JPWO2005036824A1 - 無線通信システム、無線クライアント、及びアクセスポイント - Google Patents
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Abstract
第1の情報処理装置と外部の有線ネットワークの間の通信を無線により中継する無線通信システムであって、有線ネットワークに有線により接続され、無線により受信したパケットを有線ネットワークへ送信し、有線ネットワークから受信したパケットを無線により送信する第1無線クライアントと、第1の情報処理装置に有線により接続され、無線により受信したパケットを第1の情報処理装置へ供給し、第1の情報処理装置から供給されたデータを含むパケットを無線により送信する第2無線クライアントと、第1無線クライアント及び第2無線クライアントから電波競合無く無線によりそれぞれ受信したパケットを、当該パケットの宛先となる第1無線クライアント又は第2無線クライアントへ、第1無線クライアント及び第2無線クライアントと電波競合しないタイミングにおいて無線により送信するアクセスポイントとを備える無線通信システムを提供する。
Description
本発明は、複数の無線クライアント及びアクセスポイントを備える無線通信システム、及び当該無線通信システムを構成する無線クライアント及びアクセスポイントに関する。
従来、家庭や小規模オフィス等に設けられた情報処理装置をインターネットに接続するために、ブロードバンドルータを用いることが一般的である。そして、家庭等の内部ネットワークとして無線LANを利用する場合には、無線LANのアクセスポイント機能を有するブロードバンドルータを用いると共に、各情報処理装置に無線LANのクライアント機能を設けるのが一般的であった。
しかしながら、インターネット接続回線の引き込み場所は家庭等の中心に無いことが多く、当該引き込み場所にブロードバンドルータを設置した場合に、電波が届かず無線LANにより通信できない場所が生じていた。
そこで本発明は、このような問題を解決することを目的とする。
しかしながら、インターネット接続回線の引き込み場所は家庭等の中心に無いことが多く、当該引き込み場所にブロードバンドルータを設置した場合に、電波が届かず無線LANにより通信できない場所が生じていた。
そこで本発明は、このような問題を解決することを目的とする。
このような目的を達成するために、本発明の第1の形態によれば、第1の情報処理装置と外部の有線ネットワークの間の通信を無線により中継する無線通信システムであって、前記有線ネットワークに有線により接続され、無線により受信したパケットを前記有線ネットワークへ送信し、前記有線ネットワークから受信したパケットを無線により送信する第1無線クライアントと、前記第1の情報処理装置に有線により接続され、無線により受信したパケットを前記第1の情報処理装置へ供給し、前記第1の情報処理装置から供給されたデータを含むパケットを無線により送信する第2無線クライアントと、前記第1無線クライアント及び前記第2無線クライアントから電波競合無く無線によりそれぞれ受信したパケットを、当該パケットの宛先となる前記第1無線クライアント又は前記第2無線クライアントへ、前記第1無線クライアント及び前記第2無線クライアントと電波競合しないタイミングにおいて無線により送信するアクセスポイントとを備える無線通信システムを提供する。
前記第1無線クライアントは、前記有線ネットワークに有線により接続され、前記有線ネットワークと通信する有線ネットワークインターフェイスと、前記有線ネットワークインターフェイスに有線により接続され、前記アクセスポイントと無線により通信する無線クライアント部と、前記無線クライアント部が予め設定された期間前記有線ネットワーク宛のパケットを前記アクセスポイントから受信していない場合に前記有線ネットワークインターフェイスへの電源供給を停止し、前記有線ネットワークインターフェイスへの電源供給を停止した状態で前記無線クライアント部が前記有線ネットワーク宛のパケットを受信した場合に前記有線ネットワークインターフェイスへの電源供給を開始する電源供給部とを有してもよい。
前記第1無線クライアントは、前記有線ネットワークに有線により接続され、前記有線ネットワークと通信する第1有線ネットワークインターフェイスと、前記有線ネットワークインターフェイスに有線により接続され、前記アクセスポイントと無線により通信する無線クライアント部と、第2の情報処理装置に有線により接続される有線接続インターフェイスとを有し、前記無線クライアント部は、前記有線ネットワークインターフェイスに割り当てられたMACアドレスを宛先MACアドレスとするパケットを受信した場合に、当該パケットを前記有線ネットワークインターフェイスにより前記有線ネットワークへ送信させ、前記第2の情報処理装置に割り当てられたMACアドレスを宛先MACアドレスとするパケットを受信した場合に、当該パケットを前記有線接続インターフェイスにより前記第2の情報処理装置へ送信させてもよい。
前記無線クライアント部は、前記有線ネットワークインターフェイスに割り当てられたMACアドレスを送信元MACアドレスとする接続要求パケットと、前記第2の情報処理装置に割り当てられたMACアドレスを送信元MACアドレスとする接続要求パケットとを前記アクセスポイントへ送信し、前記アクセスポイントは、前記接続要求パケットを受信した場合に、当該接続要求パケットの送信元MACアドレスを前記アクセスポイントの接続先MACアドレスとして登録する接続先MACアドレス登録部と、前記接続先MACアドレス登録部に登録された複数の接続先MACアドレスのそれぞれを宛先MACアドレスとするポーリングパケットを無線により順次送信するパケット送信部を有し、前記無線クライアント部は、無線により受信した前記ポーリングパケットの宛先MACアドレスにより指定される前記有線ネットワークインターフェイス又は前記第2の情報処理装置から受信した前記第1の情報処理装置宛のパケットを、前記ポーリングパケットに対応して無線により前記アクセスポイントに順次送信してもよい。
前記アクセスポイントは、前記第1無線クライアント及び前記第2無線クライアントからのパケット送信が競合している場合に、前記第1無線クライアントから単位時間当たりに受信するデータの転送レートが、前記第2無線クライアントから単位時間当たりに受信するデータの転送レートより高くなるように前記第1無線クライアント及び前記第2無線クライアントのパケット送信を調停する調停部を有してもよい。
本発明の第2の形態によれば、第1の情報処理装置と外部の有線ネットワークの間の通信を無線により中継する無線通信システム用の無線クライアントであって、前記無線通信システムは、前記有線ネットワークに有線により接続され、無線により受信したパケットを前記有線ネットワークへ送信し、前記有線ネットワークから受信したパケットを無線により送信する当該無線クライアントと、前記第1の情報処理装置に有線により接続され、無線により受信したパケットを前記第1の情報処理装置へ供給し、前記第1の情報処理装置から供給されたデータを含むパケットを無線により送信する他の無線クライアントと、当該無線クライアント及び前記他の無線クライアントから電波競合無く無線によりそれぞれ受信したパケットを、当該パケットの宛先となる当該無線クライアント又は他の無線クライアントへ、当該無線クライアント及び前記他の無線クライアントと電波競合しないタイミングにおいて無線により送信するアクセスポイントとを備え、当該無線クライアントは、前記有線ネットワークに有線により接続され、前記有線ネットワークと通信する有線ネットワークインターフェイスと、前記有線ネットワークインターフェイスに有線により接続され、前記アクセスポイントと無線により通信する無線クライアント部と、前記無線クライアント部が予め設定された期間前記有線ネットワーク宛のパケットを前記アクセスポイントから受信していない場合に前記有線ネットワークインターフェイスへの電源供給を停止し、前記有線ネットワークインターフェイスへの電源供給を停止した状態で前記無線クライアント部が前記有線ネットワーク宛のパケットを受信した場合に前記有線ネットワークインターフェイスへの電源供給を開始する電源供給部とを有する無線クライアントを提供する。
本発明の第3の形態によれば、第1の情報処理装置と外部の有線ネットワークの間の通信を無線により中継する無線通信システム用の無線クライアントであって、前記無線通信システムは、前記有線ネットワークに有線により接続され、無線により受信したパケットを前記有線ネットワークへ送信し、前記有線ネットワークから受信したパケットを無線により送信する当該無線クライアントと、前記第1の情報処理装置に有線により接続され、無線により受信したパケットを前記第1の情報処理装置へ供給し、前記第1の情報処理装置から供給されたデータを含むパケットを無線により送信する他の無線クライアントと、当該無線クライアント及び前記他の無線クライアントから電波競合無く無線によりそれぞれ受信したパケットを、当該パケットの宛先となる当該無線クライアント又は他の無線クライアントへ、当該無線クライアント及び前記他の無線クライアントと電波競合しないタイミングにおいて無線により送信するアクセスポイントとを備え、当該無線クライアントは、前記有線ネットワークに有線により接続され、前記有線ネットワークと通信する第1有線ネットワークインターフェイスと、前記有線ネットワークインターフェイスに有線により接続され、前記アクセスポイントと無線により通信する無線クライアント部と、第2の情報処理装置に有線により接続される有線接続インターフェイスとを有し、前記無線クライアント部は、前記有線ネットワークインターフェイスに割り当てられたMACアドレスを宛先MACアドレスとするパケットを受信した場合に、当該パケットを前記有線ネットワークインターフェイスにより前記有線ネットワークへ送信させ、前記第2の情報処理装置に割り当てられたMACアドレスを宛先MACアドレスとするパケットを受信した場合に、当該パケットを前記有線接続インターフェイスにより前記第2の情報処理装置へ送信させる無線クライアントを提供する。
本発明の第4の形態によれば、第1の情報処理装置と外部の有線ネットワークの間の通信を無線により中継する無線通信システム用のアクセスポイントであって、前記無線通信システムは、前記有線ネットワークに有線により接続され、無線により受信したパケットを前記有線ネットワークへ送信し、前記有線ネットワークから受信したパケットを無線により送信する第1無線クライアントと、前記第1の情報処理装置に有線により接続され、無線により受信したパケットを前記第1の情報処理装置へ供給し、前記第1の情報処理装置から供給されたデータを含むパケットを無線により送信する第2無線クライアントと、前記第1無線クライアント及び前記第2無線クライアントから電波競合無く無線によりそれぞれ受信したパケットを、当該パケットの宛先となる前記第1無線クライアント又は前記第2無線クライアントへ、前記第1無線クライアント及び前記第2無線クライアントと電波競合しないタイミングにおいて無線により送信する当該アクセスポイントとを備え、当該アクセスポイントは、前記第1無線クライアント及び前記第2無線クライアントからのパケット送信が競合している場合に、前記第1無線クライアントから単位時間当たりに受信するデータの転送レートが、前記第2無線クライアントから単位時間当たりに受信するデータの転送レートより高くなるように前記第1無線クライアント及び前記第2無線クライアントのパケット送信を調停する調停部を有するアクセスポイントを提供する。
