JPWO2005073373A1 - 傷害を受けたdna断片の収集法 - Google Patents
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Abstract
Description
即ち、本発明は以下の通りである。
(1)DNAを含む試料中の酸化ストレスにより傷害された領域のDNA断片を収集する方法であって、試料からDNAを抽出し、断片化した後、傷害により修飾された修飾ヌクレオシドまたは該修飾ヌクレオシドを含むポリヌクレオチドに特異的な一次抗体とインキュベートし、沈降した複合体を回収し、該複合体から傷害されたDNA断片を回収することを特徴とする方法。
(2)断片化により得られた修飾ヌクレオシドを含むDNA断片1個に対して抗体分子の数が50倍以上である、(1)記載の方法。
(3)修飾ヌクレオシドが8−ヒドロキシ−2’−デオキシグアノシン、シクロブタン型ピリミジン二量体およびアクロレイン付加2’−デオキシヌクレオシドから選択される、(1)又は(2)記載の方法。
(4)アクロレイン付加2’-デオキシヌクレオシドがアクロレイン付加2’-デオキシアデノシンである、(1)〜(3)のいずれかに記載の方法。
(5)抗体がモノクローナル抗体である(1)〜(4)のいずれかに記載の方法。
(6)上記(1)〜(5)のいずれかに記載の方法によって回収したDNA断片を臭化エチジウム法によって定量し、その多寡により当該DNA試料の酸化ストレスによる傷害の程度を評価する方法。
(7)上記(1)〜(5)のいずれかに記載の方法によって回収したDNA断片をクローニングし、塩基配列を決定し、その配列情報と既知のゲノムの配列情報とを比較することにより、酸化ストレスに対して感受性の遺伝子領域を同定する方法。
なお、シクロブタン型ピリミジン二量体(CPD)は、紫外線によって最も高頻度に生成されるDNA傷害の一つである。また、アクロレインは膜脂質の過酸化によって生成する不飽和アルデヒドの一つであり、広く環境中に検出されると同時に、酸化ストレス下の細胞内にも認められる[内田ら(Uchida et al.), J. Biol. Chem.273: 16058, 1998]。アクロレインは非常に反応性が高く、核酸と反応して付加物を形成するので、酸化ストレス下でヌクレオシドがアクロレインと反応して付加物を形成することが知られている。本発明は、酸化ストレス下でアクロレインと反応して修飾される任意のヌクレオシドを対象としているが、本発明方法にとって、アクロレイン付加2’-デオキシヌクレオシドが好ましく、アクロレイン付加2’−デオキシアデノシンが特に好ましい。
ポリクローナル及びモノクローナル抗体の製造法は、既知である。例えば、Antibodies; A Laboratory Manual,Lane,H,D.ら編,Cold Spring Harbor Laboratory Press出版 New York 1989年、Kohlerら,Nature,256:495-497(1975)及びEur.J.Immunol.6:511-519(1976); Milsteinら,Nature 266: 550-552(1977);Koprowskiら、米国特許第4,172,124号)等を参照。修飾デオキシヌクレオシドに対する抗体は、適当な担体(例えば、カサガイヘモシアニン(KLH))等)とハプテン抗原として合成修飾デオキシヌクレオシドとの複合体を免疫原DNAとし、通常の方法で製造することができる。修飾ヌクレオシドを含むポリヌクレオチド(DNA断片)は、上記修飾デオキシヌクレオシドに対する抗体により認識される。
ポリクローナル抗体を得るには、前記のようにして調製した免疫原DNAを用いて動物を免疫する。哺乳動物(例えばラット、マウス、ウサギ、ヒトなど)に静脈内、皮下又は腹腔内に適当量を投与することにより行う。また、免疫の間隔は特に限定されず、数日から数週間間隔、好ましくは2〜3週間間隔で、1〜10回、好ましくは4〜5回である。最終の免疫日から7〜10日後に抗体価を測定し、最大の抗体価を示した日に採血し、抗血清を得る。抗体価の測定は、酵素免疫測定法(ELISA)、放射性免疫測定法(RIA)、免疫組織染色法等により行うことができる。
