JPWO2005084932A1 - 管状体及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

管状体としてのゴルフシャフトは、円筒状の素管と、該素管の外周面全体にわたって形成された下地層とを備えている。ゴルフシャフトの外周面の中央部には、装飾層が形成されている。装飾層は、下地層の表面に積層された模様層と、該模様層の表面全体にわたって積層された液晶層と、該液晶層の表面全体にわたって積層された透光層とから構成されている。液晶層は液晶フィルムにより構成され、コレステリック液晶フィルムにより構成されることが好ましい。

Description

本発明は、ゴルフシャフト、スキーのストック、野球用バット、バドミントン又はテニスのラケットのフレーム等に使用される管状体及びその製造方法に関するものである。
ゴルフシャフト、スキーのストック、野球用バット、バドミントン又はテニスのラケットのフレーム等に使用される管状体は繊維強化樹脂により形成され、外周面に装飾が施されている。例えば、ゴルフシャフトの外周面には、染料又は顔料を含有する塗料をゴルフシャフトの外周面に塗布することにより、所望の色相を有する装飾が施されている。塗料の具体例としては、ウレタン樹脂系塗料、及びアクリル樹脂系塗料が挙げられる。
近年、ユーザーの好みの多様化に対応するために、光輝性を有する装飾が外周面に施されて高級感等の意匠性が高められたゴルフシャフトが知られている。例えば、特許文献1〜3には、光の干渉作用により干渉色を呈する装飾層が外周面に形成された管状体が開示されている。装飾層は、光反射粒子が混入された塗料により形成されている。光反射粒子の具体例としては、ガラス又はマイカ(雲母)から成るとともに表面に金属層が形成された粒子、金属酸化物のように金属元素と金属以外の元素とから成る金属化合物製の粒子、及び樹脂フィルム上に金属膜を形成した後に樹脂フィルムを粒子状に砕くことにより得られる粒子が挙げられる。特許文献4には、ホログラム箔等が粘着層を介して外周面に固着された管状体が開示されている。
ところが、前記特許文献1〜3に開示された管状体では、デザインの多様化に対応するために、粒径、金属の種類等を変更した多品種の光反射粒子を用意する必要がある。また、このような多品種の光反射粒子を用いたとしても、光反射粒子により得られる意匠は単に塗装のカラーシフトであり、塗装により得られる意匠の領域を超えていない。そのため、特許文献1〜3の管状体はユーザーの多様な要望に答えていない。一方、特許文献4に開示された管状体は、ホログラム箔等によって光輝性が高められているのみであり、色調の変化を得ることができない。さらに、ホログラム箔は粘着層を介して管状体の外周面に固着されていることから、管状体の外周面に粘着層を形成する必要がある。そのため、特許文献4に開示された管状体の製造は煩雑である。
特開平3−219822号公報 特開平11−333038号公報 特開2001−9938号公報 特開平9−182546号公報
本発明は、簡単な製造工程で、デザイン性の高い光輝性のある色調の管状体及びその製造方法を提供するものである。
本発明の一態様では、繊維強化樹脂により形成される素管と、素管の外周面に設けられる装飾層とを備える管状体が提供される。前記装飾層は、素管の外周面に設けられる模様層と、模様層の表面に設けられる液晶層と、液晶層の表面に設けられ、透光性を有する透光層とを備える。前記素管の外周面には、透光性を有する保護層が前記装飾層の全体を覆うように設けられる。
本発明の別の態様では、繊維強化樹脂により形成される素管と、素管の外周面に設けられる装飾層とを備える管状体が提供される。前記装飾層は、素管の外周面に設けられる模様層と、模様層の表面に設けられる液晶層と、液晶層の表面全体にわたって設けられ、透光性を有するとともに液晶層を保護する透光層とを備える。
