JPS6381035A - 繊維強化プラスチツク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は繊維強化プラスチックどうしを補強材を介して
接合した繊維強化プラスチックに関する。

（従来の技術） 従来、繊維強化プラスチックどうしの接合は、母相プラ
スチック内に強化繊維が一方向に充填された複数の繊維
強化プラスチック片を、その強化繊維が互いに平行にな
るとともにそれらの強化繊維の方向が二方向以上となる
ように積層して、接合面に予め塗布された合成樹脂製の
接着剤により接合されている。

すなわち、第２図において符号１は基盤母相プラスチッ
クを示し、符号２はこの基盤母相プラスチック１内に図
中Ｙ方向に沿って配列されて充填された強化繊維を示し
ている。

前記基盤母相プラスチック１の上面には、基盤母相プラ
スチック１と同一形状かつ平板状の母相プラスチック３
が積層接合されている。

この接合される母相プラスチック３内には、強化繊維４
が図中２方向に沿って前記強化繊維２と直交するように
配列されて充填されており、両プラスチックを接合した
後に機械強度的な異方性が小さくなるようにされている
。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら上述した従来の繊維強化プラスチックにお
いては、強化繊維がＹ方向およびＺ方向の２方向にのみ
配設されており、Ｘ方向には配設されていないため、Ｘ
方向すなわち、両プラスチックの接合面間の強度が接着
剤の強度とほぼ等しくなり、Ｙ方向およびＺ方向の強化
繊維により補強された強度と比較して小さくなっている
。したがって強度的に最も弱い接合面に、特にＹまたは
Ｚ方向の水平なせん断力が作用した場合、接合面から破
断が発生しやすいという問題点を有している。

そこで本発明の目的は、−に述した従来技術の有する問
題点を解消し、接合面の強度を向上させた、接合された
繊維強化プラスチックを提供することにある。

〔発明の構成〕 （問題点を解決するための手段） −１−層目的を達成するために本発明は、母相プラスチ
ック内に強化繊維が一方向に充填された複数の繊維強化
プラスチック片を、一つのプラスチック片の強化繊維が
互いに他のプラスチック片の強化繊維と交差するように
積層して接合された繊維強化プラスチックにおいて、各
プラスチック片間の接合面に直交して貫通する補強材を
装着したことを特徴としている。

（作　用） 繊維強化プラスチックどうしの接合面に直交して貫通す
る補強材を装着すると、両プラスチックは接着剤と前記
補強材とで接合されて接合強度が増大する。しかして、
強度的に最も弱い接合面が補強されることにより、接合
面と平行なせん断力が作用しても、接合面から破断する
ことがなくなる。

また接合面の強度不足が解消されることにより、接合さ
れたプラスチックの機械的強度を三次元的にほぼ均一な
ものにすることができる。

（実施例） 以下本発明の一実施例について第１図を参照して説明す
る。なお、第２図と同一部分には同一符号を付す。

図中符号１は基盤母相プラスチックを示し、この基盤母
相プラスチック１内には図中Ｙ方向に沿って強化繊維２
が配列されて充填されている。

前記基盤母相プラスチック１の上面には、基盤母相プラ
スチック１と同一形状かつ平板状の他の母相プラスチッ
ク３が積層され、接着されている。

この母相プラスチック３内には、強化繊維４が図中Ｚ方
向に沿って前記強化繊維２と直交するように配列されて
充填され、両プラスチックの接合後における機械強度的
な異方性を小さくするようにされている。

また前記基盤母相プラスチック１および母相プラスチッ
ク３には、接合面５と直交する方向に延びる複数の補強
材受孔６が穿設され、この補強材受孔６内に、棒状の補
強材７が前記基盤母相プラスチック１および母相プラス
チック３を貫通して挿入されている。

前記補強オイ７の長さは前記両プラスチックの積層高さ
と等しくされ、補強材７の外周面には予め合成樹脂製の
接着剤が塗布されている。

上記の合成樹脂製の接着剤が硬化することにより両プラ
スチックは接合され、この接合された繊維強化プラスチ
ックには、両プラスチックを貫通する補強材７が配設さ
れているので、接合強度が大幅に増大している。

このようにして接合された繊維強化プラスチックは、接
合面に作用するせん断力に対して接合面から破断するこ
とがなくなる。

また、Ｘ方向、Ｙ方向およびＺ方向の各方向の引張強度
、圧縮強度およびせん断強度をほぼ均一にすることが可
能となり、従来強度的な異方性があるために限定されて
いた使用用途が拡大する。

さらにまた、補強材の装着は両母相プラスチックが半硬
化の状態で針金状のものを圧挿し、縫い合わせるように
してもいいし、針状のものを圧入して接合してもよい。

この場合は、補強材の接着剤は不要となり、両プラスチ
ックが完全に硬化したところで接合が完了する。

（効果） 以上の説明から明らかなように本発明によれば、接合さ
れる繊維強化プラスチックどうしの接合面を直交して貫
通する補強材を装着したから、接合された繊維強化プラ
スチックの接合強度が向上し、接合面の強度不足が解消
されて接合面からの破断事故を防止することができる。

また接合された繊維強化プラスチックの強度は、三次元
的に均一になるので使用方向を限定されることなく広範
囲に使用できるようになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によって接合された繊維強化プラスチッ
クの一実施例を示す斜視図、第２図は従来技術によって
接合された繊維強化プラスチックの例を示す斜視図であ
る。 １．３・・・母相プラスチック、２，４・・・強化繊維
、５・・・接合面、７・・・補強材。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、母相プラスチック内に強化繊維が一方向に充填され
   た複数の繊維強化プラスチック片を、一つのプラスチッ
   ク片の強化繊維が互いに他のプラスチック片の強化繊維
   と交差するように積層して接合された繊維強化プラスチ
   ックにおいて、各プラスチック片間の接合面に直交して
   貫通する補強材を装着したことを特徴とする繊維強化プ
   ラスチック。 ２、前記補強材は針状部材であることを特徴とする特許
   請求の範囲第１項記載の繊維強化プラスチック。 ３、前記補強材は強化繊維束であることを特徴とする特
   許請求の範囲第１項記載の繊維強化プラスチック。