JPWO2003077640A1 - Film fixing tool, base member, and plastic film tensioning method - Google Patents

Film fixing tool, base member, and plastic film tensioning method Download PDF

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Abstract

本発明は、プラスチックフィルムの張設作業の作業性を向上させることを目的とするものである。フィルム固定具１は、温室の骨組み材等に取り付けられたベース部材の対向する側板部間に形成された空間部に挿入される第１のロック部材１０及び第２のロック部材２０を備えている。第１のロック部材１０によって、プラスチックフィルムに対して一方向に張力がかかった際の離脱を抑制する保持力を発揮でき、第２のロック部材２０によって他方向に張力がかかった際の離脱を抑制する保持力を発揮する。第１のロック部材１０に対して、第２のロック部材２０が係合し、回動可能に設けられている。このため、第１のロック部材１０の挿入部１１をベース部材の空間部内に配置するだけで、第２のロック部材２０も同時にベース部材の空間部内に位置させることができ、その後は、第２のロック部材２０を回動させ、付勢手段を配置するだけでよい。An object of the present invention is to improve the workability of a plastic film tensioning operation. The film fixture 1 includes a first lock member 10 and a second lock member 20 that are inserted into a space formed between opposing side plate portions of a base member attached to a frame material or the like of a greenhouse. . The first lock member 10 can exert a holding force that suppresses release when tension is applied to the plastic film in one direction, and the second lock member 20 can release when tension is applied in the other direction. Demonstrate holding power. The second lock member 20 is engaged with the first lock member 10 and is rotatably provided. For this reason, the second lock member 20 can be positioned in the space of the base member at the same time only by arranging the insertion portion 11 of the first lock member 10 in the space of the base member. It is only necessary to rotate the lock member 20 and arrange the biasing means.

Description

技術分野
本発明は、温室の被覆材であるプラスチックフィルムを張設するための技術に関し、より詳しくは、温室の骨組み材等に取り付けられるベース部材との間でプラスチックフィルムを挟持して固定するフィルム固定具、該フィルム固定具が挿入されるベース部材及び該フィルム固定具を用いたプラスチックフィルムの張設方法に関する。
背景技術
温室の被覆材であるプラスチックフィルムを張設するフィルム止め材として、例えば、特開平１１−６９９１７号公報において、上端縁間に所定の間隔を有する側板部を備えたベース部材と、該側板部間に挿入される挿入部及び該挿入部に延設された突出部を有するように加工された板状部材からなり、該挿入部を前記ベース部材の側板部間に挿入することによりプラスチックフィルムを挟持するフィルム固定具とを有するプラスチックフィルムの止め材が開示されている。より詳しくは、フィルム固定具を構成するロック部材を２つ用い、一方のロック部材の挿入部をベース部材の側板部間の空間部に挿入し、他方のロック部材の挿入部を、上記一方のロック部材に形成された背面側凹部内に挿入してプラスチックフィルムを固定している。
上記した公報で開示されたフィルム固定具は、ベース部材と一方のロック部材との間、及び一方のロック部材と他方のロック部材との間に、プラスチックフィルムを挟持する構成であるため、ベース部材内に線状のバネ鋼を屈曲して形成したバネ部材によりプラスチックフィルムを挟持する一般の手段と比較して、接触面積が大きく、プラスチックフィルムの局部的な摩耗を防止できるという利点を有する。特に、近年は耐候性に優れ、燃やしても有害ガスを発生せず廃棄処理が容易なことからビニルフィルムではなく、ポリオレフィン系のプラスチックフィルムが普及しているが、このポリオレフィン系のプラスチックフィルムは、ビニルフィルムと比較して擦れに弱いという問題がある。従って、上記したフィルム止め材は、このようなポリオレフィン系のプラスチックフィルムの止め材としてきわめて有効である。
また、長期に亘って展張可能なプラスチックフィルムとして、フッ素系フィルムが知られている。しかしながら、フッ素系フィルムは伸縮性が小さい。このため、ばたつき防止のための張力をかけることが難しいことが指摘されており、フッ素系フィルムを展張する場合には、例えば、特開２０００−２７９０３４号公報に開示されているてこの原理を利用してベース部材を展張方向に移動させる装置などが利用されている。かかる場合も、ベース部材に対して、線状のバネ鋼を屈曲して形成したバネ部材を用いてフィルムを挟持していたのでは、ベース部材を移動させる際に大きな力が加わり、外れやすいため、フィルムに対する接触面積を大きくとることができる上記したフィルム固定具を使用することが望ましい。
しかしながら、上記したフィルム止め材に用いられるフィルム固定具は、天井部に配設されるプラスチックフィルムの下端付近と側面部に配設されるプラスチックフィルムの上端付近とを固定する場合のように、隣接する２枚のプラスチックフィルムを一度に固定する場合はもとより、中継位置で、プラスチックフィルムを１枚だけ固定する場合においても、上記した２つのロック部材を用いる必要がある。このため、いずれの場合であっても、ベース部材内に一方のロック部材を挿入する工程と、一方のロック部材に形成された背面側凹部内に他方のロック部材を挿入する工程が必要となり、プラスチックフィルムを張設する際の作業性の点で改善の余地がある。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、２つのロック部材を使用する構成でありながら、プラスチックフィルムを張設する際の作業性を従来よりも向上させることができるフィルム固定具、該フィルム固定具が挿入されるベース部材及び該フィルム固定具を用いたプラスチックフィルムの張設方法を提供することを課題とする。
発明の開示
上記した課題を達成するため、請求項１に記載の本発明では、温室の骨組み材等に取り付けられるベース部材の対向する側板部間の空間部に挿入され、温室の被覆材であるプラスチックフィルムを、該ベース部材との間で挟持し、該プラスチックフィルムを固定するフィルム固定具であって、
前記ベース部材の空間部に挿入され、プラスチックフィルムに対して一方向に張力がかかった際に、ベース部材の一方の側板部内面に係合してプラスチックフィルムの離脱を抑制する保持力を発揮する挿入部と、該挿入部の一側部からベース部材の側板部上縁方向に向かって立ち上げられた立ち上げ部とを備えた第１のロック部材と、
前記第１のロック部材の挿入部と立ち上げ部とにより形成される背面側凹部内に配置される基端部と、該基端部に延設され、前記第１のロック部材の立ち上げ部と離間する方向に付勢されることにより、プラスチックフィルムをベース部材の任意部位に押し付け、他方向に張力がかかった際のプラスチックフィルムの離脱を抑制する保持力を発揮する当接部とを備えた第２のロック部材とを有し、
前記第２のロック部材が、その基端部を支点として、前記第１のロック部材の背面側凹部内に回動可能に設けられていることを特徴とするフィルム固定具を提供する。
請求項２に記載の本発明では、前記第１のロック部材の背面側凹部内に、係合溝が形成されており、前記第２のロック部材の基端部が該係合溝に係合して回動し得る構造であることを特徴とする請求項１に記載のフィルム固定具を提供する。
請求項３に記載の本発明では、前記ベース部材にプラスチックフィルムを介して装填する前において、前記第２のロック部材の基端部を前記第１のロック部材の係合溝に係合させた上で、第２のロック部材の当接部を第１のロック部材の立ち上げ部に接近状態で保持する仮止め手段を有し、ベース部材に装填した後において、該仮止め手段による当接部と立ち上げ部との接近状態を解除して使用されることを特徴とする請求項１又は２に記載のフィルム固定具を提供する。
請求項４に記載の本発明では、前記第２のロック部材の当接部を、前記第１のロック部材の立ち上げ部に対して離間する方向に付勢する付勢手段として、両者間に装填されるバネ部材を有することを特徴とする請求項１〜３のいずれか１に記載のフィルム固定具を提供する。
請求項５に記載の本発明では、対向する側板部間に形成される空間部を有し、該空間部に、請求項１〜４のいずれか１に記載のフィルム固定具が挿入されることにより、温室の被覆材であるプラスチックフィルムを挟持する、温室の骨組み材等に取り付けられるベース部材であって、
前記一方の側板部の上縁付近に、他方の側板部方向に突出すると共に、プラスチックフィルムとの接触面にアールが施された形状の突出部を備え、
前記第１のロック部材の挿入部が該突出部に係合し、一方向に張力がかかった際のプラスチックフィルムの離脱を抑制でき、
前記第２のロック部材が該突出部方向に付勢されることにより、プラスチックフィルムが該突出部のアールが施された接触面に押し付けられ、他方向に張力がかかった際のプラスチックフィルムの離脱を抑制できる形状を備えていることを特徴とするベース部材を提供する。
請求項６に記載の本発明では、温室の骨組み材等に取り付けられるベース部材の対向する側板部間の空間部に挿入される挿入部と、該挿入部の一側部から立ち上げられた立ち上げ部とを備えた第１のロック部材と、第１のロック部材の挿入部と立ち上げ部とにより形成される背面側凹部内に係合される基端部と、該基端部に延設された当接部とを備えたフィルム固定具を用いたプラスチックフィルムの張設方法であって、
前記ベース部材の対向する側板部間の空間部に、張設対象となるプラスチックフィルムを介在させ、第２のロック部材の当接部が第１のロック部材の立ち上げ部に接近した位置で仮止めした状態で、第１のロック部材の挿入部を挿入し、
前記仮止め状態を解除して、第２のロック部材を、その基端部を支点として回動させ、当接部を第１のロック部材の立ち上げ部から離間させ、
当接部と立ち上げ部との間に両者を離間方向に付勢する付勢手段を装填することを特徴とするプラスチックフィルムの張設方法を提供する。
作用
請求項１に記載の本発明によれば、温室の骨組み材等の不動部に取り付けられたベース部材の対向する側板部間に形成された空間部に、プラスチックフィルムを介して第１のロック部材の挿入部を挿入する。第１のロック部材は、プラスチックフィルムに対して一方向に張力がかかった場合に、挿入部の一部がベース部材の一方の側板部内面に当接しようとするため、プラスチックフィルムはその間に所定の保持力により挟持される。この際、第２のロック部材は、第１のロック部材の背面側凹部内で回動可能に設けられているため、第１のロック部材の挿入部をベース部材の空間部内に配置するだけで、第２のロック部材も同時にベース部材の空間部内に位置することになる。次に、第２のロック部材の当接部を第１のロック部材の立ち上げ部から離間する方向に回動して、任意の付勢手段により、該当接部をベース部材の任意部位に向かって押し付ける。これにより、プラスチックフィルムに対して他方向に張力がかかった際の保持力が発揮される。
請求項２に記載の本発明によれば、第２のロック部材の基端部が第１のロック部材の背面側凹部に形成された係合溝に係合しているため、両者の係合状態が確実になると共に、第２のロック部材の回動動作が安定する。
請求項３に記載の本発明によれば、第２のロック部材が第１のロック部材に仮止め手段により仮止めされているため、両者をベース部材の空間部内に挿入する際に、第２のロック部材が第１のロック部材から誤って外れてしまうことを防止できる。
請求項４に記載の本発明によれば、第１のロック部材の立ち上げ部と第２のロック部材の当接部との間にバネ部材を装填することにより、第２のロック部材の当接部によるプラスチックフィルムへの押圧力を容易に付与できる。
請求項５に記載の本発明によれば、一方の側板部に突出部が形成されているため、第１のロック部材の挿入部との間で確実にプラスチックフィルムを挟持できる。また、プラスチックフィルムとの接触面にアールが施されているため、第２のロック部材によって該突出部にプラスチックフィルムが押し付けられた際の損傷を小さくすることができる。
請求項６に記載の本発明によれば、第２のロック部材が、第１のロック部材の背面側凹部内に回動可能に設けられているため、第１のロック部材の挿入部をベース部材の空間部内に配置するだけで、第２のロック部材も同時にベース部材の空間部内に位置させることができ、プラスチックフィルムを張設する際の作業性を向上させることができる。
発明を実施するための最良の形態
以下、図面に示した実施形態に基づき本発明をさらに詳細に説明する。
図１は、本発明の一の実施形態にかかるフィルム固定具１を示す端面図であり、図２〜図４は、本実施形態のフィルム固定具１をベース部材１００に装填した状態を示す図である。
ここで、図２〜図４に示したベース部材１００は、端面方向から見た際に略Ｗ字状に形成され、２つの空間部１１０，１２０を備えている。各空間部１１０，１２０は、いずれも、底板部１１１，１２１の各側部から上縁に向かって立ち上げられた一対の側板部１１２，１１３又は１２２，１２３に取り囲まれて構成されている。このように２つの空間部１１０，１２０を設けたのは、例えば、図６に示したように、温室の天井部と側面部との境界付近や、天井部と谷部との境界付近に長手方向に沿って配設されて、天井部を形成するプラスチックフィルムと側面部を形成するプラスチックフィルムとを２つの空間部１１０，１２０を利用してそれぞれ個別に固定するため、あるいは、天井部を形成するプラスチックフィルムと谷換気用に開閉可能に配設されるプラスチックフィルムとを２つの空間部１１０，１２０を利用してそれぞれ個別に固定するためである。また、一方の空間部１１０にプラスチックフィルムを固定し、他方の空間部１２０にはプラスチックフィルムのばたつき防止のためのネット材等を固定するように利用することもできる。
本実施形態では、このうち一方の空間部１１０に、本発明のフィルム固定具１を用いてプラスチックフィルムを固定する場合を例にとり説明する。もちろん、フィルム固定具１を構成する各部材の大きさを調整して他方の空間部１２０に本発明のフィルム固定具１を用いてもよいし、両方とも、本発明のフィルム固定具１を設けるようにすることもできる。
ベース部材１００は、フィルム固定具１を挿入し得る、側板部によって取り囲まれて形成される空間部を有していればよく、図２〜図４に示したものに限定されるものではなく、図８（ａ），（ｂ）に示したように、空間部を一つだけ有するシングルタイプのベース部材１４０を用いることもできる。
また、図９に示したように、全体として略Ｖ字状ないしは樋状に折り曲げ形成された連結板部１３１を備え、その両端上部のそれぞれに、図２〜図４に示したベース部材１００が一体的に形成された谷用ベース部材１３０を用いることもできる。これは、連棟式温室における隣接する各温室の谷部に配設されるもので、２つのベース部材１００が一体に形成されているため、配設作業が容易となる。
本実施形態のフィルム固定具１は、図１に示したように、第１のロック部材１０と第２のロック部材２０とを備えて構成されている。
第１のロック部材１０は、所定の長さを有する板状部材からなり、挿入部１１と立ち上げ部１２とが一体的に形成されて構成されている。挿入部１１は、図２〜図４に示したように、ベース部材１００の側板部１１２，１１３に取り囲まれて形成された一方の空間部１１０内に配設され、プラスチックフィルムに対して一方向に張力がかかった際には、底板部１１１からテーパ状に立ち上げられた側板部１１２，１１３の一方に当接し、該プラスチックフィルムを位置ずれしないように保持する保持力を付与できる構造に形成されている。
