JPWO2006022149A1 - 比率分割用ノギス - Google Patents

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Abstract

二つの寸法が黄金分割を構成しているかどうか、高精度で分り易い表示、良好な操作性、幅広い用途、を可能にする。ノギスと類似のスライド機構により黄金分割を表示させる。その手段の一つには、主スライダ部の他、副スライダ部を設け、主スライダ部にピニオンを、本尺部と副スライダ部とにラックを設け、主スライダ部移動aにより駆動力を発生させ、黄金比の寸法bで副スライダを移動させる。その他の手段の一つには、第1の計測寸法値aを寸法計測手段により計測、演算装置に記憶させ、第2の計測寸法値bを、演算装置によりその比率b/aと所定の比率定数xとの誤差b/a−xを演算し、その誤差から文字列や他の数値を演算し、例えば 黄金比からの誤差0.5% 、あるいは 最も近い整数比 2/3 など、と表示させる。

Description

本発明は比率分割位置の指示と寸法計測が容易なノギスに関するものである。
2つの寸法間の比が黄金比となるものは、自然界や美術工芸品等の中に数多く見いだされる。黄金比は多くの人にとって、違和感のない自然さや美しさを感じさせる寸法比として、古代より、知られている。美観は商品価値を高める大きな要素であるため、工業製品、あるいは建築などのデザインやその寸法の決定において、黄金比が活用されている。歯科や形成外科の医療分野でも、手術後に不自然さを感じさせないために、あるいは、積極的に審美上の効果を目的として、黄金比の活用が行われ、現代においても活用範囲は広い。
黄金分割の関係であるかどうか調べるには、2つの寸法値を定規やノギスなどで計測し、電卓でその比率を計算して黄金比となっているかどうか検討する方法がごく一般的だが、多数の寸法値を調べる必要がある場合、これは面倒で非効率的な方法である。調べたいその場で、黄金分割の関係であるかどうか一目で判断出来る計測具があると便利である。また、同じ動作で一挙に寸法まで測ることの出来る計測具があると一層便利である。
一目で黄金分割の関係であるかどうか判断出来る黄金比の計測具の例として図10のようなコンパス状のリンク構造のものが知られている。(例えば特許文献1参照)黄金分割の関係であるかどうかはリンク先端の3つの指示ポイントで示され、一目でわかる。しかし、開き角度が小さいと、中間の指示ポイントは4つのリンクがつぶれた形になるので、指示位置がぐらついて十分な精度を出すことが難しい。開き角度が大き過ぎても指示ポイントの針先(リンク先端)が横向きになって、やはり十分な精度を出せない。また寸法値自体を直接計測できないなどの問題がある。
実開平5−70991号公報
この改善策としては、図11の黄金分割の計測具がある。(例えば非特許文献1参照)5本のリンクを用いた巧妙な機構で前述した中央の指示ポイントのガタを押さえている。しかし、3つの指示ポイントの位置や寸法比を正確にすることは製作上も容易ではない。また、構造上あまり大きく開き角度を広げられず、本体の大きさに比べて計測できる寸法範囲が限られる。リンク先端の鋭角の部分で位置が示されるため非計測対象の計測位置の3点が直線上に並んでいないとかえって計り難い。さらに、構造上分解し難い。開度の微調整が難しく、精度を良くしようとすると逆に動きがかたく、片手では使用しにくい。逆に、一旦、ピンジョイント部分が緩むと、開度位置が保持されず、動きの固さの調整も難しい。また、寸法値は直接表示されないなど、諸問題があった。
Paul B.Feinmann,Dr.med.den. ,D.D.S. 著 「歯科における審美性に関する問題を解決する簡単な測定器具 ゴールデン・ルーラー」 東京歯科産業株式会社 2003
