JPWO2006049262A1 - コヒーレント光源を用いた映像投射装置 - Google Patents

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Abstract

本発明の映像投射装置は、ファイバーレーザ(3)のファイバー部(3b)を装置筐体(1)の内壁に沿って一周以上の周回軌道を描くように配置した。また、ファイバーレーザ(3)を構成するFBG(14)を、その形状が変化しないように固定した。さらに、ファイバーレーザ(3)のポンプLD部(3a)を、SHG素子(5)から遠ざけて配置するようにした。 これにより、映像投射装置の小型化を図ることができ、持ち運びや取り付けを容易にすることができる。また、FBGの形状変化を防止して、ファイバーレーザの出力安定化を図ることができる。さらに、発熱源であるポンプLD部からSHG素子を遠ざけることで、SHG素子の温度変化を抑制することができ、SHG素子による波長変換効率を高効率化することができる。

Description

本発明は、コヒーレント光源を用いた映像投射装置とその周辺部品、さらには前記映像投射装置が含まれたコンピューターおよび映像出力機器に関するものである。
図7に従来のこの種の映像投射装置の一例として、レーザディスプレイ100の概略構成を示す。
図7に示す従来のレーザディスプレイ100は、RGB3色のレーザ光を発生するレーザ光源102,104,106と、レーザ光を平行光に変換するレンズ107と、レンズ107を通過した光の光量を均一化するインテグレーター108と、インテグレーター108からの光を透過させる液晶パネル110と、液晶パネル110を制御する制御回路112と、液晶パネル110を透過した光を合波する透過光プリズム109と、透過光プリズム109からの光をスクリーン101に投射する投射レンズ111とを有するものである。
上記レーザ光源102,104は半導体レーザであり、それぞれ、青色のレーザ光、赤色のレーザ光を出射する。また、上記レーザ光源106は、ファイバーレーザ103とSHG素子105とを有し、ファイバーレーザ103から出射される、波長が1060nm近傍の近赤外光を、SHG素子105を用いて波長変換することにより、緑色のレーザ光を出射する。
次に、従来のレーザディスプレイ100の動作について説明する。
各レーザ光源102,104,106から出射されたRGB3色のレーザ光は、レンズ107を用いて平行光に変換された後、インテグレーター108を用いて光量が均一化され、液晶パネル110を透過する。この液晶パネル110では、RGB信号により透過光が変調される。
そして、対応する液晶パネル110を透過した光は、透過光プリズム109を用いて合波され、投射レンズ111を用いてスクリーン101に投射される。
このようにして、スクリーン101上に2次元の画像が表示される。
この従来の映像投射装置では、RGBそれぞれの光源の光が単色光であるため、適当な波長のレーザ光源を用いることで、NTSC信号により画像表示を行なう装置よりも表示可能な色範囲が広がり、色純度が高く、鮮やかな画像の表示が可能となる。さらに、光源にランプを用いる場合に比べて消費電力の低減化を実現している。
図8は、上記従来のレーザディスプレイ100に接続可能な機器を示すものである。
この従来例のレーザディスプレイ100は、そのRGB端子200により映像信号を入力するものとしており、ノートPC等のパーソナルコンピュータ201、ビデオゲーム機202、各種DVD等の光ディスクプレーヤ203、VTRとの一体型を含む光ディスクレコーダ204、カメラ一体型VTR205、据え置き型VTR206、BS/CSチューナ207、TV208、各種光ディスクドライブとの一体型を含むハードディスクレコーダ209、インターネット放送用STB(Set Top Box)210、CATV用STB211、地上波デジタル放送用STB212、BS HDTV放送用STB213等、RGB信号の出力端子を有するものであれば、接続が可能である。
この他、レーザディスプレイと接続する機器が出力する信号のフォーマットに合わせて、D4入力端子、DVI−D入力端子、IEEE1394端子、コンポーネント端子、S端子、ビデオ端子等を設けてもよい。
また、図9(a)は、ファイバーレーザ103の詳細な構成を示す図であり、図9(b)はテーパファイバーの断面図、図9(c)は希土類ドープファイバーの断面図を示している。
ファイバーレーザ103は、ポンプ光源116、テーパファイバー117、希土類ドープファイバー118、ファイバーブラッググレーティング(以下、FBGとする)119、およびポラライザー121から構成される。
上記希土類ドープファイバー118のレーザ光入射側に形成されたFBG119aは、出射端面側からの反射光に対してほぼ100%の反射率を持つ。一方、レーザ光出射側に形成されたFBG119bの反射率は10%程度に設計されている。
また、上記希土類ドープファイバー118にはYb(Ytterbium)が添加されており、この希土類ドープファイバー118は、ポンプ光源116からの光の波長を980nmから1060nmに変換する機能を有し、かつ、980nmの波長を有する光の吸収が大きな一種の固体レーザとなっている。
次に、ファイバーレーザ103の動作について説明する。
ポンプ光源116から出射されたレーザ光は、テーパファイバー117を用いて希土類ドープファイバー118へ光結合される。ポンプ光源116の発振波長は980nmである。
希土類ドープファイバー118に結合されたレーザ光は、FBG119によって波長がロックされる。
希土類ドープファイバー118に結合したレーザ光は、希土類ドープファイバー118に吸収されるとともに1060nmのレーザ光に波長変換され、1060nm近傍のレーザ光として出力される。入力光12Wに対し、出力光は8Wである。
出力された1060nmの赤外光は、SHG(Second Harmonic Generation)素子120により波長530nmの緑色光に波長変換される。緑色光の出力は3Wである。
希土類ドープファイバー118において、ポンプ光の吸収を高めるためには希土類ドープファイバーの長さが重要となる。つまり、希土類ドープファイバー118の長さが長ければ長いほど、ポンプ光の吸収率を高めることができるので、数mは必要となる。従って、通常は、図7に示すように、希土類ドープファイバーをくるくる巻いた状態(ループ状)で、ファイバーレーザ収納ボックス103a内に収納している。
特開2003−98476号公報(第4頁 図1)
上記従来の映像投射装置の小型化を図り、持ち運びや取り付けを容易にするためには、装置筐体内において占有面積の大きいファイバーレーザの小型化もしくは配置への配慮が必要である。
また、ファイバーレーザの使用電力と発熱は大きいため、長時間の利用により筐体内に熱が蓄積し、筐体内の温度が上昇する。その結果、SHG素子による波長変換の効率が変動しやすくなり、レーザ光の出力安定化が困難であった。
また、SHG素子の波長変換効率は、SHG素子の温度変化により大きく変動する。具体的には、SHG素子の温度が1℃変化すると、SHG素子の波長変換効率が最大で約50%変化するため、高精度な温度制御が必要とされる。
また、ファイバーレーザに形成されるFBGについても、形状変化や温度変化に配慮が必要となる。例えば、FBGの形状が変化した場合、ポンプ光源の波長が揺らぐ原因となり、これにより、ファイバーレーザから出力されるレーザ光の出力と波長に揺らぎが発生していた。また、FBGの温度が変化した場合も、ポンプ光源の波長が揺らいでしまうという問題があった。このような波長のゆらぎや出力の揺らぎは、緑色光出力のゆらぎを起こすため、大きな問題となっていた。
加えて、映像投射装置の省電力化も要求される。省電力化は、バッテリー駆動を行う際には特に重要な要件である。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、装置内の温度上昇を抑制してレーザ光の出力安定化を向上させるとともに、装置の小型化、省電力化を実現することのできる映像投射装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の映像投射装置は、スクリーン上に映像を投射する映像投射装置において、レーザ光を出射するポンプLD部と該ポンプLD部の出射光を増幅するファイバー部とからなるファイバーレーザ、および該ファイバーレーザの出射光の波長を変換し、スクリーンへの投射光を出力するSHG素子を有し、前記ファイバー部は、装置筐体の内壁に沿って一周以上の周回軌道を描くように配置されている、ことを特徴とする。
これにより、装置筐体内におけるファイバーレーザの占有面積を低減させ、映像投射装置の小型化を図ることができ、その結果、持ち運びや設置が容易な映像投射装置を実現することができる。
また、上記映像投射装置において、前記SHG素子と、前記ポンプLD部もしくは前記ポンプLD部を含んだ筐体とが分離され、前記ポンプLD部は、装置筐体の内壁に接触した状態で設置されていることが望ましい。
