JPWO2003009146A1 - 情報端末利用者の位置情報取得装置および取得方法 - Google Patents
情報端末利用者の位置情報取得装置および取得方法 Download PDFInfo
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Abstract
キャリアや端末毎に異なる位置情報の各種通知方式に対応して、情報端末の利用者の位置情報を取得可能とし、サービス提供者が利用者位置情報の管理を行うことなく、位置情報に基づくサービスを提供できるようにする。情報端末利用者位置情報取得装置1は、利用者の所有する情報端末から送られるデータによって情報端末の種類を判別する端末判別手段2と、その判別結果に対応して、情報端末から送られるデータから利用者の位置情報を抽出する位置情報抽出手段3とを備える。
Description
技術分野
本発明は無線通信や、インターネット通信などの広範囲な通信の分野に係り、更に詳しくは様々な情報端末を利用する利用者の位置情報を取得して、その位置情報を用いたサービスを可能とさせるシステムに関する。
背景技術
インターネットなどの利用の拡大につれて、パーソナルコンピュータ(PC)を始めとして、携帯電話、モバイルPC、PDA(パーソナルディジタルアシスタント)、車載機の情報端末など、インターネットに接続できる情報端末が数多く登場してきている。
更に無線通信キャリア(通信会社)の規模拡大や、Bluetoothのようにローカルな無線通信などの通信技術の多様化が進み、利用者はPCのように固定した位置でインターネットを利用したサービスを受けるだけでなく、移動しながらもサービスを受けるような形式に変化しつつある。
そこで無線通信キャリアや、インターネットプロバイダのようなサービス提供者は利用者に対して位置情報を活用した付加価値の高いサービスを提供するシステムを構築するようになってきた。
図20はそのように位置情報を利用してサービスを行うための従来例のシステム構成ブロック図である。同図においてシステムは情報端末110、サービス提供者側のプログラム111、情報端末110の位置を例えば定期的に取得するための位置サービス用サーバ112、プログラム111を支援するプログラム支援機能113から構成されている。
そしてプログラム111と情報端末110とは通信路114によって結ばれ、例えばコンテンツの提供などのサービスがこの通信路によって提供される。
情報端末110と位置サービス用サーバ112の内部の位置サービス機能120とは、通信路115によって接続される。またプログラム111と位置サービス機能120との間は通信路116によって接続され、プログラム111は必要に応じてこの通信路を経由して、情報端末110の位置を位置サービス機能120に問い合わせることができる。
またプログラム111は、位置サービス機能120からプログラム支援機能113の内部のゾーン管理機能121への通信路117を経由して送られる情報端末110の位置情報を、インタフェース122および通信路118を経由して取得することもできる。
次に移動端末に有効な情報を提供したり、利用者の位置に対応する情報を提供する従来技術として、次のような文献がある。
文献1)特開平 9−257501 総合案内システム
文献2)特開平11−252121 位置依存情報提供システム
文献1には、ネットワークに接続された各種情報提供サーバから移動時に有効な情報を収集して移動端末に送るナビゲーションサーバが開示されている。
また文献2には、例えば展示会場で移動する見学者の位置に適する情報を提供するシステムが開示されている。
しかしながらこのような文献や従来例のシステム(図20)では、システムが特定の通信キャリアの通信方式に限定され、特定のキャリアや通信端末の通信方式でしか位置情報を取得できず、サービス提供者側はキャリアや情報端末の限定を受けずにサービスを提供することができないという問題点があった。
また従来例のシステムでは、サービス提供者は、サービスの提供をしたい時に利用者の位置情報を毎回問い合わせなければならず、利用者の位置情報の管理が煩雑であるという問題点があった。
本発明の目的は、キャリアや端末毎に異なる位置情報の各種通知方式に対応して、情報端末を所有する利用者の位置情報を取得できる位置情報取得装置を提供することであり、またサービス提供者が利用者の位置情報を毎回問い合わせなくても、位置情報に基づいたサービスを提供することができるシステムを提供することであり、更に利用者のシステムに対する登録への課金、および位置情報に基づくサービス提供者と利用者の間の通信への課金を可能とすることである。
発明の開示
本発明の情報端末利用者位置情報取得装置1は、位置情報の通信方式が異なる複数種類の情報端末の利用者の位置情報を取得する装置であり、図1の原理構成ブロック図に示すように、端末判別手段2と、位置情報抽出手段3とを備える。
端末判別手段2は利用者の所有する情報端末から送られるデータによってその情報端末の種類を判別するものであり、位置情報抽出手段3はその判別結果に対応して、情報端末から送られるデータからその利用者の位置情報を抽出するものである。
発明の実施の形態においては、情報端末利用者位置情報取得装置は、利用者から情報端末利用者位置情報取得装置を含むシステムに対する登録に応じて課金を行う利用者に対する課金手段を更に備えることもできる。
実施の形態においては、端末判別手段は外部にサービスを要求した時点で位置情報を通知する方式の情報端末から送られるデータによって、情報端末の種類を判別することもできる。
また情報端末利用者位置情報取得装置が、複数種類の情報端末のうちで、外部にサービスを要求しない時点においても定期的、または非定期的に位置情報を通知する方式の情報端末から送られるデータを、前述の外部にサービスを要求した時点で位置情報を通知する方式の情報端末からのデータと同じ通信方式およびまたはデータ形式に変換して端末判別手段に与える通信方式およびまたはデータの変換手段を更に備え、端末判別手段が変換された通信方式およびまたはデータを用いて端末の種類を判別することもできる。
この場合、情報端末利用者位置情報取得装置が、外部にサービスを要求した時点で位置情報を通知する方式の情報端末からのデータ、または通信方式およびまたはデータの変換手段による変換後のデータによって位置情報を通知した端末の利用者を認証する利用者認証手段と、認証された利用者に対応して、位置情報抽出手段によって抽出された位置情報を端末の情報と共に記憶する位置情報記憶手段とを更に備えることもできる。
またこの場合、利用者の所有する情報端末から位置情報が通知される毎に、端末判別手段が情報端末の種類を判別し、位置情報抽出手段が位置情報を抽出し、位置情報記憶手段が最新の位置情報と端末情報とを記憶することもできる。
さらに情報端末利用者位置情報取得装置が、サービスを要求した時点で位置情報を通知する方式の複数の情報端末からの位置情報の通知が同時に行われる時、いずれの情報端末からの位置情報を優先するかのポリシーをシステム運用環境として設定し、位置情報記憶手段がそのポリシーに従って優先される情報端末からの位置情報を記憶することもできる。
また発明の実施の形態においては、情報端末利用者位置情報取得装置が、利用者に対してサービスを提供するサービス提供者側のアプリケーションと連携するためのアプリケーション連携装置を更に備えることもできる。
この場合、このアプリケーション連携装置が、サービス提供者側からあらかじめ地域を含む条件の指定を受け、利用者が指定された条件を満たした時、その利用者に関するデータをイベントとしてアプリケーション側に通知するイベント通知手段を備えることもでき、またサービス提供者側からの要求を受けて、位置情報抽出手段によって抽出された利用者の位置情報の書式変換を行う位置情報書式変換手段を備えることもでき、更にアプリケーションとの連携によってサービス提供者側と利用者との間で行われる通信に対する課金を行うサービス提供者に対する課金手段を備えることもできる。
更に情報端末利用者位置情報取得装置が、前述の利用者認証手段と位置情報記憶手段とを備えると共に、前述のアプリケーション連携装置を更に備え、アプリケーション連携装置が、サービス提供者側のアプリケーションからの要求に対応して、指定された利用者の位置情報を前述の位置情報記憶手段から検索して、アプリケーション側に通知する位置情報検索手段を更に備えることもできる。
本発明の位置情報取得方法において、利用者の所有する情報端末から送られるデータによって情報端末の種類を判別し、その判別結果に対応して情報端末から送られるデータから利用者の位置情報を抽出する方法が用いられる。
また本発明で位置情報を取得する装置を構成する計算機によって使用される記憶媒体において、利用者の所有する情報端末から送られるデータによって情報端末の種類を判別するステップと、その判別結果に対応して情報端末から送られるデータから利用者の位置情報を抽出するステップとを計算機に実行させるためのプログラムを格納した計算機読み出し可能可搬型記憶媒体が用いられる。
さらに本発明で位置情報を取得する装置を構成する計算機によって使用されるプログラムとして、利用者の所有する情報端末から送られるデータによって情報端末の種類を判別する手順と、その判別結果に対応して情報端末から送られるデータから利用者の位置情報を抽出する手順とを計算機に実行させるためのプログラムが用いられる。
さらにまた本発明で情報端末における利用者の状態および、位置の取得管理ならびに利用するシステムとして、利用者がサービスを要求するときに位置情報を通知する第一の通信プロトコルに従って情報端末の位置情報を取得できるサービス同期型位置情報取得手段と、利用者がサービスを要求した場合前記情報端末に依存した各種の通信プロトコルを前記第一の通信プロトコルに変換し、かつ変換された前記第一のプロトコルに従って位置情報を前記サービス同期型位置情報手段に伝達するサービス非同期型位置情報取得手段からなり、前記サービス同期型位置情報取得手段は、前記第一の通信プロトコルに従って取得した状態および位置情報を利用者単位で管理する位置情報管理手段と、利用者の状態および位置情報に基づくサービス情報をユーザデータベースから探索しサービス提供者へ通知できるアプリケーション連携手段とを備えた情報端末利用者位置情報取得管理システムが用いられる。
この情報端末利用者位置情報取得管理システムは前記サービス同期型位置情報取得手段は前記情報端末の技術およびキャリアの差を吸収して利用者の位置情報を取得する。
発明を実施するための最良の形態
図2は本発明の位置情報取得装置を用いる通信システムの構成ブロック図である。同図において、利用者が所有する情報端末としては様々な種類のものがあるが、それらの端末が位置情報を通知する方式として、サービス同期型とサービス非同期型の2種類があるものとして、本発明の実施形態を説明する。
サービス同期型とは、利用者が情報端末を用いて、例えばインターネットを経由して様々なサービスを提供するサービス提供者側から実際にサービスを受ける時点で位置情報を通知する方式であり、またサービス非同期型とは、例えばモデムを用いたATコマンド通信のようにサービスを要求しない時にも定期的、または非定期的に位置情報を通知する方式である。
