JPS639345B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明の電気コネクタのカバー部材に係り、特
にスナツプ組立てされて周知のコネクタの後部を
包囲しうる二つの雌雄同体部材から成るカバー部
材に関する。本発明のカバー部材はたいていの周
知のカバー部材と異なつてコネクタ上を両側から
横方向に動かされる。

電気コネクタの分野で普通のプラクチスは何ら
かの形のカバー部材をコネクタに設けて該コネク
タに担持される端子と成端される関連導体との継
目を包囲し保護するものである。これらのカバー
部材にはこれまで一般に二つの型があり、その一
つは成端に先立つて開口を通して導体を供給しな
ければならない単一体のハウジングであり、この
カバー部材はその上でコネクタ上の所定位置に滑
り付けられる。もう一つの型はコネクタを両長辺
側から包囲する貝殻型の二部材構成である。後者
の一例は米国特許第4243288号に見られる。これ
らの周知のカバー部材は、特にコネクタ内の導体
または端子を修理する必要があるとき、不利であ
る。

本発明のカバー部材は、一対の雌雄同体部材を
有しこれらの部材がハウジングの後部上を両側か
ら中央に向かつて横方向に摺動してラツチ係合す
るカバーアセンブリを供することによつて先行技
術の難点を克服するものである。

本発明のカバー部材は周知の電気コネクタと共
に使用するものであつて、一対の雌雄同体のカバ
ー部材を含み、両部材が共同して電気コネクタの
後部を密接に包囲する外殻組立体を構成する。各
カバー部材は中間に連結壁を持つ一対の相隔たる
壁と、相隔たる両壁の自由端縁における、互いに
係合する溝とフランジとから成る整合手段と、該
両壁のうち一方の壁に設けられたラツチ部材と、
相離たる他方の壁に設けられたラツチ部材受入れ
用の溝と、コネクタハウジングの横凹みに係合し
て該ハウジングを把持するリブとを有する。

本発明の一つの構成によれば、同型の別のカバ
ー部材と共に、少なくとも１個の横方向に延びる
横凹みを有する電気コネクタの開放後部に横方向
から装架されかつ該開放後部を包囲するようにな
つている、絶縁材料の一体成形された雌雄同体型
カバー部材にして、互いに異なる長さの平行に相
隔たる第一および第二の壁と、該両壁のそれぞれ
の整列する一端縁に直角に結合された中間壁とを
有し、これらの三つの壁が前記電気コネクタの開
放後部を受入れる貫通空腔の一半を画成し、長い
方の前記第一壁がその内面に、前記電気コネクタ
の開放後部上の横凹みに係合するようになつてい
る横方向リブを有し、前記第一および第二の壁が
それぞれの自由端縁に、当該カバー部材を同型の
別のカバー部材と整合した固定状態に保持する相
互係合装置を有し、該相互係合装置が前記第一壁
の自由端縁に沿つて延在する溝と、前記第二壁の
自由端縁に沿つて延在するフランジとを含み、前
記溝が同型の別のカバー部材のフランジを受入
れ、前記当該カバー部材のフランジが同型の別の
カバー部材の溝に受入れられるようになつてお
り、もつて当該雌雄同体型カバー部材が同型の別
のカバー部材と相互係合して前記電気コネクタの
開放後部を受入れる貫通空腔を画成するようにな
つている雌雄同体型カバー部材が与えられる。

