JPWO2004081794A1 - データ処理装置、データ処理用のプログラムおよび記録媒体 - Google Patents

データ処理装置、データ処理用のプログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Abstract

ファイルブロック分類部(15)は、ファイル種別判別器(12)で判別されたファイル種別とファイル参照値算出部(14)で算出されたファイル参照値からファイル情報をどのブロックディレクトリに分類して記憶させるかを判別し、記憶させるに適切であると判別したブロック番号を出力する。ファイル情報管理部(16)は、ファイル名取得部(13)からファイル名を、ファイル参照値算出部(14)からファイル参照値を、ファイルブロック分類部(15)からブロック番号を、ファイル情報入力部(11)からファイルサイズの情報を、それぞれ入力され、これらの情報に基づいて、各ファイルのファイル情報を、適切なブロックディレクトリに記憶させる。

Description

本発明は、データを管理するための装置、プログラムおよび記録媒体に関し、特に、記憶装置に多量のファイルが記憶された際に当該記憶されたファイルを管理するのに適したデータ処理装置、データ処理用のプログラムおよび記録媒体に関する。
従来から、記憶装置に記憶されたファイルを管理および/または検索するための方法が種々提案されている。その中には、複数のファイルをディレクトリ(フォルダ)で管理する方法がある。なお、ディレクトリ内に複数のファイル情報(ファイル名、ファイルの記憶場所等を含んだ、ファイルごとに作成される当該ファイルに関する情報)が無規則に保存されると、保存されるファイル情報の数が多くなれば、ファイル情報の検索の際に長時間を要するという問題が生じた。ファイル情報の検索の際には、ディレクトリ内に保存されたファイル情報の中の先頭に保存されたファイル情報から順に検索対象とされるからである。なお、本明細書では、ファイルデータのことを単にファイルと言い、ファイルデータを管理するための情報をファイル情報と言う。
このような問題を解決するため、従来、特開2000−357115公報に開示された技術が提案された。当該公報に開示された技術を、図14を参照して説明する。
上記公報に記載の技術では、記憶装置910のディレクトリブロック912内に、ファイル情報が記憶されている。具体的には、ディレクトリブロック912は、複数のディレクトリエントリに区分けされ、各ファイルのファイル情報は、当該複数のディレクトリエントリの中のいずれかにおいて、記憶されている。また、記憶装置910内の領域911には、ファイル情報について、ファイル名のハッシュ値と記憶されるディレクトリエントリ(ディスクブロック番号)とを関連付けるハッシュ表が記憶されている。そして、データ処理装置900は、記憶装置910内のファイル情報を検索する際には、領域902に記憶されたハッシュ関数に基づいて検索対象となるファイル情報のファイル名のハッシュ値を算出し、領域911内で当該ハッシュ値に対応するディレクトリエントリ(ディスクブロック番号)を検索し、そして、該当するディレクトリブロック内でのみファイル情報を検索する。
しかしながら、上記した従来技術では、たとえばハッシュ値が等しくなるファイル情報が多い場合には、同じディレクトリブロック内に多くのファイル情報が集中して記憶されることになり、また、このことを防止するための策が講じられていない。このため、ファイル情報の検索の際に、せっかく単一のディレクトリブロック内のみを検索対象としても、十分な検索時間の短縮が図られない場合があった。
本発明は上述したかかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、記憶装置に多量のファイルが記憶された場合であっても、当該記憶装置内でのファイルへのアクセスまたは検索のための時間を確実に短縮できる、データ処理装置、データ処理用のプログラムおよび記録媒体を提供することである。
本発明のある局面に従ったデータ処理装置は、記憶装置に記憶された各ファイルに対応して、各ファイルに関する情報であるファイル情報を生成するファイル情報生成部と、記憶装置に記憶されるファイルの種別を判別する判別部と、記憶装置に記憶されたファイル名から一意に決定される値であるファイル参照値を算出する算出部と、ファイル情報を記憶するための複数の記憶領域を備えるファイル情報記憶部と、ファイルの種別およびファイル参照値に応じて、各ファイル情報がファイル情報記憶部内の複数の記憶領域の中でどの記憶領域で記憶されるべきであるかを分類するための情報である領域分類情報を生成する分類情報生成部とを備えることを特徴とする。そして、ファイル情報記憶部は、領域分類情報に従った分類で、ファイル情報を記憶する。
また、本発明のある局面に従ったデータ処理装置では、好ましくは、分類情報生成部は、複数の記憶領域の中の1の記憶領域に記憶されるファイル情報が所定数以下となるように、記憶されるべき記憶領域を各ファイル情報が対応するファイル参照値の値に応じて異なる記憶領域に分類する。
また、本発明のある局面に従ったデータ処理装置では、好ましくは、分類情報生成部は、記憶されるべき記憶領域を各ファイル情報が対応するファイル参照値の値の範囲に応じて異なる記憶領域に分類する。
本発明の他の局面に従ったデータ処理装置は、記憶装置に記憶されたファイルに関する情報であるファイル情報を、各ファイルの、種別とファイル名から一意に決定される値であるファイル参照値とに応じた領域に記録したファイル情報記憶部と、ファイルの種別およびファイル参照値に応じて、ファイル情報がファイル情報記憶部内で記憶されるべき領域を分類するための領域分類情報を記憶する分類情報記憶部と、アクセスの対象となるファイルについてのファイル情報を生成するファイル情報生成部と、アクセスの対象となるファイルについてのファイルの種別を判別する第1の判別部と、アクセスの対象となるファイルについて、ファイル参照値を算出する算出部と、アクセスの対象となるファイルについて、そのファイルの種別およびファイル参照値に基づいて、領域分類情報を参照することにより、ファイルのファイル情報が記憶されるファイル記憶部の中の領域を判別する第2の判別部とを含むことを特徴とする。
また、本発明の他の局面に従ったデータ処理装置では、好ましくは、ファイル情報記憶部は、複数の記憶領域を備え、ファイル情報を、複数の記憶領域の中の、当該ファイルの種別およびファイル名から一意に決定される値であるファイル参照値に応じた記憶領域に記録し、領域分類情報では、ファイル情報は、ファイルの種別およびファイル参照値に応じて、ファイル情報記憶部内の複数の記憶領域の中のどの記憶領域に記憶されるかが分類され、第2の判別部は、アクセスの対象となるファイルについてのファイルの種別およびファイル参照値に基づいて、領域分類情報を参照することにより、アクセスの対象となるファイルについてのファイル情報がファイル記憶部の中のどの記憶領域に記憶されているかを判別する。
また、本発明に従ったデータ処理装置では、好ましくは、ファイルの種別は、ファイルのファイル名に含まれる拡張子に基づいて判別される。
