JPWO2005026819A1 - 画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
頭部に装着して使用する、片目で画像を見るタイプの画像表示装置にある視野闘争の問題を解決し、画像を見やすくする。 画像表示装置1は、メガネ形状の本体10を備えている。本体10は、使用者の頭部へ固定できる。本体10には、本体10が使用者の頭部に固定されたときに使用者の左目の前に位置する表示装置20と、右目の前に位置する遮蔽板30が設けられている。表示装置20は、内蔵の液晶ディスプレイからの画像を使用者の左目に結像させ、左目に画像を見せるようになっている。遮蔽板30は、右目の視野のうち、左目で画像が見える範囲に対応する範囲を暗く遮蔽する。
Description
本発明は、頭部などの身体に装着して使用可能な、小型の画像表示装置に関する。
発明の背景
頭部などの身体に装着して使用され、使用者の眼前に画像を表示するヘッドマウントディスプレイ(HMD)が、バーチャルリアリティをはじめ種々の分野で利用されている。HMDは、通常、外光を遮断して画像のみを表示するようなものとされ、一般的にはゴーグル形状、あるいは大型のメガネのフレーム形状に形成される。HMDを使用すると、使用者はどの方向を向いていても画像を見ることができる反面、外界を見ることはできなくなる。
近年、画像を視界の一部に表示し、外界も、画像も見られるようにした小型の画像表示装置が提案されている。
このタイプの画像表示装置は、例えば、特開平7−209600号公報に開示されている。この画像表示装置は、液晶表示装置(LCD)、反射ミラー、接眼レンズ等を1つの筐体に収容するとともに、その筐体にクリップを取付けてなり、クリップでメガネやサングラスのフレームに装着するように構成されている。筐体はメガネの左右のレンズのいずれかの上部外側寄りに取付けられ、LCDに表示された画像が反射ミラーと接眼レンズ、さらにメガネのレンズを介して、使用者の一方の目に斜め上方から与えられることになる。
このタイプの画像表示装置は、視線の移動により、外界を見るか、画像を見るかの選択を行えるので、日常生活の場面で使用でき、使用の場面として室内外を特に問わない点で価値が高い。このタイプの画像表示装置は、また、片目用であるからディスプレイが一つで済む、両目用の場合に必要となることの多い目幅合わせのための機構がいらない、などの理由により機構の簡略化、低価格化が行い易い。
それゆえ、このような画像表示装置であれば、音を再生するものであり、若者のライフスタイルを大きく変えた携帯型ヘッドフォンステレオの映像版といった用途に応用可能かもしれない。
しかしながら、この画像表示装置にも改良すべき点がある。
上述の如き画像表示装置では、片目でディスプレイを、片目で周囲の景色を見ることになる。このような場合には、視野闘争の問題が生じることになる。
視野闘争とは、右目、左目から入った情報のうち、どちらか一方だけが、私たちの意識にのぼるという現象をいう。右目と左目から入った情報は通常、多少の異なる点(例えば、両目の視差)はあるものの多くの共通点を持っている。このような場合、脳は、2つの情報から1つの情報を作り上げ、これを見えている「内容」として認識する。これに対して、右目と左目のそれぞれに、共通点の少ない、相互に大きく異なる情報を入れた場合、脳は、それらの情報を上手く処理できなくなる。この場合、脳は、どちらかからの情報を優先させ、そちらの情報だけを見ているように処理を行うことがある。この場合、脳が優先させた情報に基づく画像ないし景色は見えていると認識されるけれども、脳が優先させなかった情報に基づく画像ないし景色は見えているとは認識されない。
上述の如き画像表示装置では、このような視野闘争が顕著に起きる。視野闘争が起きると、ディスプレイが見えていると認識される状況と、景色が見えていると認識される状況が交互に起こることになる。ディスプレイが見えない状況が頻発するのでは、画像表示装置として役に立たないし、またディスプレイがかろうじて見えているとしても、視野闘争が頻発するのであれば、使用者に大きな疲れを与える。
本願発明は、画像を視界の一部に表示する片目タイプの画像表示装置であって、視野闘争の問題を生じないものを提供することを、その課題とする。
発明の背景
頭部などの身体に装着して使用され、使用者の眼前に画像を表示するヘッドマウントディスプレイ(HMD)が、バーチャルリアリティをはじめ種々の分野で利用されている。HMDは、通常、外光を遮断して画像のみを表示するようなものとされ、一般的にはゴーグル形状、あるいは大型のメガネのフレーム形状に形成される。HMDを使用すると、使用者はどの方向を向いていても画像を見ることができる反面、外界を見ることはできなくなる。
近年、画像を視界の一部に表示し、外界も、画像も見られるようにした小型の画像表示装置が提案されている。
このタイプの画像表示装置は、例えば、特開平7−209600号公報に開示されている。この画像表示装置は、液晶表示装置(LCD)、反射ミラー、接眼レンズ等を1つの筐体に収容するとともに、その筐体にクリップを取付けてなり、クリップでメガネやサングラスのフレームに装着するように構成されている。筐体はメガネの左右のレンズのいずれかの上部外側寄りに取付けられ、LCDに表示された画像が反射ミラーと接眼レンズ、さらにメガネのレンズを介して、使用者の一方の目に斜め上方から与えられることになる。
このタイプの画像表示装置は、視線の移動により、外界を見るか、画像を見るかの選択を行えるので、日常生活の場面で使用でき、使用の場面として室内外を特に問わない点で価値が高い。このタイプの画像表示装置は、また、片目用であるからディスプレイが一つで済む、両目用の場合に必要となることの多い目幅合わせのための機構がいらない、などの理由により機構の簡略化、低価格化が行い易い。
それゆえ、このような画像表示装置であれば、音を再生するものであり、若者のライフスタイルを大きく変えた携帯型ヘッドフォンステレオの映像版といった用途に応用可能かもしれない。
