JPS6410071B2 - - Google Patents
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- JPS6410071B2 JPS6410071B2 JP14220580A JP14220580A JPS6410071B2 JP S6410071 B2 JPS6410071 B2 JP S6410071B2 JP 14220580 A JP14220580 A JP 14220580A JP 14220580 A JP14220580 A JP 14220580A JP S6410071 B2 JPS6410071 B2 JP S6410071B2
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G15/00—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
- G03G15/06—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing
- G03G15/08—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer
- G03G15/09—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer using magnetic brush
- G03G15/0907—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer using magnetic brush with bias voltage
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は電子写真・静電記録等に於て感光体・
絶縁体等の画像形成体面に形成した静電潜像を現
像する装置に関する。
絶縁体等の画像形成体面に形成した静電潜像を現
像する装置に関する。
静電潜像の現像はその潜像面に荷電した粒子状
の現像剤=トナーを供給することによりトナーの
静電吸着作用でトナーが潜像面に潜像パターン・
電位に対応して吸着して潜像顕画がなされる。そ
して転写方式の場合はそのトナー顕画像は画像形
成体面から転写材面へ転写され、熱・圧力等の手
段により定着処理されて利用される。
の現像剤=トナーを供給することによりトナーの
静電吸着作用でトナーが潜像面に潜像パターン・
電位に対応して吸着して潜像顕画がなされる。そ
して転写方式の場合はそのトナー顕画像は画像形
成体面から転写材面へ転写され、熱・圧力等の手
段により定着処理されて利用される。
具体的な現像手段は種々知られており、乾式現
像法と液式(湿式)現像法の2系統に大別され
る。乾式現像法は更に現像剤としてトナーとキヤ
リヤ粒子の混合物を用いる2成分現像法と、磁性
トナーなどトナーのみのものを用いる1成分現像
法とに分けられ、液式現像法は石油系絶縁液等の
キヤリヤ液中にトナーを分散担持させたものを用
いるものである。
像法と液式(湿式)現像法の2系統に大別され
る。乾式現像法は更に現像剤としてトナーとキヤ
リヤ粒子の混合物を用いる2成分現像法と、磁性
トナーなどトナーのみのものを用いる1成分現像
法とに分けられ、液式現像法は石油系絶縁液等の
キヤリヤ液中にトナーを分散担持させたものを用
いるものである。
ところで何れの現像法に於ても、潜像領域以外
の面領域にトナーの付着する所謂地カブリ現象を
防止する手段として一般に現像部にバイアス電圧
を印加する方法が必要に応じて採用されている。
これはバイアス電圧印加により画像形成体面に於
ける或る閾値以下の表面電位部位にはトナーを付
着させないことにより地カブリを防止するように
したものである。
の面領域にトナーの付着する所謂地カブリ現象を
防止する手段として一般に現像部にバイアス電圧
を印加する方法が必要に応じて採用されている。
これはバイアス電圧印加により画像形成体面に於
ける或る閾値以下の表面電位部位にはトナーを付
着させないことにより地カブリを防止するように
したものである。
しかしこの方法は画像形成体側の表面電位との
対応に於てバイアス電圧が低すぎると地カブリを
生じ、又高すぎるとハーフトーン部が白地化した
り、細線のやせやとびを生じるので、環境変動が