具体的には、該挿入部１１は、底面１１ａが略平坦となった断面略弧状に形成され、上端縁１１ｂ，１１ｃの外面間の距離は、ベース部材１００の空間部１１０内に挿入してベース部材１００の底板部１１１に対して直交する方向に真っ直ぐ引き上げた際に、上縁間の間隔が狭くなっている側板部１１２，１１３の内面に、各上端縁１１ｂ，１１ｃが当接し、傾けて出し入れしない限り、容易には引き抜けない大きさで形成される。
また、ベース部材１１０の一方の側板部１１２の上部付近には、図４に示したように、他方の側板部１１３方向に向かって内側に屈曲させて突出する突出部１１２ａが形成されており、一方の上端縁１１ｂ側を空間部１１０から離脱させようとする偏った力が加わった場合に、該上端縁１１ｂがベース部材１１０の一方の側板部１１２の突出部１１２ａに当接して、離脱できない形状に形成されている。
立ち上げ部１２は、挿入部１１の側部、本実施形態では、端面方向から見た場合に、内側に突出している他方の上端縁１１ｃの内側端部から、ベース部材１００の空間部１１０内に配置した場合に、他方の側板部１１３の上縁方向に向かって突出するように屈曲されて斜め上方に立ち上げられた部位から構成される。この立ち上げ部１２の上部はベース部材１００の空間部１１０の外部に至った後に、外方に屈曲された延長板部１２ａが設けられている。これにより、挿入部１１の一方の上端縁１１ｂ側を空間部１１０から離脱させようとする偏った力が加わった場合には、上記のように、一方の上端縁１１ｂがベース部材１００の一方の側板部１１２の突出部１１２ａに当接する一方で、立ち上げ部１２及び延長板部１２ａは、図１に示した状態で外側斜め下方向に力が作用するため、ベース部材１００の他方の側板部１１３及び隣接する空間部１２０との間に設けられた連結板部１１４の上面にそれぞれ押し付けられる方向に付勢される。
この結果、挿入部１１とベース部材１００との間にプラスチックフィルムを挟持した場合に、プラスチックフィルムを、図４の矢印Ａ方向に引っ張る力が作用すると、上端縁１１ｂと一方の側板部１１２の突出部１１２ａの間にプラスチックフィルムが強固に挟持されると共に、立ち上げ部１２と他方の側板部１１３との間、延長板部１２ａと連結板部１１４との間でも、プラスチックフィルムを挟持する保持力が多少なりとも作用するため、プラスチックフィルムのベース部材１００の空間部１１０内からの離脱を防止できる。
また、延長板部１２ａの外側端部には、略Ｕ字状に内側に向かって折り返されて形成された折り返し部１２ｂが設けられており、この折り返し部１２ｂ内に、後述するバネ部材３０が装填されて支持される。
挿入部１１と立ち上げ部１２は、上記したように、挿入部１１が略弧状に形成され、立ち上げ部１２が挿入部１１の他方の上端縁１１ｃから立ち上がるように形成されている。このため、第１のロック部材１０は、全体として、断面略Ｌ字状をなしており、その背面側は挿入部１１と立ち上げ部１２とにより相対的に凹状となった背面側凹部１３を有している（図１参照）。
背面側凹部１３には、第２のロック部材２０の基端部２１が係合する係合溝１４が形成されている。係合溝１４は、背面側凹部１３内に形成されていればよく、その位置は限定されるものではないが、第２のロック部材２０が基端部２１を支点に回動してプラスチックフィルムに当接した際の保持力等を考慮すると、挿入部１１において、一方の上端縁１１ｂ寄りの部位ではなく、他方の上端縁１１ｃ寄りの部位に設けられていることが好ましい。具体的には、本実施形態では、挿入部１１の略平坦な底面１１ａと、内側に突出した状態の他方の上端縁１１ｃとにより取り囲まれた部位に、略半管状に係合溝１４が形成されている。
第２のロック部材２０は、上記した第１のロック部材１０と同様に所定の長さを備えており、長尺な板状部材から構成されている。
第２のロック部材２０の下端縁には、長手方向の全長に亘って、断面略円形に膨出する基端部２１が形成されている。この基端部２１が、上記第１のロック部材１０の背面側凹部１３の係合溝１４に係合する。
第２のロック部材２０を構成する長尺な板状部材のうち、基端部２１から上方に突出し、僅かに片側に曲成された状態で延在している部位が、本実施形態において第２のロック部材２０の当接部２２を構成する。この当接部２２は、第１のロック部材１０の挿入部１１をベース部材１００の空間部１１０内に配設し、上記係合溝１４に基端部２１を係合させ、さらに、該当接部２２を第１のロック部材１０の立ち上げ部１２から離間する方向に回動させた際に、挿入部１１の一方の上端縁１１ｂよりも上方であって、ベース部材１００の一方の側板部１１２の上部に当接し得る幅（高さ）を有している。
また、当接部２２の上端縁は第１のロック部材１０の立ち上げ部１２に向かって屈曲されて突出する折り曲げ片部２２ａが形成されている。この折り曲げ片部２２ａは、上記した第１のロック部材１０に形成された折り返し部１２ｂと共に、付勢手段であるバネ部材３０のバネ受け部を構成するものである。
付勢手段としてのバネ部材３０の形状は限定されるものではないが、本実施形態では、バネ鋼材を図５に示したような形状に加工したものを用いている。すなわち、横直線部３１を一方側に形成し、横直線部３１の端部から僅かに下方に屈曲させた後、平面視で略ハ字状に拡開するように、テーパ状直線部３２，３３を設け、他方側に位置するテーパ状直線部３２，３３の各端部３２ａ，３３ａを外方に屈曲して形成したものを用いている。そして、横直線部３１を第２のロック部材２０の折り曲げ片部２２ａの下側に当接し、テーパ状直線部３２，３３の各端部３２ａ，３３ａを第１のロック部材１０の折り返し部１２ｂの内側に配置して、第２のロック部材２０の当接部２２を、第１のロック部材１０の立ち上げ部１２から離間する方向に付勢する。
ここで、図１に示したように、本実施形態のフィルム固定具１は、ベース部材１００の空間部１１０内に装填する前の状態では、第１のロック部材１０の係合溝１４に第２のロック部材２０の基端部２１を係合させた上で、当接部２２を第１のロック部材１０の立ち上げ部１２に近接させた状態で保持する仮止め手段としてのテープ部材４０により仮止めされて提供される。
第１のロック部材１０と第２のロック部材２０とは、係合溝１４及び基端部２１が係合し合うことによって、基本的には容易に外れてしまうことはないが、仮止め手段がない場合には、フィルム固定具１の取り扱い中に、第２のロック部材２０が基端部２１を支点として回動してばたつくことにより、取り扱い難くなったり、あるいは、係合溝１４から基端部２１が外れてしまうおそれもある。従って、フィルム固定具１は、ベース部材１００に装填する前の状態では、第１のロック部材１０に対し、第２のロック部材２０が回動しないように、テープ部材４０などを用いて仮止めしておくことが好ましい。
次に、図７に基づき、本実施形態のフィルム固定具１を用いたプラスチックフィルムの張設方法について説明する。
例えば、天井部を構成するプラスチックフィルム（以下「天井フィルム」という。）を、図７（ａ）に示したように、温室の骨組み材等に設置されたベース部材１００の一方の空間部１１０を覆うように配置する。なお、図７においては、温室の側面部に沿ってベース部材１００を配設した態様を示しているため（図６参照）、一方の空間部１１０と他方の空間部１２０とは垂直方向に隣接する位置関係となっている。
次に、テープ部材４０によって第１のロック部材１０と第２のロック部材２０とが仮止めされたフィルム固定具１を、ベース部材１００の空間部１１０に対し、第１のロック部材１０の挿入部１１の底面１１ａが斜めに傾斜し、一方の上端縁１１ｂが挿入方向先端となるように傾けて、天井フィルムを押し込むようにして挿入する。
次に、図７（ｂ）に示したように、上記のように傾けて挿入したフィルム固定具１を、矢印Ｂ方向に倒し、第１のロック部材１０の立ち上げ部１２をベース部材１００の空間部１１０を形成する他方の側板部１１３に近接させる。これにより、天井フィルムに対し、天井方向（図７において上方向）に引き上げようとするテンションがかかった場合には、第１のロック部材１０を構成する挿入部１１の一方の上端縁１１ｂがベース部材１００の一方の側板部１１２の内面に当接しようとするため、天井フィルムを両者間で強力に挟持する。このため、既にこの段階で、天井フィルムを引き上げる方向にかかるテンションに対して、天井フィルムをロックする機能が作用する。
次に、図７（ｃ）に示したように、テープ部材４０を剥がし、第２のロック部材２０を、その当接部２２が第１のロック部材１０の立ち上げ部１２から離間する方向（矢印Ｃ方向）に、係合溝１４に係合している基端部２１を支点として回動させる。
そして、図７（ｄ）及び（ｅ）に示したように、バネ部材３０の横直線部３１を第２のロック部材２０の折り曲げ片部２２ａの下側に当接し、テーパ状直線部３２，３３の各端部３２ａ，３３ａを第１のロック部材１０の折り返し部１２ｂの内側に配置する。これにより、第２のロック部材２０の当接部２２は、天井フィルムのうち、第１のロック部材１０を構成する挿入部１１の一方の上端縁１１ｂとベース部材１００の一方の側板部１１２との間から引き出されている部位を、ベース部材１００の一方の側板部１１２の突出部１１２ｂの表面（接触面）に押し付ける方向に付勢する保持力が作用する。
この結果、天井フィルムを図７において下方向に引っ張る力が作用した場合でも、バネ部材３０の付勢力によって第２のロック部材２０の当接部が押し付けられるため、この下方向に引っ張る力の作用によって、天井フィルムがベース部材１００の空間部１１０から離脱してしまうことも抑制される。
また、バネ部材３０の付勢力によって第２のロック部材２０がベース部材１００に押し付けられる構成であり、第１のロック部材１０と第２のロック部材２０とを使用してプラスチックフィルムに対する接触面積を大きくとることができる構成でありながら、挟持対象となるプラスチックフィルムの厚さ、枚数に拘わらず、所定の保持力を発揮することができる。
なお、ベース部材１００の一方の側板部１１２に形成された突出部１１２ｂの表面（接触面）には、バネ部材３０により付勢される第２のロック部材２０によってプラスチックフィルムが押し付けられるため、該プラスチックフィルムの損傷を低減し得るよう、図４及び図７に示したように、アールをつけて形成しておくことが好ましい。
なお、ベース部材１００の他方の空間部１２０は、他のプラスチックフィルムやネット部材等が、例えば、Ｗ形状に曲成したスプリングなどによって固定されるなどして、使用される。
上記した実施形態では、第２のロック部材２０の当接部２２を第１のロック部材１０の立ち上げ部１２に対して離間する方向に付勢する付勢手段として、所定形状に曲成されてなるバネ部材３０を用いているが、これに限定されるものではなく、例えば、当接部２２と立ち上げ部１２間に形成される隙間に装填されるスペーサや板バネ部材等を用いることもできる。
また、バネ部材３０を配設するために設けた第１のロック部材１０の折り返し部１２ａや第２のロック部材２０の折り返し片部２２ａは、付勢手段の種類に応じて必要に応じて設ければよく、また、その形状や形成位置等も付勢手段の種類に応じて任意に形成することができる。
産業上の利用可能性
本発明のフィルム固定具、該フィルム固定具が挿入されるベース部材及び該フィルム固定具を用いたプラスチックフィルムの張設方法によれば、フィルム固定具が、温室の骨組み材等に取り付けられたベース部材の対向する側板部間に形成された空間部に挿入される第１のロック部材及び第２のロック部材を備えており、第１のロック部材によって、プラスチックフィルムに対して一方向に張力がかかった際の離脱を抑制する保持力を発揮でき、第２のロック部材によって他方向に張力がかかった際の離脱を抑制する保持力を発揮できると共に、第１のロック部材に対して、第２のロック部材が係合し、かつ回動可能に設けられている。従って、第１のロック部材の挿入部をベース部材の空間部内に配置するだけで、第２のロック部材も同時にベース部材の空間部内に位置させることができ、その後は、第２のロック部材を、その当接部が第１のロック部材の立ち上げ部から離間する方向に回動させ、両者間に付勢手段を配置するだけでプラスチックフィルムをいずれの方向に張力がかかっても離脱しないように張設できる。このため、プラスチックフィルムを張設する際の作業性を従来よりも向上させることができる。
また、第２のロック部材を第１のロック部材に対して仮止め手段により仮止めしておくことにより、両者をベース部材の空間部内に挿入する際に、第２のロック部材が第１のロック部材から誤って外れてしまうことを防止でき、さらに作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
図１は、本発明の一の実施形態にかかるフィルム固定具を示す端面図である。
図２は、上記実施形態にかかるフィルム固定具をベース部材に装填した状態を示す斜視図である。
図３は、上記実施形態にかかるフィルム固定具をベース部材に装填した状態を示す平面図である。
図４は、上記実施形態にかかるフィルム固定具をベース部材に装填した状態を示す端面図である。
図５は、上記実施形態にかかるフィルム固定具において用いたバネ部材を示す平面図である。
図６は、ベース部材の取り付け位置の例を示す温室の模式図である。
図７は、上記実施形態にかかるフィルム固定具を用いたプラスチックフィルムの張設方法を説明するための図である。
図８（ａ）は、シングルタイプのベース部材の例を示す端面図であり、図８（ｂ）は該ベース部材にフィルム固定具を挿入した状態を示す端面図である。
図９は、谷用ベース部材の例を示す斜視図である。
これらの図において示した符号１はフィルム固定具、１０は第１のロック部材、１１は挿入部、１１ｂは一方の上端縁、１２は立ち上げ部、１３は背面側凹部、１４は係合溝、２０は第２のロック部材、２１は基端部、２２は当接部、３０はバネ部材、４０はテープ部材、１００はベース部材である。Technical field
The present invention relates to a technique for stretching a plastic film that is a covering material for a greenhouse, and more specifically, a film fixing tool that sandwiches and fixes a plastic film with a base member attached to a frame material or the like of a greenhouse. The present invention also relates to a base member into which the film fixing tool is inserted and a plastic film tensioning method using the film fixing tool.
Background art
As a film stopper for stretching a plastic film that is a covering material for a greenhouse, for example, in Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-69917, a base member provided with a side plate portion having a predetermined interval between upper end edges, and the side plate portion A plate-like member processed to have an insertion portion inserted into the insertion portion and a protruding portion extended to the insertion portion, and the plastic film is sandwiched by inserting the insertion portion between the side plate portions of the base member A plastic film stopper having a film fixture is disclosed. More specifically, two lock members constituting the film fixture are used, the insertion portion of one lock member is inserted into the space between the side plate portions of the base member, and the insertion portion of the other lock member is inserted into the one of the above-mentioned ones. The plastic film is fixed by being inserted into the back side recess formed in the lock member.