本発明の更に別の態様では、繊維強化樹脂により形成される素管と、素管の外周面に設けられる模様層、模様層の表面に設けられる液晶層、及び液晶層の表面に設けられ、透光性を有する透光層を備えた装飾層と、前記装飾層の全体を覆うように前記素管の外周面に設けられ、透光性を有する保護層とを備える管状体の製造方法が提供される。この製造方法は、前記素管の外周面に模様層を設ける工程と、前記模様層の表面に液晶層を設けるとともに、液晶層の表面に透光層を設ける工程と、前記素管の外周面に保護層を設ける工程とを備える。
本発明の更に別の態様では、繊維強化樹脂により形成される素管と、素管の外周面に設けられる模様層、模様層の表面に設けられる液晶層、及び液晶層の表面全体にわたって設けられ、透光性を有する透光層を備える装飾層とを備える管状体の製造方法が提供される。この製造方法は、前記素管の外周面に模様層を設ける工程と、前記模様層の表面に液晶層を設けるとともに、液晶層の表面に透光層を設ける工程とを備える。
実施形態に係るゴルフシャフトを示す側面図。 図1の2−2線における拡大断面図。 (a)〜(d)は装飾層及び保護層の製造工程を示す拡大断面図。
以下、本発明をゴルフシャフトに具体化した一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、管状体としてのゴルフシャフト1は、円管状の素管10と、該素管10の外周面全体にわたって形成された下地層11とを備えている。素管10は、合成樹脂が含浸された強化繊維、すなわち繊維強化樹脂により形成されている。合成樹脂の具体例としては、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂等の熱硬化性樹脂が挙げられ、強化繊維の具体例としては、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、金属繊維、及びセラミック繊維が挙げられる。下地層11はエポキシ樹脂、ウレタン樹脂等の合成樹脂により形成され、素管10の外周面を保護する保護層としての役割を担う。下地層11は無色でもよいし、有色でもよい。下地層11が有色の場合、下地層11は単一の色相を有してもよいし、形成される場所によって異なる色相を有してもよいし、複数の色相が重ねられて構成されてもよい。
ゴルフシャフト1の外周面の中央部には、ゴルフシャフト1の意匠性を高める装飾層2が形成されている。装飾層2の形状はゴルフシャフト1のデザインに応じて任意に決定されるが、本実施形態ではゴルフシャフト1の長手方向に沿って延びる帯状である。図1及び図2に示すように、装飾層2において、長手方向の長さW1は300mm程度であり、短手方向の長さW2は20mmであり、厚みtは6μm程度である。装飾層2の厚みtはまた、10〜30μm程度であってもよい。
図2に示すように、装飾層2は、下地層11の表面に積層された模様層12と、該模様層12の表面全体にわたって積層された液晶層13と、該液晶層13の表面全体にわたって積層された透光層14とから構成されている。
模様層12は、染料、顔料等の色素を含有する合成樹脂により、所望の色相を有するように、且つ装飾層2の形状に対応する形状に形成されている。模様層12は、その色相及び形状により、ゴルフシャフト1の意匠性を高める役割を担う。模様層12はまた、下地層11と液晶層13とを接着させる接着層としての役割も担う。模様層12の色相はゴルフシャフト1のデザインに応じて任意に決定される。模様層12を形成する合成樹脂の具体例としては、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、及びエポキシ樹脂が挙げられる。
液晶層13は、液晶性高分子を含有する液晶材料により形成されている。具体的には、液晶層13は、液晶性高分子が3次元的に種々の構造で配向した状態で固定された液晶フィルムから成る。液晶層13は、含有する液晶性高分子によって模様層12の色相を容易、且つ鮮明に変化させることで、ゴルフシャフト1の意匠性を高める役割を担う。液晶フィルムの具体例としては、一軸延伸された液晶フィルム、ねじれ位相差フィルム、及びコレステリック液晶フィルムが挙げられ、これらの中でも、コレステリック液晶フィルムが好ましい。すなわち、液晶層13を形成する液晶材料はコレステリック液晶材料が好ましい。