抗血清から抗体の精製が必要とされる場合は、硫安塩析法、イオン交換クロマトグラフィー、ゲル濾過、アフィニティークロマトグラフィーなどの公知の方法を適宜選択して、又はこれらを組み合わせることにより精製することができる。
モノクローナル抗体を得るには、免疫原DNAを用いて動物を免疫する。免疫は、哺乳動物(例えばラット、マウスなど)に静脈内、皮下又は腹腔内に適当量を投与することにより行う。免疫の間隔は特に限定されず、数日から数週間間隔、好ましくは2〜3週間間隔で、最低4〜5回行う。そして、最終免疫後、抗体産生細胞を採集する。抗体産生細胞としては、脾臓細胞が好ましい。
また、クロブタン型ピリミジン二量体(CPD)に対するモノクローナル抗体としてTDM−2[森ら(Mori et al.), Photochem Photobiol 54: 225, 1991]が知られている。さらに、8−ニトログアノシンに対する抗体も提供されている(Clone#NO2G52、同仁)。
さらに、アクロレインと2’−デオキシアデノシンとの反応物に対するモノクローナル抗体も文献既知の方法で作製できる[河井ら(Kawai et al.), J. Biol. Chem. 278: 50346, 2003]。
本発明方法の概略を、主として8−OHdGとそのモノクローナル抗体N45.1を用いて説明するが、当業者ならば、本発明は任意の修飾デオキシヌクレオシドまたは修飾デオキシヌクレオシドを含むDNAに対する抗体を用いて実施可能であることを理解するであろう。
ベクターにDNA断片を挿入するには、まず、精製したDNA断片を適当な制限酵素酵素で切断して、ベクターDNAの制限酵素部位又はマルチクローニングサイトに挿入してベクターに連結する方法などが採用される。
また、組換えベクターの宿主への導入方法も当該技術分野で既知であり、カルシウムイオンを用いる方法、エレクトロポレーション法、リン酸カルシウム法、リポフェクション法等が挙げられる。
本発明の方法によるDNA断片の収集は、一般に、以下の工程は通常用いられる方法を採用しているが、目的物がDNA中に極微量(一般に出発物質としての試料DNAの量の100分の1〜1,000分の1程度)しか存在しない傷害DNAであることから、後述の特別な処置を採用し、初めて傷害DNAの収集に成功した。
検体としては、培養細胞、実験動物の組織細胞、人体から採取した血液などDNAを含有するあらゆる試料を使うことが可能である。検体からのDNAの調製は、通常の方法で行うことができるが、その過程で人為的にDNA(デオキシヌクレオシド)が修飾されない条件を選択する必要がある。例えば、8−ヒドロキシデオキシグアノシンの生成を極少量に抑制するためには、DNAの精製操作として、フェノール等の有機溶媒を使用した除蛋白処理を適用することができない。従って、カオトロピック剤(ヨウ化ナトリウムなど)を添加し、DNAと蛋白質の共沈現象を抑制することにより、フェノール処理を省略する方法が有効である。
検体から得たDNAを制限酵素処理により断片化する。酵素消化後のDNA断片の平均長が、1,000塩基程度となるように、使用する制限酵素の種類を選択する。そのような制限酵素は対象(動物、植物、組織など)により異なるが、例えば、制限酵素HaeIII(認識塩基配列:GG↓CC)は上記要件を満たしている。この制限酵素処理の場合、人為産物としての修飾DNA(例、8−OHdG)の生成をより少なくするため、制限酵素反応の時間は必要最小限(1時間)に抑える。制限酵素反応の溶媒、温度等は使用する制限酵素により異なる。1時間で完全に試料DNAを消化するために、可能な限り多くの制限酵素を反応系に添加することが望ましい。
免疫沈降反応は以下の方法で行うことができる。本発明の対象である修飾デオキシヌクレオシドを含む傷害DNA断片を効率よく沈降させるために、抗体が抗原と安定的に複合物を形成し、沈降する条件を選択した。