これにより、SHG素子の温度上昇を抑えるとともに、ポンプLD自体の温度上昇を抑えることができる。
また、上記映像投射装置において、前記SHG素子と前記ポンプLD部とは、3cm以上離間されていることが好ましい。
これにより、ポンプLD部により発生する熱の影響がSHG素子に及ぶのを抑えることができ、SHG素子の出力安定化を図ることができる。
また、上記映像投射装置において、前記ファイバー部を構成するファイバーブラッググレーティングは、その形状が変化しないように固定されていることが望ましい。
これにより、ファイバーブラッググレーティングの形状変化を防止して、SHG素子から出力される光の出力安定化を図ることができる。
また、上記映像投射装置において、前記ファイバー部を構成するファイバーブラッググレーティングの温度変化を抑制する制御を行なうことが望ましい。
これにより、ファイバーブラッググレーティング自体の温度変化を抑制し、ポンプLD部の発振波長の安定化を図ることができる。
また、上記映像投射装置において、前記ファイバー部を構成するファイバーブラッググレーティングは、筐体内部の空気と隔離されていることが好ましい。
これにより、ファイバーブラッググレーティング自体の温度変化を抑制し、ポンプLD部の発振波長の安定化を図ることができる。
また、上記映像投射装置において、前記ファイバー部の一部に、偏光方向を識別するためのマーカーが形成されていることが好ましい。
これにより、ファイバーレーザからの出射光の偏光方向を目視により確認することができるので、ファイバーレーザからの出射光とSHG素子の偏光方向を容易に一致させることができる。
また、上記映像投射装置において、前記SHG素子により波長変換されなかった基本波を電力に変換する光電変換素子を備えたことが望ましい。
これにより、SHG素子により波長変換されなかった基本波を電力に変換し、その電力を装置の駆動電力として利用することができるため、省電力化を実現することができる。
また、本発明の映像投射装置は、レーザ光を出射するポンプLD部と該ポンプLD部の出射光を増幅するファイバー部とからなるファイバーレーザを有し、前記ポンプLD部は、装置筐体の外に設置されていることを特徴とする。
これにより、ポンプLD部で発生した熱を装置筐体外部で放熱させることができ、筐体内部の温度上昇を抑えることができる。
また、上記映像投射装置において、前記ファイバー部は、本映像投射装置の電源コードに内蔵され、前記ポンプLD部は、前記電源コードのコネクタ部に内蔵されていることが好ましい。
これにより、電源コードを利用してファイバー部の長さを確保することができ、装置筐体内の省スペース化を図ることができる。
また、上記映像投射装置において、前記ファイバーレーザからの出射光のうち、波長変換に利用されなかった光を電力に変換する光電変換素子を備えたことが望ましい。
これにより、SHG素子により波長変換されなかった光を電力に変換し、その電力を装置の駆動電力として利用することができるため、省電力化を実現することができる。
また、本発明の映像投射装置は、基本波を出射する基本波光源と、該基本波光源からの出射光の波長を変換し、スクリーンへの投射光を出力するSHG素子とを有し、前記SHG素子により波長変換されなかった基本波を電力に変換する光電変換素子を備えていることを特徴とする。
これにより、SHG素子により波長変換されなかった基本波を電力に変換し、その電力を装置の駆動電力として利用することができるため、省電力化を実現することができる。
また、上記映像投射装置において、前記光電変換素子は、Si、Ge、CdS、InP、CdTe、GaAs、AlSbのいずれかの材料を用いたものであることが好ましい。
これにより、電力変換の高効率化を図ることができる。
本発明の映像投射装置によれば、ファイバーレーザのファイバー部を装置筐体の内壁に沿って一周以上の周回軌道を描くように配置するようにしたので、筐体内の省スペース化を図ることができ、その結果、映像投射装置の小型化を実現することができる。
また、本発明の映像投射装置によれば、ファイバーレーザのポンプLD部を装置筐体の外部に設置するようにしたので、ポンプLD部で発生した熱を装置筐体外部で放熱させて、筐体内部の温度上昇を抑制することができるとともに、SHG素子の出力安定性を向上させることができる。
また、本発明の映像投射装置によれば、ファイバー部を構成するファイバーブラッググレーティングの温度変化や形状変化を防止するようにしたので、光出力の安定化を図ることができる。
さらに、本発明の映像投射装置によれば、SHG素子で変換されなかった基本波を、光電変換素子を用いて電力に変換し、変換した電力を装置の駆動電力として利用するようにしたので、映像投射装置の省電力化を実現することができる。
図1は、本発明の実施の形態1による映像投射装置の概略構成図である。 図2は、上記実施の形態1における、SHG素子の、ポンプ用半導体レーザからの距離と上昇温度との関係を示す図である。 図3は、上記実施の形態1における、ファイバーレーザの先端部のマーカーを示す図である。 図4は、本発明の実施の形態2による映像投射装置の概略構成図である。 図5は、本発明の実施の形態3による映像投射装置の概略構成図である。 図6は、本発明の実施の形態4によるバッテリー駆動型の映像投射装置の概略図である。 図7は、従来のレーザディスプレイの概略構成を示す図である。 図8は、従来のレーザディスプレイに接続可能な機器を示す図である。 図9(a)は、ファイバーレーザの基本構成を示す図、図9(b)は、ファイバーレーザを構成するテーパファイバーの断面図、図9(c)は、ファイバーレーザを構成する希土類ドープファイバーの断面図である。
符号の説明
1a〜1d 映像投射装置
1 筐体
2 レーザ
3a ポンプLD部
3b ファイバー部
4 半導体レーザ
5 SHG素子
6 半導体レーザ
7 レンズ
8 インテグレーター
9 プリズム
10 液晶パネル
11 投射レンズ
12 制御回路
13 スクリーン
14 FBG
15 電源ケーブル
16 コネクタ部
17 ダイクロイックミラー
18 光電変換デバイス
19 FBG固定部
20 青色半導体レーザ
21 赤色半導体レーザ
22 緑色SHGレーザ
23 電池
24 ダイクロイックミラー
25 スキャニングミラー
26 レンズ
27 液晶パネル
28 光電変換デバイス
29 赤外用ダイクロイックミラー
30 投射レンズ
31 マーカー
100 レーザディスプレイ
102 半導体レーザ
103 ファイバーレーザ
103a ファイバーレーザ収納ボックス
104 半導体レーザ
105 SHG素子
107 レンズ
108 インテグレーター
109 プリズム
110 液晶パネル
111 投射レンズ
112 制御回路
116 ポンプ光源
117 テーパファイバー
118 希土類ドープファイバー
119,119a,119b ファイバーブラッググレーティング
120 SHG素子
121 ポラライザー
201 パーソナルコンピュータ
202 ビデオゲーム機
203 光ディスクプレーヤ
204 光ディスクレコーダ
205 カメラ一体型VTR
206 据え置き型VTR
207 BS/CSチューナ
208 TV
209 ハードディスクレコーダ
210 インターネット放送用STB
211 CATV用STB
212 地上波デジタル放送用STB
213 BS HDTV放送用STB
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1による映像投射装置1aの概略構成を示す図である。
本実施の形態1の映像投射装置1aは、RGB3色のレーザ光を発生するレーザ2,4,6と、各レーザ光を平行光に変換するレンズ7と、レンズ7を通過した光の光量を均一化するインテグレーター8と、インテグレーター8からの光を透過させる液晶パネル10と、液晶パネル10を制御する制御回路12と、各液晶パネル10を透過した光を合波する透過光プリズム9と、透過光プリズム9からの光をスクリーン13に投射する投射レンズ11とを有するものである。
上記レーザ4,6は半導体レーザであり、それぞれ、赤色のレーザ光、青色のレーザ光を出射する。
また、上記レーザ2は、レーザ光を出射するポンプLD部3aと該ポンプLD部の出射光を増幅するファイバー部3bとからなるファイバーレーザ3と、該ファイバーレーザ3の出射光の波長を変換し、スクリーン13への投射光を出力するSHG素子5とを有する。このレーザ2は、ファイバーレーザ3の出射光である、波長1060nm〜1080nm近傍の赤外光を、SHG素子5によって波長変換し、緑色のレーザ光を出射する。
なお、ポンプLD部3aにはポンプ用の光源である半導体レーザが内蔵されている。
また、ファイバー部3bの構造は、図9(a)に示すように、テーパファイバー117、希土類ドープファイバー118、FBG119、およびポラライザー121から構成される。ファイバー部3bを構成する希土類ドープファイバー118は、本実施の形態においてはYbが添加されており、ポンプLD3aからの光の波長を980nmから1060nmに変換する機能を有し、かつ、980nmの波長を有する光の吸収が大きな一種の固体レーザとなっている。また、ファイバー部3bを構成するFBG19は、ポンプ用の半導体レーザの発振波長をロックするものである。
