JPWO2003039689A1 - 競技施設およびゲーム - Google Patents
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Abstract
ボールをクラブで打つことにより進行するゲームの競技施設であって、最初にボールを打つスタートエリアと、ボールを入れてゲームを終了するカップが設置されたゴールエリアと、ゴールエリアを覆う第1の屋根であって、当該第1の屋根に到達したボールをゴールエリアに導く第1のルートを備えた第1の屋根とを有する競技施設を提供する。野外スポーツにとって屋根は開放感やプレイを阻害する邪魔な物であるが、第1のルートを屋根に設けることにより、第1の屋根を狙い、シャフトの先端にヘッドが取り付けられたクラブによりボールを打つプレイを主役とするゲームを提供できる。
Description
技術分野
本発明は、ボールをクラブで打つゲームおよびその競技施設に関するものである。
背景技術
様々な趣味や余興の中、スポーツは群を抜く健康的な遊びであり、体力と知力そして精神力のバランスの取れた向上は、万人の生き甲斐でもある。とかくスポーツは体力の向上のみが注目されるけれども、勝敗を競うことにより、禅の修業にも優る精神面の活性化や充実が顕著であり、夢中になればストレスの発散や心の平穏も得られる。
スポーツは、観戦もさることながら、やはり自らプレイをする処に本来の価値があり、特に異性等への健全なディスプレー(自己の存在を明かす行為)は生存の本能ゆえ、老若男女の無差別な参加による真剣勝負が望まれる。しかしながら、練習やハンディー無く、誰もが対等に闘える競技は皆無に等しい。そこで、本発明においては、老若男女の差別なくスポーツとして楽しみ、そして、真剣勝負できるゲームおよびそれに適した設備(施設)、さらに道具を提供することを目的としている。
さらに、本発明においては、花いっぱいの野原に肢体を躍らせ、親しい友と勝負を懸けて夢中にボールを追え、新鮮な空気や草木を相手に心身を癒すことも可能なスポーツとして楽しむことができるゲームおよびそれに適した設備および道具を提供することも目的としている。
さらに、本発明においては、体力自慢の青年は思い切り豪快に打ち放てる一方、腕力の乏しい婦人は繊細な技で、玉突き逆転の快感も味わえる、体力と知力のいずれに基づいても勝負できるゲームを提供することを目的としている。そして、その勝敗は、どちらが有利とも云えない究極の面白さを味わえるゲームに適した設備および道具を提供することも本発明の目的である。
さらに、雨天や炎天といった厳しい条件から女性や高齢者を優しく守るばかりか、可憐な花や樹木など自然と融和した感動プレイを、華麗に演出する夢舞台としても魅せることができるゲームに適した設備を提供することも本発明の目的である。
そして、夫婦および子供たち、さらには数世代の家族が、友人も入れて一同にスポーツとして楽しむことができるゲームに適した設備および道具を提供することも本発明の目的である。そして、家族や親戚、友人をはじめ学校、職場、町内会等々、酒宴に優る親睦や慰安の目玉として利用することができる設備を提供することも本発明の目的としている。
また、ルールやプレイ方法が簡単で、弱者や初心者にも即、勝利の可能性があるゲームであって、その反面、プレイ技術が上達する程に勝負の難しさを思い知らされ壁にも突き当たる、独特の不可思議なゲーム性も備えたスポーツに適した設備および道具を提供することも本発明の目的である。
発明の開示
このため、本発明においては、ROOB(ルーボあるいはルーブ)という新しいゲームを提供する。このROOBは、ルーフボールの略でもあり、ゴルフに似たスポーツではあるが、女性や高齢者にも馴染める様、ボールは柔く大きく、クラブは1本だけ、またコースも短く優雅に工夫されており、誰もが気軽に参加できる。また、ルールも到って簡単に設定されている。
まず、このゲームは、ボールをクラブで打つことにより進行するゲームであって、その競技施設は、最初にボールを打つスタート地点(スタートエリア)と、ボールを入れてゲームを終了するカップが設置されたゴール地点(ゴールエリア)とを有する。さらに、競技施設は、ゴールエリアを覆う第1の屋根であって、当該第1の屋根に到達したボールをゴールエリアに導く第1のルートを備えた第1の屋根を有する。
ルーフボールの由来は、名称通り要所の屋根が1つのポイントであり、ゴールエリアを第1の屋根で覆い、雨天や炎天から女性や高齢者のプレイヤーを優しく守るばかりか、その屋根を、ゲームを進める上での戦略的なターゲットの一つにしてゲームの面白さを高めている。そして、雨天や炎天下であっても、屋根に守られながら、女性や高齢者であっても可憐な花や樹木など自然と融和した感動的なプレイを楽しむことができる。この第1の屋根は感動的なプレイを華麗に演出する夢舞台としての機能も果たしている。
野外スポーツにとって屋根は開放感やプレイを阻害する邪魔な物であるが、その先入観を捨て、本発明においては、第1の屋根に到達したボールをゴールエリアに導く第1のルートを屋根に設けることにより、第1の屋根を狙い、シャフトの先端にヘッドが取り付けられたクラブによりボールを打つ工程(プレイ)を主役とするゲームを提供している。
さらに、ゴールエリアに限らず、スタートエリアなどのプレイヤーが滞在あるいは待機する時間が長い場所も屋根で覆うことにより、天候に左右されずにプレイを楽しむことが可能となる。
さらに、競技施設には、スタートエリアからボールを転がしながらゴールエリアに到達可能な第2のルートと、スタートエリアから障害物または障害地域を越して到達するゴールエリアの手前の中間エリアからゴールエリアに到達可能な第3のルートと、ゴールエリアを越したオーバーエリアからボールをゴールエリアに到達可能な第4のルートとを設けておくことが望ましい。本発明のゲームを、ゲームを開始する際に、第1の屋根を狙ってボールを打つプレイと、第2のルートを介してクラブによりボールを転がしながらゴールエリアを狙うプレイと、中間エリアを障害物または障害地域を越して狙ってボールを打つプレイと、オーバーエリアを狙ってボールを打つプレイとを選択可能なゲームとすることができる。
競技施設は第1のルートから第4のルートを備えているので、プレイヤーは、そのいずれかを選択することにより、体力、知力あるいは感性のいずれを用いても互角に勝負することができる。たとえば、オーバーエリアを狙えば、若者は力の限りボールを打つことができ、その場合は、ゴールエリアをカバーする第1の屋根は障害物となるであろう。飛距離が不足したり、打球の方向および距離の確実性が不足する場合は中間エリアを狙うことにより、対等に勝負できる。さらに、打力が不足する若年者や高齢者などにおいては、第2のルートを介してボールを運ぶことにより自慢の感性で勝負することができる。さらに、第1のルートがカップの近傍にボールを導くようにしておけば、第1の屋根を狙って成功したプレイヤーは報われる。したがって、年齢、体力あるいは技術に左右されることなく互角に勝負することができ、危険を冒して第1の屋根を狙う楽しみも得られる。
さらに、競技施設には、第1から第4のルートを外れたボールをゴールエリアからかえって離れた位置まで導く第5のルートを設けておくことも有効である。この、奈落と称される第5のルートを設けることにより、単に力任せに距離を稼ぐだけでは高得点は望めないルート設定となる。したがって、5才から100才の老若男女が随意に楽しめる簡易さと、腕力を誇る若者は力一杯の飛球も打ち放てる魅力と、プレイ内容の多彩さと、勝敗の行方が作戦次第で決定される戦略性とを全て備えたゲームを提供できる。その一方で、用具はクラブ一本とボールだけでよく、低コストで楽しむことができる。
さらに、ゴールエリアのカップのスタートエリア側を下り斜面とすることにより、飛距離を活かしてオーバーエリアからカップを狙うルートの難易度を上げることができる。また、ゴールエリアでは玉突きによる攻防を楽しむことができ、その結果、下り斜面をボールが転落して逆転となる要素も付加することができる。
したがって、ゴールエリアがスタートエリアより高くなるように競技施設は全体が傾斜していることが望ましい。たとえば、オフシーズンのスキーゲレンデなどは競技施設として適している。また、ゴールエリアおよびスタートエリアを高台とすることによっても標高差を確保できる。さらに、プレイする場所から競技施設を一望することが可能となり、プレイしながら自然を楽しみやすい。
本発明のゲームは、クラブ一本とボールだけで楽しむことが可能である。そのためには、競技用のクラブは、ボールを打つヘッドと、そのヘッドが一方の端に取り付けられ他方の端が手で把持可能なグリップとなっているシャフトとを備えたゴルフのクラブに似たものであるが、そのシャフトのヘッドとグリップとの間に錘(バランサー)を取り付け、力の弱い人でも容易に滑らかなスイングができるようにすることが望ましい。さらに、競技用のボールはゴム製の中空のボールであって、内部に、内容積のほぼ1/3程度の液体が封入されているものを用いることが望ましい。ゴムボールであればたとえ打球が当っても安全であり、強打しても極端に長い飛距離が出ない。その一方で、内部に液体を封入することにより、重量が増すので、打球感があり、適度な飛距離も確保できる。そして、落下したときのバウンド量は少なく、すばやく安定して転がる。したがって、本ゲームのボールとして最も優れている。そして、ボールに封入する液体をエチレングリコールなどを含んだ不凍液とすることにより、冬場でも安心して屋外のゲームを楽しむことができる。
また、柔らかいボールを打ったときの手応えが快音により聴覚でも得られるように、シャフトの先端に取り付けられるヘッドには、シャフトとの連結部からほぼ水平方向に延びた打球部を設け、この打球部に、当該打球部がボールにあたると音を出す機構(カスタネット)を内蔵することが望ましい。さらに、ヘッドの打球部の前方下側の面はゴルフのアイアンのように上方に傾け、スイングしてボールを打つとボールが軽く舞い上がるようにすると共に、この打球部の前方上側の面はほぼ水平方向に延びた半円柱状の突起とし、ティーアップして打つと芯に当てたときに十分な飛距離が出るようにすることが望ましい。その一方で、パッティングをすると前方上側の面にボールが抑えられてボールがスムーズに転がり、このヘッドを備えたクラブ一本で全てのシチュエーションに対応できるようにすることが望ましい。
本発明の競技施設は、屋外のスキー場のゲレンデなどに設定することが可能であり、緑の芝生とアンツーカーの通路が息を呑む美しさで迫るコース作りが可能である。そして、スタート地点に立てば、思わず爽快な気分になり、本格競技に特有な、プレイ開始時の緊張感も心地よく味わえる。さらに、ゴール地点の屋根が華麗に輝くので、ゴールに向けた緊張感も高まり、その一方で、その周囲に広がる周辺の植込や四季を彩るお花畑を眺めるだけでも、日頃の憂やストレスを解消でき、スポーツの好き嫌いに関わらずゲームを楽しむことができる。