また、本発明に従ったデータ処理装置では、好ましくは、ファイル参照値は、ハッシュ関数が用いられて算出される。
また、本発明に従ったデータ処理装置では、好ましくは、ファイル情報には、対応するファイルの記憶場所についての情報が含まれ、ファイル情報記憶部は、ファイル情報を記憶する順序に対応した順序でファイルを記憶し、ファイルの記憶場所についての情報としてファイルの先頭部分が記憶されている場所のみを記憶する。
また、本発明に従ったデータ処理装置では、好ましくは、ファイル情報記憶部は、ファイルを圧縮して記憶する。
また、本発明に従ったデータ処理装置では、好ましくは、ファイル情報記憶部は、ファイルを暗号化して記憶する。
また、本発明に従ったデータ処理装置では、好ましくは、ファイル、ファイル情報、および、領域分類情報は、連結されて1つのファイルとして記憶領域に記憶される。
本発明のある局面に従ったデータ処理用のプログラムは、記憶装置に記憶された各ファイルに対応した当該ファイルに関する情報であるファイル情報を、複数の記憶領域を備えるファイル情報記憶部に記憶させる、データ処理用のプログラムである。そして、当該データ処理用プログラムは、コンピュータに、記憶装置に記憶されるファイルの種別を判別するステップと、記憶装置に記憶されたファイル名から一意に決定される値であるファイル参照値を算出するステップと、ファイルの種別およびファイル参照値に応じて、ファイル情報がファイル情報記憶部内の複数の記憶領域の中で記憶されるべき記憶領域を分類するための領域分類情報を生成するステップと、領域分類情報に従った記憶領域にファイル情報を記憶するステップとを実行させることを特徴とする。
また、本発明のある局面に従ったデータ処理用プログラムは、好ましくは、コンピュータに、領域分類情報を生成するステップでは、複数の記憶領域の中の各記憶領域に記憶されるファイル情報が所定数以下となるように、領域分類情報を生成させる。
本発明の他の局面に従ったデータ処理用のプログラムは、記憶装置に記憶された各ファイルにアクセスするために、当該ファイルに関する情報であるファイル情報を当該ファイルの種別とファイル名から一意に決定される値であるファイル参照値とに応じた領域に記録したファイル情報記憶部を検索する、データ処理用のプログラムである。そして、当該データ処理用プログラムは、コンピュータに、ファイルの種別およびファイル参照値に応じて、ファイル情報がファイル情報記憶部内で記憶されるべき領域を分類するための領域分類情報を記憶するステップと、アクセスの対象となるファイルについてのファイル情報を生成するステップと、アクセスの対象となるファイルのファイルの種別を判別するステップと、アクセスの対象となるファイルのファイル参照値を算出するステップと、アクセスの対象となるファイルについて、そのファイルの種別およびファイル参照値に基づいて、領域分類情報を参照することにより、当該ファイルのファイル情報が記憶されるファイル記憶部の中の領域を判別するステップとを実行させることを特徴とする。
また、ファイル情報記憶部は、複数の記憶領域を備え、ファイル情報を、複数の記憶領域の中の、当該ファイルの種別およびファイル名から一意に決定される値であるファイル参照値に応じた記憶領域に記録し、領域分類情報では、ファイル情報は、ファイルの種別およびファイル参照値に応じて、ファイル情報記憶部内の複数の記憶領域の中のどの記憶領域に記憶されるかが分類され、そして、本発明の他の局面に従ったデータ処理用プログラムは、好ましくは、コンピュータに、ファイル記憶部の中の領域を判別させるステップでは、アクセスの対象となるファイルのファイルの種別およびファイル参照値に基づいて、領域分類情報を参照することにより、アクセスの対象となるファイルのファイル情報がファイル記憶部の中のどの記憶領域に記憶されているかを判別させる。
本発明に従った記録媒体は、上記されたデータ処理用のプログラムを記録していることを特徴とする。
本発明によると、ファイル情報が、ファイル情報記憶部の中の、ファイルの種別とファイル名から一意に決定されるファイル参照値とに応じて分類されて、記憶領域に記憶される。これにより、ファイル情報は、ハッシュ値等の、ファイル名から一意に決定されるファイル参照値が等しくなるファイル情報が多い場合であっても、ファイルの種別によって異なる記憶領域に記憶されることになるため、多くのファイル情報が集中して記憶されることを確実に回避できる。したがって、ファイルへのアクセスまたは検索のために、ファイル情報が検索された際、検索対象とされる記憶領域に含まれるファイル情報を削減し、これにより、ファイル情報の検索の時間を短縮させることができる。さらに、ファイル情報を、ファイルの種別ごとに管理できるため、ファイル種別に応じたファイルの管理が可能となる。
また、本発明に従うと、ファイルへのアクセスまたは検索のために、ファイル情報記憶部においてファイル情報の検索を行なう際、当該検索は、ファイルの種別とファイル名から一意に決定されるファイル参照値とに応じて分類される領域のみにおいて行なえば良くなる。これにより、検索の対象を、ファイルの種別とファイル名から一意に決定されるファイル参照値とに基づいて絞ることができるため、検索時間を確実に短縮することができる。
図1は、本発明の一実施の形態であるデータ処理装置の、本発明に関連のある部分の構成を示す図である。
図2は、図1のデータ処理装置においてファイルの管理情報を作成する際に実行される処理のフローチャートである。
図3は、図2に示した処理において作成されるファイル管理情報を模式的に示す図である。
図4は、図1のデータ処理装置におけるブロック番号1のブロックディレクトリの記憶内容を模式的に示す図である。
図5は、図1のデータ処理装置におけるブロック番号2のブロックディレクトリの記憶内容を模式的に示す図である。
図6は、図4および図5に示されたブロックディレクトリに従った、記憶装置におけるファイルの記憶態様を模式的に示す図である。
図7は、図6に示されたファイルの記憶態様の変形例を示す図である。
図8は、図7に示されたファイルの記憶態様に対応するブロックディレクトリを示す図である。
図9は、図7に示されたファイルの記憶態様に対応するブロックディレクトリを示す図である。
図10は、図1のデータ処理装置のファイル情報管理部に、記憶領域に記憶されるべきファイルが、ブロック管理情報およびブロックディレクトリとともに記憶された状態を模式的に示す図である。
図11は、本発明の第2の実施の形態であるデータ処理装置の、本発明に関連のある部分の構成を示す図である。
図12は、図11のデータ処理装置において実行される、当該データ処理装置に接続された記憶装置に記憶されたファイルへのアクセスのため処理を示すフローチャートである。
図13は、本発明の第3の実施の形態であるデータ処理装置の構成を示す図である。
