JPS636746B2 - - Google Patents
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- JPS636746B2 JPS636746B2 JP57079228A JP7922882A JPS636746B2 JP S636746 B2 JPS636746 B2 JP S636746B2 JP 57079228 A JP57079228 A JP 57079228A JP 7922882 A JP7922882 A JP 7922882A JP S636746 B2 JPS636746 B2 JP S636746B2
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- crank angle
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02P—IGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
- F02P5/00—Advancing or retarding ignition; Control therefor
- F02P5/04—Advancing or retarding ignition; Control therefor automatically, as a function of the working conditions of the engine or vehicle or of the atmospheric conditions
- F02P5/145—Advancing or retarding ignition; Control therefor automatically, as a function of the working conditions of the engine or vehicle or of the atmospheric conditions using electrical means
- F02P5/15—Digital data processing
- F02P5/1502—Digital data processing using one central computing unit
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02P—IGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
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- F02P5/04—Advancing or retarding ignition; Control therefor automatically, as a function of the working conditions of the engine or vehicle or of the atmospheric conditions
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-
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- F02P—IGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
- F02P7/00—Arrangements of distributors, circuit-makers or -breakers, e.g. of distributor and circuit-breaker combinations or pick-up devices
- F02P7/06—Arrangements of distributors, circuit-makers or -breakers, e.g. of distributor and circuit-breaker combinations or pick-up devices of circuit-makers or -breakers, or pick-up devices adapted to sense particular points of the timing cycle
- F02P7/077—Circuits therefor, e.g. pulse generators
- F02P7/0775—Electronical verniers
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/40—Engine management systems
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- Engineering & Computer Science (AREA)
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Theoretical Computer Science (AREA)
- Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
- Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は内燃機関の電子制御点火装置に関し、
特にクランク角センサ故障時の点火機能維持技術
に関するものである。
特にクランク角センサ故障時の点火機能維持技術
に関するものである。
従来の電子制御点火装置としては、例えば第1
図に示すごときものがある(その他特開昭55−
160132号や特開昭55−137361号等)。
図に示すごときものがある(その他特開昭55−
160132号や特開昭55−137361号等)。
第1図において、制御回路1は、CPU2、入
出力インタフエース3、RAM4及びROM5か
らなるマイクロコンピユータで構成されている。
出力インタフエース3、RAM4及びROM5か
らなるマイクロコンピユータで構成されている。
またクランク角センサ6は、内燃機関のクラン
ク軸と連動し、クランク軸が単位角度(例えば
1゜)回転する毎に単位角信号S1を出力し、また気
筒数に応じて定まる基準角度(4気筒の場合
180゜、6気筒の場合は120゜)回転する毎に基準角
信号S2を出力する。
ク軸と連動し、クランク軸が単位角度(例えば
1゜)回転する毎に単位角信号S1を出力し、また気
筒数に応じて定まる基準角度(4気筒の場合
180゜、6気筒の場合は120゜)回転する毎に基準角
信号S2を出力する。
制御回路1は、上記の単位角信号S1、基準角信
号S2及び機関回転数に対応した回転数信号S3、吸
入空気量に対応した吸気量信号S4を入力し、所定
の演算を行なつて所定の点火時期に低レベルとな
る点火信号S5を出力する。
号S2及び機関回転数に対応した回転数信号S3、吸
入空気量に対応した吸気量信号S4を入力し、所定
の演算を行なつて所定の点火時期に低レベルとな
る点火信号S5を出力する。