あつても常に良好画質を維持させるためには印加
するバイアス電圧を画像形成体側の表面電位変動
に応じて細かく制御する必要があつた。
対応に於てバイアス電圧が低すぎると地カブリを
生じ、又高すぎるとハーフトーン部が白地化した
り、細線のやせやとびを生じるので、環境変動が
あつても常に良好画質を維持させるためには印加
するバイアス電圧を画像形成体側の表面電位変動
に応じて細かく制御する必要があつた。
一方バイアス印加用の現像電極を電気的に絶縁
(フロート)状態にしてこれにより生ずる所謂セ
ルフバイアス効果を利用する方法も知られてい
る。これは現像電極をフロートにすると上記の閾
値を画像形成体面側の表面電位変動に追従させて
変動させることができ、バイアス電圧の制御の精
度を粗くしたり、不用にしたりすることができ
る。
(フロート)状態にしてこれにより生ずる所謂セ
ルフバイアス効果を利用する方法も知られてい
る。これは現像電極をフロートにすると上記の閾
値を画像形成体面側の表面電位変動に追従させて
変動させることができ、バイアス電圧の制御の精
度を粗くしたり、不用にしたりすることができ
る。
ただ実際上そのセルフバイアス効果を有効に安
定に発揮させることがなかなか難しいものであつ
た。
定に発揮させることがなかなか難しいものであつ
た。
本発明は同じくセルフバイアス効果を利用する
ことにより地カブリのない現像を行なうものであ
るが、そのセルフバイアス効果を効果的に発揮さ
せて常に安定した地カブリのない良質な現像画像
を得ることができるようにした現像装置を提供す
ることを目的とするものである。
ことにより地カブリのない現像を行なうものであ
るが、そのセルフバイアス効果を効果的に発揮さ
せて常に安定した地カブリのない良質な現像画像
を得ることができるようにした現像装置を提供す
ることを目的とするものである。
即ち本発明は、静電潜像に現像剤を供給して現
像を行なう装置に於て、静電潜像に現像剤を供給
する現像剤搬送手段が、現像バイアス電圧の印加
される導電性基体と、この基体上に設けられた、
体積抵抗率が1010〜1014Ω−cmの中間層と、該中
間層上に設けられた、該中間層よりも体積抵抗率
が小さくその値が108〜1012Ω−cmの表面層とを
有しており、現像剤を摩擦帯電して潜像を現像す
ることを特徴とする現像装置である。
像を行なう装置に於て、静電潜像に現像剤を供給
する現像剤搬送手段が、現像バイアス電圧の印加
される導電性基体と、この基体上に設けられた、
体積抵抗率が1010〜1014Ω−cmの中間層と、該中
間層上に設けられた、該中間層よりも体積抵抗率
が小さくその値が108〜1012Ω−cmの表面層とを
有しており、現像剤を摩擦帯電して潜像を現像す
ることを特徴とする現像装置である。
以下1成分磁性トナーを利用する所謂マグネツ
トスリーブ現像方式の現像装置を例にして具体的
に説明する。
トスリーブ現像方式の現像装置を例にして具体的
に説明する。
第1図に於て、1は電子写真に於ける感光体、
或は静電記録に於ける絶縁体等の画像形成体で、
本例においてはアルミニウム製のドラム型基体2
の周面にCdS等の光半導体を利用した光導電層
3、透明絶縁層4を順次に形成した、或は光導電
層3と透明絶縁層4を基本層とするシート状感光
体を基体2の周面に巻き付けた、ドラム型電子写
真感光体(以下感光ドラム又はドラムという)で
ある。そして矢方向に回転駆動され、特公昭42−
23910号公報或は43−24748号公報等に開示の電子
写真プロセス機器(図に省略)により絶縁層4面
に例えば暗部電位450V.明部電圧40Vの潜像が形
成されているものとする。
或は静電記録に於ける絶縁体等の画像形成体で、
本例においてはアルミニウム製のドラム型基体2
の周面にCdS等の光半導体を利用した光導電層
3、透明絶縁層4を順次に形成した、或は光導電
層3と透明絶縁層4を基本層とするシート状感光
体を基体2の周面に巻き付けた、ドラム型電子写
真感光体(以下感光ドラム又はドラムという)で
ある。そして矢方向に回転駆動され、特公昭42−
23910号公報或は43−24748号公報等に開示の電子
写真プロセス機器(図に省略)により絶縁層4面
に例えば暗部電位450V.明部電圧40Vの潜像が形
成されているものとする。
5はその潜像を順次に現像するマグネツトスリ
ーブ現像方式装置の全体符号で、現像容器6中に
