JPS639509Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、オートバイのハンドルダンパーの
改良に関する。

オートバイでは、ハンドルを急に切ると、バラ
ンスを失つて転倒する危険がある。それで、通
常、ホークと車体との間にダンパーを装着して、
ダンパーの抵抗によつて、急にハンドルが切れな
いようにしている。ダンパーは、ダンパーボデー
にダンパーシヤフトを抵抗を持たせて摺動自在に
保持させたもので、ダンパーシヤフトをホーク又
はホークのアンダーブラケツトに取着し、ダンパ
ーボデーを車体に取着するものである。その場
合、車体前部には、燃料タンク等が取付けられて
おり、ダンパー装置と重つて邪摩になり、燃料タ
ンクを部分的に削つて小さくしなければならない
等の不都合ができる。

この考案は、かかる点に鑑み改善したもので、
以下本考案を図面に示す実施例について説明す
る。

左右のホークシヤフト１は、上下のブラケツト
２を介して、車体３の前端のヘツドパイプ４に回
動自在に支承され、ハンドル５が連結されてい
る。一方のホークシヤフト１には、連結金具６を
挿入してボルトで締着する。連結金具６には、一
側に座面７を突出させて設ける。座面７は、ホー
クシヤフト１の軸芯線に直交する面に対して、ダ
ンパーシヤフト８を取付け易い方向に傾斜させ
る。座面７には、ダンパーシヤフト８の先端のピ
ローボール金具９をボルト１０で取着する。１１
はスペーサーである。ダンパーシヤフト８は、ダ
ンパーボデー１２に、抵抗を持たせて摺動自在に
保持させ、ダンパーボデー１２は、車体３に取着
する。１３は燃料タンクである。

しかして、ハンドル５を操作して、ホークシヤ
フト１を左右に回動させて、前輪の方向を操作す
れば、ハンドル５の操作に伴うホークシヤフト１
の動きに、ダンパーシヤフト８が追従する。この
とき、ダンパーシヤフト８とダンパーボデー１２
との間に抵抗があるので、ホークシヤフト１を急
角度に切ることができず、操従操作の安全が図れ
る。ホークシヤフト１に取着した連結金具６の座
面７は、ホークシヤフト１の軸芯線に直交する面
に対して傾斜させてあるので、ダンパーシヤフト
８及びダンパーボデー１２を、車体３の燃料タン
ク１３等に邪摩にならない位置にセツトできる。
こうして、ダンパーによつて車体３へ装着する燃
料タンク１８等が制約を受けることなくできる。

以上説明したように、この考案は、ホークシヤ
フトに挿入して締着する連結金具の座面を、ホー
クシヤフトの軸芯線に直交する面に対して傾斜さ
せて設け、該座面にダンパーシヤフト先端のピロ
ーボール金具をボルトで取着し、ダンパーシヤフ
トを抵抗を持たせて摺動自在に保持したダンパー
ボデーを車体に取着するようにしたので、ダンパ
ーの取付け方向を座面の傾斜によつて自由に選択
でき、ダンパーの動きも少くできる。そして、燃
料タンク等の他の部品に、制約を与えることな
く、ダンパーを取着できて、ハンドル操作を有効
にダンピングすることができる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示し、第１図は側面図、
第２図は要部拡大側面図、第３図は連結金具の平
面図である。 １……ホークシヤフト、３……車体、６……連
結金具、７……座面、８……ダンパーシヤフト、
９……ピローボール金具、１０……ボルト、１２
……ダンパーボデー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ホークシヤフトに挿入して締着する連結金具の
   座面を、ホークシヤフトの軸芯線に直交する面に
   対して傾斜させて設け、該座面にダンパーシヤフ
   ト先端のピローボール金具をボルトで取着し、ダ
   ンパーシヤフトを抵抗を持たせて摺動自在に保持
   したダンパーボデーを車体に取着するようにした
   ことを特徴とするオートバイのハンドルダンパ
   ー。