次に、本実施の形態1の映像投射装置1aの動作について説明する。
各レーザ2,4,6から出射されたRGB3色のレーザ光は、レンズ7を用いて平行光に変換された後、インテグレーター8を用いて光量が均一化され、液晶パネル10を透過する。
そして、液晶パネル10を透過した光は、透過光プリズム9を用いて合波され、投射レンズ11を用いてスクリーン13に投射される。
このようにして、スクリーン13上に2次元の画像が表示される。
次に、本実施の形態1における、装置自体の小型化の実現方法、装置内部の温度上昇の抑制方法について、以下に示す。
(1)ファイバー部3bの配置について
装置自体の小型化を実現するために、ファイバー部3bを、映像投射装置筐体1の内壁部分を用いて配線した。具体的には、ファイバー部3bを、図1に示すように、筐体1の内壁に沿って一周以上の周回軌道を描くように配置した。これにより、ポンプ光がすべて吸収可能なファイバー長を確保することができる。さらに、映像投射装置の筐体1内における、ファイバーレーザ3の占有面積が低減するため、映像投射装置の大きさが30%程度削減され、持ち運びや設置が容易になる。もちろん、装置筐体の底面や天板を用いてファイバー部3b配置しても良いのは明らかである。
(2)FBG14の配置について
装置内部の温度上昇を抑制するために、ファイバー部3bの一部に形成されているFBG14を、その形状が変化しないように固定した。これは、FBGの形状変化により、ポンプ用の半導体レーザの発振波長が変動する恐れがあるからである。例えば、FBGの形状が曲がった場合、FBGに形成されているグレーティングの周期が不均一となり、ポンプ用半導体レーザの発振波長がシングルモードでなくなる。また、振動によりFBGが変形した場合、ポンプ用半導体レーザの発振波長形状が変化するという現象が観測されていた。このようにポンプ用半導体レーザの発振波長が変動すると、希土類ドープファイバーの吸収効率が変化するため、希土類ドープファイバーから出力される変換光の出力が変動してしまうという問題があった。FBGの温度が変化した場合にも、FBGに形成されているグレーティングの実効的な周期が変動するため、ポンプ用半導体レーザの発振波長が変動してしまうという問題があった。結果として、SHG素子から出力される緑色光の出力が変動し、映像投射装置から投射される映像の色バランスに悪影響を与えていた。そこで、本実施の形態においては、上記課題への対策として、FBG14を、その形状が直線状となるよう、FBG固定部19に固定した。これにより、FBG14の形状変化によるポンプ用半導体レーザの発振波長の変動を防止し、緑色光の出力安定化を容易に実現している。
また、FBGの温度変化への対策として、FBG14を、装置筐体1内の空気と隔離するようにした。装置筐体1内の温度は電源投入後、装置内の発熱部品の影響により上昇するので、FBG14を装置筐体1内の温度上昇部分に設置した場合、FBG14自体の温度にも変化を与えてしまう。そこで、本実施の形態では、FBG14を、装置外の空気と接する部分に設置した。具体的には、図1のように、筐体1に窪みを設けて実現した。これにより、装置外の空気、言い換えれば室温は装置内の空気に比べて温度変化が小さいため、FBGの温度は安定に保たれやすくなる。
また、消費電力の制限がゆるい場合は、FBG固定部19に、FBG14の温度変化を抑制する制御を行なう温調機構を持たせるようにすれば、よりFBGの温度変化を抑制することができる。温調機構を実現する方法としては、FBG固定部19に、ペルチエ素子などを付加すれば効果的である。FBG14自体は大きな発熱を伴わないため、ペルチエ素子で温調しても消費電力はさほど大きくない。
(3)ポンプLD3aの配置について
本実施の形態では、発熱源となるポンプLD部3aを、SHG素子5からなるべく離して設置した。これにより、ポンプLD部3aにより発生する熱の影響がSHG素子5に伝わりにくくなっている。
図2に、ポンプLD部3aからの距離と周辺の上昇温度の関係を示す。縦軸は、室温からの温度上昇分を示している。ここで言う周辺温度は筐体1内部の温度である。図2では、発熱15Wのポンプ用半導体レーザとファンを用いた場合の結果である。
図2からわかるように、SHG素子5をポンプLD部3aから離すにつれ、筐体1内部の温度が低下しており、3cm以上離れた地点では温度勾配がほとんどなくなっている。
従って、ポンプLD部3aを、SHG素子5から3cm以上離間して設置すれば、ポンプLD部3aで発生する熱の影響が小さく、SHG素子5の変換効率に悪影響を与えるのを防止することができる。
また、ポンプLD部3aを、FBG14からも3cm以上離間して設置すれば、上述したように、FBG14の温度変化も抑制することができ、ポンプ用半導体レーザの発振波長の安定化を図ることができる。
さらに、ポンプLD部3aを、筐体1の内壁に接触させて設置するようにすれば、ポンプLD部3aで発生する熱を集中的に放熱させることができる。つまり、ポンプLD部3aを装置内壁に接触させることで、筐体1全体を放熱板として利用することが可能となり、その結果、放熱効果が向上し、筐体1内部の温度上昇を抑制することが可能となる。
次に、ファイバーレーザ3からの出射光とSHG素子5の偏光方向を一致させる手段について図3を用いて説明する。
通常、ファイバー部3bから出射されるレーザ光の偏光方向をSHG素子5が波長変換する偏光方向に一致させる必要があるが、ファイバー部3bを見ただけでは偏光方向は認識できないという課題があった。
そこで、本実施の形態では、ファイバー部3bの先端にマーカー31を形成し、偏光方向を視認できるようにした。マーカー31の付加により、装置組立時の組立時間の短縮と作製ミスの低減に大きな効果をもたらした。なお、マーカー31は、ファイバー部3bの先端だけでなく、ファイバー部3bを構成するどの部品につけても効果がある。例えば、図9に示されているポラライザー121にマーカーつけておくと、偏光方向を視認することができ、便利である。
このような本実施の形態1の映像投射装置1aによれば、ファイバーレーザ3のファイバー部3bを筐体1の内壁に沿って一周以上の周回軌道を描くように配置するようにしたので、従来の映像投射装置において占有面積の大きかったファイバーレーザ3の影響が低減されるため、映像投射装置自体の小型化を実現することができる。
また、本実施の形態1の映像投射装置1aによれば、熱源となるファイバーレーザ3のポンプLD部3aを、SHG素子5およびFBG14から離れた位置に設置するようにしたので、ポンプLD3aにより発生した熱がSHG素子5およびFBG14に影響を与えるのを防止して、SHG素子5からの光の出力安定化を実現することができる。
また、本実施の形態1の映像投射装置1aによれば、ファイバーレーザ3の一部に形成されるFBG14の温度変化や形状変化を防止するようにしたので、SHG素子5から出力される光の出力安定化を非常に容易に実現することができる。本構成は、例えばノート型パソコンに映像投射装置を内蔵する際に非常に有効な手段である。
なお、本実施の形態1では、スクリーン13にレーザ光を投射し、スクリーン13の反射によって映像を表示するタイプの映像投射装置について説明したが、本発明は、スクリーン背面からレーザ光を投射する背面投射型の映像投射装置に適用できることは明らかである。
また、本実施の形態1では、2次元の画像表示に透過型液晶パネルを用いた場合について説明したが、本発明は、反射型の液晶デバイス、DMD(Digital Micromirror Device)やポリゴンミラー、ガルバノミラー等を用いたスキャニング型の映像投射装置にも適用できる。
(実施の形態2)
本実施の形態2では、ファイバーレーザ3のポンプLD部3aおよびファイバー部3bを映像投射装置の筐体1から分離した構成の映像投射装置について説明する。
図4は、本発明の実施の形態2による映像投射装置1bの概略構成を示す図である。図4において、図1と同一構成要素については同一符号を付している。
本実施の形態2の映像投射装置1bにおいて、上記実施の形態1の映像投射装置1aの構成との相違点は、ファイバーレーザ3のポンプLD部3aが、コンセントのコネクタ部分16に内蔵されている点と、ファイバー部3bが電源コードに内蔵されている点である。本構成は映像投射装置の電源電圧をコンセントより供給する場合において非常に有効な構成である。
以下に、効果について説明する。
ポンプLD部3aは、装置筐体1の外部にあるコンセントのコネクタ部16に内蔵した。このポンプLD部3aで発生した熱は、コンセントのコネクタ部16で放熱される。つまり、ポンプLD部3aで発生した熱は筐体1の外部で放熱されるため、筐体1の内部のSHG素子5やFBG14に与える熱の影響を完全に除去することができる。これにより、SHG素子5から出力される波長変換された緑色光の出力安定化を実現した。
