JPWO2005021045A1 - 針無注射器を用いた皮膚疾患の遺伝子治療 - Google Patents

針無注射器を用いた皮膚疾患の遺伝子治療 Download PDF

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Abstract

本発明は、皮膚疾患、特に難治性皮膚疾患に対し、臨床上有用性の高い治療方法を提供する。具体的には、ガス圧または弾性部材の弾力によりピストンを移動させ薬液を噴射する針無注射器を用い、DNA、オリゴヌクレオチド、RNA、siRNA、アンチセンス等のポリヌクレオチドを、1回あたり10μg〜10mg、創傷、皮膚潰瘍、乾癬等の皮膚疾患周囲に噴射/皮下導入する。

Description

本発明は、針無注射器を用いポリヌクレオチドを皮下導入することを特徴とする、皮膚疾患の治療方法に関するものである。
皮膚疾患は、例えば創傷、皮膚潰瘍、アトピー性皮膚炎、褥創、熱傷、凍瘡、光線過敏症、乾癬、掌蹠膿胞症、湿疹、強皮症など多岐に亘るが、難治性のものが多い。
これらの中でも慢性(難治性)創傷は、具体的には「解剖学的・機能的統合をめざして正しい順序と時期で治癒しない創傷や解剖学的・機能的修復プロセスを経ない創傷」と定義され、いかなる積極的で適当な治療に対しても、その形状、外観における反応がみられず、2−4週間後にも治癒の傾向がみられない創傷をいい、難治性皮膚疾患の一つである。
また皮膚潰瘍は、持続的な圧迫/摩擦・床ずれや末梢循環障害(血管閉塞性病変など)により血流やリンパ流がうっ滞して組織が虚血状態に陥り、それが持続することによって細胞が壊死することによって起こる、難治性皮膚疾患の一つである。
乾癬には臨床上いくつかの病型があるが、通常は尋常性乾癬が一般的であり、1.表皮の肥厚・角化、2.表皮/真皮への炎症細胞浸潤を伴う、難治性の慢性炎症性角化疾患の一つである。
これらの皮膚疾患に対し、従来は副腎皮質ホルモン、免疫抑制剤、ビタミンA酸、活性型ビタミンD3、抗ウイルス剤、インターフェロン、プロスタグランディンなどの薬剤が治療に用いられてきたが、有効性、安全性、再発予防などの観点から満足できる薬剤はなかった。
なお、US2002/064876号公報および特表2003−502350号公報は参照として本明細書に組み入れられる。
本発明において解決しようとする問題点は、皮膚疾患、特に難治性皮膚疾患に対し、臨床上有用性の高い治療方法がなかったことである。
本発明は、具体的には下記の皮膚疾患の治療方法である。
(1)針無注射器を用いポリヌクレオチドを皮下導入することを特徴とする皮膚疾患の治療方法。
(2)針無注射器を用い、皮膚疾患周囲にポリヌクレオチドを噴射/皮下導入することを特徴とする皮膚疾患の治療方法。
(3)ポリヌクレオチドが、DNA、オリゴヌクレオチド、RNA、siRNA、アンチセンスから選ばれた一種である、(1)〜(2)記載の治療方法。
(4)1回あたり10μg〜10mgのポリヌクレオチドを、皮膚疾患周囲の複数箇所に分割して噴射/皮下導入することを特徴とする、(1)〜(3)記載の治療方法。
(5)針無注射器が、ガス圧または弾性部材の弾力によりピストンを移動させ薬液を噴射することを特徴とする、(1)〜(4)記載の治療方法。
(6)ガスがヘリウム、窒素または空気であり、弾性部材がバネである、(5)記載の治療方法。
(7)ポリヌクレオチドが、肝実質細胞増殖因子(HGF)遺伝子および/またはプロスタサイクリン合成酵素(PGIS)遺伝子である、(1)〜(6)記載の治療方法。
(8)オリゴヌクレオチドが、配列表の配列番号1または2に示される配列を含むNF−κBデコイオリゴヌクレオチドである、(1)〜(7)記載の治療方法。
(9)皮膚疾患が創傷、皮膚潰瘍または乾癬である、(1)〜(8)記載の治療方法。