しかしながら、この画像表示装置にも改良すべき点がある。
上述の如き画像表示装置では、片目でディスプレイを、片目で周囲の景色を見ることになる。このような場合には、視野闘争の問題が生じることになる。
視野闘争とは、右目、左目から入った情報のうち、どちらか一方だけが、私たちの意識にのぼるという現象をいう。右目と左目から入った情報は通常、多少の異なる点(例えば、両目の視差)はあるものの多くの共通点を持っている。このような場合、脳は、2つの情報から1つの情報を作り上げ、これを見えている「内容」として認識する。これに対して、右目と左目のそれぞれに、共通点の少ない、相互に大きく異なる情報を入れた場合、脳は、それらの情報を上手く処理できなくなる。この場合、脳は、どちらかからの情報を優先させ、そちらの情報だけを見ているように処理を行うことがある。この場合、脳が優先させた情報に基づく画像ないし景色は見えていると認識されるけれども、脳が優先させなかった情報に基づく画像ないし景色は見えているとは認識されない。
上述の如き画像表示装置では、このような視野闘争が顕著に起きる。視野闘争が起きると、ディスプレイが見えていると認識される状況と、景色が見えていると認識される状況が交互に起こることになる。ディスプレイが見えない状況が頻発するのでは、画像表示装置として役に立たないし、またディスプレイがかろうじて見えているとしても、視野闘争が頻発するのであれば、使用者に大きな疲れを与える。
本願発明は、画像を視界の一部に表示する片目タイプの画像表示装置であって、視野闘争の問題を生じないものを提供することを、その課題とする。
かかる課題を解決するため、本願発明者は、以下の発明を提案する。
本願発明は、使用者の身体に装着して用いられる画像表示装置である。
この画像表示装置は、当該画像表示装置の使用時に使用者の一方の目の前に位置するものであり、所定の画像の像光を前記一方の目に導くことで、当該一方の目の視野の一部である表示範囲に存在するような状態で当該一方の目で前記画像を見られるようにする表示手段と、当該画像表示装置の使用時に使用者の他方の目の前に位置するものであり、当該他方の目の視野のうち、前記表示範囲に略対応する範囲、又は当該範囲を含むより広い範囲である遮蔽範囲から前記他方の目に入って来る光を、前記一方の目に前記表示範囲から入ってくる光よりも弱くする遮蔽手段と、を備えている。また、この画像表示装置は、それを身体に装着した使用者が、少なくとも視線を動かせば、外界を両目で(同時に)見られるように構成されている。外界を両目で見られることにより、外界を遠近感のある状態で見られるようになるので、画像表示装置を付けたままでの歩行が行い易くなる。なお、画像表示装置は、視線を下方向に向けたときに、外界を両目で見られるようになっていてもよい。画像表示装置を装着した状態での歩行を念頭においた場合、足元の視野が確保できていることは重要であるからである。
まず、この画像表示装置は、少なくとも視線を動かせば外界を見られるようになっており、また、片目で画像を見るタイプとされている画像表示装置である。したがって、この画像表示装置は、何らの工夫をもしなければ、上述の如き視野闘争の問題を生じてしまうものである。
本発明では、遮蔽手段を設けることで、この問題を解決している。
表示手段が配されるのと逆側の目の視野のうち、表示範囲に対応する部分から来る光を、遮蔽手段によって、表示手段が配される方の目に表示範囲から入る光よりも少なくしてやることで、表示手段が配されたのとは逆側の目のうち、表示範囲に対応した部分を事実上機能しないようにすることができる。
この場合、各目から入ってくる情報は異なるものとなっているが、脳は表示手段が配された側の目(この明細書では、「一方の目」と表現する場合がある。)から入ってきた情報を優先して認識することになる。これにより、本発明の画像表示装置では、視野闘争が生じなくなる。なお、一方の目が、その使用者の利き目であれば、視野闘争はより生じなくなる。
本発明の画像表示装置における遮蔽手段は、当該画像表示装置の使用時に使用者の他方の目の前に位置するものであり、当該他方の目の視野のうち、前記表示範囲に略対応する範囲、又は当該範囲を含むより広い範囲である遮蔽範囲から前記他方の目に入って来る光を、前記一方の目に前記表示範囲から入ってくる光よりも弱くするものであれば、その詳細を問わない。
遮蔽手段は、例えば、半透光性又は不透光性にされる。遮蔽手段は、半透光性又は不透光性の素材でできていてもよく、また複数の素材でできており全体として半透光性又は不透光性となっていてもよい。
遮蔽手段は、柄があるものでもよいし、柄がないものでもよい。遮蔽手段の当該画像表示装置の使用時に使用者の目に対向する側は、単色であってもよい。そうすることで、視野闘争がより生じづらくなる。前記遮蔽手段の当該画像表示装置の使用時に使用者の目に対向する側が単色である場合、その色は黒色であってもよい。黒色でなくても、明度の低い色であれば、視野闘争が生じづらくなる。
遮蔽手段の形状にも、特に制限はない。遮蔽手段は、例えば、板状体とすることができる。板状体の遮蔽手段は、例えば、矩形、円形などにすることができる。
遮蔽手段の大きさは、表示範囲の大きさと、遮蔽手段が本発明における「他方の目」からどのくらい離れているかによって、適宜決定すればよい。遮蔽手段が本発明における「他方の目」に近い程、その大きさは小さくても良いことになる。
遮蔽手段は、画像表示装置の使用時に、使用者の「他方の目」の近点よりも使用者の「他方の目」の近くに位置するようになっていても構わない。
表示範囲の面積は、必ずしもそうする必要はないが、前記一方の目の視野の面積の1/3以下とすることができる。遮蔽手段は、この場合、前記他方の目の視野の面積の1/3程度、或いはそれ以上の面積を遮蔽するものとなる。
一般に、人間の片目の視野は、個人差もあり、またどの色について語るかによって異なるのであるが、左右方向が160°〜170°、上下方向が60°〜70°である。上述の表示範囲は、例えば、左右で20°程度にすれば十分に実用に足る。左右の画角をそれ以上にすることも可能である。