図14は、本発明に関する従来技術である、複数のファイルをディレクトリで管理する方法を説明するための図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、図1に示されたデータ処理装置は、複数のファイルを記憶する記憶装置(図示略)に接続されたファイル情報入力部11をはじめ、ファイル種別判別部12、ファイル名取得部13、ファイル参照値算出部14、ファイルブロック分類部15、および、ファイル情報管理部16を含む。
データ処理装置では、記憶装置から、ファイル情報入力部11を介して、ファイル種別、ファイル名、ファイルサイズなどの情報が入力される。ここでファイル種別とは、プログラム、テキスト文書、静止画像、動画像、音声データなどの種別とされても良い。この場合、ファイル種別は、ファイル内の情報から判別されても良い。また、ファイル種別は、ファイル名にファイル種別が含まれる場合、例えば、html、xml、jpeg、png、dat、doc、wav、exe等の、ファイル名に含まれる拡張子が用いられることにより判別されても良い。
ファイル種別判別部12は、ファイル種別を判別し判別結果を出力する。ファイル名取得部13は、ファイル名を取得し出力する。ファイル参照値算出部14は、ファイル名取得部13から出力されたファイル名を受信し、当該ファイル名から一意に算出されるファイル参照値を出力する。ファイル参照値とは、ファイル名から一意に計算される関数を用いて算出される値である。たとえば、ファイル参照値の計算には、ハッシュ関数が用いられても良い。
上記した記憶装置は、複数のブロックに分割された記憶領域を有し、そして、複数のファイルを、当該複数のブロックの中のいずれかに記憶する。また、ファイル情報管理部16には、各ファイルの情報を記憶する複数のブロックディレクトリ(第1ブロックディレクトリ、第2ブロックディレクトリ…等)と、各ブロックディレクトリにどのようなファイル情報が記憶されているかを示すブロック管理情報が記憶されている。複数のブロックディレクトリの中の各ブロックディレクトリは、ブロック番号によって特定される。
そして、ファイルブロック分類部15は、ファイル種別とファイル参照値からファイル情報をどのブロックディレクトリに分類して記憶させるかを判別し、記憶させるのに適切であると判別したブロックディレクトリに対応したブロック番号を出力する。ファイル情報管理部16には、ファイル名取得部13からファイル名が、ファイル参照値算出部14からファイル参照値が、ファイルブロック分類部15からブロック番号が、また、ファイル情報入力部11からファイルサイズの情報が、それぞれ入力される。そして、ファイル情報管理部16は、入力されたこれらの情報に基づいて、各ファイルのファイル情報を、適切なブロックディレクトリに記憶させる。
次に、図2を参照して、図1のデータ処理装置においてファイルの管理情報を作成する際に実行される処理について説明する。
まず、ステップS1(以下、「ステップ」を省略する)で、ファイル情報入力部11は、管理すべき全てのファイルの情報を入力を受付け、全てのファイルについてのファイル情報を生成する。
次に、S2で、ファイル種別判別部12は、ファイル情報入力部11で生成されたファイル情報についてそれぞれに対応するファイルの種別を判別し、生成された全てのファイル情報をその種別によって分類する。
次に、S3で、ファイル情報管理部16は、ファイル種別毎に処理をするための種別カウンタiについてのカウント値を1と指定する。これにより、S4以降の処理の対象となる種別として、第1番目の種別が指定される。
次に、S4で、ファイル情報管理部16によって指定された第i番目のファイル種別の全てのファイル情報に対しファイル参照値を算出する。
次に、S5で、ファイル情報管理部16は、第i番目のファイル種別の全てのファイル情報を、そのファイル参照値によってソートする。
次に、S6で、ファイルブロック分類部15は、1つのブロックディレクトリに記憶されるファイル情報の数が所定数以下になるように、ファイル参照値の範囲でファイル情報を記憶させるブロックディレクトリを最終的に決定する。つまり、S6で実行される処理は、第i番目のファイル種別の全てのファイル情報を1つのブロックディレクトリに記憶させるとそこに所定数以上のファイル情報が記憶されることになる場合に、同じブロックディレクトリに記憶されるファイル参照値の範囲を適切に規定することにより、1つのブロックディレクトリに記憶されるファイル情報を所定数以下にする処理である。ここで規定される「同じブロックディレクトリに記憶させるファイルのファイル参照値の範囲」を、図3に、ブロック管理情報として示す。なお、当該ブロック管理情報は、ファイル情報管理部16で記憶されている。
図3のブロック管理情報では、各ブロックディレクトリに、異なるブロック番号が与えられている。そして、ブロック管理情報では、各ブロックディレクトリに、記憶されるファイル情報についての、ファイル種別および当該ファイル情報が対応するファイルのファイル参照値の範囲が示されている。たとえば、ブロック番号1というブロックディレクトリには、「html」という拡張子を持つファイル種別のファイル情報であって、0〜255のファイル参照値を持つファイル情報が、記憶されることになる。
同様に、ブロック番号2というブロックディレクトリには、「jpeg」という拡張子を持つファイル種別のファイル情報であって、0〜80のファイル参照値を持つファイル情報が、記憶されることになる。また、「jpeg」という拡張子を持つファイル種別のファイル情報であって、81〜250のファイル参照値を持つファイル情報は、ブロック番号3というブロックディレクトリに記憶されることになる。
本実施の形態では、「jpeg」という拡張子を持つファイル種別のファイル情報がすべて同じブロックディレクトリ(ブロックディレクトリαとする)に記憶される場合には、当該ブロックディレクトリαには上記した所定数を越えて、ファイル情報が記憶されることになる。そして、本実施の形態におけるS6の処理によると、同じ「jpeg」という拡張子を持つファイル種別のファイル情報であっても、そのファイル参照値の値に応じて異なるブロックディレクトリに記憶されることになる。つまり、S6の処理によると、1つのブロックディレクトリに記憶されるファイル情報の数が所定数以下となるように、ファイル種別ごとに、必要に応じて、1つのブロックディレクトリに記憶される参照値の範囲が設定される。
次に、S7で、ファイル情報管理部16は、図3に示したようなブロック管理情報に従って、現在処理対象となっているファイル種別のすべてのファイル情報を、適切なブロックディレクトリに保存する。
次に、S8で、ファイル情報管理部16は、種別カウンタのカウント値iを1加算更新させる。
そして、S9で、ファイル情報管理部16は、第i番目のファイル種別が存在するか否かを調べる。そして、存在していると判断すれば、S4に処理を戻す。一方、全てのファイル種別に対するファイル管理情報の作成およびブロックディレクトリへの保存が終了しており、その時点で第i番目のファイル種別が存在しないと判断すれば、処理を終了させる。