コレステリック液晶は螺旋構造を有しており、コレステリック液晶の螺旋軸はフィルムの厚さ方向とほぼ平行である。従って、コレステリック液晶フィルムでは、フィルム内部の液晶性高分子がフィルムの厚さ方向に沿って規則的に捻れた状態で配向されている。コレステリック液晶フィルムはまた、コレステリック液晶の螺旋構造のピッチに対応した層構造を有している。これら構造に起因して、コレステリック液晶フィルムは、特定の波長帯域における円偏光選択反射特性を発揮する。そのため、コレステリック液晶フィルムは、液晶層13として模様層12の表面に積層された場合、模様層12の色相を他の液晶フィルムに比べて鮮明に変化させることができる。コレステリック液晶フィルムはまた、液晶層13を介して模様層12を見る角度に応じて模様層12の色調が変化する多色性も発揮することができる。
透光層14は透光性を有する合成樹脂により形成され、透光層14に入射した光を透過させて液晶層13及び模様層12に入射させる役割を担う。透光層14を形成する合成樹脂の具体例としては、アクリル系オリゴマーを主成分とする光硬化型樹脂又は電子線硬化型樹脂、及びエポキシ系の光硬化型樹脂又は電子線硬化型樹脂が挙げられ、これら樹脂は透明又は半透明である。
下地層11の表面において、保護層15は装飾層2の全体を覆うように形成され、装飾層2、特に液晶層13の耐溶剤性、耐候性等を高める役割を担う。さらに、保護層15は透光性を有する合成樹脂により形成され、保護層15に照射された光を透過させて透光層14、液晶層13及び模様層12に入射させる役割も担う。保護層15を形成する合成樹脂の具体例としては、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、及びフッ素樹脂が挙げられ、これら樹脂は透明又は半透明である。保護層15の厚みは、例えば30〜100μmである。
次に、ゴルフシャフト1の製造方法について説明する。ゴルフシャフト1は、素管10を製造する工程、下地層11を形成する工程、装飾層2を形成する工程、及び保護層15を形成する工程を経て製造される。
素管10を製造する工程では、マンドレルの表面に繊維強化樹脂製の基材、すなわちプリプレグを巻回した後、プリプレグの表面に熱収縮性テープを巻回する。プリプレグの形状の具体例としては、シート状、ロービング状、及びフィラメント状が挙げられ、プリプレグをマンドレルの表面に巻回する方法の具体例としては、シートワインディング法、テープラッピング法、及びフィラメントワインディング法が挙げられる。次いで、加熱及び加圧によりプリプレグを硬化させた後、マンドレルの脱芯及び熱収縮性テープの剥離を行って素管10を得る。続いて、例えば研磨によって素管10の外周面を平滑化させる。
下地層11を形成する工程では、図3(a)に示すように、下地層11を形成する合成樹脂を含有した塗料を素管10の外周面に塗布した後、例えば熱硬化処理を施すことにより、素管10の外周面上に下地層11を形成する。下地層11の形成において、熱硬化処理温度は例えば90℃であり、熱硬化処理時間は例えば90分である。
装飾層2を形成する工程は、模様層12を形成する工程と、液晶層13及び透光層14を形成する工程とを含む。模様層12を形成する工程では、図3(b)に示すように、例えば、しごき塗装、又はスプレーガンを用いた吹き付け塗装により、模様層12を形成する合成樹脂を含有した塗料を下地層11の表面に塗布する。また、例えば、模様層12を形成する合成樹脂を含有したインキを用いたスクリーン印刷により、該インキを下地層11の表面に塗布する。しごき塗装による塗料の塗布とは、素管10を塗料中に浸漬させた後、リング状のゴム部材に素管10を通すことによって素管10から余分な塗料を取り除きながら素管10を塗料中から引き上げることにより、下地層11の表面に塗料を塗布することである。しごき塗装又は吹き付け塗装に用いられる塗料に含まれる合成樹脂の具体例としては、ウレタン樹脂、及びアクリル樹脂が挙げられる。スクリーン印刷に用いられるインキに含まれる合成樹脂の具体例としては、エポキシ樹脂が挙げられる。