(10)創傷が、術後創傷またはけが・事故に基づく創傷である、(1)〜(9)記載の治療方法。
(11)皮膚潰瘍が難治性皮膚潰瘍である、(1)〜(10)記載の治療方法。
(12)難治性皮膚潰瘍が糖尿病性潰瘍、褥瘡(圧迫性潰瘍)、静脈不全に伴う潰瘍または動脈不全に伴う潰瘍である、(1)〜(11)記載の治療方法。
(13)針無注射器を用い、疾患周囲に肝実質細胞増殖因子(HGF)遺伝子および/またはプロスタサイクリン合成酵素(PGIS)遺伝子を噴射/皮下導入することを特徴とする創傷、皮膚潰瘍の治療方法。
(14)針無注射器を用い、疾患周囲に肝実質細胞増殖因子(HGF)遺伝子およびプロスタサイクリン合成酵素(PGIS)遺伝子を噴射/皮下導入することを特徴とする、(13)記載の治療方法。
(15)針無注射器を用い、疾患周囲にNF−κBデコイオリゴヌクレオチドを噴射/皮下導入することを特徴とする乾癬の治療方法。
(16)針無注射器を用い皮下導入するための、ポリヌクレオチドを有効成分とする皮膚疾患の治療・改善・予防剤。
(17)針無注射器を用い、皮膚疾患周囲に噴射/皮下導入するための、ポリヌクレオチドを有効成分とする皮膚疾患の治療・改善・予防剤。
(18)ポリヌクレオチドが、DNA、オリゴヌクレオチド、RNA、siRNA、アンチセンスから選ばれた一種である、(16)または(17)記載の治療・改善・予防剤。
(19)皮膚疾患周囲の複数箇所に分割して噴射/皮下導入するための、1回あたり10μg〜10mgのポリヌクレオチドを有効成分とする、(16)ないし(18)記載の治療・改善・予防剤。
(20)針無注射器が、ガス圧または弾性部材の弾力によりピストンを移動させ薬液を噴射することを特徴とする、(16)ないし(19)記載の治療・改善・予防剤。
(21)ガスがヘリウム、窒素または空気であり、弾性部材がバネである、(20)記載の治療・改善・予防剤。
(22)ポリヌクレオチドが、肝実質細胞増殖因子(HGF)遺伝子および/またはプロスタサイクリン合成酵素(PGIS)遺伝子である、(16)ないし(21)記載の治療・改善・予防剤。
(23)オリゴヌクレオチドが、配列表の配列番号1または2に示される配列を含むNF−κBデコイオリゴヌクレオチドである、(16)ないし(22)記載の治療・改善・予防剤。
(24)皮膚疾患が創傷、皮膚潰瘍または乾癬である、(16)ないし(23)記載の治療・改善・予防剤。
(25)創傷が、術後創傷またはけが・事故に基づく創傷である、(16)ないし(24)記載の治療・改善・予防剤。
(26)皮膚潰瘍が難治性皮膚潰瘍である、(16)ないし(25)記載の治療・改善・予防剤。
(27)難治性皮膚潰瘍が糖尿病性潰瘍、褥瘡(圧迫性潰瘍)、静脈不全に伴う潰瘍または動脈不全に伴う潰瘍である、(16)ないし(26)記載の治療・改善・予防剤。
(28)針無注射器を用い、疾患周囲に噴射/皮下導入するための、肝実質細胞増殖因子(HGF)遺伝子および/またはプロスタサイクリン合成酵素(PGIS)遺伝子を有効成分とする、創傷、皮膚潰瘍の治療・改善・予防剤。
(29)針無注射器を用い、疾患周囲に噴射/皮下導入するための、肝実質細胞増殖因子(HGF)遺伝子およびプロスタサイクリン合成酵素(PGIS)遺伝子を有効成分とする、(28)記載の治療・改善・予防剤。
(30)針無注射器を用い、疾患周囲に噴射/皮下導入するための、NF−κBデコイオリゴヌクレオチドを有効成分とする、乾癬の治療・改善・予防剤。
(31)針無注射器を用い皮下導入する皮膚疾患の治療・改善・予防剤を製造するためのポリヌクレオチドの使用。
(32)針無注射器を用い、皮膚疾患周囲に噴射/皮下導入する皮膚疾患の治療・改善・予防剤を製造するためのポリヌクレオチドの使用。
(33)ポリヌクレオチドが、DNA、オリゴヌクレオチド、RNA、siRNA、アンチセンスから選ばれた一種である、(31)または(32)記載の使用。