(1)抗原‐抗体反応
DNA断片の雑多な集団から例えば8−OHdGを含む断片だけを分離する。適当な容量のPBS(リン酸緩衝生理的食塩水、pH7.4)に、断片化したDNAとモノクローナル抗体(N45.1)を添加する。使用する抗体量は、DNA量とそれに含まれる8−OHdG量(予想値)に依存するが、抗体分子がDNA分子に対して過剰になるように加える。DNA断片1個(1分子)に対して抗体分子が約50倍以上、好ましくは300倍以上、より好ましくは625倍以上になるように調整する。DNA断片に対する抗体分子の上限は当業者が目的や使用する反応系に応じて適宜決定することができる。一般に、生理的条件下にある哺乳動物の組織細胞より抽出したゲノムDNAを平均1kb長に断片化したものを試料とする場合、抗体と断片化DNAの重量比は0.08:1、好ましくは0.48:1、最も好ましくは約1:1である。DNAと抗体を試験管内で緩衝液、例えばPBS中、濃度0.01〜0.05μg/μl、好ましくは0.01〜0.02μg/μlで混合し、これを鉛直面にて回転し、各成分を混和させる。この混和操作は低温(4℃)で行い、1〜3時間続ける。
抗原‐抗体複合体を沈降させる担体として、例えば、マウス免疫グロブリンGに親和性をもつ分子をその表面に結合したビーズ粒子を、(1)で得られた混和液に添加する。このような担体粒子として、Protein AまたはProtein Gを結合させたセファロースおよびアガロースのビーズ、マウス免疫グロブリンGに対する他の動物由来の抗体を結合させた磁気ビーズ(例、Dynabeads)などが利用可能である。ビーズの添加後、さらに1〜3時間、4℃で混和操作を続ける。
PBSを界面活性剤を含む洗浄バッファーと交換し、新しいバッファーと混和させることによりビーズを洗浄する。この操作を5回以上繰り返す。洗い終わったビーズを溶出バッファー中、65℃で10〜30分加熱する。ビーズ粒子から収集DNAが遊離するので、溶液成分だけを遠心分離やマグネットを使う方法等によって回収する。
上記B)で得た回収溶液には、DNAとともに抗体や制限酵素などの蛋白質が残存している。蛋白成分を除去するために、TEバッファー中で、蛋白分解酵素Proteinase Kを37℃、1時間作用させる。さらに、常法に従い、フェノール‐クロロフォルム抽出、エタノール沈殿を行い、傷害DNAを精製・濃縮する。
本発明の方法によって収集した修飾デオキシヌクレオシド(例、8−OHdG)を含む傷害DNA断片量の多寡を調べるには、下記の方法を用いる。
一般に、酸化ストレスで傷害されるDNA断片量は少量であり、本発明の方法によっても収集されるDNA断片の量は極めて微量である(出発物質としての試料DNAの量の約100分の1〜1,000分の1程度)。哺乳動物細胞のゲノムDNAにおける8−ヒドロキシデオキシグアノシンの残存レベルは、およそ100万グアニンにつき1個のオーダーである。そのため、通常DNAの定量に使われる分光光度計による測定法は、検出限界濃度以下となるため適用することができない。本発明者らは、臭化エチジウムを使って、微量のDNAを検出・定量することに成功した。定量の手順は以下の通りである。濃度既知の標準DNA溶液と収集した傷害DNA断片溶液をそれぞれ適量の臭化エチジウムと混合する。DNA‐臭化エチジウムの混合液を液滴として紫外線照射装置の上に並べ、紫外線照射による蛍光の強度を標準液と試料液で比較して、目的の傷害DNA含有量を定める。
本発明の方法によって得られる傷害を受けたDNA断片の収集液中に含まれている個々のDNA断片について、全ゲノム配列における当該断片の由来場所を同定するには、例えば以下の方法で行う。