図2においてBluetooth LANの端末11、LANに接続されたパソコン12、ATコマンドを用いるモデム端末13はサービス非同期型の位置情報を、サービス非同期型位置情報取得装置16に与える。このサービス非同期型位置情報取得処理装置16は、例えばHTTP通信のような専用プロトコルに限定されることなく、また各種の測位方式に対応した位置情報を取得できるものとし、そのための通信手段と接続インタフェースを備えるものとする。
カーナビ端末14、PHS端末15および不図示の携帯電話端末はサービス同期型位置情報を外部に与えるものであり、その位置情報はHTTP(ハイパーテキストトランスファープロトコル)通信によってサービス同期型位置情報取得装置17に直接に与えられる。サービス同期型位置情報取得装置17は本実施形態において最も重要な役割を果たす装置であり、サービス非同期型位置情報取得装置16によって取得されたサービス非同期型位置情報送信端末からの位置情報を含めて、全ての端末からの位置情報を一元的に管理するものである。
サービス同期型位置情報取得装置17は、サービス非同期型位置情報取得装置16の出力、およびサービス同期型位置情報通信端末からの位置情報の送信を受けて、測位方式の異なる種々の端末の種類の判別など端末判別を行い、端末情報と位置情報をユーザ管理データベース18に格納し、利用者すなわちユーザの位置情報の一元管理を行う。このユーザ管理DB18には、位置情報は端末単位ではなく、ユーザ単位に格納される。
サービス同期型位置情報取得装置17は、後述するようにアプリケーション連携装置としても機能し、地図サービスやプッシュ型情報配信(例えば一定間隔での強制的情報配信)などのモバイル向けサービス19に対して、例えばイベント通信によって位置情報を通信すると共に、モバイル向けサービス19からの要求によって位置情報の書式変換などを行う。
図3は各種の端末から位置情報取得装置への位置情報の通信方式の説明図である。同図においては、各種の端末21〜25からサービス非同期型位置情報取得装置26、またはサービス同期型位置情報取得装置27に対して、位置情報が通知されるものとする。
例えばPHS端末21あるいは不図示の携帯電話端末からはHTTPのURLリクエスト、例えばURL(ユニフォームリソースロケータ)を指定してサービスを要求するリクエストのパラメータとして、またカーナビ22からはHTTPのデータ(XML、エクステンシブルマークアップランゲージ)として、位置情報が直接サービス同期型位置情報取得装置27に通知される。これは端末側でサービスを受けようとする時、例えばログイン時に端末側から通知されるものとする。
例えば、ATコマンド通信を用いるGPS端末23などからはATコマンドの形式で、またパケットデータ端末24からはそのパケット通信のプロトコルに従った形式のパケットデータが、更に無線LANやBluetoothなどのモバイルIP通信の端末25からはその通信方式に対応する位置情報が、それぞれサービス非同期型位置情報取得装置26に与えられる。ATコマンド通信端末23からの位置情報は、ATコマンドサーバ26aによってPHS端末21からの位置情報と同様のHTTPのURLリクエストのパラメータの形式に変換されて、サービス同期型位置情報取得装置27に出力される。
パケットデータ端末24からの位置情報は、パケットサーバー26bによってまず▲1▼で入力データから位置情報が抽出され、▲2▼でHTTPに位置情報が付け加えられ、HTTPのURLリクエストのパラメータの形式で、サービス同期型位置情報取得装置27に与えられる。
モバイルIP通信端末25からのデータに対しては、モバイルIPルーター26cによって、▲1▼でTCP/IP(トランスミッションコントロールプロトコル/インターネットプロトコル)から接続ルータ番号が抽出され、▲2▼でHTTPに位置情報が付け加えられ、HTTPのURLリクエストのパラメータとして、サービス同期型位置情報取得装置27に与えられる。
サービス同期型位置情報取得装置27は、HTTP通信プロトコルに従って端末判別や位置情報の解析を行うので、キャリアや端末を含む通信方式の相違を吸収でき、その結果をユーザDB28に位置情報として格納する。
図4は、例えば図2のサービス同期型位置情報取得装置17によって実行される、セション管理を含む処理動作の全体説明図である。ここでセションとは、例えばユーザが情報端末を用いてインターネットを介してあるサービスを受けようとする時、そのための一連の通信のログイン時からログアウト時までを1つのセションとして扱うものである。
図4において、例えば携帯端末30からサービス同期型位置情報を含むサービス要求がサービス同期型位置情報取得装置17に入力されると、まずHTTP解析31が行われ、次にセション判定32が行われる。
セション判定32では、すでにそのサービスのための一連の通信としてのセションがすでにログインされているか、すなわち例えばそのセションに対してセションの識別子などが与えられ、セション管理がすでに実行されているか否かが判定される。
まだログインがなされていない場合には、認証処理33においてユーザDB40からユーザIDの検索が行われてユーザ認証が行われ、続いて端末判別34において各種の端末に関する端末情報を格納したリポジトリ41の端末情報を用いて、端末の判別が行われる。
認証処理33によるユーザ認証、端末判別34による端末の判別が行われた後、セション作成35が行われ、その作成されたセションに関するデータはセション管理テーブル36に格納される。
セション作成35に続いて、またはセション判定32の結果すでにセションが作成されて管理されていると判定された場合、位置・端末情報解析37が行われ、その解析結果は位置・端末情報書込38によって、位置情報と端末情報がペアとなった形式でユーザデータベース40に格納される。
その後ユーザから要求されたサービス実行のために必要なデータがWebサーバ側に送られ、Webサーバ側から送られたデータに対応してレスポンス処理39が行われ、その結果が携帯端末30に送信される。
図5は位置情報のユーザデータベースへの書込み時の書込みポリシーの説明図である。本実施形態ではユーザDB28への位置情報の書込みのポリシーについて、書込みのタイミングと、書込みの優先順位をシステム運用環境として設定する。
書込みのタイミングとしては、位置情報の通信時期やその方式が各キャリア(通信会社)や端末によって異なるため、書込みのタイミングを例えば(1)ログイン時、(2)サービス要求時、(3)ログアウト時などの3つのタイミングのいずれかに指定する必要がある。本実施形態では初期値としては、例えばログイン時とすることにする。
書込みの優先順位については、モバイル端末を複数個所有するユーザは多数あり、1人のユーザが所有するモバイル端末からの位置情報が重なって(同時に)通知された場合には、システムあるいはユーザとしてどれを優先するかを指定する必要がある。
優先順位の指定方式としては(1)システム全体で有効な優先順位を決める場合と、(2)ユーザ毎に有効な優先順位を決める場合があるものとし、初期値としてはシステム全体で有効な優先順位を採用するものとする。
図5は、例えばPHS端末21とサービス同期型位置情報取得装置27と接続が行われた状態で、ユーザが車に乗り込んでエンジンをかけ、カーナビ22のサービスを起動した場合の位置情報の書込みポリシーの説明図である。ここではDBの書込みポリシーとして、書込みのタイミングとしては(1)ログイン時、書込みの優先順位としては(1)のシステム全体で有効な優先順位として携帯電話優先が指定されているものとすると、ユーザの位置情報としては▲3▼の携帯電話から通知される位置情報がユーザDB28に書込まれることになる。
図6は図5で説明したDB書込みポリシーに従った書込みの処理フローチャートである。ここで図6は例えば図3でサービス同期型位置情報取得装置27に直接に、例えばWebサーバにサービスを要求するために、複数の端末から同時に位置情報が通知された場合のDB書込み処理のフローチャートである。
図5において、例えば携帯端末21から位置情報が送られると、図6のステップS1でHTTP解析として、HTTPリクエスト情報のパラメータからセション情報が、ヘッダから端末情報と位置情報が解析され、ステップS2ですでにセションが生成されているかいないかの判断が行われ、まだ生成されていない場合にはステップS3でユーザDB28内の認証データを用いて、ユーザIDに対応して認証処理が行われ、ステップS4でセッションが生成される。
すでにセションが生成されていたか、あるいは新たに生成された後、ステップS5で端末情報の解析が行われる。この解析はCC/PP用データベース31の格納内容を用いて行われるものとする。
ここでCC/PP(コンポジットケイパビリティズ/プレファレンスプロファイル)は、XMLの一種であるRDF(リソースデスクリプションフレームワーク)の形式で、端末の能力とユーザの嗜好を表現するものである。ステップS5では、このCC/PPのデータを格納するデータベース31から得られる端末情報が、ステップS1のHTTP解析によって解析された端末情報に追加され、HTTP+CC/PPデータが生成され、ステップS6でこの端末情報がセション管理テーブルに登録される。
続いてステップS7で位置情報解析が行われ、その結果がステップS8でセション管理テーブルに登録される。
ステップS9では、セション管理テーブルに登録された位置情報をデータベースに書込むべきかどうかのポリシーの判定が行われる。図5で説明した書込みポリシーは、前述のようにシステム運用環境として設定されているため、その設定内容からステップS8で登録された位置情報をデータベースに書込むべきか否かが判定され、書込むべきと判定された時にはステップS10でその位置情報と端末情報とがユーザDB28に書込まれた後に、書込むべきでないと判定された場合には直ちにステップS11でHTTPレスポンス処理が行われる。このレスポンス処理では、セションIDの追加や、コンテンツ変換などの処理が行われた後に、端末側に必要なデータの出力が行われる。
図7、および図8はサービス非同期型位置情報に対する処理のフローチャートである。このサービス非同期型位置情報に対する処理フローは、位置情報が付加された形のHTTP通信以外の通信手段を用いて取得される位置情報、あるいは例えばサービス要求としてのHTTP通信とは別に端末としてのクライアント側から例えば定期的に位置情報取得装置としてのサーバ側に通知される位置情報に対する処理、あるいは逆にサービス提供者側からの要求に対応してサーバ側から端末に位置情報を通知させる場合の処理に相当する。
例えば世界的な標準の仕様ではあるが、まだ製品などに具体的な実装が行われていないモバイルIP通信などの通信方式に関しては、位置情報の通知方式としていくつかの方式が仮定できる。
モバイルIPでは、インターネット上の移動ノードに対してそのホームIPアドレスを変更することなく、移動ノード宛のデータグラムのルーティングを可能とするプロトコルを規定している。
そこで位置情報の第一の通知方式として、あるネットワークから別のネットワークに接続ポイントを変える、例えばルータとしてのモバイルノード(MN)が現在接続されているルータ(フォレインエージェント、FA)のIPアドレスをHTTPデータに付加してサーバに通知する方式、第二の方式としてルータ(ホームエージェント/フォレインエージェント、HA/FA)が、クライアントが現在接続されているルータのIPアドレスをHTTPデータに付加してサーバに通知する方式、第3の方式としてサーバがルータ(HA/FA)に対して、指定したクライアントが現在接続されているルータのIPアドレスを要求する方式などが考えられる。