また、これらのようなリンク機構によらない計測具としては、比例分割器の出願例(特許文献2参照)がある。この比例分割器の出願において開示された技術を図12及び、図13によって説明する。細長いキャリア101上の中央部に参照指標102を設け、この参照指標102のそれぞれ反対側に位置する可動指標103,104を有するラック組立体105,106(それぞれの組立体の一体となっている部分を明確にする為、斜線で示す。)が、キャリア101上の中央部に同軸一体回転するように取り付けられ定められた直径比(黄金比など)の大小のピニオン107,108により、互いに反対側に、同時に、移動することにより、定められた直径比(黄金比など)の距離を平行移動するものである。
この方式によれば、図13で示すように、2つの参照指標を開いて、参照指標と可動指標との寸法が最大となる位置や、図12で示すように2つの参照指標を閉じて、参照寸法と可動指標との示す位置が一致する位置など、いずれの場合においても計測可能寸法aより比例分割器の幅L2、あるいはL3が大きい。特に図13の参照指標と可動指標とが最大寸法となる位置では、測定可能な最大寸法の倍程にこの比例分割器の幅L2が大きくなってしまう。つまり、この方式によれば、参照指標を開いても、閉じても、ラックが細長いキャリア101の外部に突き出すという実用上致命的な問題がある。
すなわち、両ラックが計測の邪魔になるとともにラック自体も汚損、損傷しやすい。また例えば机上に置かれた被計測対象の机上面からの垂直方向の計測や、狭い場所での計測が困難である。また、片手では使い難い、寸法計測手段が開示されていない、など多くの問題がある。
特開昭60−67199号公報
ノギスを用いて、ノギス自体の演算装置内部で演算まで行う例としては、特許文献3に示すものがある。指の大きさを測って、指輪サイズまたは番数の選択を演算し、表示するものであるが、計測した2つの寸法値を相互に用いた演算機能は無い。ある1つの計測寸法値を基準として、他の計測寸法値の比率を演算し、表示し、黄金比であるかどうか、その誤差を演算し、表示する機能は無い。
特開平8−193827号公報
解決しようとする問題点は、2寸法間の黄金分割関係の発見や適用において、計測具自体の大きさと比べて計測範囲が狭く、精度が一定せず、開度の微調整が難しく、正確に計測しにくく、あるいは狭い場所で使い難く、片手では扱い難い、などという操作性、実用性の悪さの問題である。
課題解決の手段として、リンク機構を用いず、直尺上のスライド機構により黄金分割を表示させる。本発明の手段の一つは1回のスライド移動動作で黄金分割を3点表示する方法である。すなわち、本尺部上の一端に配したジョウの、指示点もしくは、スライド方向と直角な基準線上から、それ自体のスライド可能な範囲の一方の終端において、この指示点もしくはこの基準線と、それぞれ重なる指示点もしくは基準線を有する主・副の2つのスライダ部が同一方向へ平行移動するスライド構造とし、副スライダ部を中間に、主スライダ部を副スライダ部よりも、前記本尺部上の一端に配したジョウから遠い位置に、配置することと、主スライダ部の前記本尺部上の一端に配したジョウの指示点もしくは基準線からの移動距離をa、副スライダ部の移動距離をb、としたときのb/aを黄金比とすると、その主スライダ部に同軸一体回転可能にピッチ円直径比が1−黄金比の大小ピニオンを設け、本尺部と副スライダ部のラックが主スライダ部から見て同一の向きに移動することと、を主要な特徴とする。
また、本発明の他の一つは、スライド動作2回目に1回目のスライドによる寸法との比率で、または予め定められた比率のうち最も近い比率と誤差で表示するものである。すなわち、第1の測定ジョウを有する本尺部と、この本尺部に移動自在に取り付けられた第2の測定ジョウを有するスライダ部と、これら測定ジョウ間の寸法値を検出する寸法検出手段と、この寸法値を確定入力する入力確定スイッチと、2以上の寸法値から演算を行う演算手段と、その演算結果の表示手段と、を備え、第1の入力確定寸法値と第2の寸法値の比率を演算し、さらに、前記演算装置に予め記憶した定数と前記比率との誤差または比率を演算し、その演算結果を表示する。
