JPS646856Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、遊戯者が腰を落して座乗し、ゲレン
デ等の傾斜面を滑り降りるようにする雪上遊戯具
に関するものである。

上述の形態の雪上遊戯具は、従来のものにあつ
ては、第８図に示している如く、遊戯者が腰を落
して座乗するよう座板状に形成した橇主体ａの前
端部に、その橇主体ａに座乗した遊戯者の手を置
く把持部ｂを設けるとともに、座乗した遊戯者の
足を載架する狭い巾の案内橇ｃを設けて構成して
あつて、遊戯者は、両足で把持部ｂを跨ぐ姿勢で
腰を落して橇主体ａに座乗し、両足を案内橇ｃの
上面に載せ、両手で把持部ｂを持つた状態でゲレ
ンデ等を滑り降りて遊戯するようにしてある。

しかし、この雪上遊戯具は、橇主体ａに設けた
把持部ｂが、遊戯者がそれに掴まることで姿勢を
支えるだけのもので、滑走方向を操縦し得るもの
ではなく、また、案内橇ｃも橇主体ａと一体の把
持部ｂに一体的に連結していることから、滑走方
向を操縦するようにはならないので、遊戯が直線
的な滑走だけとなつて、興趣に乏しいだけでなく
安全を欠く問題がある。

本考案は、この問題を解消するためになされた
ものであつて、滑走方向を自由に操れるようにし
て興趣に富む遊戯が楽しめるようにするとともに
安全を確保し得るようにする新たな手段を提供す
ることを目的とする。

そして、本考案においては、この目的を達成す
るための手段として前端部に把持部を設けた座板
状の橇主体と該橇主体と別体に形成して靴の上か
ら両足に各別に履く左右に一対の短い案内橇との
組合わせよりなる雪上遊戯具を提起するものであ
る。

次に実施の一例を図面に従い詳述する。

第１図は本考案による雪上遊戯具Ａの斜視図
で、同図において、３は橇主体、４はその橇主体
３の前端部に装設せる把持部、１，１は橇主体３
と別体に形成した案内橇を示す。

案内橇１，１は、第７図に示している如く、装
着したスキー靴２，２の上から両足に履く一対の
短いスキー状に形成してあり、それらの上面側の
略中央部位に設けた足置き部１０には、左右の足
にそれぞれ装着したスキー靴２，２の各先端側を
差込むスリツパ状に形成した挿込保持具１１と、
その挿込保持具１１に先端側を差込んだ左右のス
キー靴２のそれぞれの後部を外側から巻付けて外
れないように締付け保持する締付バンド１２が設
けてある。前記締付バンド１２は、それのバツク
ル１２ａによつて調節自在となり、装着するスキ
ー靴２の大きさに合わせて使用できる構成として
ある。

橇主体３は前記短いスキー状の左右の案内橇
１，１と一緒に組合わせて使用する橇であり、前
記案内橇３とは別体に形成してある。該橇主体３
は、通常の人が腰を落して座乗できる大きさの座
板状に形成してあつて、それの前端部には、該橇
主体３に腰を落して座乗した遊戯者が両手により
支え持つ把持部４がループ状に形設してある。把
持部４の形状は、この実施例の如くループ状に限
定されるものではなく、所望の形状にしてよい。

５は前記橇主体３を持ち運ぶ時に、その橇主体
３と組合わせて使用する左右の短いスキー状の案
内橇１，１を、一緒に橇主体３に組付けて持ち運
べるようにした組付装置である。該組付装置５
は、第１図の如く、橇主体３に形設した腰をのせ
る座板面３０に、前記左右の短いスキー状の案内
橇１，１を逆八字状に並列させて嵌め込める形状
とした底の浅い組付凹部３１，３１を形設し、そ
の組付凹部３１，３１の周縁に、第４図の如く内
側へ向け突出する係合突起５０，５０を形設して
おき、その係合突起５０，５０と係合し合う係合
溝５１…を、第５図の如く前記短いスキー状の案
内橇１，１の両側に設けておいて、その短いスキ
ー状の案内橇１，１を組付凹部３１，３１に嵌め
込む時に、それら係合突起５０…と係合溝５１…
とを合わせておいて上から強制的に押圧すること
で第６図の如く一体に係合する構成としてある。

このように構成せる実施例装置は次のように作
用する。

遊戯するときには、第６図の如く、短い案内橇
１，１を橇主体３に組付けた状態にしておいて、
橇主体３の把持部４を手で持つことで携帯してゲ
レンデ等の傾斜面を登り、適当な高さの所で、短
い案内橇１，１を橇主体３から外し、それをスキ
ー靴２の上から両足にそれぞれ装着し、その状態
で両足の間に把持部４が位置するよう橇主体３に
跨り、腰を落して橇主体３の座板面３０にのせ、
把持部４を両手で握り、その状態で傾斜面を滑り
降りる。その際に、身体を傾斜させて重心を移動
させながら、それにあわせて両足に装着した短い
案内橇１，１を、両足を動かす操作により、スキ
ーのように制御することで、真直ぐに滑り降りた
り制動をかけたり、斜めに滑り降りたりできるよ
うになる。

以上説明したように、本考案による雪上遊戯具
は、前端部に把持部を設けた座板状の橇主体と該
橇主体と別体に形成して靴の上から両足に各別に
履く左右に一対の短い案内橇との組合わせで構成
しているのだから、遊戯者は、橇主体３に腰を落
して跨るようにに座わり、橇主体３の前端の把持
部４を両手で握つた姿勢で、両足に短い案内橇
１，１を装着した状態となるので、安定した姿勢
で滑ることができるようになるとともに、両足に
装着した短い案内橇１，１を、両足を動かして自
由に操作することで滑走していく方向の選択およ
び制動が自在に行なえるので、安全に遊戯でき、
両足に装着した短い案内橇１，１を、スキーのよ
うにエツジを内側にあるいは外側に立てるスキー
操作に合わせて身体の重心を移動させるコツを覚
えれば、スキーの初心者であつても通常のスキー
と同様のスリルと楽しみ方が味わえるようにな
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を実施せる雪上遊戯具の斜視
図、第２図は同上の橇主体の側面図、第３図は同
上の一方の案内橇の側面図、第４図は第１図の
−線切断面図、第５図は第１図の−線切断
面図、第６図は本考案による雪上遊戯具の案内橇
を橇主体に組付け格納せしめた状態の斜視図、第
７図は同上の使用状態の斜視図、第８図は従来手
段の説明図である。 図面符号の説明、１……案内橇、２……スキー
靴、３……橇主体、４……把持部、５……組付装
置、１０……足置き部、１１……挿込保持具、１
２……締付バンド、１２ａ……同上のバツクル、
３０……座板面、３１……組付凹部、５０……係
合突起、５１……係合溝、Ａ……雪上遊戯具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前端部に把持部を設けた座板状の橇主体と該橇
   主体と別体に形成して靴の上から両足に各別に履
   く左右に一対の短い案内橇との組合わせよりなる
   雪上遊戯具。