JPS6389365A - プラテンロ−ラ− - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、タイプライタ−等の印字装置に用いるプラテ
ンローラーに関する。

〔従来の技術〕

プラテンローラーは１円筒状の部分と該円筒状部分を回
転させるための回転軸とを有してなり、円筒状部分の周
壁が印字の際の印字用紙の下敷きとして、またタイプラ
イタ−等の印字装置の印字用紙の紙送り１段の一部とし
て機能するものである。

この種のプラテンローラーとしては、従来より、ステン
レススチール、アルミニウムあるいは軟鋼などの金属か
らなる円筒管の両端面のそれぞわに回転軸を突設したも
の、あるいはこのような金属円筒管の周壁に硬質弾性材
を被覆した構造のものが通常用いられてきた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、従来のプラテンローラーにおいては、印
字ハンマ一方式の印字装置に用いた場合、振動したり、
印字の際に大きな騒音を発生するという欠点があった。

プラテンローラーの防振、防音処理としては、円筒管内
に、発泡体や熱可塑性樹脂などを充填する方法が開発さ
れているが、いまだに十分な効果が得られていないのが
現状である。

本発明者は、上記のようなプラテンローラーにおける振
動や騒音の発生について、柿々検討したところ、意外に
も基体の円筒状部分の材質と、該円筒状部分の周壁に設
けらねる弾性体層の材質及び層厚とを選択して組合せる
ことによって、振動や騒音の発生が十分に制御できるこ
とをみいだし本発明に到達した。

本発明の目的は、振動やＩＩＪ　ｇの発生が十分に制御
されたプラテンローラーを提供することにある。

本発明の他の目的は、良好な印字性能を維持でき、しか
も振動や騒音の発生が十分に制御されたプラテンローラ
ーを提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

上記の目的は以下の本発明によって達成することができ
る。

本発明のプラテンローラーは、円筒状部分と、該円筒状
部分を回転させるための軸部分とを訂してなる基体の註
円筒状部分の周壁に厚さ５ｍｌ１１以下の軟質弾性体を
周設したことを特徴とする。

本発明のプラテンローラーにおいては、基体の円筒状部
分の材質と、該円筒状部分の周壁に設けられる弾性体層
の材質及び層厚との所定の組合せによって、すなわち、
適当に高い硬度の基体の円筒状部分の周壁に、所定の軟
質性をイＴする弾性体を５ｍｍ以下の層厚で積層するこ
とにより効果的にプラテンローラーの振動と騒音の発生
を制御するものである。

以ド、図面に従って本発明を更に詳細に説明する。

第１図は本発明のプラテンローラーの一例の断面図であ
る。

このプラテンローラーは、基本的に円筒状部分１ａと、
該円筒状部分の端面に突設された、円筒状部分１ａを回
転させるための軸１ｂとを仔してなる基体１と、円筒状
部分１ａの周壁に設けられた弾性体層２とから構成され
ている。

基体１は、ステンレススチール、アルミニウム、軟鋼等
の全屈、フェノール、スチレン、メラミン、エリア等の
樹脂などから形成することができ、少なくとも円筒状部
分１ａの周壁は、良好な印字性能を得るために必要な衝
撃力を得るのに十分な剛性及び硬度を有しているのが好
ましい。この円筒状部分１ａの剛性及び硬度は、プラテ
ンローラーが用いられる、例えば手動式タイプライタ−
や電子式タイプライタ−等の各種印字装置の種類に応じ
て適宜選択すれば良い。

弾性体層２は、適度な軟質性を有し、またその層厚は５
ｍｍ以下とされる。

弾性体層２の軟質性としては、７０　ＪＩＳ　Ｃ以下の
硬度を有している材質のものが好ましい。すなわち、こ
のような硬度の弾性体層を用いることによって印字の際
の振動や騒音を効果的に吸収できる。

このような弾性体層は、上述したような硬度を有するブ
チルゴム、５ＢＩＩ　、　ＣＲ（クロロブレンゴム）、
ＮＲ（天然ゴム）、ＢＲ（ブタジェンゴム）、ＮＯＲに
トリルブタジェンゴム）、ＥＰ（エチレンプロピレン）
、ＩＲ，（イソプレンゴム）などのゴム材、スチレン、
メラミン、フェノール、エリアなどの樹脂材あるいはポ
リアミド、ポリエステル等からなる繊維材などから形成
可能である。