ファイバー部3bは、電源ケーブル15と共に束ね、装置筐体1に結線されるようにした。電源ケーブル15自体の長さが1m以上あるため、ファイバー部3bの長さを確保することができる。そのため、上記実施の形態1のように装置筐体の内壁に沿って一周以上の周回軌道を描くように配置する必要がなくなり、従来の構成に比べて40%の小型化が実現され、装置の移動や設置が非常に容易となる。
このように、本実施の形態2の映像投射装置1bによれば、ファイバーレーザ3のポンプLD部3aをコネクタ部16に内蔵し、ファイバー部3bを電源コードに内蔵するようにしたので、筐体1内におけるファイバーレーザ3が占める面積をより削減することができ、映像投射装置自体の小型化を図ることができる。また、ポンプLD3aで発生した熱を筐体1の外部で放熱させ、筐体1内に与える熱の影響を完全に除去することができため、SHG素子5からの光の出力安定化を図ることができる。
なお、本実施の形態2では、スクリーン13にレーザ光を投射し、スクリーン13の反射によって映像を表示するタイプの映像投射装置について説明したが、本発明は、スクリーン背面からレーザ光を投射する背面投射型の映像投射装置に適用できることは明らかである。
また、本実施の形態2では、2次元の画像表示に透過型液晶パネルを用いた場合について説明したが、本発明は反射型の液晶デバイス、DMDやポリゴンミラー、ガルバノミラー等を用いたスキャニング型の映像投射装置にも適用できる。
(実施の形態3)
本実施の形態3では、装置自体の消費電力低減を目的とした構成の映像投射装置について説明する。
図5は、本発明の実施の形態3による映像投射装置1cの概略構成を示す図である。図5において、図4と同一構成要素については同一符号を付している。
本実施の形態3の映像投射装置1cにおいて、上記実施の形態2の映像投射装置1bの構成との相違点は、SHG素子5からの出射光の前方にダイクロイックミラー17を設けた点と、ダイクロイックミラー17で分岐された光を受光する光電変換デバイス18を設けた点である。
以下に、SHG素子5により波長変換されなかった基本波を電力に変換する機構について説明する。
SHG素子5からは基本波である赤外光と波長変換された高調波が出力される。ここでは、基本波を発生する基本波光源には、上記実施の形態1、2と同様に、ファイバーレーザを使用した。従来、高調波である緑色光はディスプレイ表示用に利用されるが、基本波である赤外光は不要光として波長分離フィルターや赤外吸収フィルターなどで除去していたが、本実施の形態では、ダイクロイックミラー17を用いて赤外光だけを反射させ、光電変換デバイス18へ入射させている。また、本実施の形態において、光電変換デバイス18にはSi系の太陽電池を用いた。太陽電池は一般的に利用され、入手しやすいデバイスであり、小型化も可能である。また、光電変換デバイスとして、Ge、CdS、InP、CdTe、GaAs、AlSbの材料を用いたものも利用可能である。
上記SHG素子5で波長変換されなかった赤外光は、ダイクロイックミラー17で分岐されて光電変換デバイス18に入射され、光電変換デバイス18により電力に変換され、映像投射装置1cの駆動電力として利用される。太陽電池の発電効率は15%程度であった。不要光である赤外光の出力は5W程度であるので、0.75Wの電力が光電変換デバイス18である太陽電池によって作られた。ここで作られた電力は、回路や部品の駆動へ再利用される。本実施の形態では、基本波光源に高出力光源であるファイバーレーザを用いているため、多くの変換電力が得られるので非常に効果が大きい。また、光電変換デバイス18の利用により、装置全体として約5%の電力消費の低減が実現された。
このように、本実施の形態3の映像投射装置1cによれば、SHG素子5により波長変換されなかった赤外光を電力に変換して、本映像投射装置の駆動電力として利用するようにしたので、装置全体の省電力化を図ることができる。
なお、本実施の形態3では、スクリーン13にレーザ光を投射し、スクリーン13の反射によって映像を表示するタイプの映像投射装置について説明したが、本発明はスクリーン背面からレーザ光を投射する背面投射型の映像投射装置に適用できることは明らかである。
また、本実施の形態3では、2次元の画像表示に透過型液晶パネルを用いた場合について説明したが、本発明は反射型の液晶デバイス、DMDやポリゴンミラー、ガルバノミラー等を用いたスキャニング型の映像投射装置にも適用できる。
(実施の形態4)
本実施の形態4では、SHGレーザにより波長変換されなかった赤外光を電力に変換する機構を備えたバッテリー駆動型の映像投射装置について説明する。
図6は、本発明の実施の形態4によるバッテリー駆動の映像投射装置1dの概略構成を示す図である。
本実施の形態4の映像投射装置1dは、青色半導体レーザ20、赤色半導体レーザ21、緑色SHGレーザ22、電池23、ダイクロイックミラー24、スキャニングミラー25、レンズ26、液晶パネル27、光電変換デバイス28、赤外用ダイクロイックミラー29、及び投射レンズ30を有する。
次に、本実施の形態4の映像投射装置1dの動作について説明する。
青色半導体レーザ20、赤色半導体レーザ21、緑色SHGレーザ22を用いてRGB3原色のレーザ光が生成され、ダイクロイックミラー24を用いて合波される。合波されたレーザ光は、スキャニングミラー25によって強度が均一化され、レンズ26を用いて液晶パネル27に照射される。液晶パネル27を透過したレーザ光は、投射レンズ30にスクリーン上に投射される。
このようにして、スクリーン上に映像が投影される。
次に、バッテリー駆動型の映像投射装置における、省電力化対策について説明する。
通常、3色のレーザおよびスキャニングミラー、液晶パネル、装置の駆動回路は、電池23によって電力の供給を受けている。このような電池駆動される映像投射装置において、省電力化はきわめて重要な問題である。
そこで、本実施の形態では、赤外用ダイクロイックミラー29を用いて、緑色SHGレーザ22で波長変換されなかった赤外光を分岐させ、光電変換デバイス28へ入力させた。そして、光電変換デバイス28に入力された赤外光は電力へ変換され、装置の駆動に使用する。これにより、装置全体として約5%の電力消費の低減が実現され、電池の長寿命化を実現した。
このように、本実施の形態4の映像投射装置1dでは、光電変換デバイス28の利用により、緑色SHGレーザ22で波長変換されなかった赤外光を電力に変換し、装置の駆動電力として利用するようにしたので、省電力化を図ることができるとともに、電池の長寿命化を実現させることができる。
なお、本実施の形態4では、SHGレーザ22により波長変換されなかった赤外光を電力に変換する機構を備えたバッテリー駆動型の映像投射装置について説明したが、上記実施の形態1〜3のいずれかの映像投射装置を、本実施の形態で説明したバッテリー駆動型の映像投射装置に適用することも可能である。この場合、SHG素子5で波長変換されなかった基本波を電力に変換することになる。
また、本実施の形態4では、スクリーンにレーザ光を投射し、スクリーンの反射によって映像を表示するタイプの装置について説明したが、本発明はスクリーン背面からレーザ光を投射する背面投射型の映像投射装置に適用できることは明らかである。
また、本実施の形態4では、2次元の画像表示に透過型液晶パネルを用いた場合について説明したが、本発明は反射型の液晶デバイス、DMDやポリゴンミラー、ガルバノミラー等を用いたスキャニング型の映像投射装置にも転用できる。
本発明の映像投射装置は、持ち運びや取り付けが簡単なレーザディスプレイとして利用することができ、例えば、ノート型パソコンに映像投射装置を内蔵する際に非常に有効である。
本発明は、コヒーレント光源を用いた映像投射装置とその周辺部品、さらには前記映像投射装置が含まれたコンピューターおよび映像出力機器に関するものである。
図7に従来のこの種の映像投射装置の一例として、レーザディスプレイ100の概略構成を示す。
図7に示す従来のレーザディスプレイ100は、RGB3色のレーザ光を発生するレーザ光源102,104,106と、レーザ光を平行光に変換するレンズ107と、レンズ107を通過した光の光量を均一化するインテグレーター108と、インテグレーター108からの光を透過させる液晶パネル110と、液晶パネル110を制御する制御回路112と、液晶パネル110を透過した光を合波する透過光プリズム109と、透過光プリズム109からの光をスクリーン101に投射する投射レンズ111とを有するものである。
上記レーザ光源102,104は半導体レーザであり、それぞれ、青色のレーザ光、赤色のレーザ光を出射する。また、上記レーザ光源106は、ファイバーレーザ103とSHG素子105とを有し、ファイバーレーザ103から出射される、波長が1060nm近傍の近赤外光を、SHG素子105を用いて波長変換することにより、緑色のレーザ光を出射する。
次に、従来のレーザディスプレイ100の動作について説明する。