ただし、ここに黄金分割とはa:b=b:c、ただしa=b+c(ゆえに a>b>c)の関係をいうものとし、黄金比とは黄金分割1.618:1や1:0.618もしくは0.618:0.382のなかに現れる数値1.618や0.618もしくは0.382、及び、より厳密な値や近似値をさすものとするが、本発明の応用上は、任意の定数や定義式などをも含むものとする。また、記述の煩瑣を避けるために、黄金比を一応0.618として説明をする。
本発明に係る構造によれば、ラックが直尺部からはみ出さずに内部に納まり保護され、ラックの汚損や破損、あるいは計測の邪魔になることもない。また、片手で外側のスライダ部をスライドさせるだけで、内側のスライダ部も黄金比分だけ移動し、その外側のスライダ部をスライドさせる移動量も微調整が容易で、寸法の大小によらず誤差の変動が少なく精度が高く、計測器自体の大きさもコンパクトで、計測の邪魔にならず、計測範囲が広く、活用範囲の広い、扱いやすいものになるという利点がある。
また、上記のラックやピニオンなどが全てこの比例分割ノギスの片側の面に設けることが出来るので、その面の反対側の面にバーニヤや目盛、その他の寸法検出手段を、従来のノギスと同様に、容易に取り付けられるので、その場合には黄金比の確認と同時に寸法値自体を直接、読み取ることができるというメリットもある。
図1は本発明の比率分割用ノギスのいっぱいに開いた状態を示した正面図である。(実施例1) 図2は他の様態である、寸法の比率や近似式表示の場合の、外形図に回路構成を示すブロック図を重ねた説明図である。(実施例3) 図3は図1の寸法検出手段を有する裏面の図である。(実施例1) 図4は閉じた状態の正面図である。(実施例1) 図5は本尺部1のみを示した正面と側面の図である。(実施例1) 図6は副スライダ部2のみを示した正面と側面の図である。(実施例1) 図7は主スライダ部3のみを示した正面と側面の図である。(実施例1) 図8は歯車列にアイドラ61を用いた他の実施例である。(実施例2) 図9は図8に示す切断位置での拡大断面図である。(実施例2) 図10は従来の4節リンク機構によるコンパス状の比例分割器の例である。 図11は従来の他のリンク機構による比例分割器による実施例である。 図12は従来のラックとピニオンによる比例分割具の参照指標と可動指標とが一致する、閉じた状態の説明図である。 図13は従来の比例分割具の参照指標と可動指標とが最大寸法となる、いっぱいに開いた状態の説明図である。 図14は従来のノギスの内側計測用ジョウの位置を示す図である。
符号の説明
1 本尺部
2 副スライダ部
3 主スライダ部
11 長手方向に溝が形成された直尺部
12 主ラック
13 副ラック
14 固定ねじ
15 大ピニオン
16 小ピニオン
21 直尺部の外側測定用ジョウ
22 直尺部の内側測定用ジョウ
23 副スライダ部の内側測定用ジョウ
24 主スライダ部の外側測定用ジョウ
25 主スライダ部の内側測定用ジョウ
31 主バーニヤ目盛
32 副バーニヤ目盛
51 本尺部の内側測定用ジョウの指示線
52 副スライダ部の内側測定用ジョウの指示線
53 主スライダ部の内側測定用ジョウの指示線
54 本尺部の外側測定用ジョウの指示線
55 主スライダ部の外側測定用ジョウの指示線
56 本尺部の内側測定用ジョウ先端の指示点
57 副スライダ部の内側測定用ジョウ先端の指示点
58 主スライダ部の内側測定用ジョウ先端の指示点
61 アイドラ
101 細長いキャリア
