JPS646043B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、自動車サンバイザ用の対応支承ブロ
ツクであつて、車体に取付けられる足部及びこの
足部に結合された頭部から成つており、この頭部
がサンバイザの対応支承軸のための支承孔及びこ
の支承孔内への対応支承軸の差はめ取外しを可能
にする半径方向の案内スリツトを有している形式
のものに関する。

この種の対応支承ブロツクは、自動車のフロン
トガラスの前に旋回可能に配置されかつ旋回支承
部を介して横窓に向けて旋回させられるサンバイ
ザの一方の端部を支承するために用いられるもの
であり、つかみ支承部材とも呼ばれる。それとい
うのは対応支承ブロツクは、サンバイザの旋回支
承部とは逆の端部のサンバイザ軸をサンバイザが
フロントガラスの前に存在している場合にだけ支
承するようになつているものであるからである。
このような対応支承ブロツクにおいては案内スリ
ツト及び支承孔をサンバイザ軸若しくは対応支承
軸線に対して正確に合致させることが重要であ
る。それというのは案内スリツト及び支承孔がサ
ンバイザ軸若しくは対応支承軸線に対して正確に
合致していなければ、支承孔に対する対応支承軸
の妨げのない取外し及び差はめが保証されないか
らである。支承孔と対応支承軸とを正確に合致さ
せることは、車体構成部材の製作誤差に基づきか
つ自動車のフロントガラスの上側のサンバイザ用
の対応支承ブロツクを取付けようとする車体範囲
を多かれ少なかれ湾曲して構成してあることに基
づき困難である。車体の湾曲構造に基づき、対応
支承ブロツクの、車体に対する接触面を車体に適
当に適合させる必要があり、対応支承ブロツクは
一般に右側構造及び左側構造を有しており、従つ
て製作、支承及び組立てが困難でありかつ高価に
なる。対応支承ブロツクを右側構造及び左側構造
にすることによつては車体構成部材の製作誤差は
補償されず、その結果対応支承ブロツクの支承孔
を対応支承軸とを合致させる必要がある。

本発明の課題は、冒頭に述べた形式の対応支承
ブロツクを改良して、支承孔とサンバイザの対応
支承軸とが迅速かつ簡単に合致させられるように
することである。

この課題を解決するために本発明の構成では、
頭部が別個に構成されかつ支承孔の軸線を含む鉛
直面内で旋回可能に足部に取付けられている。

対応支承ブロツクの２部構成により、頭部が支
承孔の軸線を含む鉛直面内で調節可能になり、そ
の結果支承孔が迅速かつ簡単にサンバイザの対応
支承軸と合致させられ、これによつて支承孔内に
おける対応支承軸の傾きが避けられる。対応支承
ブロツクが調節可能であることに基づき、車体構
成部材の製作誤差が補償されるだけではなく、従
来行なわれていた右側構造及び左側構造を取る必
要がなくなる。

本発明の有利な実施態様が特許請求の範囲第２
項以下に記載してある。

次に図面を用いて本発明の実施例を具体的に説
明する： 第１図には自動車の車体２の、フロントガラス
（図示せず）の上側に配置された２つのサンバイ
ザ１が示してある。各サンバイザ１は一方の端部
に旋回支承部３をかつ他方の端部に対応支承部４
を有しており、この対応支承部は車体２に固定可
能な対応支承ブロツク５と対応支承軸６とから成
つており、この場合対応支承軸６はサンバイザ１
の構成部分である。対応支承ブロツク５は、サン
バイザ１の対応支承軸６を支承するための支承孔
７を有しており、この支承孔には半径方向に案内
スリツト８が開口している。この案内スリツト８
によつて対応支承軸６を支承孔７内から引き出し
て、サンバイザ本体を自動車の横窓へ向けて旋回
させることができるようになり、もちろん逆にサ
ンバイザ本体をフロントガラスの前へ旋回させて
対応支承軸６を支承孔７内に再び差しはめること
ができるようになる。