なお、本実施の形態では、ファイル種別としてファイル名に含まれる拡張子の情報を用い、ファイル参照値としては、0から255の範囲の値を持つハッシュ値が採用されているが、特にこの形態に限定されるものではない。その他の方法で、ファイルの種別が判定されたり、ハッシュ値の範囲をさらに広くすることも可能である。また、1つのブロックディレクトリに格納されるファイル情報の数の上限値は、図3に示されたようなブロック管理情報を使用してファイルを検索する検索処理装置の検索に関する処理能力に応じて、適宜設定されることが好ましい。格納されるファイル情報の数の上限値が大きいほど、検索処理に係る最大の処理時間が長くなるため、検索処理装置の処理能力が低い場合には、格納されるファイル情報の数の上限値は小さくされることが好ましい。
図4に、本実施の形態におけるブロック番号1のブロックディレクトリの記憶内容を模式的に示す。
ブロックディレクトリ内には、各ファイル情報について、ファイル参照値、ファイル名、ファイル開始位置、および、ファイル容量がそれぞれ関連付けられて記憶されている。ファイル開始位置とは、記憶装置においてファイルの先頭部分が記憶されている場所(アドレス)を示す情報である。
図4に示されたブロックディレクトリは、ブロック番号1のものである。このため、このブロックディレクトリには、図3からも理解されるように、「html」という拡張子を持ち、かつ、ファイル参照値が0〜255であるファイル情報のみが記憶されている。
図5に、ブロック番号2のブロックディレクトリの記憶内容を模式的に示す。
図5に示したブロックディレクトリ内には、図4に示したものと同様に、各ファイル情報について、ファイル参照値、ファイル名、ファイル開始位置、および、ファイル容量がそれぞれ関連付けられて記憶されている。
図5に示されたブロックディレクトリには、図3からも理解されるように、「jpeg」という拡張子を持ち、かつ、ファイル参照値が0〜80であるファイル情報のみが記憶されている。
また、図5に示されたブロックディレクトリには、ファイル名「Title1.jpeg」のファイル情報と「Welcome.jpeg」のファイル情報は、いずれも、そのファイル参照値が7となっている。このように、異なるファイル名に対しても、同一のファイル参照値が算出される場合がある。
図6に、本実施の形態のディスク処理装置に接続される記憶装置におけるファイルの記憶態様を模式的に示す。図6では、ファイル名の記載されている位置が、当該ファイル名に対応するファイルの記憶されている位置に相当する。図6に示された記憶装置の記憶領域60には、図4の第1ブロックディレクトリおよび図5の第2ブロックディレクトリに記載されたファイル名のファイルが記憶されている。なお、記憶領域60の右端に記載された0000,0010等の数値は、記憶領域60における記憶場所を示す番地を示している。
具体的には、記憶領域60では、ファイル名「General.html」のファイルの先頭は0000番地に位置し、ファイル名「Index1.html」のファイルの先頭は0010番地に位置し、ファイル名「Hello.html」のファイルの先頭は0410番地に位置し、ファイル名「Index2.html」のファイルの先頭は1000番地に位置する。また、ファイル名「Title1.jpeg」のファイルの先頭は1600番地に位置し、ファイル名「Welcome.jpeg」のファイルの先頭は2600番地に位置し、ファイル名「Smile.jpeg」のファイルの先頭は2700番地に位置し、ファイル名「Friend.jpeg」のファイルの先頭は4000番地に位置する。
以上説明した本実施の形態では、ファイル情報管理部16により、ファイル情報記憶部が構成されている。そして、ファイル情報管理部16の複数のブロックディレクトリにより、ファイル情報記憶部の複数の記憶領域が構成されている。また、ブロック管理情報により、領域分類情報が構成されている。
そして、以上説明した本実施の形態では、ファイル情報が、ファイル種別ごとに異なるブロックディレクトリに記憶されることにより、ファイルの管理がなされる。なお、S6(図2参照)の処理として説明されたように、あるファイル種別のファイル(または、ファイル情報)の数が所定の数より多い場合には、当該種別のファイル情報は、そのファイル参照値によって異なるブロックディレクトリに分割して記憶される。このように分割して記憶されることにより、ひとつのブロックディレクトリ内に記憶されるファイル情報の数を所定数以下に抑えることができる。これにより、ファイル情報の検索の高速性を保っている。また、図3に示すように、各ブロックディレクトリに格納されているファイルの参照値の範囲をブロック管理情報として記録されることにより、ファイル検索の際に探索すべきブロックディレクトリを少なくすることが可能となっている。この点も、本実施の形態におけるファイル情報の検索の高速性に寄与している。
また、以上説明した本実施の形態では、ファイル情報がファイル種別ごとに管理されるため、ファイル種別に応じたファイルの管理が可能となる。たとえば、多数の実行形式のソフトウェアを切替えながら動作させる装置において使用されるファイルについては、ファイルアクセスが高速に行なわれる必要がある。本実施の形態に従えば、このようなファイル種別のファイル情報を、優先的に、高速にアクセスできるブロックディレクトリに記憶させる等の対処が可能である。また、アクセスに時間がかかっても良いがサイズが非常に大きいというファイル情報については、比較的サイズの大きいブロックディレクトリに記憶させる等の対処も可能である。また、ファイル情報だけでなく、ファイル自体を、ファイル種別に応じて異なる記憶領域にまとめて保存することも可能である。
なお、以上説明した本実施の形態では、「jpeg」という拡張子のファイル種別のファイル情報が2つのブロックディレクトリに分割されて記憶される例を示したが、1つのファイル種別のファイル情報について分割されて記憶されるブロックディレクトリの数は2に限定されるものではなく、3またはそれ以上であっても良い。
また、以上説明した本実施の形態では、図4および図5に示されたブロックディレクトリの情報に従うと、ファイルは、図6に示すように、記憶装置の記憶領域60において同じ種別のファイル(html,jpeg等の同じ識別子を持つファイル)が連続するように記憶されていた。
このようにファイルが記憶されている際には、図4または図5に記載されたような各ブロックディレクトリにおいて、ファイル容量を記憶することを省略できる。ファイル容量は、対象とされるファイルのファイル開始位置と、その次のファイルのファイル開始位置との差から、算出することができるからである。つまり、記憶領域60において同じ種別のファイルが連続するように記憶されれば、各ブロックディレクトリ内のファイル開始位置が記憶領域60に連続して記憶されるファイルに対応する。このため、上記のようにファイル開始位置からファイル容量が算出でき、ファイル容量を記憶するために必要とされるメモリ領域の削減を図ることができる。
一方、本発明は、図7に示すように、記憶装置の記憶領域70に、同じ種別のファイルが連続しないように、ばらばらに、記憶されている場合にも、適用できる。なお、図7に示したようなファイルの記憶態様に対応するブロックディレクトリを、図8および図9に示す。なお、図8および図9は、たとえば図3に示したものブロック管理情報と同様のブロック管理情報に従ってファイル情報が記憶されることにより構成される。
