JPS639336Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、グランド面に各種の線や枠などを引
くために用いるラインマーカーに関するものであ
る。

従来、本考案者はラインマーカーに関して種々
の考案をなし出願をしているが、これらはいずれ
も一色の単線を引くための構造から成るものであ
つた。しかし、例えば白と赤のようにグランド上
に二色のラインを引いたりサークルをつくつたり
する必要もあるところ、このような場合には予め
２台のラインマーカーを用意しておかねばならな
い不便があつた。そこで、本考案はこのような欠
点を除去した複数の収容器体を有するラインマー
カーを提供することを目的とするものである。

本考案の構成および作用を図面に基いて説明す
る。

１は器体で、この器体はホツパーに形成される
が、その中央部に底部２に至るまで仕切板３を設
けて二つの石灰収容室４，４に分割する。５，５
は底部２に設けた二つの開いた出口、６は前記器
体１の底部２に架設した回転軸で、この回転軸に
は仕切板３をはさんで一体に回転するドラム７，
７とともに等間隔をおいて表面が波形に曲折形成
したブラシ板８，８…を設ける。９，９…はこの
ブラシ板８，８…間に介装した掻き線で、この掻
き線の先端はブラシ板８，８の外径よりも長く成
り、またその基端部はドラム７，７上を自由に回
転できるように捲着する。これによつて、ブラシ
板８，８の回転時には掻き線９，９の先端部が、
前記底部２の出口部５，５に架設したストツパー
１０，１０に垂下接触するようになる。１１，１
１は前記出口部５，５に開閉自在に設置したダン
パーで、このダンパーのロツド１２，１２は任意
に上下操作して出口部５，５の開閉を行う。１
３，１３，１３，１３は前記出口部５，５の左右
両側部にそれぞれ設けた規制板で、この規制板の
間隔は前記出口部と等しくする。１４，１４は前
記器体１の前側部の左右側に設けた掛止部で、こ
の掛止部には使用する収容室４，４の一方に合わ
せて案内板１５を掛け止める。１６，１６はハン
ドル、１７，１７は前記回転軸６の端部に設けた
車輪、１８，１８は補助車輪である。

而して、いま器体１に二分されている石灰収容
室４，４において、例えば一方には白石灰を他方
には赤石灰を入れておく。これを使用するとき
は、使用する側の石灰収容室４のダンパー１１を
ロツド１２によつて引き上げその出口部５を開口
する。すると、この出口部５より当該石灰が落下
するから、器体前側方の案内板１５を見ながら所
望のラインを引いていく。他方の色石灰を使用し
たいときは、一方の収容室４の出口部５を閉口す
るとともに他方の収容室４の出口部５を開口し、
かつ案内板１５をその側方に移す。これによつ
て、いずれの収容室４，４の出口部５，５から落
下する石灰もその左右側部に設けられた規制板１
３，１３によつて線巾を定められて落下する。

なお、本考案器においては、２本のラインを同
時に並行して引きたいときは、両収容室４，４の
出口部５，５のダンパー１１，１１をいずれも上
動して開口して作業すればよい。

本考案はこのように、器体１の内部を底部２に
至るまで仕切板３によつて分割して複数の石灰収
容室４，４を形成し、この収容室の底部にはダン
パー１１，１１を介してそれぞれ開閉口する出口
部５，５を設けて成ることを特徴とするものであ
るため、１台の器具につて異なる色彩の石灰を同
時に収容することができ、したがつて所望色の石
灰を片方ずつ落下せしめてラインを引くことが確
実にできるようになり、きわめて便利で合理的な
ものとなり、また必要ならば色の異同を問わず複
線ラインを同時に引くこともできるようになり、
作業能率が上るとともに経済的なラインマーカー
となり、その実用的効果は大きいものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は全体の
正斜視図、第２図は正面図、第３図は要部の背斜
視図、第４図は要部の正断面図、第５図は同上Ａ
−Ａ線の断面図である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 器体の内部を底部に至るまで仕切板によつて
   分割して複数の石灰収容室を形成し、この収容
   室の底部にはダンパーを介してそれぞれ開閉口
   する出口部を設けて成ることを特徴とするライ
   ンマーカー。 (2) 器体の前側部の左右側に設けた掛止部のいず
   れか一方に案内板を掛け止めるようにした実用
   新案登録請求の範囲第１項に記載したラインマ
   ーカー。