(34)1回あたり10μg〜10mgのポリヌクレオチドを、皮膚疾患周囲の複数箇所に分割して噴射/皮下導入することを特徴とする、(31)ないし(33)記載の使用。
(35)針無注射器が、ガス圧または弾性部材の弾力によりピストンを移動させ薬液を噴射することを特徴とする、(31)ないし(34)記載の使用。
(36)ガスがヘリウム、窒素または空気であり、弾性部材がバネである、(35)記載の使用。
(37)ポリヌクレオチドが、肝実質細胞増殖因子(HGF)遺伝子および/またはプロスタサイクリン合成酵素(PGIS)遺伝子である、(31)ないし(36)記載の使用。
(38)オリゴヌクレオチドが、配列表の配列番号1または2に示される配列を含むNF−κBデコイオリゴヌクレオチドである、(31)ないし(37)記載の使用。
(39)皮膚疾患が創傷、皮膚潰瘍または乾癬である、(31)ないし(38)記載の使用。
(40)創傷が、術後創傷またはけが・事故に基づく創傷である、(31)ないし(39)記載の使用。
(41)皮膚潰瘍が難治性皮膚潰瘍である、(31)ないし(40)記載の使用。
(42)難治性皮膚潰瘍が糖尿病性潰瘍、褥瘡(圧迫性潰瘍)、静脈不全に伴う潰瘍または動脈不全に伴う潰瘍である、(31)ないし(41)記載の使用。
(43)針無注射器を用い、疾患周囲に噴射/皮下導入する創傷、皮膚潰瘍の治療・改善・予防剤を製造するための、肝実質細胞増殖因子(HGF)遺伝子および/またはプロスタサイクリン合成酵素(PGIS)遺伝子の使用。
(44)針無注射器を用い、疾患周囲に噴射/皮下導入する治療・改善・予防剤を製造するための、肝実質細胞増殖因子(HGF)遺伝子およびプロスタサイクリン合成酵素(PGIS)遺伝子の(43)記載の使用。
(45)針無注射器を用い、疾患周囲に噴射/皮下導入する乾癬の治療・改善・予防剤を製造するための、NF−κBデコイオリゴヌクレオチドの使用。
ここで本発明における針無注射器とは、注射針を用いずに、ガス圧または弾性部材の弾力によりピストンを移動させて薬液を皮膚に噴射し、薬剤成分を皮下、より好ましくは皮下の細胞内に投与する医療機器を意味する。
具体的には例えば、シマジェット(登録商標)(島津製作所製)、メディ・ジェクター ビジョン(Medi−Jector Vision)(登録商標)(Elitemedical社製)、ペンジェット(PenJet)(登録商標)(PenJet社製)などが市販されている。
従来の針付注射器と異なり、針無注射器のメリットとしては、疼痛や感染の危険性を回避できることが挙げられる。
次に本発明におけるポリヌクレオチドとは、具体的には例えば、DNA、オリゴヌクレオチド、RNA、siRNA、アンチセンスを挙げることができる。
ここでこれらのポリヌクレオチドは裸のままでもよいし、各種ベクターあるいはプラスミドに構成されていてもよい。
本発明におけるポリヌクレオチドは限定されず、公知のものはいずれも対象となり得るが、好適例としては例えば、血管新生因子の遺伝子、プロスタサイクリン合成酵素(PGIS)遺伝子、一酸化窒素合成酵素(NOs)遺伝子、転写因子のデコイオリゴヌクレオチド等を挙げることができる。
血管新生因子の遺伝子としてさらに具体的には、例えば肝実質細胞増殖因子(HGF)遺伝子、血管内皮細胞増殖因子(VEGF)遺伝子、上皮細胞増殖因子(EGF)遺伝子、線維芽細胞増殖因子(FGF)遺伝子等を挙げることができ、中でも肝実質細胞増殖因子(HGF)遺伝子がより好ましい。肝実質細胞増殖因子(HGF)遺伝子の配列は、具体的には例えば特許第2577091号に開示されている。
プロスタサイクリン合成酵素(PGIS)遺伝子とは、プロスタグランジンH2(PGH2)からプロスタグランジンI2(PGI2)を生成する過程に関わる酵素の遺伝子であり、具体的配列は例えば、特再表95/030013号に開示されている。