まず、適当なベクター‐宿主系で収集した傷害DNAを、例えば上記の方法でクローニングし、断片集団を別々のクローンとして分離する。次に、各クローンについて、その塩基配列(の一部)を決定する。この配列をもとに、公開されているゲノムデータベースを検索し、染色体上で、当該DNA断片と一致する配列を有する部位、その周辺の詳細なゲノム情報を得ることができる。本解析法によれば、酸化ストレスによるDNA傷害の残存部位を全ゲノムにわたって網羅的に同定することが可能となる。
ここで、「最適な条件」は以下の点に基づいて決定することができる。
(a)免疫沈降に際して、断片化DNA集団中に含まれる傷害されたDNA断片を効率よく認識し複合体を形成するよう、抗体の量を上記のごとく調整する。
(b)また、抗体と担体ビーズの量が一致するよう、それぞれの添加量を調整する。DNA断片も担体ビーズに非特異的に吸着するが、目的とする傷害DNA断片の含有割合が極めて低いため、ビーズ1個に対して抗体(分子)の数が少ないと、非特異的吸着の影響が無視できない。逆に抗体が多すぎると、目的断片と抗体の複合体のうちビーズと結合できないものがあらわれ、それらは洗い流されてしまうことになるので、回収量がさらに少なくなる。
(c)抗原−抗体複合体の沈殿後、徹底的に洗浄する。
抗原−抗体反応せずに非特異的にビーズに付着または近接している非目的断片を完全に除去するために洗浄操作を徹底した。界面活性剤の組成を変えた4種類のバッファーを使い、計8回の洗浄を行った。
(d)微少な回収DNAを定量するために特別な検出法を使用する。
通常、DNAの定量は、核酸の吸光特性を利用して、分光光度計により行うが、傷害DNAの量は通常の分光光度計の検出感度以下であるため、臭化エチジウムと混ぜた液滴の蛍光シグナル強度により定量する。
(e)操作中にグアニンが修飾を受けて8−ヒドロキシグアニンが生成しないよう、断片を分離するまでは、遮光、遮酸素および低温(氷上)の状態に維持する。また、フリーラジカル反応の起点となる鉄イオンをキレート剤デスフェリオキサミンで除去する。
実施例1 マウスゲノムDNA断片集団からの8−ヒドロキシデオキシグアノシン含有断片の収集
(1)試料DNAの調製
ゲノムDNAをマウス(16週齢、雄性C57BL/6)の腎組織より調製した。組織細胞からのDNA抽出は、よう化ナトリウム法[ワンら(Wang et al.), Nucleic Acids Res. 22: 1774, 1994]のための市販試薬キット(和光純薬工業;DNA Extractor WB Kit)を用い、添付の指示書に従い、実施した。なお、抽出過程における8−ヒドロキシグアニン(即ち、修飾デオキシヌクレオシドとしては8−ヒドロキシ−2’−デオキシグアノシン)の新たな生成を抑えるため、抽出操作中は、できるかぎり、試料を低温(氷上)および遮光の状態に保った。また、緩衝液類はアルゴンガスで飽和し、触媒性鉄を不活性化するために0.1mM デスフェリオキサミン(desferrioxamine)を添加した。
上記(1)で得られたマウスゲノムDNAを、10mM Tris-HCl (pH 7.5)、10mM MgCl2、1 mM ジチオスレイトール及び50mM NaCl中、37℃で制限酵素HaeIIIにより切断処理し、断片化した。酵素反応時間1時間で完全に切断できるように、反応系を調節した。
本発明の方法によって収集されたDNA断片の量の多寡が、元のDNA断片集団における8−ヒドロキシデオキシグアノシンの含有量を反映することを確認するため、組織から抽出したゲノムDNAに人為的に8−ヒドロキシデオキシグアノシンを導入し、8−ヒドロキシデオキシグアノシンの含有量がそれぞれ異なる試料を準備した。DNAをメチレンブルーと光で処理することにより、DNA中のグアニンを8−ヒドロキシデオキシグアノシンに人工的に変化させることができる。哺乳動物細胞のゲノムDNAにおける8−ヒドロキシデオキシグアノシンの残存レベルは、通常、およそ100万グアニンにつき1個のオーダーである。同ゲノムDNAをメチレンブルーで処理すれば、最高で対グアニン比2%のレベルまで8−ヒドロキシデオキシグアノシンを増加させることができる[シュナイダーら(Schneider et al.), Nucleic Acids Res. 18: 631-635, 1990]。96穴マイクロタイターのウェルに100μg/ml DNA、5〜50μM メチレンブルー、0.1 mM デスフェリオキサミン、10mM Tris(pH 8.0)からなる反応系を設定した。マイクロタイター・プレートから12cm上に60W電球を設置し、30分間の光照射により反応を促した。本処理後のゲノムDNAの8−ヒドロキシデオキシグアノシン含有量をHPLC-ECD法により実測した。結果を表1に示す。