図7はクライアント駆動に対応する非同期位置情報に対する処理フローチャートである。同図は、前述のように位置情報が付け加えられたHTTP通信以外の通信手段でしか位置情報を取得できない場合、あるいはHTTP通信とは別に例えば端末側から定期的に位置情報がサーバに通知される場合に相当する。
図7において、まずクライアント(端末)側はステップS21で非同期サーバ、すなわちサービス非同期型位置情報取得装置26に対する接続要求を行い、非同期サーバ側はステップS22で接続応答を端末側に返す。これに対応してクライアント側はステップS23で位置情報通知を行い、非同期サーバ側でステップS24で位置情報取得が行われる。
ここでステップS22では、非同期サーバはクライアントに対する認証などを行って、接続に問題がない場合に接続応答をクライアント側に返す。クライアント側からのステップS23での位置情報通知は、独自の通信プロトコルやモバイルIP通信の通信方式に従って行われる。またステップS24では非同期サーバが正しく位置情報を取得できた事を判定して、正常終了のメッセージをクライアント側に応答する。
非同期サーバはステップS25で位置情報の抽出を行う。ここでは各種の通信方式に対応して取得されたデータのヘッダから、位置情報が抽出される。続いてステップS26でHTTPデータに位置情報が付け加えられる。ここでは付け加えられる位置情報は例えばPOIX言語を用いて作成されるものとする。他の例としては、HTTPのリクエストのパラメタに位置情報を付加する。
POIX(ポイントオブインタレストエクスチェンジランゲージ)は、インターネット上で位置に関する情報を交換する事を目的として作成された位置情報記述言語であり、XML(エクステンシブルマークアップランゲージ)を使用して設計され、位置を単一的に表現するだけでなく、位置を中心として様々な情報を包括的に表現できるものである。
続いてステップS27で非同期サーバは同期サーバ、すなわちサービス同期型位置情報取得装置27に対して、位置情報のデータベースへの書込みを要求するHTTPリクエストを送る。
同期サーバ側では、ステップS28で位置情報データベースへの書込みを受付ける。そしてステップS29で位置情報の解析を行う。ここではHTTPヘッダから位置情報が解析される。端末情報はすでに判別されて決まっているものとする。また非同期サーバに接続される端末が1つのみの場合は判別は不要である。
同期サーバはステップS30で、解析結果としての位置情報を端末情報とともにユーザDB28に書込む処理を実行する。この書込みは図6で説明した処理フローと異なるプログラムによって実行される。サービス非同期の位置情報に対してはセションを作成する必要がなく、セション管理テーブルへの登録も不必要である。またDB書込みポリシーの判定を行うこともなく、位置情報の通知を受けるたびにDBへの書込み処理を行うものとする。
その後同期サーバは、ステップS31でHTTPレスポンス処理として、ユーザDB28への書込みが正常に終了したことを非同期サーバに通知する。非同期サーバは、この通知に対応してDB書込み終了処理として、ステップS32で例えば位置情報の抽出結果などを解放して、処理を終了する。同期サーバ側での位置情報の書込みが失敗した場合には、ステップS27のHTTPリクエストを同期サーバ側に再び送ることになる。
図8はサーバ駆動、すなわち例えばサービス提供者側からの要求に対応して、同期サーバがクライアント側に位置情報を通知させる場合のサービス非同期位置情報に対する処理フローチャートである。
図8において同期サーバ側から、ステップS41でクライアントの位置情報を取得するためのリクエストがHTTP通信によって非同期サーバ側に送られる。非同期サーバ側では、ステップS42でこのリクエストを受付けて、ステップS43でクライアント、すなわち端末側に接続を要求する。
クライアント側ではステップS44で非同期サーバに対する認証などを行い、問題がなければ接続応答を非同期サーバに返す。非同期サーバはステップS45で位置情報を要求し、クライアント側ではこの要求に対応してステップS46で、独自の通信プロトコルやモバイルIP通信の通信方式に従った方法で位置情報を非同期サーバに通知する
非同期サーバはステップS47、S48で図7のステップS25,S26と同様の処理を行い、ステップS49でHTTPレスポンス処理として、位置情報が正しく取得できた事を同期サーバに通知する。
同期サーバはステップS50、S51で図7のステップS29、S30と同様の処理を行い、ユーザDB28に位置情報と端末情報を書込み、ステップS52でDB書込み終了処置として、位置情報の解析結果などを解放して処理を終了する。またDBへの書込みは図5のステップS30と同様に書込みポリシーの判定無しに実行される。
図9はユーザDBに格納される位置情報のデータ形式の例である。前述のように本実施形態では位置情報はユーザ単位に格納される。
図9(a)において位置情報としてはユーザID,男性か女性かの区別、年齢、趣味、端末ID、位置情報が取得された日付と時刻に加えて、実際の位置表示情報が格納される。
位置表示情報の書式としてはいくつかの形式がある。その形式の例を図9(b)から(d)に示す。(b)は例えば携帯電話の基地局に対応する位置情報を示し、ユーザから位置情報が通知された時点で、ユーザから最も近くの基地局の位置情報として、測地系、座標系、緯度、および経度が格納されている。
測地系とは、測位方式による座標系の区別であり、例えばGPS測量で算出される座標系、日本標準の測地系、宇宙測地技術によって決定される測地座標系などの区別が格納される。また座標系はその座標系の単位である。例えば度単位であるか、度分秒単位であるかの区別が格納される。
(c)はこの基地局の実際の位置を示す位置表示情報の代りに基地局番号が位置表示情報として格納されるものであり、(d)は例えばその基地局、またはその端末を所有するユーザが位置情報を通知した地点から最も近い鉄道の駅としての最寄駅である。(b)〜(d)の位置表示情報は、互いに変換可能なものである。
図10〜図13は本実施形態における端末情報の利用例の説明図である。これらの図は、例えば図4においてWebサーバ側で行われる処理の例である。
図10は端末情報を用いる処理の1つの例としてのコンテンツ変換の全体説明図である。同図において、例えばアプリケーション50によってXMLスタイルシートランゲージ(XSL)のスタイルシート群51から、スタイルシートが選択され、コンテンツ55を用いてXMLコンテンツ53などが作成される。
アプリケーション50は、内部にエバリュエータ50a,プレゼンテーション機能50bを備えている。エバリュエータ50aは、後述するように例えば端末能力とサービス能力のマッチングを取り、サービス方法の決定などを行うものである。
プレゼンテーション機能50bは、ML変換50cとIMG変換50dとを備える。ML変換50cはHTMLなどの記述言語(マークアップランゲージ)のコンテンツファイルの変換を行うものであり、IMG変換50dはビットマップや、グラフィックインタチェンジフォーマット(GIF)などの画像データの相互変換を行うものである。プレゼンテーション機能50bはこのような変換によって、例えばXMLコンテンツなどを作成して外部に与える機能を持っている。
アプリケーション60は、アプリケーション50と同様にエバリュエータ60a、プレゼンテーション機能60b(ML変換60c、IMG変換60dを含む)を備えており、XMLコンテンツ53、画像データ54、コンテンツ55などを用いて、またスタイルシート群56からスタイルシートを選択してコンテンツ変換を行い、その結果をWebサーバ61に与えるものである。
このコンテンツ変換にあたってWebサーバ61の内部のモバイルエージェント61aは、ユーザ認証、端末判別、セション管理などを行い、端末判別結果を、端末情報としてアプリケーション60に与える。またWebサーバ61は、リレーショナルデータベース62内のユーザ情報や、付加情報を必要に応じて利用する。
図11はエバリュエータの動作の説明図である。エバリュエータは、例えば端末能力の表現とサービス能力(サービス規則)の表現とを用いて、端末能力とサービス能力のマッチングをとり、サービス方法を決定し、決定したサービス方法を出力し、その決定に基づいたサービスが行われる。
図12はコンテンツ変換の処理の説明図である。同図において端末判別によって得られた端末情報68と、XSLの選択情報と画像変換情報69がエバリュエータ65と、プレゼンテーション機能66に与えられる。
例えば端末情報68として端末に表示できる記述言語はC−HTMLであるという情報がエバリュエータ65に渡され、エバリュエータ65は端末から要求されたコンテンツをコンテンツデータベースから参照し、その記述がHTMLである場合にはプレゼンテーション機能66にHTMLからC−HTMLへの変換を指示する。
プレゼンテーション機能66はスタイルシート性質データ70、コンテンツのURL71、変換対象データ72の入力に対応して、コンテンツ変換機能67にコンテンツの変換を依頼し、変換後のコンテンツ73を出力する。
このようなコンテンツ変換においては記述言語の変換としてHTML(ハイパーテキストマークアップランゲージ)、C−HTML、MML(メディカルマークアップランゲージ)、HDML(ハンドヘルドディバイスマークアップランゲージ)、WML(ワイヤレスマークアップランゲージ)、および前述のPOIXなどの間で記述言語の変換が行われる。
また画像データの変換としてはGIF(グラフィックインタチェンジフォーマット)、JPEG(ジョイントフォトグラフィックエキスパートグループ)、BMP(ベーシックマルチリンギュアルプレーン)、およびTIFF(タグイメージファイルフォーマット)などの形式の間で、画像データの変換が行われる。
図13は端末判別処理の説明図である。図6のステップS1で説明したHTTP解析の結果71、およびメーカから提供された端末情報のリポジトリ72の内容とを用いて、端末情報73が作成され、その端末情報73は図10のモバイルエージェント61aからCC/PP形式のHTTPリクエストのヘッダとして、Webアプリケーション74に渡される。
Webアプリケーション74はエバリュエータ75を呼び出し、エバリュエータ75は端末情報に対応して、プレゼンテーション機能76に対して例えばコンテンツ変換などの指示を出す。
図14はアプリケーションサーバ連携機能の説明図である。このアプリケーションサーバ連携機能81は、同期サーバ80と密接に連携して、アプリケーションサーバ83との間の連携機能を実現するものである。
アプリケーションサーバ連携機能81は同期サーバ80に例えばPHS端末から与えられるサービス同期の位置情報、または非同期サーバ82を介して、例えばモバイルIP通信端末から与えられるサービス非同期の位置情報に対応して、ユーザDB28および書式変換DB87の格納内容を用いて、位置情報イベント通知機能84、位置情報書式変換機能85、および位置情報検索機能86を提供するものである。
図15はアプリケーションサーバ連携機能81によって提供される位置情報イベント通知機能84の説明図である。位置情報イベント通知機能84は、アプリケーションサーバ83側からのあらかじめイベント通知を受けるための条件の登録に応じて、その条件が満足された位置情報が取得された時点で自動的にアプリケーションサーバ83にイベント通知を行う機能である。