図7〜図9を参照して、記憶領域70では、ファイル名「Title1.jpeg」のファイルの先頭は0000番地に位置し、ファイル名「Hello.html」のファイルの先頭は1000番地に位置し、ファイル名「Smile.jpeg」のファイルの先頭は1200番地に位置し、ファイル名「Index1.html」のファイルの先頭は2000番地に位置し、ファイル名「Friend.jpeg」のファイルの先頭は2400番地に位置し、ファイル名「Welcome.jpeg」のファイルの先頭は2900番地に位置し、ファイル名「Index2.html」のファイルの先頭は3000番地に位置し、ファイル名「General.html」のファイルの先頭は3600番地に位置する。
また、本実施の形態では、記憶領域60に記憶されるべきファイルを、ブロック管理情報およびブロックディレクトリとともに、ファイル情報管理部16に記憶させてもよい。これにより、ファイル情報管理部16に、ファイルアクセスに関する情報がまとめて記憶されるため、ファイルの取扱いが容易になる。このような態様で情報が記憶された状態でのファイル情報管理部16における記憶態様を図10に模式的に示す。図10を参照して、ファイル情報記憶部16の記憶領域160には、ブロック管理情報および複数のブロックディレクトリを記憶する領域161と、ファイル1,ファイル2等と記載された複数のファイルを記憶する領域162とが含まれている。
HTML(Hyper Text Markup Language)文書や電子書籍など、複数のファイルから構成されるコンテンツを1つのファイルにアーカイブした形でユーザなどに流通させる場合にも、図10に示された態様で、つまり、1つのファイルとしてアーカイブされた複数のファイルについて当該複数のファイルとそれらのブロック管理情報とそれらのファイル情報(ブロックディレクトリ)とが記憶領域160のような記憶領域に1つのファイルとして連結されて保存されるように、ファイルおよびファイルに関するデータが保存されてもよい。このように保存されたコンテンツに対して再生等の処理を実行する処理装置を、図10の中の領域161に記憶された情報に基づいてファイルを読み込むように構成することにより、コンテンツをアーカイブしたままで、必要なファイルを高速に取得できるようになる。
また、領域162においてファイルを記憶させる際、当該ファイルを圧縮して保存することができる。
また、領域162においてファイルを記憶させる際、当該ファイルを暗号化して保存することができる。たとえば、画像データには透かし処理による暗号を、ライセンス管理情報などにはより強力な暗号化処理を用いるなど、ファイル種別に応じて選択することができる。
[第2の実施の形態]
図11に、本発明の第2の実施の形態であるデータ処理装置の、本発明に関連のある部分の構成を示す。第1の実施の形態では、データ処理装置においてブロック管理情報の作成およびブロックディレクトリへのファイル情報の保存が行なわれた。本実施の形態では、データ処理装置の、上記のように作成された情報を用いたファイル情報の検索動作について、説明がなされる。
図11に示されたデータ処理装置は、複数のファイルを記憶する記憶装置(図示略)に接続されファイル情報を生成するファイル情報入力部21をはじめ、ファイル種別判別部22、ファイル名取得部23、ファイル参照値算出部24、ファイルブロック判別部25、および、ファイル情報管理部26を含む。
図11に示されたデータ処理装置では、ファイル情報入力部21を介して、外部の装置から、アクセスするファイルについての、ファイル種別およびファイル名の情報が入力される。ファイル種別判別部22は、ファイル情報入力部21に入力された情報からファイル種別を判別し、判別結果をファイルブロック判別部25に出力する。ファイル名取得部23は、ファイル情報入力部21に入力された情報から、ファイル名を取得し、ファイル参照値算出部24およびファイル情報管理部26に出力する。ファイル参照値算出部24は、ファイル名取得部23の出力したファイル名を入力され、当該ファイル名から一意に算出されるファイル参照値をファイルブロック判別部25およびファイル情報管理部26に出力する。
ファイル情報管理部26には、第1の実施の形態のファイル情報管理部16と同様に、ブロック管理情報(図3参照)が記憶され、また、ファイル情報を記憶するための複数のブロックディレクトリが備えられている。そして、ファイルブロック判別部25は、ファイル種別とファイル参照値とファイル情報管理部26に記憶されたブロック管理情報とを参照することにより、ファイル情報がどのブロックディレクトリに分類されているかを判別し、その結果をブロック番号として、ブロック情報管理部26に出力する。
上記した各要素による処理で、ファイル情報が記憶されているブロックディレクトリのブロック番号が決定される。これにより、ブロック情報管理部26は、アクセスするファイルのファイル参照値とファイル名を条件として決定されたブロック番号のブロックディレクトリ内を検索して、アクセスするファイルのファイル開始位置等のアクセスに必要な情報を得る。
次に、図12を参照して、上記したような記憶装置に記憶されたファイルへのアクセスのための処理について説明する。
記憶装置に記憶されたファイルへのアクセスが開始された際、まず、S11で、ファイル情報入力部21は、アクセスするファイルについてのファイル種別およびファイル名の情報の入力を受付ける。
次に、S12で、ファイル種別判別部22が、ファイル情報入力部21に入力された情報から、ファイル種別を判別する。ファイル種別の判別は、ファイル情報管理部26内のブロック管理情報の内容と対応するのであれば、前述したようにファイル名の拡張子に基づいて行なわれても良い。
次に、S13で、ファイル参照値算出部24が、ファイル名取得部23の出力したファイル名に基づいて、ファイル名から一意に算出されるファイル参照値を算出する。なお、ファイル参照値は、ファイル情報管理部26内のブロック管理情報および各ブロックディレクトリの作成にあたり使用された参照値と同じ計算方法で算出される。ファイル参照値としては、たとえばハッシュ値が挙げられる。
次に、S14で、ファイルブロック判別部25が、ファイル種別とファイル参照値とファイル情報管理部26内のブロック管埋情報とを参照することにより、ファイル情報がどのブロックブロックディレクトリに分類されているかを判別する。
次に、S15で、ブロック情報管理部26が、アクセスするファイルのファイル参照値とファイル名を条件として決定されたブロック番号のブロックディレクトリ内を検索して、アクセスするファイルのファイル開始位置等のアクセスに必要な情報(ファイル管理情報)を得て、処理が終了する。