なお、表示手段は、画像表示装置を身体に装着した使用者が、表示手段を見ながら、視線を動かすことなく、外界を見られるように構成することができる。つまり、表示手段が配される側の目は、その画像を見ながら周囲の景色を見られるようにすることができる。この場合における周囲とは、表示手段を取囲む部分のすべてでも、一部でもよい。遮蔽手段も同様に、画像表示装置を身体に装着した使用者が、視線を動かすことなく、外界を見られるように構成することができる。つまり、この場合、遮蔽手段が配される側の目は、一方の目で画像を見ているときでも、周囲の景色を見られるようになる。この場合における周囲とは、遮蔽手段を取囲む部分のすべてでも、一部でもよい。
画像表示装置は、使用者の身体の一部に装着できるようになっていればよい。例えば、画像表示装置は、使用者の頭部に装着されるようになっていてもよい。使用者の頭部に装着して、頭部の動きに連動するようにすることもできる。
画像表示装置は、使用者の身体に固定される本体部を備えていてもよい。この場合、前記表示手段は、使用者の身体に固定される本体部に取付けられるものとされていてもよい。表示手段は、前記本体部に対して、使用者の身体に前記本体部が固定された場合における水平方向に移動できるように取付けられていてもよい。これにより、表示手段の使用者の目に対する位置合わせを行えるようになる。画像表示装置が本体部を備える場合、前記遮蔽手段は、本体部に取付けられるものとされていてもよい。この場合、遮蔽手段は、前記本体部に対して、使用者の身体に前記本体部が固定された場合における水平方向に移動できるように取付けられていてもよい。これにより、遮蔽手段の使用者の目に対する位置合わせを行えるようになる。なお、この場合における本体部はどのような形状でも構わない。例えば、眼鏡フレームのような形状とすることができる。また、本体部は、身体のどの部分に固定されるようになっていてもよい。
本願発明は、使用者の身体に装着して用いられる画像表示装置である。
この画像表示装置は、当該画像表示装置の使用時に使用者の一方の目の前に位置するものであり、所定の画像の像光を前記一方の目に導くことで、当該一方の目の視野の一部である表示範囲に存在するような状態で当該一方の目で前記画像を見られるようにする表示手段と、当該画像表示装置の使用時に使用者の他方の目の前に位置するものであり、当該他方の目の視野のうち、前記表示範囲に略対応する範囲、又は当該範囲を含むより広い範囲である遮蔽範囲から前記他方の目に入って来る光を、前記一方の目に前記表示範囲から入ってくる光よりも弱くする遮蔽手段と、を備えている。また、この画像表示装置は、それを身体に装着した使用者が、少なくとも視線を動かせば、外界を両目で(同時に)見られるように構成されている。外界を両目で見られることにより、外界を遠近感のある状態で見られるようになるので、画像表示装置を付けたままでの歩行が行い易くなる。なお、画像表示装置は、視線を下方向に向けたときに、外界を両目で見られるようになっていてもよい。画像表示装置を装着した状態での歩行を念頭においた場合、足元の視野が確保できていることは重要であるからである。
まず、この画像表示装置は、少なくとも視線を動かせば外界を見られるようになっており、また、片目で画像を見るタイプとされている画像表示装置である。したがって、この画像表示装置は、何らの工夫をもしなければ、上述の如き視野闘争の問題を生じてしまうものである。
本発明では、遮蔽手段を設けることで、この問題を解決している。
表示手段が配されるのと逆側の目の視野のうち、表示範囲に対応する部分から来る光を、遮蔽手段によって、表示手段が配される方の目に表示範囲から入る光よりも少なくしてやることで、表示手段が配されたのとは逆側の目のうち、表示範囲に対応した部分を事実上機能しないようにすることができる。
この場合、各目から入ってくる情報は異なるものとなっているが、脳は表示手段が配された側の目(この明細書では、「一方の目」と表現する場合がある。)から入ってきた情報を優先して認識することになる。これにより、本発明の画像表示装置では、視野闘争が生じなくなる。なお、一方の目が、その使用者の利き目であれば、視野闘争はより生じなくなる。
本発明の画像表示装置における遮蔽手段は、当該画像表示装置の使用時に使用者の他方の目の前に位置するものであり、当該他方の目の視野のうち、前記表示範囲に略対応する範囲、又は当該範囲を含むより広い範囲である遮蔽範囲から前記他方の目に入って来る光を、前記一方の目に前記表示範囲から入ってくる光よりも弱くするものであれば、その詳細を問わない。
遮蔽手段は、例えば、半透光性又は不透光性にされる。遮蔽手段は、半透光性又は不透光性の素材でできていてもよく、また複数の素材でできており全体として半透光性又は不透光性となっていてもよい。
遮蔽手段は、柄があるものでもよいし、柄がないものでもよい。遮蔽手段の当該画像表示装置の使用時に使用者の目に対向する側は、単色であってもよい。そうすることで、視野闘争がより生じづらくなる。前記遮蔽手段の当該画像表示装置の使用時に使用者の目に対向する側が単色である場合、その色は黒色であってもよい。黒色でなくても、明度の低い色であれば、視野闘争が生じづらくなる。
遮蔽手段の形状にも、特に制限はない。遮蔽手段は、例えば、板状体とすることができる。板状体の遮蔽手段は、例えば、矩形、円形などにすることができる。
遮蔽手段の大きさは、表示範囲の大きさと、遮蔽手段が本発明における「他方の目」からどのくらい離れているかによって、適宜決定すればよい。遮蔽手段が本発明における「他方の目」に近い程、その大きさは小さくても良いことになる。
遮蔽手段は、画像表示装置の使用時に、使用者の「他方の目」の近点よりも使用者の「他方の目」の近くに位置するようになっていても構わない。
表示範囲の面積は、必ずしもそうする必要はないが、前記一方の目の視野の面積の1/3以下とすることができる。遮蔽手段は、この場合、前記他方の目の視野の面積の1/3程度、或いはそれ以上の面積を遮蔽するものとなる。