条件としては位置情報の他に利用者の趣味などの個人情報などを、サービスの内容に応じて柔軟に付け加えることができるものとし、またイベント通知データにはユーザIDだけではなく、利用者の趣味などの個人情報なども付け加えることができ、更にアプリケーションサーバ83から要求される書式に変換して、イベント通知を行うこともできる。
図15のa.においてアプリケーションサーバ83から、あらかじめイベント通知条件として横浜駅周辺、20代女性で趣味が買物であるというイベント通知条件が登録され、b.でこの条件に対応する位置情報が取得されたものとする。この位置情報としては▲2▼の携帯電話からの位置情報がユーザDB28に格納されている。格納された位置情報に対応してc.で位置情報の書式変換として基地局情報が最寄の駅に変換され、書式変換された位置情報を用いてd.でイベント通知がアプリケーションサーバ83に与えられている。
図16は位置情報書式変換機能の動作説明図である。この機能は、例えばサービス上の都合でアプリケーションサーバ83がすでに取得している位置情報の書式変換を必要とする場合に、アプリケーションサーバ連携機能81との間で位置情報を受け渡すことによって書式変換を行うものである。
図16においてアプリケーションサーバ83はa.で位置情報の書式変換として、基地局情報を最寄の駅に変換する要求を位置情報書式変換機能85に与える。位置情報書式変換機能85はb.で位置情報の書式を変換し、c.で書式変換結果として基地局番号に対する最寄駅としての“横浜駅周辺”の位置情報をアプリケーションサーバ83に与える。
図17は位置情報検索機能86の動作説明図である。この機能はアプリケーションサーバ83が、例えば特定のユーザの現在の位置情報を必要とするような場合に、アプリケーションサーバ連携機能81に対してその位置情報の検索を要求することによって、そのユーザの位置情報を取得することができるようにする機能である。この場合、必要に応じて位置情報の書式変換も自動的に行うことができるものとする。
図17のa.においてアプリケーションサーバ83はある利用者のユーザID,ここでは“ID894295”を指定して、位置情報の書式として最寄駅を指定し、位置情報の検索をアプリケーションサーバ連携機能81に要求する。位置情報検索機能86はb.でその利用者の位置情報をユーザDB28を検索して求めているが、その位置情報の書式は▲2▼の携帯電話の位置情報の書式としての基地局番号の書式となっている。そこで位置情報書式変換機能85によって、c.で位置情報の書式を基地局情報から最寄駅の書式に変換し、その変換結果をd.でアプリケーションサーバ83に通知している。
図18はサービス同期型位置情報取得装置によるシステムの利用者すなわち通信端末所有者に対する課金機能と、サービス提供者に対する課金機能の説明図である。システムの利用者はシステムに登録を行うことによって、多数のサービス提供者側からの多様なサービスを自由に受けることが可能となり、また前述のサービス同期型位置情報取得装置からアプリケーションサーバへのイベント通知に対応してプッシュ型の情報配信を受けることができ、大きなメリットを得ることが可能となる。
そこで、例えば定期的に利用者から料金を徴収するために、ユーザ管理DB18に登録されている利用者の一覧が、システム管理者の要求に応じて課金ログとして出力され、システムの管理者はその課金ログに基づいて利用者に課金を行う。
また利用者の位置情報を通知されることによって可能となったサービスを利用者に提供したサービス提供者に対する課金のために、そのサービスの提供内容に応じた課金ログがシステム管理者の要求に応じて出力され、システム管理者はその課金ログを基にしてサービス提供者に対する課金、すなわち広告料の徴収を行う。
図14〜図17で説明したアプリケーションサーバ連携機能は、基本的には同期サーバと別のアプリケーションサーバとの連携のために使われるものである。しかしながら同期サーバとアプリケーションサーバを一体としたWebサーバとして運営する場合には、同期サーバから直接HTTPリクエストによってアプリケーションサーバを呼び出すことになる。
このような場合の課金の処理のためにアプリケーションサーバに端末情報や位置情報を通知するときには、図6のステップS6とS8でセション管理テーブルに登録された内容をHTTPデータに付け加えてHTTPリクエストによって直接にアプリケーションサーバを呼び出す。端末情報は前述のCC/PP形式、位置情報はPOIX方式または、HTTPリクエストのパラメタで通知される。
本実施形態における位置情報取得装置、例えば図14の同期サーバ80、非同期サーバ82などは、その最も基本的な要素としてコンピュータを備える。図19はそのようなコンピュータシステムの構成ブロック図である。
図19において、コンピュータ101は本体102とメモリ103とによって構成されている。メモリ103としてはランダムアクセスメモリ(RAM)、ハードディスク、磁気ディスクなど様々な形式の記憶装置を使用することができ、このようなメモリ103に前述の図6〜図8などのフローチャートに示されたプログラムや、本発明の特許請求の範囲の請求項14、および15のプログラムなどが格納され、本体102によって実行されることによって、位置情報の取得、その一元管理およびアプリケーションとの連携などが可能になる。
このようなプログラムは、プログラム提供者側からネットワーク104を介してコンピュータ101にロードされることも、また市販され、流通している可搬型記憶媒体105に格納され、コンピュータ101にロードされることによっても実行可能である。可搬型記憶媒体105としてはCD−ROM、フロッピーディスク、光ディスク、光磁気ディスクなど様々な形式の記憶媒体を使用することができ、このような記憶媒体がコンピュータ101にセットされることによって位置情報の通知方式が異なる複数種類の端末の利用者の位置情報取得が可能となる。
以上詳細に説明したように、本発明によれば位置情報の通知方式が異なる複数種類の情報端末の、特に利用者がサービスを要求する時点で位置情報を通知する情報端末と、サービスを要求しない時点においても定期的、または非定期的に位置情報を通知する情報端末の利用者の位置情報を取得することが可能となる。同一の利用者が所有する複数の情報端末からの位置情報が重なって通知されても、位置情報のデータベースへの書込みポリシーに従って、優先順位の高い端末からの位置情報をその利用者に対応してデータベースに書込むことによって、常に最も最近の利用者の位置情報をデータベースに保持して、利用することが可能となる。
産業上の利用可能性
本発明によって利用者の最新の位置情報を取得することが可能となり、本発明はこの位置情報を用いることが有効なあらゆる産業に利用できる。例えば運輸業者や、不動産業者、バス、タクシー業者など、その産業的な利用可能性は非常に広範囲である。
【図面の簡単な説明】
図1は本発明の原理構成ブロック図である。
図2は本実施形態における位置情報取得装置を含むシステム構成ブロック図である。
図3はサービス同期型位置情報取得装置への位置情報の入力方式の説明図である。
図4はサービス同期型位置情報取得装置による処理の全体説明図である。
図5は位置情報のデータベースへの書き込みポリシーの説明図である。
図6はデータベースへの書き込み処理のフローチャートである。
図7はクライアント駆動の場合の非同期位置情報に対する処理のフローチャートである。
図8はサーバ駆動の場合の非同期位置情報に対する処理のフローチャートである。
図9は位置情報のデータ形式の例の説明図である。
図10はコンテンツ変換の全体説明図である。
図11はエバリュエータによる処理の説明図である。
図12はコンテンツ変換の処理の説明図である。
図13は端末判別処理の説明図である
図14はアプリケーションサーバ連携機能によって提供される3つの機能の説明図である。
図15はアプリケーション連携機能による位置情報イベント通知の説明図である。
図16はアプリケーションサーバ連携機能による位置情報書式変換の説明図である。
図17はアプリケーションサーバ連携機能による位置情報検索処理の説明図である。
図18は本実施形態におけるシステムの利用者およびサービス提供者に対する課金機能の説明図である。
図19は本発明を実現するためのプログラムのコンピュータへのローディングを説明する図である。
図20は位置情報利用システムの従来例の構成を示すブロック図である。
本発明は無線通信や、インターネット通信などの広範囲な通信の分野に係り、更に詳しくは様々な情報端末を利用する利用者の位置情報を取得して、その位置情報を用いたサービスを可能とさせるシステムに関する。
背景技術
インターネットなどの利用の拡大につれて、パーソナルコンピュータ(PC)を始めとして、携帯電話、モバイルPC、PDA(パーソナルディジタルアシスタント)、車載機の情報端末など、インターネットに接続できる情報端末が数多く登場してきている。
更に無線通信キャリア(通信会社)の規模拡大や、Bluetoothのようにローカルな無線通信などの通信技術の多様化が進み、利用者はPCのように固定した位置でインターネットを利用したサービスを受けるだけでなく、移動しながらもサービスを受けるような形式に変化しつつある。
そこで無線通信キャリアや、インターネットプロバイダのようなサービス提供者は利用者に対して位置情報を活用した付加価値の高いサービスを提供するシステムを構築するようになってきた。
図20はそのように位置情報を利用してサービスを行うための従来例のシステム構成ブロック図である。同図においてシステムは情報端末110、サービス提供者側のプログラム111、情報端末110の位置を例えば定期的に取得するための位置サービス用サーバ112、プログラム111を支援するプログラム支援機能113から構成されている。
そしてプログラム111と情報端末110とは通信路114によって結ばれ、例えばコンテンツの提供などのサービスがこの通信路によって提供される。
情報端末110と位置サービス用サーバ112の内部の位置サービス機能120とは、通信路115によって接続される。またプログラム111と位置サービス機能120との間は通信路116によって接続され、プログラム111は必要に応じてこの通信路を経由して、情報端末110の位置を位置サービス機能120に問い合わせることができる。
またプログラム111は、位置サービス機能120からプログラム支援機能113の内部のゾーン管理機能121への通信路117を経由して送られる情報端末110の位置情報を、インタフェース122および通信路118を経由して取得することもできる。
次に移動端末に有効な情報を提供したり、利用者の位置に対応する情報を提供する従来技術として、次のような文献がある。
文献1)特開平 9−257501 総合案内システム
文献2)特開平11−252121 位置依存情報提供システム
文献1には、ネットワークに接続された各種情報提供サーバから移動時に有効な情報を収集して移動端末に送るナビゲーションサーバが開示されている。
また文献2には、例えば展示会場で移動する見学者の位置に適する情報を提供するシステムが開示されている。
しかしながらこのような文献や従来例のシステム(図20)では、システムが特定の通信キャリアの通信方式に限定され、特定のキャリアや通信端末の通信方式でしか位置情報を取得できず、サービス提供者側はキャリアや情報端末の限定を受けずにサービスを提供することができないという問題点があった。
また従来例のシステムでは、サービス提供者は、サービスの提供をしたい時に利用者の位置情報を毎回問い合わせなければならず、利用者の位置情報の管理が煩雑であるという問題点があった。
