JPS646303Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 考案の目的 （産業上の利用分野） この考案は自動車の塗装・修理のための見積発
注書用紙に関する。

（考案が解決しようとする問題点） 従来、自動車、殊にも一般乗用車においては、
再塗装、錆・傷や凹みの修理等の場合、事前に修
理等の費用がどの位になるか発注者には全く不明
であり、修理場からの請求があつて始めて費用が
わかるというのが実情であつた。

この考案は、一定様式の見積書にチエツクをし
て行くことによつて、顧客に対しては発注内容の
確認と同時にそれぞれの修理作業の費用、従つて
修理に要する全費用の見積りが明らかになり、修
理場に対しては発注された作業内容の指令書とな
るようにすることにより、顧客・取次店・修理場
の間の発注内容に関する見解の喰違いを解消し、
会計の明朗化及び作業内容が明確であることによ
る修理作業の円滑化を計ろうとするものである。

考案の構成 （実施例） 以下、図面を参照しながらこの考案の見積書の
１実施例について具体的に説明する。

見積書は全５頁からなり、第１頁から第３頁迄
はノーカーボン複写式の見積り注文書であり、第
４頁・第５頁は同じノーカーボン複写式の作業確
認書となつている。

第１図は見積・注文書の平面図である。図中１
の部分は発注者の住所、氏名、見積書の作成者、
納品期日、支払方法及び見積金額等を記載する欄
である。２の部分は静電焼付全塗装に関する注文
書となる欄で、静電焼付塗装の工程説明欄２１及
び見積・注文欄２２からなる。後者の見積・注文
欄は、各車種を塗装費用毎に分類し、一定料金中
に分類される車種を出来るだけ詳細に列記した車
種欄２２′、ソリツドかメタリツクかの塗料の種
類及び色をカラー番号で表示する塗装指示欄２
２″、それぞれのグループ毎の塗装費用を示す基
本料金欄２２からなる。３の部分はオプシヨン
見積・発注欄であり、「サビ穴」「サビ・キズ及び
凹み」等の補修内容別にその補修部の大きさとそ
の補修単価を示す欄３１′、その補修個所数と費
用小計を示す欄３１″を有する補修部欄３１と
「ボンネツトうら」「トランクうら」「ドア内側」
等の特殊な作業及び塗装の単価を明示した欄３２
である。

４の部分は顧客への注意事項と、上記各欄の内
容を発注したことの確認を得るための記名押印欄
である。

第２図は作業指示・確認書の平面図である。

５は第１図１と同様、発注者の住所・氏名、見
積書の作成者、納品期日等を記載する欄、６は静
電焼付塗装工程、洗車から補修・塗装・仕上げま
での全工程を各工程毎に書出し、各工程毎の担当
者、作業時間を記入する欄、７はオプシヨンの作
業内容を指示する欄で、車の見取図中に、第１図
の補修部欄３１、特殊作業及び塗装欄３２に記入
した内容を、車の見取図中に具体的な場所に記号
化して書込むための欄である。

８は各工程が確実に行なわれたことを責任者が
チエツクするためのチエツク欄、９は上記のオプ
シヨン記入欄７の内容に間誤がないことを発注者
が確認したことを示す記名欄である。

（使用方法） 顧客から車の塗替え、補修の依頼を受けた取次
点は、まず第１図の見積・注文書を使用し、依頼
された車種を確認し、塗装見積・注文欄２２中で
その車種が記載されている欄に「ソリツド」か
「メタリツク」かのチエツクと、色見本で顧客に
確認してもらつたカラー番号とを欄２２″に記入
すれば、塗装料金は基本料金欄２２によつて自
動的に決定明示される。

オプシヨン注文があつた場合は、指示されたサ
ビ穴や凹みの大きさの幅と長さを計測し、補修個
所数欄３１″に大きさに従つて個数を記入して行
くと共に、第２図の車の見取図欄７中にその部位
を明示して行く。欄３１′には補修部の大きさ毎
の単価が明示されているので、大きさ毎の補修個
所数に単価を掛ければ、大きさ毎の小計が得られ
これも欄３１′に記入する。

その他、「ボンネツトうら」「トランクうら」等
の特殊作業・塗装がある場合は、それぞれの該当
欄３２と見取図欄７中に記入すると、その費用も
明示されている。

従つて基本料金欄２２の記入部の金額及びオ
プシヨン見積・発注欄の該当欄の金額を合金すれ
ば塗装・補修の料金は決定されるので、これを見
積金額欄に記入する。その他、納品期日、支払い
方法等を記入した後、顧客に記入内容を確認し、
押印してもらつて見積・発注作業は終了する。

第１図の見積・注文書は３部綴りとなつている
ので、１部は顧客へ渡し、１部は取次店が保管
し、残る１部は作業確認・指示書と共に修理場へ
車と共に転送する。

修理場では、第２図に示したものの１枚である
作業指示書によつて塗装・補修を行なうと共に、
他の１枚によつて責任者は１工程毎の作業終了を
確認チエツクすれば、総ての作業は間誤いなく遂
行されたこととなる。

作業終了後、責任者によつて確認チエツクされ
た作業確認書を車と共に取次店に転送すれば、発
注通りの作業が行なわれたことを取次店や顧客も
チエツクすることが出来る。

なお、修理場で直接受注するときは見積・注文
書は２枚でもよく、作業指示確認書も取次店・顧
客用控えを含めて２枚以上としてもよいことは云
うまでもない。

考案の効果 この考案は上記の構成を有するので、 作業内容を分類して標準価格を明示したの
で、車の塗装や補修に必要な費用を容易に見積
ることができる。

上記分類し、標準価格を設定した塗装や補修
内容を、一覧性よく配列した見積・発注書とし
たので、該当欄にチエツクするだけで見積書に
なると同時に、修理場で行なう作業指示書も自
動的に作られる結果となり、取次店・修理場間
の意志の疎通が良くなり、連絡不十分に原因す
るトラブルをなくすことが出来る。

顧客は発注内容を確認出来ると共に、必要経
費も同時に明らかとなり、補修費用等をめぐる
トラブルの発注を防ぐことが出来る。

等の顕著な効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の見積・注文書の平面図、第
２図は同じく作業指示・確認書の平面図である。 １，５：発注者住所・氏名、納期、支払方法及
び見積金額欄、２：静電焼付塗装注文欄、３：オ
プシヨン見積・発注欄、４：注意事項及び発注者
のサイン押印欄、６：静電焼付塗装の工程欄、
７：オプシヨン作業記入用車の見取図、８：責任
者のチエツク欄、９：発明者の確認記名欄。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複写式の見積・注文書と、同じく複写式の作業
   指示・確認書からなり、上記見積・注文書には塗
   装費用毎に分類した車種を列記した車種欄該車種
   欄ごとに塗装指示欄及び基本料金欄からなる静電
   焼付全塗装注文欄、補修内容別に補修部の大きさ
   に応じた補修単価及びその個所数記入欄を含む補
   修部欄、特殊作業及び塗装の単価を明示した欄及
   び顧客の確認欄を含み、一方、作業指示・確認書
   には静電焼付塗装工程の各工程毎の作業確認欄、
   補修部と特殊作業及び塗装部位を記入する車の見
   取図及び顧客の確認欄を含むことを特徴とする車
   の塗装・補修見積・発注書用紙。