JPS646917B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は果実等の複数個の環状部片を製造する
ための装置と方法とに関するものである。

アメリカ合衆国特許第3586081号、第3586151号
及び第3869974号において、果芯の軸線に実質的
に沿つて果実を案内するための種々の型式の機械
が開示されている。フオークの形状の取り付け手
段に案内した果実を突き刺し処理する間この果実
を回転させる。本発明は、上述のアメリカ合衆国
特許に開示した型式の機械に使用する装置に関す
るものである。

果実を切断する機械は従来、種々提案されてい
るが、比較的細長い果実を一度に薄切りするもの
では、果実の保持が十分でないため、切断中に果
実が保持具から外れたり、切断した部片が飛び散
つて、これを更に集める工程が必要になることも
ある。

本発明の目的は林ごのような比較的丸い果実で
も確実にこれを保持し、切断した環状部片が一度
にばらばらになつて飛び散ることがない果実等の
薄切り方法及び薄切り装置を得るにある。

この目的を達成するため、本発明方法は果芯に
実質的に一致する果実の軸線のまわりにこの果実
を回転させながら切断ステーシヨンを通る通路に
沿いこの果実を移送し、軸線方向に離間する複数
個の切目を前記軸線の垂直方向に前記果実に入れ
前記果芯を包囲している前記果実の未切断筒状部
によつて一体に連結する複数個の環状部片を形成
し、次に前記果芯を切断して前記環状部片を互に
分離することを特徴とする。

また本発明装置は果芯に実質的に一致する果実
の軸線のまわりにこの果実を回転させるため前記
果実を取り付ける取り付け手段を有し前記果実を
前記取り付け手段に取り付けたまま切断ステーシ
ヨンを通過させるコンベアと、前記果芯を包囲し
ている前記果実の未切断筒状部分によつて一体に
連結する複数個の環状部片を形成するため前記軸
線の横方向にこの軸線の方向に離間した複数個の
切目を前記果実に入れるよう前記切断ステーシヨ
ンにおいて前記果実の前記軸線に対して平行な方
向に相互に離間した複数個の固定した切断ナイフ
と、前記果芯を包囲する前記果実の未切断筒状部
分によつて互に連結されている前記環状部片を互
に切り離すため前記果芯を除去する果芯用ナイフ
とを具えたことを特徴とする。

このように構成することによつて本願の発明で
は林ごのような丸い果実をその果芯の周りに回転
させながら切断ステーシヨンの通路に沿い移送す
ることによつて果芯の直径より僅かに大きい切断
していない部分を果芯の周りに残して果実に多数
の切目をつけ、最後に果芯を取去ることによつて
始めて中心に孔がある多数の円板状の果実にばら
ばらにすることができる。

こうして作つた環状部片は、例えば、サラダ等
を飾るのに使用される。かくして処理した果実を
罐詰めにして一般の需要に供する。

本発明方法は、外皮をむいてない果実全体に使
用できるが、軸線方向に離間した切目を入れる前
に上述のアメリカ合衆国特許のうちの１つに教示
されたような通常の方法で果実の外皮をむくこと
も考えられる。

果実の使用できない上部と下部とをトリミング
行程で除去するのが有利であり、皮むきの後であ
つて部片切断前にこのトリミング行程を行なうの
がよい。

運動径路内の異なる地点において異なる切断を
行なうよう上記ナイフのうち少なくともいくつか
を上記コンベアの運動方向において相互にオフセ
ツトさせるのが有利である。

コンベアの運動方向に対して或る角度で傾斜す
る第１部分と、上記第１部分に隣接していつそう
大きな角度で傾斜し果肉を大きく切断する第２部
分と、僅少な角度で傾斜し取り付け装置に隣接す
る最終切断部分を形成する第３部分とをナイフの
夫々が具えるのが望ましい。

図面にもとづき本発明を説明する。

この実施例はりんごを薄切りする場合につき説
明するが、その他の果実にも適用し得ること勿論
である。

第１図に示す装置はアメリカ合衆国特許第
3586081号に示すような機械部分を形成し、符号
１で線図的に示す第１コンベア上に各リンゴを案
内し、位置２において別のコンベア３に搬送し、
この際自己の軸線回りに回転自在なフオーク４に
上記りんごを突き刺す。この軸線は上記りんごの
果芯に実質的に一致している。コンベア３の円形
径路に沿つてフオーク４は動くことができ、また
符号６によつて一般的に示す切断ステーシヨンに
上記果実片が到達する前に上記フオークが皮をむ
いておかなくともよいし通常の方法でまた皮をむ
いておいてもよい。

アメリカ合衆国特許第3586081号におけるよう
に、ストツパ板５に向けフオークによつてりんご
を突き刺したときりんごの茎と窪みとの間でこの
りんごを保持し、りんごの主軸線に沿つてこのり
んごを一線に保持する。こうして突き刺したりん
ごを図に示すように切断ステーシヨン６を通過す
る際に支持する。第２〜３図においてこの切断ス
テーシヨン６をいつそう詳細に示す。

機械のフレーム７上にこの切断ステーシヨンを
取り付け、またこの切断ステーシヨンは上部トリ
ミングナイフ８と下部トリミングナイフ９とを具
えている。これ等のナイフは部分的にだけりんご
を切断し、使用できないりんごの上部と下部とを
取り去る。別の２個のナイフ部１０と１５との
夫々によつてこの端部トリミング作用の仕上げを
行ない、フオークの軸線を越えて従つて、果芯の
中心を越えてこれ等のナイフ部分を突出させる。