発明を実施するための最良の形態
図1および図2に、本発明にかかるゲームを行うのに適した屋外の競技施設の概要を示してある。図1に示すように、この競技施設1は、1組のスタート地点(スタートエリア)11およびゴール地点(ゴールエリア)12を備えたコース2を複数備えている。これら複数のコース2は、隣接するコース2のゴールエリア12からスタートエリア11までの距離が近くなるようにアレンジされている。スタートエリア11から約45度の角度で最長60mの飛距離を確保しようとすると、1つのコース2を設定するために必要とされる広さは、たとえば、55m×88mであり、1つのコース2の占める面積は約4840平方メートルとなる。図1には、スタートエリア11からの距離を円の中に示してある。
このコース2は、スキー場の利用などを考えて傾斜用地に設定されており、図1においては横長の楕円の中にスタートエリア11の直前の谷を0cmとした概略の標高差(cm)を示してある。したがって、コース2においては、スタート台11に対しゴールステージ12が高く、ゴールステージ12に向けてボールを打ち放つことでゲームが開始される。
本例のコース2には、スタートエリア11から、ボールを入れてゲームを終了するカップが設置されたゴールエリア12に至る4つのルートが用意されている。ゲームをスタートするときにプレイヤーはいずれのルートでも選択できる。図2に示したプレイAは、カップ21が配置されたゴールエリア12を覆うルーフ(第1の屋根)20を狙い、ルーフ20に到達したボールをゴールエリア12に導く第1のルート5を利用する。したがって、プレイAでは、プレイヤー3がゴールエリア12を覆うルーフ20を狙ってクラブ50によりボール40を打つ。本来、野外のスポーツにとって屋根20は、開放感やプレイの障害となり、邪魔物のはずであるが、本発明においては、ルーフ20に到達したボール40をゴールエリア12に導くルートを設けることにより、ゴールエリア12をルーフ20で覆うことを可能とし、さらに、ルーフ20を狙ってボールを打つというプレイも可能にしている。そして、ゴールエリア12においては、ルーフ20の下でプレイができるので、炎天下や雨であってもゴール周りのプレイを楽しむことができる。
本例のコース2においては、ルーフ20は、カップ21を中心とする半径4m程度の半円形のゴールエリア12を覆うサイズであり、高さが3m程度のものである。ゴールエリア12とスタートエリア11との標高差が1.5m程度あるので、プレイAの到達目標となるルーフ20はスタートエリア11に対して標高差が約4.5mの位置にある。したがって、ルーフ20にボール40が到達するように打つためには、正確な方向性と距離を必要とするので、上級者あるいは一般男性向けであるルートおよびプレイである。
さらに、このプレイAでは、正確なショットが要求されるため、ルーフ20の上には風向きがわかるように旗28が取り付けられている。フワリと屋根20に落としたボール40は、第1のルート5となる樋を伝って人工芝のゴールステージ12に乗るスーパーショットとなる。しかしながら、ドライブが掛かった低軌道の強い打球や、屋根を乗り越えたり、屋根をはねてしまったボールは以下で説明する側溝19に入りペナルティーエリア90へ転落する。
プレイBは、スタートエリア11からボールを転がしながらゴールエリア12に到達するルート(第2のルート)14および15を使用してゴールエリア12を狙う。失敗が少なくボールを遠くに飛ばす必要がないので、初心者あるいは非力な高齢者のプレイヤー3が高得点をねらいやすいルートおよびプレイである。本例のコース2では、ルート14に沿ってスタート地点11から通路を転がすと、ボール40はラッキーエリア13へ到達して停止する。このスタート地点11からラッキーエリア13までのルート14は、約1.5mの高さを下り、約0.5mの高さを登る全長約28mの舗装路となっており、さらに、路肩がガイド構造になっているので失敗は少ない。ラッキーエリア13からゴール地点12までのルート15は、高さ約2mの緩やかな上り坂で距離が23m程度の直線ルートとなっている。ルート15の中段には平坦部も在り、打ちやすいルートとなっている。したがって、プレイBを選択してルート14および15を通ると、2打でゴール地点12のカップ21にボール40を入れることができる可能性もある。
プレイCは、ゴールエリア12の手前の中間エリア16からゴールエリア12に到達するルート(第3のルート)6を利用する。このため、プレイCは、スタートエリア11から障害物または障害地域を越して中間エリア16を狙ってクラブ50でボール40を打ち、その後、ゴールエリア12に対し手前(スタートエリア11の側)からボール40を打つ。谷越えなどの小飛球が要求されるが、中間地点(中間エリア)16は比較的面積の広いフェアーウェイであり、下からゴール地点12のカップを狙えるコースなので、中級者あるいは女性のプレイヤー3が高得点をねらいやすいルートおよびプレイである。図1に示したコース2では、スタート地点11の直前(ゴールエリア12の側)の百花谷17が足下1.5m程度の窪地の障害地域になっており、約20mの谷越え飛球が必要となる。この程度の飛球は、女性や高齢者でも馴れれば軽く打てるものである。
プレイDは、ゴール地点12を越したオーバーエリア18からボールをゴールエリア12に到達するルート(第4のルート)8を利用する。このため、プレイDは、スタートエリア11において、オーバーエリア18を狙ってクラブ50でボール40を打つ。強打者あるいは一発屋のプレイヤー3に向いたルートおよびプレイである。絶妙な折返しのガイド路8に乗れば、ホールインワンやイーグル(2打上がり)の可能性も高い。しかしながら、土手にはダイレクト又はワンバウンドで達しない場合や、ガイド路8から外れた場合は、ガイド路8と隣接して設けられた側溝19に入り、ペナルティーエリア90まで落ちる危険も伴う。
コース2は、上述したプレイA〜Dで利用する4種類のコースに加え、第5のルート(プレイF)として、上記の第1から第4のルートを外れたボールをゴールエリア12から離れた奈落と称される位置(ペナルティーエリア)90に導くルート(第5のルート)19を備えている。ペナルティーエリア90は、コース2の最も低い位置にある。ペナルティーエリア90からは直にルーフ20を狙うことも可能であり、あるいは中間の芝生31を介してボール40を打ち上げたり、ボールを転がすルート15を介してゴールエリア12に到達することも可能である。このペナルティーエリア90へのルート19は、第4のルート8の近傍やゴールエリア12の近傍に設けられており、プレイAあるいはDを選択したプレイヤー3は、方向が狂ったり、高さが低い場合は、ペナルティーエリア90にボールが転落しやすく、一歩間違うと苦戦に陥る可能性が高い。したがって、プレイBを選択してゴール手前の芝生の中間地点16を狙った攻め、また、急がば回れのプレイAを選択して第2のルート14および15を転がしてラッキーエリア13を経由してゴール地点12を目指せば、技術により、腕力などとは関係なく高スコアを得ることができる。このため、老若男女を問わず、ほぼ同じ条件でゲームを楽しむことが可能となる。
また、ゴールステージ12を外れた(ペナルティーエリア90への側溝19の反対側に)強い打球は、バンカー32に入る。ここからのゴール狙いは難しく、打ち過ぎるとボールはステージ12を越えて芝地31や奈落90に転落することになり苦戦する要因となる。
この競技施設1は、夏場のスキー場に設置することが可能であり、スタート地点11に立つと、眼下にお花畑17が広がり、中段の芝地31が広がり、その上部にはゴール地点12に、ルーフ20が付いたゴールステージが華麗にそびえたつ景色を楽しむことができる。また、僅か55m×44mの狭いグラウンドなれど、傾斜地を巧みに利用した折り返しの反復活用で、体力に自信が有れば広大な距離感や運動量も楽しめる。さらに、フェアーグランドは、そのグランド全体の1/3程度なので、その周辺の空き地はツツジやバラの花で埋め尽くすことが可能であり、例えスポーツ嫌いな人でも華麗な雰囲気と穏やかなゆとりに惹き込まれる。たとえば、コース2の境界にはつつじ95a、桜95bおよびバラ95cが植えられ、施設1の境界には白樺95d、百日紅95e、さらには欅95fなどの落葉樹が植えられている。スタートエリア11の周囲には紫陽花95gなどの草花が植えられ、和庭95hや洋庭95iも配置されている。
そして、ゴールエリア12とスタートエリア11にはルーフ20および29がそれぞれ用意されているので、雨天や炎天下でもゲームを楽しむことが可能である。さらに、スタートエリア11とゴールエリア12は、周囲より1mから1.5m程度高い高台あるいは斜面となっているので、周囲の風景を楽しみやすい環境となっている。また、スタートエリア11には、試打兼用の防護ネット96aやパター練習用マット96b、ベンチ96c、テーブルなどをコースの周囲の空いた空間に設置することが可能であり、練習しながら、お喋りをしながら、あるいは食事などを楽しみながら和気藹々としたプレイを楽しむことができる。
図3に、ゲームを行うための道具を示してある。このルーブというゲームは、図3(a)に示す一本の棒(クラブ)50を用い、図3(b)に示すボール40を飛ばしたり、或いは転がして、如何に少ない打数でゴール地点に設けられた穴(ホールあるいはカップ)に入れるかを競う単純明解なスポーツである。しかしながら、上達する程にプレイ技法は多様で奥も深い。
まず、クラブ50は、一本でティーショットからパッティングまでが行われる。このため、力まず素直に振り抜けばボールは軽く舞い上がり、一方、芯を外すとボールが歪み飛ばない。したがって、このクラブ50は、腕力の乏しい女性などのプレイヤーでも軽く飛ばすことができる一方、飛距離を狙う強打者のプレイヤーであっても、芯を外すとボールが歪み飛ばない。このため、クラブ50によりボール40を打つためにはある程度の練習が要り、さらに、スタートからゴール迄、常に背筋も伸び自然体で優雅な打撃姿勢を保つことが望ましい。さらに、このクラブ50は、微弱なパットの時でも、相手がゴム毬にも関らず手応え良く快音も発するという特徴を備えている。