かかる構成によつて上述した従来技術の難点を
克服できること明らかであろう。

また、本発明の別の構成によれば複数個の電気
導体を成端させる開放後部と前方の接合面から離
隔した位置で横断する少なくとも１個の横凹みと
を含む長形の電気コネクタを、相互錠止時に、前
記開放後部において包囲して外殻組立体を形成す
る、絶縁材料から成形された一対の雌雄同体型カ
バー部材にして、前記外殻組立体が前記導体の成
端部を包囲かつ保護するとともに当該一対の雌雄
同体型カバー部材の結合によつて前記電気コネク
タの開放後部を受入れる貫通空腔を画成し、各カ
バー部材が長い第一壁と、平行に相隔たる短い第
二壁と、該両壁のそれぞれの整列する一端縁に沿
つて該両壁を結合する中間壁とを有し、前記第一
壁が該第一壁の自由端縁のほぼ全長に沿つて延在
する長い溝を有し、前記第二壁が該第二壁の自由
端縁のほぼ全長に沿つて延在する長いフランジを
有し、該フランジが同型の別のカバー部材の第一
壁の溝に受入れられるようになつており、さら
に、前記第一壁がその内面に、前記横凹みに係合
するようになつている横方向リブを有し、該横方
向リブが前記溝と交差するとともに外方に開いて
段面を形成するチヤンネルを備え、前記第二壁が
同型の別のカバー部材の前記チヤンネルを貫通し
て前記段面に係合する外向き突耳を含むラツチ部
材を備え、もつて相互にスナツプ嵌合して前記電
気コネクタの開放後部を包囲するようになつてい
る一対の雌雄同体型カバー部材が与えられる。か
かる別の構成によつて、両カバー部材の結合を一
段と安定かつ確実になしうる利点を有する。

以下、本発明を一実施例について図面を参照し
て説明する。

本発明は周知の電気コネクタ１０との組合せで
示されているが、このコネクタは米国特許第
4243288号に開示された型のものでよく、ここで
はその開示を参照して説明する。コネクタ１０は
接合面１４と、これと一体の中間取付フランジ１
６と、開放後部１８とを具えた剛性絶縁材の長形
のハウジング１２を有する。接合面１４と開放後
部１８との間には複数個の端子通路２０が一対の
列をなして通つている。ハウジング１２の開放後
部１８は上下に露出し、通路２０は前端が包囲さ
れ後端が外方に開いた溝形を呈する。このハウジ
ングにはまた、それぞれの通路２０と整合しかつ
フランジ１６から後方に離れたラツチ穴２２が含
まれる。また、このハウジングは一対の横方向に
延びた反対方向外向きの横凹み２４，２６を有す
る。

コネクタ１０はまた複数個の端子２８を含む。

これらの端子は前記米国特許の端子と同様のも
のでよい。各端子は接合端（図示せず）と、各導
体３０を成端させる反対向きの端とを有し、この
導体係合端は絶縁体の突き通し型のものが好まし
く、ハウジングの露出した開放後部に納まる。

本発明はかなり剛性のプラスチツク材から成る
一対の雌雄同体のカバー部材３２，３２で構成さ
れている。各カバー部材３２，３２は長い第一の
壁３４と、これに平行に隔たる短い第二の壁３６
と、第一および第二の壁を一体的に連結する中間
壁３８とを有する。第一の壁３４はその自由端縁
沿いに長形の溝４０を有する。短い壁３６はその
自由端縁４６から延び出た長形のフランジ４４を
有する。壁３４は横方向に延びるリブ４８を有
し、該リブは溝４０に通じるとともに、第一壁３
４の外面に開放しかつ段面５２を備えたチヤンネ
ル５０を画成している。第二壁３６はその自由端
縁４６からチヤンネル５０に受入れられるように
整合して突出するラツチ部材５４を有し、この部
材は段面５２に係合しうる外向きの突耳５６を有
する。

