
現在、世界におけるエネルギーの利用形態としては、非可逆的に熱エネルギーになる利用形態が殆どである。そして、この熱エネルギーの排出を無くすため、あるいは排出した熱エネルギーを除去するために、更に新たな熱機関によるエネルギーや電気エネルギーを使った強制空冷や強制冷却が行われている。その結果、これに伴うエネルギー使用の増加とこれらの冷却装置から発生する雑音及び騒音が問題になっている。
また、太陽光の照射や地熱等の影響により、建物やその周りの領域が高温になる場合にも、この高温部の熱エネルギーの排出や除去をするために、更に新たな熱機関によるエネルギーや電気エネルギーを使った強制空冷や強制水冷が行われている。そして、これに伴うエネルギー使用の増加や、冷却装置から発せられる雑音及び騒音が問題になっている。
しかし、現状では、これらの熱エネルギーを積極的に再利用して省エネルギー化を行い、また、雑音や騒音を減らし、環境への負荷を低減させる努力は、漸く始まったところである。新たな熱又は電気エネルギーの投入無しで発生する熱エネルギーを積極的に再利用する技術は未だ完成には至っておらず、かつ、冷却装置等から発する雑音や騒音等についても、これを十分に減らし得る段階には至っていない。
また、上述したように、自然界には熱エネルギーが無尽蔵に存在しているが、この熱エネルギーを電気エネルギーや化学エネルギーとして取り出す技術の開発は、緒に就いたばかりであり、未だ実用化には遠いところにある。
しかし、熱エネルギーを電気エネルギーに変えたり、逆に電気エネルギーを熱エネルギーに変換したりすることができることは、ペルチェ効果あるいはゼーベック効果として古くから知られている物理学の原理である。すなわち、2種類の導体をつなげて全体を一様な温度に保ちながら電流を流すと、ジュール熱以外の放射あるいは吸収する熱が発生する。この現象は、J.C.A.Peltierが1834年に発見した現象であり、ペルチェ効果と言われる。また、2種類の導線をつなぎ、2つの接点を異なる温度T1,T2に保って、一方の導線を切断すると、その切断した端子間に起電力が発生する。この現象は1821年にJ.J.Seebeckにより発見された。この2端子間に発生する起電力を熱起電力といい、この現象は、発明者の名に因んでゼーベック効果と言われている。つまり、ペルチェ効果は電気を熱エネルギーに変換する原理であり、ゼーベック効果は熱エネルギー(温度差)を電気エネルギーに変換する原理であるということができる。
ゼーベック効果を利用した熱電変換素子(ゼーベック素子)の開発は、化石燃料や原子力の代替エネルギーとして注目を集めている。ゼーベック素子による熱起電力は、2つの接点温度のほかに、2つの導線の材質にも依存しており、この起電力を温度変化で割った微分値をゼーベック係数と呼んでいる。熱電変換素子は、それぞれゼーベック係数が異なる2種類の導体(又は半導体)を接触させることにより構成される。そして、2種類の導体の自由電子数の差により、両導体間で電子の移動が生じるため結果的に両導体間に電位差が生じる。そこで、一方の接点に熱エネルギーを与えると、一方の接点側で自由電子の動きが活発となるが、他方の接点は熱エネルギーが与えられないため、自由電子の動きは活発にならない。この両接点間の温度の差、すなわち自由電子の活動の差が熱エネルギーから電気エネルギーへの変換となるのである。この効果を、一般的には熱電効果という。
一般的に、ゼーベック素子は、加熱部(高温側)と冷却部(低温側)とが一体素子となっており、またペルチェ効果を利用した熱電変換素子(これを「ペルチェ素子」という。)においても、その吸熱部と発熱部は一体素子となっている。すなわち、ゼーベック素子では加熱部と冷却部とが熱的に相互干渉し、ペルチェ素子では吸熱部と発熱部とが熱的に相互干渉するため、それらゼーベック効果、ペルチェ効果は時間経過と共に減衰してしまう。したがって、前記のようなペルチェ素子とゼーベック素子を用いて大規模なエネルギー変換設備を構築しようとした場合、その設備等の設置場所において物理的な制限が加わるため、非現実的である。
本発明者(出願人)は、上記のゼーベック効果を利用した熱電変換装置及びそれを利用したエネルギー変換システムを発明し、既に提案している(特許文献1を参照。)この特許文献1に記載されたものは、ゼーベック素子或いはペルチェ素子の回路系を組む場合は、外部電源を組み込んだ系に限られており、その応用形態も限定されている。
図10は、特許文献1において本発明者(出願人)が提案したペルチェ効果を利用した熱エネルギーの遠距離転送システムを示す概略模式図である。この図10に示すように、2つの熱電変換素子100と200が対向して設けられ、それぞれの熱電変換素子100(200)は、異なるゼーベック係数を有する第1導電部材A101(A201)と第2導電部材B102(B202)を、熱伝導及び導電性の良い材料(例えば、銅,金,白金,アルミニウム等)から成る接合部材d103(d203)で接合することによって構成されている。
また、熱電変換素子100の第1導電部材A101と第2導電部材B102の接合部材d103と対向する側の面と、熱電変換素子200の第1導電部材A201と第2導電部材B202の接合部材d203と対向する側の面とは、それぞれ熱伝導の良い導電材料(例えば、銅,金,白金,アルミニウム等から成る配線材料)を用いて接続されており、その第1の導電部材同士を接続する線の間には、外部直流電源300(Vex)が設けられている。これにより、接合部材d103,d203をそれぞれ吸熱側,発熱側にした一対のペルチェ効果熱伝達電気回路系が構成される。
ここで、上述した導電材料は、少なくとも熱電変換素子100と熱電変換素子200とが熱的に互いに相互干渉を受けない程度の長さにする必要があるが、理論的には数ミクロン前後の微小の長さから数百キロメートルの長さの間で種々設定することが可能である。
このように構成された熱伝達回路系は、吸熱部(すなわち、負の熱エネルギー源)と発熱部(すなわち、正の熱エネルギー源)との間を任意の距離で隔てて、それら2つの正と負の熱エネルギー源を互いに独立して利用することが可能なシステムとなっている。
この図10に示した回路系においては、外部直流電源300(Vex)から電流を供給したところ、それら熱電変換素子100と熱電変換素子200の両端でペルチェ効果による吸熱現象と発熱現象が起こり、吸熱側である熱電変換素子100と発熱側である熱電変換素子200とを各々独立した構成においても、ペルチェ効果が失われることなく持続していることを確認している。また、この場合、供給する電流の向きを反転させると、両端の吸熱現象と発熱現象が反転することも確認されている。