1.5 mlチューブに0.1%のウシ血漿アルブミンを含むPBSを分注し、(3)で調製した断片化ゲノムDNA(20μg)と一次抗体(モノクローナル抗体 N45.1、日研ザイル)(20μg)を加えた。最初に入れておくPBSの量は、混合系全体の容量が900μlとなるように調整した。このチューブを低温室(4℃)においてロータリーシェーカーを用いて3時間撹拌した。沈降用の担体として、Dynal社製の二次抗体(Sheep anti-Mouse IgG結合済み磁気ビーズ(Dynabeads M-280)を使用した。磁気ビーズ懸濁液(0.1%のウシ血漿アルブミンを含むPBS中)(100μl)を混合系に追加した後、さらに3時間、低温でのロータリーシェーカーによる撹拌操作を継続した。結合反応の終了後、ビーズを4種類のバッファーを用いて順次洗浄した。
1.可溶化バッファー(140mM NaCl);0.1% デオキシコール酸ナトリウム,1mM EDTA,50mM Hepes-KOH(pH7.5),140mM NaCl,1% TritonX-100
2.可溶化バッファー(500mM NaCl);0.1% デオキシコール酸ナトリウム,1mM EDTA,50mM Hepes-KOH(pH7.5),500mM NaCl,1% TritonX-100
3.洗浄バッファー;0.1% デオキシコール酸ナトリウム,1mM EDTA,250mM LiCl,0.5% Nonidet P-40,10mM Tris-HCl(pH8.0)
上記1〜4の順に、各バッファーにつき2回ずつ洗浄を実施した。洗浄後、80μlの溶出バッファー(10mM EDTA,1% SDS,50mM Tris-HCl(pH8.0))にビーズを懸濁した。65℃、15分間の加熱処理により収集したDNA断片を溶離させた。次いで、マグネットを使って溶液成分からビーズを分離した。溶出バッファーの追加→加熱→分離の操作をもう一度繰り返した。
上記(4)の最終回収物をProteinase K(Invitrogen)で37℃、1時間処理した後、フェノール‐クロロフォルム抽出およびエタノール沈殿によるDNAの精製・濃縮操作を定法に従って実施した。
免疫沈降に供する初期DNA断片を0,5,10,50μMのメチレンブルーで処理して人為的に傷害を起こした場合の結果を図1に示す。図の縦軸は、段階的に8−OHdGの含有量を増加させたDNA試料から、本発明の方法によって収集した傷害DNA断片の量を表している。この結果は、収集した傷害を受けたDNA断片の量は、出発物質であるDNA試料の8‐ヒドロキシデオキシグアノシン量に依存することを示している。
(1)実験動物に対する酸化ストレスの人為的負荷
鉄ニトリロ三酢酸(以下、Fe−NTAと記す)を酸化ストレス負荷剤として使用した。この生体傷害物質を齧歯類の腹腔内に投与すると、腎臓特異的に酸化ストレスが発生する[豊國ら(Toyokuni et al.), Proc. Natl. Acad. Sci. USA 91: 2616, 1994]。12〜13週齢の雄C57BL/6マウスに、マウスkg体重あたり鉄3mg相当量のFe−NTAを投与した。臓器試料は、投与6時間後にマウスを屠殺し、摘出した。
腎組織からのDNA抽出とその断片化、およびそれに続く8−ヒドロキシグアニン含有断片の収集・精製は、実施例1に記載した通りに実施した。但し、次の(3)の手順で使用するDNAクローニングキットへの適用要件に適合するために、収集したDNA断片の精製操作の前に、当該DNA断片の5’末端リン酸基を除去するアルカリフォスターゼ処理を追加した。即ち、収集したDNA断片を、ウシ小腸アルカリフォスファターゼ(タカラバイオ)で50℃、30分間処理した。
