JPS644378Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はゴルフクラブの安定したグリツプを達
成させるために開発したゴルフ用手袋に関するも
のである。

ゴルフクラブでゴルフボールをシヨツトする際
の重要な要素にグリツプの良否がある。グリツプ
の良否はスイングの70％を決めるとさえ云われて
いる。だらしない指間にすきまの多いグリツプで
はとうてい力が伝わらないのである。

左グリツプは掌と指とのつけ根にグリツプシヤ
フトをセツトして握り込む「フインガーグリツ
プ」と、掌でしつかり包み込むように握る「パー
ムグリツプ」とがグリツプ形成として知られてい
る。そして、最近は古くからの「フインガーグリ
ツプ」に代え、現在のトツププロやアマ界の若手
は大部分が「パームグリツプ」を採用し、現在市
販されているゴルフ用手袋は、第４図に示すよう
な小指球上７にのみ単なる当布９が縫着されたも
のである。

しかしながら「フインガーグリツプ」は古くか
らの伝統があり、左手は小指の付け根部分に力を
こめるこの方法が最良であるという考えも依然と
して根強いもので、これを守れば小指付け根部分
のみに握りだこが出き、この握りだこが、うまい
ゴルフアーに共通するシンボルマークであり、握
力の７〜８分で握るから疲労が少ないとされてい
る。

本考案は、上記「フインガーグリツプ」と「パ
ームグリツプ」の長所、欠点を検討した結果完成
したもので「フインガーグリツプ」を基本とし
て、その長所を更に助長させることを可能にした
構造であつて、その特徴とするところは、手袋の
掌部小指寄りから指部の付け根指間球下方を中指
に至る部分へ小指球上半部を含む部分に厚手のパ
ツドを設けたことである。

第１図〜第２図は本考案手袋の平面図である。

第１図に示す例はほぼ逆台形の厚手パツド１を
縫着したもので、手袋の手形表布２の掌部３の小
指寄りの小指間球部４、薬指間球部５そして中指
間球部６下方を上辺とし、そこから斜め下の小指
球上半部７を下辺とする部分にかけてを被覆する
大きさである。この厚手パツド１の形状は第２図
のような卵形でもよいし、その他任意の形状にし
てもよい。

厚手パツド１の断面形状の例は第３図に示すと
ころで、手形表布２の上へ適当な厚さのゴムスポ
ンジ片８を接着し、その上を当て布９で覆つて周
囲を縫着して手形表布２と一体化する。厚手パツ
ドの厚みは特に規定するものではないが、約0.5
〜10mmの範囲で用いられる。ゴムスポンジ片８の
ほかに、イボ付ゴム板、穴あきゴム板、厚手のパ
イル地、厚手のゴム糸織込布あるいは厚手の天然
又は合成皮革などの材料が代替使用できる。ま
た、手形表布２の内側へ厚手パツド１を縫着して
外側には縫目だけ、又は単なる薄手の当て布だけ
が出るようにすると、外観上従来の手袋とあまり
変らないものとなる。

要するに、掌の小指球上半部を覆う厚手パツド
を形成し、小指球の膨らみを助長してゴルフクラ
ブの確実なグリツプを保持させるのである。

以上のような構造の手袋をはめることによつ
て、小指球のあまり発達していない大部分のゴル
フアーの「フインガーグリツプ」を強固にするこ
とができたのである。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第２図は本考案のゴルフ用手袋の平面
図、第３図は厚手パツドの断面図、第４図は従来
のゴルフ用手袋の平面図である。 １……厚手パツド、２……手形表布、３……掌
部、４……小指間球部、５……薬指間球部、６…
…中指間球部、７……小指球上半部、８……ゴム
スポンジ片、９……当て布。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 手袋の掌部小指寄りの指部の付け根指間球下方
   から中指に至る部分と小指球上半部を含む部分に
   厚手パツドを設けてなるゴルフ用手袋。