図11は、図10の回路系において、外部直流電源300を取り外し、ゼーベック効果を確認するための回路系、つまり熱エネルギーの電気エネルギーへの変換回路システムを示す模式図である。図9において、熱電変換素子100と熱電変換素子200の両端、すなわち、接合部材d103と接合部材d203との間に、80℃前後の温度差を付与したところ、電源を取り外した端子に0.2ミリボルトの起電力が発生することが確認されている。
この結果は、冷却側である熱電変換素子100側と、加熱側である熱電変換素子200側とを各々独立した構成にしても、同様にゼーベック効果が失われることなく持続していることが確認されている。
この図11に示す回路系では、熱電変換素子100と熱電変換素子200とが熱的に互いに相互干渉を受けないように導電材料の長さを調整(例えば、必要に応じて数ミクロン前後の微小の長さから数百キロメートルの長さに調整)し、その導電材料の一部を切断して出力電圧端子としたものである。熱電変換素子100の端(接合部材d103)及び熱電変換素子200の端(接合部材d203)をそれぞれ異なる温度環境に配置し、それぞれの環境の温度T1およびT2における温度差「T1−T2」(または、「T2−T1」)を有限に保つことにより、異なる環境に存在する熱エネルギーを、電気エネルギーに直接変換させることができ、電力源として利用できる。
なお、このゼーベック効果は、温度差を電気エネルギーに直接変換させるものであるため、少なくとも「T1>T4」(または「T1<T4」)の関係が維持される距離を確保することで、その効果を得ることができる。したがって、熱電変換素子100と熱電変換素子200とが熱的に相互干渉を受けない距離を確保する必要がある。
特開2003−92433号公報。
しかしながら、上述した図10及び図11の模式図で説明した回路形においては、熱エネルギー遠距離転送を行うための外部直流電源300が必要であるか、熱エネルギーを電気エネルギーに変換するときの起電力を得るための端子が必要になる。この特許文献1に示されるような従来技術を提案した際には、ペルチェ素子とゼーベック素子とを用いたエネルギー利用は一方的なものであり、例えば一度熱化したエネルギーを再度利用するように循環形態を構成したり、使用する外部電源自身をなくし、かつそれに伴う雑音及び騒音を同時に減らしたりするという技術思想は考えられていなかった。
しかし、これからの熱エネルギー利用としては、地球の温暖化や環境の破壊を引き起こすことなく、かつ再利用と同時に外部電源を組み込むことによるエネルギー使用を避けることが求められている。さらに、周囲の環境を保護するためにも、雑音や騒音の低減を積極的に図る方向でなければならず、これが今後における熱エネルギー利用の技術開発に欠かせない大きな課題となっている。
発明の概要
本発明の目的は、熱エネルギー転送回路システム、熱エネルギー資源利用電気エネルギー変換供給システム、及び熱エネルギー資源利用化学エネルギー資源化蓄積システムを提供するものである。
具体的には、使用する電源自身を不要とし、かつ雑音及び騒音を減らすことを目的として、各種の電気機器、燃焼装置やその関連機器類、もしくは太陽光や地熱等に由来する外部からの熱が影響する建物や物体等、温度の高くなる空間等の隣接領域にある熱エネルギーを、新たな電気エネルギーを使うことなく直接電気エネルギーに変換するとともに、熱エネルギーを発生する空間等から離れた空間等へ発生した熱エネルギーを自動的に転送するための系(システム)を提供するものである。また、発生した熱エネルギーを再利用することによって、系全体としての省エネルギー化を図るものである。
より具体的には、熱エネルギー転送回路システムであって、異なるゼーベック係数を有する第1導電部材と第2導電部材とを接合部材により接合した熱電変換素子一対を備え、この各熱電変換素子の第1導電部材と第2導電部材の接合部材対向部同士を、連結導電部材を介して電気的に接続するとともに、各熱電変換素子端部をそれぞれ温度の異なる温度環境下に配置して、高温側の熱電変換素子端部の温度Tmと低温側の熱電変換素子端部の温度TnとがTm>Tnの関係を維持できる距離を連結導電部材で接続し、一対の熱電変換素子から成る回路系の全体が閉じるように回路内の開放端を短絡してなる、外部電源を利用しないで熱エネルギーを遠隔地に転送することを特徴とする。
また、熱エネルギー資源利用電気エネルギー変換供給システムであって、異なるゼーベック係数を有する第1導電部材と第2導電部材とを接合部材により接合した熱電変換素子を複数個備え、これら各熱電変換素子のうち、一つ以上の熱電変換素子の第1導電部材と第2導電部材の接合部材対向部に連結導電部材を介して引き出した吸熱端部又は放熱端部を電気的に接続し、この吸熱端部又は放熱端部を付けない各熱電変換素子の第1導電部材と第2導電部材の接合部材対向部を、該熱電変換素子とは異なる他の熱電変換素子の第1導電部材と第2導電部材の接合部材対向部にそれぞれ連結導電部材を介して電気的に接続し、各熱電変換素子端部及び吸熱端部又は放熱端部をそれぞれ温度の異なる複数の温度環境下に配置し、複数の高温側の前記熱電変換素子端部あるいは前記吸熱端部の温度Tmと複数の低温側の前記熱電変換素子端部あるいは前記放熱端部の温度TnとがTm>Tnの関係を維持できる距離を連結導電部材で接続し、各熱電変換素子端子及び各吸熱端部又は各放熱端部とから成る回路系の全体が閉じるように回路内の開放端を短絡してなる、熱エネルギーを電気エネルギーへ変換することを特徴とする。
また、別の観点によれば、前記の熱エネルギー資源利用電気エネルギー変換供給システムであって、各熱電変換素子のうち、一つ以上の熱電変換素子の第1導電部材と第2導電部材の接合部材対向部を、連結導電部材及び回路切換スイッチを介して外部負荷装置に接続すると共に、この回路切換スイッチを温度環境の大小関係の変化に応じて切り換えることにより、エネルギー変換回路系による出力電圧の向きを常に同一方向に維持することを特徴とする。
また、別の観点によれば、前記の熱エネルギー資源利用電気エネルギー変換供給システムであって、第1導電部材及び/又は第2導電部材が連結導電部材を介して接合部材に接続されていることを特徴とする。
また、別の観点によれば、前記の熱エネルギー資源利用電気エネルギー変換供給システムであって、第1導電部材及び/又は第2導電部材は、それぞれ複数の第1導電部材又は第2導電部材が連結導電部材を介して直列に接続されていることを特徴とする。