一般に、人間の片目の視野は、個人差もあり、またどの色について語るかによって異なるのであるが、左右方向が160°〜170°、上下方向が60°〜70°である。上述の表示範囲は、例えば、左右で20°程度にすれば十分に実用に足る。左右の画角をそれ以上にすることも可能である。
なお、表示手段は、画像表示装置を身体に装着した使用者が、表示手段を見ながら、視線を動かすことなく、外界を見られるように構成することができる。つまり、表示手段が配される側の目は、その画像を見ながら周囲の景色を見られるようにすることができる。この場合における周囲とは、表示手段を取囲む部分のすべてでも、一部でもよい。遮蔽手段も同様に、画像表示装置を身体に装着した使用者が、視線を動かすことなく、外界を見られるように構成することができる。つまり、この場合、遮蔽手段が配される側の目は、一方の目で画像を見ているときでも、周囲の景色を見られるようになる。この場合における周囲とは、遮蔽手段を取囲む部分のすべてでも、一部でもよい。
画像表示装置は、使用者の身体の一部に装着できるようになっていればよい。例えば、画像表示装置は、使用者の頭部に装着されるようになっていてもよい。使用者の頭部に装着して、頭部の動きに連動するようにすることもできる。
画像表示装置は、使用者の身体に固定される本体部を備えていてもよい。この場合、前記表示手段は、使用者の身体に固定される本体部に取付けられるものとされていてもよい。表示手段は、前記本体部に対して、使用者の身体に前記本体部が固定された場合における水平方向に移動できるように取付けられていてもよい。これにより、表示手段の使用者の目に対する位置合わせを行えるようになる。画像表示装置が本体部を備える場合、前記遮蔽手段は、本体部に取付けられるものとされていてもよい。この場合、遮蔽手段は、前記本体部に対して、使用者の身体に前記本体部が固定された場合における水平方向に移動できるように取付けられていてもよい。これにより、遮蔽手段の使用者の目に対する位置合わせを行えるようになる。なお、この場合における本体部はどのような形状でも構わない。例えば、眼鏡フレームのような形状とすることができる。また、本体部は、身体のどの部分に固定されるようになっていてもよい。
図1は、本実施形態の画像表示装置の全体を上後方から見たところを示す斜視図である。
図2は、図1に示した画像表示装置を背後方向から見たところを示す斜視図である。
図3は、図1に示した画像表示装置の表示装置を拡大して示す平面図である。
図4は、図1に示した画像表示装置の表示装置と左目用フレーム枠の関係を拡大して示す斜視図である。
図5は、図1に示した画像表示装置の表示装置を上側から見たところを示す透視図である。
図6は、図1に示した遮蔽板の断面図である。
図7において、分図(L)は、図1に示した画像表示装置を使用しているときに、使用者の左目に見えるものを概念的に示す図であり、分図(R)は、図1に示した画像表示装置を使用しているときに、使用者の右目に見えるものを概念的に示す図である。
図8は、図1に示した画像表示装置を使用しているときに、使用者が図7に示したものに基づいて認識できるものを概念的に示す図である。
図2は、図1に示した画像表示装置を背後方向から見たところを示す斜視図である。
図3は、図1に示した画像表示装置の表示装置を拡大して示す平面図である。
図4は、図1に示した画像表示装置の表示装置と左目用フレーム枠の関係を拡大して示す斜視図である。
図5は、図1に示した画像表示装置の表示装置を上側から見たところを示す透視図である。
図6は、図1に示した遮蔽板の断面図である。
図7において、分図(L)は、図1に示した画像表示装置を使用しているときに、使用者の左目に見えるものを概念的に示す図であり、分図(R)は、図1に示した画像表示装置を使用しているときに、使用者の右目に見えるものを概念的に示す図である。
図8は、図1に示した画像表示装置を使用しているときに、使用者が図7に示したものに基づいて認識できるものを概念的に示す図である。
以下に、本発明の好ましい一実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態による画像表示装置1を上後方から見たときの全体を示す斜視図である。図2は、同画像表示装置1を背後方向から見たときの全体を示す斜視図である。なお、画像表示装置1の背後とは、画像表示装置1を使用者の顔に装着した場合に、使用者の顔に近い側をいう。
この画像表示装置1は、本体10と、画像を表示するための表示装置20、及び遮蔽板30を含んで構成されている。
本体10は、表示装置20と、遮蔽板30とを保持し、且つ画像表示装置1の使用者の頭部への固定をなすためのものである。この実施形態における本体10は、これには限られないが、メガネのフレーム形状をしており、つる11とフレーム枠12を含んで構成されている。もっとも、本体10は、必ずしもメガネのフレーム形状をしている必要はない。
画像表示装置1は、使用者の頭部に装着して使用される。本体10のつる11を使用者の両耳にかけることにより、画像表示装置1は、使用者の頭部に固定的に装着されることになる。
また、つる11は不使用時には、フレーム枠12に向かって折り畳めるようになっている。
フレーム枠12は、右目用フレーム枠12Rと、左目用フレーム枠12Lを含んでいる。右目用フレーム枠12Rと、左目用フレーム枠12Lは、ブリッジ12Bで連結されている。このブリッジ12Bはノーズパットの機能を有するものとなっている。
右目用フレーム枠12Rは、画像表示装置1の使用者の頭部への固定的な装着をなしたときに、使用者の右目の前方に位置するフレーム枠12であり、左目用フレーム枠12Lは、画像表示装置1の装着をなしたときに、使用者の左目の前方に位置するフレーム枠12である。かならずしもそうである必要はないが、この実施形態では、両フレーム枠12L、Rともに、環状に形成されている。より詳細には、両フレーム枠12L、Rともに、横長の小判形状に形成されている。