Since the film fixture disclosed in the above publication is configured to sandwich a plastic film between the base member and one lock member and between one lock member and the other lock member, the base member Compared with a general means for sandwiching a plastic film by a spring member formed by bending a linear spring steel inside, it has an advantage that the contact area is large and local wear of the plastic film can be prevented. Particularly, in recent years, polyolefin-based plastic films, not vinyl films, are widely used because they are excellent in weather resistance, do not generate harmful gas even when burned, and are easy to dispose of. There is a problem that it is weak against rubbing as compared with a vinyl film. Therefore, the above-mentioned film stopper is extremely effective as a stopper for such a polyolefin-based plastic film.
A fluorine-based film is known as a plastic film that can be stretched over a long period of time. However, the fluorine-based film has low stretchability. For this reason, it has been pointed out that it is difficult to apply tension for preventing flapping. When a fluorine-based film is stretched, for example, the principle disclosed in JP-A-2000-279034 is used. Thus, an apparatus for moving the base member in the extending direction is used. Even in such a case, if the film is sandwiched by using a spring member formed by bending a linear spring steel with respect to the base member, a large force is applied when the base member is moved, and it is easy to come off. It is desirable to use the above-described film fixture that can take a large contact area with the film.
However, the film fixture used for the film stopper described above is adjacent to the vicinity of the lower end of the plastic film disposed on the ceiling and the vicinity of the upper end of the plastic film disposed on the side surface. It is necessary to use the two locking members described above not only when fixing two plastic films at a time but also when fixing only one plastic film at the relay position. For this reason, in any case, a step of inserting one lock member into the base member and a step of inserting the other lock member into the back side recess formed in the one lock member are necessary. There is room for improvement in terms of workability when stretching plastic films.
The present invention has been made in view of the above circumstances, and a film fixing tool capable of improving the workability at the time of stretching a plastic film, compared with the conventional film fixing device, while using two locking members. It is an object of the present invention to provide a base member into which a fixing tool is inserted and a plastic film stretching method using the film fixing tool.
Disclosure of the invention
In order to achieve the above-described problem, in the present invention according to claim 1, a plastic film which is inserted into a space between opposing side plate portions of a base member attached to a framework material or the like of a greenhouse is used as a coating material for the greenhouse. , A film fixture for clamping between the base member and fixing the plastic film,
When inserted in the space of the base member and tension is applied to the plastic film in one direction, it exerts a holding force that engages with the inner surface of one side plate of the base member to suppress the separation of the plastic film. A first lock member comprising an insertion portion and a rising portion raised from one side portion of the insertion portion toward the upper edge direction of the side plate portion of the base member;
A base end portion disposed in a back side recess formed by the insertion portion and the rising portion of the first lock member, and a rising portion of the first lock member extending to the base end portion And a contact portion that exerts a holding force that suppresses the separation of the plastic film when a tensile force is applied in the other direction. A second locking member,
Provided is a film fixture, wherein the second lock member is rotatably provided in a back side recess of the first lock member with a base end portion as a fulcrum.
According to the second aspect of the present invention, an engagement groove is formed in the recess on the back side of the first lock member, and a base end portion of the second lock member is engaged with the engagement groove. The film fixture according to claim 1, wherein the film fixture is rotatable.
According to the third aspect of the present invention, the base end portion of the second lock member is engaged with the engagement groove of the first lock member before the base member is loaded via the plastic film. Above, having a temporary fixing means for holding the contact portion of the second lock member close to the rising portion of the first lock member, and after being loaded on the base member, the contact by the temporary lock means The film fixing tool according to claim 1 or 2, wherein the film fixing tool is used by releasing an approaching state between the part and the rising part.
In this invention of Claim 4, as an urging means which urges | biases the contact part of a said 2nd lock member in the direction spaced apart with respect to the raising part of a said 1st lock member, between both It has a spring member with which it loads, The film fixing tool of any one of Claims 1-3 characterized by the above-mentioned.
In this invention of Claim 5, it has a space part formed between the side plate parts which oppose, and the film fixing tool of any one of Claims 1-4 is inserted in this space part. A base member that is attached to a greenhouse frame material that sandwiches a plastic film that is a greenhouse covering material,
Protruding in the vicinity of the upper edge of the one side plate portion and protruding in the direction of the other side plate portion, and having a shape with a rounded shape in contact with the plastic film
The insertion portion of the first lock member is engaged with the protrusion, and the plastic film can be prevented from being detached when tension is applied in one direction.
When the second lock member is urged in the direction of the protruding portion, the plastic film is pressed against the contact surface of the protruding portion which is rounded, and the plastic film is detached when tension is applied in the other direction. Provided is a base member having a shape capable of suppressing the above.
In this invention of Claim 6, the insertion part inserted in the space part between the opposing side-plate parts of the base member attached to the frame material etc. of a greenhouse, and the standing | stand raised from one side part of this insertion part A first locking member having a raised portion, a proximal end portion engaged in a back side recess formed by the insertion portion and the raised portion of the first locking member, and extending to the proximal end portion A method of stretching a plastic film using a film fixture provided with a contact portion provided,
A plastic film to be stretched is interposed in the space between the opposing side plate portions of the base member, and the temporary contact portion of the second lock member approaches the rising portion of the first lock member. In the stopped state, insert the insertion part of the first lock member,
Release the temporarily fixed state, rotate the second lock member with its base end as a fulcrum, and separate the contact portion from the rising portion of the first lock member,
Provided is a plastic film tensioning method characterized in that an urging means for urging both members in a separating direction is loaded between an abutting part and a rising part.
Action
According to the first aspect of the present invention, the first lock member is interposed in the space formed between the opposing side plate portions of the base member attached to the stationary portion such as the frame material of the greenhouse via the plastic film. Insert the insertion part. The first locking member is configured such that when a tension is applied to the plastic film in one direction, a part of the insertion portion tries to contact the inner surface of one side plate portion of the base member. It is clamped by the holding force. At this time, since the second lock member is provided so as to be rotatable in the back side recess of the first lock member, the insertion portion of the first lock member is simply disposed in the space portion of the base member. The second lock member is also located in the space of the base member at the same time. Next, the contact portion of the second lock member is rotated in a direction away from the rising portion of the first lock member, and the corresponding contact portion is directed to an arbitrary portion of the base member by any biasing means. Press. Thereby, the holding force when tension is applied to the plastic film in the other direction is exhibited.
According to the second aspect of the present invention, since the proximal end portion of the second lock member is engaged with the engagement groove formed in the back-side recess of the first lock member, The state is ensured and the rotation of the second lock member is stabilized.
According to the third aspect of the present invention, since the second lock member is temporarily fixed to the first lock member by the temporary fixing means, the second lock member is inserted into the space of the base member when the second lock member is inserted into the space portion. It is possible to prevent the lock member from being accidentally detached from the first lock member.
According to the fourth aspect of the present invention, the spring member is loaded between the rising portion of the first lock member and the abutting portion of the second lock member, so that the contact of the second lock member is achieved. The pressing force to the plastic film by the contact portion can be easily applied.
According to the fifth aspect of the present invention, since the protruding portion is formed on the one side plate portion, the plastic film can be securely sandwiched between the insertion portion of the first lock member. In addition, since the rounded surface is applied to the contact surface with the plastic film, it is possible to reduce damage when the plastic film is pressed against the protruding portion by the second lock member.
According to the sixth aspect of the present invention, since the second lock member is rotatably provided in the recess on the back side of the first lock member, the insertion portion of the first lock member is used as a base. The second lock member can be positioned in the space of the base member at the same time by simply disposing it in the space of the member, and the workability when the plastic film is stretched can be improved.
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in more detail based on embodiments shown in the drawings.
FIG. 1 is an end view showing a film fixture 1 according to an embodiment of the present invention, and FIGS. 2 to 4 are views showing a state in which the film fixture 1 of this embodiment is loaded on a base member 100. It is.
Here, the base member 100 shown in FIGS. 2 to 4 is formed in a substantially W shape when viewed from the end surface direction, and includes two space portions 110 and 120. Each of the space portions 110 and 120 is configured to be surrounded by a pair of side plate portions 112 and 113 or 122 and 123 raised from the respective side portions of the bottom plate portions 111 and 121 toward the upper edge. The two spaces 110 and 120 are provided in this manner, for example, as shown in FIG. 6, in the vicinity of the boundary between the ceiling and the side of the greenhouse and the boundary between the ceiling and the valley. It is arranged along the direction to fix the plastic film forming the ceiling part and the plastic film forming the side part individually using the two space parts 110 and 120, or to form the ceiling part. This is because the plastic film to be opened and the plastic film disposed so as to be openable and closable for valley ventilation are individually fixed using the two space portions 110 and 120. Further, a plastic film can be fixed to one space 110 and a net material or the like for preventing flapping of the plastic film can be fixed to the other space 120.
In the present embodiment, a case where a plastic film is fixed to one of the space portions 110 using the film fixing tool 1 of the present invention will be described as an example. Of course, the film fixing tool 1 of the present invention may be used in the other space portion 120 by adjusting the size of each member constituting the film fixing tool 1, or both of them are provided with the film fixing tool 1 of the present invention. It can also be done.
The base member 100 is not limited to the one shown in FIGS. 2 to 4, as long as it has a space part that can be inserted into the film fixture 1 and surrounded by the side plate part. As shown in FIGS. 8A and 8B, a single-type base member 140 having only one space can be used.
Further, as shown in FIG. 9, a connecting plate portion 131 is formed which is bent in a substantially V shape or a bowl shape as a whole, and the base member 100 shown in FIGS. An integrally formed valley base member 130 can also be used. This is disposed in a valley portion of each adjacent greenhouse in the continuous greenhouse, and the two base members 100 are integrally formed, so that the disposition work is facilitated.
As shown in FIG. 1, the film fixture 1 of the present embodiment includes a first lock member 10 and a second lock member 20.
The first lock member 10 is made of a plate-like member having a predetermined length, and is configured by integrally forming an insertion portion 11 and a rising portion 12. As shown in FIGS. 2 to 4, the insertion portion 11 is disposed in one space portion 110 formed by being surrounded by the side plate portions 112 and 113 of the base member 100, and is unidirectional with respect to the plastic film. When a tension is applied to the base plate 111, it is in contact with one of the side plate portions 112 and 113 raised from the bottom plate portion 111 so as to give a holding force for holding the plastic film so as not to be displaced. Has been.
Specifically, the insertion portion 11 is formed in an approximately arc shape with the bottom surface 11a being substantially flat, and the distance between the outer surfaces of the upper end edges 11b and 11c is inserted into the space portion 110 of the base member 100. When the base plate 100 is pulled straight up in a direction perpendicular to the bottom plate portion 111, the upper end edges 11b and 11c come into contact with the inner surfaces of the side plate portions 112 and 113 where the distance between the upper edges is narrow, It is formed in a size that cannot be easily pulled out unless it is taken in and out.
Further, in the vicinity of the upper portion of one side plate portion 112 of the base member 110, as shown in FIG. 4, a protruding portion 112a that is bent inward toward the other side plate portion 113 and protrudes is formed. When a biased force is applied to detach one upper edge 11b from the space 110, the upper edge 11b abuts against the protrusion 112a of one side plate 112 of the base member 110 and cannot be removed. It is formed into a shape.
The rising portion 12 is formed in the space 110 of the base member 100 from the inner end portion of the other upper end edge 11c protruding inward when viewed from the side portion of the insertion portion 11, in this embodiment, the end face direction. When it arrange | positions, it is comprised so that it may be bent so that it may protrude toward the upper edge direction of the other side-plate part 113, and it stood up diagonally upward. An extension plate portion 12 a that is bent outward is provided on the upper portion of the rising portion 12 after reaching the outside of the space portion 110 of the base member 100. As a result, when a biased force is applied to detach the one upper end edge 11 b side of the insertion portion 11 from the space portion 110, one upper end edge 11 b becomes one of the base members 100 as described above. While the abutment portion 12 and the extension plate portion 12a are in contact with the protruding portion 112a of the side plate portion 112, a force acts diagonally outwardly in the state shown in FIG. The urging force is applied in a direction to be pressed against the upper surface of the connecting plate portion 114 provided between the space 113 and the adjacent space portion 120.
As a result, when a plastic film is sandwiched between the insertion portion 11 and the base member 100, if the force for pulling the plastic film in the direction of arrow A in FIG. 4 acts, the upper edge 11b and one side plate portion 112 protrude. The plastic film is firmly held between the portions 112a, and the holding force for holding the plastic film between the rising portion 12 and the other side plate portion 113 and between the extension plate portion 12a and the connecting plate portion 114 is also provided. Since this works to some extent, it is possible to prevent the plastic film base member 100 from being detached from the space 110.
Further, a folded portion 12b is formed at the outer end portion of the extension plate portion 12a by being folded back inward in a substantially U shape, and a spring member 30 to be described later is provided in the folded portion 12b. It is loaded and supported.
As described above, the insertion portion 11 and the rising portion 12 are formed such that the insertion portion 11 is formed in a substantially arc shape and the rising portion 12 rises from the other upper end edge 11 c of the insertion portion 11. For this reason, the first lock member 10 as a whole has a substantially L-shaped cross section, and the back side thereof has a back side recess 13 that is relatively recessed by the insertion portion 11 and the rising portion 12. (See FIG. 1).
An engagement groove 14 that engages with the base end portion 21 of the second lock member 20 is formed in the back-side recess 13. The engaging groove 14 may be formed in the back side recess 13 and the position thereof is not limited. However, the second locking member 20 rotates around the base end portion 21 as a fulcrum and is a plastic film. In consideration of the holding force at the time of abutting, it is preferable that the insertion portion 11 is provided not at a portion near one upper edge 11b but at a portion near the other upper edge 11c. Specifically, in the present embodiment, the engagement groove 14 is formed in a substantially semi-tubular shape at a portion surrounded by the substantially flat bottom surface 11a of the insertion portion 11 and the other upper end edge 11c protruding inward. Has been.
The second lock member 20 has a predetermined length like the first lock member 10 described above, and is constituted by a long plate-like member.
At the lower end edge of the second lock member 20, a base end portion 21 that swells in a substantially circular cross section is formed over the entire length in the longitudinal direction. The base end portion 21 engages with the engagement groove 14 of the back side recess 13 of the first lock member 10.
Of the long plate-like member constituting the second lock member 20, a portion that protrudes upward from the base end portion 21 and is slightly bent on one side is the first in this embodiment. The contact portion 22 of the second lock member 20 is configured. The contact portion 22 has the insertion portion 11 of the first lock member 10 disposed in the space portion 110 of the base member 100, the base end portion 21 is engaged with the engagement groove 14, and the corresponding contact portion 22 is further provided. When the portion 22 is rotated in a direction away from the rising portion 12 of the first lock member 10, it is above the one upper end edge 11 b of the insertion portion 11 and is one side plate portion of the base member 100. It has a width (height) that can contact the upper portion of 112.
Further, the upper end edge of the contact portion 22 is formed with a bent piece portion 22 a that is bent toward the rising portion 12 of the first lock member 10 and protrudes. The bent piece portion 22a, together with the folded portion 12b formed on the first lock member 10 described above, constitutes a spring receiving portion of the spring member 30 that is a biasing means.