本発明の目的は、キャリアや端末毎に異なる位置情報の各種通知方式に対応して、情報端末を所有する利用者の位置情報を取得できる位置情報取得装置を提供することであり、またサービス提供者が利用者の位置情報を毎回問い合わせなくても、位置情報に基づいたサービスを提供することができるシステムを提供することであり、更に利用者のシステムに対する登録への課金、および位置情報に基づくサービス提供者と利用者の間の通信への課金を可能とすることである。
発明の開示
本発明の情報端末利用者位置情報取得装置1は、位置情報の通信方式が異なる複数種類の情報端末の利用者の位置情報を取得する装置であり、図1の原理構成ブロック図に示すように、端末判別手段2と、位置情報抽出手段3とを備える。
端末判別手段2は利用者の所有する情報端末から送られるデータによってその情報端末の種類を判別するものであり、位置情報抽出手段3はその判別結果に対応して、情報端末から送られるデータからその利用者の位置情報を抽出するものである。
発明の実施の形態においては、情報端末利用者位置情報取得装置は、利用者から情報端末利用者位置情報取得装置を含むシステムに対する登録に応じて課金を行う利用者に対する課金手段を更に備えることもできる。
実施の形態においては、端末判別手段は外部にサービスを要求した時点で位置情報を通知する方式の情報端末から送られるデータによって、情報端末の種類を判別することもできる。
また情報端末利用者位置情報取得装置が、複数種類の情報端末のうちで、外部にサービスを要求しない時点においても定期的、または非定期的に位置情報を通知する方式の情報端末から送られるデータを、前述の外部にサービスを要求した時点で位置情報を通知する方式の情報端末からのデータと同じ通信方式およびまたはデータ形式に変換して端末判別手段に与える通信方式およびまたはデータの変換手段を更に備え、端末判別手段が変換された通信方式およびまたはデータを用いて端末の種類を判別することもできる。
この場合、情報端末利用者位置情報取得装置が、外部にサービスを要求した時点で位置情報を通知する方式の情報端末からのデータ、または通信方式およびまたはデータの変換手段による変換後のデータによって位置情報を通知した端末の利用者を認証する利用者認証手段と、認証された利用者に対応して、位置情報抽出手段によって抽出された位置情報を端末の情報と共に記憶する位置情報記憶手段とを更に備えることもできる。
またこの場合、利用者の所有する情報端末から位置情報が通知される毎に、端末判別手段が情報端末の種類を判別し、位置情報抽出手段が位置情報を抽出し、位置情報記憶手段が最新の位置情報と端末情報とを記憶することもできる。
さらに情報端末利用者位置情報取得装置が、サービスを要求した時点で位置情報を通知する方式の複数の情報端末からの位置情報の通知が同時に行われる時、いずれの情報端末からの位置情報を優先するかのポリシーをシステム運用環境として設定し、位置情報記憶手段がそのポリシーに従って優先される情報端末からの位置情報を記憶することもできる。
また発明の実施の形態においては、情報端末利用者位置情報取得装置が、利用者に対してサービスを提供するサービス提供者側のアプリケーションと連携するためのアプリケーション連携装置を更に備えることもできる。
この場合、このアプリケーション連携装置が、サービス提供者側からあらかじめ地域を含む条件の指定を受け、利用者が指定された条件を満たした時、その利用者に関するデータをイベントとしてアプリケーション側に通知するイベント通知手段を備えることもでき、またサービス提供者側からの要求を受けて、位置情報抽出手段によって抽出された利用者の位置情報の書式変換を行う位置情報書式変換手段を備えることもでき、更にアプリケーションとの連携によってサービス提供者側と利用者との間で行われる通信に対する課金を行うサービス提供者に対する課金手段を備えることもできる。
更に情報端末利用者位置情報取得装置が、前述の利用者認証手段と位置情報記憶手段とを備えると共に、前述のアプリケーション連携装置を更に備え、アプリケーション連携装置が、サービス提供者側のアプリケーションからの要求に対応して、指定された利用者の位置情報を前述の位置情報記憶手段から検索して、アプリケーション側に通知する位置情報検索手段を更に備えることもできる。
本発明の位置情報取得方法において、利用者の所有する情報端末から送られるデータによって情報端末の種類を判別し、その判別結果に対応して情報端末から送られるデータから利用者の位置情報を抽出する方法が用いられる。
また本発明で位置情報を取得する装置を構成する計算機によって使用される記憶媒体において、利用者の所有する情報端末から送られるデータによって情報端末の種類を判別するステップと、その判別結果に対応して情報端末から送られるデータから利用者の位置情報を抽出するステップとを計算機に実行させるためのプログラムを格納した計算機読み出し可能可搬型記憶媒体が用いられる。
さらに本発明で位置情報を取得する装置を構成する計算機によって使用されるプログラムとして、利用者の所有する情報端末から送られるデータによって情報端末の種類を判別する手順と、その判別結果に対応して情報端末から送られるデータから利用者の位置情報を抽出する手順とを計算機に実行させるためのプログラムが用いられる。
さらにまた本発明で情報端末における利用者の状態および、位置の取得管理ならびに利用するシステムとして、利用者がサービスを要求するときに位置情報を通知する第一の通信プロトコルに従って情報端末の位置情報を取得できるサービス同期型位置情報取得手段と、利用者がサービスを要求した場合前記情報端末に依存した各種の通信プロトコルを前記第一の通信プロトコルに変換し、かつ変換された前記第一のプロトコルに従って位置情報を前記サービス同期型位置情報手段に伝達するサービス非同期型位置情報取得手段からなり、前記サービス同期型位置情報取得手段は、前記第一の通信プロトコルに従って取得した状態および位置情報を利用者単位で管理する位置情報管理手段と、利用者の状態および位置情報に基づくサービス情報をユーザデータベースから探索しサービス提供者へ通知できるアプリケーション連携手段とを備えた情報端末利用者位置情報取得管理システムが用いられる。
この情報端末利用者位置情報取得管理システムは前記サービス同期型位置情報取得手段は前記情報端末の技術およびキャリアの差を吸収して利用者の位置情報を取得する。
発明を実施するための最良の形態
図2は本発明の位置情報取得装置を用いる通信システムの構成ブロック図である。同図において、利用者が所有する情報端末としては様々な種類のものがあるが、それらの端末が位置情報を通知する方式として、サービス同期型とサービス非同期型の2種類があるものとして、本発明の実施形態を説明する。
サービス同期型とは、利用者が情報端末を用いて、例えばインターネットを経由して様々なサービスを提供するサービス提供者側から実際にサービスを受ける時点で位置情報を通知する方式であり、またサービス非同期型とは、例えばモデムを用いたATコマンド通信のようにサービスを要求しない時にも定期的、または非定期的に位置情報を通知する方式である。
図2においてBluetooth LANの端末11、LANに接続されたパソコン12、ATコマンドを用いるモデム端末13はサービス非同期型の位置情報を、サービス非同期型位置情報取得装置16に与える。このサービス非同期型位置情報取得処理装置16は、例えばHTTP通信のような専用プロトコルに限定されることなく、また各種の測位方式に対応した位置情報を取得できるものとし、そのための通信手段と接続インタフェースを備えるものとする。
カーナビ端末14、PHS端末15および不図示の携帯電話端末はサービス同期型位置情報を外部に与えるものであり、その位置情報はHTTP(ハイパーテキストトランスファープロトコル)通信によってサービス同期型位置情報取得装置17に直接に与えられる。サービス同期型位置情報取得装置17は本実施形態において最も重要な役割を果たす装置であり、サービス非同期型位置情報取得装置16によって取得されたサービス非同期型位置情報送信端末からの位置情報を含めて、全ての端末からの位置情報を一元的に管理するものである。
サービス同期型位置情報取得装置17は、サービス非同期型位置情報取得装置16の出力、およびサービス同期型位置情報通信端末からの位置情報の送信を受けて、測位方式の異なる種々の端末の種類の判別など端末判別を行い、端末情報と位置情報をユーザ管理データベース18に格納し、利用者すなわちユーザの位置情報の一元管理を行う。このユーザ管理DB18には、位置情報は端末単位ではなく、ユーザ単位に格納される。
サービス同期型位置情報取得装置17は、後述するようにアプリケーション連携装置としても機能し、地図サービスやプッシュ型情報配信(例えば一定間隔での強制的情報配信)などのモバイル向けサービス19に対して、例えばイベント通信によって位置情報を通信すると共に、モバイル向けサービス19からの要求によって位置情報の書式変換などを行う。
図3は各種の端末から位置情報取得装置への位置情報の通信方式の説明図である。同図においては、各種の端末21〜25からサービス非同期型位置情報取得装置26、またはサービス同期型位置情報取得装置27に対して、位置情報が通知されるものとする。
例えばPHS端末21あるいは不図示の携帯電話端末からはHTTPのURLリクエスト、例えばURL(ユニフォームリソースロケータ)を指定してサービスを要求するリクエストのパラメータとして、またカーナビ22からはHTTPのデータ(XML、エクステンシブルマークアップランゲージ)として、位置情報が直接サービス同期型位置情報取得装置27に通知される。これは端末側でサービスを受けようとする時、例えばログイン時に端末側から通知されるものとする。
例えば、ATコマンド通信を用いるGPS端末23などからはATコマンドの形式で、またパケットデータ端末24からはそのパケット通信のプロトコルに従った形式のパケットデータが、更に無線LANやBluetoothなどのモバイルIP通信の端末25からはその通信方式に対応する位置情報が、それぞれサービス非同期型位置情報取得装置26に与えられる。ATコマンド通信端末23からの位置情報は、ATコマンドサーバ26aによってPHS端末21からの位置情報と同様のHTTPのURLリクエストのパラメータの形式に変換されて、サービス同期型位置情報取得装置27に出力される。
パケットデータ端末24からの位置情報は、パケットサーバー26bによってまず▲1▼で入力データから位置情報が抽出され、▲2▼でHTTPに位置情報が付け加えられ、HTTPのURLリクエストのパラメータの形式で、サービス同期型位置情報取得装置27に与えられる。
モバイルIP通信端末25からのデータに対しては、モバイルIPルーター26cによって、▲1▼でTCP/IP(トランスミッションコントロールプロトコル/インターネットプロトコル)から接続ルータ番号が抽出され、▲2▼でHTTPに位置情報が付け加えられ、HTTPのURLリクエストのパラメータとして、サービス同期型位置情報取得装置27に与えられる。
サービス同期型位置情報取得装置27は、HTTP通信プロトコルに従って端末判別や位置情報の解析を行うので、キャリアや端末を含む通信方式の相違を吸収でき、その結果をユーザDB28に位置情報として格納する。