は例えばポリスチレンとマグネタイトを主体とす
る1成分トナー7が入つている。9は現像剤搬送
部材たる非磁性金属製スリーブ、8はそのスリー
ブ内に挿入内蔵させた固定のマグネツトで、スリ
ーブ9はマグネツト8を中心に矢方向に回転駆動
される。容器6内のトナー7はスリーブ近傍部の
ものがスリーブ9の面にマグネツト8の磁力で層
として吸引保持されてスリーブ9の回転と共に搬
送され途中規制ブレード10部を通過することに
より層厚が整えられる。スリーブ9と規制ブレー
ド10には電源11によつて直流電圧によりバイ
アスされた交流電圧が印加されている。又スリー
ブ9面に保持されたトナーはスリーブ9及び規制
ブレード10との接触摩擦等により帯電される。
本例の場合は一極性に帯電される。
ーブ現像方式装置の全体符号で、現像容器6中に
は例えばポリスチレンとマグネタイトを主体とす
る1成分トナー7が入つている。9は現像剤搬送
部材たる非磁性金属製スリーブ、8はそのスリー
ブ内に挿入内蔵させた固定のマグネツトで、スリ
ーブ9はマグネツト8を中心に矢方向に回転駆動
される。容器6内のトナー7はスリーブ近傍部の
ものがスリーブ9の面にマグネツト8の磁力で層
として吸引保持されてスリーブ9の回転と共に搬
送され途中規制ブレード10部を通過することに
より層厚が整えられる。スリーブ9と規制ブレー
ド10には電源11によつて直流電圧によりバイ
アスされた交流電圧が印加されている。又スリー
ブ9面に保持されたトナーはスリーブ9及び規制
ブレード10との接触摩擦等により帯電される。
本例の場合は一極性に帯電される。
規制ブレード10部の通過により層厚の整えら
れたスリーブ9上のトナー層7′は引き続くスリ
ーブ9の回転により感光ドラム1面と対向する現
像領域部Aに至り、該現像領域に於てトナー層
7′のトナーが感光ドラム1の絶縁層4面とスリ
ーブ9間を上記印加した交流電圧の作用で往復運
動し、最終的には感光ドラム絶縁層4面の潜像暗
部電位部分に対してトナーが付着して潜像の可視
化がなされる。
れたスリーブ9上のトナー層7′は引き続くスリ
ーブ9の回転により感光ドラム1面と対向する現
像領域部Aに至り、該現像領域に於てトナー層
7′のトナーが感光ドラム1の絶縁層4面とスリ
ーブ9間を上記印加した交流電圧の作用で往復運
動し、最終的には感光ドラム絶縁層4面の潜像暗
部電位部分に対してトナーが付着して潜像の可視
化がなされる。
上記の構造に於て、スリーブ9と規制ブレード
10との距離αを240μ、現像領域部Aに於てス
リーブ9と感光ドラム1の絶縁層4との最接近距
離βを300μ、スリーブ9と規制ブレード10に
印加する交流電圧を振幅が1800V、周波数1800ヘ
ルツとしたとき、交流電圧を偏倚させる直流電流
分を70Vにしたときは地カブリを生じ、約80〜
90Vにしたときは良好な画像が得られ、100Vよ
り上に於ては細線のやせや消失の現像がみられ好
ましくない画像となる(本例に於て細線潜像の太
さは約100μ、電位約230V)。
10との距離αを240μ、現像領域部Aに於てス
リーブ9と感光ドラム1の絶縁層4との最接近距
離βを300μ、スリーブ9と規制ブレード10に
印加する交流電圧を振幅が1800V、周波数1800ヘ
ルツとしたとき、交流電圧を偏倚させる直流電流
分を70Vにしたときは地カブリを生じ、約80〜
90Vにしたときは良好な画像が得られ、100Vよ
り上に於ては細線のやせや消失の現像がみられ好
ましくない画像となる(本例に於て細線潜像の太
さは約100μ、電位約230V)。
以上のものはスリーブ9が現像電極として機能
し、感光ドラム1側の表面電位との対応に於てバ
イアス電圧が低すぎると地カブリを生じ、又高す
ぎるとハーフトーンの白地化、細線のやせや飛び
(消失)を生じるので印加するバイアス電圧を感
光ドラム側の表面電位変動に応じて細かく制御す
る必要のある例である。
し、感光ドラム1側の表面電位との対応に於てバ
イアス電圧が低すぎると地カブリを生じ、又高す
ぎるとハーフトーンの白地化、細線のやせや飛び
(消失)を生じるので印加するバイアス電圧を感
光ドラム側の表面電位変動に応じて細かく制御す
る必要のある例である。
第2図は第1図例の現像装置について現像剤搬
送部材であるスリーブ9について本発明に従つて
そのスリーブ表面に高抵抗層12を形成し、更に
その層面に中抵抗層13を設けてセルフバイアス
効果により地カブリを防止するようにした例を示