次いで、熱硬化処理等の合成樹脂の硬化処理を施すことにより、下地層11の表面に模様層12を形成する。このとき、得られる模様層12は合成樹脂が完全に硬化した状態ではなく、半硬化した状態が好ましい。具体的には、得られる模様層12の鉛筆硬度はF〜Hが好ましい。模様層12の鉛筆硬度はJIS K5600−5−4に従って測定される。得られる模様層12の硬化の程度が低すぎる場合、すなわち模様層12の鉛筆硬度がF未満の場合には、模様層12がその形状を維持することが困難なことから、模様層12の表面に液晶層13及び透光層14を積層することが困難になってゴルフシャフト1の製造効率が低下するおそれがある。得られる模様層12の硬化の程度が高すぎる場合、すなわち模様層12の鉛筆硬度がHを超える場合には、模様層12と、熱転写によって模様層12に密着する液晶層13との密着の程度が低くなるおそれがある。従って、模様層12の形成における合成樹脂の硬化処理の条件は、得られる模様層12の鉛筆硬度が前記範囲となる条件が好ましい。例えば、模様層12を形成する合成樹脂として(株)セイコーアドバンス社製のエポキシ樹脂の1000番タイプを用いた場合、熱硬化処理温度は92〜95℃が好ましく、熱硬化処理時間は3分が好ましく、得られる模様層12の鉛筆硬度はHである。
液晶層13及び透光層14を形成する工程では、まず、ポリエチレンテレフタレートフィルム等の基材フィルムの表面に、透光層14を形成する合成樹脂を含有したクリヤー接着剤を塗布し、その上に液晶フィルムを積層した後、クリヤー接着剤を硬化させて接着フィルムを形成することにより、基材フィルム、接着フィルム及び液晶フィルムが順に積層された積層フィルムを製造する。クリヤー接着剤とは透光性を有する接着剤のことである。液晶フィルムは接着フィルムと密着しており、接着フィルムを介して基材フィルムと接着している。基材フィルムは接着フィルムから剥離可能である。
次いで、図3(c)に示すように、模様層12と液晶フィルム16とが対向するように、模様層12上に積層フィルム17を載置する。続いて、液晶フィルム16の模様層12への熱転写及び常温への冷却を行うことにより、模様層12と液晶フィルム16とを密着させる。常温とはゴルフシャフト1が通常取り扱われるときの温度のことであり、例えば25℃である。冷却が不十分な場合、液晶フィルム16の模様層12への熱転写の際に液晶フィルム16の一部が下地層11に接触していると、当該接触箇所において液晶フィルム16が下地層11に密着してその除去が困難になるおそれがある。熱転写の際の加熱温度は180〜200℃が好ましく、加熱時間は2〜3秒が好ましい。模様層12は、液晶フィルム16の模様層12への熱転写の際に、液晶フィルム16と密着しながら完全に硬化する。
そして、基材フィルム18を接着フィルム19から剥離した後、液晶フィルム16及び接着フィルム19を模様層12の周縁に沿って切断することにより、図3(d)に示すように、液晶フィルム16から成る液晶層13、及び接着フィルム19から成る透光層14を、模様層12の表面全体にわたって順に積層された状態で得る。このとき、透光層14は、保護層15が形成されるまで液晶層13を保護する保護層としての役割を担う。
保護層15を形成する工程では、図2に示すように、例えば、しごき塗装、吹き付け塗装、又は刷毛塗り塗装により、保護層15を形成する合成樹脂を含有したクリヤー塗料を、装飾層2の全体を覆うように下地層11の表面に塗布した後、例えば熱硬化処理を施すことにより、下地層11の表面に保護層15を形成する。クリヤー塗料とは透光性を有する塗料のことである。保護層15の形成において、熱硬化処理温度は例えば90℃であり、熱硬化処理時間は例えば20分である。
