JPS638214Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は撒餌用柄杓の改良に関する。従来、撒
餌釣りを行う場合には、餌の付いた釣針を糖等の
撒餌で包み込み団子状にしたものと、錘りとを柄
杓の容器部に入れて投げていた。しかしながら、
撒餌と錘りとを同一の容器部に入れて投げていた
のでは、団子状の撒餌と錘りとが絡まつてしまつ
たり、あるいは投げ込む前に錘りが容器部より落
ちてしまつたりしていた。特に団子状の撒餌が飛
行中に錘りにより砕かれ、水面に落ちるまでに撒
餌が散乱し、効率的な撒餌が行なえないという問
題が生じていた。

本考案は上記の事情に鑑み、効率的な撒餌を行
い得る柄杓を提供するもので、柄杓の一端に設け
られた容器部と他端に設けられた握り部との間に
錘置き部を設けてなる撒餌用柄杓を提供する。

以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明す
る。

第１図は本考案の撒餌用柄杓１の斜視図であ
る。この柄杓１の柄４の先端には容器部２が設け
られ、柄４の他端が握り部３となる。両者２，３
の中間の柄４の適宜箇所に錘置き部５が取り付け
られる。この錘置き部５は、釣用の錘を置くのに
適当な形状及び大きさがあればよく、柄と一体的
に形成してもよい。撒餌６によつて餌７の付けら
れた釣針８が包まれ団子状になつたものが容器部
２に入られ、錘り９が錘置き部５に入れられる。
したがつて、容器部２と錘置き部５との間の長さ
は、釣針８と錘り９との間の長さより短かい。な
お、容器部２と錘置き部５との間の長さを調節で
きるように、例えば、両者２，５間の柄を摺動自
在に組合された２本のパイプにより構成し、パイ
プの数箇所にネジ穴を設け、ネジにて締付けるよ
うにしてもよい。なお１０は柄４の先端に取り付
けられた係止具で、螺糸が切られており、他の竿
を連結することにより柄４の長さを延ばし得るよ
うにしたものである。

第２図は第１図の柄杓の使用状態を説明するも
ので、握り部３が握られて回転された柄杓１に
は、握り部３を中心に回転力が生じる。その際、
外側にある容器部２に生ずる回転力Ａは、内側に
ある錘置き部５に生ずる回転力Ｂよりも大きくな
る。回転力Ａは撒餌６、餌７、釣針８に速い速度
を与え、回転力Ｂは錘り９により遅い速度を与え
る。その結果、撒餌６等は先に飛び錘り９はこれ
に追従するため、糸が絡つたりするおそれはな
い。

叙上のとおり、本考案の撒餌用柄杓を使用すれ
ば撒餌等と錘りとは常に別々に飛び両者が絡つた
りする事がなく、撒餌が飛行中に散乱するおそれ
がない。したがつて撒餌６は団子状態で水面まで
飛ばされ、常に理想的な撒餌釣りを楽しめるもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図であ
り、第２図は第１図の実施例の使用状態を示す側
面図である。 １……撒餌用柄杓、２……容器部、３……握り
部、５……錘置き部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 柄杓の一端に設けられた容器部と他端にある握
   り部との間に錘置き部を設けてなる撒餌用柄杓。