これ等のナイフ８，９，１０及び１５はりんご
が遭遇する第１のナイフである。この遭遇の後、
軸線方向に相互に離間した（すなわち、フオーク
に取り付けたりんごの軸線に対して平行な方向に
相互に離間した）一連のナイフ１１，１２，１３
及び１４と果実とは、コンベア３によつて支持す
るりんごの運動の曲線径路のまわりで相互にまた
離間している。

かくして、第１ナイフ１１を第２ナイフ１２の
下方に離間させ、この第２ナイフを第３ナイフ１
３の下方に離間させ、この第３ナイフを第４ナイ
フの下方に離間させる。

第４図を考察すると、りんごの運動の径路の方
向に連続的に沿う３個のセクタ２６，２７及び２
８から夫々のブレードが成ることをこの図は示し
ている。第１セクタ２６はりんごの運動の径路に
対して僅少な角度で傾斜しており、りんごの外皮
がまだむかれていないときは果実の外皮を通して
切断する。第２セクタ２７はいつそう大きな角度
で傾斜しまた果肉の大部分を切断し、一方第３セ
クタ２８は僅少な角度で再度傾斜しまたフオーク
の位置に密接して隣接する点にまでこの切断工程
の最終部分を切断する。

管状スペーサ２３に貫通する植込ボルト２２に
よつて基礎板２１に全てのナイフを取り付ける。

ナイフ部分２８に隣接する第４図の左側部分に
示すように、フオークに隣接しているりんごの小
さな筒状の通常約1.5mm厚さの未切断部分が残る
程度の深さに夫々切込みが入ることがわかる。第
２図に示すステーシヨン３１にりんごが到達した
時、符号３２によつて一般的に示す芯ナイフが上
昇して薄切りされた果実に接触する。芯管３２は
上端縁にカツター３３を具えており、第７図に示
すようにりんご内の未切断管状芯をこのカツター
が除去する。芯管３２を引き出したとき、板３４
がりんごの底部に掛合して各環状果実部片を図示
しない排出シユート内に一側に釈放する。

【図面の簡単な説明】

第１図はりんごが切断装置まで搬送され、環状
部片に切断される工程を線図的に示す図、第２図
は第１図に示す装置の切断ステーシヨンの平面
図、第３図は第２図に示す切断ステーシヨンの立
面図、第４図は切断ナイフに対するりんごの径路
を示す拡大した線図的な図、第５図は第４図の
−線に沿う断面図、第６，７及び８図は複数個
の部片に切断したりんごを最終的に芯抜きをし各
部片に分離させる工程を示す図である。 １……コンベア、２……位置、３……コンベ
ア、４……フオーク、５……ストツパ板、６……
切断ステーシヨン、７……フレーム、８……上部
トリミングナイフ、９……下部トリミングナイ
フ、１０……ナイフ部、１１……第１ナイフ、１
２……第２ナイフ、１３……第３ナイフ、１４…
…第４ナイフ、１５……ナイフ部、２１……基礎
板、２２……植込ボルト、２３……管状スペー
サ、２６……第１セクタ、２７……第２セクタ、
２８……第３セクタ、３１……ステーシヨン、３
２……芯ナイフ又は芯管、３３……カツター、３
４……板。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 果芯に実質的に一致する果実の軸線のまわり
   にこの果実を回転させながら切断ステーシヨンを
   通る通路に沿いこの果実を移送し、軸線方向に離
   間する複数個の切目を前記軸線の垂直方向に前記
   果実に入れ前記果芯を包囲している前記果実の未
   切断筒状部によつて一体に連結する複数個の環状
   部片を形成し、次に前記果芯を切断して前記環状
   部片を互に分離することを特徴とする果実等の薄
   切り方法。 ２ 前記果芯から前記部片を取り去る前に前記果
   実の上部と下部とを取り去ることを特徴とする特
   許請求の範囲第１項に記載の方法。 ３ 軸線方向に離間した複数個の前記切目を入れ
   る前に前記果実の外皮をむくことを特徴とする特
   許請求の範囲第１項又は第２項のいずれかに記載
   の方法。 ４ 果芯に実質的に一致する果実の軸線のまわり
   にこの果実を回転させるため前記果実を取り付け
   る取り付け手段を有し前記果実を前記取り付け手
   段に取り付けたまま切断ステーシヨンを通過させ
   るコンベアと、前記果芯を包囲している前記果実
   の未切断筒状部分によつて一体に連結する複数個
   の環状部片を形成するため前記軸線の横方向にこ
   の軸線の方向に離間した複数個の切目を前記果実
   に入れるよう前記切断ステーシヨンにおいて前記
   果実の前記軸線方向に離間してかつ相互に平行な
   複数個の固定した切断ナイフと、前記果芯を包囲
   する前記果実の未切断筒状部分によつて互に連結
   されている前記環状部片を互に切り離すため前記
   果芯を除去する果芯用ナイフとを具えたことを特
   徴とする果実等の薄切り装置。 ５ 運動経路内の異なる地点において異なる切断
   を行うよう前記固定したナイフのうち少なくとも
   いくつかが前記コンベアの運動方向において相互
   にオフセツトしていることを特徴とする特許請求
   の範囲第４項に記載の装置。 ６ 前記コンベアの前記運動方向に対して或る角
   度で傾斜する第１部分と、前記第１部分に隣接し
   ていつそう大きな角度で傾斜し果肉を大きく切断
   する第２部分と、前記取り付け装置に隣接する第
   ３部分とを前記ナイフの夫々が具えたことを特徴
   とする特許請求の範囲第４及び５項のいずれか１
   項に記載の装置。 ７ 前記環状部片を前記未切断筒状部分から切断
   する前に各前記果実の端部を取り去る１対のトリ
   ミングナイフをそなえることを特徴とする特許請
   求の範囲第４〜６項のいずれか１項に記載の装
   置。