また、弾性体層２の層厚を５ｎ＋ｍ以下とすることによ
って１弾性体層２の下に位置する円筒状部分ｌａの周壁
面の硬度及び剛性を有効に利用して、良好な印字性能を
得るために必要な衝撃力をプラテンローラー表面に１分
にＩＨ？ることができる。すなわち、弾性体層２の層厚
が５１を越えると、円筒状部分１ａの周壁面の硬度及び
剛性のプラテンローラー表面での印字の際の１７５力へ
の作用を阻害してしまい、良好な印字性能を得るために
必要な衝撃力が得られないので好ましくない。

本発明のプラテンローラーには、第２図に示すように、
基体の円筒状部分１ａの内壁部分に更に弾性体層３を設
けても良い。この弾性体層３は、上記弾性体層２と同様
の軟質で衝り吸収能がある材質から形成することができ
る。あるいは、本発明のプラテンローラーにおいては、
第３図に示すように円筒状部分１ａの内部を弾性体や液
体などの衝撃吸収体４で充填してもかまわない。

このような構成とすることによって、必要に応じて更に
防振、防音効果を高めることが可能である。

なお、第３図の構成における衝撃吸収体４としては、例
えば先に挙げた弾性体層２を構成できる材料や、例えば
、水ガラス、高粘度アロマチックオイル及びポリエチレ
ングリコール等の非揮発性の粘稠な液体または水等を用
いることができる。

〔実施例〕

以下、実施例に従って本発明を更に詳細に説明する。

実施例１ 第１図に示したような形状の鉄製の基体（外径：　３５
．３８ｍｍ　、内径：　１５．７ｍｍ、長さ：　　３９
４ｍｍ）の円筒状部分の周壁に厚さ０．５　ｍｍにブチ
ルゴム（ＪＩＳＡスケールで２０〜４５）を積層して、
本発明のプラテンローラーを得た。

次に、このプラテンローラーをキャノン株式会社製ＡＰ
　３６０に装填し、印字試験を行ない、その際の印字性
能と騒肝の発生を以下のようにして評価したところ、印
字性能は印字良好（不良印字数＝２）と評価され、また
印字音は５８ｄＢであった。

印字性能：　１０００文字の連続印字を行ない、ｌＯ文
字以上二の印字不良があれば印字不良とみなし、また印
字不良がｌＯ文字未満であれば印字良好とみなした。な
お印字は 常温、常湿で行ない、印字用紙として バングボンド紙を用いた。

印字音　：簡易騒音計（ブリュエルケマー社製２２１５
型）をタイプライタ−から１ｍ１ｆｌして設置しておき
、防音環境下で測定 した（常温、常湿）。

比較例１ 外径が２１．７ｍｌである以外は実施例１と同様の材質
及び構造の基体を用い、かつ硬度８２　ＪＩＳ　ＣのＮ
８１層をＪ’Ｘさ７．３４ｍｍに基体周壁に設ける以外
は、実施例１と同様にしてプラテンローラーを形成した
。

このようにして得られたプラテンローラーを実施例１と
同様にして試験し、これを評価したところ、印字性能は
印字良好（不良印字数二〇）と評価されたが、印字音は
、６２ｄＢとなった。

比較例２ 外径が２２．３８　ｍｃである以外は実施例１と同様の
テンローラーを形成した。このプラテンローラーを用い
実施例１と同様にして試験し、これを評価したところ、
印字音は、５５ｄＢであったが、印字性能は印字不良（
不良印字数ニア５０）と評価された。

（発明の効果） 本発明のプラテンローラーにおいては、基体の円筒状部
分の材質と、該円筒状部分の周壁に設けられる弾性体層
の材質及び層厚とが効果的に組合わされて構成されてお
り、すなわち１゛分な剛性及び硬度を有する基体の円筒
状部分に適度な軟質性を有する弾性体が５＋＋ｕｏ以下
の厚みで周設されて構成されていることによって、良好
な印字性能を維持しつつ、かつ振動や騒音の発生が十分
に制御されたものとなった。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のプラテンローラーの−・例の断面図で
あり、第２図及び第３図はそれぞれ本発明のプラテンロ
ーラーの他の態様例を示す断面図である。 に基体　　　　　　　　Ｉａ：円筒状部分ｌｂ二軸部分
　　　　　　　２．３：弾性体層４：衝撃吸収材

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）円筒状部分と、該円筒状部分を回転させるための軸
   部分とを有してなる基体の該円筒状部分の周壁に厚さ５
   ｍｍ以下の軟質弾性体を周設したことを特徴とするプラ
   テンローラー。 ２）前記回転軸部分が、前記円筒状部分の両端面のそれ
   ぞれから突設されてなる特許請求の範囲第１項記載のプ
   ラテンローラー。