また、別の観点によれば、前記の熱エネルギー資源利用電気エネルギー変換供給システムであって、第1導電部材及び/又は第2導電部材は、それぞれ複数の第1導電部材又は第2導電部材が連結導電部材を介して並列に接続されていることを特徴とする。
また、熱エネルギー資源利用化学エネルギー資源化蓄積システムであって、異なるゼーベック係数を有する第1導電部材と第2導電部材とを接合部材により接合した熱電変換素子を複数個備え、各熱電変換素子のうち、一つ以上の熱電変換素子の第1導電部材と第2導電部材の接合部材対向部に連結導電部材を介して引き出した吸熱端部又は放熱端部を電気的に接続するとともに、各熱電変換素子のうち、一つ以上の熱電変換素子の第1導電部材と第2導電部材の接合部材対向部を、連結導電部材を介して水の電気分解回路の水素発生電極と酸素発生電極に電気的に接続し、かつ上述の吸熱端部又は放熱端部を付けない各熱電変換素子の第1導電部材と第2導電部材の接合部材対向部を、該熱電変換素子とは異なる他の熱電変換素子の第1導電部材と第2導電部材の接合部材対向部にそれぞれ連結導電部材を介して電気的に接続し、各熱電変換素子端部及び前記吸熱端部又は放熱端部をそれぞれ温度の異なる複数の温度環境下に配置し、複数の高温側の前記熱電変換素子端部あるいは前記吸熱端部の温度Tmと複数の低温側の前記熱電変換素子端部あるいは前記放熱端部の温度TnとがTm>Tnの関係を維持できる距離を連結導電部材で接続し、各熱電変換素子端子及び前記各吸熱端部又は各放熱端部とから成る回路系の全体が閉じるように回路内の開放端を短絡してなる、外部電源を利用しないで熱エネルギーを化学エネルギーに変換して蓄積することを特徴とする。
また、別の観点によれば、前記の熱エネルギー資源利用化学エネルギー資源化蓄積システムであって、各熱電変換素子のうち、一つ以上の熱電変換素子の第1導電部材と第2導電部材の接合部材対向部を、連結導電部材及び回路切換スイッチを介して水の電気分解回路の水素発生電極と酸素発生電極に電気的に接続するとともに、この回路切換スイッチを温度環境の大小関係の変化に応じて切り換えることにより、エネルギー変換回路系を流れる電流の向きを常に同一方向に維持することを特徴とする。
また、別の観点によれば、前記の熱エネルギー資源利用化学エネルギー資源化蓄積システムであって、第1導電部材及び/又は第2導電部材が連結導電部材を介して接合部材に接続されていることを特徴とする。
また、別の観点によれば、前記の熱エネルギー資源利用化学エネルギー資源化蓄積システムであって、第1導電部材及び/又は第2導電部材は、それぞれ複数の第1導電部材又は第2導電部材が連結導電部材を介して直列に接続されていることを特徴とする。
また、別の観点によれば、前記の熱エネルギー資源利用化学エネルギー資源化蓄積システムであって、第1導電部材及び/又は第2導電部材は、それぞれ複数の第1導電部材又は第2導電部材が連結導電部材を介して並列に接続されていることを特徴とする。
本発明の、外部電源のない無電源熱電効果熱エネルギー転送回路システムの模式図である。 本発明の、外部電源のない無電源熱電効果熱エネルギー転送回路システムの実証実験回路例を示す模式図である。 図2の外部電源のない無電源熱電効果熱エネルギー転送回路システムの実証実験回路例を用いた実証実験の結果を示す図である。 本発明の一実施の形態である熱エネルギーを電気エネルギーに変換して外部負荷に供給するシステムの例を示す模式図である。 本発明の一実施の形態である熱エネルギーを電気エネルギーに変換して外部負荷に供給するシステムの変形例を示す模式図である。 本発明の一実施の形態である熱エネルギーを化学エネルギーに変換して水素又は酸素として蓄積する化学エネルギー資源化蓄積システムの例を示す模式図である。 本発明の一実施の形態である熱エネルギーを化学エネルギーに変換して水素又は酸素として蓄積する化学エネルギー資源化蓄積システムの変形例を示す模式図である。 本発明の一実施の形態である熱エネルギーを電気エネルギーに変換して外部負荷に供給するシステムと、熱エネルギーを化学エネルギーに変換して水素又は酸素として蓄積するシステムを一つにした熱エネルギー変換電気エネルギー供給及び化学エネルギー資源化蓄積システムの例を示す模式図である。 本発明の一実施の形態である熱エネルギーを電気エネルギーに変換して外部負荷に供給するシステムの変形応用例を示す模式図である。 従来のペルチェ効果を利用した熱エネルギー転送回路システムの例を示す模式図である。 従来のゼーベック効果を利用した熱エネルギーの電気エネルギーへの変換回路システムの例を示す模式図である。
以下、本発明に係る熱エネルギー転送回路システム、熱エネルギー資源利用電気エネルギー変換供給システム、及び熱エネルギー資源利用化学エネルギー資源化蓄積システムの実施形態について、図面等にしたがって説明する。
図1は、外部電源を用いない無電源熱電効果熱エネルギー転送回路システムの例を示す模式図である。
図1に示すように、二つの熱電変換素子10と20が対向して設けられ、それぞれの熱電変換素子10(20)は、異なるゼーベック係数を有する第1導電部材A11(A21)と第2導電部材B12(B22)を、熱伝導及び導電性の良い材料(例えば、銅,金,白金,アルミニウム等)から成る接合部材d13(d23)で接合することによって構成されている。この構成は図10及び図11で説明した従来の例と同じである。
また、熱電変換素子10の第1導電部材A11と第2導電部材B12の接合部材d13に対向する側の面と、熱電変換素子20の第1導電部材A21と第2導電部材B22の接合部材d23に対向する側の面とは、それぞれ熱伝導の良い導電材料(例えば、銅,金,白金,アルミニウム等から成る配線材料)を用いて接続されている。但し、熱電変換素子10と熱電変換素子20の第1の導電部材同士あるいは第2の導電部材同士を接続する線の間には、外部直流電源300(Vex)が設けられておらず、無電源駆動型回路システムを構成している。
図1に示す熱電変換素子10と熱電変換素子20は、それぞれ異なる温度環境下に配置されており、高温側の熱電変換素子10の温度T1と低温側の熱電変換素子20の温度T4とがT1>T4の関係を維持できる距離を確保して、熱エネルギーから電気ポテンシャルエネルギーへの直接エネルギー変換電気回路系を構成するとともに、全体の電気回路系が閉じるように回路内の開放端を短絡している。