102 参照指標
103 第1の可動指標
104 第2の可動指標
105 第1のラック組立体
106 第2のラック組立体
107 大ピニオン
108 小ピニオン
対象形状の中から黄金比を構成する寸法関係を効率的に見出す、あるいは黄金比を多角的に適用して形状を生み出す、もしくは美感や自然な感じに対する客観的データをあたえるため、多目的に使え、使い勝手が良く、寸法の比率関係の指示、及び寸法採取を行うという目的を、単純な構造で、精度よく実現した。
図1は比率分割用ノギスの1実施例である。大きくは3つの部分からなり、直尺部1、副スライダ部2、主スライダ部3からなる。図3はその裏面の寸法検出手段の一例を示す、この寸法検出手段は従来のノギスと同様なので詳細は略すが、副スライダ部2と主スライダ部3に寸法検出手段であるバーニヤ目盛32,31を有していて、それぞれ図のb寸法,a寸法を精密に計測できる。本尺部1は図5に示すように中央長手方向に溝が形成された直尺部11を有し、ほぼ全長にわたって主ラック12が設けられている。副スライダ2は図6に示すように副ラック13が固定されている。主スライダ部3は図7に示すように大小のピニオンが一体同軸で回転可能に取り付けられ、大ピニオン15は本尺部1の主ラック12と、小ピニオン16は副スライダ13と互いに噛合って、かつ、図4のようにこれら3つの部分が閉じるように取り付けられている。
即ち、本尺部1の外側測定用ジョウ21の指示線54と主スライダ部3の外側測定用ジョウ24の指示線55、及び本尺部1の内側測定用ジョウ22、副スライダ部2の内側測定用ジョウ23、主スライダ部3の内側測定用ジョウ25の各指示線51,52,53、及びそれぞれの先端の指示点56,57,58が一致するように、副スライダ部2と副ラック13とが長手方向に位置を調整して固定ねじ14により固定されている。
大ピニオンと小ピニオンのピッチ円直径の比は1−黄金比、即ち0.382に選定されている。図1のベクトル(矢印)で示すように、主スライダ部3を図の右に例えばaだけ移動させると、大小ピニオンは右回転するため副スライダ部2は主スライダ部3からcの距離、相対移動することになる。即ち、図3において寸法関係で表すと、副スライダ部2が主スライダ部3側に近寄った黄金分割b:cを指し示す。大ピニオン15と小ピニオン16のピッチ円直径の黄金比として0.618とした場合には、逆に、副スライダ部2は本尺部1のジョウ22の方に近寄った黄金分割c:bを指し示すことができる。
図3は裏面の寸法検出手段の一例を示す。通常のノギスと同様に外径や内径の寸法計測が可能な他、黄金分割関係におけるa寸法やb寸法の直接計測が可能である。また、図14のA部で示すように直尺部の内側測定用ジョウが図の最左端部から引っ込んで配された、通常のノギスの形状と異なり、図1で示すように本尺部1の内側計測用ジョウ22の指示線51がノギス最左端部にあるので、机上に置かれた物体の高さ計測など端面からの計測が可能である。
このようにして、通常のノギスと同様、片手でも、主スライダ部を大きく動かすことも、小さな微調整も可能となり、a,b,cの3寸法間の黄金分割関係の発見や所要寸法の決定が精度良く、容易になるという効果がある。また、机上や狭い場所でもラック12,13が測定の邪魔になることもなく、共に本尺の内側の溝で保護されるので、ラックが損傷しにくく、左右の端部から外に突き出すこともないので被計測対象を傷めないという効果もある。
また、寸法計測基準の位置は従来、リンク先端部などの3つの指示点で示され、本発明による方式においても図12のB部で示す鋭角の先端部と同様の三角形状の指示点3点とすることも可能であるが、実施例1の方式によれば、各ジョウ端部の各指示線が3本の平行な直線であり、被計測対象の3点が正確に一直線上にない場合など、より正確な計測や位置の表示が可能となるメリットもある。外側計測用ジョウ21,24で被計測物を挟んで正確な寸法を計測した上で、その被計測物を机などの平らな面において、特徴的な部分が黄金分割位置にあるかどうか、理想位置の寸法はいくらなのかといった計測や検討も容易になり、用途が拡大する。