第１および第２図から明らかなように、本発明
は対をなすカバー部材３２，３２をコネクタハウ
ジングの両側から移動させて互いに係合させるだ
けで、成端端子が係合したコネクタ１０に取付け
られる。カバー部材３２，３２のリブ４８はハウ
ジング１２のそれぞれの横凹み２４，２６に係合
して両カバー部材が接合面１４と直角な方向へ動
くのを阻止して両カバー部材を定位置に保持す
る。フランジ４４は溝４０に係合して両カバー部
材を結合しハウジング１２の開放後部１８を受入
れる貫通空腔を画成する。ラツチ部材５４は突耳
５６が段面５２とスナツプ係合して両カバー部材
を結合するに至るまでチヤンネル５０に進入し、
両カバー部材の結合を一段と安定かつ確実になし
うる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のカバー部材および周知の電気
コネクタの分解斜視図、第２図は前記電気コネク
タに組付けた本発明のカバー部材の斜視図、第３
図は第１図の３―３線による断面図、第４図は第
１図の４―４線による断面図である。 １０……コネクタ、１２……ハウジング、１４
……接合面、１６……取付フランジ、１８……ハ
ウジングの開放後部、２０……端子通路、２２…
…ラツチ穴、２４，２６……横凹み、２８……端
子、３２……カバー部材、３４……第一壁、３６
……第二壁、３８…中間壁、４０……長溝、４４
……フランジ、４８……リブ、５０……チヤンネ
ル、５２……段面、５４……ラツチ部材、５６…
…突耳。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 同型の別のカバー部材３２と共に、少なくと
   も１個の横方向に延びる横凹み２４；２６を有す
   る電気コネクタ１０の開放後部１８に横方向から
   装架されかつ該開放後部を包囲するようになつて
   いる、絶縁材料の一体成形された雌雄同体型カバ
   ー部材３２にして、 互いに異なる長さの平行に相隔たる第一および
   第二の壁３４，３６と、該両壁のそれぞれの整列
   する一端縁に直角に結合された中間壁３８とを有
   し、これらの三つの壁が前記電気コネクタ１０の
   開放後部１８を受入れる貫通空腔の一半を画成
   し、 長い方の前記第一壁３４がその内面に、前記電
   気コネクタ１０の開放後部１８上の横凹み２４，
   ２６に係合するようになつている横方向リブ４８
   を有し、 前記第一および第二の壁３４，３６がそれぞれ
   の自由端縁に、当該カバー部材３２を同型の別の
   カバー部材３２と整合した固定状態に保持する相
   互係合装置を有し、該相互係合装置が前記第一壁
   ３４の自由端縁に沿つて延在する溝４０と、前記
   第二壁３６の自由端縁に沿つて延在するフランジ
   ４４とを含み、前記溝４０が同型の別のカバー部
   材３２のフランジ４４を受入れ、前記当該カバー
   部材のフランジ４４が同型の別のカバー部材３２
   の溝４０に受入れらるようになつており、もつて
   当該雌雄同体型カバー部材が同型の別のカバー部
   材と相互係合して前記電気コネクタの開放後部１
   ８を受入れる貫通空腔を画成するようになつてい
   る雌雄同体型カバー部材。 ２ 複数個の電気導体３０を成端させる開放後部
   １８と前方の接合面から離隔した位置で横断する
   少なくとも１個の横凹み２４，２６とを含む長形
   の電気コネクタ１０を、相互錠止時に、前記開放
   後部において包囲して外殻組立体を形成する、絶
   縁材料から成形された一対の雌雄同体型カバー部
   材にして、 前記外殻組立体が前記導体３０の成端部を包囲
   かつ保護するとともに当該一対の雌雄同体型カバ
   ー部材の結合によつて前記電気コネクタ１０の開
   放部を受入れる貫通空腔を画成し、 各カバー部材３２が長い第一壁３４と、平行に
   相隔たる短い第二壁３６と、該両壁のそれぞれの
   整列する一端縁に沿つて該両壁を結合する中間壁
   ３８とを有し、前記第一壁３４が該第一壁の自由
   端縁のほぼ全長に沿つて延在する長い溝４０を有
   し、前記第二壁３６が該第二壁の自由端縁のほぼ
   全長に沿つて延在する長いフランジ４４を有し、
   該フランジ４４が同型の別のカバー部材３２の第
   一壁３４の溝４０に受入れられるようになつてお
   り、 さらに、前記第一壁３４がその内面に、前記横
   凹み２４，２６に係合するようになつている横方
   向リブ４８を有し、該横方向リブが前記溝と交差
   するとともに外方に開いて段面５２を形成するチ
   ヤンネル５０を備え、前記第二壁３６が同型の別
   のカバー部材３２の前記チヤンネル５０を貫通し
   て前記段面５２に係合する外向き突耳５６を含む
   ラツチ部材５４を備え、 もつて相互にスナツプ嵌合して前記電気コネク
   タ１０の開放後部１８を包囲するようになつてい
   る一対の雌雄同体型カバー部材。