The shape of the spring member 30 as the biasing means is not limited, but in this embodiment, a spring steel material processed into a shape as shown in FIG. 5 is used. That is, the horizontal straight line portion 31 is formed on one side, bent slightly from the end of the horizontal straight line portion 31, and then expanded in a substantially C shape in plan view, 33, and the end portions 32a and 33a of the tapered linear portions 32 and 33 located on the other side are bent outward and used. Then, the horizontal straight portion 31 is brought into contact with the lower side of the bent piece portion 22 a of the second lock member 20, and the end portions 32 a and 33 a of the tapered straight portions 32 and 33 are turned on the folded portion 12 b of the first lock member 10. The abutting portion 22 of the second lock member 20 is urged in a direction away from the rising portion 12 of the first lock member 10.
Here, as shown in FIG. 1, the film fixture 1 according to the present embodiment is inserted into the engagement groove 14 of the first lock member 10 in a state before being loaded into the space 110 of the base member 100. The tape member 40 as a temporary fixing means for holding the contact portion 22 in the state of being close to the rising portion 12 of the first lock member 10 after engaging the base end portion 21 of the second lock member 20. Provided by being temporarily fixed by.
The first lock member 10 and the second lock member 20 are basically not easily disengaged when the engagement groove 14 and the base end portion 21 are engaged with each other. When the film fixing tool 1 is not present, the second locking member 20 turns and swings around the base end portion 21 during the handling of the film fixing device 1, which makes it difficult to handle or causes the base member 21 to move from the engaging groove 14. There is also a possibility that the end 21 may come off. Therefore, the film fixture 1 is temporarily fixed using the tape member 40 or the like so that the second lock member 20 does not rotate with respect to the first lock member 10 before being loaded into the base member 100. It is preferable to keep it.
Next, based on FIG. 7, the stretch method of the plastic film using the film fixing tool 1 of this embodiment is demonstrated.
For example, as shown in FIG. 7A, a plastic film (hereinafter referred to as “ceiling film”) that constitutes a ceiling portion is used as one space portion 110 of the base member 100 installed in a frame material of a greenhouse. Arrange to cover. In addition, in FIG. 7, since the aspect which has arrange | positioned the base member 100 along the side part of a greenhouse is shown (refer FIG. 6), one space part 110 and the other space part 120 are adjacent to a perpendicular direction. It is a positional relationship.
Next, the first locking member 10 is inserted into the space 110 of the base member 100 with the film fixture 1 having the first locking member 10 and the second locking member 20 temporarily fixed by the tape member 40. The bottom surface 11a of the portion 11 is inclined obliquely, and the one upper end edge 11b is inclined so as to be the distal end in the insertion direction, and the ceiling film is pushed in and inserted.
Next, as shown in FIG. 7 (b), the film fixture 1 that is inserted as inclined as described above is tilted in the direction of arrow B, and the rising portion 12 of the first lock member 10 is moved to the base member 100. It is made to adjoin to the other side plate part 113 which forms the space part 110. As a result, when a tension is applied to the ceiling film in the ceiling direction (upward in FIG. 7), one upper end edge 11b of the insertion portion 11 constituting the first lock member 10 is the base. In order to come into contact with the inner surface of one side plate portion 112 of the member 100, the ceiling film is strongly sandwiched between them. Therefore, at this stage, the function of locking the ceiling film acts on the tension applied in the direction of pulling up the ceiling film.
Next, as shown in FIG. 7C, the tape member 40 is peeled off, and the second locking member 20 is separated from the rising portion 12 of the first locking member 10 in the contact portion 22 ( In the direction of arrow C), the base end portion 21 engaged with the engagement groove 14 is rotated as a fulcrum.
7D and 7E, the horizontal linear portion 31 of the spring member 30 is brought into contact with the lower side of the bent piece portion 22a of the second lock member 20, and the tapered linear portion 32, The end portions 32 a and 33 a of 33 are arranged inside the folded portion 12 b of the first lock member 10. Thereby, the contact part 22 of the 2nd lock member 20 has one upper side edge 11b of the insertion part 11 which comprises the 1st lock member 10, and one side-plate part 112 of the base member 100 among ceiling films. A holding force is applied to urge the portion pulled out from between the two in a direction to press the surface (contact surface) of the protruding portion 112b of the one side plate portion 112 of the base member 100.
As a result, even when a force that pulls the ceiling film downward in FIG. 7 is applied, the abutting portion of the second lock member 20 is pressed by the biasing force of the spring member 30, so the action of the pulling force is downward. Therefore, the ceiling film is also prevented from being detached from the space 110 of the base member 100.
Further, the second locking member 20 is pressed against the base member 100 by the biasing force of the spring member 30, and the contact area with respect to the plastic film is increased by using the first locking member 10 and the second locking member 20. While having a large configuration, a predetermined holding force can be exhibited regardless of the thickness and number of plastic films to be sandwiched.
Note that the plastic film is pressed against the surface (contact surface) of the protruding portion 112b formed on the one side plate portion 112 of the base member 100 by the second lock member 20 biased by the spring member 30. In order to reduce damage to the plastic film, it is preferable to form a rounded shape as shown in FIGS.
The other space portion 120 of the base member 100 is used, for example, by fixing another plastic film, a net member, or the like with a spring bent into a W shape, for example.
In the above-described embodiment, the abutting portion 22 of the second lock member 20 is bent into a predetermined shape as the urging means that urges the abutting portion 22 in the direction away from the rising portion 12 of the first lock member 10. However, the present invention is not limited to this. For example, a spacer or a leaf spring member that is loaded in a gap formed between the contact portion 22 and the rising portion 12 is used. You can also.
Further, the folded portion 12a of the first lock member 10 and the folded piece portion 22a of the second lock member 20 provided for disposing the spring member 30 are provided as necessary according to the type of the urging means. The shape, the formation position, and the like can be arbitrarily formed according to the type of the urging means.
Industrial applicability
According to the film fixing tool of the present invention, the base member into which the film fixing tool is inserted, and the plastic film tensioning method using the film fixing tool, the base in which the film fixing tool is attached to a frame material or the like of a greenhouse A first locking member and a second locking member inserted into a space formed between the opposing side plate portions of the member, and tension is applied in one direction to the plastic film by the first locking member; It is possible to exert a holding force that suppresses separation when applied, and to exhibit a holding force that suppresses separation when tension is applied in the other direction by the second lock member. Two locking members are engaged with each other and are rotatably provided. Therefore, the second lock member can be positioned in the space of the base member at the same time only by arranging the insertion portion of the first lock member in the space of the base member. The abutment portion is rotated in a direction away from the rising portion of the first lock member, and the urging means is disposed between the two so that the plastic film does not come off regardless of the tension applied in any direction. Can be stretched. For this reason, the workability | operativity at the time of stretching a plastic film can be improved rather than before.
Further, by temporarily fixing the second lock member to the first lock member by the temporary fixing means, when the both are inserted into the space of the base member, the second lock member is moved to the first lock member. It is possible to prevent accidental disconnection from the lock member, and to further improve workability.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an end view showing a film fixture according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view showing a state in which the film fixture according to the embodiment is loaded on the base member.
FIG. 3 is a plan view showing a state in which the film fixture according to the embodiment is loaded on the base member.
FIG. 4 is an end view showing a state in which the film fixture according to the embodiment is loaded on the base member.
FIG. 5 is a plan view showing a spring member used in the film fixture according to the embodiment.
FIG. 6 is a schematic view of the greenhouse showing an example of the attachment position of the base member.
FIG. 7 is a diagram for explaining a plastic film stretching method using the film fixture according to the embodiment.
FIG. 8A is an end view showing an example of a single type base member, and FIG. 8B is an end view showing a state in which a film fixture is inserted into the base member.
FIG. 9 is a perspective view illustrating an example of a valley base member.
In these drawings, reference numeral 1 denotes a film fixing tool, 10 denotes a first locking member, 11 denotes an insertion portion, 11b denotes one upper edge, 12 denotes a rising portion, 13 denotes a back side recess, and 14 denotes an engagement groove. , 20 is a second lock member, 21 is a proximal end portion, 22 is a contact portion, 30 is a spring member, 40 is a tape member, and 100 is a base member.

【書類名】 明細書
【特許請求の範囲】