すものである。
送部材であるスリーブ9について本発明に従つて
そのスリーブ表面に高抵抗層12を形成し、更に
その層面に中抵抗層13を設けてセルフバイアス
効果により地カブリを防止するようにした例を示
すものである。
例 1
具体的には、スリーブ9の外周面にアルミナ粉
末(体積抵抗率約1014Ω−cm)をプラズマコート
処理(溶射コート処理)で付着させ、そのアルミ
コート層の気孔部をエポキシ樹脂(体積抵抗率
1014Ω−cm)にて封孔処理することにより約200μ
厚の高抵抗層12を形成し、その高抵抗層12の
周面に更にアルミナとチタニア12%の混合物をプ
ラズマコート処理(溶射コート処理)で付着させ
ることにより約50μ厚の中抵抗層13を形成した
ものである。なお、チタニアは導電性物質であつ
て、チタニアを12%含有したアルミナ−チタニア
混合物はその体積抵抗率は1010Ω−cm)程度と推
定される。
末(体積抵抗率約1014Ω−cm)をプラズマコート
処理(溶射コート処理)で付着させ、そのアルミ
コート層の気孔部をエポキシ樹脂(体積抵抗率
1014Ω−cm)にて封孔処理することにより約200μ
厚の高抵抗層12を形成し、その高抵抗層12の
周面に更にアルミナとチタニア12%の混合物をプ
ラズマコート処理(溶射コート処理)で付着させ
ることにより約50μ厚の中抵抗層13を形成した
ものである。なお、チタニアは導電性物質であつ
て、チタニアを12%含有したアルミナ−チタニア
混合物はその体積抵抗率は1010Ω−cm)程度と推
定される。
上記に於て中間層である高抵抗被覆層12を形
成するためにアルミナをプラズマコート法によつ
て付着させた場合、形成アルミナ層の気孔率は一
般に1〜10%範囲で変動し電気抵抗がコントロー
ルしにくくなるため上記例のように樹脂等で爾後
封孔処理を施こす方がよい。封孔処理剤としては
上記例のエポキシ樹脂の他にも例えばフエノール
樹脂、4弗化エチレン樹脂等その他の樹脂を利用
することができる。上記例のようにェポキシ樹脂
を用いると表面被覆層である中抵抗層13の層1
2に対する附着強度がよく好結果が得られる。
成するためにアルミナをプラズマコート法によつ
て付着させた場合、形成アルミナ層の気孔率は一
般に1〜10%範囲で変動し電気抵抗がコントロー
ルしにくくなるため上記例のように樹脂等で爾後
封孔処理を施こす方がよい。封孔処理剤としては
上記例のエポキシ樹脂の他にも例えばフエノール
樹脂、4弗化エチレン樹脂等その他の樹脂を利用
することができる。上記例のようにェポキシ樹脂
を用いると表面被覆層である中抵抗層13の層1
2に対する附着強度がよく好結果が得られる。
上記第2図例の装置はスリーブ周面に高抵抗の
中間被覆層12を介して形成した中抵抗の表面被
覆層13がフロート状態の実際上の現像電極とし
て作用し、そのセルフバイアス効果によりスリー
ブ9に印加する交流電圧+直流電圧の直流電圧約
80〜120Vの間で地カブリを生じない、細線のや
せや消失等のない良好な現像が安定に維持され
た。つまり第1図例装置との対比に於て直流電圧
の許容幅が第1図例装置の前記約80〜90Vに対し
て上記80〜120V即ち略4倍に広がつたことにな
る。
中間被覆層12を介して形成した中抵抗の表面被
覆層13がフロート状態の実際上の現像電極とし
て作用し、そのセルフバイアス効果によりスリー
ブ9に印加する交流電圧+直流電圧の直流電圧約
80〜120Vの間で地カブリを生じない、細線のや
せや消失等のない良好な現像が安定に維持され
た。つまり第1図例装置との対比に於て直流電圧
の許容幅が第1図例装置の前記約80〜90Vに対し
て上記80〜120V即ち略4倍に広がつたことにな
る。
例 2
中間層である高抵抗層12は上記例1と同様に
形成し、表面層である中抵抗層13はその高抵抗
層12の周面に4級アンモニウム塩を塗布するこ
とにより、(1)厚さ50μ、体積抵抗率1010Ω−cmの
層を形成したもの、(2)厚さ同じく50μ、体積抵抗
率1012Ω−cmの層を形成したものを夫々調製し例
1と同様に使用した結果、(1)及び(2)の何れかの場
合も例1と同等の結果を得た。
形成し、表面層である中抵抗層13はその高抵抗
層12の周面に4級アンモニウム塩を塗布するこ
とにより、(1)厚さ50μ、体積抵抗率1010Ω−cmの
層を形成したもの、(2)厚さ同じく50μ、体積抵抗