そして、ゼーベック効果によって発生する電気エネルギーで、その電気回路系に電流を流すことにより、外部電源を用いることなく高温側の熱エネルギーをペルチェ効果とトムソン効果を使って、直接電子的に低温側へ転送することができるようにしている。すなわち、無電源熱電効果熱エネルギー転送回路を実現させている。ここでトムソン効果とは、ゼーベック係数が同じ導線の両端を異なる温度環境において電流を流したとき、高温側で吸熱、及び、低温側で発熱の起こる現象をいう。
図1に示す回路システムによれば、冷却ファンや機械的動力部を必要としないため、新たな熱機関による熱エネルギーや、外部電源からの電気エネルギーを使った強制空冷や強制冷却による雑音及び騒音の低減が可能になる。
図2は、図1に示す無電源熱電効果熱エネルギー転送回路システムの実証実験のための回路を示す図である。符号は図1と同じ符号を付して説明する。
図2の右側の回路は、図1に示す熱エネルギー転送回路にスイッチ17を取り付けてあり、このスイッチをオン・オフすることにより、回路が短絡(short)状態と開放状態に切り替わるようになっている。
また、図2の左側の熱電変換素子10には外部熱供給システム16が取り付けられるが、この外部熱供給システム16は、電気的絶縁を保ちかつ熱的に接合したアルマイト層15を介し、同じく熱電変換素子10の接合部材13に取り付けられたアルマイト層14と接合されている。この熱供給システム16により、熱電変換素子10の接合部材13に温度T1が供給される。右側の熱電変換素子20の接合部材23には電気的絶縁を保ちかつ熱的には熱伝導性が高いアルマイト層24が接続されている。
また、左側の熱電変換素子10で構成される回路及び右側の熱電変換素子20で構成される回路は、いずれも、例えば25対のパイ型ペルチェ素子を直列につないだ回路で構成されており、ペルチェ素子部を含めた回路抵抗は0.30Ωである。
温度T3の部分と温度T4の部分とは、ペルチェ効果による吸熱効果と発熱効果が温度T2の部分とは互いに逆になる回路位置になっていることから、各部の温度の増減は、T2部分に対してT3部分とT4部分は逆位相で変化するようになっている。したがって、T3部分とT4部分は、互いに同位相で温度変化をすることが理論的に予想できる。
この回路を用いた実験を、以下の手順で行った。
まず、(1)不図示の外部電源で外部熱供給システム16を駆動し、かつ、右側の自己完結駆動型熱エネルギー転送回路のスイッチ17を開放にした状態で、図2の各部分の温度T1,T2,T3,T4の値がほぼ定常となるように、ペルチェ効果の発熱と回路内の熱伝導、及び回路を囲む空気との間の熱的平衡状態を成立させる。
次に、(2)各温度T1,T2,T3,T4がほぼ熱的平衡状態になった時点で、右側の自己完結駆動型熱エネルギー転送回路のスイッチ17を短絡(c:close)と開放(o:open)を繰り返し、各温度T1,T2,T3,T4の時間変化を調べる。図3は、スイッチ17の短絡(close)と開放(open)とで、各温度T1,T2,T3,T4がどのように変化するかをプロットした図である。図3において、記号(c)と記号(o)で示される縦のラインは、夫々スイッチ17を短絡(close)及び開放(open)した時刻を表している。横軸は経過時間、縦軸は温度(℃)を示す。また、開放(open)状態での右側の自己完結駆動型回路のゼーベック効果による起電圧は約50mVとなった。
この図3から分かるように、スイッチ17が短絡すると、左側の回路系に近い部分の温度T1,T2,T3は下がるが、右側の回路の温度T4は温度が上昇している。このことは、この回路系内においてのペルチェ効果が働いて、熱エネルギーの転送が行われていることを示している。この結果は、理論的予想通りであり、T2とT4の温度変化は互いに逆位相となっている。また、T3部とT4部は互いに同位相で、温度の減少と増加を繰り返すことが分かる。
以上の実験結果から、無電源熱電効果熱エネルギー転送回路システムの原理実証を確認できた。なお、ここで用いた右側の無電源熱電効果回路のパイ型ペルチェ素子対の数は2対5と比較的少ないため、ゼーベック効果による起電圧も約50mVと小さくなっている。また、短絡状態で流れる電流は、0.17A程度であった。
しかし、右側の無電源熱駆動型回路のパイ型ペルチェ素子対の数を、小型のパイ型素子を用いて、本実証実験で用いた熱電変換素子の数の30倍に相当する数、すなわち、750対の回路系を構築することができるならば、パイ型ペルチェ素子の対数に比例するゼーベック効果起電圧は約1.5Vとなる。そして、回路抵抗を、例えば0.5オーム程度に低く抑えることができれば、短絡電流も3〜4A程度流すことができ、実験の10倍の熱エネルギーを転送することができると推定される。
次に、図4に基づいて、本発明の第2の実施形態の例について説明する。図4は、熱エネルギー資源を利用してこれを電気エネルギーに変換し、外部負荷回路37に供給するシステム、すなわち、熱エネルギー資源利用電気エネルギー資源化供給システムの概略模式図を示すものである。
図4に示すように、この熱エネルギー資源利用電気エネルギー資源化供給システムにおいては、5段階の異なる温度環境下に1個又は複数の熱電変換素子又は連結導電部材を配置させている。まず、自然界あるいは人工の外部熱源38から、第1の熱電変換素子グループ31を構成する熱電変換素子31a〜31cそれぞれの第1導電部材Aと第2導電部材Bを接合する接合部材dに外部温度T1の熱エネルギーが供給されている。すなわち第1の熱電変換素子グループ31は最も高温であるT1の温度環境下に配置されている。
次に高温となるT2(T2<T1)の温度環境下には、連結導電部材32(32a,32b)が配置されている。この連結導電部材32は、図示のように互いに平行に位置する2つの導電部材の一端を同じ材質の導電部材で結合したΠ型の導電部材が用いられる。連結導電部材32を構成する材料としては、例えば、銅,金,白金,アルミニウム等を用いることができる。
次に高温となるT3(T3<T2)の温度環境下には、第2の熱電変換素子グループ33を構成する熱電変換素子33a〜33bが配置される。これら第2の熱電変換素子33a〜33bそれぞれの第1の導電部材Aと第2の導電部材Bを接合する接合部材dは、温度T3に維持されている。
続いて、温度T3より低い温度T4の温度環境下に、第3の熱電変換素子グループ34を構成する熱電変換素子34a,34bが配置される。この第3の熱電変換素子グループ34を構成する2つの熱電変換素子34a,34bそれぞれの第1導電部材Aと第2導電部材Bを接合する接合部材dが四番目の温度T4に維持されるようになっている。