転写因子のデコイオリゴヌクレオチドとしてさらに具体的には、例えばNF−κBデコイオリゴヌクレオチド、E2Fデコイオリゴヌクレオチド、AP−1デコイオリゴヌクレオチド、Etsデコイオリゴヌクレオチド、STAT−1デコイオリゴヌクレオチド、STAT−6デコイオリゴヌクレオチド、GATA−3デコイオリゴヌクレオチド等を挙げることができ、中でもNF−κBデコイオリゴヌクレオチドがより好ましい。
NF−κBデコイオリゴヌクレオチドとして具体的には、例えばGGGRA(C,T)TYYA(C,T)Cを含む配列(Rはプリン塩基、Yはピリミジン塩基を意味する)を挙げることができ、さらに具体的には、例えば配列表の配列番号1または2に示される配列を含むオリゴヌクレオチドを挙げることができる。
また本発明における皮膚疾患も限定されないが、特に難治性皮膚疾患が好適であり、具体的には例えば、創傷、皮膚潰瘍、乾癬を挙げることができる。
創傷も限定されないが、さらに具体的には術後創傷、けが・事故に基づく創傷を挙げることができる。
皮膚潰瘍も限定されないが、より好ましくは難治性皮膚潰瘍であり、さらに好ましくは糖尿病性潰瘍、褥瘡(圧迫性潰瘍)、静脈不全に伴う潰瘍または動脈不全に伴う潰瘍を挙げることができる。
ここで本発明における最も好ましい実施形態としては、以下の組み合わせを挙げることができる。
1)針無注射器を用い、疾患周囲の複数箇所に、肝実質細胞増殖因子(HGF)遺伝子を噴射/皮下導入することを特徴とする創傷、皮膚潰瘍の治療方法。
2)針無注射器を用い、疾患周囲の複数箇所に、プロスタサイクリン合成酵素(PGIS)遺伝子を噴射/皮下導入することを特徴とする創傷、皮膚潰瘍の治療方法。
3)針無注射器を用い、疾患周囲の複数箇所に、肝実質細胞増殖因子(HGF)遺伝子およびプロスタサイクリン合成酵素(PGIS)遺伝子を噴射/皮下導入することを特徴とする創傷、皮膚潰瘍の治療方法。
4)針無注射器を用い、疾患周囲の複数箇所に、NF−κBデコイオリゴヌクレオチドを噴射/皮下導入することを特徴とする乾癬の治療方法。
本発明におけるポリヌクレオチドの投与量も、疾患の種類・程度・発現部位・面積、患者の年齢、性別、合併症、併用薬等によって異なり限定されないが、通常1回あたり10μg〜10mgのポリヌクレオチドを、皮膚疾患周囲の複数箇所に分割して噴射/皮下導入することが好ましい。
なお本明細書において引用された全ての先行技術文献は、参照として本明細書に組み入れられる。
図1は、Yellow Fluorescence Protein(Venus)の発現は表皮組織のみに認められたことを示す写真である。
図2は、LacZの発現は表皮組織のみに認められたことを示す写真である。
図3は、シマジェット噴射群で注射群に較べて約100倍のルシフェラーゼ活性を示し、高い導入効率が得られたことを示した図である。
図4は、4、6日目にてHGF、PGIS噴射群にて創傷治癒促進効果を認めた図である。また同時噴射群(Group5)では効果の増強を認めたことを示す図である。
図5は、HGF、PGISとも創周囲血流の増強効果を認めたことを示す写真である。
図6は、HGF、PGISとも創部表皮組織にその遺伝子発現を認めたことを示す写真である。
図7は、HGF蛋白質の上昇を認めたことを示す図である。
以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明がこれらに限定されないことは言うまでもない。
導入部位の確認
Yellow Fluorescence Protein(Venus)プラスミド(Venus/pCS2)ラット皮膚噴射による導入部位の確認。(図1参照)
方法:(1)ラット背部皮膚剃毛後、カネボウepilat除毛クリームで除毛後シマジェットにてYellow Fluorescence Protein(Venus)/pCS2 100μg/100μl噴射した。比較のため、対照にはVenusを含まないプラスミド(pCS2)を用いた。