【請求項１】 温室の骨組み材等に取り付けられるベース部材の対向する側板部間の空間部に挿入され、温室の被覆材であるプラスチックフィルムを、該ベース部材との間で挟持し、該プラスチックフィルムを固定するフィルム固定具であって、
前記ベース部材の空間部に挿入され、プラスチックフィルムに対して一方向に張力がかかった際に、ベース部材の一方の側板部内面に係合してプラスチックフィルムの離脱を抑制する保持力を発揮する挿入部と、該挿入部の一側部からベース部材の側板部上縁方向に向かって立ち上げられた立ち上げ部とを備えた第１のロック部材と、
前記第１のロック部材の挿入部と立ち上げ部とにより形成される背面側凹部内に配置される基端部と、該基端部に延設され、前記第１のロック部材の立ち上げ部と離間する方向に付勢されることにより、プラスチックフィルムをベース部材の任意部位に押し付け、他方向に張力がかかった際のプラスチックフィルムの離脱を抑制する保持力を発揮する当接部とを備えた第２のロック部材とを有し、
前記第２のロック部材が、その基端部を支点として、前記第１のロック部材の背面側凹部内に回動可能に設けられていることを特徴とするフィルム固定具。
【請求項２】 前記第１のロック部材の背面側凹部内に、係合溝が形成されており、前記第２のロック部材の基端部が該係合溝に係合して回動し得る構造であることを特徴とする請求項１に記載のフィルム固定具。
【請求項３】 前記ベース部材にプラスチックフィルムを介して装填する前において、前記第２のロック部材の基端部を前記第１のロック部材の係合溝に係合させた上で、第２のロック部材の当接部を第１のロック部材の立ち上げ部に接近状態で保持する仮止め手段を有し、ベース部材に装填した後において、該仮止め手段による当接部と立ち上げ部との接近状態を解除して使用されることを特徴とする請求項１又は２に記載のフィルム固定具。
【請求項４】 前記第２のロック部材の当接部を、前記第１のロック部材の立ち上げ部に対して離間する方向に付勢する付勢手段として、両者間に装填されるバネ部材を有することを特徴とする請求項１〜３のいずれか１に記載のフィルム固定具。
【請求項５】 対向する側板部間に形成される空間部を有し、該空間部に、請求項１〜４のいずれか１に記載のフィルム固定具が挿入されることにより、温室の被覆材であるプラスチックフィルムを挟持する、温室の骨組み材等に取り付けられるベース部材であって、
前記一方の側板部の上縁付近に、他方の側板部方向に突出すると共に、プラスチックフィルムとの接触面にアールが施された形状の突出部を備え、
前記第１のロック部材の挿入部が該突出部に係合し、一方向に張力がかかった際のプラスチックフィルムの離脱を抑制でき、
前記第２のロック部材が該突出部方向に付勢されることにより、プラスチックフィルムが該突出部のアールが施された接触面に押し付けられ、他方向に張力がかかった際のプラスチックフィルムの離脱を抑制できる形状を備えていることを特徴とするベース部材。
【請求項６】 温室の骨組み材等に取り付けられるベース部材の対向する側板部間の空間部に挿入される挿入部と、該挿入部の一側部から立ち上げられた立ち上げ部とを備えた第１のロック部材と、第１のロック部材の挿入部と立ち上げ部とにより形成される背面側凹部内に係合される基端部と、該基端部に延設された当接部とを備えた第２のロック部材とを有するフィルム固定具を用いたプラスチックフィルムの張設方法であって、
前記ベース部材の対向する側板部間の空間部に、張設対象となるプラスチックフィルムを介在させ、第２のロック部材の当接部が第１のロック部材の立ち上げ部に接近した位置で仮止めした状態で、第１のロック部材の挿入部を挿入し、
前記仮止め状態を解除して、第２のロック部材を、その基端部を支点として回動させ、当接部を第１のロック部材の立ち上げ部から離間させ、
当接部と立ち上げ部との間に両者を離間方向に付勢する付勢手段を装填することを特徴とするプラスチックフィルムの張設方法。
【発明の詳細な説明】
【０００１】
技術分野
本発明は、温室の被覆材であるプラスチックフィルムを張設するための技術に関し、より詳しくは、温室の骨組み材等に取り付けられるベース部材との間でプラスチックフィルムを挟持して固定するフィルム固定具、該フィルム固定具が挿入されるベース部材及び該フィルム固定具を用いたプラスチックフィルムの張設方法に関する。
【０００２】
背景技術
温室の被覆材であるプラスチックフィルムを張設するフィルム止め材として、例えば、特開平１１−６９９１７号公報において、上端縁間に所定の間隔を有する側板部を備えたベース部材と、該側板部間に挿入される挿入部及び該挿入部に延設された突出部を有するように加工された板状部材からなり、該挿入部を前記ベース部材の側板部間に挿入することによりプラスチックフィルムを挟持するフィルム固定具とを有するプラスチックフィルムの止め材が開示されている。より詳しくは、フィルム固定具を構成するロック部材を２つ用い、一方のロック部材の挿入部をベース部材の側板部間の空間部に挿入し、他方のロック部材の挿入部を、上記一方のロック部材に形成された背面側凹部内に挿入してプラスチックフィルムを固定している。
【０００３】
上記した公報で開示されたフィルム固定具は、ベース部材と一方のロック部材との間、及び一方のロック部材と他方のロック部材との間に、プラスチックフィルムを挟持する構成であるため、ベース部材内に線状のバネ鋼を屈曲して形成したバネ部材によりプラスチックフィルムを挟持する一般の手段と比較して、接触面積が大きく、プラスチックフィルムの局部的な摩耗を防止できるという利点を有する。特に、近年は耐候性に優れ、燃やしても有害ガスを発生せず廃棄処理が容易なことからビニルフィルムではなく、ポリオレフィン系のプラスチックフィルムが普及しているが、このポリオレフィン系のプラスチックフィルムは、ビニルフィルムと比較して擦れに弱いという問題がある。従って、上記したフィルム止め材は、このようなポリオレフィン系のプラスチックフィルムの止め材としてきわめて有効である。
【０００４】
また、長期に亘って展張可能なプラスチックフィルムとして、フッ素系フィルムが知られている。しかしながら、フッ素系フィルムは伸縮性が小さい。このため、ばたつき防止のための張力をかけることが難しいことが指摘されており、フッ素系フィルムを展張する場合には、例えば、特開２０００−２７９０３４号公報に開示されているてこの原理を利用してベース部材を展張方向に移動させる装置などが利用されている。かかる場合も、ベース部材に対して、線状のバネ鋼を屈曲して形成したバネ部材を用いてフィルムを挟持していたのでは、ベース部材を移動させる際に大きな力が加わり、外れやすいため、フィルムに対する接触面積を大きくとることができる上記したフィルム固定具を使用することが望ましい。
【０００５】
しかしながら、上記したフィルム止め材に用いられるフィルム固定具は、天井部に配設されるプラスチックフィルムの下端付近と側面部に配設されるプラスチックフィルムの上端付近とを固定する場合のように、隣接する２枚のプラスチックフィルムを一度に固定する場合はもとより、中継位置で、プラスチックフィルムを１枚だけ固定する場合においても、上記した２つのロック部材を用いる必要がある。このため、いずれの場合であっても、ベース部材内に一方のロック部材を挿入する工程と、一方のロック部材に形成された背面側凹部内に他方のロック部材を挿入する工程が必要となり、プラスチックフィルムを張設する際の作業性の点で改善の余地がある。
【０００６】
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、２つのロック部材を使用する構成でありながら、プラスチックフィルムを張設する際の作業性を従来よりも向上させることができるフィルム固定具、該フィルム固定具が挿入されるベース部材及び該フィルム固定具を用いたプラスチックフィルムの張設方法を提供することを課題とする。
【０００７】
発明の開示
上記した課題を達成するため、請求項１に記載の本発明では、温室の骨組み材等に取り付けられるベース部材の対向する側板部間の空間部に挿入され、温室の被覆材であるプラスチックフィルムを、該ベース部材との間で挟持し、該プラスチックフィルムを固定するフィルム固定具であって、
前記ベース部材の空間部に挿入され、プラスチックフィルムに対して一方向に張力がかかった際に、ベース部材の一方の側板部内面に係合してプラスチックフィルムの離脱を抑制する保持力を発揮する挿入部と、該挿入部の一側部からベース部材の側板部上縁方向に向かって立ち上げられた立ち上げ部とを備えた第１のロック部材と、
前記第１のロック部材の挿入部と立ち上げ部とにより形成される背面側凹部内に配置される基端部と、該基端部に延設され、前記第１のロック部材の立ち上げ部と離間する方向に付勢されることにより、プラスチックフィルムをベース部材の任意部位に押し付け、他方向に張力がかかった際のプラスチックフィルムの離脱を抑制する保持力を発揮する当接部とを備えた第２のロック部材とを有し、
前記第２のロック部材が、その基端部を支点として、前記第１のロック部材の背面側凹部内に回動可能に設けられていることを特徴とするフィルム固定具を提供する。
請求項２に記載の本発明では、前記第１のロック部材の背面側凹部内に、係合溝が形成されており、前記第２のロック部材の基端部が該係合溝に係合して回動し得る構造であることを特徴とする請求項１に記載のフィルム固定具を提供する。
請求項３に記載の本発明では、前記ベース部材にプラスチックフィルムを介して装填する前において、前記第２のロック部材の基端部を前記第１のロック部材の係合溝に係合させた上で、第２のロック部材の当接部を第１のロック部材の立ち上げ部に接近状態で保持する仮止め手段を有し、ベース部材に装填した後において、該仮止め手段による当接部と立ち上げ部との接近状態を解除して使用されることを特徴とする請求項１又は２に記載のフィルム固定具を提供する。
請求項４に記載の本発明では、前記第２のロック部材の当接部を、前記第１のロック部材の立ち上げ部に対して離間する方向に付勢する付勢手段として、両者間に装填されるバネ部材を有することを特徴とする請求項１〜３のいずれか１に記載のフィルム固定具を提供する。
請求項５に記載の本発明では、対向する側板部間に形成される空間部を有し、該空間部に、請求項１〜４のいずれか１に記載のフィルム固定具が挿入されることにより、温室の被覆材であるプラスチックフィルムを挟持する、温室の骨組み材等に取り付けられるベース部材であって、
前記一方の側板部の上縁付近に、他方の側板部方向に突出すると共に、プラスチックフィルムとの接触面にアールが施された形状の突出部を備え、
前記第１のロック部材の挿入部が該突出部に係合し、一方向に張力がかかった際のプラスチックフィルムの離脱を抑制でき、
前記第２のロック部材が該突出部方向に付勢されることにより、プラスチックフィルムが該突出部のアールが施された接触面に押し付けられ、他方向に張力がかかった際のプラスチックフィルムの離脱を抑制できる形状を備えていることを特徴とするベース部材を提供する。
請求項６に記載の本発明では、温室の骨組み材等に取り付けられるベース部材の対向する側板部間の空間部に挿入される挿入部と、該挿入部の一側部から立ち上げられた立ち上げ部とを備えた第１のロック部材と、第１のロック部材の挿入部と立ち上げ部とにより形成される背面側凹部内に係合される基端部と、該基端部に延設された当接部とを備えた第２のロック部材とを有するフィルム固定具を用いたプラスチックフィルムの張設方法であって、
前記ベース部材の対向する側板部間の空間部に、張設対象となるプラスチックフィルムを介在させ、第２のロック部材の当接部が第１のロック部材の立ち上げ部に接近した位置で仮止めした状態で、第１のロック部材の挿入部を挿入し、
前記仮止め状態を解除して、第２のロック部材を、その基端部を支点として回動させ、当接部を第１のロック部材の立ち上げ部から離間させ、
当接部と立ち上げ部との間に両者を離間方向に付勢する付勢手段を装填することを特徴とするプラスチックフィルムの張設方法を提供する。
【０００８】
作用
請求項１に記載の本発明によれば、温室の骨組み材等の不動部に取り付けられたベース部材の対向する側板部間に形成された空間部に、プラスチックフィルムを介して第１のロック部材の挿入部を挿入する。第１のロック部材は、プラスチックフィルムに対して一方向に張力がかかった場合に、挿入部の一部がベース部材の一方の側板部内面に当接しようとするため、プラスチックフィルムはその間に所定の保持力により挟持される。この際、第２のロック部材は、第１のロック部材の背面側凹部内で回動可能に設けられているため、第１のロック部材の挿入部をベース部材の空間部内に配置するだけで、第２のロック部材も同時にベース部材の空間部内に位置することになる。次に、第２のロック部材の当接部を第１のロック部材の立ち上げ部から離間する方向に回動して、任意の付勢手段により、該当接部をベース部材の任意部位に向かって押し付ける。これにより、プラスチックフィルムに対して他方向に張力がかかった際の保持力が発揮される。
請求項２に記載の本発明によれば、第２のロック部材の基端部が第１のロック部材の背面側凹部に形成された係合溝に係合しているため、両者の係合状態が確実になると共に、第２のロック部材の回動動作が安定する。
請求項３に記載の本発明によれば、第２のロック部材が第１のロック部材に仮止め手段により仮止めされているため、両者をベース部材の空間部内に挿入する際に、第２のロック部材が第１のロック部材から誤って外れてしまうことを防止できる。
請求項４に記載の本発明によれば、第１のロック部材の立ち上げ部と第２のロック部材の当接部との間にバネ部材を装填することにより、第２のロック部材の当接部によるプラスチックフィルムへの押圧力を容易に付与できる。
請求項５に記載の本発明によれば、一方の側板部に突出部が形成されているため、第１のロック部材の挿入部との間で確実にプラスチックフィルムを挟持できる。また、プラスチックフィルムとの接触面にアールが施されているため、第２のロック部材によって該突出部にプラスチックフィルムが押し付けられた際の損傷を小さくすることができる。
請求項６に記載の本発明によれば、第２のロック部材が、第１のロック部材の背面側凹部内に回動可能に設けられているため、第１のロック部材の挿入部をベース部材の空間部内に配置するだけで、第２のロック部材も同時にベース部材の空間部内に位置させることができ、プラスチックフィルムを張設する際の作業性を向上させることができる。
【０００９】
発明を実施するための最良の形態
以下、図面に示した実施形態に基づき本発明をさらに詳細に説明する。
図１は、本発明の一の実施形態にかかるフィルム固定具１を示す端面図であり、図２〜図４は、本実施形態のフィルム固定具１をベース部材１００に装填した状態を示す図である。
【００１０】
ここで、図２〜図４に示したベース部材１００は、端面方向から見た際に略Ｗ字状に形成され、２つの空間部１１０，１２０を備えている。各空間部１１０，１２０は、いずれも、底板部１１１，１２１の各側部から上縁に向かって立ち上げられた一対の側板部１１２，１１３又は１２２，１２３に取り囲まれて構成されている。このように２つの空間部１１０，１２０を設けたのは、例えば、図６に示したように、温室の天井部と側面部との境界付近や、天井部と谷部との境界付近に長手方向に沿って配設されて、天井部を形成するプラスチックフィルムと側面部を形成するプラスチックフィルムとを２つの空間部１１０，１２０を利用してそれぞれ個別に固定するため、あるいは、天井部を形成するプラスチックフィルムと谷換気用に開閉可能に配設されるプラスチックフィルムとを２つの空間部１１０，１２０を利用してそれぞれ個別に固定するためである。また、一方の空間部１１０にプラスチックフィルムを固定し、他方の空間部１２０にはプラスチックフィルムのばたつき防止のためのネット材等を固定するように利用することもできる。
【００１１】
本実施形態では、このうち一方の空間部１１０に、本発明のフィルム固定具１を用いてプラスチックフィルムを固定する場合を例にとり説明する。もちろん、フィルム固定具１を構成する各部材の大きさを調整して他方の空間部１２０に本発明のフィルム固定具１を用いてもよいし、両方とも、本発明のフィルム固定具１を設けるようにすることもできる。
【００１２】
ベース部材１００は、フィルム固定具１を挿入し得る、側板部によって取り囲まれて形成される空間部を有していればよく、図２〜図４に示したものに限定されるものではなく、図８（ａ），（ｂ）に示したように、空間部を一つだけ有するシングルタイプのベース部材１４０を用いることもできる。
【００１３】
また、図９に示したように、全体として略Ｖ字状ないしは樋状に折り曲げ形成された連結板部１３１を備え、その両端上部のそれぞれに、図２〜図４に示したベース部材１００が一体的に形成された谷用ベース部材１３０を用いることもできる。これは、連棟式温室における隣接する各温室の谷部に配設されるもので、２つのベース部材１００が一体に形成されているため、配設作業が容易となる。
【００１４】
本実施形態のフィルム固定具１は、図１に示したように、第１のロック部材１０と第２のロック部材２０とを備えて構成されている。
【００１５】
第１のロック部材１０は、所定の長さを有する板状部材からなり、挿入部１１と立ち上げ部１２とが一体的に形成されて構成されている。挿入部１１は、図２〜図４に示したように、ベース部材１００の側板部１１２，１１３に取り囲まれて形成された一方の空間部１１０内に配設され、プラスチックフィルムに対して一方向に張力がかかった際には、底板部１１１からテーパ状に立ち上げられた側板部１１２，１１３の一方に当接し、該プラスチックフィルムを位置ずれしないように保持する保持力を付与できる構造に形成されている。
【００１６】
具体的には、該挿入部１１は、底面１１ａが略平坦となった断面略弧状に形成され、上端縁１１ｂ，１１ｃの外面間の距離は、ベース部材１００の空間部１１０内に挿入してベース部材１００の底板部１１１に対して直交する方向に真っ直ぐ引き上げた際に、上縁間の間隔が狭くなっている側板部１１２，１１３の内面に、各上端縁１１ｂ，１１ｃが当接し、傾けて出し入れしない限り、容易には引き抜けない大きさで形成される。
【００１７】
また、ベース部材１１０の一方の側板部１１２の上部付近には、図４に示したように、他方の側板部１１３方向に向かって内側に屈曲させて突出する突出部１１２ａが形成されており、一方の上端縁１１ｂ側を空間部１１０から離脱させようとする偏った力が加わった場合に、該上端縁１１ｂがベース部材１１０の一方の側板部１１２の突出部１１２ａに当接して、離脱できない形状に形成されている。
【００１８】
立ち上げ部１２は、挿入部１１の側部、本実施形態では、端面方向から見た場合に、内側に突出している他方の上端縁１１ｃの内側端部から、ベース部材１００の空間部１１０内に配置した場合に、他方の側板部１１３の上縁方向に向かって突出するように屈曲されて斜め上方に立ち上げられた部位から構成される。この立ち上げ部１２の上部はベース部材１００の空間部１１０の外部に至った後に、外方に屈曲された延長板部１２ａが設けられている。これにより、挿入部１１の一方の上端縁１１ｂ側を空間部１１０から離脱させようとする偏った力が加わった場合には、上記のように、一方の上端縁１１ｂがベース部材１００の一方の側板部１１２の突出部１１２ａに当接する一方で、立ち上げ部１２及び延長板部１２ａは、図１に示した状態で外側斜め下方向に力が作用するため、ベース部材１００の他方の側板部１１３及び隣接する空間部１２０との間に設けられた連結板部１１４の上面にそれぞれ押し付けられる方向に付勢される。
【００１９】
この結果、挿入部１１とベース部材１００との間にプラスチックフィルムを挟持した場合に、プラスチックフィルムを、図４の矢印Ａ方向に引っ張る力が作用すると、上端縁１１ｂと一方の側板部１１２の突出部１１２ａの間にプラスチックフィルムが強固に挟持されると共に、立ち上げ部１２と他方の側板部１１３との間、延長板部１２ａと連結板部１１４との間でも、プラスチックフィルムを挟持する保持力が多少なりとも作用するため、プラスチックフィルムのベース部材１００の空間部１１０内からの離脱を防止できる。
【００２０】
また、延長板部１２ａの外側端部には、略Ｕ字状に内側に向かって折り返されて形成された折り返し部１２ｂが設けられており、この折り返し部１２ｂ内に、後述するバネ部材３０が装填されて支持される。
【００２１】
挿入部１１と立ち上げ部１２は、上記したように、挿入部１１が略弧状に形成され、立ち上げ部１２が挿入部１１の他方の上端縁１１ｃから立ち上がるように形成されている。このため、第１のロック部材１０は、全体として、断面略Ｌ字状をなしており、その背面側は挿入部１１と立ち上げ部１２とにより相対的に凹状となった背面側凹部１３を有している（図１参照）。
【００２２】
背面側凹部１３には、第２のロック部材２０の基端部２１が係合する係合溝１４が形成されている。係合溝１４は、背面側凹部１３内に形成されていればよく、その位置は限定されるものではないが、第２のロック部材２０が基端部２１を支点に回動してプラスチックフィルムに当接した際の保持力等を考慮すると、挿入部１１において、一方の上端縁１１ｂ寄りの部位ではなく、他方の上端縁１１ｃ寄りの部位に設けられていることが好ましい。具体的には、本実施形態では、挿入部１１の略平坦な底面１１ａと、内側に突出した状態の他方の上端縁１１ｃとにより取り囲まれた部位に、略半管状に係合溝１４が形成されている。
【００２３】
第２のロック部材２０は、上記した第１のロック部材１０と同様に所定の長さを備えており、長尺な板状部材から構成されている。
【００２４】
第２のロック部材２０の下端縁には、長手方向の全長に亘って、断面略円形に膨出する基端部２１が形成されている。この基端部２１が、上記第１のロック部材１０の背面側凹部１３の係合溝１４に係合する。
【００２５】
第２のロック部材２０を構成する長尺な板状部材のうち、基端部２１から上方に突出し、僅かに片側に曲成された状態で延在している部位が、本実施形態において第２のロック部材２０の当接部２２を構成する。この当接部２２は、第１のロック部材１０の挿入部１１をベース部材１００の空間部１１０内に配設し、上記係合溝１４に基端部２１を係合させ、さらに、該当接部２２を第１のロック部材１０の立ち上げ部１２から離間する方向に回動させた際に、挿入部１１の一方の上端縁１１ｂよりも上方であって、ベース部材１００の一方の側板部１１２の上部に当接し得る幅（高さ）を有している。
【００２６】
また、当接部２２の上端縁は第１のロック部材１０の立ち上げ部１２に向かって屈曲されて突出する折り曲げ片部２２ａが形成されている。この折り曲げ片部２２ａは、上記した第１のロック部材１０に形成された折り返し部１２ｂと共に、付勢手段であるバネ部材３０のバネ受け部を構成するものである。
【００２７】
付勢手段としてのバネ部材３０の形状は限定されるものではないが、本実施形態では、バネ鋼材を図５に示したような形状に加工したものを用いている。すなわち、横直線部３１を一方側に形成し、横直線部３１の端部から僅かに下方に屈曲させた後、平面視で略ハ字状に拡開するように、テーパ状直線部３２，３３を設け、他方側に位置するテーパ状直線部３２，３３の各端部３２ａ，３３ａを外方に屈曲して形成したものを用いている。そして、横直線部３１を第２のロック部材２０の折り曲げ片部２２ａの下側に当接し、テーパ状直線部３２，３３の各端部３２ａ，３３ａを第１のロック部材１０の折り返し部１２ｂの内側に配置して、第２のロック部材２０の当接部２２を、第１のロック部材１０の立ち上げ部１２から離間する方向に付勢する。
【００２８】
ここで、図１に示したように、本実施形態のフィルム固定具１は、ベース部材１００の空間部１１０内に装填する前の状態では、第１のロック部材１０の係合溝１４に第２のロック部材２０の基端部２１を係合させた上で、当接部２２を第１のロック部材１０の立ち上げ部１２に近接させた状態で保持する仮止め手段としてのテープ部材４０により仮止めされて提供される。
【００２９】