クラブ50は、ボールを打つヘッド51と、そのヘッド51が一方の端に取り付けられ、他方の端が手で把持可能なグリップ52となっているシャフト53とを備えている。さらに、スイングを滑らかにして打撃の快感を高め、バンカーにも対応でき、ゴールエリア12においてはパッティングや玉突きをスムーズに楽しめるようにするため、カーボンシャフト53の中間部には錘となる重心バランサー54が設けられている。シャフト53の中間にバランサー54を取り付けることにより、重心が手元(グリップ)52に近くなるのでスイングが安定し、その一方で、クラブとして十分なシャフト53の長さを確保できるので様々な場面で使いやすいクラブ50となる。本例のバランサー54は、シャフト53より若干太い円柱状で、独特の美観を発揮している。このバランサー54には様々な模様を付したり、クラブ50の名称や製造メーカの名前などを付すことができる。
図4(a)から(g)に、クラブ50のヘッド51を拡大して示してある。このヘッド51は、ゴルフクラブのアイアンのヘッドと同様に、シャフト53の先端に取り付けられる連結部55と、この連結部55からほぼ水平方向に延びた打球部56を有している。そして、打球部56の前方下側の面56aはゴルフクラブのアイアンのヘッドのように上方に傾いている。一方、打球部56の前方上側の面56bはほぼ水平方向に延びた半円柱状の突起になっている。したがって、クラブ50をスイングしたときに、前方下側の面56aでボール40を捉えると、アイアンでボールを打ったようにボール40は軽く弧を描いて飛ばすことができる。一方、スイングしたときに前方上側の面56bでボール40を捉えるとバッドでボールを打ったように比較的低い打球で遠くまで飛ばすことができる。
さらに、前方上側の面56bは、水平方向の中心部分56cが周囲の部分56dより凹んだ形状になっており、ボール40をヒットしたときに中心56cから外れた場合でも、ボール40の飛んでいく方向が大きくはずれないようになっている。また、パッティングしたり、ボールを意図的に転がそうとするときは、ボール40をヘッド51で打ったときに突起部56bによりボール40が上方に上がるのが抑えられるので、スムーズにボール40を転がすことができる。その際も、前面上側56bは、その中心が凹となるように形成されているので、方向性が良い。
また、このヘッド51は、この打球部56の裏面58の側に、打球部56がボールにあたると音を出す機構59が内蔵されている。図4(h)および(i)に示すように、ヘッド51の裏面側には、連結部55から先端に向かって延びたバネ59aで支持された打音部材59bが内蔵されており、ヘッド51が動いてボールにあたると、打音部材59bがヘッド51の前面の部材56fに当り、音がでる。バネ59aは剛性の高いピアノ線を垂直方向に波形に曲げて形成しており、上下方向(垂直方向)には剛性が高く、水平方向には柔らかい構成としている。これにより、上下にヘッド51を動かしても音は発生せず、前後に動かしてボールをヒッティングしたり、パッティングすると音が出力される構成となっている。
したがって、本例のクラブ50は、持ち歩きの軽便さと、ステータスを刺激する華麗なスタイルや格調の高いデザインとを備えている。また、クラブ50は、バランサー54を設けることによりスムーズな手応えでスイングでき、さらに、ゴム製のボール40を撃ったときに「カン」という打撃音が得られるものとなっている。
図3(b)に示したボール40は、軟式テニスボールに類似の大きさと柔らかさを備えており、ただし、内部に液体41を注入することにより、重量は約3倍程度にしている。このボール40は、老若男女の混合戦に配慮し、例え打球が身体に当っても安全な柔らかさと、転がりや飛球の姿が優美で、またボールの行方も見え易い最適の大きさ(直径約60mm)と、華麗に高々打ち放つ快感を得られ、さらに、爽快に通路を転がす手応えも良い重さ(約120g)と、玉突き攻防を鮮やかに彩り、自他球判別も明瞭なカラーボール(たとえば4色)の美しさとを備えている。そして、ゴールエリア12においては、ボールの静止特性が重要となるので、軽くて、起き上がりこぶし状の安定感を得るために中空の球に1/3あるいは若干それより多い液体41を封入している。液体41は冬季あるいはその前後でのプレイを考えるとエチレングリコールなどの不凍液であることが望ましい。
したがって、このボールは、ゴルフボールよりは大きく重く、ゲートボールあるいはマレットボールよりは小さく軽いものであり、ゴルフボールと同様に飛ばす楽しみと、ゲートボールあるいはマレットボールと同様に転がす楽しみとが得られるようになっている。
ゲームは、ボール40をクラブ50で打つことにより進行するので、ゲームを行っている最中の持ち物はクラブ1本となる。したがって、図3(c)に示すようなスコアボードカート45にボール40とクラブ50を入れて、スコアーをつけながらプレイヤー一人でも気軽にゲームを続けることができる。スコアボードカート45にはスコアー表46が設置されており、プレイ毎にプレイする組の全員で一枚を共有し、審判または他の打者が記入する。このため、スコアー表46には各自のプレイは一打毎、簡便に一括記録でき、現時の得点が比較表示される。したがって、自他のスコアー比較で、戦況は一目瞭然であり、攻めと守りの適切な判断が勝敗を分けることになる。また、持運びが軽便で見易く、スタンド式のカート45には、ルール説明47なども付いている。さらに、スコアボードカート45は、クラブや上着、カメラ、化粧バック等も併載できる籠48やハンガー49が用意されている。
図5(a)に、スタートエリア11、ラッキーエリア13およびペナルティーエリア90の地獄谷の3ケ所に配備されている打撃用のマット60を示してある。このマット60はボール40をティーアップするためのものであり、マット60には、たわし状に、多数の細い棒または硬い毛のような部材がほぼ垂直に伸びた状態となるように取り付けられた(植毛された)台61が設けられており、その台61の上端にボール40を置くことができる。したがって、図5(b)に示すように、台61でティーアップした状態のボール40をクラブ50でヒットすると、ヘッド51のバットの表面のように突き出た上面上部56bによりボール40を打つことができ、ボールを容易に打ち上げることができる。もちろん、これらの地点であっても、マット60でボールをティーアップする必要はなく、小飛球で目前の障害を越えても良く、また、ボールを転がして通路を進んでも良い。
図6(a)および(b)に、ゴールエリア12の構成を示し、図7(a)に、ゴール地点12でプレイしている様子を示してある。ゴールエリア12は、ボール40を入れることによりゲームが終了するカップ21が地上にあり、その上をルーフ20が覆っている。このため、ゴールエリア12は華麗な屋根20で覆われ、ベンチを付けることも可能なので、雨天や炎天であっても快適にプレイできる。ルーフ20は適当な傾斜が設けてあり、ルーフ20に乗ったボール40は樋22などの適当な部材により形成された第1のルート5を通って地上のカップ21の近傍に導かれる。また、ルーフ20にはランプ25が取り付けられており、カップ21にボール40が入ると点灯し、スタート地点11にいる後続のプレイヤーに進行状況を知らせるようになっている。
ゴールエリア12の地上部分23は、6m×3m程度の台形状に人工芝が敷かれたエリア(パッティングエリア)であり、そのパッティングエリア23のスタートエリア11の側(ステージ先端部)にゴールカップ21が設けてある。カップ21のさらに手前、すなわち、スタート地点11の側は舗装あるいは樹脂床の下り斜面24となっており、打ち損じたり、または玉突きされたボール40は一気に下方の平な芝地31まで転落する。各々のプレイヤーのボール40は、黄色Y、白Wあるいは赤Rなどのように色分けされたり、模様で判別できるようになっており、図6(b)に示すように、カップ21から最も遠い白ボールWを打って、カップ21に最も近い黄色ボールYに当て、黄色ボールYを斜面24から下に落とすことも可能である。あるいは、赤ボールRをカップ21に向けて打ったときに黄色ボールYが赤ボールRにより押されてカップ21に入ってしまい、赤ボールRのプレイヤーはパッティングをしないで済むという事態も発生する。
ルーフ越えを行ったプレイヤーに対してラッキールート8aを用意し、そのラッキールート8aを通って導かれたボール40をカップ21の方向に跳ね返すガイド22aを配置することも可能である。このようなラッキーな結果が得られるルートや障害物は、各々のゴールエリア12に共通するものであっても良いし、各々のゴールエリア12によって異なるものであっても良い。
図7(a)に示すように、ゴールカップ21よりボール40が遠い順番に、プレイヤー3がボール40を打つ。ボール40のピックアップが禁止のルールにすることにより、ゴールエリア12において玉突きゲームが楽しめ、プレイヤーの立場が逆転することもある。また、カップ寄せの陣取り合戦としてのゲーム要素もある。そして、カップ21にボール40が入ると、ランプ25が点灯し、また、メロディーも流れる。
カップ21の口径は約12cm程度であり、図7(b)に示すように、その入り口には馬蹄型の縁21aが、初心者が攻める通路側15に開口が向くように取り付けられている。したがって、下方の通路から攻めてきたプレイヤーにはボールをカップ21に誘導する構造であるが、好スコアーを狙おうとして、上方から攻めてきた強打者には障壁となる。しかも、カップの中心を外れたボールは、一気に通路を転げ落ちるので、スコアーを大きく崩す要因になる。また、上述したように、玉突きしてボール40を落とすことも可能なので、体力格差を技術により解消することが可能となっている。
このように、ルーブは、競技場1が粗大化しない様、また老若男女の体力格差を補正するため、ボール40の飛距離は短く抑え、転がり性能を強調した独特のルールと施設構成になっている。そして、強打者が選択するであろうルートにはペナルティーエリア90にボール40を落とし込む側溝19が用意されており、強打者にはスリルと成功したときの快感を与え、それ以外のものには強打者を打ち負かす機会を与えるようになっている。
また、ゴール地点12に至る途中では、芝生や砂地の状況に応じて適宜に打ち進むようになっており、面白い中盤戦を演じることができる。ペナルティーエリア90からはマット60でティーアップして打てるので、一発逆転も可能ではあるが、ペナルティーエリア90からのルーフ乗せは近距離の打ち上げで難しく練習を要す。そして、人工芝の最終ステージであるゴールエリア12では、プレイヤー全員が揃って戦略と戦術を必要とする玉突きのようなゲームが開始される。そこにはパットを外すと一気に転落するわながあり、また、ボールのポジション取りを誤ると、他のプレイヤーによって蹴落とされる可能性がある。したがって、ボールの位置や打順、さらには相手のスコアーを考えたゲームプランが要求される。
