JPS64223Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本案は数段によりなる裁縫箱の構造に関するも
のである。

「従来の技術」 従来の２段式裁縫箱は本体の上面に中皿を嵌合
し、本体の上部に上面平坦な蓋を着脱自在に嵌合
するものであつたため、本体及び中皿に裁縫の道
具を収納し得るに留まり、小中学校の教材である
練習衣、リツパー、ドレスマーカーペン、ししゆ
う糸等の小物は本体又は中皿内に散乱し易く仲々
整頓収納が困難であつて小物の粉失を生じ易い欠
陥があつた。

「考案が解決しようとする問題点」 本案は裁縫の教材中の小物だけを収納し、収納
状態が蓋を開くと同時に一目で判明し、かつ大物
は本体又は中皿内に収納し得る教材用裁縫箱を得
ようとするものである。

「問題点を解決するための手段」 本案は本体の上部に蓋を着脱自在に嵌合し、上
記蓋が側板と上板とよりなり、上板が側板の上縁
から上方に膨隆し、その中央部が平坦に形成され
てなり、同側板の上縁に設けた仕切板と上板とに
よつて収納室を形成し、同仕切板に透明開閉板を
設けて収納室内を透視可能に形成した裁縫箱によ
つて構成される。

「作用」 従つて本体１内に裁縫の道具の大形のもの例え
ばお針箱１４、はさみ１５、メジヤー１６、竹尺
１７、ミシン糸１６、くけ台１９、ししゆう枠等
を収納し、蓋２を反転して仕切板６の透明開閉板
８を手で開いて収納室７の内部にリツパー２１、
ドレスマーカーペン２３、ししゆう糸束２４、練
習衣２５等の小ものを収納して同開閉板８を閉
じ、その状態において蓋２を本体１の上部に嵌合
して閉鎖する。蓋２を本体１から取外して反転す
ると上記小物は透明開閉板８が透けて外側から目
視しその存在を確認することができる。

「実施例」 合成樹脂製長方形箱本体１の上面開口部に長方
形中皿９の側板１０を嵌合し、同側板１０の突出
上縁１１を本体１の側板１２の上縁に重合する。
その状態において長方形蓋２の側板３を上記突出
上縁１１及び本体１の側板１２に着脱自在に嵌合
させて同本体１及び中皿９を蓋２で閉鎖するもの
である。蓋２は上記側板３と上板４とよりなり、
上板４は側板３の上縁から上方に膨隆し、その中
央部５が平坦に形成される。即ち平坦中央部５と
側板３の上縁とは傾斜板１３によつて１体に接続
成形される。この側板３の上縁内部には透明仕切
板６を設け、同仕切板６と上板４との間に収納室
７が形成され、（第２図、第３図、第４図）、同仕
切板６には透明開閉板８を設けて同板６，８から
収納室７内部を透視出来るように形成してなるも
のである。尚図中１４で示すものはお針箱、１５
ははさみ、１６はメジヤー、１７は竹尺、１８は
ミシン糸巻、１９はくけ台、２０はししゆう布、
２１は中皿９の仕切板、２２はリツパー、２３は
ドレスマーカーペン、２４はししゆう糸束、２５
は練習衣であつてししゆう枠はししゆう布２０と
一緒に本体１の底部に収容する。又第２図中２６
は開閉板８に穿設した取手孔、２７は仕切板６の
支持用突条で同仕切板６は着脱自在に同突条２７
で自己保持される。又第４図中２８は開閉板８の
開閉用支軸、２９は開閉板８の閉鎖状態自己保持
用凹凸である。

「効果」 本案は上述のように構成したので裁縫の教材道
具中の小物だけを上記収納室７内に収納し透明開
閉板８を透して同小物を蓋２を開いて反転すると
同時に確認し得るばかりでなく小物の散乱による
紛失を防止することができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案の裁縫箱を示す斜視図、第２図は
蓋の反転状態の斜視図、第３図は反転蓋の縦断面
図、第４図は第３図の一部拡大図、第５図は中皿
に収容した裁縫道具の斜視図である。 １……本体、２……蓋、３……側板、４……上
板、５……中央部、６……仕切板、７……収納
室、８……透明開閉板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体の上部に蓋を着脱自在に嵌合し、上記蓋が
   側板と上板とよりなり、上板が側板の上縁から上
   方に膨隆し、その中央部が平坦に形成されてな
   り、同側板の上縁に設けた仕切板と上板とによつ
   て収納室を形成し、同仕切板に透明開閉板を設け
   て収納室内を透視可能に形成した裁縫箱。