前記第1無線クライアントは、前記有線ネットワークに有線により接続され、前記有線ネットワークと通信する有線ネットワークインターフェイスと、前記有線ネットワークインターフェイスに有線により接続され、前記アクセスポイントと無線により通信する無線クライアント部と、前記無線クライアント部が予め設定された期間前記有線ネットワーク宛のパケットを前記アクセスポイントから受信していない場合に前記有線ネットワークインターフェイスへの電源供給を停止し、前記有線ネットワークインターフェイスへの電源供給を停止した状態で前記無線クライアント部が前記有線ネットワーク宛のパケットを受信した場合に前記有線ネットワークインターフェイスへの電源供給を開始する電源供給部とを有してもよい。
前記第1無線クライアントは、前記有線ネットワークに有線により接続され、前記有線ネットワークと通信する第1有線ネットワークインターフェイスと、前記有線ネットワークインターフェイスに有線により接続され、前記アクセスポイントと無線により通信する無線クライアント部と、第2の情報処理装置に有線により接続される有線接続インターフェイスとを有し、前記無線クライアント部は、前記有線ネットワークインターフェイスに割り当てられたMACアドレスを宛先MACアドレスとするパケットを受信した場合に、当該パケットを前記有線ネットワークインターフェイスにより前記有線ネットワークへ送信させ、前記第2の情報処理装置に割り当てられたMACアドレスを宛先MACアドレスとするパケットを受信した場合に、当該パケットを前記有線接続インターフェイスにより前記第2の情報処理装置へ送信させてもよい。
前記無線クライアント部は、前記有線ネットワークインターフェイスに割り当てられたMACアドレスを送信元MACアドレスとする接続要求パケットと、前記第2の情報処理装置に割り当てられたMACアドレスを送信元MACアドレスとする接続要求パケットとを前記アクセスポイントへ送信し、前記アクセスポイントは、前記接続要求パケットを受信した場合に、当該接続要求パケットの送信元MACアドレスを前記アクセスポイントの接続先MACアドレスとして登録する接続先MACアドレス登録部と、前記接続先MACアドレス登録部に登録された複数の接続先MACアドレスのそれぞれを宛先MACアドレスとするポーリングパケットを無線により順次送信するパケット送信部を有し、前記無線クライアント部は、無線により受信した前記ポーリングパケットの宛先MACアドレスにより指定される前記有線ネットワークインターフェイス又は前記第2の情報処理装置から受信した前記第1の情報処理装置宛のパケットを、前記ポーリングパケットに対応して無線により前記アクセスポイントに順次送信してもよい。
前記アクセスポイントは、前記第1無線クライアント及び前記第2無線クライアントからのパケット送信が競合している場合に、前記第1無線クライアントから単位時間当たりに受信するデータの転送レートが、前記第2無線クライアントから単位時間当たりに受信するデータの転送レートより高くなるように前記第1無線クライアント及び前記第2無線クライアントのパケット送信を調停する調停部を有してもよい。
本発明の第2の形態によれば、第1の情報処理装置と外部の有線ネットワークの間の通信を無線により中継する無線通信システム用の無線クライアントであって、前記無線通信システムは、前記有線ネットワークに有線により接続され、無線により受信したパケットを前記有線ネットワークへ送信し、前記有線ネットワークから受信したパケットを無線により送信する当該無線クライアントと、前記第1の情報処理装置に有線により接続され、無線により受信したパケットを前記第1の情報処理装置へ供給し、前記第1の情報処理装置から供給されたデータを含むパケットを無線により送信する他の無線クライアントと、当該無線クライアント及び前記他の無線クライアントから電波競合無く無線によりそれぞれ受信したパケットを、当該パケットの宛先となる当該無線クライアント又は他の無線クライアントへ、当該無線クライアント及び前記他の無線クライアントと電波競合しないタイミングにおいて無線により送信するアクセスポイントとを備え、当該無線クライアントは、前記有線ネットワークに有線により接続され、前記有線ネットワークと通信する有線ネットワークインターフェイスと、前記有線ネットワークインターフェイスに有線により接続され、前記アクセスポイントと無線により通信する無線クライアント部と、前記無線クライアント部が予め設定された期間前記有線ネットワーク宛のパケットを前記アクセスポイントから受信していない場合に前記有線ネットワークインターフェイスへの電源供給を停止し、前記有線ネットワークインターフェイスへの電源供給を停止した状態で前記無線クライアント部が前記有線ネットワーク宛のパケットを受信した場合に前記有線ネットワークインターフェイスへの電源供給を開始する電源供給部とを有する無線クライアントを提供する。
本発明の第3の形態によれば、第1の情報処理装置と外部の有線ネットワークの間の通信を無線により中継する無線通信システム用の無線クライアントであって、前記無線通信システムは、前記有線ネットワークに有線により接続され、無線により受信したパケットを前記有線ネットワークへ送信し、前記有線ネットワークから受信したパケットを無線により送信する当該無線クライアントと、前記第1の情報処理装置に有線により接続され、無線により受信したパケットを前記第1の情報処理装置へ供給し、前記第1の情報処理装置から供給されたデータを含むパケットを無線により送信する他の無線クライアントと、当該無線クライアント及び前記他の無線クライアントから電波競合無く無線によりそれぞれ受信したパケットを、当該パケットの宛先となる当該無線クライアント又は他の無線クライアントへ、当該無線クライアント及び前記他の無線クライアントと電波競合しないタイミングにおいて無線により送信するアクセスポイントとを備え、当該無線クライアントは、前記有線ネットワークに有線により接続され、前記有線ネットワークと通信する第1有線ネットワークインターフェイスと、前記有線ネットワークインターフェイスに有線により接続され、前記アクセスポイントと無線により通信する無線クライアント部と、第2の情報処理装置に有線により接続される有線接続インターフェイスとを有し、前記無線クライアント部は、前記有線ネットワークインターフェイスに割り当てられたMACアドレスを宛先MACアドレスとするパケットを受信した場合に、当該パケットを前記有線ネットワークインターフェイスにより前記有線ネットワークへ送信させ、前記第2の情報処理装置に割り当てられたMACアドレスを宛先MACアドレスとするパケットを受信した場合に、当該パケットを前記有線接続インターフェイスにより前記第2の情報処理装置へ送信させる無線クライアントを提供する。
本発明の第4の形態によれば、第1の情報処理装置と外部の有線ネットワークの間の通信を無線により中継する無線通信システム用のアクセスポイントであって、前記無線通信システムは、前記有線ネットワークに有線により接続され、無線により受信したパケットを前記有線ネットワークへ送信し、前記有線ネットワークから受信したパケットを無線により送信する第1無線クライアントと、前記第1の情報処理装置に有線により接続され、無線により受信したパケットを前記第1の情報処理装置へ供給し、前記第1の情報処理装置から供給されたデータを含むパケットを無線により送信する第2無線クライアントと、前記第1無線クライアント及び前記第2無線クライアントから電波競合無く無線によりそれぞれ受信したパケットを、当該パケットの宛先となる前記第1無線クライアント又は前記第2無線クライアントへ、前記第1無線クライアント及び前記第2無線クライアントと電波競合しないタイミングにおいて無線により送信する当該アクセスポイントとを備え、当該アクセスポイントは、前記第1無線クライアント及び前記第2無線クライアントからのパケット送信が競合している場合に、前記第1無線クライアントから単位時間当たりに受信するデータの転送レートが、前記第2無線クライアントから単位時間当たりに受信するデータの転送レートより高くなるように前記第1無線クライアント及び前記第2無線クライアントのパケット送信を調停する調停部を有するアクセスポイントを提供する。
図1は、本発明の実施形態に係る無線通信システム10の構成を示す。
図2は、本発明の実施形態に係る第1無線クライアント130の構成を示す。
図3は、本発明の実施形態に係るアクセスポイント150の構成を示す。
図4は、本発明の実施形態に係る無線通信システム10の、自律分散制御による無線通信の一例を示す。
図5は、本発明の実施形態に係る無線通信システム10の、RTS/CTSを用いた無線通信の一例を示す。
図6は、本発明の実施形態に係る無線通信システム10の、ポーリングを用いた無線通信を行うための接続要求処理の一例を示す。
図7は、本発明の実施形態に係る無線通信システム10の、ポーリングを用いた無線通信の一例を示す。
図8は、本発明の実施形態に係る情報処理装置120aのハードウェア構成の一例を示す。
図2は、本発明の実施形態に係る第1無線クライアント130の構成を示す。
図3は、本発明の実施形態に係るアクセスポイント150の構成を示す。
図4は、本発明の実施形態に係る無線通信システム10の、自律分散制御による無線通信の一例を示す。
図5は、本発明の実施形態に係る無線通信システム10の、RTS/CTSを用いた無線通信の一例を示す。
図6は、本発明の実施形態に係る無線通信システム10の、ポーリングを用いた無線通信を行うための接続要求処理の一例を示す。
図7は、本発明の実施形態に係る無線通信システム10の、ポーリングを用いた無線通信の一例を示す。
図8は、本発明の実施形態に係る情報処理装置120aのハードウェア構成の一例を示す。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を説明する。
図1は、本実施形態に係る無線通信システム10の構成を示す。無線通信システム10は、家庭等に設けられたコンピュータ等の情報処理装置110a〜b及び情報処理装置120a〜bと、インターネット接続回線との間を接続する。そして無線通信システム10は、情報処理装置110a〜bとインターネット接続回線の間の通信を、例えばIEEE802.11等の無線LAN規格に基づき無線により中継する。ここで外部の有線ネットワークの一例であるインターネット接続回線は、無線通信システム10をインターネットに接続するための回線であり、インターネットサービスプロバイダ(ISP)に接続されるxDSL回線や光ファイバ回線等の回線であってよい。
無線通信システム10は、モデム100と、第1無線クライアント130と、第2無線クライアント140a〜bと、アクセスポイント150とを備える。
モデム100は、インターネット接続回線に接続され、インターネット接続回線上の信号とモデム100及び第1無線クライアント130の間のイーサネット(登録商標)規格等の信号との間の変換を行う。モデム100は、例えばxDSLモデム等であってよい。
第1無線クライアント130は、家庭等におけるインターネット接続回線の引き込み場所近傍に設置され、モデム100を介してインターネット接続回線に有線により接続される。第1無線クライアント130は、無線により受信したインターネット接続回線宛のパケットを、インターネット接続回線へ送信する。また、第1無線クライアント130は、インターネット接続回線から受信した第2無線クライアント140a又は第2無線クライアント140b宛のパケットを、無線によりアクセスポイント150へ送信する。本実施形態に係る第1無線クライアント130は、更に有線接続用のインターフェイス(以下「IF」と示す)を有し、有線により第2の情報処理装置の一例である情報処理装置120a〜bに接続される。
第2無線クライアント140a〜bは、第1の情報処理装置の一例である情報処理装置110a〜bに有線によりそれぞれ接続され、無線により受信したパケットを情報処理装置110a〜bへそれぞれ供給する。また、第2無線クライアント140aは、情報処理装置110a〜bからそれぞれ供給されたデータを含むパケットを無線により送信する。ここで第2無線クライアント140a〜bは、例えばPCカード等により実現され、情報処理装置110a〜bのカードスロットに挿入されることにより情報処理装置110a〜bと接続されてよい。