ルーブの基本的なルールは非常に簡単である。全15項目で、わずか3つの制約しかない。その1つは、ボールに手足を触れないことである。スタート後はゴール迄、もし触れると1打と見做される。したがって、ピックアップやドロップは禁止であり、玉突きにより逆転を呼ぶことになる。2つめは、ゴールから遠い順に打つことである。なお、スタート時の打順は、現在の戦績が上位の者から打つことになる。遠近の判定が難しい場合は、譲るか又はジャンケンで決めればよい。3つめは、1ホールに6打数が限度ということである。第6打迄にゴールできぬ場合はプレー打切り、得点は0とする。空振りは打数に含めず、また、最下位者のみ第7打を特設打席より打てる特典などのルールを設定しても良い。
救済ルールも3つ用意されている。その1つは、スタート地点内であれば、試し打ちができることである、そのために試打用のネットが用意され、それに向けてウォームアップできる。また、ラッキーエリア13およびペナルティーエリア90においても同様である。2つめの救済は、打ちにくいボールは何時でもペナルティーエリア90に移動することができることである。したがって、ペナルティーエリア90に移動すれば、その他のペナルティーなしで特設マット上から打てる。ただし、花畑入りなどの第2打以降のボールに限る。3つめは、上述したように、6打目までにホールインできないときは、現戦績の最下位者(同点両者)に限り、第7打がゴール正面1mの特打席より打てることである。
採点方法は次の通りである。各ホール毎に、第1打でカップ21に入った場合を最高点の6点とし、打数が増加すると順に5〜0点に得点が減る。したがって、ゴール迄の打数が都度、採点表に記入され、得点が減点される。ただし、第7打目のゴールには2得点の恩恵を与える。したがって、第5打と同様に第7打インも2点となる。また、玉突きされてカップに入った場合は、そのときまでの打数で採点される。なお、玉突きされてカップに入らず移動したボールはその場から次を打つことになる。
罰則は次の通りであり、いずれも、−2を採点してホールアウトする。まず、プレイの遅延行為をした者、たとえば、打順確定後1分以上を経過したもの、あるいは、玉探しに3分以上を経過したものは減点される。また、他者のプレイを妨害した場合、たとえば、打者の2m内に立ち入ったり、他者のボールに無断で触れた場合は限定される。ただし、自球に10cm以内に接近しているボールは伴打ちすることができる。
審判は、打者以外のプレイヤーが審判員となり、交替してスコアーに記録する。また、オナーを審判長にして管理しても良い。さらには、審判資格を設定し、その資格を有するコーチャーがいる場合は、その人に任せることが望ましい。
対戦方法や相手は原則自由で有るが、通常はマッチプレーで、1対1のツインマッチと、三つ巴で戦うトリプルマッチが特に面白い。何れも、シングル戦、ダブル戦、又はシングル対ダブルの混合戦でも良く、従って、1人対1人、1人対2人、2人対2人、さらには、1人対1人対1人、1人対2人対2人の合計5人など、2〜6人が任意に対戦できる。また、2〜6人が、2個又は3個のボールで競うことも可能である。ペアーの場合は、第1打はホール毎交替したり、以降は交互に打つことも可能である。さらに、女性を含むペアーであればスコアを追加する特典を用意しても良い。多人数でストローク戦を争えば、短時間で総順位を決めることができる。
このようなルーブの競技場1は、図1に示したコース2がゴルフ場の様に1番ホールから6番ホール、あるいはそれ以上を順次移動するように配置することが可能である。競技場の構成は図1に限定されるものではない。複数のコース2をテニスの様に左右対面した状態で配置したり(コート型)、それらのコース2をローテーションしながらゲームを行う貸切タイプや、コース2がスタジアム内に配置された観戦タイプなどが考えられる。順次移動するように配置されたコースは、スキー場のゲレンデに作ることが可能であり、夏場のスキー場の利用方法として適している。一方、コート型やスタジアム式の観戦型のものは、観客席付の公式戦用グラウンドとして、あるいはホテル、ペンション等の貸切用プライベート用として適している。
ルーブは、上述したように、練習しなくても十分楽しめるが、慣れるに従って秘かに練習したく成る独特の奥行が有り、まして勝負の快感を味わえば自ずと練習の必要性に目覚め、その向上心が益々心身を健やかに導いてくれる。したがって、練習場あるいは練習機器を提供することも有用である。
図8に、コイン式の練習場であって、格安な打席料だけで打ち放題の練習が楽しめる練習場の構成を示してある。この練習場70は、スタート地点71と、そこから適当な距離に配置された疑似ルーフ72が設けられており、プレイヤー3は擬似ルーフ72を狙ってボールを打つことができる。また、ルーフ72からスタート地点までは傾斜面になっており、ボール回収溝73を介してボールは全自動集配球される。幅25mの練習場70で、10打席程度を用意することができる。
図9には、旅館やその他の室内施設において、1人〜数人で遊びながら、ルーブの基本であるパッティングや玉突き技を研くことができる室内練習装置の概要を示してある。この練習装置80では、打席81に立ち、体力に応じた素振りを2〜4回くり返すと、それを足元のセンサ82が検出してボール40が足元に自動供給される。そして、前方に用意されたカップ83に向かってボール40をクラブ50でパッティングし、カップ83に入ると得点が加算される。
図10に示すようにカップ83の手間に幅40cm程度の入り口87が設けられており、その中に、玉突き用のボール84がポール85に支持されて突き出ている。たとえば、玉突き用のボール84あるいはポール85に当ててボール40をホール83に入れるとポール85に連動したスイッチ86で検出して高得点(6点)が得られる。また、玉突き用ボール84の間には、ボール40が通過しても得点にならない領域88aや、通過すると3点が与えられる領域88bが用意されている。また、玉突きボール84に当たってもカップ83に入らない場合は1点のみ加算されるといったルールが設定されている。
以上に説明したように、ルーブはゴルフと同様にボールを打ったりパッティングしたりしながら進行するスポーツであるが、女性や高齢者にも馴染める様にボールは柔く大きく、クラブは1本だけ、またコースも短く優雅に工夫されており、誰もが気軽に参加できる。また、ルーブは、道具に費用はかからず、誰にでも手軽に楽しむことができる。さらに、ルールも到って簡単となっている。そして、ルーブの競技施設には、1つのコース当たり、腕力を誇るプレイヤーは力一杯の飛球も打ち放てる一方、力がなくても戦略と戦術で腕力に十分に対抗できる複数のルートが設定されている。したがって、プレイ内容は多彩で勝敗の行方も作戦次第である。すなわち、ルーブは、コース設計、用具およびルールにより、体力や能力の格差を絶妙に調整し、初心者にもハンディー無く勝利する機会がほぼ均等に与えられたゲームあるいはスポーツとなっている。したがって、屋外あるいは屋内で、ルーブをスポーツあるいはゲームとして、老若男女を問わずに楽しむことが可能である。
産業上の利用可能性
上記で説明した競技施設を用いて行うゲームは、体力や技術などに即して幾つかのルートあるいはプレイを選択できるスポーツであり、誰もが手軽に楽しむことができると共に満足し、快適に時間を過ごすことができる。したがって、新しい観光資源として利用することが可能であり、競技施設を中心とした遊園地を作ることが可能である。さらに、温泉などを中心とした既存のリゾート施設に新たな観光資源として加えることも可能である。特に、本発明の競技施設はスキー場のゲレンデと併用することが可能なので、スキー場を中心とするリゾートには、スキーのオフシーズンの観光資源として好適である。
【図面の簡単な説明】
図1は、ルーブの競技場の構成の一例を平面的に示す図である。
図2は、ルーブの競技場の構成の一例を立体的に示す図である。
図3は、ルーブに使用される用具の概要を示す図である。
図4は、クラブのヘッドの概要を示す図であり、図4(a)は斜視図、図4(b)は正面図、図4(c)は背面図、図4(d)は右側面図、図4(e)は左側面図、図4(f)は平面図、図4(g)は底面図、図4(h)はヘッドの垂直方向の断面図、図4(i)はヘッドの裏面側の断面図である。
図5は、ルーブのスタート地点などに使用されるマットの概要を示す図である。
図6は、ルーブのゴール地点の構成を示す図であり、図6(a)は側面図、図6(b)は地上の概略構成を示す図である。
図7は、ゴール地点におけるプレイを示す図である。
図8は、屋外練習場の一例を示す図である。
図9は、室内練習場の一例を示す図である。
図10は、図9に示す室内練習場のカップの近傍の構成を示す図であり、図10(a)は平面的な配置を示し、図10(b)は玉突きボールの概略構成を示してある。
本発明は、ボールをクラブで打つゲームおよびその競技施設に関するものである。
背景技術
様々な趣味や余興の中、スポーツは群を抜く健康的な遊びであり、体力と知力そして精神力のバランスの取れた向上は、万人の生き甲斐でもある。とかくスポーツは体力の向上のみが注目されるけれども、勝敗を競うことにより、禅の修業にも優る精神面の活性化や充実が顕著であり、夢中になればストレスの発散や心の平穏も得られる。
スポーツは、観戦もさることながら、やはり自らプレイをする処に本来の価値があり、特に異性等への健全なディスプレー(自己の存在を明かす行為)は生存の本能ゆえ、老若男女の無差別な参加による真剣勝負が望まれる。しかしながら、練習やハンディー無く、誰もが対等に闘える競技は皆無に等しい。そこで、本発明においては、老若男女の差別なくスポーツとして楽しみ、そして、真剣勝負できるゲームおよびそれに適した設備(施設)、さらに道具を提供することを目的としている。
さらに、本発明においては、花いっぱいの野原に肢体を躍らせ、親しい友と勝負を懸けて夢中にボールを追え、新鮮な空気や草木を相手に心身を癒すことも可能なスポーツとして楽しむことができるゲームおよびそれに適した設備および道具を提供することも目的としている。
さらに、本発明においては、体力自慢の青年は思い切り豪快に打ち放てる一方、腕力の乏しい婦人は繊細な技で、玉突き逆転の快感も味わえる、体力と知力のいずれに基づいても勝負できるゲームを提供することを目的としている。そして、その勝敗は、どちらが有利とも云えない究極の面白さを味わえるゲームに適した設備および道具を提供することも本発明の目的である。
さらに、雨天や炎天といった厳しい条件から女性や高齢者を優しく守るばかりか、可憐な花や樹木など自然と融和した感動プレイを、華麗に演出する夢舞台としても魅せることができるゲームに適した設備を提供することも本発明の目的である。
