JPS647369Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はガス流量が変つても一定の流出圧を得
られるようにしたガスガバナに関する。

従来第１図並びに第２図に示すごとく筐体ａ内
にガス流入口ｂに連なる一次側のガス室ｃと、ガ
ス流出口ｄに連なる二次側のガス室ｅとを設け、
該一次側のガス室ｃ内に設けたダイヤフラムｆに
連なる弁体ｇと協動する弁孔ｈを介して両室ceを
連通させ、且つダイヤフラムｆの背面に調節ばね
ｉを収容する室ｊを設ける式のものは知られる。

しかし第１図に示すものでは、一次側のガス圧
が高くなると二次側のガス圧がほで一定であるた
め弁体ｇに作用する二次圧によつて弁体ｇがより
多く閉じ側に移動し、二次側のガス圧が降下する
傾向を示す。

このため該弁体ｇに作用する一次側のガス圧を
相殺すべく第２図に示すようにダイヤフラムｋを
設ける式のものも知られる。

しかし、第２図に示すものでは、該ダイヤフラ
ムｋの背面にベンチユリ部ｌと連通する負圧室ｍ
を設けるを要し、その構造が複雑となるばかりで
なく負圧室ｍを設けることでガスガバナ自体が大
型化するの不都合がある。

本考案はかゝる不都合のないガスガバナを得る
ことをその目的とするもので、筐体１内にガス流
入口２に連なる一次側のガス室３と、ガス流出口
４に連なる二次側のガス室５とを設け、該二次側
のガス室５内に設けたダイヤフラム６に連なる弁
体７と協動する弁孔８を介して両室３，５を連通
させ、且つダイヤフラム６の背面にばね９を収容
する室１０を設けたものに於いて、該ダイヤフラ
ム６との接触部Ａの面積が前記弁体７の一次側の
ガス室３の圧力を受ける端部面積とほぼ等しい面
積とした密閉のジヤバラ１１を該室１０内のダイ
ヤフラム６の背面に取付けて、該ダイヤフラム６
の背面と筐体１との間に介在させ、且つ該ジヤバ
ラ１１内を弁体７に設けた連通孔１２を介して一
次側のガス室３と連通させて成り、該ジヤバラ１
１は例えばダイヤフラム６及び弁体７の動きを阻
害しない袋状に形成し、これをダイヤフラム６の
背面に接着して取付けた。

図面で１３は、ばね９のばね圧を調節するため
の調節ねじである。

かくするときは、該ジヤバラ１１内に作用する
一次側のガス圧によつて、弁体７の開弁方向に働
く力が発生しこれが弁体７の端面に作用する前記
弁体７の閉弁方向の力と釣合う。

このように本考案によるときは、ダイヤフラム
６の背面に一次側のガス室と連通するジヤバラ６
を設けることによつて弁体７の端面に作用する弁
体７の端面に作用する力を相殺することで従来例
に見られる不都合を解消出来、しかも該ジヤバラ
１１をダイヤフラム６の背面のばね９の収容室１
０に設けるだけのきわめて簡単なことで前記不都
合を解消出来るので、その構造簡単で製造容易で
しかもガスガバナ自体を小型に形成出来るの効果
がある。

【図面の簡単な説明】

図面で第１図、第２図は従来例の截断側面図、
第３図は本考案実施の例の截断側面図である。 １……筐体、２……ガス流入口、３，５……ガ
ス室、４……ガス流出口、６……ダイヤフラム、
７……弁体、８……弁孔、９……ばね、１０……
室、１１……ジヤバラ、１２……連通孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 筐体１内にガス流入口２に連なる一次側のガス
   室３と、ガス流出口４に連なる二次側のガス室５
   とを設け、該二次側のガス室３に設けたダイヤフ
   ラム６に連なる弁体７と協動する弁孔８を介して
   両室３，５を連通させ、且つ該ダイヤフラム６の
   背面にばね９を収容する室１０を設けたものに於
   いて、該ダイヤフラム６との接触部Ａの面積が前
   記弁体７の一次側のガス室３の圧力を受ける端部
   面積とほぼ等しい面積とした密閉のジヤバラ１１
   を該室１０内のダイヤフラム６の背面に取付け
   て、該ダイヤフラム６の背面と筐体１との間に介
   在させ、且つ該ジヤバラ１１内を弁体７に設けた
   連通孔１２を介して一次側のガス室３と連通させ
   て成るガスガバナ。