もっとも、低い温度環境である温度T5には、連結導電部材35が配置されている。この連結導電部材35も、連結導電部材32と同様に、互いに平行に位置する2つの導電部材の一端を同じ材質の導電部材で結合したΠ型の導電部材が用いられる。連結導電部材35を構成する材料も連結導電部材32を構成する材料と同じものであっても、異なるものであってもかまわない。
これらの異なる温度環境下(T1〜T5)に置かれた熱電変換素子31,33,34及び連結導電部材32,35は、図4に示すように導電性の配線材料により持続されている。すなわち、温度環境T1に配置された複数の熱電変換素子31のうちの熱電変換素子31a,31bは、温度環境T4の熱電変換素子34の各熱電変換素子34a,34bと図示のように接続される。この接続は、それぞれの熱電変換素子を構成する第1導電部材同士及び第2導電部材同士が配線材料によって接続され、結果として各熱電変換素子がカスケード接続された状態として形成される。
また、温度環境T1の熱電変換素子31bの第1導電部材は、温度環境T5に設置されるパイ型導電連結部材35の一方の端子に接続されている。そして、この導電連結部材35の他方の端子が熱電変換素子31cの第2導電部材に接続され、結果として熱電変換素子31bと31cがカスケード接続された状態となる。
同様に、温度環境T1の熱電変換素子31cの第1導電部材は、温度環境T3の熱電変換素子33aの第1導電部材に接続され、さらに、図示のように、温度環境T3に配置された熱電変換素子33と温度環境T2に配置された導電連結部材32との間で配線材料による接続が繰り返される。そして、温度環境T3の熱電変換素子33の最終段の第2導電部材は負荷抵抗36の一端に接続される。なお、負荷抵抗36の他端は熱電変換素子34aの第1導電部材に接続されている。負荷抵抗36の両端電圧は外部負荷37に供給される。
図5は、図4に示した、熱エネルギー資源を利用してこれを電気エネルギーに変換し、外部負荷回路37に供給するシステムの変形例である。すなわち、図4の例では、熱電変換素子31bの第1導電部材Aと熱電変換素子31cの第2導電部材Bは、連結導電部材35によって接合されているが、図5に示す変形例では、熱電変換素子31bの第1導電部材Aと熱電変換素子31cの第2導電部材Bは、図4の連結導電部材35の変わりに、回路切換スイッチ50に接続され、この回路切換スイッチ50を介して外部負荷回路37に接続されている。
この回路切換スイッチ50は、熱電変換素子群31の温度環境T1と、熱電変換素子34の温度環境T4の大小関係が、変化する場合に切り替え、例えば昼と夜で入れ替わる場合に切り換えられ、常に外部負荷回路37に流れる電流の向きを同じ方向に制御する働きをしている。
すなわち、例えば昼間のT1>T4の大小関係を有する温度環境の間は、回路切換スイッチ50は図5の(1)側につながり、ゼーベック起電圧の極性により、外部負荷回路37に流れる電流の向きは、図の回路の矢印の方向を向いて流れる。しかし、温度環境が変化、例えば時間が経過して夜間になり温度関係が逆転すると、T1<T4の大小関係の温度環境に変わるため、ゼーベック起電圧の極性が温度環境変化前(例えば昼間)とは逆極性になる。このため、回路切換スイッチ50を図5の(2)側に接続するように回路の結線を切り換えると、外部負荷回路37に流れる電流の向きは温度環境変化前(例えば昼間)と同じ向きになる。すなわち、図の回路の矢印の方向を向いて流れる。このように、温度環境が変化に応じて(例えば昼と夜とで)スイッチ50の接続を切り換えることにより、外部負荷回路37を流れる電流の方向が常時一定になるように制御することが可能となる。
なお、図5に示す実施の形態では、一組のスイッチ50を設けただけであるが、異なる温度環境が複数ある場合には、複数組のスイッチを設けることにより、上記と同様な効果を得ることができることは言うまでもない。
図6は、外部負荷として水の電気分解装置39を用いた応用例、すなわち、熱エネルギーを利用してこれを化学エネルギーに変換して化学エネルギーとして蓄積するシステムを示したものである。
この図6に示した応用例において、図4に示す第1の実施形態の例と異なるところは、図4において連結導電部材35がある位置に、水の電気分解装置39が設けられていることである。
図6の化学エネルギー資源化蓄積システムによれば、熱電変換素子34aの第1導電部材Aが水の電気分解装置39の水素発生側の電極39aに接続されており、熱電変換素子33cの第2導電部材Bが水電気分解装置の酸素発生側の電極39bに接続されている。
そして、熱電変換素子34aと34bは、図4の例と同様に、熱電変換素子31aと31bとカスケードに接続されている。熱電変換素子31bの第1導電部材Aは、上述したように水の電気分解装置39の酸素発生電極39bに接続され、この水電気分解装置39の水素発生電極39aが熱電変換素子31cの第2導電部材に接続されている。
熱電変換素子31cの第1導電部材Aは、熱電変換素子33aの第1導電部材Aに接続される。そして、熱電変換素子33aの第2導電部材Bは、温度環境T2に配置された連結導電部材32を介して、熱電変換素子33cの第1導電部材Aにカスケードに接続されている。
このように構成された熱エネルギー資源を利用する化学エネルギー資源化蓄積システムにおいては、温度環境T1を熱電変換素子31に与える熱源38と、それより低い温度環境下の連結導電部材32(T2)、熱電変換素子33(T3)、及び熱電変換素子34(T4)との温度差に基づいたゼーベック効果によって矢印の向きに電流が流れる。
この電流によって、水電気分解装置39内に蓄えられた水が電気分解され、水素H2と酸素O2が発生する。
図7は、図5に示した回路切換スイッチを用いた例を、図6の水の電気分解装置39を用いた例に適用した例である。すなわち、図6の例では、熱電変換素子31bの第1導電部材Aは、導電性配線材料を用いて水電気分解装置39の酸素側電極39bに接続され、水電気分解装置39の水素側電極39aが熱電変換素子31cの第2導電部材Bに接続されて、回路形が形成されているが、図6においては、熱電変換素子31bの第1導電部材Aと熱電変換素子34aの第1導電部材Aは、回路切換スイッチ50を介して、水電気分解装置39の酸素側電極39bと水素側電極39aに接続されている。
この回路切換スイッチ50は、熱電変換素子群31の温度環境T1と、熱電変換素子34の温度環境T4の大小関係が、変化する場合、例えば昼と夜で入れ替わる場合に、このスイッチ50を切り換えることにより、常に水電気分解装置39に流れる電流の向きを同じ方向に制御する働きをしている。これにより、温度環境の変化を問わず(例えば昼夜を問わず)、水の電気分解装置39によって、水素H2と酸素O2が混ざることなく、別々の貯蔵域に貯めることが可能となる。