各レーザ光源102,104,106から出射されたRGB3色のレーザ光は、レンズ107を用いて平行光に変換された後、インテグレーター108を用いて光量が均一化され、液晶パネル110を透過する。この液晶パネル110では、RGB信号により透過光が変調される。
そして、対応する液晶パネル110を透過した光は、透過光プリズム109を用いて合波され、投射レンズ111を用いてスクリーン101に投射される。
このようにして、スクリーン101上に2次元の画像が表示される。
この従来の映像投射装置では、RGBそれぞれの光源の光が単色光であるため、適当な波長のレーザ光源を用いることで、NTSC信号により画像表示を行なう装置よりも表示可能な色範囲が広がり、色純度が高く、鮮やかな画像の表示が可能となる。さらに、光源にランプを用いる場合に比べて消費電力の低減化を実現している。
図8は、上記従来のレーザディスプレイ100に接続可能な機器を示すものである。
この従来例のレーザディスプレイ100は、そのRGB端子200により映像信号を入力するものとしており、ノートPC等のパーソナルコンピュータ201、ビデオゲーム機202、各種DVD等の光ディスクプレーヤ203、VTRとの一体型を含む光ディスクレコーダ204、カメラ一体型VTR205、据え置き型VTR206、BS/CSチューナ207、TV208、各種光ディスクドライブとの一体型を含むハードディスクレコーダ209、インターネット放送用STB(Set Top Box)210、CATV用STB211、地上波デジタル放送用STB212、BS HDTV放送用STB213等、RGB信号の出力端子を有するものであれば、接続が可能である。
この他、レーザディスプレイと接続する機器が出力する信号のフォーマットに合わせて、D4入力端子、DVI−D入力端子、IEEE1394端子、コンポーネント端子、S端子、ビデオ端子等を設けてもよい。
また、図9(a)は、ファイバーレーザ103の詳細な構成を示す図であり、図9(b)はテーパファイバーの断面図、図9(c)は希土類ドープファイバーの断面図を示している。
ファイバーレーザ103は、ポンプ光源116、テーパファイバー117、希土類ドープファイバー118、ファイバーブラッググレーティング(以下、FBGとする)119、およびポラライザー121から構成される。
上記希土類ドープファイバー118のレーザ光入射側に形成されたFBG119aは、出射端面側からの反射光に対してほぼ100%の反射率を持つ。一方、レーザ光出射側に形成されたFBG119bの反射率は10%程度に設計されている。
また、上記希土類ドープファイバー118にはYb(Ytterbium)が添加されており、この希土類ドープファイバー118は、ポンプ光源116からの光の波長を980nmから1060nmに変換する機能を有し、かつ、980nmの波長を有する光の吸収が大きな一種の固体レーザとなっている。
次に、ファイバーレーザ103の動作について説明する。
ポンプ光源116から出射されたレーザ光は、テーパファイバー117を用いて希土類ドープファイバー118へ光結合される。ポンプ光源116の発振波長は980nmである。
希土類ドープファイバー118に結合されたレーザ光は、FBG119によって波長がロックされる。
希土類ドープファイバー118に結合したレーザ光は、希土類ドープファイバー118に吸収されるとともに1060nmのレーザ光に波長変換され、1060nm近傍のレーザ光として出力される。入力光12Wに対し、出力光は8Wである。
出力された1060nmの赤外光は、SHG(Second Harmonic Generation)素子120により波長530nmの緑色光に波長変換される。緑色光の出力は3Wである。
希土類ドープファイバー118において、ポンプ光の吸収を高めるためには希土類ドープファイバーの長さが重要となる。つまり、希土類ドープファイバー118の長さが長ければ長いほど、ポンプ光の吸収率を高めることができるので、数mは必要となる。従って、通常は、図7に示すように、希土類ドープファイバーをくるくる巻いた状態(ループ状)で、ファイバーレーザ収納ボックス103a内に収納している。
特開2003−98476号公報(第4頁 図1)
上記従来の映像投射装置の小型化を図り、持ち運びや取り付けを容易にするためには、装置筐体内において占有面積の大きいファイバーレーザの小型化もしくは配置への配慮が必要である。
また、ファイバーレーザの使用電力と発熱は大きいため、長時間の利用により筐体内に熱が蓄積し、筐体内の温度が上昇する。その結果、SHG素子による波長変換の効率が変動しやすくなり、レーザ光の出力安定化が困難であった。
また、SHG素子の波長変換効率は、SHG素子の温度変化により大きく変動する。具体的には、SHG素子の温度が1℃変化すると、SHG素子の波長変換効率が最大で約50%変化するため、高精度な温度制御が必要とされる。
また、ファイバーレーザに形成されるFBGについても、形状変化や温度変化に配慮が必要となる。例えば、FBGの形状が変化した場合、ポンプ光源の波長が揺らぐ原因となり、これにより、ファイバーレーザから出力されるレーザ光の出力と波長に揺らぎが発生していた。また、FBGの温度が変化した場合も、ポンプ光源の波長が揺らいでしまうという問題があった。このような波長のゆらぎや出力の揺らぎは、緑色光出力のゆらぎを起こすため、大きな問題となっていた。
加えて、映像投射装置の省電力化も要求される。省電力化は、バッテリー駆動を行う際には特に重要な要件である。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、装置内の温度上昇を抑制してレーザ光の出力安定化を向上させるとともに、装置の小型化、省電力化を実現することのできる映像投射装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の映像投射装置は、スクリーン上に映像を投射する映像投射装置において、レーザ光を出射するポンプLD部と該ポンプLD部の出射光を増幅するファイバー部とからなるファイバーレーザ、および該ファイバーレーザの出射光の波長を変換し、スクリーンへの投射光を出力するSHG素子を有し、前記ファイバー部は、装置筐体の内壁に沿って一周以上の周回軌道を描くように配置されている、ことを特徴とする。
これにより、装置筐体内におけるファイバーレーザの占有面積を低減させ、映像投射装置の小型化を図ることができ、その結果、持ち運びや設置が容易な映像投射装置を実現することができる。
また、上記映像投射装置において、前記SHG素子と、前記ポンプLD部もしくは前記ポンプLD部を含んだ筐体とが分離され、前記ポンプLD部は、装置筐体の内壁に接触した状態で設置されていることが望ましい。
これにより、SHG素子の温度上昇を抑えるとともに、ポンプLD自体の温度上昇を抑えることができる。
また、上記映像投射装置において、前記SHG素子と前記ポンプLD部とは、3cm以上離間されていることが好ましい。
これにより、ポンプLD部により発生する熱の影響がSHG素子に及ぶのを抑えることができ、SHG素子の出力安定化を図ることができる。
また、上記映像投射装置において、前記ファイバー部を構成するファイバーブラッググレーティングは、その形状が変化しないように固定されていることが望ましい。
これにより、ファイバーブラッググレーティングの形状変化を防止して、SHG素子から出力される光の出力安定化を図ることができる。
また、上記映像投射装置において、前記ファイバー部を構成するファイバーブラッググレーティングの温度変化を抑制する制御を行なうことが望ましい。
これにより、ファイバーブラッググレーティング自体の温度変化を抑制し、ポンプLD部の発振波長の安定化を図ることができる。
また、上記映像投射装置において、前記ファイバー部を構成するファイバーブラッググレーティングは、筐体内部の空気と隔離されていることが好ましい。
これにより、ファイバーブラッググレーティング自体の温度変化を抑制し、ポンプLD部の発振波長の安定化を図ることができる。
また、上記映像投射装置において、前記ファイバー部の一部に、偏光方向を識別するためのマーカーが形成されていることが好ましい。
これにより、ファイバーレーザからの出射光の偏光方向を目視により確認することができるので、ファイバーレーザからの出射光とSHG素子の偏光方向を容易に一致させることができる。
また、上記映像投射装置において、前記SHG素子により波長変換されなかった基本波を電力に変換する光電変換素子を備えたことが望ましい。
これにより、SHG素子により波長変換されなかった基本波を電力に変換し、その電力を装置の駆動電力として利用することができるため、省電力化を実現することができる。
また、本発明の映像投射装置は、レーザ光を出射するポンプLD部と該ポンプLD部の出射光を増幅するファイバー部とからなるファイバーレーザを有し、前記ポンプLD部は、装置筐体の外に設置されていることを特徴とする。
これにより、ポンプLD部で発生した熱を装置筐体外部で放熱させることができ、筐体内部の温度上昇を抑えることができる。
