JPS6374455A - 包装容器入りキヤツトフ−ド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は缶詰等の包装容器入りキャツトフードに関する
。

〔従来の技術〕

従来カツオまたはマクロを原料としたキャツトフードが
市販されているが、カツオやマグロは近年資源が不足勝
ちで価格も高い。カツオ、マグロ以外のキャツトフード
用魚肉としては資ｉｉが豊富で価格も安いイワシやサバ
が候補として考えられるが、イワシ、サバを主原料とす
るキャツトフードは坦実にはほとんど存在していない。

〔発明の解決すべき問題点〕

イワシ、サバをキャツトフードとして使用する場合に問
題となるのは、猫の嗜好性および猫の糞の臭いである。

たとえイワシやサバが原料として豊富で安価に入手でき
たとしても、猫が好んで食べなければキャツトフードと
しては採用できない。

本発明者らの実験によると、生のイワシやサバと異り、
イワシやサバをミンチ肉として常法により充填、殺菌し
て缶詰にした場合、猫は好んで食べないことが判った。

またキャツトフードとしての適性の一つは猫の糞の臭い
が少いということである。猫は屋内で飼う動物であり、
糞の臭いは詞育者にとって大きな問題であるから、キャ
ツトフードとしては糞の臭いがなるべく少ないものを選
ばねばならない。実験の結果、常法で製造したイワシや
サバのミンチ肉の缶詰はかなり糞の臭いが強く、この点
で好ましいものではないことが判った。

よって、本発明の目的は、イワシやサバを缶詰等包装容
器入りキャツトフードとして使用する場合の上記問題点
を解決し、猫が好んで食べるものであり、かつ糞の臭い
が少いイワシ、サバを主原料とする包装容器入りキャツ
トフードを提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

上記本発明の目的を達成するため、本発明者らは研究と
実験を重ねた結果、常法により製法した缶詰のイワシや
サバを猫が食べないのは、これらイワシやサバに含まれ
る不飽和脂肪酸の含量が多く、缶詰にする前の冷凍貯蔵
中にイワシやサバの不飽和脂肪酸の一部が酸化して過酸
化物となり酸化臭を生じるため猫がこの酸化臭を嫌うた
めであることを見出し、不飽和脂肪酸の含量をある比率
以下に制限するとともに少量のサイクロデキストリンを
イワシやサバに添加することにより酸化臭が減少し、猫
はこのイワシやサバを好んで食べる上に、猫の糞の臭い
が著るしく減少することを見出して、本発明に到達した
。

すなわち、上記目的を達成する本発明の包装容器入りキ
ャツトフードは、イワシまたはサバを主原料とし、内容
物の不飽和脂肪酸の含量が９％以下であり、かつ内容物
の０．２％以上のサイクロデキストリンを含有すること
を特徴とする。

本発明の目的を達成するため、内容物の不飽和脂肪酸の
含量は９％以下とすることが必要であるが、イワシ缶詰
の場合は特に７％以下とすることが好ましい。生のイワ
シ、サバ脂肪含量は下表１に示すとおり季節により異り
、９％以下の時期もあるが、９％を越える時期のものは
脱脂処理を行う等により不飽和脂肪酸の含量を内容物全
体の９％以下に減少させなければならない。

脱脂方法としては、イワシまたはサバを水酸化ナトリウ
ム１〜５％溶液に約３０秒〜２分間浸漬し、加熱した後
約５分間流水中で水洗することが好ましい。この方法に
よれば、下表２．３に示すように、イワシ、サバの脱脂
除去率は極めて太きく有効に脱脂を行うことができる。

水酸化ナトリウム中にイワシやサバを浸漬し、加熱する
ことにより、イワシやサバの皮が剥れ、皮下にたまった
脂肪がとれるとともに、イワシやサバの冷凍貯蔵中にイ
ワシやサバの皮下において不飽和脂肪酸の酸化によって
生じた過酸化物が除去される。

表　　　　　２ 水酸化ナトリウム処理による 表　　　　　３ 水酸化ナトリウム処理による サイクロデキストリンの添加量は０．２％以上であれば
特に制限はないが、通常０．５〜２％位が適当である。

実験の結果、サイクロデキストリンは、イワシやサバの
不飽和脂肪酸の酸化によって生じる過酸化物による酸化
臭を押える上で有効であり、かつイワシやサバを食べた
猫の糞の臭いを著しく減少させる効果があることが判明
した。サイクロデキストリンが猫の糞の臭いを減少させ
るメカニズムは必ずしも明らかではないが、サイクロデ
キストリンは猫の腸内で分解されず、悪臭源となる物質
を包み込むことによって糞の臭いを減少させるものと考
えられる。

本発明のキャツトフードは、上記のとおり、イワシまた
はサバを主原料とするものであるが、これに炊飯した米
または麦、あるいはその双方を適当量加え増量してもよ
い。このように米、麦で増量することにより、内容物全
体中に占める不飽和脂肪酸の比率は減少する。ただし米
、麦を加えると糞の臭いはやや増加することが判った。

