JPS644062Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 従来旅行登山レジヤー魚釣等に於て、飲料用
水、食品等を携帯、保冷するためにはアイスボツ
クス等の中に当該品を入れると共に氷、ドライア
イス等を用いていたため之等が溶解、入手困難な
山、海上等では適温の飲料水が飲めなかつたり、
釣魚食品の鮮度を保持することが困難であつた。
又市販されている冷却剤は袋体内に水袋を封入し
てあるため重量が重く運搬上不便であり運搬途上
衝激等により該水袋が破損して使用出来ぬ場合や
封入されている該水袋の水量が一定のため保冷時
間保冷温度を調整出来なかつた。

本考案は之等の欠点を除去し所要時所要の場所
で簡易に保冷出来るものである。以下本考案につ
いて詳細に説明する。

長期保存使用に耐えさせるため防湿用合成樹脂
製又は防湿用コーテイングをした透明の袋体１を
作成硝酸アンモニユーム等、水、海水に即時溶解
する粉末又は粒子の冷却剤２を目的に応じて適量
封入し、該袋体の一側に所要の保冷時間、保冷温
度、保持用の水量目盛３を付すると共に袋体の上
部又は適宜の個所に水又は海水等の注入口４を固
着し（使用時に袋体内の溶解液漏水防止のため不
還支弁を有する注入口を固着しても良い）所要時
所要の場所で当該注入口より水、海水等を目的に
応じ袋体の一側に附してある目盛３迄注入、蓋を
堅く締め該袋体１を数回軽く振ると封入してある
冷却剤は即時に溶解しはじめ、瞬時に摂氏零度前
後迄冷却する。従つてアイスボツクス等保冷容器
内の底部に清涼飲料水、野菜、釣魚等を入れ、本
保冷袋体を乗せて外気と遮断すれば本保冷袋体の
保冷力により相当時間保冷出来、目的物の保冷又
は鮮度の保持が出来る。又急病怪我等による発熱
時の冷却用に凍傷防止の上使用出来る。又本袋体
使用後冷凍庫で冷却使用すれば何回でも使用可能
である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の注入口の蓋を開けた正面
図、第２図はこの考案の目盛迄水を入れて蓋をし
た正面図である。 図中１……袋体、２……冷却剤、３……目盛、
４……注入口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 防湿透明の合成樹脂フイルムで所要の大きさの
   袋体を形成し、該袋体内に水または海水で溶解す
   ると温度が即時氷点下に降下可能な硝酸アンモニ
   ユーム等の溶剤の粉末又は粒子を所要量封入する
   と共に当該袋体の一側に所要の冷却保持期間、保
   冷温度を保持するに必要な水量の目盛を附し、且
   つ袋体上部に使用時漏水防止用の不還支弁を有す
   る注水口を固着、所要時該注水口より上記目盛に
   応じ適量の水を注入、袋内の冷却剤を溶解する事
   により所要の保冷時間保冷温度を保つことの出来
   る如くした、保冷保持袋体。