以上詳述したように、本実施形態では以下の特徴を有する。
・ 本実施形態の装飾層2は保護層15により保護され、且つ模様層12、液晶層13及び透光層14を備えている。透光層14及び保護層15は、透光性を有する合成樹脂により形成されている。そのため、保護層15に照射された太陽光等の光は、該保護層15及び透光層14を透過した後、液晶層13及び模様層12に入射される。その結果、ゴルフシャフト1の意匠性は、模様層12の色相及び形状により高められるうえ、液晶層13に起因する模様層12の色相の容易、且つ鮮明な変化により更に高められる。従って、装飾層2は、従来の光反射粒子を用いた場合に比べて模様層12の色相の変化が鮮明であるとともに輝度が高く、従来に比べてデザイン性の高い光輝性のある色調を提供することができる。そのため、ゴルフシャフト1の高級感等の意匠性を高めることができる。
・ 液晶層13及び透光層14は、液晶フィルム16の模様層12への熱転写及び冷却を行った後、模様層12の周縁に沿って液晶フィルム16及び接着フィルム19を切断することにより形成されている。そのため、光反射粒子が混入された塗料の塗布により形成される従来の装飾層、又は蒸着若しくはスパッタリングによって形成される装飾層に比べて装飾層2が容易に形成されることから、ゴルフシャフト1を簡単に製造することができる。
本発明では以下のような実施形態も可能である。
・ 前記実施形態において、液晶層13及び透光層14は、模様層12の表面の一部にのみ形成されてもよい。
・ 前記実施形態において保護層15を省略してもよい。この場合、透光層14は液晶層13の表面全体にわたって積層され、液晶層13を保護する保護層としての役割も担う。
・ 前記実施形態において、管状体として、ゴルフシャフト1をスキーのストック、野球用バット、バトミントンのラケット又はテニスラケットのフレーム等に変更してもよい。この場合、管状体は、ゴルフシャフト1のように比較的緩やかな3次元曲面を有するものが好ましい。
・ 前記実施形態において下地層11を省略してもよい。この場合、素管10の外周面全体にわたって模様層12を形成し、該模様層12の表面の一部に液晶層13及び透光層14を積層してもよい。さらに、保護層15は、模様層12の表面全体にわたって積層される。
・ 前記実施形態において、模様層12と液晶フィルム16との密着を、接着剤を用いて行ってもよく、液晶フィルム16の模様層12への圧着により行ってもよい。
【0002】
られているのみであり、色調の変化を得ることができない。さらに、ホログラム箔は粘着
層を介して管状体の外周面に固着されていることから、管状体の外周面に粘着層を形成す
る必要がある。そのため、特許文献4に開示された管状体の製造は煩雑である。
【特許文献1】特開平3−219822号公報
【特許文献2】特開平11−333038号公報
【特許文献3】特開2001−9938号公報
【特許文献4】特開平9−182546号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
[0005] 本発明は、簡単な製造工程で、デザイン性の高い光輝性のある色調の管状
体及びその製造方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
[0006] 本発明の一態様では、繊維強化樹脂により形成される素管と、素管の外周
面に設けられる装飾層とを備える管状体が提供される。前記装飾層は、素管の外周面に設
けられる模様層と、模様層の表面に設けられる液晶層と、液晶層の表面に設けられ、透光
性を有する透光層とを備える。前記素管の外周面には、透光性を有する保護層が前記装飾
層の全体を覆うように設けられる。液晶層は液晶性高分子が固定されたコレステリック液
晶フィルムからなる。コレステリック液晶は螺旋構造を有し、コレステリック液晶の螺旋
軸はコレステリック液晶フィルムの厚さ方向と平行である。コレステリック液晶フィルム