アクセスポイント150は、第1無線クライアント130、第2無線クライアント140a、及び第2無線クライアント140b等の無線クライアントの間の無線通信を中継する。より具体的には、アクセスポイント150は、各無線クライアントがそれぞれ無線により送信したパケットをそれぞれ受信する。そして、各無線クライアントから電波競合無くパケットを受信した場合に、アクセスポイント150は、受信したパケットを、当該パケットの宛先となる無線クライアントへ、各無線クライアントと電波競合しないタイミングにおいて無線により送信する。
以上において、無線通信システム10は、情報処理装置110a〜b、情報処理装置120a〜b、及び第1無線クライアント130内に設けられたインターネット接続IFのそれぞれに固有に割り当てられたMACアドレス(Media Access Control Address)を用いてパケットを転送する。すなわち、情報処理装置110a〜b、情報処理装置120a〜b、及び第1無線クライアント130内におけるインターネット接続IFのそれぞれは、パケットヘッダ内の送信元MACアドレスを当該機器又は当該IFに割り当てられたMACアドレスとし、パケットヘッダ内の宛先MACアドレスを宛先の機器又はIFに割り当てられたMACアドレスとしてパケットを送信する。そして、無線通信システム10は、当該パケットを、宛先MACアドレスにより指定される機器又はIFへ転送する。
以上に示した無線通信システム10によれば、インターネット接続回線の引き込み場所に第1無線クライアント130を設置することにより、アクセスポイント150を設置する場所の自由度を高めることができ、アクセスポイント150を家庭又は小規模オフィス内の中心に近い場所に配置可能とすることができる。この結果無線通信システム10を用いることにより、1台のアクセスポイント150のみを用いた場合においても、より広い範囲で無線LANを構築することができる。
図2は、本実施形態に係る第1無線クライアント130の構成を示す。第1無線クライアント130は、有線ネットワークIF200と、スイッチングハブ部220と、有線接続IF250a〜bと、無線クライアント部230と、電源供給部240とを有する。
有線ネットワークIF200は、モデム100を介してインターネット接続回線に有線により接続され、インターネット接続回線と通信するインターネット接続IFである。ここで有線ネットワークIF200は、OSI参照モデルのネットワーク層の処理を行うルータ機能を有し、インターネット接続回線と、情報処理装置110a〜b及び情報処理装置120a〜bの間を接続するローカルエリアネットワークの間の通信をネットワーク層プロトコルに基づいて中継してもよい。
スイッチングハブ部220は、無線クライアント部230及び有線接続IF250a〜bを接続し、これらの間のパケット交換を行う。有線接続IF250a〜bは、情報処理装置120a〜bに有線によりそれぞれ接続される。
無線クライアント部230は、スイッチングハブ部220を介して有線ネットワークIF200に有線により接続され、アクセスポイント150と無線により通信する。また、無線クライアント部230は、スイッチングハブ部220及び有線接続IF250a〜bを介して情報処理装置120a〜bに接続される。ここで無線クライアント部230は、有線ネットワークIF200、情報処理装置120a、及び情報処理装置120bにそれぞれ割り当てられた、当該機器に固有のMACアドレスを管理し、これらのMACアドレスのいずれかを送信元又は宛先とする全てのパケットの送受信を行う。
すなわち、有線ネットワークIF200に割り当てられたMACアドレスを宛先MACアドレスとするパケットをアクセスポイント150から受信した場合に、無線クライアント部230は、当該パケットをスイッチングハブ部220を介して有線ネットワークIF200によりインターネット接続回線へ送信させる。また、情報処理装置120a又は情報処理装置120bに割り当てられたMACアドレスを宛先MACアドレスとするパケットを受信した場合に、無線クライアント部230は、当該パケットを有線接続IF250a又は有線接続IF250bにより情報処理装置120a又は情報処理装置120bへそれぞれ送信させる。
一方、有線ネットワークIF200、有線接続IF250a、又は有線接続IF250bから、情報処理装置110a又は情報処理装置110bに割り当てられたMACアドレスを宛先MACアドレスとするパケットをスイッチングハブ部220を介して受信した場合に、無線クライアント部230は、当該パケットを無線により送信し、アクセスポイント150により第2無線クライアント140a又は第2無線クライアント140bを介して情報処理装置110a又は情報処理装置110bへそれぞれ送信させる。
電源供給部240は、有線ネットワークIF200への電源供給を管理する。より具体的には、電源供給部240は、無線クライアント部230が予め設定された期間インターネット接続回線宛のパケットをアクセスポイント150から受信していない場合に、有線ネットワークIF200への電源供給を停止する。また、電源供給部240は、有線ネットワークIF200への電源供給を停止した状態で無線クライアント部230がインターネット接続回線宛のパケットを受信した場合に、有線ネットワークIF200への電源供給を開始する。これにより、第1無線クライアント130は、情報処理装置110a〜b又は情報処理装置120a〜bがインターネットに対してパケットを送信する場合にのみ有線ネットワークIF200の電源をオンにすることができ、第1無線クライアント130の電力消費量を低減させると共に、外部からインターネットを介して無線通信システム10によるローカルエリアネットワークが不正にアクセスされるのを極力防止することができる。
図3は、本実施形態に係るアクセスポイント150の構成を示す。アクセスポイント150は、パケット受信部300と、接続先MACアドレス登録部310と、調停部320と、パケット送信部330とを有する。パケット受信部300は、第1無線クライアント130、第2無線クライアント140a、及び第2無線クライアント140bが無線により送信するパケットを受信する。接続先MACアドレス登録部310は、第1無線クライアント130、第2無線クライアント140a、及び/又は第2無線クライアント140bから接続要求パケットを受信した場合に、当該接続要求パケットの送信元MACアドレスとして指定された、送信元の有線ネットワークIF200、情報処理装置110a〜b、及び/又は情報処理装置120a〜bのMACアドレスを、アクセスポイント150の接続先MACアドレスとして登録する。
調停部320は、第1無線クライアント130、第2無線クライアント140a、及び/又は第2無線クライアント140bからのパケット送信が競合している場合に、パケット送信部330を介して例えば調停に用いる制御パケットを無線により送信することにより、これらのパケット送信を調停する。パケット送信部330は、パケット受信部300が受信した第1無線クライアント130、第2無線クライアント140a、及び/又は第2無線クライアント140b宛のパケット、又は、調停部320が生成した制御パケットを無線により送信する。
図4は、本実施形態に係る無線通信システム10の、自律分散制御による無線通信の一例を示す。アクセスポイント150、第1無線クライアント130、第2無線クライアント140a、及び第2無線クライアント140bは、例えばIEEE802.11におけるDCF(Distributed Coordination Function)を用いたアクセス制御を行う場合に、図4に例示した無線通信を行う。
情報処理装置120aから情報処理装置110bに対するパケットを受けると、第1無線クライアント130内の無線クライアント部230は、情報処理装置120aのMACアドレスを送信元MACアドレスとし、情報処理装置110bのMACアドレスを宛先MACアドレスとするデータパケットA400を無線により送信する。ほぼ同一のタイミングで情報処理装置110aから有線ネットワークIF200に対するパケットを受けると、第2無線クライアント140aは、情報処理装置110aのMACアドレスを送信元MACアドレスとし、有線ネットワークIF200のMACアドレスを宛先MACアドレスとするデータパケットB410を無線により送信する。この場合、アクセスポイント150内のスイッチングハブ部220は、電波競合した状態でパケット受信部300により受信したデータパケットA400及びデータパケットB410を破棄し、これらのパケットを中継しない。
次に、無線クライアント部230は、データパケットA400及びデータパケットB410の電波競合が無くなってから予め定められたアイドル時間の後にデータパケットA400をデータパケットA420として再送する。アクセスポイント150は、パケット受信部300により無線クライアント部230から電波競合無くデータパケットA420を受信し、パケット送信部330によりデータパケットA420の受信を完了したことを示すACKパケット430を第1無線クライアント130へ送信する。同様に第2無線クライアント140aは、ACKパケット430を受信してから予め定められたアイドル時間の経過後であって無線電波を受信しないタイミングで、データパケットB410をデータパケットB440として再送する。アクセスポイント150は、パケット受信部300により第2無線クライアント140aから電波競合無くデータパケットB440を受信し、パケット送信部330によりデータパケットB440の受信を完了したことを示すACKパケット450を第2無線クライアント140bへ送信する。
次に、アクセスポイント150内のパケット送信部330は、ACKパケット450を送信してから予め定められたアイドル時間の経過後であって無線電波を受信しないタイミングで、データパケットA420として受信したパケットを、当該パケットの宛先となる第2無線クライアント140bへデータパケットA460として送信する。ここで、データパケットA460の送信と、第1無線クライアント130、第2無線クライアント140a、及び/又は第2無線クライアント140bの送信とが電波競合したことをパケット受信部300が検出した場合、アクセスポイント150内のパケット送信部330は、予め定められたアイドル時間の経過後であって無線電波を受信しないタイミングでデータパケットA460を再送する。これにより、アクセスポイント150内のパケット送信部330は、第1無線クライアント130、第2無線クライアント140a、及び/又は第2無線クライアント140bと電波競合しないタイミングにおいてデータパケットA460を無線により送信する。第2無線クライアント140bは、アクセスポイント150から電波競合無くデータパケットA460を受信し、データパケットA460の受信を完了したことを示すACKパケット470をアクセスポイント150へ送信する。
図5は、本実施形態に係る無線通信システム10の、RTS/CTSを用いた無線通信の一例を示す。アクセスポイント150、第1無線クライアント130、第2無線クライアント140a、及び第2無線クライアント140bは、例えばIEEE802.11におけるDCFを用いたアクセス制御において、無線クライアント間で電波競合が検出できない場合に、図5に例示した無線通信を行う。
例えば情報処理装置120aから情報処理装置110aに対するパケットを受けると、第1無線クライアント130内の無線クライアント部230は、アクセスポイント150に対してRTSパケット500(Request To Send:送信要求)を無線により送信する。ここで無線クライアント部230は、RTSパケット500における送信元MACアドレスを情報処理装置120aのMACアドレスとし、宛先MACアドレスをアクセスポイント150のMACアドレスとする。これによりアクセスポイント150内のパケット受信部300は、RTSパケット500を受信する。