またこれらの原料に市販のカッオフレーバー液等猫の嗜
好を高める調味液や、猫の毛なみを良くするビタミンＥ
等を適宜添加してもよい。

本発明のキャツトフードを製造するには、まず生のイワ
シまたはサバを上記のように水酸化ナトリウム溶液に浸
漬、加熱した後流水中で水洗することにより脱脂する。

水酸化ナトリウムを中和させるには上記流水中で水洗で
通常は充分であるが、必要に応じ希塩酸で中和させても
良い。脱脂したイワシまたはサバは３０分〜９０分間蒸
煮した後ミンチ肉等所定の形状に加工する。次いでこの
加■した肉にサイクロデキストリンその他の添加物を添
加し、缶等の包装容器に充填、密封し、加熱殺菌して製
品とする。包装容器としては缶のばかレトルトパウチ等
も使用可能である。

〔作　用〕

不飽和脂肪酸の含量を９％以下に押えるとともにサイク
ロデキストリンを０．２％以上添加することにより、不
飽和脂肪酸の酸化によって生じる過酸化物の量が猫が喫
食可能な程度に押えられ、またサイクロデキストリンに
よってこのような過酸化物を包み込むことによって猫の
嫌う酸化臭が減少する。さらに猫の糞の悪臭の原因とな
る物質をサイクロデキストリンにより吸収することによ
り、糞の臭いが減少する。

〔実施例〕

実施例　１ 生イワシを沸騰している１％水酸化ナトリウム溶液に約
１分間浸漬、加熱したのち、約５分間流水中で水洗した
。その後、９０〜９５℃、４０分間蒸煮し、蒸煮したイ
ワシを０．５インチのメツシュをつけたミートチ〕ツバ
−にかけてミンチ肉とした。このミンチ肉にサイクロデ
キストリン０．５〜２％添加したのちツナ２号缶に１５
０９詰め水３０ａｅ、０．１％ビタミンＥオイル２ｄ（
１缶当り１５１０以上）添加した。

この缶をチャンバーバキュウム６０ｃｍｌＩｇで密封し
、１１６℃で７５分間加熱殺菌した。

実施例　２ 上記のミンチ肉３　Ｋｇに加熱した米：麦：水（１：１
　：　　２．６）を１　Ｋ９加えた以外は実施例１と同
一方法によりキャツトフードを製造した。

実施例　３ 上記のミンチ肉４都に加熱した米：麦：水（１：１　：
　　２．６）をＩ　Ｋｇ加えた以外は実施例１と同一方
法によりキャツトフードを製造した。

実施例　４ 上記のミンチ肉に市販の合成カッオフレーバー液を０．
８％添加した以外は実施例１と同一方法によりキャツト
フードを製造した。

実施例　５ 冷凍サバ（中羽）を沸騰している２％水酸化ナトリウム
溶液に約１分間浸漬し、剥皮したのち流水中で５分間水
洗した。その後９０〜９５℃で４０分間蒸煮し、０．５
インチのメツシュをつけたミートチョッパーにかけてミ
ンチ肉とした。

このミンチ肉３　Ｋｇに加熱した米麦水（１：１：２．
６）１Ｋｇを加え、サイクロデキストリンを０．５〜２
％添加し、ツナ２号缶に１６０ｇ詰め、水２０ｄ！０．
１％ビタミンｌ：ｏｉｌ　２ａｄ！添加した。この缶を
チャンバーバキュウム６０ＣＩＲＨＯで密封し、１１６
℃で７５分間加熱殺菌した。

比較例　１ 実施例５と同一方法で作ったサバのミンチ肉にサイクロ
デキストリンを０．５〜２％添加し、ツナ２号缶に１７
０ｇ詰め、水ｉｏＭ１．　　ｏ、１％ビタミンＥオイル
２ｄを添加し、実施例５と同一方法により充填、密封、
加熱殺菌を行いキャツトフードを製造した。

比較例　２ サイクロデキストリンを添加しない以外は比較例１と同
一方法によりキャツトフードを製造した。

上記実施例１〜５および比較例１．２の一般成分は下表
４のとおりである。

上記実施例１〜５および比較例１．２のキャツトフード
を猫に試食させた結果、猫のキャツトフードに対する嗜
好度を下表５に、またキャツトフードと猫の糞の臭いの
関係を下表６にそれぞれ３段階評価で示す。

Ｏ：良、　Ｏ：普通、　×：不良 表６　キャツトフードと猫の糞爽の関係−二臭い少い、
十二臭い少しあり、 十＋：臭い著るしい 〔発明の効果〕 以上述べたように、本発明によれば、イワシ。

サバを主原料とする内容物中の不飽和脂肪酸の含量を９
％以下に押えるとともにサイクロデキストリンを０．２
％以上添加することにより、常法により缶詰としたので
は猫が食べないイワシやサバの缶詰肉でも猫が好んで食
べるようになり、従来のカツオ、マグロにとって代って
、より安価で資源吊も豊富なイワシやサバをキャツトフ
ードの原料として使用することができる。さらに猫の糞
の悪臭の原因となる物質をサイクロデキストリンにより
吸収することにより、糞の臭いが著るしく減少するので
、イワシやサバを良好なキャツトフードとすることがで
きる。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. イワシまたはサバを主原料とし、内容物の不飽和脂肪酸
   の含量が９％以下であり、かつ内容物の０．２％以上の
   サイクロデキストリンを含有することを特徴とする包装
   容器入りキャットフード。