以上説明した本実施の形態では、ファイルへのアクセスの際、ファイル情報を取得すれば、当該ファイル情報とブロック管理情報とに基づいて、1つのブロックディレクトリ内のみを検索することにより、アクセスしようとするファイルの記憶場所を取得することができる。なお、各ブロックディレクトリは、記憶するファイル情報の数が所定の数以下に抑えられている。これにより、検索時間を、一定時間内に抑えられる。またファイル種別に応じてファイル管理を行えるので、ファイル種別に応じて例えばアクセス速度や容量の観点でファイル保存領域を適切に選択して管理することができる。
[第3の実施の形態]
以上説明した第1および第2の実施の形態におけるデータ処理装置は、図13のようなハードウェアで構成できる。つまり、この場合のデータ処理装置は、CPU(Central Processing Unit)71、ROM(Read Only Memory)72、RAM(Random Access Memory)73、および、記憶装置74が、バス75で接続される。また、当該データ処理装置は、ネットワーク76を介して他の装置との間で情報の送受信が可能とされている。
そして、このような場合、データ処理装置では、本発明の第1および第2の実施の形態における、ファイル情報入力部11,21、ファイル種別判別部12,22、ファイル名取得部13,23、ファイル参照値算出部14,24、ファイルブロック分類部15、および、ファイルブロック判別部25の各要素の動作は、CPU71が、ROM72、RAM73、および/または記憶装置74に記憶されるプログラムに従って動作することにより実現される。また、当該プログラムは、データ処理装置に対して着脱可能な記録媒体に記録されていてもよく、また、ネットワーク76を介して他の装置から受信するものであっても良い。
この発明を詳細に説明し示してきたが、これは例示のためのみであって、限定となってはならず、発明の精神と範囲は添付の請求の範囲によってのみ限定されることが明らかに理解されるであろう。
【0003】
また、本発明のある局面に従ったデータ処理装置では、好ましくは、分類情報生成部は、複数の記憶領域の中の1の記憶領域に記憶されるファイル情報が所定数以下となるように、記憶されるべき記憶領域を各ファイル情報が対応するファイル参照値の値に応じて異なる記憶領域に分類する。
また、本発明のある局面に従ったデータ処理装置では、好ましくは、分類情報生成部は、記憶されるべき記憶領域を各ファイル情報が対応するファイル参照値の値の範囲に応じて異なる記憶領域に分類する。
本発明の他の局面に従ったデータ処理装置は、記憶装置に記憶されたファイルに関する情報であるファイル情報を、各ファイルの、種別とファイル名から一意に決定される値であるファイル参照値とに応じた領域に記憶するファイル情報記憶部と、ファイルの種別およびファイル参照値に応じて、ファイル情報がファイル情報記憶部内で記憶されるべき領域を分類するための領域分類情報を記憶する分類情報記憶部と、アクセスの対象となるファイルについてのファイル情報を生成するファイル情報生成部と、アクセスの対象となるファイルについてのファイルの種別を判別する第1の判別部と、アクセスの対象となるファイルについて、ファイル参照値を算出する算出部と、アクセスの対象となるファイルについて、そのファイルの種別およびファイル参照値に基づいて、領域分類情報を参照することにより、ファイルのファイル情報が記憶されるファイル記憶部の中の領域を判別する第2の判別部とを含むことを特徴とする。
また、本発明の他の局面に従ったデータ処理装置では、好ましくは、ファイル情報記憶部は、複数の記憶領域を備え、ファイル情報を、複数の記憶領域の中の、当該ファイルの種別およびファイル名から一意に決定される値であるファイル参照値に応じた記憶領域に記憶し、領域分類情報では、ファイル情報は、ファイルの種別およびファイル参照値に応じて、ファイル情報記憶部内の複数の記憶領域の中のどの記憶領域に記憶されるかが分類され、第2の判別部は、アクセスの対象となるファイルについてのファイルの種別およびファイル参照値に基づいて、領域分類情報を参照することにより、アクセスの対象となるファイルについてのファイル情報がファイル記憶部の中のどの記憶領域に記憶されているかを判別する。
【0004】
また、本発明に従ったデータ処理装置では、好ましくは、ファイルの種別は、ファイルのファイル名に含まれる拡張子に基づいて判別される。
また、本発明に従ったデータ処理装置では、好ましくは、ファイル参照値は、ハッシュ関数が用いられて算出される。
また、本発明に従ったデータ処理装置では、好ましくは、ファイル情報には、対応するファイルの記憶場所についての情報が含まれ、ファイル情報記憶部は、ファイル情報を記憶する順序に対応した順序でファイルを記憶し、ファイルの記憶場所についての情報としてファイルの先頭部分が記憶されている場所のみを記憶する。
また、本発明に従ったデータ処理装置では、好ましくは、ファイル情報記憶部は、ファイルを圧縮して記憶する。
また、本発明に従ったデータ処理装置では、好ましくは、ファイル情報記憶部は、ファイルを暗号化して記憶する。
また、本発明に従ったデータ処理装置では、好ましくは、ファイル情報記憶部は、ファイル、ファイル情報、および、領域分類情報を、連結された1つのファイルとして記憶する。
本発明のある局面に従ったデータ処理用のプログラムは、記憶装置に記憶された各ファイルに対応した当該ファイルに関する情報であるファイル情報を、複数の記憶領域を備えるファイル情報記憶部に記憶させる、データ処理用のプログラムである。そして、当該データ処理用プログラムは、コンピュータに、記憶装置に記憶されるファイルの種別を判別するステップと、記憶装置に記憶されたファイルのファイル名から一意に決定される値であるファイル参照値を算出するステップと、ファイルの種別およびファイル参照値に応じて、ファイル情報がファイル情報記憶部内の複数の記憶領域の中で記憶されるべき記憶領域を分類するための領域分類情報を生成するステップと、領域分類情報に従った記憶領域にファイル情報を記憶するステップとを実行させることを特徴とする。
また、本発明のある局面に従ったデータ処理用プログラムは、好ましくは、コンピュータに、領域分類情報を生成するステップでは、複数の記憶領域の中の各記憶領域に記憶されるファイル情報が所定数以下となるように、領域分類情報を
【0005】
生成させる。
本発明の他の局面に従ったデータ処理用のプログラムは、記憶装置に記憶された各ファイルにアクセスするために、当該ファイルに関する情報であるファイル情報を当該ファイルの種別とファイル名から一意に決定される値であるファイル参照値とに応じた領域に記憶するファイル情報記憶部を検索する、データ処理用のプログラムである。そして、当該データ処理用プログラムは、コンピュータに、ファイルの種別およびファイル参照値に応じて、ファイル情報がファイル情報記憶部内で記憶されるべき領域を分類するための領域分類情報を記憶するステップと、アクセスの対象となるファイルについてのファイル情報を生成するステップと、アクセスの対象となるファイルのファイルの種別を判別するステップと、アクセスの対象となるファイルのファイル参照値を算出するステップと、アクセスの対象となるファイルについて、そのファイルの種別およびファイル参照値に基づいて、領域分類情報を参照することにより、当該ファイルのファイル情報が記憶されるファイル記憶部の中の領域を判別するステップとを実行させることを特徴とする。