(2)24時間後にラットを犠牲死させ、打ち込み部位の皮膚を採取した。
(3)OCT compoundに組織を入れ液体窒素で急速凍結した後、切片を作製し蛍光顕微鏡で観察した。
結果:Yellow Fluorescence Protein(Venus)の発現は表皮組織のみに認められた。
lacZプラスミド(pcLacZ)ラット皮膚噴射による導入部位の確認。(図2参照)
方法:(1)ラット背部皮膚剃毛、除毛後シマジェットにてpcLacZ 200μg/200μl噴射した。
(2)24時間後にラットを犠牲死させ、打ち込み部位の皮膚を採取した。
(3)OCT compoundに組織を入れ液体窒素で急速凍結した後、切片を作製した。切片を1%グルタールアルデヒドで固定し、β−gal染色液で染色し、顕微鏡で観察した。
結果:LacZの発現は表皮組織のみに認められた。
導入効率の評価
ルシフェラーゼ活性測定(図3参照)
方法:(1)ラット背部皮膚剃毛、除毛後、それぞれ50μg/50μlおよび100μg/100μlのルシフェラーゼプラスミド(pGL3 luc)をラット皮膚にシマジェットで噴射した。
比較するために同量のプラスミドをラット皮内に26G注射器で注入した。
(2)24時間後にラットを犠牲死させ、打ち込み部を中心に約2cm四方の皮膚を採取した。コントロールとして無処置のラット皮膚も採取した。
(3)Luciferase lysis buffer(Promega)を1ml加えてハサミでできるだけ細かくカットした。
(4)−80℃10分で急速冷凍し、その後室温で解凍した。これを2回繰り返した。
(5)5000rpm、10分遠心し、上清を採取した。
(6)ルシフェラーゼ活性を測定した。(Berthold LB9507)
図3に各処置における総ルシフェラーゼ活性を表示した。なお、図3において、「皮注50」、「皮注100」は、それぞれ50μg/50μl、100μg/100μlのpGL3 lucプラスミドをラット皮内に注入したことを示し、「シマ50」、「シマ100」は、それぞれ50μg/50μl、100μg/100μlのpGL3 lucプラスミドをラット皮膚にシマジェットで噴射したことを示す。
結果:シマジェット噴射群で注射群に較べて約100倍のルシフェラーゼ活性を示し高い導入効率を確認した。
創傷治癒効果の検討
ラット創傷治癒障害モデルの作製
ラット創傷治癒傷害モデルの作製には、ステロイドとして水溶性プレドニゾロン(Prednisolone Sodium Succinate:Pz、Shionogi&CO.,LTD)を投与したラットモデルを利用した。ステロイド投与ラットモデルは、ステロイドの投与により、創抗張力、上皮化、血管新生、創収縮などの傷害が起こり、その結果、創傷治癒の遅延を生じる。
(1)7週オスのWisterラットに30mg/kgの水溶性プレドニゾロン(Prednisolone Sodium Succinate、Shionogi&CO.,LTD)を筋肉内注射し、3日後(創作製当日)に再び30mg/kgの水溶性プレドニゾロンを筋肉内注射した。コントロール群にはPBSを筋肉注射した。
(2)ラット背部皮膚剃毛、除毛後、直径1.6cm(面積約2cm)の円形の皮膚を全層切除した創を作製した。
プラスミド導入
(3)創周囲にシマジェットでプラスミド(HGF、PGIS、又はHGF+PGIS)を5箇所噴射した。いずれも一種類のプラスミド、1回の噴射において、100μg/100μlのプラスミド量、液量を使用した。
コントロールとしてPBSを噴射した。(各群n=6)
HGFプラスミド;CAS登録No.[627861−07−8]
PGISプラスミド;WO95/30013号公報の配列番号11に記載されたcDNAを、pVAX1(Invitrogen社製)に組み込んだ。
Figure 2005021045