第１のロック部材１０と第２のロック部材２０とは、係合溝１４及び基端部２１が係合し合うことによって、基本的には容易に外れてしまうことはないが、仮止め手段がない場合には、フィルム固定具１の取り扱い中に、第２のロック部材２０が基端部２１を支点として回動してばたつくことにより、取り扱い難くなったり、あるいは、係合溝１４から基端部２１が外れてしまうおそれもある。従って、フィルム固定具１は、ベース部材１００に装填する前の状態では、第１のロック部材１０に対し、第２のロック部材２０が回動しないように、テープ部材４０などを用いて仮止めしておくことが好ましい。
【００３０】
次に、図７に基づき、本実施形態のフィルム固定具１を用いたプラスチックフィルムの張設方法について説明する。
【００３１】
例えば、天井部を構成するプラスチックフィルム（以下「天井フィルム」という。）を、図７（ａ）に示したように、温室の骨組み材等に設置されたベース部材１００の一方の空間部１１０を覆うように配置する。なお、図７においては、温室の側面部に沿ってベース部材１００を配設した態様を示しているため（図６参照）、一方の空間部１１０と他方の空間部１２０とは垂直方向に隣接する位置関係となっている。
【００３２】
次に、テープ部材４０によって第１のロック部材１０と第２のロック部材２０とが仮止めされたフィルム固定具１を、ベース部材１００の空間部１１０に対し、第１のロック部材１０の挿入部１１の底面１１ａが斜めに傾斜し、一方の上端縁１１ｂが挿入方向先端となるように傾けて、天井フィルムを押し込むようにして挿入する。
【００３３】
次に、図７（ｂ）に示したように、上記のように傾けて挿入したフィルム固定具１を、矢印Ｂ方向に倒し、第１のロック部材１０の立ち上げ部１２をベース部材１００の空間部１１０を形成する他方の側板部１１３に近接させる。これにより、天井フィルムに対し、天井方向（図７において上方向）に引き上げようとするテンションがかかった場合には、第１のロック部材１０を構成する挿入部１１の一方の上端縁１１ｂがベース部材１００の一方の側板部１１２の内面に当接しようとするため、天井フィルムを両者間で強力に挟持する。このため、既にこの段階で、天井フィルムを引き上げる方向にかかるテンションに対して、天井フィルムをロックする機能が作用する。
【００３４】
次に、図７（ｃ）に示したように、テープ部材４０を剥がし、第２のロック部材２０を、その当接部２２が第１のロック部材１０の立ち上げ部１２から離間する方向（矢印Ｃ方向）に、係合溝１４に係合している基端部２１を支点として回動させる。
【００３５】
そして、図７（ｄ）及び（ｅ）に示したように、バネ部材３０の横直線部３１を第２のロック部材２０の折り曲げ片部２２ａの下側に当接し、テーパ状直線部３２，３３の各端部３２ａ，３３ａを第１のロック部材１０の折り返し部１２ｂの内側に配置する。これにより、第２のロック部材２０の当接部２２は、天井フィルムのうち、第１のロック部材１０を構成する挿入部１１の一方の上端縁１１ｂとベース部材１００の一方の側板部１１２との間から引き出されている部位を、ベース部材１００の一方の側板部１１２の突出部１１２ｂの表面（接触面）に押し付ける方向に付勢する保持力が作用する。
【００３６】
この結果、天井フィルムを図７において下方向に引っ張る力が作用した場合でも、バネ部材３０の付勢力によって第２のロック部材２０の当接部が押し付けられるため、この下方向に引っ張る力の作用によって、天井フィルムがベース部材１００の空間部１１０から離脱してしまうことも抑制される。
【００３７】
また、バネ部材３０の付勢力によって第２のロック部材２０がベース部材１００に押し付けられる構成であり、第１のロック部材１０と第２のロック部材２０とを使用してプラスチックフィルムに対する接触面積を大きくとることができる構成でありながら、挟持対象となるプラスチックフィルムの厚さ、枚数に拘わらず、所定の保持力を発揮することができる。
【００３８】
なお、ベース部材１００の一方の側板部１１２に形成された突出部１１２ｂの表面（接触面）には、バネ部材３０により付勢される第２のロック部材２０によってプラスチックフィルムが押し付けられるため、該プラスチックフィルムの損傷を低減し得るよう、図４及び図７に示したように、アールをつけて形成しておくことが好ましい。
【００３９】
なお、ベース部材１００の他方の空間部１２０は、他のプラスチックフィルムやネット部材等が、例えば、Ｗ形状に曲成したスプリングなどによって固定されるなどして、使用される。
【００４０】
上記した実施形態では、第２のロック部材２０の当接部２２を第１のロック部材１０の立ち上げ部１２に対して離間する方向に付勢する付勢手段として、所定形状に曲成されてなるバネ部材３０を用いているが、これに限定されるものではなく、例えば、当接部２２と立ち上げ部１２間に形成される隙間に装填されるスペーサや板バネ部材等を用いることもできる。
【００４１】
また、バネ部材３０を配設するために設けた第１のロック部材１０の折り返し部１２ａや第２のロック部材２０の折り返し片部２２ａは、付勢手段の種類に応じて必要に応じて設ければよく、また、その形状や形成位置等も付勢手段の種類に応じて任意に形成することができる。
【００４２】
産業上の利用可能性
本発明のフィルム固定具、該フィルム固定具が挿入されるベース部材及び該フィルム固定具を用いたプラスチックフィルムの張設方法によれば、フィルム固定具が、温室の骨組み材等に取り付けられたベース部材の対向する側板部間に形成された空間部に挿入される第１のロック部材及び第２のロック部材を備えており、第１のロック部材によって、プラスチックフィルムに対して一方向に張力がかかった際の離脱を抑制する保持力を発揮でき、第２のロック部材によって他方向に張力がかかった際の離脱を抑制する保持力を発揮できると共に、第１のロック部材に対して、第２のロック部材が係合し、かつ回動可能に設けられている。従って、第１のロック部材の挿入部をベース部材の空間部内に配置するだけで、第２のロック部材も同時にベース部材の空間部内に位置させることができ、その後は、第２のロック部材を、その当接部が第１のロック部材の立ち上げ部から離間する方向に回動させ、両者間に付勢手段を配置するだけでプラスチックフィルムをいずれの方向に張力がかかっても離脱しないように張設できる。このため、プラスチックフィルムを張設する際の作業性を従来よりも向上させることができる。
【００４３】
また、第２のロック部材を第１のロック部材に対して仮止め手段により仮止めしておくことにより、両者をベース部材の空間部内に挿入する際に、第２のロック部材が第１のロック部材から誤って外れてしまうことを防止でき、さらに作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】
図１は、本発明の一の実施形態にかかるフィルム固定具を示す端面図である。
【図２】
図２は、上記実施形態にかかるフィルム固定具をベース部材に装填した状態を示す斜視図である。
【図３】
図３は、上記実施形態にかかるフィルム固定具をベース部材に装填した状態を示す平面図である。
【図４】
図４は、上記実施形態にかかるフィルム固定具をベース部材に装填した状態を示す端面図である。
【図５】
図５は、上記実施形態にかかるフィルム固定具において用いたバネ部材を示す平面図である。
【図６】
図６は、ベース部材の取り付け位置の例を示す温室の模式図である。
【図７】
図７は、上記実施形態にかかるフィルム固定具を用いたプラスチックフィルムの張設方法を説明するための図である。
【図８】
図８（ａ）は、シングルタイプのベース部材の例を示す端面図であり、図８（ｂ）は該ベース部材にフィルム固定具を挿入した状態を示す端面図である。
【図９】
図９は、谷用ベース部材の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
１ フィルム固定具
１０ 第１のロック部材
１１ 挿入部
１１ｂ 一方の上端縁
１２ 立ち上げ部
１３ 背面側凹部
１４ 係合溝
２０ 第２のロック部材
２１ 基端部
２２ 当接部
３０ バネ部材
４０ テープ部材
１００ ベース部材 [Document Name] Description [Claims]
1. A plastic film, which is inserted into a space between opposing side plates of a base member attached to a frame material or the like of a greenhouse, and which is a greenhouse covering material is sandwiched between the base member and the plastic A film fixture for fixing a film,
When inserted in the space of the base member and tension is applied to the plastic film in one direction, it exerts a holding force that engages with the inner surface of one side plate of the base member to suppress the separation of the plastic film. A first lock member comprising an insertion portion and a rising portion raised from one side portion of the insertion portion toward the upper edge direction of the side plate portion of the base member;
A base end portion disposed in a back side recess formed by the insertion portion and the rising portion of the first lock member, and a rising portion of the first lock member extending to the base end portion And a contact portion that exerts a holding force that suppresses the separation of the plastic film when a tensile force is applied in the other direction. A second locking member,
The film fixing tool, wherein the second lock member is rotatably provided in a back side recess of the first lock member with a base end portion as a fulcrum.
2. An engagement groove is formed in a back side recess of the first lock member, and a proximal end portion of the second lock member is engaged with the engagement groove and rotated. The film fixture according to claim 1, wherein the film fixture is obtained.
3. Before loading the base member via a plastic film, the second end of the second lock member is engaged with the engagement groove of the first lock member, The lock member has a temporary fixing means for holding the contact portion of the lock member close to the rising portion of the first lock member, and after being loaded on the base member, the contact portion and the rising portion by the temporary lock means The film fixing tool according to claim 1, wherein the film fixing tool is used after being released from the approaching state.
4. A spring member loaded between the two locking members as biasing means for biasing the contact portion of the second locking member in a direction away from the rising portion of the first locking member. The film fixture according to any one of claims 1 to 3, wherein the film fixture is provided.
5. A greenhouse covering by having a space formed between opposing side plate portions, and inserting the film fixture according to claim 1 into the space. It is a base member that is attached to a framework material of a greenhouse, sandwiching a plastic film that is a material,
Protruding in the vicinity of the upper edge of the one side plate portion and protruding in the direction of the other side plate portion, and having a shape with a rounded shape in contact with the plastic film
The insertion portion of the first lock member is engaged with the protrusion, and the plastic film can be prevented from being detached when tension is applied in one direction.
When the second lock member is urged in the direction of the protruding portion, the plastic film is pressed against the contact surface of the protruding portion which is rounded, and the plastic film is detached when tension is applied in the other direction. A base member having a shape capable of suppressing
6. An insertion portion to be inserted into a space between opposing side plate portions of a base member attached to a frame material or the like of a greenhouse, and a rising portion raised from one side portion of the insertion portion. A first lock member, a base end portion that is engaged in a recess on the back side formed by the insertion portion and the rising portion of the first lock member, and a contact that extends to the base end portion A method of stretching a plastic film using a film fixture having a second locking member provided with a portion,
A plastic film to be stretched is interposed in the space between the opposing side plate portions of the base member, and the temporary contact portion of the second lock member approaches the rising portion of the first lock member. In the stopped state, insert the insertion part of the first lock member,
Release the temporarily fixed state, rotate the second lock member with its base end as a fulcrum, and separate the contact portion from the rising portion of the first lock member,
A method for stretching a plastic film, wherein a biasing means for biasing both members in the separating direction is loaded between the contact portion and the rising portion.
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
[0001]
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a technique for stretching a plastic film that is a covering material for a greenhouse, and more specifically, a film that sandwiches and fixes a plastic film with a base member attached to a frame material or the like of a greenhouse. The present invention relates to a fixing tool, a base member into which the film fixing tool is inserted, and a plastic film stretching method using the film fixing tool.
[0002]
BACKGROUND ART As a film stopper for stretching a plastic film which is a covering material for a greenhouse, for example, in Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-69917, a base member having a side plate portion having a predetermined interval between upper end edges, and the side plate A plastic film comprising an insertion part inserted between the parts and a plate-like member processed so as to have a projecting part extending to the insertion part, and inserting the insertion part between the side plate parts of the base member There is disclosed a plastic film stopper having a film fixture for sandwiching the film. More specifically, two lock members constituting the film fixture are used, the insertion portion of one lock member is inserted into the space between the side plate portions of the base member, and the insertion portion of the other lock member is inserted into the one of the above-mentioned ones. The plastic film is fixed by being inserted into the back side recess formed in the lock member.
[0003]
Since the film fixture disclosed in the above publication is configured to sandwich a plastic film between the base member and one lock member and between one lock member and the other lock member, the base member Compared with a general means for sandwiching a plastic film by a spring member formed by bending a linear spring steel inside, it has an advantage that the contact area is large and local wear of the plastic film can be prevented. Particularly, in recent years, polyolefin-based plastic films, not vinyl films, are widely used because they are excellent in weather resistance, do not generate harmful gas even when burned, and are easy to dispose of. There is a problem that it is weak against rubbing as compared with a vinyl film. Therefore, the above-mentioned film stopper is extremely effective as a stopper for such a polyolefin-based plastic film.