また、ファイル情報記憶部は、複数の記憶領域を備え、ファイル情報を、複数の記憶領域の中の、当該ファイルの種別およびファイル名から一意に決定される値であるファイル参照値に応じた記憶領域に記録し、領域分類情報では、ファイル情報は、ファイルの種別およびファイル参照値に応じて、ファイル情報記憶部内の複数の記憶領域の中のどの記憶領域に記憶されるかが分類され、そして、本発明の他の局面に従ったデータ処理用プログラムは、好ましくは、コンピュータに、ファイル記憶部の中の領域を判別させるステップでは、アクセスの対象となるファイルのファイルの種別およびファイル参照値に基づいて、領域分類情報を参照することにより、アクセスの対象となるファイルのファイル情報がファイル記憶部の中のどの記憶領域に記憶されているかを判別させる。
本発明に従った記録媒体は、上記されたデータ処理用のプログラムを記録していることを特徴とする。
本発明のさらに他の局面に従ったデータ処理装置は、記憶装置に記憶された各ファイルに対応して、各ファイルに関する情報であるファイル情報を生成するファイル情報生成部と、記憶装置に記憶されるファイルの種別を判別する判別部と、記憶装置に記憶されたファイル名から一意に決定される値であるファイル参照値を算出する算出部と、ファイル情報を記憶するための複数の記憶領域を備えるファイル情報記憶部と、ファイルの種別およびファイル参照値に応じて、各ファイル情報がファイル情報記憶部内の複数の記憶領域の中でどの記憶領域で記憶されるべきであるかを分類するための情報である領域分類情報を生成する分類情報生成部とを備え、ファイル情報記憶部は、領域分類情報に従った分類で、ファイル情報を記憶し、また、ファイル、ファイル情報、および、領域分類情報を、連結された1つのファイルとして記憶することを特徴とする。
本発明の別の局面に従ったデータ処理装置は、記憶装置に記憶されたファイルに関する情報であるファイル情報を、各ファイルの種別とファイル名から一意に決定される値であるファイル参照値とに応じた領域に記憶するファイル情報記憶部と、ファイルの種別およびファイル参照値に応じて、ファイル情報がファイル情報記憶部内で記憶されるべき領域を分類するための領域分類情報を記憶する分類情報記憶部と、アクセスの対象となるファイルについてのファイル情報を生成するファイル情報生成部と、アクセスの対象となるファイルについてのファイルの種別を判別する第1の判別部と、アクセスの対象となるファイルについて、ファイル参照値を算出する算出部と、アクセスの対象となるファイルについて、そのファイルの種別およびファイル参照値に基づいて、領域分類情報を参照することにより、ファイルのファイル情報が記憶されるファイル記憶部の中の領域を判別する第2の判別部とを含み、ファイル情報記憶部は、ファイル、ファイル情報、および、領域分類情報を、連結して1つのファイルとして記憶することを特徴とする。
本発明のさらに他の局面に従ったデータ処理用のプログラムは、記憶装置に記憶された各ファイルに対応した当該ファイルに関する情報であるファイル情報を、複数の記憶領域を備えるファイル情報記憶部に記憶させる、データ処理用のプログラムであって、コンピュータに、記憶装置に記憶されるファイルの種別を判別するステップと、記憶装置に記憶されたファイルのファイル名から一意に決定される値であるファイル参照値を算出するステップと、ファイルの種別およびファイル参照値に応じて、ファイル情報がファイル情報記憶部内の複数の記憶領域の中で記憶されるべき記憶領域を分類するための領域分類情報を生成するステップと、領域分類情報に従った記憶領域に、ファイル情報を、ファイル、ファイル情報、および、領域分類情報を、連結させて1つのファイルとして、記憶するステップとを実行させることを特徴とする。
本発明の別の局面に従ったデータ処理用のプログラムは、記憶装置に記憶された各ファイルにアクセスするために、当該ファイルに関する情報であるファイル情報を、当該ファイルの種別とファイル名から一意に決定される値であるファイル参照値とに応じた領域に記憶するファイル情報記憶部を検索する、データ処理用のプログラムであって、コンピュータに、ファイルの種別およびファイル参照値に応じて、ファイル情報がファイル情報記憶部内で記憶されるべき領域を分類するための領域分類情報を、ファイルおよびファイル情報と連結させて1つのファイルとして情報記憶部に記憶するステップと、アクセスの対象となるファイルについてのファイル情報を生成するステップと、アクセスの対象となるファイルのファイルの種別を判別するステップと、アクセスの対象となるファイルのファイル参照値を算出するステップと、アクセスの対象となるファイルについて、そのファイルの種別およびファイル参照値に基づいて、領域分類情報を参照することにより、当該ファイルのファイル情報が記憶されるファイル記憶部の中の領域を判別するステップとを実行させることを特徴とする。
本発明によると、ファイル情報が、ファイル情報記憶部の中の、ファイルの種別とファイル名から一意に決定されるファイル参照値とに応じて分類されて、記

Claims (23)

  1. 記憶装置に記憶された各ファイルに対応して、各前記ファイルに関する情報であるファイル情報を生成するファイル情報生成部(11)と、
    前記記憶装置に記憶されるファイルの種別を判別する判別部(12)と、
    前記記憶装置に記憶されたファイル名から一意に決定される値であるファイル参照値を算出する算出部(14)と、
    前記ファイル情報を記憶するための複数の記憶領域を備えるファイル情報記憶部(16)と、
    前記ファイルの種別および前記ファイル参照値に応じて、各前記ファイル情報が前記ファイル情報記憶部内の複数の記憶領域の中でどの記憶領域で記憶されるべきであるかを分類するための情報である領域分類情報を生成する分類情報生成部(15)とを備え、
    前記ファイル情報記憶部(16)は、前記領域分類情報に従った分類で、前記ファイル情報を記憶する、データ処理装置。
  2. 前記分類情報生成部(15)は、前記複数の記憶領域の中の1の記憶領域に記憶される前記ファイル情報が所定数以下となるように、前記記憶されるべき記憶領域を各前記ファイル情報が対応する前記ファイル参照値の値に応じて異なる記憶領域に分類する、請求項1に記載のデータ処理装置。
  3. 前記分類情報生成部(15)は、前記記憶されるべき記憶領域を各前記ファイル情報が対応する前記ファイル参照値の値の範囲に応じて異なる記憶領域に分類する、請求項2に記載のデータ処理装置。
  4. 前記ファイルの種別は、前記ファイルのファイル名に含まれる拡張子に基づいて判別される、請求項1に記載のデータ処理装置。
  5. 前記ファイル参照値は、ハッシュ関数が用いられて算出される、請求項1に記載のデータ処理装置。
  6. 前記ファイル情報には、対応するファイルの記憶場所についての情報が含まれ、