そして、夫婦および子供たち、さらには数世代の家族が、友人も入れて一同にスポーツとして楽しむことができるゲームに適した設備および道具を提供することも本発明の目的である。そして、家族や親戚、友人をはじめ学校、職場、町内会等々、酒宴に優る親睦や慰安の目玉として利用することができる設備を提供することも本発明の目的としている。
また、ルールやプレイ方法が簡単で、弱者や初心者にも即、勝利の可能性があるゲームであって、その反面、プレイ技術が上達する程に勝負の難しさを思い知らされ壁にも突き当たる、独特の不可思議なゲーム性も備えたスポーツに適した設備および道具を提供することも本発明の目的である。
発明の開示
このため、本発明においては、ROOB(ルーボあるいはルーブ)という新しいゲームを提供する。このROOBは、ルーフボールの略でもあり、ゴルフに似たスポーツではあるが、女性や高齢者にも馴染める様、ボールは柔く大きく、クラブは1本だけ、またコースも短く優雅に工夫されており、誰もが気軽に参加できる。また、ルールも到って簡単に設定されている。
まず、このゲームは、ボールをクラブで打つことにより進行するゲームであって、その競技施設は、最初にボールを打つスタート地点(スタートエリア)と、ボールを入れてゲームを終了するカップが設置されたゴール地点(ゴールエリア)とを有する。さらに、競技施設は、ゴールエリアを覆う第1の屋根であって、当該第1の屋根に到達したボールをゴールエリアに導く第1のルートを備えた第1の屋根を有する。
ルーフボールの由来は、名称通り要所の屋根が1つのポイントであり、ゴールエリアを第1の屋根で覆い、雨天や炎天から女性や高齢者のプレイヤーを優しく守るばかりか、その屋根を、ゲームを進める上での戦略的なターゲットの一つにしてゲームの面白さを高めている。そして、雨天や炎天下であっても、屋根に守られながら、女性や高齢者であっても可憐な花や樹木など自然と融和した感動的なプレイを楽しむことができる。この第1の屋根は感動的なプレイを華麗に演出する夢舞台としての機能も果たしている。
野外スポーツにとって屋根は開放感やプレイを阻害する邪魔な物であるが、その先入観を捨て、本発明においては、第1の屋根に到達したボールをゴールエリアに導く第1のルートを屋根に設けることにより、第1の屋根を狙い、シャフトの先端にヘッドが取り付けられたクラブによりボールを打つ工程(プレイ)を主役とするゲームを提供している。
さらに、ゴールエリアに限らず、スタートエリアなどのプレイヤーが滞在あるいは待機する時間が長い場所も屋根で覆うことにより、天候に左右されずにプレイを楽しむことが可能となる。
さらに、競技施設には、スタートエリアからボールを転がしながらゴールエリアに到達可能な第2のルートと、スタートエリアから障害物または障害地域を越して到達するゴールエリアの手前の中間エリアからゴールエリアに到達可能な第3のルートと、ゴールエリアを越したオーバーエリアからボールをゴールエリアに到達可能な第4のルートとを設けておくことが望ましい。本発明のゲームを、ゲームを開始する際に、第1の屋根を狙ってボールを打つプレイと、第2のルートを介してクラブによりボールを転がしながらゴールエリアを狙うプレイと、中間エリアを障害物または障害地域を越して狙ってボールを打つプレイと、オーバーエリアを狙ってボールを打つプレイとを選択可能なゲームとすることができる。
競技施設は第1のルートから第4のルートを備えているので、プレイヤーは、そのいずれかを選択することにより、体力、知力あるいは感性のいずれを用いても互角に勝負することができる。たとえば、オーバーエリアを狙えば、若者は力の限りボールを打つことができ、その場合は、ゴールエリアをカバーする第1の屋根は障害物となるであろう。飛距離が不足したり、打球の方向および距離の確実性が不足する場合は中間エリアを狙うことにより、対等に勝負できる。さらに、打力が不足する若年者や高齢者などにおいては、第2のルートを介してボールを運ぶことにより自慢の感性で勝負することができる。さらに、第1のルートがカップの近傍にボールを導くようにしておけば、第1の屋根を狙って成功したプレイヤーは報われる。したがって、年齢、体力あるいは技術に左右されることなく互角に勝負することができ、危険を冒して第1の屋根を狙う楽しみも得られる。
さらに、競技施設には、第1から第4のルートを外れたボールをゴールエリアからかえって離れた位置まで導く第5のルートを設けておくことも有効である。この、奈落と称される第5のルートを設けることにより、単に力任せに距離を稼ぐだけでは高得点は望めないルート設定となる。したがって、5才から100才の老若男女が随意に楽しめる簡易さと、腕力を誇る若者は力一杯の飛球も打ち放てる魅力と、プレイ内容の多彩さと、勝敗の行方が作戦次第で決定される戦略性とを全て備えたゲームを提供できる。その一方で、用具はクラブ一本とボールだけでよく、低コストで楽しむことができる。
さらに、ゴールエリアのカップのスタートエリア側を下り斜面とすることにより、飛距離を活かしてオーバーエリアからカップを狙うルートの難易度を上げることができる。また、ゴールエリアでは玉突きによる攻防を楽しむことができ、その結果、下り斜面をボールが転落して逆転となる要素も付加することができる。
したがって、ゴールエリアがスタートエリアより高くなるように競技施設は全体が傾斜していることが望ましい。たとえば、オフシーズンのスキーゲレンデなどは競技施設として適している。また、ゴールエリアおよびスタートエリアを高台とすることによっても標高差を確保できる。さらに、プレイする場所から競技施設を一望することが可能となり、プレイしながら自然を楽しみやすい。
本発明のゲームは、クラブ一本とボールだけで楽しむことが可能である。そのためには、競技用のクラブは、ボールを打つヘッドと、そのヘッドが一方の端に取り付けられ他方の端が手で把持可能なグリップとなっているシャフトとを備えたゴルフのクラブに似たものであるが、そのシャフトのヘッドとグリップとの間に錘(バランサー)を取り付け、力の弱い人でも容易に滑らかなスイングができるようにすることが望ましい。さらに、競技用のボールはゴム製の中空のボールであって、内部に、内容積のほぼ1/3程度の液体が封入されているものを用いることが望ましい。ゴムボールであればたとえ打球が当っても安全であり、強打しても極端に長い飛距離が出ない。その一方で、内部に液体を封入することにより、重量が増すので、打球感があり、適度な飛距離も確保できる。そして、落下したときのバウンド量は少なく、すばやく安定して転がる。したがって、本ゲームのボールとして最も優れている。そして、ボールに封入する液体をエチレングリコールなどを含んだ不凍液とすることにより、冬場でも安心して屋外のゲームを楽しむことができる。
また、柔らかいボールを打ったときの手応えが快音により聴覚でも得られるように、シャフトの先端に取り付けられるヘッドには、シャフトとの連結部からほぼ水平方向に延びた打球部を設け、この打球部に、当該打球部がボールにあたると音を出す機構(カスタネット)を内蔵することが望ましい。さらに、ヘッドの打球部の前方下側の面はゴルフのアイアンのように上方に傾け、スイングしてボールを打つとボールが軽く舞い上がるようにすると共に、この打球部の前方上側の面はほぼ水平方向に延びた半円柱状の突起とし、ティーアップして打つと芯に当てたときに十分な飛距離が出るようにすることが望ましい。その一方で、パッティングをすると前方上側の面にボールが抑えられてボールがスムーズに転がり、このヘッドを備えたクラブ一本で全てのシチュエーションに対応できるようにすることが望ましい。
本発明の競技施設は、屋外のスキー場のゲレンデなどに設定することが可能であり、緑の芝生とアンツーカーの通路が息を呑む美しさで迫るコース作りが可能である。そして、スタート地点に立てば、思わず爽快な気分になり、本格競技に特有な、プレイ開始時の緊張感も心地よく味わえる。さらに、ゴール地点の屋根が華麗に輝くので、ゴールに向けた緊張感も高まり、その一方で、その周囲に広がる周辺の植込や四季を彩るお花畑を眺めるだけでも、日頃の憂やストレスを解消でき、スポーツの好き嫌いに関わらずゲームを楽しむことができる。
発明を実施するための最良の形態
図1および図2に、本発明にかかるゲームを行うのに適した屋外の競技施設の概要を示してある。図1に示すように、この競技施設1は、1組のスタート地点(スタートエリア)11およびゴール地点(ゴールエリア)12を備えたコース2を複数備えている。これら複数のコース2は、隣接するコース2のゴールエリア12からスタートエリア11までの距離が近くなるようにアレンジされている。スタートエリア11から約45度の角度で最長60mの飛距離を確保しようとすると、1つのコース2を設定するために必要とされる広さは、たとえば、55m×88mであり、1つのコース2の占める面積は約4840平方メートルとなる。図1には、スタートエリア11からの距離を円の中に示してある。
このコース2は、スキー場の利用などを考えて傾斜用地に設定されており、図1においては横長の楕円の中にスタートエリア11の直前の谷を0cmとした概略の標高差(cm)を示してある。したがって、コース2においては、スタート台11に対しゴールステージ12が高く、ゴールステージ12に向けてボールを打ち放つことでゲームが開始される。
本例のコース2には、スタートエリア11から、ボールを入れてゲームを終了するカップが設置されたゴールエリア12に至る4つのルートが用意されている。ゲームをスタートするときにプレイヤーはいずれのルートでも選択できる。図2に示したプレイAは、カップ21が配置されたゴールエリア12を覆うルーフ(第1の屋根)20を狙い、ルーフ20に到達したボールをゴールエリア12に導く第1のルート5を利用する。したがって、プレイAでは、プレイヤー3がゴールエリア12を覆うルーフ20を狙ってクラブ50によりボール40を打つ。本来、野外のスポーツにとって屋根20は、開放感やプレイの障害となり、邪魔物のはずであるが、本発明においては、ルーフ20に到達したボール40をゴールエリア12に導くルートを設けることにより、ゴールエリア12をルーフ20で覆うことを可能とし、さらに、ルーフ20を狙ってボールを打つというプレイも可能にしている。そして、ゴールエリア12においては、ルーフ20の下でプレイができるので、炎天下や雨であってもゴール周りのプレイを楽しむことができる。
本例のコース2においては、ルーフ20は、カップ21を中心とする半径4m程度の半円形のゴールエリア12を覆うサイズであり、高さが3m程度のものである。ゴールエリア12とスタートエリア11との標高差が1.5m程度あるので、プレイAの到達目標となるルーフ20はスタートエリア11に対して標高差が約4.5mの位置にある。したがって、ルーフ20にボール40が到達するように打つためには、正確な方向性と距離を必要とするので、上級者あるいは一般男性向けであるルートおよびプレイである。