次に、アクセスポイント150内の調停部320は、RTSパケット500を受信してから予め定められたアイドル時間の後に、RTSパケット500の送信元MACアドレスとして指定された情報処理装置120aのMACアドレスを宛先MACアドレスとするCTSパケット510(Clear To Send:受信準備完了)を無線によりパケット送信部330を介して送信する。CTSパケット510を受信すると、無線クライアント部230は、情報処理装置120aのMACアドレスを送信元MACアドレスとし、情報処理装置110aのMACアドレスを宛先MACアドレスとするデータパケットA520を、無線によりアクセスポイント150へ送信する。これを受けてアクセスポイント150内のパケット送信部330は、データパケットA520の受信を完了したことを示すACKパケット530を第1無線クライアント130へ送信する。
次に、情報処理装置110aから有線ネットワークIF200に対するパケットを受けると、第2無線クライアント140aは、アクセスポイント150に対してRTSパケット540を無線により送信する。ここで第2無線クライアント140aは、RTSパケット540における送信元MACアドレスを情報処理装置110aのMACアドレスとし、宛先MACアドレスを有線ネットワークIF200のMACアドレスとする。これによりアクセスポイント150内のパケット受信部300は、RTSパケット540を受信する。
次に、アクセスポイント150内の調停部320は、RTSパケット540を受信してから予め定められたアイドル時間の後に、RTSパケット540の送信元MACアドレスとして指定された情報処理装置110aのMACアドレスを宛先MACアドレスとするCTSパケット550を無線によりパケット送信部330を介して送信する。CTSパケット550を受信すると、第2無線クライアント140aは、情報処理装置110aのMACアドレスを送信元MACアドレスとし、有線ネットワークIF200のMACアドレスを宛先MACアドレスとするデータパケットB560を、無線によりアクセスポイント150へ送信する。これを受けてアクセスポイント150内のパケット送信部330は、データパケットB560の受信を完了したことを示すACKパケット570を第2無線クライアント140aへ送信する。
以上に示したアクセス制御において、アクセスポイント150内の調停部320は、第1無線クライアント130及び第2無線クライアント140からのパケット送信が競合している場合に、第1無線クライアント130から単位時間当たりに受信するデータの転送レートが、一の第2無線クライアント140から単位時間当たりに受信するデータの転送レートより高くなるように第1無線クライアント130及び一の第2無線クライアント140のパケット送信を調停する。より具体的には、第1無線クライアント130及び一の第2無線クライアント140からのパケット送信が競合する場合、アクセスポイント150内のパケット受信部300は、第1無線クライアント130及び一の第2無線クライアント140の両方からRTSパケットを受信する。この場合において、調停部320は、第1無線クライアント130に対して単位時間当たりに送信するCTSパケットの数を、一の第2無線クライアント140に対して単位時間当たりに送信するCTSパケットの数より大きくするように調停してよい。これにより、アクセスポイント150は、インターネット接続回線に接続される第1無線クライアント130が送信するパケットを優先して転送することができ、インターネット接続回線の通信速度が低下することを防止することができる。
また、上記の優先制御をより厳密に行うために、アクセスポイント150内の調停部320は、有線ネットワークIF200に割り当てられたMACアドレスを送信元アドレスとするパケットのパケット送信のデータ転送レートを、他のMACアドレスを送信元アドレスとするパケットのパケット送信のデータ転送レートと比較し高くなるように第1無線クライアント130及び第2無線クライアント140からのパケット送信を調停してもよい。
図6は、本実施形態に係る無線通信システム10の、ポーリングを用いた無線通信を行うための接続要求処理の一例を示す。アクセスポイント150、第1無線クライアント130、第2無線クライアント140a、及び第2無線クライアント140bは、例えばIEEE802.11におけるPCF(Point Coordination Function)によるアクセス制御を行う前に、図6に例示した無線通信により接続関係を確立する。
まず、第1無線クライアント130内の無線クライアント部230は、スイッチングハブ部220を介して有線ネットワークIF200、情報処理装置120a、及び情報処理装置120bが接続されていることを検出する。そして無線クライアント部230は、これらの全てのMACアドレスをアクセスポイント150の接続先として登録するために、それぞれのMACアドレスを送信元MACアドレスとする複数の接続要求パケットを順次アクセスポイント150へ送信する。
本図において、無線クライアント部230は、有線ネットワークIF200に割り当てられたMACアドレスを送信元MACアドレスとする接続要求パケットA600をアクセスポイント150へ送信する。パケット受信部300により接続要求パケットA600を受信すると、アクセスポイント150内のパケット送信部330は、ACKパケット610を第1無線クライアント130へ送信する。次に、アクセスポイント150内の接続先MACアドレス登録部310は、接続要求パケットA600の送信元MACアドレスをアクセスポイント150の接続先MACアドレスとして登録する。次に、アクセスポイント150内のパケット送信部330は、接続要求パケットA600に基づいて接続先を登録したことを示す接続応答パケット620を第1無線クライアント130へ送信する。これを受けて、無線クライアント部230は、接続応答パケット620を受信したことを示すACKパケット630をアクセスポイント150へ送信する。
有線ネットワークIF200のMACアドレスを接続先として登録し終えると、無線クライアント部230は、情報処理装置120aに割り当てられたMACアドレスを送信元MACアドレスとする接続要求パケットB640をアクセスポイント150へ送信する。アクセスポイント150は、接続要求パケットA600の場合と同様にしてACKパケット650を第1無線クライアント130へ送信すると共に、接続要求パケットB640の送信元MACアドレスをアクセスポイント150の接続先MACアドレスとして接続先MACアドレス登録部310に登録し、接続応答パケット660を第1無線クライアント130へ送信する。これを受けて、無線クライアント部230は、接続応答パケット660を受信したことを示すACKパケット670をアクセスポイント150へ送信する。
更に第1無線クライアント130及びアクセスポイント150は、上記と同様にして情報処理装置120bのMACアドレスを接続先MACアドレスとして接続先MACアドレス登録部310に登録するための無線通信動作を行う。これにより、第1無線クライアント130は、アクセスポイント150がPCFによりポーリングを用いてアクセス制御を行う場合において、同一の無線クライアント部230を用いて複数の機器又はIFをアクセスポイント150の接続先として登録することができる。
図7は、本実施形態に係る無線通信システム10の、ポーリングを用いた無線通信の一例を示す。アクセスポイント150、第1無線クライアント130、第2無線クライアント140a、及び第2無線クライアント140bは、例えばIEEE802.11におけるPCF(Point Coordination Function)によるアクセス制御を行う場合に、図7に例示した無線通信を行う。
PCFによるアクセス制御に先立って、第1無線クライアント130は、図6に例示した無線通信を用いて、有線ネットワークIF200、情報処理装置120a、及び情報処理装置120bのそれぞれについて接続要求パケットを無線により送信し、当該機器又はIFのMACアドレスを接続先MACアドレスとしてアクセスポイント150内の接続先MACアドレス登録部310に登録する。また第2無線クライアント140a〜bは、図6と同様の無線通信を用いて、情報処理装置110a〜bについて接続要求パケットを無線によりそれぞれ送信し、情報処理装置110a〜bのMACアドレスを接続先MACアドレスとしてアクセスポイント150内の接続先MACアドレス登録部310に登録する。
アクセスポイント150内の調停部320は、接続先MACアドレス登録部310に登録された複数の接続先のそれぞれに順次パケット送信を許可するために、接続先MACアドレス登録部310に登録された複数の接続先MACアドレスのそれぞれを順次選択する。そして、アクセスポイント150内のパケット送信部330は、調停部320により順次選択された接続先MACアドレスを宛先MACアドレスとするポーリングパケットを、無線により順次送信する。この結果、アクセスポイント150は、有線ネットワークIF200、情報処理装置120a、情報処理装置120b、情報処理装置110a、及び情報処理装置110bから一の接続先を調停部320により順次選択し、選択された接続先に対してポーリングパケットを順次送信する。第1無線クライアント130、第2無線クライアント140a、又は第2無線クライアント140bは、無線により受信したポーリングパケットの宛先MACアドレスにより指定される機器又はIFから受信した他の無線クライアント宛のパケットを、ポーリングパケットに対応して無線によりアクセスポイント150へ送信する。ここで、第1無線クライアント130内の無線クライアント部230は、無線により受信したポーリングパケットの宛先MACアドレスにより指定される有線ネットワークIF200、情報処理装置120a、又は情報処理装置120bから受信した情報処理装置110a又は情報処理装置110b宛のパケットを、ポーリングパケットに対応して無線によりアクセスポイント150に順次送信する。
本図において、アクセスポイント150内の調停部320は、接続先MACアドレス登録部310に登録された複数の接続先MACアドレスのうち、有線ネットワークIF200のMACアドレスを1番目に選択する。アクセスポイント150内のパケット送信部330は、調停部320の指示に基づき第1無線クライアント130へポーリングパケット700を送信する。第1無線クライアント130内の無線クライアント部230は、ポーリングパケット700に対応して、情報処理装置110a又は情報処理装置110b宛のデータパケットA710を無線によりアクセスポイント150へ送信する。
次に、アクセスポイント150内の調停部320は、接続先MACアドレス登録部310に登録された複数の接続先MACアドレスのうち、情報処理装置120aのMACアドレスを2番目に選択する。アクセスポイント150内のパケット送信部330は、調停部320の指示に基づき確認応答兼ポーリングパケット720を送信する。ここで確認応答兼ポーリングパケット720は、有線ネットワークIF200を送信元とするデータパケットA710の受信を完了したことを通知するACKパケットと、情報処理装置120aが選択されたことを示すポーリングパケットとを併せた機能を有する。第1無線クライアント130内の無線クライアント部230は、確認応答兼ポーリングパケット720に対応して、情報処理装置110a又は情報処理装置110b宛のデータパケットB730を無線によりアクセスポイント150へ送信する。
次に、アクセスポイント150内の調停部320は、接続先MACアドレス登録部310に登録された複数の接続先MACアドレスのうち、情報処理装置110aのMACアドレスを3番目に選択する。アクセスポイント150内のパケット送信部330は、調停部320の指示に基づき確認応答兼ポーリングパケット740を送信する。ここで確認応答兼ポーリングパケット740は、情報処理装置120aを送信元とするデータパケットB730の受信を完了したことを通知するACKパケットと、情報処理装置120aが選択されたことを示すポーリングパケットとを併せた機能を有する。第2無線クライアント140aは、確認応答兼ポーリングパケット740に対応して、有線ネットワークIF200、又は情報処理装置110a〜b宛のデータパケットC750を無線によりアクセスポイント150へ送信する。