創面積の計測(図4および下表参照)
(4)創作製0,2,4,6,9,12日目に創をトレーシングペーパーでトレースした後、スキャナで取り込みNIH image1.61で面積を計算した。0日目を100とし以後割合を計算した。
結果:4、6日目にてHGF、PGIS噴射群にて創傷治癒促進効果を認めた。同時噴射群(Group5)では効果の増強を認めた。
Figure 2005021045
血流測定(図5参照)
(5)創作製4日目にラット背部創周囲の血流の状態をLaser Doppler Imager(Moor)で測定した。
結果:HGF、PGISとも創周囲血流の増強効果を認めた。
HGF、PGISの遺伝子発現の確認 (図6参照)
創部の皮膚を採取し、HGF及びPGISの免疫染色を以下の手順で行った。
HGFの免疫染色
採取した皮膚標本をパラフィン固定した後、切片を作製した。切片を100%キシレン5分、3回、100%アルコール5分、2回、99%アルコール5分、90%アルコール5分、75%アルコール5分で脱パラフィンした後、10分間水洗した。95℃、15分間賦活化した。切片を80%メタノール/0.6%過酸化水素と3%過酸化水素で処理した後、正常ヤギ血清で30分間ブロッキングした。10倍希釈した一次抗体(抗ヒト HGFb(H495)ウサギポリクローナル抗体、18134免疫生物研究所)を加え、4℃で一晩インキュベートした。一次抗体洗浄後、二次抗体(抗ウサギ抗体、Vectastain Elite ABC kit biotinylated antibody)を加え、室温で30分間インキュベートした。二次抗体を洗浄後、Vectastain Elite ABC reagentを加え、30分間インキュベートした。DAB(フナコシ)で染色した後、ヘマトキシリン・エオシンでカウンター染色した。切片を脱水、封入し、検鏡に供した。
結果:HGFの発現が表皮組織に認められた。
PGISの免疫染色
採取した皮膚標本から凍結切片を作成し、冷凍庫で一晩乾燥させた後、冷アセトン(−20℃)で15分間固定した。アビジン、ビオチンをブロックした後、80%メタノール/0.6%過酸化水素と3%過酸化水素で処理した。コンプレックス抗体(一次抗体、抗PGIS C末端部分ペプチドウサギポリクローナル抗体(1000倍希釈)と二次抗体、抗ウサギ・ビオチン標識ヤギ抗体(DAKO E0432)(300倍希釈)及びウサギ正常血清の混合物)を加え、4℃で一晩インキュベートした。抗体洗浄後、ペルオキシダーゼ標識ストレプトアビジン(DAKO E1016)を室温で30分間反応させ、DAB(フナコシ)で染色後、ヘマトキシリン・エオシンでカウンター染色した。切片を脱水、封入し、検鏡に供した。
結果:PGISの発現が表皮組織に認められた。
HGF蛋白質定量(図7参照)
(1)ラット背部皮膚剃毛、除毛後HGFプラスミドをシマジェットで噴射24時間後にラットを犠牲死させ、組織(約40mg)を採取した。
(2)800μlのPBSで洗浄後、10倍量の抽出バッファーを加えてホモジナイズした。
(抽出バッファー:20mM Tris−HCL buffer(pH7.5);2M NaCl;0.1% Tween80;1mM EDTA;1mMPMSF)
(3)15000rpm、4℃、30分遠心した。
(4)上清を採取しELISA(Biosource)で測定した。
結果:HGF蛋白質の上昇を認めた。
産業上の利用の可能性
本発明の実施により、従来臨床上有用性の高い治療方法がなかった皮膚疾患、特に難治性皮膚疾患に対する治療方法が提供される。
【配列表】
Figure 2005021045
Figure 2005021045

Claims (45)

  1. 針無注射器を用いポリヌクレオチドを皮下導入することを特徴とする皮膚疾患の治療方法。
  2. 針無注射器を用い、皮膚疾患周囲にポリヌクレオチドを噴射/皮下導入することを特徴とする皮膚疾患の治療方法。