    前記ファイル情報記憶部(16)は、前記ファイル情報を記憶する順序に対応した順序で前記ファイルを記憶し、前記ファイルの記憶場所についての情報として前記ファイルの先頭部分が記憶されている場所のみを記憶する、請求項1に記載のデータ処理装置。
  7. 前記ファイル情報記憶部(16)は、前記ファイルを圧縮して記憶する、請求項6に記載のデータ処理装置。
  8. 前記ファイル情報記憶部(16)は、前記ファイルを暗号化して記憶する、請求項6に記載のデータ処理装置。
  9. 前記ファイル、前記ファイル情報、および、前記領域分類情報は、連結されて1つのファイルとして前記記憶領域(160)に記憶される、請求項1に記載のデータ処理装置。
  10. 記憶装置に記憶されたファイルに関する情報であるファイル情報を、各前記ファイルの、種別とファイル名から一意に決定される値であるファイル参照値とに応じた領域に記録したファイル情報記憶部(26)と、
    ファイルの種別および前記ファイル参照値に応じて、前記ファイル情報が前記ファイル情報記憶部(26)内で記憶されるべき領域を分類するための領域分類情報を記憶する分類情報記憶部(26)と、
    アクセスの対象となるファイルについての前記ファイル情報を生成するファイル情報生成部(21)と、
    前記アクセスの対象となるファイルについてのファイルの種別を判別する第1の判別部(22)と、
    前記アクセスの対象となるファイルについて、前記ファイル参照値を算出する算出部(24)と、
    前記アクセスの対象となるファイルについて、そのファイルの種別および前記ファイル参照値に基づいて、前記領域分類情報を参照することにより、前記ファイルのファイル情報が記憶される前記ファイル記憶部の中の領域を判別する第2の判別部(25)とを含む、データ処理装置。
  11. 前記ファイル情報記憶部(26)は、複数の記憶領域を備え、前記ファイル情報を、前記複数の記憶領域の中の、当該ファイルの種別およびファイル名から一意に決定される値であるファイル参照値に応じた記憶領域に記録し、
    前記領域分類情報では、前記ファイル情報は、ファイルの種別および前記ファイル参照値に応じて、前記ファイル情報記憶部(26)内の複数の記憶領域の中のどの記憶領域に記憶されるかが分類され、
    前記第2の判別部(25)は、前記アクセスの対象となるファイルについてのファイルの種別および前記ファイル参照値に基づいて、前記領域分類情報を参照することにより、前記アクセスの対象となるファイルについてのファイル情報が前記ファイル記憶部の中のどの記憶領域に記憶されているかを判別する、請求項10に記載のデータ処理装置。
  12. 前記ファイルの種別は、前記ファイルのファイル名に含まれる拡張子に基づいて判別される、請求項10に記載のデータ処理装置。
  13. 前記ファイル参照値は、ハッシュ関数が用いられて算出される、請求項10に記載のデータ処理装置。
  14. 前記ファイル情報には、対応するファイルの記憶場所についての情報が含まれ、
    前記ファイル情報記憶部(26)は、前記ファイル情報を記憶する順序に対応した順序で前記ファイルを記憶し、前記ファイルの記憶場所についての情報として前記ファイルの先頭部分が記憶されている場所のみを記憶する、請求項10に記載のデータ処理装置。
  15. 前記ファイル情報記憶部(26)は、前記ファイルを圧縮して記憶する、請求項14に記載のデータ処理装置。
  16. 前記ファイル情報記憶部(26)は、前記ファイルを暗号化して記憶する、請求項14に記載のデータ処理装置。
  17. 前記ファイル、前記ファイル情報、および、前記領域分類情報は、連結されて1つのファイルとして前記記憶領域(160)に記憶される、請求項10に記載のデータ処理装置。
  18. 記憶装置に記憶された各ファイルに対応した当該ファイルに関する情報であるファイル情報を、複数の記憶領域を備えるファイル情報記憶部に記憶させる、データ処理用のプログラムであって、コンピュータに、
    前記記憶装置に記憶されるファイルの種別を判別するステップと、
    前記記憶装置に記憶されたファイル名から一意に決定される値であるファイル参照値を算出するステップと、
    ファイルの種別および前記ファイル参照値に応じて、前記ファイル情報が前記ファイル情報記憶部内の複数の記憶領域の中で記憶されるべき記憶領域を分類するための領域分類情報を生成するステップと、
    前記領域分類情報に従った記憶領域に前記ファイル情報を記憶するステップとを実行させる、データ処理用のプログラム。
  19. 前記コンピュータに、前記領域分類情報を生成するステップでは、前記複数の記憶領域の中の各記憶領域に記憶される前記ファイル情報が所定数以下となるように、前記領域分類情報を生成させる、請求項18に記載のデータ処理用のプログラム。
  20. 請求項18に記載されたデータ処理用のプログラムを記録した記録媒体。
  21. 記憶装置に記憶された各ファイルにアクセスするために、当該ファイルに関する情報であるファイル情報を当該ファイルの種別とファイル名から一意に決定される値であるファイル参照値とに応じた領域に記録したファイル情報記憶部を検索する、データ処理用のプログラムであって、コンピュータに、
    ファイルの種別および前記ファイル参照値に応じて、前記ファイル情報が前記ファイル情報記憶部内で記憶されるべき領域を分類するための領域分類情報を記憶するステップと、
    アクセスの対象となるファイルについての前記ファイル情報を生成するステップと、
    前記アクセスの対象となるファイルのファイルの種別を判別するステップと、
    前記アクセスの対象となるファイルのファイル参照値を算出するステップと、
    前記アクセスの対象となるファイルについて、そのファイルの種別およびファイル参照値に基づいて、前記領域分類情報を参照することにより、当該ファイルのファイル情報が記憶される前記ファイル記憶部の中の領域を判別するステップとを実行させる、データ処理用のプログラム。
  22. 前記ファイル情報記憶部は、複数の記憶領域を備え、前記ファイル情報を、前記複数の記憶領域の中の、当該ファイルの種別およびファイル名から一意に決定される値であるファイル参照値に応じた記憶領域に記録し、
    前記領域分類情報では、前記ファイル情報は、ファイルの種別および前記ファイル参照値に応じて、前記ファイル情報記憶部内の複数の記憶領域の中のどの記憶領域に記憶されるかが分類され、
    前記コンピュータに、前記ファイル記憶部の中の領域を判別させるステップでは、前記アクセスの対象となるファイルのファイルの種別およびファイル参照値に基づいて、前記領域分類情報を参照することにより、前記アクセスの対象となるファイルのファイル情報が前記ファイル記憶部の中のどの記憶領域に記憶されているかを判別させる、請求項21に記載のデータ処理用のプログラム。
  23. 請求項21に記載されたデータ処理用のプログラムを記録した記録媒体。
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