この実施形態における右目用フレーム枠12R、左目用フレーム枠12Lの内側には、レンズは嵌められていない。
表示装置20は左目用フレーム枠12Lの内側に、遮蔽板30は右目用フレーム枠12Rの内側に、それぞれ取付けられる。表示装置20と、遮蔽板30の位置関係は逆でも構わない。使用者の利き目を予め調べ、利き目の側に表示装置20を固定する方がよい。
表示装置20は、本発明の表示手段に相当するものであり、画像表示装置1の使用時に、使用者の一方の目(この実施形態では、左目)の前に位置するものであり、所定の画像の像光を左目に導くことで、使用者が左目で画像を見られるようにするものである。使用者は、その左目の視野の一部である表示範囲に存在するような状態で、上述の画像を見ることになる。
表示装置20は、図3に示したように、略直方体形状に形成されたケース21を備えている。この実施形態におけるケース21は樹脂製である。ケース21の後面(使用時に、使用者の顔と対向する面)には、鏡筒22が設けられている。鏡筒22は、略円筒形状である。ケース21の後面の上下には、凹溝23がそれぞれ設けられている。図3には、後面の上側の凹溝23しか示されていないが、後面の下側にもこれと同じような凹溝が設けられている。凹溝23は、表示装置20の左目用フレーム枠12Lへの固定を行うためのものである。上側の凹溝23の内側に左目用フレーム枠12Lの上側の部分を、下側の凹溝に左目用フレーム枠12Lの下側の部分をそれぞれ嵌めこむことで、表示装置20の左目用フレーム枠12Lへの固定がなされるようになっている(図4参照)。
このような構成により、表示装置20は、左目用フレーム枠12Lの内側にはめ込まれた状態で、水平方向に移動、より詳細には平行移動することができることになる。
表示装置20は、ケーブルCと接続されている。このケーブルCは、後述するように、画像信号を表示装置20へと送るものである。ケーブルCは、左側のつる11に固定されている。
また、ケース21の内部には、図5に示したように、変換基板24、バックライトユニット25、液晶ディスプレイ26が設けられている。
鏡筒22の内部には拡大レンズ27が設けられている。
変換基板24は、ケーブルCと接続されており、ケーブルCを介して外部から送られてくる画像信号を、液晶ディスプレイ26に表示できるようなものに変換し、液晶ディスプレイ26の制御を行うものである。
なお、変換基板24は、表示装置20の外部から、ビデオ信号やRGB信号などの画像信号をケーブルCを介して受信して、この画像信号に基づく画像を液晶ディスプレイ26に表示する。もっとも変換基板24は、表示装置20の内部に設けられている必要はなく、そのすべて、或いは一部が、表示装置20外に設けられていても構わない。また、画像信号を無線で受信するようになっていてもよい。
変換基板24は、また、テレビチューナを含んで構成されていてもよい。この場合、変換基板24は、一般的なテレビ放送用の電波を受信し、これをデコードすることで、テレビ放送の画像を液晶ディスプレイ26に表示する。他の例として、所定のコンピュータを含むLANから有線又は無線で画像データを受取る手段を備えた変換基板24を挙げることができる。この場合、変換基板24は、所定のコンピュータからLANを介して受付けた画像データに基づいて、液晶ディスプレイ26に表示する画像についての画像データを生成する。変換基板24が液晶ディスプレイ26に表示する画像は、これらにとどまらず、DVDなどの記録媒体に記録されていた画像データに基づいて再生された画像や、パーソナルコンピュータや、ゲーム装置などのコンピュータにより生成された画像データに基づいて再生された画像など、多岐にわたる可能性がある。
バックライトユニット25は、液晶ディスプレイ26を背後から照明するバックライトを含んでおり、その制御まで行うものとなっている。
液晶ディスプレイ26は、変換基板24の制御下で、動画、或いは静止画である所定の画像を表示するものである。
拡大レンズ27は、液晶ディスプレイ26に表示された画像の像光を、拡大するものである。なお、拡大レンズ27は、1枚である必要はなく、複数枚のレンズから構成されている場合もある。この実施形態の拡大レンズ27は、また、鏡筒22を回転させることで前後動するようになっている。これにより、使用者の視力に多少バラツキがあったとしても、使用者の目に上述の画像をしっかり結像させられるようになる。
遮蔽板30は、本発明の遮蔽手段に相当する。
遮蔽板30は、画像表示装置1の使用時に使用者の他方の目(この実施形態では、右目)の前に位置するものであり、使用者の右目の視野の遮蔽範囲に入ってくる光を、使用者の左目の表示範囲に入ってくる光よりも弱くするものである。なお、遮蔽範囲とは、表示範囲に略対応する範囲、又は当該範囲を含むより広い範囲をいう。これについては、後述する。
この実施形態では、遮蔽板30は、矩形の板状体となっている。また、図6に示したように、溝31をその上下に備えている。遮蔽板30は、樹脂、木、紙、金属などによって形成することができるが、この実施形態では樹脂によって形成されている。この遮蔽板30は、不透明な樹脂でできているが、透光性がある程度低いのであれば、半透明の樹脂でできていても構わない。例えば、比較的濃色で、透光率が50%以下のレンズと同様の素材を遮蔽板に用いることができる。
溝31は、遮蔽板30の右目用フレーム枠12Rへの固定を行うためのものである。上側の溝31の内側に右目用フレーム枠12Rの上側の部分を、下側の溝31に右目用フレーム枠12Rの下側の部分をそれぞれ嵌めこむことで、遮蔽板30の右目用フレーム枠12Rへの固定がなされるようになっている。
このような構成により、遮蔽板30は、右目用フレーム枠12Rの内側にはめ込まれた状態で、水平方向に移動、より詳細には平行移動することができることになる。
この実施形態における画像表示装置1の使用方法を説明する。