収集したDNA断片のクローニングには、平滑末端PCR産物クローニングのための市販キット(インビトロジェン;Zero Blunt TOPO PCR Cloning Kit for Sequencing)を用いた。キットに添付の指示書に従って収集DNA断片をプラスミドベクター(pCR4Blunt-TOPO)に組み込み、大腸菌を形質転換し、得られた形質転換体を寒天プレート上で培養した。これを収集断片クローンのライブラリーとした。
上記(3)の寒天プレートより大腸菌コロニーを順次拾い上げ、オートシークエンサー(ABI PRISM377)を用いてDNA断片クローンの塩基配列決定を網羅的に実施した。
上記(3)で得られた塩基配列を検索の条件として、Celera社データベース(Celera Discovery System)のBLAST検索を実施した。検索結果から、該DNA断片の一致するゲノム部位について染色体上での位置情報および付近0.5Mb範囲の塩基配列データと遺伝子リストを取得した。これらの個々の解析情報を、酸化ストレス負荷状態(Fe−NTA投与後6時間)および無処置状態の検体より収集したDNA断片について集積し、それぞれの状態における8−ヒドロキシグアニン残存点の染色体へのマッピングならびに8−ヒドロキシグアニン集中部位周辺の特性分析を実施した。解析結果として、酸化ストレス負荷状態における8‐ヒドロキシグアニン残存点のマッピング結果を図2に示す。図中の黒い四角で示した点は染色体上での各収集断片の由来位置を表している。
(1)血漿からのDNA抽出
11週令のWistarラットに、ラットkg体重あたり鉄10mg相当量のFe−NTAを腹腔内投与し、腎臓における酸化ストレス傷害を惹起した。24時間経過後、眼窩静脈叢採血法により、5〜7mlのラット血液を採取した。遠心分離後、血漿成分を試料として回収した。血漿からのDNA抽出は、実施例1と同様、よう化ナトリウム法による市販キットを用いて実施した。
上記(1)で得た血漿DNAを、実施例1に記載の方法と同様に断片化し、免疫沈降により8−ヒドロキシデオキシグアノシン含有DNA断片を収集・精製した。但し、免疫沈降に供する初期DNA量は1.5μgとした。無処置条件の試料については3匹分の抽出DNAを合わせたものから、1.5μgのDNAを用いた。この初期DNA量は、実施例1のときの量の約13分の1である。
ラット血漿中のDNAから、本発明の方法によって8−ヒドロキシデオキシグアノシン含有断片を収集した結果を図3に示す。この結果から、Fe−NTA投与により酸化ストレスを負荷したラットのほうが無処置のラットよりも、その血漿中のDNAにおいて8−ヒドロキシデオキシグアノシンの含有量が高くなっていることがうかがえる。すなわち、本発明方法によれば、生体全体での酸化ストレスの程度は、直接傷害を受けた組織から抽出したDNAを用いなくても、血漿から得られるDNAを用いて評価することができることが明らかになった。
(1)シクロブタン型ピリミジン二量体
一般に紫外線照射も酸化ストレスの一つと考えられており、シクロブタン型ピリミジン二量体(CPD)は、紫外線によって最も高頻度に生成されるDNA傷害の一つである。TDM−2[森ら(Mori et al.), Photochem Photobiol 54: 225, 1991]は、CPDに対するモノクローナル抗体である。
実施例1と同様にして制限酵素HaeIIIによって切断された、マウスゲノムDNAを調製した。
組織から抽出したDNAにUVC(254nm)を照射し、人為的にCPDをDNA断片中に導入した試料を作成した。96穴マイクロタイターのウェルに分注した100μg/mlのDNA溶液に対し、UVクロスリンカー(SPECTROLINKER XL-100)を用いて254nmUVCを照射した。