さらに、このプレイAでは、正確なショットが要求されるため、ルーフ20の上には風向きがわかるように旗28が取り付けられている。フワリと屋根20に落としたボール40は、第1のルート5となる樋を伝って人工芝のゴールステージ12に乗るスーパーショットとなる。しかしながら、ドライブが掛かった低軌道の強い打球や、屋根を乗り越えたり、屋根をはねてしまったボールは以下で説明する側溝19に入りペナルティーエリア90へ転落する。
プレイBは、スタートエリア11からボールを転がしながらゴールエリア12に到達するルート(第2のルート)14および15を使用してゴールエリア12を狙う。失敗が少なくボールを遠くに飛ばす必要がないので、初心者あるいは非力な高齢者のプレイヤー3が高得点をねらいやすいルートおよびプレイである。本例のコース2では、ルート14に沿ってスタート地点11から通路を転がすと、ボール40はラッキーエリア13へ到達して停止する。このスタート地点11からラッキーエリア13までのルート14は、約1.5mの高さを下り、約0.5mの高さを登る全長約28mの舗装路となっており、さらに、路肩がガイド構造になっているので失敗は少ない。ラッキーエリア13からゴール地点12までのルート15は、高さ約2mの緩やかな上り坂で距離が23m程度の直線ルートとなっている。ルート15の中段には平坦部も在り、打ちやすいルートとなっている。したがって、プレイBを選択してルート14および15を通ると、2打でゴール地点12のカップ21にボール40を入れることができる可能性もある。
プレイCは、ゴールエリア12の手前の中間エリア16からゴールエリア12に到達するルート(第3のルート)6を利用する。このため、プレイCは、スタートエリア11から障害物または障害地域を越して中間エリア16を狙ってクラブ50でボール40を打ち、その後、ゴールエリア12に対し手前(スタートエリア11の側)からボール40を打つ。谷越えなどの小飛球が要求されるが、中間地点(中間エリア)16は比較的面積の広いフェアーウェイであり、下からゴール地点12のカップを狙えるコースなので、中級者あるいは女性のプレイヤー3が高得点をねらいやすいルートおよびプレイである。図1に示したコース2では、スタート地点11の直前(ゴールエリア12の側)の百花谷17が足下1.5m程度の窪地の障害地域になっており、約20mの谷越え飛球が必要となる。この程度の飛球は、女性や高齢者でも馴れれば軽く打てるものである。
プレイDは、ゴール地点12を越したオーバーエリア18からボールをゴールエリア12に到達するルート(第4のルート)8を利用する。このため、プレイDは、スタートエリア11において、オーバーエリア18を狙ってクラブ50でボール40を打つ。強打者あるいは一発屋のプレイヤー3に向いたルートおよびプレイである。絶妙な折返しのガイド路8に乗れば、ホールインワンやイーグル(2打上がり)の可能性も高い。しかしながら、土手にはダイレクト又はワンバウンドで達しない場合や、ガイド路8から外れた場合は、ガイド路8と隣接して設けられた側溝19に入り、ペナルティーエリア90まで落ちる危険も伴う。
コース2は、上述したプレイA〜Dで利用する4種類のコースに加え、第5のルート(プレイF)として、上記の第1から第4のルートを外れたボールをゴールエリア12から離れた奈落と称される位置(ペナルティーエリア)90に導くルート(第5のルート)19を備えている。ペナルティーエリア90は、コース2の最も低い位置にある。ペナルティーエリア90からは直にルーフ20を狙うことも可能であり、あるいは中間の芝生31を介してボール40を打ち上げたり、ボールを転がすルート15を介してゴールエリア12に到達することも可能である。このペナルティーエリア90へのルート19は、第4のルート8の近傍やゴールエリア12の近傍に設けられており、プレイAあるいはDを選択したプレイヤー3は、方向が狂ったり、高さが低い場合は、ペナルティーエリア90にボールが転落しやすく、一歩間違うと苦戦に陥る可能性が高い。したがって、プレイBを選択してゴール手前の芝生の中間地点16を狙った攻め、また、急がば回れのプレイAを選択して第2のルート14および15を転がしてラッキーエリア13を経由してゴール地点12を目指せば、技術により、腕力などとは関係なく高スコアを得ることができる。このため、老若男女を問わず、ほぼ同じ条件でゲームを楽しむことが可能となる。
また、ゴールステージ12を外れた(ペナルティーエリア90への側溝19の反対側に)強い打球は、バンカー32に入る。ここからのゴール狙いは難しく、打ち過ぎるとボールはステージ12を越えて芝地31や奈落90に転落することになり苦戦する要因となる。
この競技施設1は、夏場のスキー場に設置することが可能であり、スタート地点11に立つと、眼下にお花畑17が広がり、中段の芝地31が広がり、その上部にはゴール地点12に、ルーフ20が付いたゴールステージが華麗にそびえたつ景色を楽しむことができる。また、僅か55m×44mの狭いグラウンドなれど、傾斜地を巧みに利用した折り返しの反復活用で、体力に自信が有れば広大な距離感や運動量も楽しめる。さらに、フェアーグランドは、そのグランド全体の1/3程度なので、その周辺の空き地はツツジやバラの花で埋め尽くすことが可能であり、例えスポーツ嫌いな人でも華麗な雰囲気と穏やかなゆとりに惹き込まれる。たとえば、コース2の境界にはつつじ95a、桜95bおよびバラ95cが植えられ、施設1の境界には白樺95d、百日紅95e、さらには欅95fなどの落葉樹が植えられている。スタートエリア11の周囲には紫陽花95gなどの草花が植えられ、和庭95hや洋庭95iも配置されている。
そして、ゴールエリア12とスタートエリア11にはルーフ20および29がそれぞれ用意されているので、雨天や炎天下でもゲームを楽しむことが可能である。さらに、スタートエリア11とゴールエリア12は、周囲より1mから1.5m程度高い高台あるいは斜面となっているので、周囲の風景を楽しみやすい環境となっている。また、スタートエリア11には、試打兼用の防護ネット96aやパター練習用マット96b、ベンチ96c、テーブルなどをコースの周囲の空いた空間に設置することが可能であり、練習しながら、お喋りをしながら、あるいは食事などを楽しみながら和気藹々としたプレイを楽しむことができる。
図3に、ゲームを行うための道具を示してある。このルーブというゲームは、図3(a)に示す一本の棒(クラブ)50を用い、図3(b)に示すボール40を飛ばしたり、或いは転がして、如何に少ない打数でゴール地点に設けられた穴(ホールあるいはカップ)に入れるかを競う単純明解なスポーツである。しかしながら、上達する程にプレイ技法は多様で奥も深い。
まず、クラブ50は、一本でティーショットからパッティングまでが行われる。このため、力まず素直に振り抜けばボールは軽く舞い上がり、一方、芯を外すとボールが歪み飛ばない。したがって、このクラブ50は、腕力の乏しい女性などのプレイヤーでも軽く飛ばすことができる一方、飛距離を狙う強打者のプレイヤーであっても、芯を外すとボールが歪み飛ばない。このため、クラブ50によりボール40を打つためにはある程度の練習が要り、さらに、スタートからゴール迄、常に背筋も伸び自然体で優雅な打撃姿勢を保つことが望ましい。さらに、このクラブ50は、微弱なパットの時でも、相手がゴム毬にも関らず手応え良く快音も発するという特徴を備えている。
クラブ50は、ボールを打つヘッド51と、そのヘッド51が一方の端に取り付けられ、他方の端が手で把持可能なグリップ52となっているシャフト53とを備えている。さらに、スイングを滑らかにして打撃の快感を高め、バンカーにも対応でき、ゴールエリア12においてはパッティングや玉突きをスムーズに楽しめるようにするため、カーボンシャフト53の中間部には錘となる重心バランサー54が設けられている。シャフト53の中間にバランサー54を取り付けることにより、重心が手元(グリップ)52に近くなるのでスイングが安定し、その一方で、クラブとして十分なシャフト53の長さを確保できるので様々な場面で使いやすいクラブ50となる。本例のバランサー54は、シャフト53より若干太い円柱状で、独特の美観を発揮している。このバランサー54には様々な模様を付したり、クラブ50の名称や製造メーカの名前などを付すことができる。
図4(a)から(g)に、クラブ50のヘッド51を拡大して示してある。このヘッド51は、ゴルフクラブのアイアンのヘッドと同様に、シャフト53の先端に取り付けられる連結部55と、この連結部55からほぼ水平方向に延びた打球部56を有している。そして、打球部56の前方下側の面56aはゴルフクラブのアイアンのヘッドのように上方に傾いている。一方、打球部56の前方上側の面56bはほぼ水平方向に延びた半円柱状の突起になっている。したがって、クラブ50をスイングしたときに、前方下側の面56aでボール40を捉えると、アイアンでボールを打ったようにボール40は軽く弧を描いて飛ばすことができる。一方、スイングしたときに前方上側の面56bでボール40を捉えるとバッドでボールを打ったように比較的低い打球で遠くまで飛ばすことができる。
さらに、前方上側の面56bは、水平方向の中心部分56cが周囲の部分56dより凹んだ形状になっており、ボール40をヒットしたときに中心56cから外れた場合でも、ボール40の飛んでいく方向が大きくはずれないようになっている。また、パッティングしたり、ボールを意図的に転がそうとするときは、ボール40をヘッド51で打ったときに突起部56bによりボール40が上方に上がるのが抑えられるので、スムーズにボール40を転がすことができる。その際も、前面上側56bは、その中心が凹となるように形成されているので、方向性が良い。
また、このヘッド51は、この打球部56の裏面58の側に、打球部56がボールにあたると音を出す機構59が内蔵されている。図4(h)および(i)に示すように、ヘッド51の裏面側には、連結部55から先端に向かって延びたバネ59aで支持された打音部材59bが内蔵されており、ヘッド51が動いてボールにあたると、打音部材59bがヘッド51の前面の部材56fに当り、音がでる。バネ59aは剛性の高いピアノ線を垂直方向に波形に曲げて形成しており、上下方向(垂直方向)には剛性が高く、水平方向には柔らかい構成としている。これにより、上下にヘッド51を動かしても音は発生せず、前後に動かしてボールをヒッティングしたり、パッティングすると音が出力される構成となっている。
したがって、本例のクラブ50は、持ち歩きの軽便さと、ステータスを刺激する華麗なスタイルや格調の高いデザインとを備えている。また、クラブ50は、バランサー54を設けることによりスムーズな手応えでスイングでき、さらに、ゴム製のボール40を撃ったときに「カン」という打撃音が得られるものとなっている。