図4は、例えば図2のサービス同期型位置情報取得装置17によって実行される、セション管理を含む処理動作の全体説明図である。ここでセションとは、例えばユーザが情報端末を用いてインターネットを介してあるサービスを受けようとする時、そのための一連の通信のログイン時からログアウト時までを1つのセションとして扱うものである。
図4において、例えば携帯端末30からサービス同期型位置情報を含むサービス要求がサービス同期型位置情報取得装置17に入力されると、まずHTTP解析31が行われ、次にセション判定32が行われる。
セション判定32では、すでにそのサービスのための一連の通信としてのセションがすでにログインされているか、すなわち例えばそのセションに対してセションの識別子などが与えられ、セション管理がすでに実行されているか否かが判定される。
まだログインがなされていない場合には、認証処理33においてユーザDB40からユーザIDの検索が行われてユーザ認証が行われ、続いて端末判別34において各種の端末に関する端末情報を格納したリポジトリ41の端末情報を用いて、端末の判別が行われる。
認証処理33によるユーザ認証、端末判別34による端末の判別が行われた後、セション作成35が行われ、その作成されたセションに関するデータはセション管理テーブル36に格納される。
セション作成35に続いて、またはセション判定32の結果すでにセションが作成されて管理されていると判定された場合、位置・端末情報解析37が行われ、その解析結果は位置・端末情報書込38によって、位置情報と端末情報がペアとなった形式でユーザデータベース40に格納される。
その後ユーザから要求されたサービス実行のために必要なデータがWebサーバ側に送られ、Webサーバ側から送られたデータに対応してレスポンス処理39が行われ、その結果が携帯端末30に送信される。
図5は位置情報のユーザデータベースへの書込み時の書込みポリシーの説明図である。本実施形態ではユーザDB28への位置情報の書込みのポリシーについて、書込みのタイミングと、書込みの優先順位をシステム運用環境として設定する。
書込みのタイミングとしては、位置情報の通信時期やその方式が各キャリア(通信会社)や端末によって異なるため、書込みのタイミングを例えば(1)ログイン時、(2)サービス要求時、(3)ログアウト時などの3つのタイミングのいずれかに指定する必要がある。本実施形態では初期値としては、例えばログイン時とすることにする。
書込みの優先順位については、モバイル端末を複数個所有するユーザは多数あり、1人のユーザが所有するモバイル端末からの位置情報が重なって(同時に)通知された場合には、システムあるいはユーザとしてどれを優先するかを指定する必要がある。
優先順位の指定方式としては(1)システム全体で有効な優先順位を決める場合と、(2)ユーザ毎に有効な優先順位を決める場合があるものとし、初期値としてはシステム全体で有効な優先順位を採用するものとする。
図5は、例えばPHS端末21とサービス同期型位置情報取得装置27と接続が行われた状態で、ユーザが車に乗り込んでエンジンをかけ、カーナビ22のサービスを起動した場合の位置情報の書込みポリシーの説明図である。ここではDBの書込みポリシーとして、書込みのタイミングとしては(1)ログイン時、書込みの優先順位としては(1)のシステム全体で有効な優先順位として携帯電話優先が指定されているものとすると、ユーザの位置情報としては▲3▼の携帯電話から通知される位置情報がユーザDB28に書込まれることになる。
図6は図5で説明したDB書込みポリシーに従った書込みの処理フローチャートである。ここで図6は例えば図3でサービス同期型位置情報取得装置27に直接に、例えばWebサーバにサービスを要求するために、複数の端末から同時に位置情報が通知された場合のDB書込み処理のフローチャートである。
図5において、例えば携帯端末21から位置情報が送られると、図6のステップS1でHTTP解析として、HTTPリクエスト情報のパラメータからセション情報が、ヘッダから端末情報と位置情報が解析され、ステップS2ですでにセションが生成されているかいないかの判断が行われ、まだ生成されていない場合にはステップS3でユーザDB28内の認証データを用いて、ユーザIDに対応して認証処理が行われ、ステップS4でセッションが生成される。
すでにセションが生成されていたか、あるいは新たに生成された後、ステップS5で端末情報の解析が行われる。この解析はCC/PP用データベース31の格納内容を用いて行われるものとする。
ここでCC/PP(コンポジットケイパビリティズ/プレファレンスプロファイル)は、XMLの一種であるRDF(リソースデスクリプションフレームワーク)の形式で、端末の能力とユーザの嗜好を表現するものである。ステップS5では、このCC/PPのデータを格納するデータベース31から得られる端末情報が、ステップS1のHTTP解析によって解析された端末情報に追加され、HTTP+CC/PPデータが生成され、ステップS6でこの端末情報がセション管理テーブルに登録される。
続いてステップS7で位置情報解析が行われ、その結果がステップS8でセション管理テーブルに登録される。
ステップS9では、セション管理テーブルに登録された位置情報をデータベースに書込むべきかどうかのポリシーの判定が行われる。図5で説明した書込みポリシーは、前述のようにシステム運用環境として設定されているため、その設定内容からステップS8で登録された位置情報をデータベースに書込むべきか否かが判定され、書込むべきと判定された時にはステップS10でその位置情報と端末情報とがユーザDB28に書込まれた後に、書込むべきでないと判定された場合には直ちにステップS11でHTTPレスポンス処理が行われる。このレスポンス処理では、セションIDの追加や、コンテンツ変換などの処理が行われた後に、端末側に必要なデータの出力が行われる。
図7、および図8はサービス非同期型位置情報に対する処理のフローチャートである。このサービス非同期型位置情報に対する処理フローは、位置情報が付加された形のHTTP通信以外の通信手段を用いて取得される位置情報、あるいは例えばサービス要求としてのHTTP通信とは別に端末としてのクライアント側から例えば定期的に位置情報取得装置としてのサーバ側に通知される位置情報に対する処理、あるいは逆にサービス提供者側からの要求に対応してサーバ側から端末に位置情報を通知させる場合の処理に相当する。
例えば世界的な標準の仕様ではあるが、まだ製品などに具体的な実装が行われていないモバイルIP通信などの通信方式に関しては、位置情報の通知方式としていくつかの方式が仮定できる。
モバイルIPでは、インターネット上の移動ノードに対してそのホームIPアドレスを変更することなく、移動ノード宛のデータグラムのルーティングを可能とするプロトコルを規定している。
そこで位置情報の第一の通知方式として、あるネットワークから別のネットワークに接続ポイントを変える、例えばルータとしてのモバイルノード(MN)が現在接続されているルータ(フォレインエージェント、FA)のIPアドレスをHTTPデータに付加してサーバに通知する方式、第二の方式としてルータ(ホームエージェント/フォレインエージェント、HA/FA)が、クライアントが現在接続されているルータのIPアドレスをHTTPデータに付加してサーバに通知する方式、第3の方式としてサーバがルータ(HA/FA)に対して、指定したクライアントが現在接続されているルータのIPアドレスを要求する方式などが考えられる。
図7はクライアント駆動に対応する非同期位置情報に対する処理フローチャートである。同図は、前述のように位置情報が付け加えられたHTTP通信以外の通信手段でしか位置情報を取得できない場合、あるいはHTTP通信とは別に例えば端末側から定期的に位置情報がサーバに通知される場合に相当する。
図7において、まずクライアント(端末)側はステップS21で非同期サーバ、すなわちサービス非同期型位置情報取得装置26に対する接続要求を行い、非同期サーバ側はステップS22で接続応答を端末側に返す。これに対応してクライアント側はステップS23で位置情報通知を行い、非同期サーバ側でステップS24で位置情報取得が行われる。
ここでステップS22では、非同期サーバはクライアントに対する認証などを行って、接続に問題がない場合に接続応答をクライアント側に返す。クライアント側からのステップS23での位置情報通知は、独自の通信プロトコルやモバイルIP通信の通信方式に従って行われる。またステップS24では非同期サーバが正しく位置情報を取得できた事を判定して、正常終了のメッセージをクライアント側に応答する。
非同期サーバはステップS25で位置情報の抽出を行う。ここでは各種の通信方式に対応して取得されたデータのヘッダから、位置情報が抽出される。続いてステップS26でHTTPデータに位置情報が付け加えられる。ここでは付け加えられる位置情報は例えばPOIX言語を用いて作成されるものとする。他の例としては、HTTPのリクエストのパラメタに位置情報を付加する。
POIX(ポイントオブインタレストエクスチェンジランゲージ)は、インターネット上で位置に関する情報を交換する事を目的として作成された位置情報記述言語であり、XML(エクステンシブルマークアップランゲージ)を使用して設計され、位置を単一的に表現するだけでなく、位置を中心として様々な情報を包括的に表現できるものである。
続いてステップS27で非同期サーバは同期サーバ、すなわちサービス同期型位置情報取得装置27に対して、位置情報のデータベースへの書込みを要求するHTTPリクエストを送る。
同期サーバ側では、ステップS28で位置情報データベースへの書込みを受付ける。そしてステップS29で位置情報の解析を行う。ここではHTTPヘッダから位置情報が解析される。端末情報はすでに判別されて決まっているものとする。また非同期サーバに接続される端末が1つのみの場合は判別は不要である。
同期サーバはステップS30で、解析結果としての位置情報を端末情報とともにユーザDB28に書込む処理を実行する。この書込みは図6で説明した処理フローと異なるプログラムによって実行される。サービス非同期の位置情報に対してはセションを作成する必要がなく、セション管理テーブルへの登録も不必要である。またDB書込みポリシーの判定を行うこともなく、位置情報の通知を受けるたびにDBへの書込み処理を行うものとする。
その後同期サーバは、ステップS31でHTTPレスポンス処理として、ユーザDB28への書込みが正常に終了したことを非同期サーバに通知する。非同期サーバは、この通知に対応してDB書込み終了処理として、ステップS32で例えば位置情報の抽出結果などを解放して、処理を終了する。同期サーバ側での位置情報の書込みが失敗した場合には、ステップS27のHTTPリクエストを同期サーバ側に再び送ることになる。
図8はサーバ駆動、すなわち例えばサービス提供者側からの要求に対応して、同期サーバがクライアント側に位置情報を通知させる場合のサービス非同期位置情報に対する処理フローチャートである。
図8において同期サーバ側から、ステップS41でクライアントの位置情報を取得するためのリクエストがHTTP通信によって非同期サーバ側に送られる。非同期サーバ側では、ステップS42でこのリクエストを受付けて、ステップS43でクライアント、すなわち端末側に接続を要求する。
クライアント側ではステップS44で非同期サーバに対する認証などを行い、問題がなければ接続応答を非同期サーバに返す。非同期サーバはステップS45で位置情報を要求し、クライアント側ではこの要求に対応してステップS46で、独自の通信プロトコルやモバイルIP通信の通信方式に従った方法で位置情報を非同期サーバに通知する
