JPS639416Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は包丁等の刃物における峰側に装着し
て、該刃物を砥石にて研ぐ時に使用する刃物の研
ぎホルダに関する。

包丁等の刃物を研ぐには、砥石に対し刃先の角
度が一定となるようにしなければならない。すな
わち、砥石に対し刃先の角度が砥石上を往復する
毎に変つてしまうと丸刃となり、切れ味の低下を
来たすことになる。

ところで、主婦や未熟練者が砥石を使用して研
ぐと、刃先が砥石に対し角度が一定とならず、従
つて丸刃になつてしまい、却つて研ぐ前よりも切
れ味が低下する等の問題が生じた。

本考案は叙上の点に鑑みて成されたもので、そ
の目的とするところは、刃物の峰側に装着するこ
とにより、誰でもが上手に研ぐことができる刃物
の研ぎホルダを提供するにある。

また、本考案の他の目的とするところは、砥石
と接触する部分を耐摩耗性の大なるニユーセラミ
ツクスを使用したことにより、長期間に亘つて使
用できる刃物の研ぎホルダを提供するにある。

次に本考案の一実施例を図面と共に説明する。

１はステンレス、合成樹脂等の耐腐食性および
大なる弾性を有するホルダ本体にして、その形状
は第１，２図に示す如く、全長として５cm前後
（刃物の長さに応じて異なる長さのものを用意す
る）で、その側面形は略円形のばね部1aと、そ
の両縁に延長される嘴状の挾持部１ｂとより構成
されている。そして上記ばね部１ａには平坦部１
ｃが形成されていて、ここに夫々２個の位置決め
用突起１ｄが、ホルダ本体１がステンレスの場合
にはプレスで、合成樹脂の場合には一体的に形成
されている。

２は上記した突起１ｄが嵌合される孔２ａが形
成された耐摩耗性を有し、かつ滑性を有するニユ
ーセラミツクス製の保護板にして、ホルダ本体１
の平坦部１ｃに接着剤等の手段によつて固着され
ている。

なお、この保護板２の表面は円弧状に形成され
ていて、砥石との接触面積が小さくなるようにな
つている。

而して、このホルダ本体１を第３図に示す如
く、包丁等の刃物Ａの峰側A₁に、先端側より挿
入して研ぎたい刃先に対応する部分に固定する。
すなわち、ホルダー本体１は、そのばね部１ａに
よつて挾持部１ｂの先端に挾持力が作用するの
で、該ホルダ本体１はその挾持力によつて刃物Ａ
の峰側A₁に固定される。

このように、刃物Ａにホルダ本体１を取付けた
後、該ホルダ本体１に固定された保護板２を砥石
Ｃに接触させながら、刃物Ａの刃先A₂を砥石Ｃ
に圧接させ砥石Ｃ上を往復動させれば、刃先A₂
は砥石Ｃに対し常に一定の角度で接触することと
なり、従つて刃先A₂を鋭角的に研ぐことができ
る。

本考案は上記したように、弾性的に包丁等の刃
物の峰側に挾持固定されるホルダ本体にニユーセ
ラミツクス製の保護板を取付けたことによつて、
刃物の刃先は常に砥石に対して一定の角度を保
ち、従つて刃先の研摩を誰でも平均して行い上手
に研ぐことができると共に、砥石に接触する部分
が保護板であるニユーセラミツクスであることに
り、その耐摩耗性により長期間に亘つて使用で
き、しかも良好な滑性を有することにより、研ぎ
作業を容易に行うことができる等の効果を有する
ものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案に係る刃物の研ぎホルダの一実施例
を示し、第１図は分解斜視図、第２図は組立状態
の斜視図、第３図は包丁に取付け使用状態を示す
斜視図である。 １……ホルダ本体、２……保護板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ステンレス、合成樹脂等の耐腐食性を有し、か
   つ弾性を有する材料で形成され、その弾性により
   包丁等の峰部に挾持固定されるホルダ本体と、該
   ホルダ本体の砥石と接触する部分に固着された耐
   摩耗性を有し、かつ滑性を有するニユーセラミツ
   クス製の保護板とより構成して成る刃物の研ぎホ
   ルダ。