図3(b)に示したボール40は、軟式テニスボールに類似の大きさと柔らかさを備えており、ただし、内部に液体41を注入することにより、重量は約3倍程度にしている。このボール40は、老若男女の混合戦に配慮し、例え打球が身体に当っても安全な柔らかさと、転がりや飛球の姿が優美で、またボールの行方も見え易い最適の大きさ(直径約60mm)と、華麗に高々打ち放つ快感を得られ、さらに、爽快に通路を転がす手応えも良い重さ(約120g)と、玉突き攻防を鮮やかに彩り、自他球判別も明瞭なカラーボール(たとえば4色)の美しさとを備えている。そして、ゴールエリア12においては、ボールの静止特性が重要となるので、軽くて、起き上がりこぶし状の安定感を得るために中空の球に1/3あるいは若干それより多い液体41を封入している。液体41は冬季あるいはその前後でのプレイを考えるとエチレングリコールなどの不凍液であることが望ましい。
したがって、このボールは、ゴルフボールよりは大きく重く、ゲートボールあるいはマレットボールよりは小さく軽いものであり、ゴルフボールと同様に飛ばす楽しみと、ゲートボールあるいはマレットボールと同様に転がす楽しみとが得られるようになっている。
ゲームは、ボール40をクラブ50で打つことにより進行するので、ゲームを行っている最中の持ち物はクラブ1本となる。したがって、図3(c)に示すようなスコアボードカート45にボール40とクラブ50を入れて、スコアーをつけながらプレイヤー一人でも気軽にゲームを続けることができる。スコアボードカート45にはスコアー表46が設置されており、プレイ毎にプレイする組の全員で一枚を共有し、審判または他の打者が記入する。このため、スコアー表46には各自のプレイは一打毎、簡便に一括記録でき、現時の得点が比較表示される。したがって、自他のスコアー比較で、戦況は一目瞭然であり、攻めと守りの適切な判断が勝敗を分けることになる。また、持運びが軽便で見易く、スタンド式のカート45には、ルール説明47なども付いている。さらに、スコアボードカート45は、クラブや上着、カメラ、化粧バック等も併載できる籠48やハンガー49が用意されている。
図5(a)に、スタートエリア11、ラッキーエリア13およびペナルティーエリア90の地獄谷の3ケ所に配備されている打撃用のマット60を示してある。このマット60はボール40をティーアップするためのものであり、マット60には、たわし状に、多数の細い棒または硬い毛のような部材がほぼ垂直に伸びた状態となるように取り付けられた(植毛された)台61が設けられており、その台61の上端にボール40を置くことができる。したがって、図5(b)に示すように、台61でティーアップした状態のボール40をクラブ50でヒットすると、ヘッド51のバットの表面のように突き出た上面上部56bによりボール40を打つことができ、ボールを容易に打ち上げることができる。もちろん、これらの地点であっても、マット60でボールをティーアップする必要はなく、小飛球で目前の障害を越えても良く、また、ボールを転がして通路を進んでも良い。
図6(a)および(b)に、ゴールエリア12の構成を示し、図7(a)に、ゴール地点12でプレイしている様子を示してある。ゴールエリア12は、ボール40を入れることによりゲームが終了するカップ21が地上にあり、その上をルーフ20が覆っている。このため、ゴールエリア12は華麗な屋根20で覆われ、ベンチを付けることも可能なので、雨天や炎天であっても快適にプレイできる。ルーフ20は適当な傾斜が設けてあり、ルーフ20に乗ったボール40は樋22などの適当な部材により形成された第1のルート5を通って地上のカップ21の近傍に導かれる。また、ルーフ20にはランプ25が取り付けられており、カップ21にボール40が入ると点灯し、スタート地点11にいる後続のプレイヤーに進行状況を知らせるようになっている。
ゴールエリア12の地上部分23は、6m×3m程度の台形状に人工芝が敷かれたエリア(パッティングエリア)であり、そのパッティングエリア23のスタートエリア11の側(ステージ先端部)にゴールカップ21が設けてある。カップ21のさらに手前、すなわち、スタート地点11の側は舗装あるいは樹脂床の下り斜面24となっており、打ち損じたり、または玉突きされたボール40は一気に下方の平な芝地31まで転落する。各々のプレイヤーのボール40は、黄色Y、白Wあるいは赤Rなどのように色分けされたり、模様で判別できるようになっており、図6(b)に示すように、カップ21から最も遠い白ボールWを打って、カップ21に最も近い黄色ボールYに当て、黄色ボールYを斜面24から下に落とすことも可能である。あるいは、赤ボールRをカップ21に向けて打ったときに黄色ボールYが赤ボールRにより押されてカップ21に入ってしまい、赤ボールRのプレイヤーはパッティングをしないで済むという事態も発生する。
ルーフ越えを行ったプレイヤーに対してラッキールート8aを用意し、そのラッキールート8aを通って導かれたボール40をカップ21の方向に跳ね返すガイド22aを配置することも可能である。このようなラッキーな結果が得られるルートや障害物は、各々のゴールエリア12に共通するものであっても良いし、各々のゴールエリア12によって異なるものであっても良い。
図7(a)に示すように、ゴールカップ21よりボール40が遠い順番に、プレイヤー3がボール40を打つ。ボール40のピックアップが禁止のルールにすることにより、ゴールエリア12において玉突きゲームが楽しめ、プレイヤーの立場が逆転することもある。また、カップ寄せの陣取り合戦としてのゲーム要素もある。そして、カップ21にボール40が入ると、ランプ25が点灯し、また、メロディーも流れる。
カップ21の口径は約12cm程度であり、図7(b)に示すように、その入り口には馬蹄型の縁21aが、初心者が攻める通路側15に開口が向くように取り付けられている。したがって、下方の通路から攻めてきたプレイヤーにはボールをカップ21に誘導する構造であるが、好スコアーを狙おうとして、上方から攻めてきた強打者には障壁となる。しかも、カップの中心を外れたボールは、一気に通路を転げ落ちるので、スコアーを大きく崩す要因になる。また、上述したように、玉突きしてボール40を落とすことも可能なので、体力格差を技術により解消することが可能となっている。
このように、ルーブは、競技場1が粗大化しない様、また老若男女の体力格差を補正するため、ボール40の飛距離は短く抑え、転がり性能を強調した独特のルールと施設構成になっている。そして、強打者が選択するであろうルートにはペナルティーエリア90にボール40を落とし込む側溝19が用意されており、強打者にはスリルと成功したときの快感を与え、それ以外のものには強打者を打ち負かす機会を与えるようになっている。
また、ゴール地点12に至る途中では、芝生や砂地の状況に応じて適宜に打ち進むようになっており、面白い中盤戦を演じることができる。ペナルティーエリア90からはマット60でティーアップして打てるので、一発逆転も可能ではあるが、ペナルティーエリア90からのルーフ乗せは近距離の打ち上げで難しく練習を要す。そして、人工芝の最終ステージであるゴールエリア12では、プレイヤー全員が揃って戦略と戦術を必要とする玉突きのようなゲームが開始される。そこにはパットを外すと一気に転落するわながあり、また、ボールのポジション取りを誤ると、他のプレイヤーによって蹴落とされる可能性がある。したがって、ボールの位置や打順、さらには相手のスコアーを考えたゲームプランが要求される。
ルーブの基本的なルールは非常に簡単である。全15項目で、わずか3つの制約しかない。その1つは、ボールに手足を触れないことである。スタート後はゴール迄、もし触れると1打と見做される。したがって、ピックアップやドロップは禁止であり、玉突きにより逆転を呼ぶことになる。2つめは、ゴールから遠い順に打つことである。なお、スタート時の打順は、現在の戦績が上位の者から打つことになる。遠近の判定が難しい場合は、譲るか又はジャンケンで決めればよい。3つめは、1ホールに6打数が限度ということである。第6打迄にゴールできぬ場合はプレー打切り、得点は0とする。空振りは打数に含めず、また、最下位者のみ第7打を特設打席より打てる特典などのルールを設定しても良い。
救済ルールも3つ用意されている。その1つは、スタート地点内であれば、試し打ちができることである、そのために試打用のネットが用意され、それに向けてウォームアップできる。また、ラッキーエリア13およびペナルティーエリア90においても同様である。2つめの救済は、打ちにくいボールは何時でもペナルティーエリア90に移動することができることである。したがって、ペナルティーエリア90に移動すれば、その他のペナルティーなしで特設マット上から打てる。ただし、花畑入りなどの第2打以降のボールに限る。3つめは、上述したように、6打目までにホールインできないときは、現戦績の最下位者(同点両者)に限り、第7打がゴール正面1mの特打席より打てることである。
採点方法は次の通りである。各ホール毎に、第1打でカップ21に入った場合を最高点の6点とし、打数が増加すると順に5〜0点に得点が減る。したがって、ゴール迄の打数が都度、採点表に記入され、得点が減点される。ただし、第7打目のゴールには2得点の恩恵を与える。したがって、第5打と同様に第7打インも2点となる。また、玉突きされてカップに入った場合は、そのときまでの打数で採点される。なお、玉突きされてカップに入らず移動したボールはその場から次を打つことになる。
罰則は次の通りであり、いずれも、−2を採点してホールアウトする。まず、プレイの遅延行為をした者、たとえば、打順確定後1分以上を経過したもの、あるいは、玉探しに3分以上を経過したものは減点される。また、他者のプレイを妨害した場合、たとえば、打者の2m内に立ち入ったり、他者のボールに無断で触れた場合は限定される。ただし、自球に10cm以内に接近しているボールは伴打ちすることができる。
審判は、打者以外のプレイヤーが審判員となり、交替してスコアーに記録する。また、オナーを審判長にして管理しても良い。さらには、審判資格を設定し、その資格を有するコーチャーがいる場合は、その人に任せることが望ましい。
対戦方法や相手は原則自由で有るが、通常はマッチプレーで、1対1のツインマッチと、三つ巴で戦うトリプルマッチが特に面白い。何れも、シングル戦、ダブル戦、又はシングル対ダブルの混合戦でも良く、従って、1人対1人、1人対2人、2人対2人、さらには、1人対1人対1人、1人対2人対2人の合計5人など、2〜6人が任意に対戦できる。また、2〜6人が、2個又は3個のボールで競うことも可能である。ペアーの場合は、第1打はホール毎交替したり、以降は交互に打つことも可能である。さらに、女性を含むペアーであればスコアを追加する特典を用意しても良い。多人数でストローク戦を争えば、短時間で総順位を決めることができる。