はコレステリック液晶の螺旋構造のピッチに対応した層構造を有している。
[0007] 本発明の別の態様では、繊維強化樹脂により形成される素管と、素管の外
周面に設けられる装飾層とを備える管状体が提供される。前記装飾層は、素管の外周面に
設けられる模様層と、模様層の表面に設けられる液晶層と、液晶層の表面全体にわたって
設けられ、透光性を有するとともに液晶層を保護する透光層とを備える。液晶層は液晶性
高分子が固定されたコレステリック液晶フィルムからなる。コレステリック液晶は螺旋構
造を有し、コレステリック液晶の螺旋軸はコレステリック液晶フィルムの厚さ方向と平行
である。コレステリック液晶フィルムはコレステリック液晶の螺旋構造のピッチに対応し
た層構造を有している。
【0003】
[0008] 本発明の更に別の態様では、繊維強化樹脂により形成される素管と、素管
の外周面に設けられる模様層、模様層の表面に設けられる液晶層、及び液晶層の表面に設
けられ、透光性を有する透光層を備えた装飾層と、前記装飾層の全体を覆うように前記素
管の外周面に設けられ、透光性を有する保護層とを備える管状体の製造方法が提供される
。液晶層は液晶性高分子が固定されたコレステリック液晶フィルムからなる。コレステリ
ック液晶は螺旋構造を有し、コレステリック液晶の螺旋軸はコレステリック液晶フィルム
の厚さ方向と平行である。コレステリック液晶フィルムはコレステリック液晶の螺旋構造
のピッチに対応した層構造を有している。この製造方法は、前記素管の外周面に模様層を
設ける工程と、前記模様層の表面に液晶層を設けるとともに、液晶層の表面に透光層を設
ける工程と、前記素管の外周面に保護層を設ける工程とを備える。
[0009] 本発明の更に別の態様では、繊維強化樹脂により形成される素管と、素管
の外周面に設けられる模様層、模様層の表面に設けられる液晶層、及び液晶層の表面全体
にわたって設けられ、透光性を有する透光層を備える装飾層とを備える管状体の製造方法
が提供される。液晶層は液晶性高分子が固定されたコレステリック液晶フィルムからなる
。コレステリック液晶は螺旋構造を有し、コレステリック液晶の螺旋軸はコレステリック
液晶フィルムの厚さ方向と平行である。コレステリック液晶フィルムはコレステリック液
晶の螺旋構造のピッチに対応した層構造を有している。この製造方法は、前記素管の外周
面に模様層を設ける工程と、前記模様層の表面に液晶層を設けるとともに、液晶層の表面
に透光層を設ける工程とを備える。
【図面の簡単な説明】
[0010][図1]実施形態に係るゴルフシャフトを示す側面図。
[図2]図1の2−2線における拡大断面図。
[図3](a)〜(d)は装飾層及び保護層の製造工程を示す拡大断面図。
【発明を実施するための最良の形態】
[0011] 以下、本発明をゴルフシャフトに具体化した一実施形態を図面に基づいて
詳細に説明する。
図1に示すように、管状体としてのゴルフシャフト1は、円管状の素管10と、該素管
10の外周面全体にわたって形成された下地層11とを備えている。素管10は、合成樹
脂が含浸された強化繊維、すなわち繊維強化樹脂により形成されている。合成樹脂の具体
例としては、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂等の熱硬化性樹脂が挙げられ、強化繊維の具体
例としては、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、金属繊維、及びセラミック繊維が挙
げられる。下地層11はエポキシ樹脂、ウレタン樹脂等の合成樹脂により形成され、素管
10の外周面を保護する保護層としての役割を担う。下地層11は無色でもよいし、有色
でもよい。下地層11が有色の場合、下地層11は単一の色相を有してもよいし、形成さ
れる場所によって異なる色相を有してもよいし、複数の色相が重ねられて構成されてもよ
い。
[0012] ゴルフシャフト1の外周面の中央部には、ゴルフシャフト1の意匠性を高