非同期サーバはステップS47、S48で図7のステップS25,S26と同様の処理を行い、ステップS49でHTTPレスポンス処理として、位置情報が正しく取得できた事を同期サーバに通知する。
同期サーバはステップS50、S51で図7のステップS29、S30と同様の処理を行い、ユーザDB28に位置情報と端末情報を書込み、ステップS52でDB書込み終了処置として、位置情報の解析結果などを解放して処理を終了する。またDBへの書込みは図5のステップS30と同様に書込みポリシーの判定無しに実行される。
図9はユーザDBに格納される位置情報のデータ形式の例である。前述のように本実施形態では位置情報はユーザ単位に格納される。
図9(a)において位置情報としてはユーザID,男性か女性かの区別、年齢、趣味、端末ID、位置情報が取得された日付と時刻に加えて、実際の位置表示情報が格納される。
位置表示情報の書式としてはいくつかの形式がある。その形式の例を図9(b)から(d)に示す。(b)は例えば携帯電話の基地局に対応する位置情報を示し、ユーザから位置情報が通知された時点で、ユーザから最も近くの基地局の位置情報として、測地系、座標系、緯度、および経度が格納されている。
測地系とは、測位方式による座標系の区別であり、例えばGPS測量で算出される座標系、日本標準の測地系、宇宙測地技術によって決定される測地座標系などの区別が格納される。また座標系はその座標系の単位である。例えば度単位であるか、度分秒単位であるかの区別が格納される。
(c)はこの基地局の実際の位置を示す位置表示情報の代りに基地局番号が位置表示情報として格納されるものであり、(d)は例えばその基地局、またはその端末を所有するユーザが位置情報を通知した地点から最も近い鉄道の駅としての最寄駅である。(b)〜(d)の位置表示情報は、互いに変換可能なものである。
図10〜図13は本実施形態における端末情報の利用例の説明図である。これらの図は、例えば図4においてWebサーバ側で行われる処理の例である。
図10は端末情報を用いる処理の1つの例としてのコンテンツ変換の全体説明図である。同図において、例えばアプリケーション50によってXMLスタイルシートランゲージ(XSL)のスタイルシート群51から、スタイルシートが選択され、コンテンツ55を用いてXMLコンテンツ53などが作成される。
アプリケーション50は、内部にエバリュエータ50a,プレゼンテーション機能50bを備えている。エバリュエータ50aは、後述するように例えば端末能力とサービス能力のマッチングを取り、サービス方法の決定などを行うものである。
プレゼンテーション機能50bは、ML変換50cとIMG変換50dとを備える。ML変換50cはHTMLなどの記述言語(マークアップランゲージ)のコンテンツファイルの変換を行うものであり、IMG変換50dはビットマップや、グラフィックインタチェンジフォーマット(GIF)などの画像データの相互変換を行うものである。プレゼンテーション機能50bはこのような変換によって、例えばXMLコンテンツなどを作成して外部に与える機能を持っている。
アプリケーション60は、アプリケーション50と同様にエバリュエータ60a、プレゼンテーション機能60b(ML変換60c、IMG変換60dを含む)を備えており、XMLコンテンツ53、画像データ54、コンテンツ55などを用いて、またスタイルシート群56からスタイルシートを選択してコンテンツ変換を行い、その結果をWebサーバ61に与えるものである。
このコンテンツ変換にあたってWebサーバ61の内部のモバイルエージェント61aは、ユーザ認証、端末判別、セション管理などを行い、端末判別結果を、端末情報としてアプリケーション60に与える。またWebサーバ61は、リレーショナルデータベース62内のユーザ情報や、付加情報を必要に応じて利用する。
図11はエバリュエータの動作の説明図である。エバリュエータは、例えば端末能力の表現とサービス能力(サービス規則)の表現とを用いて、端末能力とサービス能力のマッチングをとり、サービス方法を決定し、決定したサービス方法を出力し、その決定に基づいたサービスが行われる。
図12はコンテンツ変換の処理の説明図である。同図において端末判別によって得られた端末情報68と、XSLの選択情報と画像変換情報69がエバリュエータ65と、プレゼンテーション機能66に与えられる。
例えば端末情報68として端末に表示できる記述言語はC−HTMLであるという情報がエバリュエータ65に渡され、エバリュエータ65は端末から要求されたコンテンツをコンテンツデータベースから参照し、その記述がHTMLである場合にはプレゼンテーション機能66にHTMLからC−HTMLへの変換を指示する。
プレゼンテーション機能66はスタイルシート性質データ70、コンテンツのURL71、変換対象データ72の入力に対応して、コンテンツ変換機能67にコンテンツの変換を依頼し、変換後のコンテンツ73を出力する。
このようなコンテンツ変換においては記述言語の変換としてHTML(ハイパーテキストマークアップランゲージ)、C−HTML、MML(メディカルマークアップランゲージ)、HDML(ハンドヘルドディバイスマークアップランゲージ)、WML(ワイヤレスマークアップランゲージ)、および前述のPOIXなどの間で記述言語の変換が行われる。
また画像データの変換としてはGIF(グラフィックインタチェンジフォーマット)、JPEG(ジョイントフォトグラフィックエキスパートグループ)、BMP(ベーシックマルチリンギュアルプレーン)、およびTIFF(タグイメージファイルフォーマット)などの形式の間で、画像データの変換が行われる。
図13は端末判別処理の説明図である。図6のステップS1で説明したHTTP解析の結果71、およびメーカから提供された端末情報のリポジトリ72の内容とを用いて、端末情報73が作成され、その端末情報73は図10のモバイルエージェント61aからCC/PP形式のHTTPリクエストのヘッダとして、Webアプリケーション74に渡される。
Webアプリケーション74はエバリュエータ75を呼び出し、エバリュエータ75は端末情報に対応して、プレゼンテーション機能76に対して例えばコンテンツ変換などの指示を出す。
図14はアプリケーションサーバ連携機能の説明図である。このアプリケーションサーバ連携機能81は、同期サーバ80と密接に連携して、アプリケーションサーバ83との間の連携機能を実現するものである。
アプリケーションサーバ連携機能81は同期サーバ80に例えばPHS端末から与えられるサービス同期の位置情報、または非同期サーバ82を介して、例えばモバイルIP通信端末から与えられるサービス非同期の位置情報に対応して、ユーザDB28および書式変換DB87の格納内容を用いて、位置情報イベント通知機能84、位置情報書式変換機能85、および位置情報検索機能86を提供するものである。
図15はアプリケーションサーバ連携機能81によって提供される位置情報イベント通知機能84の説明図である。位置情報イベント通知機能84は、アプリケーションサーバ83側からのあらかじめイベント通知を受けるための条件の登録に応じて、その条件が満足された位置情報が取得された時点で自動的にアプリケーションサーバ83にイベント通知を行う機能である。
条件としては位置情報の他に利用者の趣味などの個人情報などを、サービスの内容に応じて柔軟に付け加えることができるものとし、またイベント通知データにはユーザIDだけではなく、利用者の趣味などの個人情報なども付け加えることができ、更にアプリケーションサーバ83から要求される書式に変換して、イベント通知を行うこともできる。
図15のa.においてアプリケーションサーバ83から、あらかじめイベント通知条件として横浜駅周辺、20代女性で趣味が買物であるというイベント通知条件が登録され、b.でこの条件に対応する位置情報が取得されたものとする。この位置情報としては▲2▼の携帯電話からの位置情報がユーザDB28に格納されている。格納された位置情報に対応してc.で位置情報の書式変換として基地局情報が最寄の駅に変換され、書式変換された位置情報を用いてd.でイベント通知がアプリケーションサーバ83に与えられている。
図16は位置情報書式変換機能の動作説明図である。この機能は、例えばサービス上の都合でアプリケーションサーバ83がすでに取得している位置情報の書式変換を必要とする場合に、アプリケーションサーバ連携機能81との間で位置情報を受け渡すことによって書式変換を行うものである。
図16においてアプリケーションサーバ83はa.で位置情報の書式変換として、基地局情報を最寄の駅に変換する要求を位置情報書式変換機能85に与える。位置情報書式変換機能85はb.で位置情報の書式を変換し、c.で書式変換結果として基地局番号に対する最寄駅としての“横浜駅周辺”の位置情報をアプリケーションサーバ83に与える。
図17は位置情報検索機能86の動作説明図である。この機能はアプリケーションサーバ83が、例えば特定のユーザの現在の位置情報を必要とするような場合に、アプリケーションサーバ連携機能81に対してその位置情報の検索を要求することによって、そのユーザの位置情報を取得することができるようにする機能である。この場合、必要に応じて位置情報の書式変換も自動的に行うことができるものとする。
図17のa.においてアプリケーションサーバ83はある利用者のユーザID,ここでは“ID894295”を指定して、位置情報の書式として最寄駅を指定し、位置情報の検索をアプリケーションサーバ連携機能81に要求する。位置情報検索機能86はb.でその利用者の位置情報をユーザDB28を検索して求めているが、その位置情報の書式は▲2▼の携帯電話の位置情報の書式としての基地局番号の書式となっている。そこで位置情報書式変換機能85によって、c.で位置情報の書式を基地局情報から最寄駅の書式に変換し、その変換結果をd.でアプリケーションサーバ83に通知している。
図18はサービス同期型位置情報取得装置によるシステムの利用者すなわち通信端末所有者に対する課金機能と、サービス提供者に対する課金機能の説明図である。システムの利用者はシステムに登録を行うことによって、多数のサービス提供者側からの多様なサービスを自由に受けることが可能となり、また前述のサービス同期型位置情報取得装置からアプリケーションサーバへのイベント通知に対応してプッシュ型の情報配信を受けることができ、大きなメリットを得ることが可能となる。
そこで、例えば定期的に利用者から料金を徴収するために、ユーザ管理DB18に登録されている利用者の一覧が、システム管理者の要求に応じて課金ログとして出力され、システムの管理者はその課金ログに基づいて利用者に課金を行う。
また利用者の位置情報を通知されることによって可能となったサービスを利用者に提供したサービス提供者に対する課金のために、そのサービスの提供内容に応じた課金ログがシステム管理者の要求に応じて出力され、システム管理者はその課金ログを基にしてサービス提供者に対する課金、すなわち広告料の徴収を行う。
図14〜図17で説明したアプリケーションサーバ連携機能は、基本的には同期サーバと別のアプリケーションサーバとの連携のために使われるものである。しかしながら同期サーバとアプリケーションサーバを一体としたWebサーバとして運営する場合には、同期サーバから直接HTTPリクエストによってアプリケーションサーバを呼び出すことになる。