データパケットC750を受けると、アクセスポイント150内のパケット送信部330は、調停部320の指示に基づき確認応答兼ポーリング期間終了パケット760を送信する。ここで確認応答兼ポーリング期間終了パケット760は、情報処理装置110aを送信元とするデータパケットC750の受信を完了したことを通知するACKパケットと、PCFによるアクセス制御期間の終了を示すポーリング制御期間終了パケットとを併せた機能を有する。これを受けて、第1無線クライアント130、第2無線クライアント140a、及び第2無線クライアント140bは、PCFによるアクセス制御期間が終了したことを検出する。
以上に示したアクセス制御において、アクセスポイント150内の調停部320は、第1無線クライアント130及び第2無線クライアント140からのパケット送信が競合している場合に、第1無線クライアント130から単位時間当たりに受信するデータの転送レートが、一の第2無線クライアント140から単位時間当たりに受信するデータの転送レートより高くなるように第1無線クライアント130及び一の第2無線クライアント140のパケット送信を調停してよい。より具体的には、アクセスポイント150内の調停部320は、第1無線クライアント130に対して単位時間当たりに送信するポーリングパケットの数を、一の第2無線クライアント140に対して単位時間当たりに送信するポーリングパケットの数より大きくするように調停してよい。これにより、アクセスポイント150は、インターネット接続回線に接続される第1無線クライアント130が送信するパケットを優先して転送することができ、インターネット接続回線の通信速度が低下するのを防止することができる。
図8は、本実施形態に係る情報処理装置120aのハードウェア構成の一例を示す。本実施形態に係る情報処理装置120aは、CPU1100、ROM1110、RAM1120、通信IF1130、ハードディスク・ドライブ1140、フレキシブルディスク・ドライブ1150、及びCD−ROMドライブ1160を備える。
CPU1100は、ROM1110及びRAM1120に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1110は、情報処理装置120aの起動時にCPU1100が実行するブートプログラムや、情報処理装置120aのハードウェアに依存するプログラム等を格納する。RAM1120は、CPU1100が実行するプログラム及びCPU1100が使用するデータ等を格納する。通信IF1130は、通信ネットワークを介して他の装置と通信する。また情報処理装置110は、通信ネットワークを介して通信IF1130に接続される。ハードディスク・ドライブ1140は、情報処理装置120aが使用するプログラム及びデータを格納し、RAM1120を介してCPU1100に供給する。フレキシブルディスク・ドライブ1150は、フレキシブルディスク1190からプログラム又はデータを読み取り、RAM1120に提供する。CD−ROMドライブ1160は、CD−ROM1195からプログラム又はデータを読み取り、RAM1120に提供する。
RAM1120を介してCPU1100に提供されるプログラムは、フレキシブルディスク1190、CD−ROM1195、又はICカード等の記録媒体に格納されて利用者によって提供される。プログラムは、記録媒体から読み出され、RAM1120及び通信IF1130を介して第1無線クライアント130又はアクセスポイント150にインストールされ、第1無線クライアント130又はアクセスポイント150において実行される。
第1無線クライアント130にインストールされて実行される第1無線クライアント130の制御プログラムは、有線ネットワークIFモジュールと、スイッチングハブモジュールと、無線クライアントモジュールと、電源供給モジュールと、有線接続IFモジュールとを備える。これらのプログラム又はモジュールは、第1無線クライアント130上に設けた制御プロセッサ等により実行され、第1無線クライアント130を、有線ネットワークIF200と、スイッチングハブ部220と、無線クライアント部230と、電源供給部240と、有線接続IF250a〜bとしてそれぞれ機能させる。
また、アクセスポイント150にインストールされて実行されるアクセスポイント150の制御プログラムは、パケット受信モジュールと、接続先MACアドレス登録モジュールと、調停モジュールと、パケット送信モジュールとを備える。これらのプログラム又はモジュールは、アクセスポイント150を、パケット受信部300と、接続先MACアドレス登録部310と、調停部320と、パケット送信部330としてそれぞれ機能させる。
以上に示したプログラム又はモジュールは、外部の記録媒体に格納されてもよい。記録媒体としては、フレキシブルディスク1190、CD−ROM1195の他に、DVDやPD等の光学記録媒体、MD等の光磁気記録媒体、テープ媒体、ICカード等の半導体メモリ等を用いることができる。また、専用通信ネットワークやインターネットに接続されたサーバシステムに設けたハードディスク又はRAM等の記憶装置を記録媒体として使用し、通信ネットワークを介して外部のネットワークからプログラムを情報処理装置120aに提供してもよい。
以上発明の実施の形態を説明したが、本出願に係る発明の技術的範囲は上記の実施の形態に限定されるものではない。上記実施の形態に種々の変更を加えて、請求の範囲に記載の発明を実施することができる。そのような発明が本出願に係る発明の技術的範囲に属することもまた、請求の範囲の記載から明らかである。
図1は、本実施形態に係る無線通信システム10の構成を示す。無線通信システム10は、家庭等に設けられたコンピュータ等の情報処理装置110a〜b及び情報処理装置120a〜bと、インターネット接続回線との間を接続する。そして無線通信システム10は、情報処理装置110a〜bとインターネット接続回線の間の通信を、例えばIEEE802.11等の無線LAN規格に基づき無線により中継する。ここで外部の有線ネットワークの一例であるインターネット接続回線は、無線通信システム10をインターネットに接続するための回線であり、インターネットサービスプロバイダ(ISP)に接続されるxDSL回線や光ファイバ回線等の回線であってよい。
無線通信システム10は、モデム100と、第1無線クライアント130と、第2無線クライアント140a〜bと、アクセスポイント150とを備える。
モデム100は、インターネット接続回線に接続され、インターネット接続回線上の信号とモデム100及び第1無線クライアント130の間のイーサネット(登録商標)規格等の信号との間の変換を行う。モデム100は、例えばxDSLモデム等であってよい。
第1無線クライアント130は、家庭等におけるインターネット接続回線の引き込み場所近傍に設置され、モデム100を介してインターネット接続回線に有線により接続される。第1無線クライアント130は、無線により受信したインターネット接続回線宛のパケットを、インターネット接続回線へ送信する。また、第1無線クライアント130は、インターネット接続回線から受信した第2無線クライアント140a又は第2無線クライアント140b宛のパケットを、無線によりアクセスポイント150へ送信する。本実施形態に係る第1無線クライアント130は、更に有線接続用のインターフェイス(以下「IF」と示す)を有し、有線により第2の情報処理装置の一例である情報処理装置120a〜bに接続される。
第2無線クライアント140a〜bは、第1の情報処理装置の一例である情報処理装置110a〜bに有線によりそれぞれ接続され、無線により受信したパケットを情報処理装置110a〜bへそれぞれ供給する。また、第2無線クライアント140aは、情報処理装置110a〜bからそれぞれ供給されたデータを含むパケットを無線により送信する。ここで第2無線クライアント140a〜bは、例えばPCカード等により実現され、情報処理装置110a〜bのカードスロットに挿入されることにより情報処理装置110a〜bと接続されてよい。
アクセスポイント150は、第1無線クライアント130、第2無線クライアント140a、及び第2無線クライアント140b等の無線クライアントの間の無線通信を中継する。より具体的には、アクセスポイント150は、各無線クライアントがそれぞれ無線により送信したパケットをそれぞれ受信する。そして、各無線クライアントから電波競合無くパケットを受信した場合に、アクセスポイント150は、受信したパケットを、当該パケットの宛先となる無線クライアントへ、各無線クライアントと電波競合しないタイミングにおいて無線により送信する。
以上において、無線通信システム10は、情報処理装置110a〜b、情報処理装置120a〜b、及び第1無線クライアント130内に設けられたインターネット接続IFのそれぞれに固有に割り当てられたMACアドレス(Media Access Control Address)を用いてパケットを転送する。すなわち、情報処理装置110a〜b、情報処理装置120a〜b、及び第1無線クライアント130内におけるインターネット接続IFのそれぞれは、パケットヘッダ内の送信元MACアドレスを当該機器又は当該IFに割り当てられたMACアドレスとし、パケットヘッダ内の宛先MACアドレスを宛先の機器又はIFに割り当てられたMACアドレスとしてパケットを送信する。そして、無線通信システム10は、当該パケットを、宛先MACアドレスにより指定される機器又はIFへ転送する。
以上に示した無線通信システム10によれば、インターネット接続回線の引き込み場所に第1無線クライアント130を設置することにより、アクセスポイント150を設置する場所の自由度を高めることができ、アクセスポイント150を家庭又は小規模オフィス内の中心に近い場所に配置可能とすることができる。この結果無線通信システム10を用いることにより、1台のアクセスポイント150のみを用いた場合においても、より広い範囲で無線LANを構築することができる。
図2は、本実施形態に係る第1無線クライアント130の構成を示す。第1無線クライアント130は、有線ネットワークIF200と、スイッチングハブ部220と、有線接続IF250a〜bと、無線クライアント部230と、電源供給部240とを有する。
有線ネットワークIF200は、モデム100を介してインターネット接続回線に有線により接続され、インターネット接続回線と通信するインターネット接続IFである。ここで有線ネットワークIF200は、OSI参照モデルのネットワーク層の処理を行うルータ機能を有し、インターネット接続回線と、情報処理装置110a〜b及び情報処理装置120a〜bの間を接続するローカルエリアネットワークの間の通信をネットワーク層プロトコルに基づいて中継してもよい。
スイッチングハブ部220は、無線クライアント部230及び有線接続IF250a〜bを接続し、これらの間のパケット交換を行う。有線接続IF250a〜bは、情報処理装置120a〜bに有線によりそれぞれ接続される。
無線クライアント部230は、スイッチングハブ部220を介して有線ネットワークIF200に有線により接続され、アクセスポイント150と無線により通信する。また、無線クライアント部230は、スイッチングハブ部220及び有線接続IF250a〜bを介して情報処理装置120a〜bに接続される。ここで無線クライアント部230は、有線ネットワークIF200、情報処理装置120a、及び情報処理装置120bにそれぞれ割り当てられた、当該機器に固有のMACアドレスを管理し、これらのMACアドレスのいずれかを送信元又は宛先とする全てのパケットの送受信を行う。