率1012Ω−cmの層を形成したものを夫々調製し例
1と同様に使用した結果、(1)及び(2)の何れかの場
合も例1と同等の結果を得た。
例 3
中間層である高抵抗層12は例1と同様に形成
し、表面層である中抵抗層13は高抵抗層12の
周面に事務用の透明粘着テープ(商品名セロテー
プ、体積抵抗率108〜1011Ω−cm)を巻付けるこ
とにより形成した。このスリーブを例1と同様に
使用した結果、例1と同様の結果を得た。
し、表面層である中抵抗層13は高抵抗層12の
周面に事務用の透明粘着テープ(商品名セロテー
プ、体積抵抗率108〜1011Ω−cm)を巻付けるこ
とにより形成した。このスリーブを例1と同様に
使用した結果、例1と同様の結果を得た。
本発明に於けるセルフバイアス効果のメカニズ
ムは完全には明らかではないが、以下のように推
定される。
ムは完全には明らかではないが、以下のように推
定される。
即ち、第3図aは現像剤搬送部材たる上記抵抗
層12,13を被覆処理したスリーブ9と、感光
ドラム1との対向部つまり現像部Aの部分拡大図
である。いま非磁性スリーブ9に直流電圧のみを
印加し、中間被覆層12は十分高抵抗であると
し、表面被覆層13は十分低抵抗であるとし、感
光ドラム表面4′を電極と考えると、中間被覆層
12、及び現像剤Aの隙間βは夫々直列接続のコ
ンデンサ回路を構成していると考えることができ
る。第3図bはその等価回路を示すもので、感光
ドラム表面電位は電源14によつて強制的に変動
させられるように示した。
層12,13を被覆処理したスリーブ9と、感光
ドラム1との対向部つまり現像部Aの部分拡大図
である。いま非磁性スリーブ9に直流電圧のみを
印加し、中間被覆層12は十分高抵抗であると
し、表面被覆層13は十分低抵抗であるとし、感
光ドラム表面4′を電極と考えると、中間被覆層
12、及び現像剤Aの隙間βは夫々直列接続のコ
ンデンサ回路を構成していると考えることができ
る。第3図bはその等価回路を示すもので、感光
ドラム表面電位は電源14によつて強制的に変動
させられるように示した。
電源14によつてシミユレートされる感光ドラ
ム表面電位は潜像の白地部と黒地部とを平均化し
たものとすると、第3図cのように感光ドラム表
面電位の平均値即ち電極4′が環境変動によつて
同図縦軸のポイント15から同16まで変動した
場合、電極(スリーブ)9の電位値(ポイント1
9)は変らないが、実際の現像電極として作用す
る電極(スリーブの表面被覆層)13の電圧17
は電極4′と電極9の電位差をコンデンサβと1
2で分圧した値18となる。
ム表面電位は潜像の白地部と黒地部とを平均化し
たものとすると、第3図cのように感光ドラム表
面電位の平均値即ち電極4′が環境変動によつて
同図縦軸のポイント15から同16まで変動した
場合、電極(スリーブ)9の電位値(ポイント1
9)は変らないが、実際の現像電極として作用す
る電極(スリーブの表面被覆層)13の電圧17
は電極4′と電極9の電位差をコンデンサβと1
2で分圧した値18となる。
つまり、スリーブ9の周面に抵抗層12,13
を形成しない場合は現像電極として作用するその
スリーブ9の電位は感光ドラム表面電位が変動し
ても一定電位であるが、上記の場合は感光ドラム
表面電位の高低変動に対応追従して実際上の現像
電極たるスリーブ表面被覆層13の電位が自然に
高低変化する、即ちセルフバイアス作用をするも
のと考えられる。
を形成しない場合は現像電極として作用するその
スリーブ9の電位は感光ドラム表面電位が変動し
ても一定電位であるが、上記の場合は感光ドラム
表面電位の高低変動に対応追従して実際上の現像
電極たるスリーブ表面被覆層13の電位が自然に
高低変化する、即ちセルフバイアス作用をするも
のと考えられる。
以上は単純化モデルであるが、実際実施の場合
には下記のような点に留意する必要がある。
には下記のような点に留意する必要がある。
(1) 中間被覆層12の抵抗は高い方が現像電極た
る表面被覆層13の電位フロート量が多くなる
が、トナーが摩擦帯電して現像作用するための
電荷は金属スリーブ9より層12→層13を通
して供給されるため中間被覆層12の抵抗が高
すぎる場合は電荷供給が不足しトナーの摩擦帯
電量が減少するから、連続現像時間が増すにつ
れてトナー附着量が減少し、画像濃度が薄くな
る現像が起きる。
る表面被覆層13の電位フロート量が多くなる