また、上記映像投射装置において、前記ファイバー部は、本映像投射装置の電源コードに内蔵され、前記ポンプLD部は、前記電源コードのコネクタ部に内蔵されていることが好ましい。
これにより、電源コードを利用してファイバー部の長さを確保することができ、装置筐体内の省スペース化を図ることができる。
また、上記映像投射装置において、前記ファイバーレーザからの出射光のうち、波長変換に利用されなかった光を電力に変換する光電変換素子を備えたことが望ましい。
これにより、SHG素子により波長変換されなかった光を電力に変換し、その電力を装置の駆動電力として利用することができるため、省電力化を実現することができる。
また、本発明の映像投射装置は、基本波を出射する基本波光源と、該基本波光源からの出射光の波長を変換し、スクリーンへの投射光を出力するSHG素子とを有し、前記SHG素子により波長変換されなかった基本波を電力に変換する光電変換素子を備えていることを特徴とする。
これにより、SHG素子により波長変換されなかった基本波を電力に変換し、その電力を装置の駆動電力として利用することができるため、省電力化を実現することができる。
また、上記映像投射装置において、前記光電変換素子は、Si、Ge、CdS、InP、CdTe、GaAs、AlSbのいずれかの材料を用いたものであることが好ましい。
これにより、電力変換の高効率化を図ることができる。
本発明の映像投射装置によれば、ファイバーレーザのファイバー部を装置筐体の内壁に沿って一周以上の周回軌道を描くように配置するようにしたので、筐体内の省スペース化を図ることができ、その結果、映像投射装置の小型化を実現することができる。
また、本発明の映像投射装置によれば、ファイバーレーザのポンプLD部を装置筐体の外部に設置するようにしたので、ポンプLD部で発生した熱を装置筐体外部で放熱させて、筐体内部の温度上昇を抑制することができるとともに、SHG素子の出力安定性を向上させることができる。
また、本発明の映像投射装置によれば、ファイバー部を構成するファイバーブラッググレーティングの温度変化や形状変化を防止するようにしたので、光出力の安定化を図ることができる。
さらに、本発明の映像投射装置によれば、SHG素子で変換されなかった基本波を、光電変換素子を用いて電力に変換し、変換した電力を装置の駆動電力として利用するようにしたので、映像投射装置の省電力化を実現することができる。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1による映像投射装置1aの概略構成を示す図である。
本実施の形態1の映像投射装置1aは、RGB3色のレーザ光を発生するレーザ2,4,6と、各レーザ光を平行光に変換するレンズ7と、レンズ7を通過した光の光量を均一化するインテグレーター8と、インテグレーター8からの光を透過させる液晶パネル10と、液晶パネル10を制御する制御回路12と、各液晶パネル10を透過した光を合波する透過光プリズム9と、透過光プリズム9からの光をスクリーン13に投射する投射レンズ11とを有するものである。
上記レーザ4,6は半導体レーザであり、それぞれ、赤色のレーザ光、青色のレーザ光を出射する。
また、上記レーザ2は、レーザ光を出射するポンプLD部3aと該ポンプLD部の出射光を増幅するファイバー部3bとからなるファイバーレーザ3と、該ファイバーレーザ3の出射光の波長を変換し、スクリーン13への投射光を出力するSHG素子5とを有する。このレーザ2は、ファイバーレーザ3の出射光である、波長1060nm〜1080nm近傍の赤外光を、SHG素子5によって波長変換し、緑色のレーザ光を出射する。
なお、ポンプLD部3aにはポンプ用の光源である半導体レーザが内蔵されている。
また、ファイバー部3bの構造は、図9(a)に示すように、テーパファイバー117、希土類ドープファイバー118、FBG119、およびポラライザー121から構成される。ファイバー部3bを構成する希土類ドープファイバー118は、本実施の形態においてはYbが添加されており、ポンプLD3aからの光の波長を980nmから1060nmに変換する機能を有し、かつ、980nmの波長を有する光の吸収が大きな一種の固体レーザとなっている。また、ファイバー部3bを構成するFBG19は、ポンプ用の半導体レーザの発振波長をロックするものである。
次に、本実施の形態1の映像投射装置1aの動作について説明する。
各レーザ2,4,6から出射されたRGB3色のレーザ光は、レンズ7を用いて平行光に変換された後、インテグレーター8を用いて光量が均一化され、液晶パネル10を透過する。
そして、液晶パネル10を透過した光は、透過光プリズム9を用いて合波され、投射レンズ11を用いてスクリーン13に投射される。
このようにして、スクリーン13上に2次元の画像が表示される。
次に、本実施の形態1における、装置自体の小型化の実現方法、装置内部の温度上昇の抑制方法について、以下に示す。
(1)ファイバー部3bの配置について
装置自体の小型化を実現するために、ファイバー部3bを、映像投射装置筐体1の内壁部分を用いて配線した。具体的には、ファイバー部3bを、図1に示すように、筐体1の内壁に沿って一周以上の周回軌道を描くように配置した。これにより、ポンプ光がすべて吸収可能なファイバー長を確保することができる。さらに、映像投射装置の筐体1内における、ファイバーレーザ3の占有面積が低減するため、映像投射装置の大きさが30%程度削減され、持ち運びや設置が容易になる。もちろん、装置筐体の底面や天板を用いてファイバー部3b配置しても良いのは明らかである。
(2)FBG14の配置について
装置内部の温度上昇を抑制するために、ファイバー部3bの一部に形成されているFBG14を、その形状が変化しないように固定した。これは、FBGの形状変化により、ポンプ用の半導体レーザの発振波長が変動する恐れがあるからである。例えば、FBGの形状が曲がった場合、FBGに形成されているグレーティングの周期が不均一となり、ポンプ用半導体レーザの発振波長がシングルモードでなくなる。また、振動によりFBGが変形した場合、ポンプ用半導体レーザの発振波長形状が変化するという現象が観測されていた。このようにポンプ用半導体レーザの発振波長が変動すると、希土類ドープファイバーの吸収効率が変化するため、希土類ドープファイバーから出力される変換光の出力が変動してしまうという問題があった。FBGの温度が変化した場合にも、FBGに形成されているグレーティングの実効的な周期が変動するため、ポンプ用半導体レーザの発振波長が変動してしまうという問題があった。結果として、SHG素子から出力される緑色光の出力が変動し、映像投射装置から投射される映像の色バランスに悪影響を与えていた。そこで、本実施の形態においては、上記課題への対策として、FBG14を、その形状が直線状となるよう、FBG固定部19に固定した。これにより、FBG14の形状変化によるポンプ用半導体レーザの発振波長の変動を防止し、緑色光の出力安定化を容易に実現している。
また、FBGの温度変化への対策として、FBG14を、装置筐体1内の空気と隔離するようにした。装置筐体1内の温度は電源投入後、装置内の発熱部品の影響により上昇するので、FBG14を装置筐体1内の温度上昇部分に設置した場合、FBG14自体の温度にも変化を与えてしまう。そこで、本実施の形態では、FBG14を、装置外の空気と接する部分に設置した。具体的には、図1のように、筐体1に窪みを設けて実現した。これにより、装置外の空気、言い換えれば室温は装置内の空気に比べて温度変化が小さいため、FBGの温度は安定に保たれやすくなる。
また、消費電力の制限がゆるい場合は、FBG固定部19に、FBG14の温度変化を抑制する制御を行なう温調機構を持たせるようにすれば、よりFBGの温度変化を抑制することができる。温調機構を実現する方法としては、FBG固定部19に、ペルチエ素子などを付加すれば効果的である。FBG14自体は大きな発熱を伴わないため、ペルチエ素子で温調しても消費電力はさほど大きくない。
(3)ポンプLD3aの配置について
本実施の形態では、発熱源となるポンプLD部3aを、SHG素子5からなるべく離して設置した。これにより、ポンプLD部3aにより発生する熱の影響がSHG素子5に伝わりにくくなっている。
図2に、ポンプLD部3aからの距離と周辺の上昇温度の関係を示す。縦軸は、室温からの温度上昇分を示している。ここで言う周辺温度は筐体1内部の温度である。図2では、発熱15Wのポンプ用半導体レーザとファンを用いた場合の結果である。
図2からわかるように、SHG素子5をポンプLD部3aから離すにつれ、筐体1内部の温度が低下しており、3cm以上離れた地点では温度勾配がほとんどなくなっている。
従って、ポンプLD部3aを、SHG素子5から3cm以上離間して設置すれば、ポンプLD部3aで発生する熱の影響が小さく、SHG素子5の変換効率に悪影響を与えるのを防止することができる。
また、ポンプLD部3aを、FBG14からも3cm以上離間して設置すれば、上述したように、FBG14の温度変化も抑制することができ、ポンプ用半導体レーザの発振波長の安定化を図ることができる。