すなわち、有線ネットワークIF200に割り当てられたMACアドレスを宛先MACアドレスとするパケットをアクセスポイント150から受信した場合に、無線クライアント部230は、当該パケットをスイッチングハブ部220を介して有線ネットワークIF200によりインターネット接続回線へ送信させる。また、情報処理装置120a又は情報処理装置120bに割り当てられたMACアドレスを宛先MACアドレスとするパケットを受信した場合に、無線クライアント部230は、当該パケットを有線接続IF250a又は有線接続IF250bにより情報処理装置120a又は情報処理装置120bへそれぞれ送信させる。
一方、有線ネットワークIF200、有線接続IF250a、又は有線接続IF250bから、情報処理装置110a又は情報処理装置110bに割り当てられたMACアドレスを宛先MACアドレスとするパケットをスイッチングハブ部220を介して受信した場合に、無線クライアント部230は、当該パケットを無線により送信し、アクセスポイント150により第2無線クライアント140a又は第2無線クライアント140bを介して情報処理装置110a又は情報処理装置110bへそれぞれ送信させる。
電源供給部240は、有線ネットワークIF200への電源供給を管理する。より具体的には、電源供給部240は、無線クライアント部230が予め設定された期間インターネット接続回線宛のパケットをアクセスポイント150から受信していない場合に、有線ネットワークIF200への電源供給を停止する。また、電源供給部240は、有線ネットワークIF200への電源供給を停止した状態で無線クライアント部230がインターネット接続回線宛のパケットを受信した場合に、有線ネットワークIF200への電源供給を開始する。これにより、第1無線クライアント130は、情報処理装置110a〜b又は情報処理装置120a〜bがインターネットに対してパケットを送信する場合にのみ有線ネットワークIF200の電源をオンにすることができ、第1無線クライアント130の電力消費量を低減させると共に、外部からインターネットを介して無線通信システム10によるローカルエリアネットワークが不正にアクセスされるのを極力防止することができる。
図3は、本実施形態に係るアクセスポイント150の構成を示す。アクセスポイント150は、パケット受信部300と、接続先MACアドレス登録部310と、調停部320と、パケット送信部330とを有する。パケット受信部300は、第1無線クライアント130、第2無線クライアント140a、及び第2無線クライアント140bが無線により送信するパケットを受信する。接続先MACアドレス登録部310は、第1無線クライアント130、第2無線クライアント140a、及び/又は第2無線クライアント140bから接続要求パケットを受信した場合に、当該接続要求パケットの送信元MACアドレスとして指定された、送信元の有線ネットワークIF200、情報処理装置110a〜b、及び/又は情報処理装置120a〜bのMACアドレスを、アクセスポイント150の接続先MACアドレスとして登録する。
調停部320は、第1無線クライアント130、第2無線クライアント140a、及び/又は第2無線クライアント140bからのパケット送信が競合している場合に、パケット送信部330を介して例えば調停に用いる制御パケットを無線により送信することにより、これらのパケット送信を調停する。パケット送信部330は、パケット受信部300が受信した第1無線クライアント130、第2無線クライアント140a、及び/又は第2無線クライアント140b宛のパケット、又は、調停部320が生成した制御パケットを無線により送信する。
図4は、本実施形態に係る無線通信システム10の、自律分散制御による無線通信の一例を示す。アクセスポイント150、第1無線クライアント130、第2無線クライアント140a、及び第2無線クライアント140bは、例えばIEEE802.11におけるDCF(Distributed Coordination Function)を用いたアクセス制御を行う場合に、図4に例示した無線通信を行う。
情報処理装置120aから情報処理装置110bに対するパケットを受けると、第1無線クライアント130内の無線クライアント部230は、情報処理装置120aのMACアドレスを送信元MACアドレスとし、情報処理装置110bのMACアドレスを宛先MACアドレスとするデータパケットA400を無線により送信する。ほぼ同一のタイミングで情報処理装置110aから有線ネットワークIF200に対するパケットを受けると、第2無線クライアント140aは、情報処理装置110aのMACアドレスを送信元MACアドレスとし、有線ネットワークIF200のMACアドレスを宛先MACアドレスとするデータパケットB410を無線により送信する。この場合、アクセスポイント150内のスイッチングハブ部220は、電波競合した状態でパケット受信部300により受信したデータパケットA400及びデータパケットB410を破棄し、これらのパケットを中継しない。
次に、無線クライアント部230は、データパケットA400及びデータパケットB410の電波競合が無くなってから予め定められたアイドル時間の後にデータパケットA400をデータパケットA420として再送する。アクセスポイント150は、パケット受信部300により無線クライアント部230から電波競合無くデータパケットA420を受信し、パケット送信部330によりデータパケットA420の受信を完了したことを示すACKパケット430を第1無線クライアント130へ送信する。同様に第2無線クライアント140aは、ACKパケット430を受信してから予め定められたアイドル時間の経過後であって無線電波を受信しないタイミングで、データパケットB410をデータパケットB440として再送する。アクセスポイント150は、パケット受信部300により第2無線クライアント140aから電波競合無くデータパケットB440を受信し、パケット送信部330によりデータパケットB440の受信を完了したことを示すACKパケット450を第2無線クライアント140bへ送信する。
次に、アクセスポイント150内のパケット送信部330は、ACKパケット450を送信してから予め定められたアイドル時間の経過後であって無線電波を受信しないタイミングで、データパケットA420として受信したパケットを、当該パケットの宛先となる第2無線クライアント140bへデータパケットA460として送信する。ここで、データパケットA460の送信と、第1無線クライアント130、第2無線クライアント140a、及び/又は第2無線クライアント140bの送信とが電波競合したことをパケット受信部300が検出した場合、アクセスポイント150内のパケット送信部330は、予め定められたアイドル時間の経過後であって無線電波を受信しないタイミングでデータパケットA460を再送する。これにより、アクセスポイント150内のパケット送信部330は、第1無線クライアント130、第2無線クライアント140a、及び/又は第2無線クライアント140bと電波競合しないタイミングにおいてデータパケットA460を無線により送信する。第2無線クライアント140bは、アクセスポイント150から電波競合無くデータパケットA460を受信し、データパケットA460の受信を完了したことを示すACKパケット470をアクセスポイント150へ送信する。
図5は、本実施形態に係る無線通信システム10の、RTS/CTSを用いた無線通信の一例を示す。アクセスポイント150、第1無線クライアント130、第2無線クライアント140a、及び第2無線クライアント140bは、例えばIEEE802.11におけるDCFを用いたアクセス制御において、無線クライアント間で電波競合が検出できない場合に、図5に例示した無線通信を行う。
例えば情報処理装置120aから情報処理装置110aに対するパケットを受けると、第1無線クライアント130内の無線クライアント部230は、アクセスポイント150に対してRTSパケット500(Request To Send:送信要求)を無線により送信する。ここで無線クライアント部230は、RTSパケット500における送信元MACアドレスを情報処理装置120aのMACアドレスとし、宛先MACアドレスをアクセスポイント150のMACアドレスとする。これによりアクセスポイント150内のパケット受信部300は、RTSパケット500を受信する。
次に、アクセスポイント150内の調停部320は、RTSパケット500を受信してから予め定められたアイドル時間の後に、RTSパケット500の送信元MACアドレスとして指定された情報処理装置120aのMACアドレスを宛先MACアドレスとするCTSパケット510(Clear To Send:受信準備完了)を無線によりパケット送信部330を介して送信する。CTSパケット510を受信すると、無線クライアント部230は、情報処理装置120aのMACアドレスを送信元MACアドレスとし、情報処理装置110aのMACアドレスを宛先MACアドレスとするデータパケットA520を、無線によりアクセスポイント150へ送信する。これを受けてアクセスポイント150内のパケット送信部330は、データパケットA520の受信を完了したことを示すACKパケット530を第1無線クライアント130へ送信する。
次に、情報処理装置110aから有線ネットワークIF200に対するパケットを受けると、第2無線クライアント140aは、アクセスポイント150に対してRTSパケット540を無線により送信する。ここで第2無線クライアント140aは、RTSパケット540における送信元MACアドレスを情報処理装置110aのMACアドレスとし、宛先MACアドレスを有線ネットワークIF200のMACアドレスとする。これによりアクセスポイント150内のパケット受信部300は、RTSパケット540を受信する。
次に、アクセスポイント150内の調停部320は、RTSパケット540を受信してから予め定められたアイドル時間の後に、RTSパケット540の送信元MACアドレスとして指定された情報処理装置110aのMACアドレスを宛先MACアドレスとするCTSパケット550を無線によりパケット送信部330を介して送信する。CTSパケット550を受信すると、第2無線クライアント140aは、情報処理装置110aのMACアドレスを送信元MACアドレスとし、有線ネットワークIF200のMACアドレスを宛先MACアドレスとするデータパケットB560を、無線によりアクセスポイント150へ送信する。これを受けてアクセスポイント150内のパケット送信部330は、データパケットB560の受信を完了したことを示すACKパケット570を第2無線クライアント140aへ送信する。
以上に示したアクセス制御において、アクセスポイント150内の調停部320は、第1無線クライアント130及び第2無線クライアント140からのパケット送信が競合している場合に、第1無線クライアント130から単位時間当たりに受信するデータの転送レートが、一の第2無線クライアント140から単位時間当たりに受信するデータの転送レートより高くなるように第1無線クライアント130及び一の第2無線クライアント140のパケット送信を調停する。より具体的には、第1無線クライアント130及び一の第2無線クライアント140からのパケット送信が競合する場合、アクセスポイント150内のパケット受信部300は、第1無線クライアント130及び一の第2無線クライアント140の両方からRTSパケットを受信する。この場合において、調停部320は、第1無線クライアント130に対して単位時間当たりに送信するCTSパケットの数を、一の第2無線クライアント140に対して単位時間当たりに送信するCTSパケットの数より大きくするように調停してよい。これにより、アクセスポイント150は、インターネット接続回線に接続される第1無線クライアント130が送信するパケットを優先して転送することができ、インターネット接続回線の通信速度が低下することを防止することができる。