すなわち、例えば昼間のT1>T4の大小関係を有する温度環境の間は、回路切換スイッチ50は図7の(1)側につながり、ゼーベック起電圧の極性により、水電気分解装置39に流れる電流の向きは、図の回路の矢印の方向を向いて流れる。しかし、温度環境が変化、例えば時間が経過して夜間になり温度関係が逆転すると、T1<T4の大小関係の温度環境に変わるため、ゼーベック起電圧の極性が温度環境変化前(例えば昼間)とは逆極性になる。このため、回路切換スイッチ50を図7の(2)側に接続するように回路の結線を切り換えると、水電気分解装置39に流れる電流の向きは温度環境変化前(例えば昼間)と同じ向きになる。すなわち、図の回路の矢印の方向を向いて流れる。このように、温度環境が変化に応じて(例えば昼と夜とで)スイッチ50の接続を切り換えて制御を行うことにより、水の電気分解装置39で発生される水素H2と酸素O2は、例えば昼夜を問わず、別々の貯蔵庫にため続けることが可能となる。
なお、図7に示す実施の形態では、一組のスイッチ50を設けただけであるが、異なる温度環境が複数ある場合には、複数組のスイッチを設けることにより、上記と同様な効果を得ることができる。
図8は、図4に示した熱エネルギーから電気エネルギーに変換して負荷に電圧を与える回路と、図6に示す熱エネルギーを化学エネルギーに変換して蓄積するシステムを合体した例を示すものである。図4,図6と同様な構成部分は同じ記号を付してある。
この図8に示すように、負荷抵抗36の両端は、熱電変換素子31と熱電変換素子41に接続されている。この熱電変換素子31、負荷抵抗36(外部負荷37)、熱電変換素子41、連結導電部材40、熱電変換素子34、熱電変換素子31に至る閉回路が、熱エネルギーの電気エネルギーへの変換回路を構成している。
また、熱電変換素子31、水の電気分解装置39、熱電変換素子33、連結導電部材32、熱電変換素子33、熱電変換素子31、水の電気分解装置39に至る閉回路が化学エネルギー資源化蓄積システムに相当する。それぞれの回路系については、図4と図6において説明しているので、図8ではその説明を省略する。
本発明の実施の形態によれば、熱電変換素子の第1導電部材と第2導電部材の接合部材の対向部、すなわち、接合部材がない側の第1ないし第2の導電部材を、他の熱電変換素子の第1又は第2の導電部材、あるいは連結導電部材と電気的に接合している。
そして、このように接合した各熱電変換素子あるいは連結導電部材の吸熱端部又は放熱端部を温度の異なる複数の温度環境下に配置している。すなわち、複数の高温側の熱電変換素子或いは吸熱端部の温度Tnと複数の低温側の熱電変換素子あるいは放熱端部の温度TmとがTn>Tmの関係を維持できる距離を連結導電部材で接続して確保するようにしている。
これにより、複数の連結導電部材の任意の箇所から電気ポテンシャルエネルギーを取り出すことができ、熱エネルギーから電気エネルギーへの複数の直接エネルギー変換電気回路系を構成することができる。また、それらの複数の電気回路系の複合回路系全体が閉じるように回路内の開放端を短絡し、それらの複数箇所で変換した電気エネルギーで複合回路系全体の電流を駆動させることにより、複数箇所にある熱エネルギーを統合して電気エネルギーへ直接エネルギー変換する機能を実現することが可能となる。
さらに、変換した電気エネルギーを複合回路系内の任意の箇所に取り付けた出力用端子により外部回路へ供給する機能をも持たせた回路システムを実現することができるとともに、複合回路系内の任意の箇所に電気分解装置や蓄電装置を組み込むことにより電気エネルギーを化学エネルギーにして蓄積する機能を持たせた回路システム系が実現される。
さらにまた、この二つの機能を統合した機能を実現した熱エネルギー資源利用電気エネルギー資源化供給及び化学エネルギー資源化蓄積システムを実現することができる。
図9は、図4に示した熱エネルギー資源利用電気エネルギー資源化供給システムの変形応用例を示す図である。熱電変換素子群31を構成する熱電変換素子31aは、複数(図9中では2個)の第1導電部材Aの一端が並列に配置されて吸熱端部を構成する接合部材dに接続され、同じく接合部材dと接続される第2導電部材Bとともにペルチェ・ゼーベック素子を形成している。この複数の第1導電部材Aの他端は連結導電部材を介してもう一つの接合部材dに接続されている。
また、熱電変換素子群31を構成する熱電変換素子31bは、複数(図9中では2個)の第2導電部材Bの一端が並列に配置されて吸熱端部を構成する接続部材dに接続され、同じく接続部材dと接続される第2導電部材Aとともにペルチェ・ゼーベック素子を形成している。
これら熱電変換素子31a又は熱電変換素子31bに見られるように、第1導電部材A又は第2導電部材Bは複数個(2個以上)を並列に配することができる。このように第1導電部材A又は第2導電部材Bを複数個並列に接続することにより、熱電変換素子の数及び連結導電部材の数を軽減することができるとともに、連結導電部材に流れる電流を増加させることが可能になる。
熱電変換素子群31を構成する熱電変換素子31cは、第1導電部材A及び第2導電部材Bのそれぞれ複数個(図9中では2個)が連結導電部材を介して直列に接続されている。そして複数個直列接続された第1導電部材Aと第2導電部材Bの一端は連結導電部材を介して接合部材dに接続され、Π型のペルチェ・ゼーベック素子が形成される。ここで、接合部材dは連結導電部材と同じ材質であるので、接合部材自体が連結導電部材と一体化してΠ型に形成されることになる。直列接続された第2導電部材Bの他端はΠ型の連結導電部材35を介して熱電変換素子31bの第1導電部材Aの他端に接続されている。同様に、熱電変換素子31cの直列接続された第1導電部材Aの他端は、連結導電部材を介して熱電変換素子群33の熱電変換素子33aの第1導電部材に接続される。
また、熱電変換素子群32の中の熱電変換素子32aの構成も図4に示すものと異なっている。図9に示されるように、熱電変換素子32aでは、第1導電部材Aと第2導電部材Bは、連結導電部材dを介して接合部材に接続される。ここでも接合部材がΠ型に形成されている。この熱電変換素子32aにおいては、第2導電部材Bは複数個が直列接続されることなく、1つだけが連結導電部材を介して吸熱端部を形成する接合部材に接続されているが、第1導電部材Aは、複数個(図9中では2個)が連結導電部材dを介して直列に接続され、その一端の第1導電部材Aが連結導電部材dを介して吸熱端部の接合部材dに接続されている。