  3. ポリヌクレオチドが、DNA、オリゴヌクレオチド、RNA、siRNA、アンチセンスから選ばれた一種である、請求項1または2記載の治療方法。
  4. 1回あたり10μg〜10mgのポリヌクレオチドを、皮膚疾患周囲の複数箇所に分割して噴射/皮下導入することを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか一項記載の治療方法。
  5. 針無注射器が、ガス圧または弾性部材の弾力によりピストンを移動させ薬液を噴射することを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか一項記載の治療方法。
  6. ガスがヘリウム、窒素または空気であり、弾性部材がバネである、請求項5記載の治療方法。
  7. ポリヌクレオチドが、肝実質細胞増殖因子(HGF)遺伝子および/またはプロスタサイクリン合成酵素(PGIS)遺伝子である、請求項1ないし6のいずれか一項記載の治療方法。
  8. オリゴヌクレオチドが、配列表の配列番号1または2に示される配列を含むNF−κBデコイオリゴヌクレオチドである、請求項1ないし7のいずれか一項記載の治療方法。
  9. 皮膚疾患が創傷、皮膚潰瘍または乾癬である、請求項1ないし8のいずれか一項記載の治療方法。
  10. 創傷が、術後創傷またはけが・事故に基づく創傷である、請求項1ないし9のいずれか一項記載の治療方法。
  11. 皮膚潰瘍が難治性皮膚潰瘍である、請求項1ないし10のいずれか一項記載の治療方法。
  12. 難治性皮膚潰瘍が糖尿病性潰瘍、褥瘡(圧迫性潰瘍)、静脈不全に伴う潰瘍または動脈不全に伴う潰瘍である、請求項1ないし11のいずれか一項記載の治療方法。
  13. 針無注射器を用い、疾患周囲に肝実質細胞増殖因子(HGF)遺伝子および/またはプロスタサイクリン合成酵素(PGIS)遺伝子を噴射/皮下導入することを特徴とする創傷、皮膚潰瘍の治療方法。
  14. 針無注射器を用い、疾患周囲に肝実質細胞増殖因子(HGF)遺伝子およびプロスタサイクリン合成酵素(PGIS)遺伝子を噴射/皮下導入することを特徴とする、請求項13記載の治療方法。
  15. 針無注射器を用い、疾患周囲にNF−κBデコイオリゴヌクレオチドを噴射/皮下導入することを特徴とする乾癬の治療方法。
  16. 針無注射器を用い皮下導入するための、ポリヌクレオチドを有効成分とする皮膚疾患の治療・改善・予防剤。
  17. 針無注射器を用い、皮膚疾患周囲に噴射/皮下導入するための、ポリヌクレオチドを有効成分とする皮膚疾患の治療・改善・予防剤。
  18. ポリヌクレオチドが、DNA、オリゴヌクレオチド、RNA、siRNA、アンチセンスから選ばれた一種である、請求項16または17記載の治療・改善・予防剤。
  19. 皮膚疾患周囲の複数箇所に分割して噴射/皮下導入するための、1回あたり10μg〜10mgのポリヌクレオチドを有効成分とする、請求項16ないし18のいずれか一項記載の治療・改善・予防剤。
  20. 針無注射器が、ガス圧または弾性部材の弾力によりピストンを移動させ薬液を噴射することを特徴とする、請求項16ないし19のいずれか一項記載の治療・改善・予防剤。
  21. ガスがヘリウム、窒素または空気であり、弾性部材がバネである、請求項20記載の治療・改善・予防剤。
  22. ポリヌクレオチドが、肝実質細胞増殖因子(HGF)遺伝子および/またはプロスタサイクリン合成酵素(PGIS)遺伝子である、請求項16ないし21のいずれか一項記載の治療・改善・予防剤。
  23. オリゴヌクレオチドが、配列表の配列番号1または2に示される配列を含むNF−κBデコイオリゴヌクレオチドである、請求項16ないし22のいずれか一項記載の治療・改善・予防剤。