また、上記の優先制御をより厳密に行うために、アクセスポイント150内の調停部320は、有線ネットワークIF200に割り当てられたMACアドレスを送信元アドレスとするパケットのパケット送信のデータ転送レートを、他のMACアドレスを送信元アドレスとするパケットのパケット送信のデータ転送レートと比較し高くなるように第1無線クライアント130及び第2無線クライアント140からのパケット送信を調停してもよい。
図6は、本実施形態に係る無線通信システム10の、ポーリングを用いた無線通信を行うための接続要求処理の一例を示す。アクセスポイント150、第1無線クライアント130、第2無線クライアント140a、及び第2無線クライアント140bは、例えばIEEE802.11におけるPCF(Point Coordination Function)によるアクセス制御を行う前に、図6に例示した無線通信により接続関係を確立する。
まず、第1無線クライアント130内の無線クライアント部230は、スイッチングハブ部220を介して有線ネットワークIF200、情報処理装置120a、及び情報処理装置120bが接続されていることを検出する。そして無線クライアント部230は、これらの全てのMACアドレスをアクセスポイント150の接続先として登録するために、それぞれのMACアドレスを送信元MACアドレスとする複数の接続要求パケットを順次アクセスポイント150へ送信する。
本図において、無線クライアント部230は、有線ネットワークIF200に割り当てられたMACアドレスを送信元MACアドレスとする接続要求パケットA600をアクセスポイント150へ送信する。パケット受信部300により接続要求パケットA600を受信すると、アクセスポイント150内のパケット送信部330は、ACKパケット610を第1無線クライアント130へ送信する。次に、アクセスポイント150内の接続先MACアドレス登録部310は、接続要求パケットA600の送信元MACアドレスをアクセスポイント150の接続先MACアドレスとして登録する。次に、アクセスポイント150内のパケット送信部330は、接続要求パケットA600に基づいて接続先を登録したことを示す接続応答パケット620を第1無線クライアント130へ送信する。これを受けて、無線クライアント部230は、接続応答パケット620を受信したことを示すACKパケット630をアクセスポイント150へ送信する。
有線ネットワークIF200のMACアドレスを接続先として登録し終えると、無線クライアント部230は、情報処理装置120aに割り当てられたMACアドレスを送信元MACアドレスとする接続要求パケットB640をアクセスポイント150へ送信する。アクセスポイント150は、接続要求パケットA600の場合と同様にしてACKパケット650を第1無線クライアント130へ送信すると共に、接続要求パケットB640の送信元MACアドレスをアクセスポイント150の接続先MACアドレスとして接続先MACアドレス登録部310に登録し、接続応答パケット660を第1無線クライアント130へ送信する。これを受けて、無線クライアント部230は、接続応答パケット660を受信したことを示すACKパケット670をアクセスポイント150へ送信する。
更に第1無線クライアント130及びアクセスポイント150は、上記と同様にして情報処理装置120bのMACアドレスを接続先MACアドレスとして接続先MACアドレス登録部310に登録するための無線通信動作を行う。これにより、第1無線クライアント130は、アクセスポイント150がPCFによりポーリングを用いてアクセス制御を行う場合において、同一の無線クライアント部230を用いて複数の機器又はIFをアクセスポイント150の接続先として登録することができる。
図7は、本実施形態に係る無線通信システム10の、ポーリングを用いた無線通信の一例を示す。アクセスポイント150、第1無線クライアント130、第2無線クライアント140a、及び第2無線クライアント140bは、例えばIEEE802.11におけるPCF(Point Coordination Function)によるアクセス制御を行う場合に、図7に例示した無線通信を行う。
PCFによるアクセス制御に先立って、第1無線クライアント130は、図6に例示した無線通信を用いて、有線ネットワークIF200、情報処理装置120a、及び情報処理装置120bのそれぞれについて接続要求パケットを無線により送信し、当該機器又はIFのMACアドレスを接続先MACアドレスとしてアクセスポイント150内の接続先MACアドレス登録部310に登録する。また第2無線クライアント140a〜bは、図6と同様の無線通信を用いて、情報処理装置110a〜bについて接続要求パケットを無線によりそれぞれ送信し、情報処理装置110a〜bのMACアドレスを接続先MACアドレスとしてアクセスポイント150内の接続先MACアドレス登録部310に登録する。
アクセスポイント150内の調停部320は、接続先MACアドレス登録部310に登録された複数の接続先のそれぞれに順次パケット送信を許可するために、接続先MACアドレス登録部310に登録された複数の接続先MACアドレスのそれぞれを順次選択する。そして、アクセスポイント150内のパケット送信部330は、調停部320により順次選択された接続先MACアドレスを宛先MACアドレスとするポーリングパケットを、無線により順次送信する。この結果、アクセスポイント150は、有線ネットワークIF200、情報処理装置120a、情報処理装置120b、情報処理装置110a、及び情報処理装置110bから一の接続先を調停部320により順次選択し、選択された接続先に対してポーリングパケットを順次送信する。第1無線クライアント130、第2無線クライアント140a、又は第2無線クライアント140bは、無線により受信したポーリングパケットの宛先MACアドレスにより指定される機器又はIFから受信した他の無線クライアント宛のパケットを、ポーリングパケットに対応して無線によりアクセスポイント150へ送信する。ここで、第1無線クライアント130内の無線クライアント部230は、無線により受信したポーリングパケットの宛先MACアドレスにより指定される有線ネットワークIF200、情報処理装置120a、又は情報処理装置120bから受信した情報処理装置110a又は情報処理装置110b宛のパケットを、ポーリングパケットに対応して無線によりアクセスポイント150に順次送信する。
本図において、アクセスポイント150内の調停部320は、接続先MACアドレス登録部310に登録された複数の接続先MACアドレスのうち、有線ネットワークIF200のMACアドレスを1番目に選択する。アクセスポイント150内のパケット送信部330は、調停部320の指示に基づき第1無線クライアント130へポーリングパケット700を送信する。第1無線クライアント130内の無線クライアント部230は、ポーリングパケット700に対応して、情報処理装置110a又は情報処理装置110b宛のデータパケットA710を無線によりアクセスポイント150へ送信する。
次に、アクセスポイント150内の調停部320は、接続先MACアドレス登録部310に登録された複数の接続先MACアドレスのうち、情報処理装置120aのMACアドレスを2番目に選択する。アクセスポイント150内のパケット送信部330は、調停部320の指示に基づき確認応答兼ポーリングパケット720を送信する。ここで確認応答兼ポーリングパケット720は、有線ネットワークIF200を送信元とするデータパケットA710の受信を完了したことを通知するACKパケットと、情報処理装置120aが選択されたことを示すポーリングパケットとを併せた機能を有する。第1無線クライアント130内の無線クライアント部230は、確認応答兼ポーリングパケット720に対応して、情報処理装置110a又は情報処理装置110b宛のデータパケットB730を無線によりアクセスポイント150へ送信する。
次に、アクセスポイント150内の調停部320は、接続先MACアドレス登録部310に登録された複数の接続先MACアドレスのうち、情報処理装置110aのMACアドレスを3番目に選択する。アクセスポイント150内のパケット送信部330は、調停部320の指示に基づき確認応答兼ポーリングパケット740を送信する。ここで確認応答兼ポーリングパケット740は、情報処理装置120aを送信元とするデータパケットB730の受信を完了したことを通知するACKパケットと、情報処理装置120aが選択されたことを示すポーリングパケットとを併せた機能を有する。第2無線クライアント140aは、確認応答兼ポーリングパケット740に対応して、有線ネットワークIF200、又は情報処理装置110a〜b宛のデータパケットC750を無線によりアクセスポイント150へ送信する。
データパケットC750を受けると、アクセスポイント150内のパケット送信部330は、調停部320の指示に基づき確認応答兼ポーリング期間終了パケット760を送信する。ここで確認応答兼ポーリング期間終了パケット760は、情報処理装置110aを送信元とするデータパケットC750の受信を完了したことを通知するACKパケットと、PCFによるアクセス制御期間の終了を示すポーリング制御期間終了パケットとを併せた機能を有する。これを受けて、第1無線クライアント130、第2無線クライアント140a、及び第2無線クライアント140bは、PCFによるアクセス制御期間が終了したことを検出する。
以上に示したアクセス制御において、アクセスポイント150内の調停部320は、第1無線クライアント130及び第2無線クライアント140からのパケット送信が競合している場合に、第1無線クライアント130から単位時間当たりに受信するデータの転送レートが、一の第2無線クライアント140から単位時間当たりに受信するデータの転送レートより高くなるように第1無線クライアント130及び一の第2無線クライアント140のパケット送信を調停してよい。より具体的には、アクセスポイント150内の調停部320は、第1無線クライアント130に対して単位時間当たりに送信するポーリングパケットの数を、一の第2無線クライアント140に対して単位時間当たりに送信するポーリングパケットの数より大きくするように調停してよい。これにより、アクセスポイント150は、インターネット接続回線に接続される第1無線クライアント130が送信するパケットを優先して転送することができ、インターネット接続回線の通信速度が低下するのを防止することができる。
図8は、本実施形態に係る情報処理装置120aのハードウェア構成の一例を示す。本実施形態に係る情報処理装置120aは、CPU1100、ROM1110、RAM1120、通信IF1130、ハードディスク・ドライブ1140、フレキシブルディスク・ドライブ1150、及びCD−ROMドライブ1160を備える。
CPU1100は、ROM1110及びRAM1120に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1110は、情報処理装置120aの起動時にCPU1100が実行するブートプログラムや、情報処理装置120aのハードウェアに依存するプログラム等を格納する。RAM1120は、CPU1100が実行するプログラム及びCPU1100が使用するデータ等を格納する。通信IF1130は、通信ネットワークを介して他の装置と通信する。また情報処理装置110は、通信ネットワークを介して通信IF1130に接続される。ハードディスク・ドライブ1140は、情報処理装置120aが使用するプログラム及びデータを格納し、RAM1120を介してCPU1100に供給する。フレキシブルディスク・ドライブ1150は、フレキシブルディスク1190からプログラム又はデータを読み取り、RAM1120に提供する。CD−ROMドライブ1160は、CD−ROM1195からプログラム又はデータを読み取り、RAM1120に提供する。