さらに、ポンプLD部3aを、筐体1の内壁に接触させて設置するようにすれば、ポンプLD部3aで発生する熱を集中的に放熱させることができる。つまり、ポンプLD部3aを装置内壁に接触させることで、筐体1全体を放熱板として利用することが可能となり、その結果、放熱効果が向上し、筐体1内部の温度上昇を抑制することが可能となる。
次に、ファイバーレーザ3からの出射光とSHG素子5の偏光方向を一致させる手段について図3を用いて説明する。
通常、ファイバー部3bから出射されるレーザ光の偏光方向をSHG素子5が波長変換する偏光方向に一致させる必要があるが、ファイバー部3bを見ただけでは偏光方向は認識できないという課題があった。
そこで、本実施の形態では、ファイバー部3bの先端にマーカー31を形成し、偏光方向を視認できるようにした。マーカー31の付加により、装置組立時の組立時間の短縮と作製ミスの低減に大きな効果をもたらした。なお、マーカー31は、ファイバー部3bの先端だけでなく、ファイバー部3bを構成するどの部品につけても効果がある。例えば、図9に示されているポラライザー121にマーカーつけておくと、偏光方向を視認することができ、便利である。
このような本実施の形態1の映像投射装置1aによれば、ファイバーレーザ3のファイバー部3bを筐体1の内壁に沿って一周以上の周回軌道を描くように配置するようにしたので、従来の映像投射装置において占有面積の大きかったファイバーレーザ3の影響が低減されるため、映像投射装置自体の小型化を実現することができる。
また、本実施の形態1の映像投射装置1aによれば、熱源となるファイバーレーザ3のポンプLD部3aを、SHG素子5およびFBG14から離れた位置に設置するようにしたので、ポンプLD3aにより発生した熱がSHG素子5およびFBG14に影響を与えるのを防止して、SHG素子5からの光の出力安定化を実現することができる。
また、本実施の形態1の映像投射装置1aによれば、ファイバーレーザ3の一部に形成されるFBG14の温度変化や形状変化を防止するようにしたので、SHG素子5から出力される光の出力安定化を非常に容易に実現することができる。本構成は、例えばノート型パソコンに映像投射装置を内蔵する際に非常に有効な手段である。
なお、本実施の形態1では、スクリーン13にレーザ光を投射し、スクリーン13の反射によって映像を表示するタイプの映像投射装置について説明したが、本発明は、スクリーン背面からレーザ光を投射する背面投射型の映像投射装置に適用できることは明らかである。
また、本実施の形態1では、2次元の画像表示に透過型液晶パネルを用いた場合について説明したが、本発明は、反射型の液晶デバイス、DMD(Digital Micromirror Device)やポリゴンミラー、ガルバノミラー等を用いたスキャニング型の映像投射装置にも適用できる。
(実施の形態2)
本実施の形態2では、ファイバーレーザ3のポンプLD部3aおよびファイバー部3bを映像投射装置の筐体1から分離した構成の映像投射装置について説明する。
図4は、本発明の実施の形態2による映像投射装置1bの概略構成を示す図である。図4において、図1と同一構成要素については同一符号を付している。
本実施の形態2の映像投射装置1bにおいて、上記実施の形態1の映像投射装置1aの構成との相違点は、ファイバーレーザ3のポンプLD部3aが、コンセントのコネクタ部分16に内蔵されている点と、ファイバー部3bが電源コードに内蔵されている点である。本構成は映像投射装置の電源電圧をコンセントより供給する場合において非常に有効な構成である。
以下に、効果について説明する。
ポンプLD部3aは、装置筐体1の外部にあるコンセントのコネクタ部16に内蔵した。このポンプLD部3aで発生した熱は、コンセントのコネクタ部16で放熱される。つまり、ポンプLD部3aで発生した熱は筐体1の外部で放熱されるため、筐体1の内部のSHG素子5やFBG14に与える熱の影響を完全に除去することができる。これにより、SHG素子5から出力される波長変換された緑色光の出力安定化を実現した。
ファイバー部3bは、電源ケーブル15と共に束ね、装置筐体1に結線されるようにした。電源ケーブル15自体の長さが1m以上あるため、ファイバー部3bの長さを確保することができる。そのため、上記実施の形態1のように装置筐体の内壁に沿って一周以上の周回軌道を描くように配置する必要がなくなり、従来の構成に比べて40%の小型化が実現され、装置の移動や設置が非常に容易となる。
このように、本実施の形態2の映像投射装置1bによれば、ファイバーレーザ3のポンプLD部3aをコネクタ部16に内蔵し、ファイバー部3bを電源コードに内蔵するようにしたので、筐体1内におけるファイバーレーザ3が占める面積をより削減することができ、映像投射装置自体の小型化を図ることができる。また、ポンプLD3aで発生した熱を筐体1の外部で放熱させ、筐体1内に与える熱の影響を完全に除去することができため、SHG素子5からの光の出力安定化を図ることができる。
なお、本実施の形態2では、スクリーン13にレーザ光を投射し、スクリーン13の反射によって映像を表示するタイプの映像投射装置について説明したが、本発明は、スクリーン背面からレーザ光を投射する背面投射型の映像投射装置に適用できることは明らかである。
また、本実施の形態2では、2次元の画像表示に透過型液晶パネルを用いた場合について説明したが、本発明は反射型の液晶デバイス、DMDやポリゴンミラー、ガルバノミラー等を用いたスキャニング型の映像投射装置にも適用できる。
(実施の形態3)
本実施の形態3では、装置自体の消費電力低減を目的とした構成の映像投射装置について説明する。
図5は、本発明の実施の形態3による映像投射装置1cの概略構成を示す図である。図5において、図4と同一構成要素については同一符号を付している。
本実施の形態3の映像投射装置1cにおいて、上記実施の形態2の映像投射装置1bの構成との相違点は、SHG素子5からの出射光の前方にダイクロイックミラー17を設けた点と、ダイクロイックミラー17で分岐された光を受光する光電変換デバイス18を設けた点である。
以下に、SHG素子5により波長変換されなかった基本波を電力に変換する機構について説明する。
SHG素子5からは基本波である赤外光と波長変換された高調波が出力される。ここでは、基本波を発生する基本波光源には、上記実施の形態1、2と同様に、ファイバーレーザを使用した。従来、高調波である緑色光はディスプレイ表示用に利用されるが、基本波である赤外光は不要光として波長分離フィルターや赤外吸収フィルターなどで除去していたが、本実施の形態では、ダイクロイックミラー17を用いて赤外光だけを反射させ、光電変換デバイス18へ入射させている。また、本実施の形態において、光電変換デバイス18にはSi系の太陽電池を用いた。太陽電池は一般的に利用され、入手しやすいデバイスであり、小型化も可能である。また、光電変換デバイスとして、Ge、CdS、InP、CdTe、GaAs、AlSbの材料を用いたものも利用可能である。
上記SHG素子5で波長変換されなかった赤外光は、ダイクロイックミラー17で分岐されて光電変換デバイス18に入射され、光電変換デバイス18により電力に変換され、映像投射装置1cの駆動電力として利用される。太陽電池の発電効率は15%程度であった。不要光である赤外光の出力は5W程度であるので、0.75Wの電力が光電変換デバイス18である太陽電池によって作られた。ここで作られた電力は、回路や部品の駆動へ再利用される。本実施の形態では、基本波光源に高出力光源であるファイバーレーザを用いているため、多くの変換電力が得られるので非常に効果が大きい。また、光電変換デバイス18の利用により、装置全体として約5%の電力消費の低減が実現された。
このように、本実施の形態3の映像投射装置1cによれば、SHG素子5により波長変換されなかった赤外光を電力に変換して、本映像投射装置の駆動電力として利用するようにしたので、装置全体の省電力化を図ることができる。
なお、本実施の形態3では、スクリーン13にレーザ光を投射し、スクリーン13の反射によって映像を表示するタイプの映像投射装置について説明したが、本発明はスクリーン背面からレーザ光を投射する背面投射型の映像投射装置に適用できることは明らかである。
また、本実施の形態3では、2次元の画像表示に透過型液晶パネルを用いた場合について説明したが、本発明は反射型の液晶デバイス、DMDやポリゴンミラー、ガルバノミラー等を用いたスキャニング型の映像投射装置にも適用できる。
(実施の形態4)
本実施の形態4では、SHGレーザにより波長変換されなかった赤外光を電力に変換する機構を備えたバッテリー駆動型の映像投射装置について説明する。
図6は、本発明の実施の形態4によるバッテリー駆動の映像投射装置1dの概略構成を示す図である。
本実施の形態4の映像投射装置1dは、青色半導体レーザ20、赤色半導体レーザ21、緑色SHGレーザ22、電池23、ダイクロイックミラー24、スキャニングミラー25、レンズ26、液晶パネル27、光電変換デバイス28、赤外用ダイクロイックミラー29、及び投射レンズ30を有する。