実施例1と同手順の免疫沈降において、一次抗体としてTDM−2、20μgを使用した。
本発明の方法によって、CPDを含有するDNA断片を収集した結果を図4に示す。この結果から、収集DNA断片の量は紫外線照射量に依存していることが分かる。
(1)アクロレイン(Acrolein)
酸化的な傷害は、脂質の過酸化も含まれる。アクロレインは、膜脂質の過酸化によって生成する不飽和アルデヒドのひとつであり、酸化ストレス下の細胞内にも認められる(内田ら、前掲)。アクロレインは、核酸と反応して付加物を形成する。mAb21は、アクロレインと2’−デオキシアデノシンとの反応物に対するモノクローナル抗体である(河井ら、前掲)。
12週齢および17週齢の雄C57BL/6マウス1匹ずつに、マウスkg体重あたり鉄3mg相当量のFe−NTAを投与した。臓器試料は、投与6時間後にマウスを屠殺し、摘出した。対照のために、同じ週齢の無処置のマウスからも試料を採取した。実施例1と同様に、よう化ナトリウム法によるキットを用いて、腎組織からゲノムDNAを抽出した。
腎ゲノムDNAを、実施例1に記載の方法と同様に断片化した。さらに、実施例1の手順に準じて、免疫沈降によるアクロレイン付加断片の収集及び精製を実施した。但し、一次抗体としてアクロレインと2’−デオキシアデノシンとの反応物に対するモノクローナル抗体(mAb21)2μgを使用した。
本発明の方法によって、アクロレインの付加したDNA断片を収集した結果を、図5に示す。12週齢のマウスのゲノムDNAからは免疫沈降を2度行い、17週齢のマウスから得たデータも含めた、これら3点を1群として、収集DNA量の統計的な有意差を検討した(p=0.0132)。この結果から、Fe−NTA投与により酸化ストレスを負荷したマウスの方が、無処置のマウスよりも、腎ゲノムDNAにおけるアクロレインの付加量が高くなっていると考えられる。実施例4、5により、酸化的DNA傷害に特異的に結合する抗体一般に対して、本発明の方法が適用可能であることが示された。
また、血清あるいは血漿内には、破壊された細胞のDNAが微量ながら存在することがわかっており、臓器によって、傷害を受けやすいゲノム部位が異なれば、少量の血液から、体内のどの臓器において、活性酸素が発生し酸化ストレスに曝されているかを簡単に判定することが可能となる(例えば実施例3参照)。
Claims (7)
- DNAを含む試料中の酸化ストレスにより傷害された領域のDNA断片を収集する方法であって、試料からDNAを抽出し、断片化した後、傷害により修飾された修飾ヌクレオシドまたは該修飾ヌクレオシドを含むポリヌクレオチドに特異的な一次抗体とインキュベートし、沈降した複合体を回収し、該複合体から傷害されたDNA断片を回収することを特徴とする方法。
- 断片化により得られた修飾ヌクレオシドを含むDNA断片1個に対して抗体分子の数が50倍以上である、請求項1記載の方法。
- 修飾ヌクレオシドが8−ヒドロキシ−2’−デオキシグアノシン、シクロブタン型ピリミジン二量体およびアクロレイン付加2’-デオキシヌクレオシドから選択される、請求項1又は2記載の方法。
- アクロレイン付加2’-デオキシヌクレオシドがアクロレイン付加2’-デオキシアデノシンである、請求項3記載の方法。
- 抗体がモノクローナル抗体である請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の方法によって回収したDNA断片を臭化エチジウム法によって定量し、その多寡により当該DNA試料の酸化ストレスによる傷害の程度を評価する方法。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の方法によって回収したDNA断片をクローニングし、塩基配列を決定し、その配列情報と既知のゲノムの配列情報とを比較することにより、酸化ストレスに対して感受性の遺伝子領域を同定する方法。
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