が、トナーが摩擦帯電して現像作用するための
電荷は金属スリーブ9より層12→層13を通
して供給されるため中間被覆層12の抵抗が高
すぎる場合は電荷供給が不足しトナーの摩擦帯
電量が減少するから、連続現像時間が増すにつ
れてトナー附着量が減少し、画像濃度が薄くな
る現像が起きる。
つまり中間被覆層の抵抗値の上限はトナーに
対する電荷供給不足を起さない範囲であり、そ
の範囲内で可能な限り現像電極たる層13をフ
ロートさせる値が望ましい。
対する電荷供給不足を起さない範囲であり、そ
の範囲内で可能な限り現像電極たる層13をフ
ロートさせる値が望ましい。
(2) 他方、現像電極たる表面被覆層13は抵抗値
が高すぎるとセルフバイアス効果が局所的に起
き、黒地現像面積大なるときは現像濃度が低下
し、白地面積大なるときは地カブリを生じる。
抵抗値が低すぎると、電極13の電位は規制ブ
レード10やホツパ6内のトナーの電位に影響
され、フロートしなくなつてセルフバイアス効
果がなくなる。
が高すぎるとセルフバイアス効果が局所的に起
き、黒地現像面積大なるときは現像濃度が低下
し、白地面積大なるときは地カブリを生じる。
抵抗値が低すぎると、電極13の電位は規制ブ
レード10やホツパ6内のトナーの電位に影響
され、フロートしなくなつてセルフバイアス効
果がなくなる。
つまり層13の抵抗値の下限は該層の現像時
の電位に規制ブレード10等が影響を及ぼさな
い程度の値が必要であつて、上限はセルフバイ
アス効果が局所的にならず、スリーブ9の母線
方向に電位が各部略同一とみなせる範囲でなけ
ればならない。
の電位に規制ブレード10等が影響を及ぼさな
い程度の値が必要であつて、上限はセルフバイ
アス効果が局所的にならず、スリーブ9の母線
方向に電位が各部略同一とみなせる範囲でなけ
ればならない。
第4図は本発明構成装置の等価回路を第3図b
例よりも詳しく示したもので、金属スリーブ9は
円形導体20を形成し、中間被覆層12はその円
形導体の外周にコンデンサ21と抵抗22を並列
に無限に接続したものと解され、表面被覆層13
は上記コンデンサ21と抵抗22の各並列対を無
限の抵抗23で互に連結したものと解される。又
規制ブレード10と表面被覆層13との隙間αは
コンデンサ24を構成すると解される。
例よりも詳しく示したもので、金属スリーブ9は
円形導体20を形成し、中間被覆層12はその円
形導体の外周にコンデンサ21と抵抗22を並列
に無限に接続したものと解され、表面被覆層13
は上記コンデンサ21と抵抗22の各並列対を無
限の抵抗23で互に連結したものと解される。又
規制ブレード10と表面被覆層13との隙間αは
コンデンサ24を構成すると解される。
対比例
中間被覆層12をエポキシ樹脂のみの層で構成
した場合は現像画像が徐々に薄くなる現象がみら
れた。金属スリーブ9に流れ込む電流を測定した
結果トナーの持ち出す電流量に対して金属スリー
ブに流れ込む電流量が不足していることが判明し
た。又金属スリーブ9をアルミニウム合金製とし
その外周面をアルマイト処理し更に封孔処理する
ことにより中間被覆層12を構成したものは直流
電圧の許容量の拡大はみられなかつた。その抵抗
値は導電体とみなせる程度の値であつた。
した場合は現像画像が徐々に薄くなる現象がみら
れた。金属スリーブ9に流れ込む電流を測定した
結果トナーの持ち出す電流量に対して金属スリー
ブに流れ込む電流量が不足していることが判明し
た。又金属スリーブ9をアルミニウム合金製とし
その外周面をアルマイト処理し更に封孔処理する
ことにより中間被覆層12を構成したものは直流
電圧の許容量の拡大はみられなかつた。その抵抗
値は導電体とみなせる程度の値であつた。
つまり中間被覆層12は現像電極たる表面被覆
層13を電気的にフロートさせるに十分な抵抗値
と、厚みが必要であつて、なおかつその抵抗値は
トナーの持ちだす電荷量を丁度おぎなう程度の電
流が流れる抵抗値でなければならない。
層13を電気的にフロートさせるに十分な抵抗値
と、厚みが必要であつて、なおかつその抵抗値は
トナーの持ちだす電荷量を丁度おぎなう程度の電
流が流れる抵抗値でなければならない。
そこで実際上はその中間被覆層12の抵抗値は
種々の実験結果より体積抵抗率1010から1014Ω−
cm程度がよいと推定される。この体積抵抗率は層
12の厚みによつて当然左右されるものである。