[0004]
A fluorine-based film is known as a plastic film that can be stretched over a long period of time. However, the fluorine-based film has low stretchability. For this reason, it has been pointed out that it is difficult to apply tension for preventing flapping. When a fluorine-based film is stretched, for example, the principle disclosed in JP-A-2000-279034 is used. Thus, an apparatus for moving the base member in the extending direction is used. Even in such a case, if the film is sandwiched by using a spring member formed by bending a linear spring steel with respect to the base member, a large force is applied when the base member is moved, and it is easy to come off. It is desirable to use the above-described film fixture that can take a large contact area with the film.
[0005]
However, the film fixture used for the film stopper described above is adjacent to the vicinity of the lower end of the plastic film disposed on the ceiling and the vicinity of the upper end of the plastic film disposed on the side surface. It is necessary to use the two locking members described above not only when fixing two plastic films at a time but also when fixing only one plastic film at the relay position. For this reason, in any case, a step of inserting one lock member into the base member and a step of inserting the other lock member into the back side recess formed in the one lock member are necessary. There is room for improvement in terms of workability when stretching plastic films.
[0006]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and a film fixing tool capable of improving the workability at the time of stretching a plastic film, compared with the conventional film fixing device, while using two locking members. It is an object of the present invention to provide a base member into which a fixing tool is inserted and a plastic film stretching method using the film fixing tool.
[0007]
DISCLOSURE OF THE INVENTION In order to achieve the above-described problems, in the present invention according to claim 1, the glass is a greenhouse covering material that is inserted into a space between opposing side plate portions of a base member attached to a greenhouse frame material or the like. A film fixture for sandwiching a plastic film with the base member and fixing the plastic film,
When inserted in the space of the base member and tension is applied to the plastic film in one direction, it exerts a holding force that engages with the inner surface of one side plate of the base member to suppress the separation of the plastic film. A first lock member comprising an insertion portion and a rising portion raised from one side portion of the insertion portion toward the upper edge direction of the side plate portion of the base member;
A base end portion disposed in a back side recess formed by the insertion portion and the rising portion of the first lock member, and a rising portion of the first lock member extending to the base end portion And a contact portion that exerts a holding force that suppresses the separation of the plastic film when a tensile force is applied in the other direction. A second locking member,
Provided is a film fixture, wherein the second lock member is rotatably provided in a back side recess of the first lock member with a base end portion as a fulcrum.
According to the second aspect of the present invention, an engagement groove is formed in the recess on the back side of the first lock member, and a base end portion of the second lock member is engaged with the engagement groove. The film fixture according to claim 1, wherein the film fixture is rotatable.
According to the third aspect of the present invention, the base end portion of the second lock member is engaged with the engagement groove of the first lock member before the base member is loaded via the plastic film. Above, having a temporary fixing means for holding the contact portion of the second lock member close to the rising portion of the first lock member, and after being loaded on the base member, the contact by the temporary lock means The film fixing tool according to claim 1 or 2, wherein the film fixing tool is used by releasing an approaching state between the part and the rising part.
In this invention of Claim 4, as an urging means which urges | biases the contact part of a said 2nd lock member in the direction spaced apart with respect to the raising part of a said 1st lock member, between both It has a spring member with which it loads, The film fixing tool of any one of Claims 1-3 characterized by the above-mentioned.
In this invention of Claim 5, it has a space part formed between the side plate parts which oppose, and the film fixing tool of any one of Claims 1-4 is inserted in this space part. A base member that is attached to a greenhouse frame material that sandwiches a plastic film that is a greenhouse covering material,
Protruding in the vicinity of the upper edge of the one side plate portion and protruding in the direction of the other side plate portion, and having a shape with a rounded shape in contact with the plastic film
The insertion portion of the first lock member is engaged with the protrusion, and the plastic film can be prevented from being detached when tension is applied in one direction.
When the second lock member is urged in the direction of the protruding portion, the plastic film is pressed against the contact surface of the protruding portion which is rounded, and the plastic film is detached when tension is applied in the other direction. Provided is a base member having a shape capable of suppressing the above.
In this invention of Claim 6, the insertion part inserted in the space part between the opposing side-plate parts of the base member attached to the frame material etc. of a greenhouse, and the standing | stand raised from one side part of this insertion part A first locking member having a raised portion, a proximal end portion engaged in a back side recess formed by the insertion portion and the raised portion of the first locking member, and extending to the proximal end portion A method of stretching a plastic film using a film fixture having a second locking member provided with an abutting portion provided,
A plastic film to be stretched is interposed in the space between the opposing side plate portions of the base member, and the temporary contact portion of the second lock member approaches the rising portion of the first lock member. In the stopped state, insert the insertion part of the first lock member,
Release the temporarily fixed state, rotate the second lock member with its base end as a fulcrum, and separate the contact portion from the rising portion of the first lock member,
Provided is a plastic film tensioning method characterized in that an urging means for urging both members in a separating direction is loaded between an abutting part and a rising part.
[0008]
According to the first aspect of the present invention, the first lock is formed in the space formed between the opposing side plates of the base member attached to the stationary part such as the frame material of the greenhouse via the plastic film. Insert the insertion part of the member. The first locking member is configured such that when a tension is applied to the plastic film in one direction, a part of the insertion portion tries to contact the inner surface of one side plate portion of the base member. It is clamped by the holding force. At this time, since the second lock member is provided so as to be rotatable in the back side recess of the first lock member, the insertion portion of the first lock member is simply disposed in the space portion of the base member. The second lock member is also located in the space of the base member at the same time. Next, the contact portion of the second lock member is rotated in a direction away from the rising portion of the first lock member, and the corresponding contact portion is directed to an arbitrary portion of the base member by any biasing means. Press. Thereby, the holding force when tension is applied to the plastic film in the other direction is exhibited.
According to the second aspect of the present invention, since the proximal end portion of the second lock member is engaged with the engagement groove formed in the back-side recess of the first lock member, The state is ensured and the rotation of the second lock member is stabilized.
According to the third aspect of the present invention, since the second lock member is temporarily fixed to the first lock member by the temporary fixing means, the second lock member is inserted into the space of the base member when the second lock member is inserted into the space portion. It is possible to prevent the lock member from being accidentally detached from the first lock member.
According to the fourth aspect of the present invention, the spring member is loaded between the rising portion of the first lock member and the abutting portion of the second lock member, so that the contact of the second lock member is achieved. The pressing force to the plastic film by the contact portion can be easily applied.
According to the fifth aspect of the present invention, since the protruding portion is formed on the one side plate portion, the plastic film can be securely sandwiched between the insertion portion of the first lock member. In addition, since the rounded surface is applied to the contact surface with the plastic film, it is possible to reduce damage when the plastic film is pressed against the protruding portion by the second lock member.
According to the sixth aspect of the present invention, since the second lock member is rotatably provided in the recess on the back side of the first lock member, the insertion portion of the first lock member is used as a base. The second lock member can be positioned in the space of the base member at the same time by simply disposing it in the space of the member, and the workability when the plastic film is stretched can be improved.
[0009]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION Hereinafter, the present invention will be described in more detail based on the embodiments shown in the drawings.
FIG. 1 is an end view showing a film fixture 1 according to an embodiment of the present invention, and FIGS. 2 to 4 are views showing a state in which the film fixture 1 of this embodiment is loaded on a base member 100. It is.
[0010]
Here, the base member 100 shown in FIGS. 2 to 4 is formed in a substantially W shape when viewed from the end surface direction, and includes two space portions 110 and 120. Each of the space portions 110 and 120 is configured to be surrounded by a pair of side plate portions 112 and 113 or 122 and 123 raised from the respective side portions of the bottom plate portions 111 and 121 toward the upper edge. The two spaces 110 and 120 are provided in this manner, for example, as shown in FIG. 6, in the vicinity of the boundary between the ceiling and the side of the greenhouse and the boundary between the ceiling and the valley. It is arranged along the direction to fix the plastic film forming the ceiling part and the plastic film forming the side part individually using the two space parts 110 and 120, or to form the ceiling part. This is because the plastic film to be opened and the plastic film disposed so as to be openable and closable for valley ventilation are individually fixed using the two space portions 110 and 120. Further, a plastic film can be fixed to one space 110 and a net material or the like for preventing flapping of the plastic film can be fixed to the other space 120.
[0011]
In the present embodiment, a case where a plastic film is fixed to one of the space portions 110 using the film fixing tool 1 of the present invention will be described as an example. Of course, the film fixing tool 1 of the present invention may be used in the other space portion 120 by adjusting the size of each member constituting the film fixing tool 1, or both of them are provided with the film fixing tool 1 of the present invention. It can also be done.
[0012]
The base member 100 is not limited to the one shown in FIGS. 2 to 4, as long as it has a space part that can be inserted into the film fixture 1 and surrounded by the side plate part. As shown in FIGS. 8A and 8B, a single-type base member 140 having only one space can be used.
[0013]
Further, as shown in FIG. 9, a connecting plate portion 131 is formed which is bent in a substantially V shape or a bowl shape as a whole, and the base member 100 shown in FIGS. An integrally formed valley base member 130 can also be used. This is disposed in a valley portion of each adjacent greenhouse in the continuous greenhouse, and the two base members 100 are integrally formed, so that the disposition work is facilitated.
[0014]
As shown in FIG. 1, the film fixture 1 of the present embodiment includes a first lock member 10 and a second lock member 20.
[0015]
The first lock member 10 is made of a plate-like member having a predetermined length, and is configured by integrally forming an insertion portion 11 and a rising portion 12. As shown in FIGS. 2 to 4, the insertion portion 11 is disposed in one space portion 110 formed by being surrounded by the side plate portions 112 and 113 of the base member 100, and is unidirectional with respect to the plastic film. When a tension is applied to the base plate 111, it is in contact with one of the side plate portions 112 and 113 raised from the bottom plate portion 111 so as to give a holding force for holding the plastic film so as not to be displaced. Has been.
[0016]
Specifically, the insertion portion 11 is formed in an approximately arc shape with the bottom surface 11a being substantially flat, and the distance between the outer surfaces of the upper end edges 11b and 11c is inserted into the space portion 110 of the base member 100. When the base plate 100 is pulled straight up in a direction perpendicular to the bottom plate portion 111, the upper end edges 11b and 11c come into contact with the inner surfaces of the side plate portions 112 and 113 where the distance between the upper edges is narrow, It is formed in a size that cannot be easily pulled out unless it is taken in and out.
[0017]
Further, in the vicinity of the upper portion of one side plate portion 112 of the base member 110, as shown in FIG. 4, a protruding portion 112a that is bent inward toward the other side plate portion 113 and protrudes is formed. When a biased force is applied to detach one upper edge 11b from the space 110, the upper edge 11b abuts against the protrusion 112a of one side plate 112 of the base member 110 and cannot be removed. It is formed into a shape.
[0018]
The rising portion 12 is formed in the space 110 of the base member 100 from the inner end portion of the other upper end edge 11c protruding inward when viewed from the side portion of the insertion portion 11, in this embodiment, the end face direction. When it arrange | positions, it is comprised so that it may be bent so that it may protrude toward the upper edge direction of the other side-plate part 113, and it stood up diagonally upward. An extension plate portion 12 a that is bent outward is provided on the upper portion of the rising portion 12 after reaching the outside of the space portion 110 of the base member 100. As a result, when a biased force is applied to detach the one upper end edge 11 b side of the insertion portion 11 from the space portion 110, one upper end edge 11 b becomes one of the base members 100 as described above. While the abutment portion 12 and the extension plate portion 12a are in contact with the protruding portion 112a of the side plate portion 112, a force acts diagonally outwardly in the state shown in FIG. The urging force is applied in a direction to be pressed against the upper surface of the connecting plate portion 114 provided between the space 113 and the adjacent space portion 120.
[0019]
As a result, when a plastic film is sandwiched between the insertion portion 11 and the base member 100, if the force for pulling the plastic film in the direction of arrow A in FIG. 4 acts, the upper edge 11b and one side plate portion 112 protrude. The plastic film is firmly held between the portions 112a, and the holding force for holding the plastic film between the rising portion 12 and the other side plate portion 113 and between the extension plate portion 12a and the connecting plate portion 114 is also provided. Since this works to some extent, it is possible to prevent the plastic film base member 100 from being detached from the space 110.
[0020]
Further, a folded portion 12b is formed at the outer end portion of the extension plate portion 12a by being folded back inward in a substantially U shape, and a spring member 30 to be described later is provided in the folded portion 12b. It is loaded and supported.
[0021]
As described above, the insertion portion 11 and the rising portion 12 are formed such that the insertion portion 11 is formed in a substantially arc shape and the rising portion 12 rises from the other upper end edge 11 c of the insertion portion 11. For this reason, the first lock member 10 as a whole has a substantially L-shaped cross section, and the back side thereof has a back side recess 13 that is relatively recessed by the insertion portion 11 and the rising portion 12. (See FIG. 1).
[0022]
An engagement groove 14 that engages with the base end portion 21 of the second lock member 20 is formed in the back-side recess 13. The engaging groove 14 may be formed in the back side recess 13 and the position thereof is not limited. However, the second locking member 20 rotates around the base end portion 21 as a fulcrum and is a plastic film. In consideration of the holding force at the time of abutting, it is preferable that the insertion portion 11 is provided not at a portion near one upper edge 11b but at a portion near the other upper edge 11c. Specifically, in the present embodiment, the engagement groove 14 is formed in a substantially semi-tubular shape at a portion surrounded by the substantially flat bottom surface 11a of the insertion portion 11 and the other upper end edge 11c protruding inward. Has been.
[0023]
The second lock member 20 has a predetermined length like the first lock member 10 described above, and is constituted by a long plate-like member.
[0024]
At the lower end edge of the second lock member 20, a base end portion 21 that swells in a substantially circular cross section is formed over the entire length in the longitudinal direction. The base end portion 21 engages with the engagement groove 14 of the back side recess 13 of the first lock member 10.
[0025]
Of the long plate-like member constituting the second lock member 20, a portion that protrudes upward from the base end portion 21 and is slightly bent on one side is the first in this embodiment. The contact portion 22 of the second lock member 20 is configured. The contact portion 22 has the insertion portion 11 of the first lock member 10 disposed in the space portion 110 of the base member 100, the base end portion 21 is engaged with the engagement groove 14, and the corresponding contact portion 22 is further provided. When the portion 22 is rotated in a direction away from the rising portion 12 of the first lock member 10, it is above the one upper end edge 11 b of the insertion portion 11 and is one side plate portion of the base member 100. It has a width (height) that can contact the upper portion of 112.
[0026]
Further, the upper end edge of the contact portion 22 is formed with a bent piece portion 22 a that is bent toward the rising portion 12 of the first lock member 10 and protrudes. The bent piece portion 22a, together with the folded portion 12b formed on the first lock member 10 described above, constitutes a spring receiving portion of the spring member 30 that is a biasing means.