このような場合の課金の処理のためにアプリケーションサーバに端末情報や位置情報を通知するときには、図6のステップS6とS8でセション管理テーブルに登録された内容をHTTPデータに付け加えてHTTPリクエストによって直接にアプリケーションサーバを呼び出す。端末情報は前述のCC/PP形式、位置情報はPOIX方式または、HTTPリクエストのパラメタで通知される。
本実施形態における位置情報取得装置、例えば図14の同期サーバ80、非同期サーバ82などは、その最も基本的な要素としてコンピュータを備える。図19はそのようなコンピュータシステムの構成ブロック図である。
図19において、コンピュータ101は本体102とメモリ103とによって構成されている。メモリ103としてはランダムアクセスメモリ(RAM)、ハードディスク、磁気ディスクなど様々な形式の記憶装置を使用することができ、このようなメモリ103に前述の図6〜図8などのフローチャートに示されたプログラムや、本発明の特許請求の範囲の請求項14、および15のプログラムなどが格納され、本体102によって実行されることによって、位置情報の取得、その一元管理およびアプリケーションとの連携などが可能になる。
このようなプログラムは、プログラム提供者側からネットワーク104を介してコンピュータ101にロードされることも、また市販され、流通している可搬型記憶媒体105に格納され、コンピュータ101にロードされることによっても実行可能である。可搬型記憶媒体105としてはCD−ROM、フロッピーディスク、光ディスク、光磁気ディスクなど様々な形式の記憶媒体を使用することができ、このような記憶媒体がコンピュータ101にセットされることによって位置情報の通知方式が異なる複数種類の端末の利用者の位置情報取得が可能となる。
以上詳細に説明したように、本発明によれば位置情報の通知方式が異なる複数種類の情報端末の、特に利用者がサービスを要求する時点で位置情報を通知する情報端末と、サービスを要求しない時点においても定期的、または非定期的に位置情報を通知する情報端末の利用者の位置情報を取得することが可能となる。同一の利用者が所有する複数の情報端末からの位置情報が重なって通知されても、位置情報のデータベースへの書込みポリシーに従って、優先順位の高い端末からの位置情報をその利用者に対応してデータベースに書込むことによって、常に最も最近の利用者の位置情報をデータベースに保持して、利用することが可能となる。
産業上の利用可能性
本発明によって利用者の最新の位置情報を取得することが可能となり、本発明はこの位置情報を用いることが有効なあらゆる産業に利用できる。例えば運輸業者や、不動産業者、バス、タクシー業者など、その産業的な利用可能性は非常に広範囲である。
【図面の簡単な説明】
図1は本発明の原理構成ブロック図である。
図2は本実施形態における位置情報取得装置を含むシステム構成ブロック図である。
図3はサービス同期型位置情報取得装置への位置情報の入力方式の説明図である。
図4はサービス同期型位置情報取得装置による処理の全体説明図である。
図5は位置情報のデータベースへの書き込みポリシーの説明図である。
図6はデータベースへの書き込み処理のフローチャートである。
図7はクライアント駆動の場合の非同期位置情報に対する処理のフローチャートである。
図8はサーバ駆動の場合の非同期位置情報に対する処理のフローチャートである。
図9は位置情報のデータ形式の例の説明図である。
図10はコンテンツ変換の全体説明図である。
図11はエバリュエータによる処理の説明図である。
図12はコンテンツ変換の処理の説明図である。
図13は端末判別処理の説明図である
図14はアプリケーションサーバ連携機能によって提供される3つの機能の説明図である。
図15はアプリケーション連携機能による位置情報イベント通知の説明図である。
図16はアプリケーションサーバ連携機能による位置情報書式変換の説明図である。
図17はアプリケーションサーバ連携機能による位置情報検索処理の説明図である。
図18は本実施形態におけるシステムの利用者およびサービス提供者に対する課金機能の説明図である。
図19は本発明を実現するためのプログラムのコンピュータへのローディングを説明する図である。
図20は位置情報利用システムの従来例の構成を示すブロック図である。
Claims (17)
- 位置情報の通知方式が異なる複数種類の情報端末の利用者の位置情報を取得する装置において、
前記利用者の所有する情報端末から送られるデータによって該情報端末の種類を判別する端末判別手段と、
該判別結果に対応して、該情報端末から送られるデータから利用者の位置情報を抽出する位置情報抽出手段とを備えることを特徴とする情報端末利用者位置情報取得装置。 - 前記情報端末利用者位置情報取得装置が、
前記利用者から自装置を含むシステムへの登録に対して課金を行う利用者に対する課金手段を更に備えることを特徴とする請求項1記載の情報端末利用者位置情報取得装置。 - 前記端末判別手段が、外部にサービスを要求した時点で位置情報を通知する方式の情報端末から送られるデータによって該情報端末の種類を判別することを特徴とする請求項1記載の情報端末利用者位置情報取得装置。
- 前記情報端末利用者位置情報取得装置が、
前記複数種類の情報端末のうちで、外部にサービスを要求しない時点においても定期的、または非定期的に位置情報を通知する方式の情報端末から送られるデータを、前記外部にサービスを要求した時点で位置情報を通知する方式の情報端末からのデータと同じ通信方式およびまたはデータ形式に変換して、前記端末判別手段に与える通信方式およびまたはデータの変換手段を更に備えると共に、
前記端末判別手段が、外部にサービスを要求しない時点においても定期的、または非定期的に位置情報を通知する方式の情報端末の種類も判別することを特徴とする請求項3記載の情報端末利用者位置情報取得装置。 - 前記情報端末利用者位置情報取得装置が、
前記外部にサービスを要求した時点で位置情報を通知する方式の情報端末からのデータ、または前記通信方式およびまたはデータの変換手段による変換後のデータによって位置情報を通知した端末の利用者を認証する利用者認証手段と、
該認証された利用者に対応して、前記位置情報抽出手段によって抽出された位置情報を、前記端末判別手段によって判別された端末の情報と共に記憶する位置情報記憶手段とを更に備えることを特徴とする請求項4記載の情報端末利用者位置情報取得装置。 - 前記情報端末利用者位置情報取得装置が、利用者に対してサービスを提供するサービス提供者側のアプリケーションと連携するためのアプリケーション連携装置を更に備え、
該アプリケーション連携装置が、前記サービス提供者側のアプリケーションからの要求に対応して、指定された利用者の位置情報を前記位置情報記憶手段の記憶内容から検索して、該アプリケーション側に通知する位置情報検索手段を備えることを特徴とする請求項5記載の情報端末利用者位置情報取得装置。 - 前記利用者の所有する情報端末から位置情報が通知される毎に、前記端末判別手段が情報端末の種類を判別し、前記位置情報抽出手段が利用者の位置情報を抽出し、
前記位置情報記憶手段が最新の位置情報と端末情報とを記憶することを特徴とする請求項5記載の情報端末利用者位置情報取得装置。 - 前記情報端末利用者位置情報取得装置が、
位置情報を通知した端末の利用者を認証する利用者認証手段と、
該利用者認証手段によって認証された利用者に対応して、前記位置情報抽出手段によって抽出された位置情報を前記端末判別手段によって判別された端末の情報と共に記憶する位置情報記憶手段とを更に備え、
前記利用者の所有する複数の情報端末から同時に位置情報が通知される時、いずれの情報端末からの位置情報を優先するかのポリシーを運用環境として設定し、
前記位置情報記憶手段が、該ポリシーに従って優先される情報端末からの位置情報を記憶することを特徴とする請求項3記載の情報端末利用者位置情報取得装置。 - 前記情報端末利用者位置情報取得装置が、利用者に対してサービスを提供するサービス提供者側のアプリケーションと連携するためのアプリケーション連携装置を更に備えることを特徴とする請求1記載の情報端末利用者位置情報取得装置。
- 前記アプリケーション連携装置が、前記サービス提供者側からあらかじめ地域を含む条件の指定を受け、利用者の位置情報が指定された条件を満たした時、該利用者に関するデータをイベントとして該サービス提供者側のアプリケーションに通知するイベント通知手段を備えることを特徴とする請求項9記載の情報端末利用者位置情報取得装置。
- 前記アプリケーション連携装置が、前記サービス提供者側からの要求を受けて、前期位置情報抽出手段によって抽出された位置情報の書式変換を行う位置情報書式変換手段を備えることを特徴とする請求項9記載の情報端末利用者位置情報取得装置。
- 前記アプリケーション連携装置が、前記アプリケーションとの連携に対応して、サービス提供者側と利用者との間で行われる通信に対する課金を行うサービス提供者に対する課金手段を備えることを特徴とする請求項9記載の情報端末利用者位置情報取得装置。
- 位置情報の通知方式が異なる複数種類の情報端末の利用者の位置情報を取得する方法において、
前記利用者の所有する情報端末から送られるデータによって該情報端末の種類を判別し、
該判別結果に対応して、該情報端末から送られるデータから該利用者の位置情報を抽出することを特徴とする情報端末利用者位置情報取得方法。 - 位置情報の通知方式が異なる複数種類の情報端末の利用者の位置情報を取得する装置を構成する計算機によって使用される記憶媒体において、
前記利用者の所有する情報端末から送られるデータによって該情報端末の種類を判別するステップと、
該判別結果に対応して、該情報端末から送られるデータから利用者の位置情報を抽出するステップとを計算機に実行させるためのプログラムを格納した計算機読出し可能可搬型記憶媒体。 - 位置情報の通知方式が異なる複数種類の情報端末の利用者の位置情報を取得する装置を構成する計算機によって使用されるプログラムにおいて、
前記利用者の所有する情報端末から送られるデータによって該情報端末の種類を判別する手順と、
該判別結果に対応して、該情報端末から送られるデータから利用者の位置情報を抽出する手順とを計算機に実行させるためのプログラム。 - 情報端末における利用者の状態および、位置の取得管理ならびに利用するシステムであって、利用者がサービスを要求するときに位置情報を通知する第一の通信プロトコルに従って情報端末の位置情報を取得できるサービス同期型位置情報取得手段と、利用者がサービスを要求した場合前記情報端末に依存した各種の通信プロトコルを前記第一の通信プロトコルに変換し、かつ変換された前記第一のプロトコルに従って位置情報を前記サービス同期型位置情報手段に伝達するサービス非同期型位置情報取得手段からなり、前記サービス同期型位置情報取得手段は、前記第一の通信プロトコルに従って取得した状態および位置情報を利用者単位で管理する位置情報管理手段と、利用者の状態および位置情報に基づくサービス情報をユーザデータベースから探索しサービス提供者へ通知できるアプリケーション連携手段とを備えた情報端末利用者位置情報取得管理システム。
- 前記サービス同期型位置情報取得手段は前記情報端末の技術およびキャリアの差を吸収して利用者の位置情報を取得する請求項16記載のシステム。
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