画像表示装置1を用いるには、まず、本体10に対する表示装置20と、遮蔽板30の取付けを行う。この場合、表示装置20を左目用フレーム枠12Lの内側で水平方向に移動させて表示装置20の左目に対する位置合わせを行う。また、遮蔽板30を右目用フレーム枠12Rの内側で水平方向に移動させて遮蔽板30の右目に対する位置合わせを行う。なお、ここでの表示装置20、遮蔽板30の位置合わせは、大まかに行えば足りる。
次いで、拡大レンズ27の調整を行う。拡大レンズ27は、使用者の視力に応じて移動させる。なお、この実施形態では、鏡筒22を回転することで拡大レンズ27が前後動(光軸に沿う方向での移動)を行うようになっているが、拡大レンズ27の光軸方向への移動は他の手段によって行われるようになっていても構わない。また、使用者の視力に応じて拡大レンズ27を例えば鏡筒22ごと交換できるようにしてもよい。
次に、画像表示装置1を、使用者の顔に固定する。使用者は、画像表示装置1のつる11を両耳に係止する。
ケーブルCに接続されたものの電源を入れるなどすると、画像信号がケーブルCを介して送られてくる。これは、変換基板24でデコードされるなどして液晶ディスプレイ26に送られる。液晶ディスプレイ26は、これに基づいて画像の表示を行う。バックライトユニット25に含まれるバックライトからの光である、この画像についての像光は、拡大レンズ27を介して使用者の左目に送られ、使用者の左目に結像する。
このとき、画像GLは、使用者の左目には、図7(L)に示したように見える。図7(L)に示したように、画像GLは、一般的には暗い空間SLの中に、ぽっかり浮かんでいるように見える。画像GLが存在するように見える範囲が、本発明の表示範囲に相当する。なお、画像GLの周りにある空間SLは、拡大レンズ27の瞳に対応するものである。また、空間SLの周りには、鏡筒22の先端がぼんやりと見える。鏡筒22の先端がぼんやりとしか見えないのは、これが使用者の左目の近点よりも使用者よりにあるからである。また、鏡筒22の周囲には、外界OLが見える。外界OLの周縁は、使用者の左目の視野に一致している。この実施形態における表示範囲の大きさは、使用者の左目の視野の1/3よりもずっと小さくなっている。なお、この表示範囲の画角は、左右方向で20°程度である。
この実施形態では、使用者は、表示範囲を見ている状態で、視線を動かすことなく、両目で同時に外界の景色も認識できる。使用者は、また、視線を下に落とせば、両目で同時に足元を見ることができる。
他方、このときの使用者の右目の前には、遮蔽板30が位置している。このとき、使用者の右目には、図7(R)に示すように、遮蔽板30がぼんやりとみえる。遮蔽板30がぼんやりとしか見えないのは、この遮蔽板30の位置が使用者の右目の近点よりも使用者の右目に近い位置にあるからである。使用者の右目には、主として外界ORが見えている。先ほどの遮蔽板30は、左目の表示範囲GLに対応する範囲GL’を含むようにして右目の視野の中に黒く見えている。これは、遮蔽板30がある範囲(本発明の遮蔽範囲に相当する)から右目に入ってくる光が、画像GLが見えている範囲(表示範囲)から左目に入ってくる光よりも弱くなっていることを意味する。
この実施形態では、使用者は、遮蔽板30を見ている状態で、視線を動かすことなく、外界の景色も認識できる。
このとき、左目で見た画像GLと、右目で見た遮蔽板30とは、脳の中で合成されて、図8に示すように、見える。
つまり、黒い遮蔽板30の上に、画像GLが乗っているように見えるのである。つまり、この状態では、左目の視野の中で画像GLが見える範囲である表示範囲と、右目の視野のうちの表示範囲に対応する範囲では、右目が受ける光刺激が、左目の場合よりも少なくなるため、視野闘争はほとんど起こらなくなる。
この状態で、使用者は、画像を楽しめる。
また、使用者は、周囲に若干の景色が見えているから、安全性が高く、また積極的に視線を動かせば、足元などの周囲をより良く見ることができる。
図1は、本発明の一実施形態による画像表示装置1を上後方から見たときの全体を示す斜視図である。図2は、同画像表示装置1を背後方向から見たときの全体を示す斜視図である。なお、画像表示装置1の背後とは、画像表示装置1を使用者の顔に装着した場合に、使用者の顔に近い側をいう。
この画像表示装置1は、本体10と、画像を表示するための表示装置20、及び遮蔽板30を含んで構成されている。
本体10は、表示装置20と、遮蔽板30とを保持し、且つ画像表示装置1の使用者の頭部への固定をなすためのものである。この実施形態における本体10は、これには限られないが、メガネのフレーム形状をしており、つる11とフレーム枠12を含んで構成されている。もっとも、本体10は、必ずしもメガネのフレーム形状をしている必要はない。
画像表示装置1は、使用者の頭部に装着して使用される。本体10のつる11を使用者の両耳にかけることにより、画像表示装置1は、使用者の頭部に固定的に装着されることになる。
また、つる11は不使用時には、フレーム枠12に向かって折り畳めるようになっている。
フレーム枠12は、右目用フレーム枠12Rと、左目用フレーム枠12Lを含んでいる。右目用フレーム枠12Rと、左目用フレーム枠12Lは、ブリッジ12Bで連結されている。このブリッジ12Bはノーズパットの機能を有するものとなっている。
右目用フレーム枠12Rは、画像表示装置1の使用者の頭部への固定的な装着をなしたときに、使用者の右目の前方に位置するフレーム枠12であり、左目用フレーム枠12Lは、画像表示装置1の装着をなしたときに、使用者の左目の前方に位置するフレーム枠12である。かならずしもそうである必要はないが、この実施形態では、両フレーム枠12L、Rともに、環状に形成されている。より詳細には、両フレーム枠12L、Rともに、横長の小判形状に形成されている。
この実施形態における右目用フレーム枠12R、左目用フレーム枠12Lの内側には、レンズは嵌められていない。
表示装置20は左目用フレーム枠12Lの内側に、遮蔽板30は右目用フレーム枠12Rの内側に、それぞれ取付けられる。表示装置20と、遮蔽板30の位置関係は逆でも構わない。使用者の利き目を予め調べ、利き目の側に表示装置20を固定する方がよい。