さらにまた、本発明では本尺部1や主ラック12、副ラック13を、より長く製作するだけで、計測可能範囲が容易に拡大可能であるので、広範囲の黄金分割関係の抽出や寸法計測、所要寸法の決定が可能になり、さらに広い分野での応用が可能になるメリットがある。
くわえて、本発明の黄金分割関係位置を指示する機構によると、図3で示したノギスの片側の面にはこれらのラック12,13やピニオン15,16などがないので、従来のノギスと同様の寸法検出手段を具備することが容易に可能である。すなわち、図3の主カーソル部3及び副カーソル部2のバーニヤ目盛31,32という寸法検出手段による他、ピニオンラックによるダイヤル表示や電磁的計測手段によるデジタル表示が実施可能であり、寸法の読取精度がより向上し、また寸法の読取が容易になるという効果を奏する。
図8の実施例は主スライダ部3に歯車列が取り付けられて、本尺部1の主ラック12と副スライダ部2の副ラック13とが、寸法比c/a(c=a−b)で同一方向に平行移動する歯車機構の第2の例である。本尺1上を主スライダ部3が図8の右方向に移動すると、主ラック12によりアイドラピニオン61は右回転を生じ、これと噛合う大歯車15が左回転を生じる。同軸一体回転をする大歯車15と小ピニオン16のピッチ円の直径比を1−黄金比(=c/a)、例えば0.382とすると、実施例1と同様の作用を生ぜしめる。アイドラ61は速度比には影響しない。
さらにこの他の実施例として、アイドラは副ラック13を主スライダ部3から見た相対速度の方向を、主ラック12の主スライダ部3から見た相対速度の方向と、一致させるために用いていれば、この図8で示された方法の他、何個あってもよく、また副ラック側と噛合うものであってもよい。さらにピッチ円の直径比が前記とは必ずしも同一ではない同軸一体回転をする大小歯車が、複数個配置され、互いに噛合って、主ラック12の移動速度と副ラック13の移動速度との比を1−黄金比にするものであっても、同様の作用を生じさせることが出来る。
なお、前記の全てのピニオン及びアイドラはこれらのピッチ円直径と相等しい外径のローラに、ラックは前記ローラ用の走行路に、代替して実施することができ、コストダウンや低騒音化の効果を奏する。
さらに前述のラックとピニオンの噛合わせをワイヤーと滑車(例えばツイストワイヤーを滑車に一撒き巻き、該当ラックと同様の形状かつ取り付け方法であって、歯の無いラック状部材に、該当ラック両端相当の位置で前記ツイストワイヤー各端を固定して配置する例)、チェインとチェイン車(例えば、チェインを直線状に引っ張り、前記ラック状部材に、該当ラック両端相当の位置でチェイン各端を固定する例)、タイミングベルトとタイミングベルト車(例えば、前記チェインと同様の固定方法の例)、などの組み合わせに代替して実施することができ、安価に大型化が可能で、ごみ詰りなどに強くなるという実用上の効果を奏する。
図2の実施例は2回のスライド動作で黄金分割の関係を表示する例を示す。スライド部をスライドし、寸法aを寸法検出手段たる変位検出器によって検出し、入力確定スイッチを押して、第1の入力確定寸法値aを演算装置たる演算制御部に記憶させる。さらにスライド部をスライドさせ、そのときの寸法bを検出し、比率b/aを演算装置で演算する。演算装置には予め、例えば、1、0.382、1/2、2/3、3/5、5/8、8/13、0.618、2の平方根の逆数、3の平方根の逆数、円周率の逆数、などの諸定数を記憶させ、これら諸定数、もしくは1−諸定数と、前記演算した比率との誤差を演算する。モード選択スイッチを寸法表示とした場合、 a寸法 xx.xmm b寸法 yy.ymm c寸法 zz.zmm などと表示装置たるデジタル表示器で表示する。また、モード選択スイッチをパーセント表示とした場合、 b寸法 ss.sパーセント c寸法 rr.rパーセント などと表示する。モード選択スイッチを近似式表示とした場合、 b寸法 3/8 誤差jj.jmm c寸法 5/8 誤差kk.kmm 、あるいは 最も近い整数比 2/3 、などと一度に、もしくは順次、表示する。