める装飾層2が形成されている。装飾層2の形状はゴルフシャフト1のデザインに応じて
任意に決定されるが、本実施形態ではゴルフシャフト1の長手方向に沿って延びる帯状で
ある。図1及び図2に示すように、装飾層2において、長手方向の長さW1は300mm
程度

Claims (12)

  1. 繊維強化樹脂により形成される素管と、素管の外周面に設けられる装飾層とを備える管状体であって、
    前記装飾層は、素管の外周面に設けられる模様層と、模様層の表面に設けられる液晶層と、液晶層の表面に設けられ、透光性を有する透光層とを備え、
    前記素管の外周面において、透光性を有する保護層が前記装飾層の全体を覆うように設けられることを特徴とする管状体。
  2. 前記素管の外周面には下地層が設けられ、前記装飾層及び前記保護層は下地層の上に設けられる請求項1に記載の管状体。
  3. 繊維強化樹脂により形成される素管と、素管の外周面に設けられる装飾層とを備える管状体であって、
    前記装飾層は、素管の外周面に設けられる模様層と、模様層の表面に設けられる液晶層と、液晶層の表面全体にわたって設けられ、透光性を有するとともに液晶層を保護する透光層とを備えることを特徴とする管状体。
  4. 前記素管の外周面には下地層が設けられ、前記装飾層は下地層の上に設けられる請求項3に記載の管状体。
  5. 前記液晶層はコレステリック液晶材料により形成される請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の管状体。
  6. 前記液晶層は、液晶材料の模様層への熱転写により設けられる請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の管状体。
  7. 繊維強化樹脂により形成される素管と、素管の外周面に設けられる模様層、模様層の表面に設けられる液晶層、及び液晶層の表面に設けられ、透光性を有する透光層を備えた装飾層と、前記装飾層の全体を覆うように前記素管の外周面に設けられ、透光性を有する保護層とを備える管状体の製造方法であって、
    前記素管の外周面に模様層を設ける工程と、
    前記模様層の表面に液晶層を設けるとともに、液晶層の表面に透光層を設ける工程と、
    前記素管の外周面に保護層を設ける工程とを備える管状体の製造方法。
  8. 前記模様層を設ける工程に先立ち、前記素管の外周面に下地層を設ける工程を更に備える請求項7に記載の管状体の製造方法。
  9. 繊維強化樹脂により形成される素管と、素管の外周面に設けられる模様層、模様層の表面に設けられる液晶層、及び液晶層の表面全体にわたって設けられ、透光性を有する透光層を備える装飾層とを備える管状体の製造方法であって、
    前記素管の外周面に模様層を設ける工程と、
    前記模様層の表面に液晶層を設けるとともに、液晶層の表面に透光層を設ける工程とを備えることを特徴とする管状体の製造方法。
  10. 前記模様層を設ける工程に先立ち、前記素管の外周面に下地層を設ける工程を更に備える請求項9に記載の管状体の製造方法。
  11. 前記素管の外周面に模様層を設ける工程において得られた模様層の鉛筆硬度がF〜Hであり、
    その模様層への液晶材料の熱転写により前記液晶層が設けられる請求項7から請求項10のいずれか一項に記載の管状体の製造方法。
  12. 前記液晶層は液晶フィルムにより構成され、前記模様層と液晶フィルムとが対向するように、模様層上に液晶フィルムを載置した後、液晶フィルムの模様層への熱転写により、模様層に液晶フィルムが密着され、
    該液晶フィルムの表面に透光層を構成するフィルムが積層され、前記模様層の周縁に沿って、液晶フィルム及び透光層を構成するフィルムを切断することにより、液晶層及び透光層が設けられる請求項11に記載の管状体の製造方法。
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