  24. 皮膚疾患が創傷、皮膚潰瘍または乾癬である、請求項16ないし23のいずれか一項記載の治療・改善・予防剤。
  25. 創傷が、術後創傷またはけが・事故に基づく創傷である、請求項16ないし24のいずれか一項記載の治療・改善・予防剤。
  26. 皮膚潰瘍が難治性皮膚潰瘍である、請求項16ないし25のいずれか一項記載の治療・改善・予防剤。
  27. 難治性皮膚潰瘍が糖尿病性潰瘍、褥瘡(圧迫性潰瘍)、静脈不全に伴う潰瘍または動脈不全に伴う潰瘍である、請求項16ないし26のいずれか一項記載の治療・改善・予防剤。
  28. 針無注射器を用い、疾患周囲に噴射/皮下導入するための、肝実質細胞増殖因子(HGF)遺伝子および/またはプロスタサイクリン合成酵素(PGIS)遺伝子を有効成分とする、創傷、皮膚潰瘍の治療・改善・予防剤。
  29. 針無注射器を用い、疾患周囲に噴射/皮下導入するための、肝実質細胞増殖因子(HGF)遺伝子およびプロスタサイクリン合成酵素(PGIS)遺伝子を有効成分とする、請求項28記載の治療・改善・予防剤。
  30. 針無注射器を用い、疾患周囲に噴射/皮下導入するための、NF−κBデコイオリゴヌクレオチドを有効成分とする、乾癬の治療・改善・予防剤。
  31. 針無注射器を用い皮下導入する皮膚疾患の治療・改善・予防剤を製造するためのポリヌクレオチドの使用。
  32. 針無注射器を用い、皮膚疾患周囲に噴射/皮下導入する皮膚疾患の治療・改善・予防剤を製造するためのポリヌクレオチドの使用。
  33. ポリヌクレオチドが、DNA、オリゴヌクレオチド、RNA、siRNA、アンチセンスから選ばれた一種である、請求項31または32記載の使用。
  34. 1回あたり10μg〜10mgのポリヌクレオチドを、皮膚疾患周囲の複数箇所に分割して噴射/皮下導入することを特徴とする、請求項31ないし33のいずれか一項記載の使用。
  35. 針無注射器が、ガス圧または弾性部材の弾力によりピストンを移動させ薬液を噴射することを特徴とする、請求項31ないし34のいずれか一項記載の使用。
  36. ガスがヘリウム、窒素または空気であり、弾性部材がバネである、請求項35記載の使用。
  37. ポリヌクレオチドが、肝実質細胞増殖因子(HGF)遺伝子および/またはプロスタサイクリン合成酵素(PGIS)遺伝子である、請求項31ないし36のいずれか一項記載の使用。
  38. オリゴヌクレオチドが、配列表の配列番号1または2に示される配列を含むNF−κBデコイオリゴヌクレオチドである、請求項31ないし37のいずれか一項記載の使用。
  39. 皮膚疾患が創傷、皮膚潰瘍または乾癬である、請求項31ないし38のいずれか一項記載の使用。
  40. 創傷が、術後創傷またはけが・事故に基づく創傷である、請求項31ないし39のいずれか一項記載の使用。
  41. 皮膚潰瘍が難治性皮膚潰瘍である、請求項31ないし40のいずれか一項記載の使用。
  42. 難治性皮膚潰瘍が糖尿病性潰瘍、褥瘡(圧迫性潰瘍)、静脈不全に伴う潰瘍または動脈不全に伴う潰瘍である、請求項31ないし41のいずれか一項記載の使用。
  43. 針無注射器を用い、疾患周囲に噴射/皮下導入する創傷、皮膚潰瘍の治療・改善・予防剤を製造するための、肝実質細胞増殖因子(HGF)遺伝子および/またはプロスタサイクリン合成酵素(PGIS)遺伝子の使用。
  44. 針無注射器を用い、疾患周囲に噴射/皮下導入する治療・改善・予防剤を製造するための、肝実質細胞増殖因子(HGF)遺伝子およびプロスタサイクリン合成酵素(PGIS)遺伝子の請求項43記載の使用。
  45. 針無注射器を用い、疾患周囲に噴射/皮下導入する乾癬の治療・改善・予防剤を製造するための、NF−κBデコイオリゴヌクレオチドの使用。
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