表示装置20は、本発明の表示手段に相当するものであり、画像表示装置1の使用時に、使用者の一方の目(この実施形態では、左目)の前に位置するものであり、所定の画像の像光を左目に導くことで、使用者が左目で画像を見られるようにするものである。使用者は、その左目の視野の一部である表示範囲に存在するような状態で、上述の画像を見ることになる。
表示装置20は、図3に示したように、略直方体形状に形成されたケース21を備えている。この実施形態におけるケース21は樹脂製である。ケース21の後面(使用時に、使用者の顔と対向する面)には、鏡筒22が設けられている。鏡筒22は、略円筒形状である。ケース21の後面の上下には、凹溝23がそれぞれ設けられている。図3には、後面の上側の凹溝23しか示されていないが、後面の下側にもこれと同じような凹溝が設けられている。凹溝23は、表示装置20の左目用フレーム枠12Lへの固定を行うためのものである。上側の凹溝23の内側に左目用フレーム枠12Lの上側の部分を、下側の凹溝に左目用フレーム枠12Lの下側の部分をそれぞれ嵌めこむことで、表示装置20の左目用フレーム枠12Lへの固定がなされるようになっている(図4参照)。
このような構成により、表示装置20は、左目用フレーム枠12Lの内側にはめ込まれた状態で、水平方向に移動、より詳細には平行移動することができることになる。
表示装置20は、ケーブルCと接続されている。このケーブルCは、後述するように、画像信号を表示装置20へと送るものである。ケーブルCは、左側のつる11に固定されている。
また、ケース21の内部には、図5に示したように、変換基板24、バックライトユニット25、液晶ディスプレイ26が設けられている。
鏡筒22の内部には拡大レンズ27が設けられている。
変換基板24は、ケーブルCと接続されており、ケーブルCを介して外部から送られてくる画像信号を、液晶ディスプレイ26に表示できるようなものに変換し、液晶ディスプレイ26の制御を行うものである。
なお、変換基板24は、表示装置20の外部から、ビデオ信号やRGB信号などの画像信号をケーブルCを介して受信して、この画像信号に基づく画像を液晶ディスプレイ26に表示する。もっとも変換基板24は、表示装置20の内部に設けられている必要はなく、そのすべて、或いは一部が、表示装置20外に設けられていても構わない。また、画像信号を無線で受信するようになっていてもよい。
変換基板24は、また、テレビチューナを含んで構成されていてもよい。この場合、変換基板24は、一般的なテレビ放送用の電波を受信し、これをデコードすることで、テレビ放送の画像を液晶ディスプレイ26に表示する。他の例として、所定のコンピュータを含むLANから有線又は無線で画像データを受取る手段を備えた変換基板24を挙げることができる。この場合、変換基板24は、所定のコンピュータからLANを介して受付けた画像データに基づいて、液晶ディスプレイ26に表示する画像についての画像データを生成する。変換基板24が液晶ディスプレイ26に表示する画像は、これらにとどまらず、DVDなどの記録媒体に記録されていた画像データに基づいて再生された画像や、パーソナルコンピュータや、ゲーム装置などのコンピュータにより生成された画像データに基づいて再生された画像など、多岐にわたる可能性がある。
バックライトユニット25は、液晶ディスプレイ26を背後から照明するバックライトを含んでおり、その制御まで行うものとなっている。
液晶ディスプレイ26は、変換基板24の制御下で、動画、或いは静止画である所定の画像を表示するものである。
拡大レンズ27は、液晶ディスプレイ26に表示された画像の像光を、拡大するものである。なお、拡大レンズ27は、1枚である必要はなく、複数枚のレンズから構成されている場合もある。この実施形態の拡大レンズ27は、また、鏡筒22を回転させることで前後動するようになっている。これにより、使用者の視力に多少バラツキがあったとしても、使用者の目に上述の画像をしっかり結像させられるようになる。
遮蔽板30は、本発明の遮蔽手段に相当する。
遮蔽板30は、画像表示装置1の使用時に使用者の他方の目(この実施形態では、右目)の前に位置するものであり、使用者の右目の視野の遮蔽範囲に入ってくる光を、使用者の左目の表示範囲に入ってくる光よりも弱くするものである。なお、遮蔽範囲とは、表示範囲に略対応する範囲、又は当該範囲を含むより広い範囲をいう。これについては、後述する。
この実施形態では、遮蔽板30は、矩形の板状体となっている。また、図6に示したように、溝31をその上下に備えている。遮蔽板30は、樹脂、木、紙、金属などによって形成することができるが、この実施形態では樹脂によって形成されている。この遮蔽板30は、不透明な樹脂でできているが、透光性がある程度低いのであれば、半透明の樹脂でできていても構わない。例えば、比較的濃色で、透光率が50%以下のレンズと同様の素材を遮蔽板に用いることができる。
溝31は、遮蔽板30の右目用フレーム枠12Rへの固定を行うためのものである。上側の溝31の内側に右目用フレーム枠12Rの上側の部分を、下側の溝31に右目用フレーム枠12Rの下側の部分をそれぞれ嵌めこむことで、遮蔽板30の右目用フレーム枠12Rへの固定がなされるようになっている。
このような構成により、遮蔽板30は、右目用フレーム枠12Rの内側にはめ込まれた状態で、水平方向に移動、より詳細には平行移動することができることになる。
この実施形態における画像表示装置1の使用方法を説明する。
画像表示装置1を用いるには、まず、本体10に対する表示装置20と、遮蔽板30の取付けを行う。この場合、表示装置20を左目用フレーム枠12Lの内側で水平方向に移動させて表示装置20の左目に対する位置合わせを行う。また、遮蔽板30を右目用フレーム枠12Rの内側で水平方向に移動させて遮蔽板30の右目に対する位置合わせを行う。なお、ここでの表示装置20、遮蔽板30の位置合わせは、大まかに行えば足りる。