[0027]
The shape of the spring member 30 as the biasing means is not limited, but in this embodiment, a spring steel material processed into a shape as shown in FIG. 5 is used. That is, the horizontal straight line portion 31 is formed on one side, bent slightly from the end of the horizontal straight line portion 31, and then expanded in a substantially C shape in plan view, 33, and the end portions 32a and 33a of the tapered linear portions 32 and 33 located on the other side are bent outward and used. Then, the horizontal straight portion 31 is brought into contact with the lower side of the bent piece portion 22 a of the second lock member 20, and the end portions 32 a and 33 a of the tapered straight portions 32 and 33 are turned on the folded portion 12 b of the first lock member 10. The abutting portion 22 of the second lock member 20 is urged in a direction away from the rising portion 12 of the first lock member 10.
[0028]
Here, as shown in FIG. 1, the film fixture 1 according to the present embodiment is inserted into the engagement groove 14 of the first lock member 10 in a state before being loaded into the space 110 of the base member 100. The tape member 40 as a temporary fixing means for holding the contact portion 22 in the state of being close to the rising portion 12 of the first lock member 10 after engaging the base end portion 21 of the second lock member 20. Provided by being temporarily fixed by.
[0029]
The first lock member 10 and the second lock member 20 are basically not easily disengaged when the engagement groove 14 and the base end portion 21 are engaged with each other. When the film fixing tool 1 is not present, the second locking member 20 turns and swings around the base end portion 21 during the handling of the film fixing device 1, which makes it difficult to handle or causes the base member 21 to move from the engaging groove 14. There is also a possibility that the end 21 may come off. Therefore, the film fixture 1 is temporarily fixed using the tape member 40 or the like so that the second lock member 20 does not rotate with respect to the first lock member 10 before being loaded into the base member 100. It is preferable to keep it.
[0030]
Next, based on FIG. 7, the stretch method of the plastic film using the film fixing tool 1 of this embodiment is demonstrated.
[0031]
For example, as shown in FIG. 7A, a plastic film (hereinafter referred to as “ceiling film”) that constitutes a ceiling portion is used as one space portion 110 of the base member 100 installed in a frame material of a greenhouse. Arrange to cover. In addition, in FIG. 7, since the aspect which has arrange | positioned the base member 100 along the side part of a greenhouse is shown (refer FIG. 6), one space part 110 and the other space part 120 are adjacent to a perpendicular direction. It is a positional relationship.
[0032]
Next, the first locking member 10 is inserted into the space 110 of the base member 100 with the film fixture 1 having the first locking member 10 and the second locking member 20 temporarily fixed by the tape member 40. The bottom surface 11a of the portion 11 is inclined obliquely, and the one upper end edge 11b is inclined so as to be the distal end in the insertion direction, and the ceiling film is pushed in and inserted.
[0033]
Next, as shown in FIG. 7 (b), the film fixture 1 that is inserted as inclined as described above is tilted in the direction of arrow B, and the rising portion 12 of the first lock member 10 is moved to the base member 100. It is made to adjoin to the other side plate part 113 which forms the space part 110. As a result, when a tension is applied to the ceiling film in the ceiling direction (upward in FIG. 7), one upper end edge 11b of the insertion portion 11 constituting the first lock member 10 is the base. In order to come into contact with the inner surface of one side plate portion 112 of the member 100, the ceiling film is strongly sandwiched between them. Therefore, at this stage, the function of locking the ceiling film acts on the tension applied in the direction of pulling up the ceiling film.
[0034]
Next, as shown in FIG. 7C, the tape member 40 is peeled off, and the second locking member 20 is separated from the rising portion 12 of the first locking member 10 in the contact portion 22 ( In the direction of arrow C), the base end portion 21 engaged with the engagement groove 14 is rotated as a fulcrum.
[0035]
7D and 7E, the horizontal linear portion 31 of the spring member 30 is brought into contact with the lower side of the bent piece portion 22a of the second lock member 20, and the tapered linear portion 32, The end portions 32 a and 33 a of 33 are arranged inside the folded portion 12 b of the first lock member 10. Thereby, the contact part 22 of the 2nd lock member 20 has one upper side edge 11b of the insertion part 11 which comprises the 1st lock member 10, and one side-plate part 112 of the base member 100 among ceiling films. A holding force is applied to urge the portion pulled out from between the two in a direction to press the surface (contact surface) of the protruding portion 112b of the one side plate portion 112 of the base member 100.
[0036]
As a result, even when a force that pulls the ceiling film downward in FIG. 7 is applied, the abutting portion of the second lock member 20 is pressed by the biasing force of the spring member 30, so the action of the pulling force is downward. Therefore, the ceiling film is also prevented from being detached from the space 110 of the base member 100.
[0037]
Further, the second locking member 20 is pressed against the base member 100 by the biasing force of the spring member 30, and the contact area with respect to the plastic film is increased by using the first locking member 10 and the second locking member 20. While having a large configuration, a predetermined holding force can be exhibited regardless of the thickness and number of plastic films to be sandwiched.
[0038]
Note that the plastic film is pressed against the surface (contact surface) of the protruding portion 112b formed on the one side plate portion 112 of the base member 100 by the second lock member 20 biased by the spring member 30. In order to reduce damage to the plastic film, it is preferable to form a rounded shape as shown in FIGS.
[0039]
The other space portion 120 of the base member 100 is used, for example, by fixing another plastic film, a net member, or the like with a spring bent into a W shape, for example.
[0040]
In the above-described embodiment, the abutting portion 22 of the second lock member 20 is bent into a predetermined shape as the urging means that urges the abutting portion 22 in the direction away from the rising portion 12 of the first lock member 10. However, the present invention is not limited to this. For example, a spacer or a leaf spring member that is loaded in a gap formed between the contact portion 22 and the rising portion 12 is used. You can also.
[0041]
Further, the folded portion 12a of the first lock member 10 and the folded piece portion 22a of the second lock member 20 provided for disposing the spring member 30 are provided as necessary according to the type of the urging means. The shape, the formation position, and the like can be arbitrarily formed according to the type of the urging means.
[0042]
INDUSTRIAL APPLICABILITY According to the film fixing tool of the present invention, the base member into which the film fixing tool is inserted, and the method of stretching a plastic film using the film fixing tool, the film fixing tool is a greenhouse frame material. A first locking member and a second locking member inserted into a space formed between opposing side plate portions of a base member attached to the base member, etc. The second locking member can exert a holding force that suppresses disengagement when tension is applied in one direction, and can exert a holding force that suppresses disengagement when tension is applied in the other direction. A second lock member is engaged with the member and is rotatably provided. Therefore, the second lock member can be positioned in the space of the base member at the same time only by arranging the insertion portion of the first lock member in the space of the base member. The abutment portion is rotated in a direction away from the rising portion of the first lock member, and the urging means is disposed between the two so that the plastic film does not come off regardless of the tension applied in any direction. Can be stretched. For this reason, the workability | operativity at the time of stretching a plastic film can be improved rather than before.
[0043]
Further, by temporarily fixing the second lock member to the first lock member by the temporary fixing means, when the both are inserted into the space of the base member, the second lock member is moved to the first lock member. It is possible to prevent accidental disconnection from the lock member, and to further improve workability.
[Brief description of the drawings]
[Figure 1]
FIG. 1 is an end view showing a film fixture according to an embodiment of the present invention.
[Figure 2]
FIG. 2 is a perspective view showing a state in which the film fixture according to the embodiment is loaded on the base member.
[Fig. 3]
FIG. 3 is a plan view showing a state in which the film fixture according to the embodiment is loaded on the base member.
[Fig. 4]
FIG. 4 is an end view showing a state in which the film fixture according to the embodiment is loaded on the base member.
[Figure 5]
FIG. 5 is a plan view showing a spring member used in the film fixture according to the embodiment.
[Fig. 6]
FIG. 6 is a schematic view of the greenhouse showing an example of the attachment position of the base member.
[Fig. 7]
FIG. 7 is a diagram for explaining a plastic film stretching method using the film fixture according to the embodiment.
[Fig. 8]
FIG. 8A is an end view showing an example of a single type base member, and FIG. 8B is an end view showing a state in which a film fixture is inserted into the base member.
FIG. 9
FIG. 9 is a perspective view illustrating an example of a valley base member.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Film fixing tool 10 1st locking member 11 Insertion part 11b One upper end edge 12 Standing part 13 Back side recessed part 14 Engaging groove 20 2nd locking member 21 Base end part 22 Contact part 30 Spring member 40 Tape member 100 Base member

Claims (6)

温室の骨組み材等に取り付けられるベース部材の対向する側板部間の空間部に挿入され、温室の被覆材であるプラスチックフィルムを、該ベース部材との間で挟持し、該プラスチックフィルムを固定するフィルム固定具であって、
前記ベース部材の空間部に挿入され、プラスチックフィルムに対して一方向に張力がかかった際に、ベース部材の一方の側板部内面に係合してプラスチックフィルムの離脱を抑制する保持力を発揮する挿入部と、該挿入部の一側部からベース部材の側板部上縁方向に向かって立ち上げられた立ち上げ部とを備えた第１のロック部材と、
前記第１のロック部材の挿入部と立ち上げ部とにより形成される背面側凹部内に配置される基端部と、該基端部に延設され、前記第１のロック部材の立ち上げ部と離間する方向に付勢されることにより、プラスチックフィルムをベース部材の任意部位に押し付け、他方向に張力がかかった際のプラスチックフィルムの離脱を抑制する保持力を発揮する当接部とを備えた第２のロック部材とを有し、
前記第２のロック部材が、その基端部を支点として、前記第１のロック部材の背面側凹部内に回動可能に設けられていることを特徴とするフィルム固定具。A film that is inserted into a space between opposing side plates of a base member that is attached to a frame material of a greenhouse, sandwiches a plastic film as a greenhouse covering material between the base member, and fixes the plastic film A fixture,
When inserted in the space of the base member and tension is applied to the plastic film in one direction, it exerts a holding force that engages with the inner surface of one side plate of the base member to suppress the separation of the plastic film. A first lock member comprising an insertion portion and a rising portion raised from one side portion of the insertion portion toward the upper edge direction of the side plate portion of the base member;
A base end portion disposed in a back side recess formed by the insertion portion and the rising portion of the first lock member, and a rising portion of the first lock member extending to the base end portion And a contact portion that exerts a holding force that suppresses the separation of the plastic film when a tensile force is applied in the other direction. A second locking member,
The film fixing tool, wherein the second lock member is rotatably provided in a back side recess of the first lock member with a base end portion as a fulcrum. 前記第１のロック部材の背面側凹部内に、係合溝が形成されており、前記第２のロック部材の基端部が該係合溝に係合して回動し得る構造であることを特徴とする請求項１に記載のフィルム固定具。An engagement groove is formed in the back side recess of the first lock member, and the base end portion of the second lock member can be engaged with the engagement groove and rotated. The film fixture according to claim 1. 前記ベース部材にプラスチックフィルムを介して装填する前において、前記第２のロック部材の基端部を前記第１のロック部材の係合溝に係合させた上で、第２のロック部材の当接部を第１のロック部材の立ち上げ部に接近状態で保持する仮止め手段を有し、ベース部材に装填した後において、該仮止め手段による当接部と立ち上げ部との接近状態を解除して使用されることを特徴とする請求項１又は２に記載のフィルム固定具。Before the base member is loaded via the plastic film, the base end portion of the second lock member is engaged with the engagement groove of the first lock member, and then the second lock member is contacted. A temporary fixing means for holding the contact portion close to the rising portion of the first lock member; and after the base member is loaded, the approaching state between the contact portion and the rising portion by the temporary fixing means is The film fixture according to claim 1 or 2, wherein the film fixture is used after being released. 前記第２のロック部材の当接部を、前記第１のロック部材の立ち上げ部に対して離間する方向に付勢する付勢手段として、両者間に装填されるバネ部材を有することを特徴とする請求項１〜３のいずれか１に記載のフィルム固定具。It has a spring member loaded between them as urging means for urging the contact portion of the second lock member in a direction away from the rising portion of the first lock member. The film fixture according to any one of claims 1 to 3. 対向する側板部間に形成される空間部を有し、該空間部に、請求項１〜４のいずれか１に記載のフィルム固定具が挿入されることにより、温室の被覆材であるプラスチックフィルムを挟持する、温室の骨組み材等に取り付けられるベース部材であって、
前記一方の側板部の上縁付近に、他方の側板部方向に突出すると共に、プラスチックフィルムとの接触面にアールが施された形状の突出部を備え、
前記第１のロック部材の挿入部が該突出部に係合し、一方向に張力がかかった際のプラスチックフィルムの離脱を抑制でき、
前記第２のロック部材が該突出部方向に付勢されることにより、プラスチックフィルムが該突出部のアールが施された接触面に押し付けられ、他方向に張力がかかった際のプラスチックフィルムの離脱を抑制できる形状を備えていることを特徴とするベース部材。A plastic film, which is a greenhouse covering material, having a space portion formed between opposing side plate portions, and the film fixture according to claim 1 being inserted into the space portion. It is a base member that is attached to a frame material of a greenhouse,
Protruding in the vicinity of the upper edge of the one side plate portion and protruding in the direction of the other side plate portion, and having a shape with a rounded shape in contact with the plastic film
The insertion portion of the first lock member is engaged with the protrusion, and the plastic film can be prevented from being detached when tension is applied in one direction.
When the second lock member is urged in the direction of the protruding portion, the plastic film is pressed against the contact surface of the protruding portion which is rounded, and the plastic film is detached when tension is applied in the other direction. A base member having a shape capable of suppressing 温室の骨組み材等に取り付けられるベース部材の対向する側板部間の空間部に挿入される挿入部と、該挿入部の一側部から立ち上げられた立ち上げ部とを備えた第１のロック部材と、第１のロック部材の挿入部と立ち上げ部とにより形成される背面側凹部内に係合される基端部と、該基端部に延設された当接部とを備えたフィルム固定具を用いたプラスチックフィルムの張設方法であって、
前記ベース部材の対向する側板部間の空間部に、張設対象となるプラスチックフィルムを介在させ、第２のロック部材の当接部が第１のロック部材の立ち上げ部に接近した位置で仮止めした状態で、第１のロック部材の挿入部を挿入し、
前記仮止め状態を解除して、第２のロック部材を、その基端部を支点として回動させ、当接部を第１のロック部材の立ち上げ部から離間させ、
当接部と立ち上げ部との間に両者を離間方向に付勢する付勢手段を装填することを特徴とするプラスチックフィルムの張設方法。1st lock | rock provided with the insertion part inserted in the space part between the opposing side-plate parts of the base member attached to the frame material etc. of a greenhouse, and the raising part raised from one side part of this insertion part A base end portion that is engaged in a rear side recess formed by the member, the insertion portion and the rising portion of the first lock member, and a contact portion that extends to the base end portion. A method of stretching a plastic film using a film fixture,
A plastic film to be stretched is interposed in the space between the opposing side plate portions of the base member, and the temporary contact portion of the second lock member approaches the rising portion of the first lock member. In the stopped state, insert the insertion part of the first lock member,
Release the temporarily fixed state, rotate the second lock member with its base end as a fulcrum, and separate the contact portion from the rising portion of the first lock member,
A method for stretching a plastic film, wherein a biasing means for biasing both members in the separating direction is loaded between the contact portion and the rising portion.
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