RAM1120を介してCPU1100に提供されるプログラムは、フレキシブルディスク1190、CD−ROM1195、又はICカード等の記録媒体に格納されて利用者によって提供される。プログラムは、記録媒体から読み出され、RAM1120及び通信IF1130を介して第1無線クライアント130又はアクセスポイント150にインストールされ、第1無線クライアント130又はアクセスポイント150において実行される。
第1無線クライアント130にインストールされて実行される第1無線クライアント130の制御プログラムは、有線ネットワークIFモジュールと、スイッチングハブモジュールと、無線クライアントモジュールと、電源供給モジュールと、有線接続IFモジュールとを備える。これらのプログラム又はモジュールは、第1無線クライアント130上に設けた制御プロセッサ等により実行され、第1無線クライアント130を、有線ネットワークIF200と、スイッチングハブ部220と、無線クライアント部230と、電源供給部240と、有線接続IF250a〜bとしてそれぞれ機能させる。
また、アクセスポイント150にインストールされて実行されるアクセスポイント150の制御プログラムは、パケット受信モジュールと、接続先MACアドレス登録モジュールと、調停モジュールと、パケット送信モジュールとを備える。これらのプログラム又はモジュールは、アクセスポイント150を、パケット受信部300と、接続先MACアドレス登録部310と、調停部320と、パケット送信部330としてそれぞれ機能させる。
以上に示したプログラム又はモジュールは、外部の記録媒体に格納されてもよい。記録媒体としては、フレキシブルディスク1190、CD−ROM1195の他に、DVDやPD等の光学記録媒体、MD等の光磁気記録媒体、テープ媒体、ICカード等の半導体メモリ等を用いることができる。また、専用通信ネットワークやインターネットに接続されたサーバシステムに設けたハードディスク又はRAM等の記憶装置を記録媒体として使用し、通信ネットワークを介して外部のネットワークからプログラムを情報処理装置120aに提供してもよい。
以上発明の実施の形態を説明したが、本出願に係る発明の技術的範囲は上記の実施の形態に限定されるものではない。上記実施の形態に種々の変更を加えて、請求の範囲に記載の発明を実施することができる。そのような発明が本出願に係る発明の技術的範囲に属することもまた、請求の範囲の記載から明らかである。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、アクセスポイントを設置する場所の自由度を高めることができ、より広い範囲で無線LANを構築可能とすることができる。
Claims (8)
- 第1の情報処理装置と外部の有線ネットワークの間の通信を無線により中継する無線通信システムであって、
前記有線ネットワークに有線により接続され、無線により受信したパケットを前記有線ネットワークへ送信し、前記有線ネットワークから受信したパケットを無線により送信する第1無線クライアントと、
前記第1の情報処理装置に有線により接続され、無線により受信したパケットを前記第1の情報処理装置へ供給し、前記第1の情報処理装置から供給されたデータを含むパケットを無線により送信する第2無線クライアントと、
前記第1無線クライアント及び前記第2無線クライアントから電波競合無く無線によりそれぞれ受信したパケットを、当該パケットの宛先となる前記第1無線クライアント又は前記第2無線クライアントへ、前記第1無線クライアント及び前記第2無線クライアントと電波競合しないタイミングにおいて無線により送信するアクセスポイントと
を備える無線通信システム。 - 前記第1無線クライアントは、
前記有線ネットワークに有線により接続され、前記有線ネットワークと通信する有線ネットワークインターフェイスと、
前記有線ネットワークインターフェイスに有線により接続され、前記アクセスポイントと無線により通信する無線クライアント部と、
前記無線クライアント部が予め設定された期間前記有線ネットワーク宛のパケットを前記アクセスポイントから受信していない場合に前記有線ネットワークインターフェイスへの電源供給を停止し、前記有線ネットワークインターフェイスへの電源供給を停止した状態で前記無線クライアント部が前記有線ネットワーク宛のパケットを受信した場合に前記有線ネットワークインターフェイスへの電源供給を開始する電源供給部と
を有する請求項1記載の無線通信システム。 - 前記第1無線クライアントは、
前記有線ネットワークに有線により接続され、前記有線ネットワークと通信する第1有線ネットワークインターフェイスと、
前記有線ネットワークインターフェイスに有線により接続され、前記アクセスポイントと無線により通信する無線クライアント部と、
第2の情報処理装置に有線により接続される有線接続インターフェイスと
を有し、
前記無線クライアント部は、
前記有線ネットワークインターフェイスに割り当てられたMACアドレスを宛先MACアドレスとするパケットを受信した場合に、当該パケットを前記有線ネットワークインターフェイスにより前記有線ネットワークへ送信させ、
前記第2の情報処理装置に割り当てられたMACアドレスを宛先MACアドレスとするパケットを受信した場合に、当該パケットを前記有線接続インターフェイスにより前記第2の情報処理装置へ送信させる
請求項1記載の無線通信システム。 - 前記無線クライアント部は、前記有線ネットワークインターフェイスに割り当てられたMACアドレスを送信元MACアドレスとする接続要求パケットと、前記第2の情報処理装置に割り当てられたMACアドレスを送信元MACアドレスとする接続要求パケットとを前記アクセスポイントへ送信し、
前記アクセスポイントは、
前記接続要求パケットを受信した場合に、当該接続要求パケットの送信元MACアドレスを前記アクセスポイントの接続先MACアドレスとして登録する接続先MACアドレス登録部と、
前記接続先MACアドレス登録部に登録された複数の接続先MACアドレスのそれぞれを宛先MACアドレスとするポーリングパケットを無線により順次送信するパケット送信部を有し、
前記無線クライアント部は、無線により受信した前記ポーリングパケットの宛先MACアドレスにより指定される前記有線ネットワークインターフェイス又は前記第2の情報処理装置から受信した前記第1の情報処理装置宛のパケットを、前記ポーリングパケットに対応して無線により前記アクセスポイントに順次送信する
請求項3記載の無線通信システム。 - 前記アクセスポイントは、前記第1無線クライアント及び前記第2無線クライアントからのパケット送信が競合している場合に、前記第1無線クライアントから単位時間当たりに受信するデータの転送レートが、前記第2無線クライアントから単位時間当たりに受信するデータの転送レートより高くなるように前記第1無線クライアント及び前記第2無線クライアントのパケット送信を調停する調停部を有する請求項1記載の無線通信システム。
- 第1の情報処理装置と外部の有線ネットワークの間の通信を無線により中継する無線通信システム用の無線クライアントであって、
前記無線通信システムは、
前記有線ネットワークに有線により接続され、無線により受信したパケットを前記有線ネットワークへ送信し、前記有線ネットワークから受信したパケットを無線により送信する当該無線クライアントと、
前記第1の情報処理装置に有線により接続され、無線により受信したパケットを前記第1の情報処理装置へ供給し、前記第1の情報処理装置から供給されたデータを含むパケットを無線により送信する他の無線クライアントと、
当該無線クライアント及び前記他の無線クライアントから電波競合無く無線によりそれぞれ受信したパケットを、当該パケットの宛先となる当該無線クライアント又は他の無線クライアントへ、当該無線クライアント及び前記他の無線クライアントと電波競合しないタイミングにおいて無線により送信するアクセスポイントと
を備え、
当該無線クライアントは、
前記有線ネットワークに有線により接続され、前記有線ネットワークと通信する有線ネットワークインターフェイスと、
前記有線ネットワークインターフェイスに有線により接続され、前記アクセスポイントと無線により通信する無線クライアント部と、
前記無線クライアント部が予め設定された期間前記有線ネットワーク宛のパケットを前記アクセスポイントから受信していない場合に前記有線ネットワークインターフェイスへの電源供給を停止し、前記有線ネットワークインターフェイスへの電源供給を停止した状態で前記無線クライアント部が前記有線ネットワーク宛のパケットを受信した場合に前記有線ネットワークインターフェイスへの電源供給を開始する電源供給部と
を有する無線クライアント。 - 第1の情報処理装置と外部の有線ネットワークの間の通信を無線により中継する無線通信システム用の無線クライアントであって、
前記無線通信システムは、
前記有線ネットワークに有線により接続され、無線により受信したパケットを前記有線ネットワークへ送信し、前記有線ネットワークから受信したパケットを無線により送信する当該無線クライアントと、
前記第1の情報処理装置に有線により接続され、無線により受信したパケットを前記第1の情報処理装置へ供給し、前記第1の情報処理装置から供給されたデータを含むパケットを無線により送信する他の無線クライアントと、
当該無線クライアント及び前記他の無線クライアントから電波競合無く無線によりそれぞれ受信したパケットを、当該パケットの宛先となる当該無線クライアント又は他の無線クライアントへ、当該無線クライアント及び前記他の無線クライアントと電波競合しないタイミングにおいて無線により送信するアクセスポイントと
を備え、
当該無線クライアントは、
前記有線ネットワークに有線により接続され、前記有線ネットワークと通信する第1有線ネットワークインターフェイスと、
前記有線ネットワークインターフェイスに有線により接続され、前記アクセスポイントと無線により通信する無線クライアント部と、
第2の情報処理装置に有線により接続される有線接続インターフェイスと
を有し、
前記無線クライアント部は、
前記有線ネットワークインターフェイスに割り当てられたMACアドレスを宛先MACアドレスとするパケットを受信した場合に、当該パケットを前記有線ネットワークインターフェイスにより前記有線ネットワークへ送信させ、
前記第2の情報処理装置に割り当てられたMACアドレスを宛先MACアドレスとするパケットを受信した場合に、当該パケットを前記有線接続インターフェイスにより前記第2の情報処理装置へ送信させる
無線クライアント。 - 第1の情報処理装置と外部の有線ネットワークの間の通信を無線により中継する無線通信システム用のアクセスポイントであって、
前記無線通信システムは、
前記有線ネットワークに有線により接続され、無線により受信したパケットを前記有線ネットワークへ送信し、前記有線ネットワークから受信したパケットを無線により送信する第1無線クライアントと、
前記第1の情報処理装置に有線により接続され、無線により受信したパケットを前記第1の情報処理装置へ供給し、前記第1の情報処理装置から供給されたデータを含むパケットを無線により送信する第2無線クライアントと、
前記第1無線クライアント及び前記第2無線クライアントから電波競合無く無線によりそれぞれ受信したパケットを、当該パケットの宛先となる前記第1無線クライアント又は前記第2無線クライアントへ、前記第1無線クライアント及び前記第2無線クライアントと電波競合しないタイミングにおいて無線により送信する当該アクセスポイントと
を備え、
当該アクセスポイントは、前記第1無線クライアント及び前記第2無線クライアントからのパケット送信が競合している場合に、前記第1無線クライアントから単位時間当たりに受信するデータの転送レートが、前記第2無線クライアントから単位時間当たりに受信するデータの転送レートより高くなるように前記第1無線クライアント及び前記第2無線クライアントのパケット送信を調停する調停部を有するアクセスポイント。
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