種々の実験結果より体積抵抗率1010から1014Ω−
cm程度がよいと推定される。この体積抵抗率は層
12の厚みによつて当然左右されるものである。
また表面被覆層13は、ニツケルクロームを用
いたもの及び、チタニアを40%含むアルミナ−チ
タニア混合物を用いたものでは直流電圧の許容量
の拡大は見られなかつた。これはブレード10に
よる電界のため、現像電極である該層が電気的に
フロートしないためと推定される。
いたもの及び、チタニアを40%含むアルミナ−チ
タニア混合物を用いたものでは直流電圧の許容量
の拡大は見られなかつた。これはブレード10に
よる電界のため、現像電極である該層が電気的に
フロートしないためと推定される。
更に、表面被覆層13として、アルミナのみ、
及びチタニアを2%含むアルミナ−チタニア混合
物では、セルフバイアスのかかる面積が非常に小
さくベタ黒部のまわりは白くヌケるが、大面積の
白地部はかぶる現像が見られ実用的でなかつた。
及びチタニアを2%含むアルミナ−チタニア混合
物では、セルフバイアスのかかる面積が非常に小
さくベタ黒部のまわりは白くヌケるが、大面積の
白地部はかぶる現像が見られ実用的でなかつた。
つまり、表面被覆層15は、静電潜像による電
界以外の影響を受けない程度に大きな抵抗値をも
ち、その抵抗値の上限は金属スリーブの母線方向
に均一したセルフバイアスがかかる範囲でなけれ
ばならない。この体積抵抗率は108から1012Ω−
cm程度と推定されるが、これは現像器の構成や、
表面被覆層の厚みによつて決定されるものであ
る。
界以外の影響を受けない程度に大きな抵抗値をも
ち、その抵抗値の上限は金属スリーブの母線方向
に均一したセルフバイアスがかかる範囲でなけれ
ばならない。この体積抵抗率は108から1012Ω−
cm程度と推定されるが、これは現像器の構成や、
表面被覆層の厚みによつて決定されるものであ
る。
以上、1成分磁性トナーを利用する所謂マグネ
ツトスリーブ現像方式の現像装置を例にして説明
したが、スリーブがベルト形であるもの、2成分
現像剤を用いる方式、他の現像方式等に於ても現
像剤搬送部材につき上記のような被覆層14,1
5処理を行なうことにより本発明を有効に実施出
来る。又液式現像に於ても現像電極につき上記被
覆層14,15処理することにより本発明を有効
に実施出来ることは勿論である。
ツトスリーブ現像方式の現像装置を例にして説明
したが、スリーブがベルト形であるもの、2成分
現像剤を用いる方式、他の現像方式等に於ても現
像剤搬送部材につき上記のような被覆層14,1
5処理を行なうことにより本発明を有効に実施出
来る。又液式現像に於ても現像電極につき上記被
覆層14,15処理することにより本発明を有効
に実施出来ることは勿論である。
以上のように本発明に依ればセルフバイアス効
果を利用し、その効果を十分に発揮させてカブリ
のない常に安定した現像画像を得ることができる
大きな効果が得られる。
果を利用し、その効果を十分に発揮させてカブリ
のない常に安定した現像画像を得ることができる
大きな効果が得られる。
第1図は1成分磁性トナーを用いるマグネツト
スリーブ方式現像装置の一例の断面図、第2図は
その装置のスリーブ周面に本発明に従つて抵抗層
被覆を形成したものの例の断面図、第3図aは現
像部の拡大断面図、同図bはその部分の等価回路
図、同図cはセルフバイアス効果を示すグラフ、
第4図は第2図装置の等価回路図である。 1は感光ドラム、9は現像剤搬送部材たるスリ
ーブ、8はマグネツト、12は高抵抗層、13は
中抵抗層。
スリーブ方式現像装置の一例の断面図、第2図は
その装置のスリーブ周面に本発明に従つて抵抗層
被覆を形成したものの例の断面図、第3図aは現
像部の拡大断面図、同図bはその部分の等価回路
図、同図cはセルフバイアス効果を示すグラフ、
第4図は第2図装置の等価回路図である。 1は感光ドラム、9は現像剤搬送部材たるスリ
ーブ、8はマグネツト、12は高抵抗層、13は
中抵抗層。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 静電潜像に現像剤を供給して現像を行なう装
置に於て、 静電潜像に現像剤を供給する現像剤搬送手段
が、現像バイアス電圧の印加される導電性基体
と、この基体上に設けられた、体積抵抗率が1010
〜1014Ω−cmの中間層と、該中間層上に設けられ
た、該中間層よりも体積抵抗率が小さくその値が