この方式によれば、例えば評価の定まった名機、名作、名品とされるデザインを分析する場合など、一度全体寸法aを入力確定すると、各特長点の位置bを次々に変えながら、全体に対する割合や、どのような定数で分割したのか容易にかつ効率的に分析可能となる。特徴のある点の分割比が2/3であるのか、それとも黄金比0.618に対して誤差何パーセントとしているのか、あるいは、むしろ3の平方根の逆数に近いのか、または、黄金分割にほとんど無関係といえるのか、黄金分割位置が何処の特徴点にあたるのか、などといった検討が、大きくても小さくてもかなり広い寸法範囲で、精度よく、机上でも現場でも、被計測対象が実物であっても画像や図面であっても、容易におこなえるようになる。また、多様な分野で用途が拡大でき、分析だけでなく新規デザインなどの創作活動にも応用可能である。
万人向けに美しく自然な印象の形状を生み出すことが求められる用途に適用できる。例えば歯科や形成外科などの審美医療用計測器具として、あるいは時計や自動車等の機械製品、建築、宝飾品、玩具、またはイラストや映像作成のための計測器具としてデザインの分析や客観評価、あるいは新規設計時の利用ができる。むろん、ノギスとしても外径や内径の計測などに使用可能である。

Claims (5)

  1. 直尺部と、この直尺部の一端に第1の測定用ジョウと、この直尺部に平行して主ラックと、を備えた本尺部と、第2の測定用ジョウと、それ自体のスライド方向に平行して副ラックと、を備え、前記直尺部に移動自在に取り付けられた副スライダ部と、第3の測定用ジョウと、回転可能に取り付けられた大小のピニオンと、を備え、前記直尺部に移動自在に取り付けられた主スライダ部と、を具備し、前記本尺部の第1の測定ジョウ側と前記主スライダ部との中間に、前記副スライダ部が配置されており、前記主ラックと前記大ピニオン、前記副ラックと前記小ピニオンと、が直接もしくは他の歯車を介して噛合わされ、前記主ラックと前記副ラックと、が前記主スライダ部から見て常に同じ側に移動するように大小のピニオンが配置された、比率分割用ノギス。
  2. 第1の測定ジョウを有する本尺部と、この本尺部に移動自在に取り付けられた第2の測定ジョウを有するスライダ部と、これら測定ジョウ間の寸法値を検出する寸法検出手段と、この寸法値を確定入力する入力確定スイッチと、2つ以上の検出した寸法値から演算を行う演算手段と、その演算結果の表示手段と、を備え、第1の入力確定寸法値と第2の寸法値の比率を演算し、さらに、前記演算装置に予め記憶した定数と前記比率との誤差または比率を演算し、表示する比率分割用ノギス。
  3. 本尺部の内側測定ジョウの指示線が本尺部の最も端の位置に設けられ、かつこの測定ジョウの指示線がスライド部の移動方向と直角に配されてなる前記請求項1の比率分割用ノギス。
  4. 本尺部の内側測定ジョウの指示線が本尺部の最も端の位置に設けられ、かつこの測定ジョウの指示線がスライド部の移動方向と直角に配されてなる前記請求項2の比率分割用ノギス。
  5. 本尺部、または主スライド部、もしくは副スライド部、の少なくとも1つに、寸法検出手段を有する前記請求項1の比率分割用ノギス
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