対応支承ブロツク５は車体２に固定可能な合成
樹脂射出成形部品製の足部９、支承孔７を備えた
同じく合成樹脂射出成形部品製の頭部１０及び帯
状プレート製の締付け部材１１から成つている。
足部９は車体２に対する接触面の側に頭部１０を
支承するための凹所及び凹所の中央に頭部１０を
貫通させるための孔１２及び接触面の側で凹所の
周囲に締付け部材１１を収容するための切欠き１
５を有している。頭部１０は足部９の凹所に対応
して形成された肉厚の取付け区分と足部９の孔１
２の径より細く支承孔７の形成された支承区分と
から成つていて、足部９の孔１２内に接触面の側
から差込まれ、足部９の接触面の側で切欠き１５
内に取付けられた締付け部材１１によつて足部９
の凹所の円弧形の底壁面（支承面）に圧着されて
いる。凹所の底壁面には支承孔７の軸線を含む鉛
直面内を延びる案内溝１３が形成されており、こ
の案内溝１３内には頭部１０に設けられた案内突
起１４が係合している。締付け部材１１は足部９
の切欠き１５内に、第３図に示すように切欠き１
５の側壁１６をバツクカツトしてあることに基づ
きスナツプばめされていて、中央に頭部１０へ向
けられた湾曲部１８を有しており、この湾曲部が
頭部１０の対応する皿状の凹所１７内に係合して
いる。

第３図に示した２重矢印の方向での頭部１０の
調節運動は足部９の中央の孔１２の、端部ストツ
パを形成する壁１９によつて制限されるが、頭部
１０の調節運動距離は右側構造及び左側構造を取
ることなしに製作誤差を補償できるように十分に
大きく選ばれている。足部９に対する頭部１０の
意図しない運動は、頭部１０に作用している締付
け部材１１のばね力（圧着力）によつて確実に避
けられ、その結果頭部１０を調節した後はサンバ
イザ１の対応支承軸６が頭部１０の支承孔７内に
傾きなく差しはめられる。

【図面の簡単な説明】

第１図は自動車のフロントガラスの上側に配置
されたサンバイザの平面図、第２図は本発明に基
づく対応支承ブロツクの分解側面図、第３図は第
２図の対応支承ブロツクを組立てた状態で示す第
４図の−線に沿つた拡大断面図、第４図は第
３図の−線に沿つた断面図である。 １……サンバイザ、２……車体、３……旋回支
承部、４……対応支承部、５……対応支承ブロツ
ク、６……対応支承軸、７……支承孔、８……案
内スリツト、９……足部、１０……頭部、１１…
…締付け部材、１２……孔、１３……案内溝、１
４……案内突起、１５……切欠き、１６……壁、
１７……凹所、１８……湾曲部、１９……壁。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 自動車サンバイザ用の対応支承ブロツクであ
   つて、車体２に取付けられる足部９及びこの足部
   に結合された頭部１０から成つており、この頭部
   がサンバイザ１の対応支承軸６のための支承孔７
   及びこの支承孔７内への対応支承軸６の差はめ取
   外しを可能にする半径方向の案内スリツト８を有
   している形式のものにおいて、頭部１０が別体に
   構成されていてかつ支承孔７の軸線を含む鉛直面
   内で旋回可能に足部９に取付けられていることを
   特徴とする自動車サンバイザ用の対応支承ブロツ
   ク。 ２ 足部９が車体２に対する接触面の側に頭部１
   ０を支承する凹所を有しており、頭部１０が足部
   ９の接触面の側から足部９の凹所の中央に設けら
   れた孔１２内に差込まれて凹所内に支承されか
   つ、足部９の接触面の側に取付けられた締付け部
   材１１によつて足部９の凹所の円弧形の底壁面に
   圧着されている特許請求の範囲第１項記載の対応
   支承ブロツク。 ３ 足部９が車体２に対する接触面の側で凹所の
   周囲に設けられた切欠き１５を有しており、切欠
   き１５の側壁１６がバツクカツトされており、締
   付け部材１１が切欠き１５内にスナツプばめされ
   ている特許請求の範囲第２項記載の対応支承ブロ
   ツク。 ４ 足部９の凹所の底壁面が頭部１０の支承孔７
   の軸線を含む鉛直面内を延びる案内溝１３を有し
   ており、頭部１０が案内溝１３内に係合する案内
   突起１４を有している特許請求の範囲第２項又は
   第３項記載の対応支承ブロツク。 ５ 足部９及び頭部１０がそれぞれ合成樹脂射出
   成形部品から成つており、締付け部材１１が帯状
   プレートから形成されている特許請求の範囲第２
   項から第４項までのいずれか１項記載の対応支承
   ブロツク。