108〜1012Ω−cmの表面層とを有しており、現像
剤を摩擦帯電して潜像を現像することを特徴とす
る現像装置。 2 前記基体に直流電圧を印加する特許請求の範
囲第1項に記載の現像装置。 3 前記基体に交流電圧を印加する特許請求の範
囲第1項又は第2項に記載の現像装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14220580A JPS5766456A (en) | 1980-10-11 | 1980-10-11 | Development device |
US06/308,083 US4422749A (en) | 1980-10-11 | 1981-10-02 | Developing apparatus |
DE19813140190 DE3140190A1 (de) | 1980-10-11 | 1981-10-09 | Entwicklungseinrichtung |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14220580A JPS5766456A (en) | 1980-10-11 | 1980-10-11 | Development device |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5766456A JPS5766456A (en) | 1982-04-22 |
JPS6410071B2 true JPS6410071B2 (ja) | 1989-02-21 |
Family
ID=15309829
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14220580A Granted JPS5766456A (en) | 1980-10-11 | 1980-10-11 | Development device |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5766456A (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0642087B2 (ja) * | 1984-05-31 | 1994-06-01 | 富士ゼロックス株式会社 | 現像方法 |
JPS6270877A (ja) * | 1985-09-24 | 1987-04-01 | Canon Inc | 画像形成装置の現像スリ−ブ |
JPH0738093B2 (ja) * | 1987-12-29 | 1995-04-26 | 株式会社テック | 現像装置 |
JP6271958B2 (ja) | 2013-11-13 | 2018-01-31 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置 |
JP6265695B2 (ja) * | 2013-11-13 | 2018-01-24 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3863603A (en) * | 1974-01-07 | 1975-02-04 | Ibm | Magnetic brush roll having resilient polymeric surface |
JPS52153450A (en) * | 1976-06-16 | 1977-12-20 | Fuji Xerox Co Ltd | Charging device for development electrode in copying machine |
JPS5529834A (en) * | 1978-08-22 | 1980-03-03 | Mita Ind Co Ltd | Electrophotographic developing apparatus |
-
1980
- 1980-10-11 JP JP14220580A patent/JPS5766456A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5766456A (en) | 1982-04-22 |
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