また、熱電変換素子群34の中の熱電変換素子34bは、第1導電部材Aが複数個(図9中では2個)並列に配置されてその一端が接合部材dと接続され、第2導電部材Bが複数個(図9中では3個)並列に配置されてその一端が接合部材dと接続されている。前記の各第1導電部材A(2個の第1導電部材A)の他端は連結導電部材を介して他の接合部材dに接続され、前記の各第2導電部材B(3個の第2導電部材B)の他端は連結導電部材を介して他の接合部材dに接続されている。
このように、図9に示す変形応用例においては、熱電変換素子群(31,32,34)を構成する熱電変換素子(Π型ペルチェ・ゼーベック素子)の第1導電部材A又は第2導電部材Bが、並列又は直列に複数個設けられている点が図4に示す実施例と異なっている。
ここで、第1導電部材Aと第2導電部材Bを複数個設けているのは、連結導電部材に比べて断面積の大きい第1導電部材A又は第2導電部材Bを1つだけ使った場合、回路系を設置する場所や環境により、その1つが破損され、その機能を発揮できなくなる虞があるからである。すなわち、第1導電部材Aと第2導電部材Bは、p型又はn型半導体であるので、外部衝撃や地震等を原因とする外力によって、その半導体部分にひびが入り、回路系が断線して使用不能になりやすい。本例のように、第1導電部材Aと第2導電部材Bを複数個設けていれば、その1つにひびが入って断線しても、残りの第1導電部材A又は第2導電部材Bが回路として接続され、その機能を維持することができる。これによって、回路系の長期信頼性を高めることが可能となる。
また、第1導電部材A又は第2導電部材Bそれぞれを、接合部材dを用いて複数個並列に接続する場合には、外部回路へ供給する電流を大きくすることが可能となり、この回路系に定電流源の機能を持たせることができる。逆に、並列率を下げると、相対的に回路のゼーベック起電圧が上がり、連結導電部材を介して外部回路を供給する電圧を高くすることが可能となるので、この回路系に定電圧源の機能を持たせることもできる。
このことは、電力を供給する負荷システムの要求が、高電圧なのか、あるいは大電流なのかに応じて、柔軟に対応することができることを意味している。つまり、熱電変換回路系の回路構成の並列率の増減で様々な用途に対応することができるようになる。
また、熱電変換素子31cに示すように、吸熱端部を構成する接合部材dの構造をΠ型に形成するのは、高温度になると相対的にゼーベック係数が小さくなる素材のp型あるいはn型の半導体が用いられる第1導電部材Aあるいは第2導電部材Bを、高温度でも材質が劣化しない銅などの連結導電部材dを介して高温部から遠ざけて接続するためである。これにより、第1導電部材と第2導電部材を高温部から遠ざけて動作温度領域内で使用することが可能になる。
また、第1導電部材Aと第2導電部材Bの両方あるいは一方を、連結導電部材dを介して多段に接続するのは、動作温度領域内で熱電変換素子の直列段数を増やすほど、ゼーベック起電圧を高めることができるからである。これは、連結導電部材dよりも約2桁大きいゼーベック係数を有する第1導電部材Aと第2導電部材Bでは、ゼーベック起電圧がその温度勾配の積分値に比例することに起因している。
また、第1導電部材と第2導電部材を長尺にしないで、連結導電部材dを介して直列段数を増やしているのは、第1あるいは第2導電部材の材料となる半導体が曲げ応力に弱いからである。つまり、第1導電部材Aあるいは第2導電部材Bを長尺にすると、設置場所や対象により外部衝撃や地震などを原因とする外力により、半導体部分にひびが入ったり、回路系が断線して使用不能になる虞が生じる。そこで、第1導電部材Aと第2導電部材を短尺で形成し、これを銅線などの柔軟な材質の連結導電部材dで接続することにより、外力を吸収させるようにする。これにより、回路系の遮断を防ぎ、回路系の長期使用に対する信頼性を高めることができる。
また、熱電変換素子32aに示すように、第1導電部材Aと第2導電部材Bの接続段数が同じである必要は必ずしもなく、第1導電部材A又は第2導電部材Bの全接続段数を増やすことにより、第1導電部材A又は第2導電部材Bが破損して回路系が遮断しても、その破損部分を取り替えることなく、連結導電部材で接続することにより、回路系の遮断を回復させることができる。これにより、回路系の更新費用と回復の為の時間を大幅に削減することが可能となる。
なお、図9の記載の変形応用例は、図4に示す熱エネルギーを電気エネルギーに変換して外部負荷に供給するシステムの例として説明したが、図5に示す同変形例、及び図6ないし図7に示す化学エネルギー資源化蓄積システムの例、図8に示す熱エネルギー変換電気エネルギー供給及び化学エネルギー資源化蓄積システムの例に対しても、同様な変形応用例が実現できることは明らかである。
以上、本発明の実施の形態とその変形例について、図面を用いて説明したが、本発明は上記実施の形態に制限されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、なお考えられる種々の形態を含むものであることは言うまでもない。
本発明のような新たな外部電源を必要としない無電源駆動システムを設置すれば、各種の電気機器、燃焼装置やその関連機器類、太陽光や地熱等に由来する外部からの熱が影響する建物や物体等の全ての温度の高くなる部分や空間や領域にある熱エネルギーを、新たな電気エネルギーを使うことなく直接電気エネルギーに変換することができる。
また、熱エネルギーが発生する空間等から遠く離れた空間等へ自動的に熱エネルギーの転送を行い、そこで転送された熱エネルギーの再利用を図ることができる。そして、この熱エネルギーを再利用することによって、系全体として外部電源を削減して無電源駆動の熱電効果による省エネルギー化と熱エネルギーの有効利用が可能となる。
また、熱エネルギーを、それを必要する空間等へ転送する際に、高温の熱エネルギーを自動転送することができるので、ファンや機械的動力部を必要とすることがない。このため、新たな熱機関によるエネルギーや電気エネルギーを使った強制空冷や強制冷却による雑音及び騒音の低減も可能になる。
さらにまた、地球環境内に無尽蔵に存在し、かつ、互いに離れた領域にある高温度から低温度までの利用しにくい熱エネルギーを、使いやすい電気エネルギーへ直接変換して必要な電気機器類に供給することができるようになるので、蓄積することが困難な熱エネルギーを電気エネルギーの形態で蓄電器に蓄積することができる。また、転送された熱エネルギーを利用して水を電気分解し、水素エネルギーへ変換して貯蔵することも可能となり、これによって、エネルギーの化学エネルギー資源化蓄積自己駆動システムを構築することも可能となる。