次いで、拡大レンズ27の調整を行う。拡大レンズ27は、使用者の視力に応じて移動させる。なお、この実施形態では、鏡筒22を回転することで拡大レンズ27が前後動(光軸に沿う方向での移動)を行うようになっているが、拡大レンズ27の光軸方向への移動は他の手段によって行われるようになっていても構わない。また、使用者の視力に応じて拡大レンズ27を例えば鏡筒22ごと交換できるようにしてもよい。
次に、画像表示装置1を、使用者の顔に固定する。使用者は、画像表示装置1のつる11を両耳に係止する。
ケーブルCに接続されたものの電源を入れるなどすると、画像信号がケーブルCを介して送られてくる。これは、変換基板24でデコードされるなどして液晶ディスプレイ26に送られる。液晶ディスプレイ26は、これに基づいて画像の表示を行う。バックライトユニット25に含まれるバックライトからの光である、この画像についての像光は、拡大レンズ27を介して使用者の左目に送られ、使用者の左目に結像する。
このとき、画像GLは、使用者の左目には、図7(L)に示したように見える。図7(L)に示したように、画像GLは、一般的には暗い空間SLの中に、ぽっかり浮かんでいるように見える。画像GLが存在するように見える範囲が、本発明の表示範囲に相当する。なお、画像GLの周りにある空間SLは、拡大レンズ27の瞳に対応するものである。また、空間SLの周りには、鏡筒22の先端がぼんやりと見える。鏡筒22の先端がぼんやりとしか見えないのは、これが使用者の左目の近点よりも使用者よりにあるからである。また、鏡筒22の周囲には、外界OLが見える。外界OLの周縁は、使用者の左目の視野に一致している。この実施形態における表示範囲の大きさは、使用者の左目の視野の1/3よりもずっと小さくなっている。なお、この表示範囲の画角は、左右方向で20°程度である。
この実施形態では、使用者は、表示範囲を見ている状態で、視線を動かすことなく、両目で同時に外界の景色も認識できる。使用者は、また、視線を下に落とせば、両目で同時に足元を見ることができる。
他方、このときの使用者の右目の前には、遮蔽板30が位置している。このとき、使用者の右目には、図7(R)に示すように、遮蔽板30がぼんやりとみえる。遮蔽板30がぼんやりとしか見えないのは、この遮蔽板30の位置が使用者の右目の近点よりも使用者の右目に近い位置にあるからである。使用者の右目には、主として外界ORが見えている。先ほどの遮蔽板30は、左目の表示範囲GLに対応する範囲GL’を含むようにして右目の視野の中に黒く見えている。これは、遮蔽板30がある範囲(本発明の遮蔽範囲に相当する)から右目に入ってくる光が、画像GLが見えている範囲(表示範囲)から左目に入ってくる光よりも弱くなっていることを意味する。
この実施形態では、使用者は、遮蔽板30を見ている状態で、視線を動かすことなく、外界の景色も認識できる。
このとき、左目で見た画像GLと、右目で見た遮蔽板30とは、脳の中で合成されて、図8に示すように、見える。
つまり、黒い遮蔽板30の上に、画像GLが乗っているように見えるのである。つまり、この状態では、左目の視野の中で画像GLが見える範囲である表示範囲と、右目の視野のうちの表示範囲に対応する範囲では、右目が受ける光刺激が、左目の場合よりも少なくなるため、視野闘争はほとんど起こらなくなる。
この状態で、使用者は、画像を楽しめる。
また、使用者は、周囲に若干の景色が見えているから、安全性が高く、また積極的に視線を動かせば、足元などの周囲をより良く見ることができる。
Claims (11)
- 使用者の身体に装着して用いられる画像表示装置であって、
当該画像表示装置の使用時に使用者の一方の目の前に位置するものであり、所定の画像の像光を前記一方の目に導くことで、当該一方の目の視野の一部である表示範囲に存在するような状態で当該一方の目で前記画像を見られるようにする表示手段と、
当該画像表示装置の使用時に使用者の他方の目の前に位置するものであり、当該他方の目の視野のうち、前記表示範囲に略対応する範囲、又は当該範囲を含むより広い範囲である遮蔽範囲から前記他方の目に入って来る光を、前記一方の目に前記表示範囲から入ってくる光よりも弱くする遮蔽手段と、
を備えており、
それを身体に装着した使用者は、少なくとも視線を動かせば、両目で外界を見られるように構成されている、
画像表示装置。 - 前記遮蔽手段は、半透光性、又は不透光性にされてなる、
請求の範囲第1項記載の画像表示装置。 - 前記遮蔽手段の当該画像表示装置の使用時に使用者の目に対向する側は、単色である、
請求の範囲第1項又は第2項記載の画像表示装置。 - 前記遮蔽手段の当該画像表示装置の使用時に使用者の目に対向する側は、黒色である、
請求の範囲第3項記載の画像表示装置。 - 前記遮蔽手段は、板状体である、
請求の範囲第1項〜第4項のいずれかに記載の画像表示装置。 - 前記遮蔽手段は、矩形である、
請求の範囲第5項記載の画像表示装置。 - 前記遮蔽手段は、当該画像表示装置の使用時に、使用者の前記他方の目の近点よりも前記使用者の他方の目の近くに位置するようになっている、
請求の範囲第1項〜第6項のいずれかに記載の画像表示装置。 - 前記画像表示装置は、使用者の頭部に装着されるようになっている、
請求の範囲第1項〜第7項のいずれかに記載の画像表示装置。 - 前記表示範囲の面積は、前記一方の目の視野の面積の1/3以下である、
請求の範囲第1項〜第8項のいずれかに記載の画像表示装置。 - 使用者の身体に固定される本体部を備えており、前記表示手段は、前記本体部に対して、使用者の身体に前記本体部が固定された場合における水平方向に移動できるようにして取付けられてなる、
請求の範囲第1項〜第9項のいずれかに記載の画像表示装置。 - 使用者の身体に固定される本体部を備えており、前記遮蔽手段は、前記本体部に対して、使用者の身体に前記本体部が固定された場合における水平方向に移動できるようにして取付けられてなる、
請求の範囲第1項〜第9項のいずれかに記載の画像表示装置。
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