次に、本実施の形態4の映像投射装置1dの動作について説明する。
青色半導体レーザ20、赤色半導体レーザ21、緑色SHGレーザ22を用いてRGB3原色のレーザ光が生成され、ダイクロイックミラー24を用いて合波される。合波されたレーザ光は、スキャニングミラー25によって強度が均一化され、レンズ26を用いて液晶パネル27に照射される。液晶パネル27を透過したレーザ光は、投射レンズ30にスクリーン上に投射される。
このようにして、スクリーン上に映像が投影される。
次に、バッテリー駆動型の映像投射装置における、省電力化対策について説明する。
通常、3色のレーザおよびスキャニングミラー、液晶パネル、装置の駆動回路は、電池23によって電力の供給を受けている。このような電池駆動される映像投射装置において、省電力化はきわめて重要な問題である。
そこで、本実施の形態では、赤外用ダイクロイックミラー29を用いて、緑色SHGレーザ22で波長変換されなかった赤外光を分岐させ、光電変換デバイス28へ入力させた。そして、光電変換デバイス28に入力された赤外光は電力へ変換され、装置の駆動に使用する。これにより、装置全体として約5%の電力消費の低減が実現され、電池の長寿命化を実現した。
このように、本実施の形態4の映像投射装置1dでは、光電変換デバイス28の利用により、緑色SHGレーザ22で波長変換されなかった赤外光を電力に変換し、装置の駆動電力として利用するようにしたので、省電力化を図ることができるとともに、電池の長寿命化を実現させることができる。
なお、本実施の形態4では、SHGレーザ22により波長変換されなかった赤外光を電力に変換する機構を備えたバッテリー駆動型の映像投射装置について説明したが、上記実施の形態1〜3のいずれかの映像投射装置を、本実施の形態で説明したバッテリー駆動型の映像投射装置に適用することも可能である。この場合、SHG素子5で波長変換されなかった基本波を電力に変換することになる。
また、本実施の形態4では、スクリーンにレーザ光を投射し、スクリーンの反射によって映像を表示するタイプの装置について説明したが、本発明はスクリーン背面からレーザ光を投射する背面投射型の映像投射装置に適用できることは明らかである。
また、本実施の形態4では、2次元の画像表示に透過型液晶パネルを用いた場合について説明したが、本発明は反射型の液晶デバイス、DMDやポリゴンミラー、ガルバノミラー等を用いたスキャニング型の映像投射装置にも転用できる。
本発明の映像投射装置は、持ち運びや取り付けが簡単なレーザディスプレイとして利用することができ、例えば、ノート型パソコンに映像投射装置を内蔵する際に非常に有効である。
図1は、本発明の実施の形態1による映像投射装置の概略構成図である。 図2は、上記実施の形態1における、SHG素子の、ポンプ用半導体レーザからの距離と上昇温度との関係を示す図である。 図3は、上記実施の形態1における、ファイバーレーザの先端部のマーカーを示す図である。 図4は、本発明の実施の形態2による映像投射装置の概略構成図である。 図5は、本発明の実施の形態3による映像投射装置の概略構成図である。 図6は、本発明の実施の形態4によるバッテリー駆動型の映像投射装置の概略図である。 図7は、従来のレーザディスプレイの概略構成を示す図である。 図8は、従来のレーザディスプレイに接続可能な機器を示す図である。 図9(a)は、ファイバーレーザの基本構成を示す図、図9(b)は、ファイバーレーザを構成するテーパファイバーの断面図、図9(c)は、ファイバーレーザを構成する希土類ドープファイバーの断面図である。
符号の説明
1a〜1d 映像投射装置
1 筐体
2 レーザ
3a ポンプLD部
3b ファイバー部
4 半導体レーザ
5 SHG素子
6 半導体レーザ
7 レンズ
8 インテグレーター
9 プリズム
10 液晶パネル
11 投射レンズ
12 制御回路
13 スクリーン
14 FBG
15 電源ケーブル
16 コネクタ部
17 ダイクロイックミラー
18 光電変換デバイス
19 FBG固定部
20 青色半導体レーザ
21 赤色半導体レーザ
22 緑色SHGレーザ
23 電池
24 ダイクロイックミラー
25 スキャニングミラー
26 レンズ
27 液晶パネル
28 光電変換デバイス
29 赤外用ダイクロイックミラー
30 投射レンズ
31 マーカー
100 レーザディスプレイ
102 半導体レーザ
103 ファイバーレーザ
103a ファイバーレーザ収納ボックス
104 半導体レーザ
105 SHG素子
107 レンズ
108 インテグレーター
109 プリズム
110 液晶パネル
111 投射レンズ
112 制御回路
116 ポンプ光源
117 テーパファイバー
118 希土類ドープファイバー
119,119a,119b ファイバーブラッググレーティング
120 SHG素子
121 ポラライザー
201 パーソナルコンピュータ
202 ビデオゲーム機
203 光ディスクプレーヤ
204 光ディスクレコーダ
205 カメラ一体型VTR
206 据え置き型VTR
207 BS/CSチューナ
208 TV
209 ハードディスクレコーダ
210 インターネット放送用STB
211 CATV用STB
212 地上波デジタル放送用STB
213 BS HDTV放送用STB

Claims (13)

  1. スクリーン上に映像を投射する映像投射装置において、
    レーザ光を出射するポンプLD部と該ポンプLD部の出射光を増幅するファイバー部とからなるファイバーレーザ、および該ファイバーレーザの出射光の波長を変換し、スクリーンへの投射光を出力するSHG素子を有し、
    前記ファイバー部は、装置筐体の内壁に沿って一周以上の周回軌道を描くように配置されている、
    ことを特徴とする映像投射装置。
  2. 請求項1に記載の映像投射装置において、
    前記SHG素子と、前記ポンプLD部もしくは前記ポンプLD部を含んだ筐体とが分離され、
    前記ポンプLD部は、装置筐体の内壁に接触した状態で設置されている、
    ことを特徴とする映像投射装置。
  3. 請求項2に記載の映像投射装置において、
    前記SHG素子と前記ポンプLD部とは、3cm以上離間されている、
    ことを特徴とする映像投射装置。
  4. 請求項1に記載の映像投射装置において、
    前記ファイバー部を構成するファイバーブラッググレーティングは、その形状が変化しないように固定されている、
    ことを特徴とする映像投射装置。
  5. 請求項1に記載の映像投射装置において、
    前記ファイバー部を構成するファイバーブラッググレーティングの温度変化を抑制する制御を行なう、
    ことを特徴とする映像投射装置。
  6. 請求項1に記載の映像投射装置において、
    前記ファイバー部を構成するファイバーブラッググレーティングは、筐体内部の空気と隔離されている、
    ことを特徴とする映像投射装置。
  7. 請求項1に記載の映像投射装置において、
    前記ファイバー部の一部に、偏光方向を識別するためのマーカーが形成されている、
    ことを特徴とする映像投射装置。
  8. 請求項1に記載の映像投射装置において、
    前記SHG素子により波長変換されなかった基本波を電力に変換する光電変換素子を備えた、
    ことを特徴とする映像投射装置。
  9. スクリーン上に映像を投射する映像投射装置において、
    レーザ光を出射するポンプLD部と該ポンプLD部の出射光を増幅するファイバー部とからなるファイバーレーザを有し、
    前記ポンプLD部は、装置筐体の外に設置されている、
    ことを特徴とする映像投射装置。
  10. 請求項9に記載の映像投射装置において、
    前記ファイバー部は、本映像投射装置の電源コードに内蔵され、
    前記ポンプLD部は、前記電源コードのコネクタ部に内蔵されている、
    ことを特徴とする映像投射装置。
  11. 請求項9に記載の映像投射装置において、
    前記ファイバーレーザからの出射光のうち、波長変換に利用されなかった光を電力に変換する光電変換素子を備えた、
    ことを特徴とする映像投射装置。
  12. スクリーン上に映像を投射する映像投射装置において、
    基本波を出射する基本波光源と、該基本波光源からの出射光の波長を変換し、スクリーンへの投射光を出力するSHG素子とを有し、
    前記SHG素子により波長変換されなかった基本波を電力に変換する光電変換素子を備えている、
    ことを特徴とする映像投射装置
  13. 請求項12に記載の映像投射装置において、
    前記光電変換素子は、Si、Ge、CdS、InP、CdTe、GaAs、AlSbのいずれかの材料を用いたものである、
    ことを特徴とする映像投射装置。
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