このようなルーブの競技場1は、図1に示したコース2がゴルフ場の様に1番ホールから6番ホール、あるいはそれ以上を順次移動するように配置することが可能である。競技場の構成は図1に限定されるものではない。複数のコース2をテニスの様に左右対面した状態で配置したり(コート型)、それらのコース2をローテーションしながらゲームを行う貸切タイプや、コース2がスタジアム内に配置された観戦タイプなどが考えられる。順次移動するように配置されたコースは、スキー場のゲレンデに作ることが可能であり、夏場のスキー場の利用方法として適している。一方、コート型やスタジアム式の観戦型のものは、観客席付の公式戦用グラウンドとして、あるいはホテル、ペンション等の貸切用プライベート用として適している。
ルーブは、上述したように、練習しなくても十分楽しめるが、慣れるに従って秘かに練習したく成る独特の奥行が有り、まして勝負の快感を味わえば自ずと練習の必要性に目覚め、その向上心が益々心身を健やかに導いてくれる。したがって、練習場あるいは練習機器を提供することも有用である。
図8に、コイン式の練習場であって、格安な打席料だけで打ち放題の練習が楽しめる練習場の構成を示してある。この練習場70は、スタート地点71と、そこから適当な距離に配置された疑似ルーフ72が設けられており、プレイヤー3は擬似ルーフ72を狙ってボールを打つことができる。また、ルーフ72からスタート地点までは傾斜面になっており、ボール回収溝73を介してボールは全自動集配球される。幅25mの練習場70で、10打席程度を用意することができる。
図9には、旅館やその他の室内施設において、1人〜数人で遊びながら、ルーブの基本であるパッティングや玉突き技を研くことができる室内練習装置の概要を示してある。この練習装置80では、打席81に立ち、体力に応じた素振りを2〜4回くり返すと、それを足元のセンサ82が検出してボール40が足元に自動供給される。そして、前方に用意されたカップ83に向かってボール40をクラブ50でパッティングし、カップ83に入ると得点が加算される。
図10に示すようにカップ83の手間に幅40cm程度の入り口87が設けられており、その中に、玉突き用のボール84がポール85に支持されて突き出ている。たとえば、玉突き用のボール84あるいはポール85に当ててボール40をホール83に入れるとポール85に連動したスイッチ86で検出して高得点(6点)が得られる。また、玉突き用ボール84の間には、ボール40が通過しても得点にならない領域88aや、通過すると3点が与えられる領域88bが用意されている。また、玉突きボール84に当たってもカップ83に入らない場合は1点のみ加算されるといったルールが設定されている。
以上に説明したように、ルーブはゴルフと同様にボールを打ったりパッティングしたりしながら進行するスポーツであるが、女性や高齢者にも馴染める様にボールは柔く大きく、クラブは1本だけ、またコースも短く優雅に工夫されており、誰もが気軽に参加できる。また、ルーブは、道具に費用はかからず、誰にでも手軽に楽しむことができる。さらに、ルールも到って簡単となっている。そして、ルーブの競技施設には、1つのコース当たり、腕力を誇るプレイヤーは力一杯の飛球も打ち放てる一方、力がなくても戦略と戦術で腕力に十分に対抗できる複数のルートが設定されている。したがって、プレイ内容は多彩で勝敗の行方も作戦次第である。すなわち、ルーブは、コース設計、用具およびルールにより、体力や能力の格差を絶妙に調整し、初心者にもハンディー無く勝利する機会がほぼ均等に与えられたゲームあるいはスポーツとなっている。したがって、屋外あるいは屋内で、ルーブをスポーツあるいはゲームとして、老若男女を問わずに楽しむことが可能である。
産業上の利用可能性
上記で説明した競技施設を用いて行うゲームは、体力や技術などに即して幾つかのルートあるいはプレイを選択できるスポーツであり、誰もが手軽に楽しむことができると共に満足し、快適に時間を過ごすことができる。したがって、新しい観光資源として利用することが可能であり、競技施設を中心とした遊園地を作ることが可能である。さらに、温泉などを中心とした既存のリゾート施設に新たな観光資源として加えることも可能である。特に、本発明の競技施設はスキー場のゲレンデと併用することが可能なので、スキー場を中心とするリゾートには、スキーのオフシーズンの観光資源として好適である。
【図面の簡単な説明】
図1は、ルーブの競技場の構成の一例を平面的に示す図である。
図2は、ルーブの競技場の構成の一例を立体的に示す図である。
図3は、ルーブに使用される用具の概要を示す図である。
図4は、クラブのヘッドの概要を示す図であり、図4(a)は斜視図、図4(b)は正面図、図4(c)は背面図、図4(d)は右側面図、図4(e)は左側面図、図4(f)は平面図、図4(g)は底面図、図4(h)はヘッドの垂直方向の断面図、図4(i)はヘッドの裏面側の断面図である。
図5は、ルーブのスタート地点などに使用されるマットの概要を示す図である。
図6は、ルーブのゴール地点の構成を示す図であり、図6(a)は側面図、図6(b)は地上の概略構成を示す図である。
図7は、ゴール地点におけるプレイを示す図である。
図8は、屋外練習場の一例を示す図である。
図9は、室内練習場の一例を示す図である。
図10は、図9に示す室内練習場のカップの近傍の構成を示す図であり、図10(a)は平面的な配置を示し、図10(b)は玉突きボールの概略構成を示してある。
Claims (17)
- ボールをクラブで打つことにより進行するゲームの競技施設であって、
最初に前記ボールを打つスタートエリアと、
前記ボールを入れてゲームを終了するカップが設置されたゴールエリアと、
前記ゴールエリアを覆う第1の屋根であって、当該第1の屋根に到達した前記ボールを前記ゴールエリアに導く第1のルートを備えた第1の屋根とを有する競技施設。 - 前記スタートエリアを覆う第2の屋根を有する請求項1の競技施設。
- 前記スタートエリアから前記ボールを転がしながら前記ゴールエリアに到達可能な第2のルートと、
前記スタートエリアから障害物または障害地域を越して到達する前記ゴールエリアの手前の中間エリアから前記ゴールエリアに到達可能な第3のルートと、
前記ゴールエリアを越したオーバーエリアから前記ボールを前記ゴールエリアに到達可能な第4のルートとを有する請求項1の競技施設。 - 前記第1から第4のルートを外れた前記ボールを前記ゴールエリアから離れた位置まで導く第5のルートを有する請求項3の競技施設。
- 前記第1のルートは前記カップの近傍に前記ボールを導く請求項3の競技施設。
- 前記ゴールエリアの前記カップの前記スタートエリア側は下り斜面になっている請求項1の競技施設。
- 前記ゴールエリアが前記スタートエリアより高くなるように全体が傾斜している請求項1の競技施設。
- 前記ゴールエリアおよび前記スタートエリアが高台になっている請求項1の競技施設。
- ボールをクラブで打つことにより進行するゲームをプレイする方法であって、
前記ボールを入れてゲームを終了するカップが設置されたゴールエリアを覆う第1の屋根であって、当該第1の屋根に到達した前記ボールを前記ゴールエリアに導く第1のルートを備えた第1の屋根を狙い、シャフトの先端にヘッドが取り付けられたクラブにより前記ボールを打つ工程を有するプレイ方法。 - スタートエリアからクラブによりボールを打つことにより開始されるゲームであって、
前記ボールを入れてゲームを終了するカップが設置されたゴールエリアを覆う第1の屋根であって、当該第1の屋根に到達した前記ボールを前記ゴールエリアに導く第1のルートを備えた第1の屋根を狙って前記ボールを打つプレイと、
前記ボールを転がしながら前記ゴールエリアに到達可能な第2のルートを介して前記クラブによりボールを転がしながら前記ゴールエリアを狙うプレイと、
前記ゴールエリアに手前から到達可能な中間エリアを障害物または障害地域を越して狙って前記ボールを打つプレイと、
前記ゴールエリアを越してから前記ゴールエリアに到達可能なオーバーエリアを狙って前記ボールを打つプレイとを選択可能なゲーム。 - ボールを打つヘッドと、そのヘッドが一方の端に取り付けられ他方の端が手で把持可能なグリップとなっているシャフトと、そのシャフトのヘッドとグリップとの間に取り付けられた錘とを有する競技用のクラブ。
- 前記ヘッドは、前記シャフトとの連結部からほぼ水平方向に延びた打球部を備えており、この打球部に、当該打球部がボールにあたると音を出す機構が内蔵されている請求項11のクラブ。
- 前記ヘッドは、前記シャフトとの連結部からほぼ水平方向に延びた打球部を備えており、この打球部の前方下側の面は上方に傾き、この打球部の前方上側の面はほぼ水平方向に延びた半円柱状の突起になっている請求項11のクラブ。
- シャフトの先端に取り付けられるヘッドであって、前記シャフトとの連結部からほぼ水平方向に延びた打球部を有し、この打球部に、当該打球部がボールにあたると音を出す機構が内蔵されているヘッド。
- シャフトの先端に取り付けられるヘッドであって、前記シャフトとの連結部からほぼ水平方向に延びた打球部を有し、この打球部の前方下側の面は上方に傾いており、この打球部の前方上側の面はほぼ水平方向に延びた半円柱状の突起になっているヘッド。
- ゴム製の中空のボールであって、内部に、内容積のほぼ1/3程度の液体が封入されているボール。
- 前記液体は不凍液である請求項16のボール。
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2002
- 2002-11-08 JP JP2003541577A patent/JPWO2003039689A1/ja active Pending
- 2002-11-08 WO PCT/JP2002/011643 patent/WO2003039689A1/ja active Application Filing
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Publication number | Publication date |
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WO2003039689A1 (fr) | 2003-05-15 |
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