Claims (11)

  1. 異なるゼーベック係数を有する第1導電部材と第2導電部材とを接合部材により接合した熱電変換素子一対を備え、
    前記各熱電変換素子の第1導電部材と第2導電部材の接合部材対向部同士を、連結導電部材を介して電気的に接続し、
    前記各熱電変換素子端部をそれぞれ温度の異なる温度環境下に配置し、前記高温側の前記熱電変換素子端部の温度Tmと前記低温側の熱電変換素子端部の温度TnとがTm>Tnの関係を維持できる距離を連結導電部材で接続し、
    前記一対の熱電変換素子から成る回路系の全体が閉じるように回路内の開放端を短絡してなる、
    外部電源を利用しないで熱エネルギーを遠隔地に転送することを特徴とする熱エネルギー転送回路システム。
  2. 異なるゼーベック係数を有する第1導電部材と第2導電部材とを接合部材により接合した熱電変換素子を複数個備え、
    前記各熱電変換素子のうち、一つ以上の熱電変換素子の第1導電部材と第2導電部材の接合部材対向部に連結導電部材を介して引き出した吸熱端部又は放熱端部を電気的に接続し、
    前記吸熱端部又は放熱端部を付けない前記各熱電変換素子の第1導電部材と第2導電部材の接合部材対向部を、該熱電変換素子とは異なる他の熱電変換素子の第1導電部材と第2導電部材の接合部材対向部にそれぞれ連結導電部材を介して電気的に接続し、
    前記各熱電変換素子端部及び前記吸熱端部又は放熱端部をそれぞれ温度の異なる複数の温度環境下に配置し、
    複数の高温側の前記熱電変換素子端部あるいは前記吸熱端部の温度Tmと複数の低温側の前記熱電変換素子端部あるいは前記放熱端部の温度TnとがTm>Tnの関係を維持できる距離を連結導電部材で接続し、
    前記各熱電変換素子端子及び前記各吸熱端部又は各放熱端部とから成る回路系の全体が閉じるように回路内の開放端を短絡してなる、
    熱エネルギーを電気エネルギーへ変換することを特徴とする熱エネルギー資源利用電気エネルギー変換システム。
  3. 前記各熱電変換素子のうち、一つ以上の熱電変換素子の第1導電部材と第2導電部材の接合部材対向部を、連結導電部材及び回路切換スイッチを介して外部負荷装置に接続すると共に、前記回路切換スイッチを前記温度環境の大小関係の変化に応じて切り換えることにより、前記エネルギー変換回路系による出力電圧の向きを常に同一方向に維持することを特徴とする請求項2に記載の熱エネルギー資源利用電気エネルギー変換システム。
  4. 前記第1導電部材及び/又は第2導電部材は、連結導電部材を介して前記接合部材に接続されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の熱エネルギー資源利用電気エネルギー変換システム。
  5. 前記第1導電部材及び/又は第2導電部材は、それぞれ複数の第1導電部材又は第2導電部材が連結導電部材を介して直列に接続されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の熱エネルギー資源利用電気エネルギー変換システム。
  6. 前記第1導電部材及び/又は第2導電部材は、それぞれ複数の第1導電部材又は第2導電部材が連結導電部材を介して並列に接続されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の熱エネルギー資源利用電気エネルギー変換システム。
  7. 異なるゼーベック係数を有する第1導電部材と第2導電部材とを接合部材により接合した熱電変換素子を複数個備え、
    前記各熱電変換素子のうち、一つ以上の熱電変換素子の第1導電部材と第2導電部材の接合部材対向部に連結導電部材を介して引き出した吸熱端部又は放熱端部を電気的に接続し、
    前記各熱電変換素子のうち、一つ以上の熱電変換素子の第1導電部材と第2導電部材の接合部材対向部を、連結導電部材を介して水の電気分解回路の水素発生電極と酸素発生電極に電気的に接続し、かつ、
    前記吸熱端部又は放熱端部を付けない前記各熱電変換素子の第1導電部材と第2導電部材の接合部材対向部を、該熱電変換素子とは異なる他の熱電変換素子の第1導電部材と第2導電部材の接合部材対向部にそれぞれ連結導電部材を介して電気的に接続し、
    前記各熱電変換素子端部及び前記吸熱端部又は放熱端部をそれぞれ温度の異なる複数の温度環境下に配置し、
    複数の高温側の前記熱電変換素子端部あるいは前記吸熱端部の温度Tmと複数の低温側の前記熱電変換素子端部あるいは前記放熱端部の温度TnとがTm>Tnの関係を維持できる距離を連結導電部材で接続し、
    前記各熱電変換素子端子及び前記各吸熱端部又は各放熱端部とから成る回路系の全体が閉じるように回路内の開放端を短絡してなる、
    外部電源を利用しないで熱エネルギーを化学エネルギーに変換して蓄積することを特徴とする熱エネルギー資源利用化学エネルギー資源化蓄積システム。
  8. 前記各熱電変換素子のうち、一つ以上の熱電変換素子の第1導電部材と第2導電部材の接合部材対向部を、連結導電部材及び回路切換スイッチを介して水の電気分解回路の水素発生電極と酸素発生電極に電気的に接続するとともに、
    前記回路切換スイッチを前記温度環境の大小関係の変化に応じて切り換えることにより、前記エネルギー変換回路系を流れる電流の向きを常に同一方向に維持することを特徴とする請求項7に記載の熱エネルギー資源利用化学エネルギー資源化蓄積システム。
  9. 前記第1導電部材及び/又は第2導電部材は、連結導電部材を介して前記接合部材に接続されていることを特徴とする請求項7又は8に記載の熱エネルギー資源利用化学エネルギー資源化蓄積システム。
  10. 前記第1導電部材及び/又は第2導電部材は、それぞれ複数の第1導電部材又は第2導電部材が連結導電部材を介して直列に接続されていることを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載の熱エネルギー資源利用化学エネルギー資源化蓄積システム。
  11. 前記第1導電部材及び/又は第2導電部材は、それぞれ複数の第1導電部材又は第2導電部材が連結導電部材を介して並列に接続されていることを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載のエネルギー資源利用化学エネルギー資源化蓄積システム。
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