この点火信号S5が低レベルになるとトランジス
タ7がオフになり、そのとき点火コイル8の2次
側に発生した数十kVの高電圧が、デイストリビ
ユータ9を介して各気筒毎に設けられた点火プラ
グ10A〜10F中の点火に該当しているものに
与えられ、その点火プラグで火花放電が発生して
当該気筒で点火が行なわれる。
タ7がオフになり、そのとき点火コイル8の2次
側に発生した数十kVの高電圧が、デイストリビ
ユータ9を介して各気筒毎に設けられた点火プラ
グ10A〜10F中の点火に該当しているものに
与えられ、その点火プラグで火花放電が発生して
当該気筒で点火が行なわれる。
制御回路1における演算は次のようにして行な
われる。
われる。
制御回路1内のROM5には、例えば第2図に
示すごとき最適進角値が回転数と吸入空気量との
関数として記憶されている。
示すごとき最適進角値が回転数と吸入空気量との
関数として記憶されている。
制御回路1は、基準角信号S2が入力する毎に、
その時の回転数信号S3と吸気量信号S4とに応じた
最適進角値を上記のROM5から読み出し、かつ
型準角信号S2が入力した時点から入力する単位角
信号S1の数を計数し、基準角信号S2と上死点との
差から上記の最適進角値を減算した値に単位角信
号S1の計数値が一致したとき、すなわち上死点か
ら最適進角値だけ進角した時点で点火信号S5を出
力する。
その時の回転数信号S3と吸気量信号S4とに応じた
最適進角値を上記のROM5から読み出し、かつ
型準角信号S2が入力した時点から入力する単位角
信号S1の数を計数し、基準角信号S2と上死点との
差から上記の最適進角値を減算した値に単位角信
号S1の計数値が一致したとき、すなわち上死点か
ら最適進角値だけ進角した時点で点火信号S5を出
力する。
例えば基準角信号S2が上死点前70゜で出力され、
最適進角値が上死点前30゜であるとすれば、70−
30=40であるから、基準角信号S2が入力した時点
から単位角信号S1を40個計数した時点が最適点火
時期に一致していることになる。
最適進角値が上死点前30゜であるとすれば、70−
30=40であるから、基準角信号S2が入力した時点
から単位角信号S1を40個計数した時点が最適点火
時期に一致していることになる。
上記のように従来の電子制御点火装置において
は、クランク角センサ6から与えられる単位角信
号S1及び基準角信号S2が点火演算の基本になつて
いるから、万一、クランク角センサが故障して単
位角信号S1や基準角信号S2が入力しなくなると、
点火動作が出来なくなり、内燃機関が全く動作し
なくなつてしまうという問題があつた。
は、クランク角センサ6から与えられる単位角信
号S1及び基準角信号S2が点火演算の基本になつて
いるから、万一、クランク角センサが故障して単
位角信号S1や基準角信号S2が入力しなくなると、
点火動作が出来なくなり、内燃機関が全く動作し
なくなつてしまうという問題があつた。
上記の問題を解決するため、クランク角センサ
を二重に備え、一方が故障しても他方のクランク
角センサで動作させるという方法も考えられる
が、クランク角センサを二重に備えるとコストが
大巾に上昇し、また取付けスペースの問題等もあ
つて現実的な解決策ではない。
を二重に備え、一方が故障しても他方のクランク
角センサで動作させるという方法も考えられる
が、クランク角センサを二重に備えるとコストが
大巾に上昇し、また取付けスペースの問題等もあ
つて現実的な解決策ではない。
本発明は上記の問題を解決するためになされた
ものであり、クランク角センサが故障した場合で
も点火動作を行なうことの出来る電子制御点火装
置を提供することを目的とする。
ものであり、クランク角センサが故障した場合で
も点火動作を行なうことの出来る電子制御点火装
置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため本発明においては、
クランク角センサの信号が出力されなくなつた場
合にクランク角センサが故障したものと判定し、
その場合には所定の周波数のパルス信号を点火信
号とするように自動的に切換え、かつノツクセン
サの信号すなわち内燃機関のノツキングの程度に
応じて上記パルス信号の周波数を変化させるよう
に構成している。
クランク角センサの信号が出力されなくなつた場
合にクランク角センサが故障したものと判定し、
その場合には所定の周波数のパルス信号を点火信
号とするように自動的に切換え、かつノツクセン
サの信号すなわち内燃機関のノツキングの程度に
応じて上記パルス信号の周波数を変化させるよう
に構成している。
上記のように構成したことにより、広い運転範
囲にわたつて過度のノツキングを生じることな
く、良好な運転を行なうことが出来る。
囲にわたつて過度のノツキングを生じることな
く、良好な運転を行なうことが出来る。
以下図面に基づいて本発明を詳細に説明する。
第3図は本発明の一実施例図であり、第1図と
同符号は同一物を示す。
同符号は同一物を示す。
第3図において、クランク角センサ6が故障す
ると、単位角信号S1と基準角信号S2とのいずれか
一方又は両方が出力されなくなる。この現象を
CPU2で判定し、故障時に高レベルとなる切換
信号S8を出力する(故障判定についての詳細は後
述)。
ると、単位角信号S1と基準角信号S2とのいずれか
一方又は両方が出力されなくなる。この現象を
CPU2で判定し、故障時に高レベルとなる切換
信号S8を出力する(故障判定についての詳細は後
述)。
また発振器11は所定周波数(詳細後述)のパ
ルス信号S7を出力する。
ルス信号S7を出力する。
また選択回路12は、クランク角センサ6が故
障して本来の点火信号S5が出力されなくなつた場
合に、パルス信号S7を点火信号S9として出力する
ための回路であり、例えば第5図のごとき構成を
有している。
障して本来の点火信号S5が出力されなくなつた場
合に、パルス信号S7を点火信号S9として出力する
ための回路であり、例えば第5図のごとき構成を
有している。
第5図において、16及び17はアンド回路、
18はオア回路である。
18はオア回路である。
切換信号S8が低レベル(正常時)の場合には、
アンド回路17の出力は常に低レベルであり、ア
ンド回路16の出力は本来の点火信号S5と同一に
なる。したがつてオア回路18の出力すなわち点
火回路のトランジスタ7に与えられる点火信号S9
は本来の点火信号S5と同一になる。
アンド回路17の出力は常に低レベルであり、ア
ンド回路16の出力は本来の点火信号S5と同一に
なる。したがつてオア回路18の出力すなわち点
火回路のトランジスタ7に与えられる点火信号S9
は本来の点火信号S5と同一になる。
一方、故障時に切換信号S8が高レベルになる
と、前記とは逆にパルス信号S7が点火信号S9とし
て出力されることになる。
と、前記とは逆にパルス信号S7が点火信号S9とし
て出力されることになる。
発振器11は、例えば第6図に示すごとき構成
を有している。なお第6図において、19は集積
回路であり、例えばシグネテイクス社製のタイマ
用ICのNE555である。
を有している。なお第6図において、19は集積
回路であり、例えばシグネテイクス社製のタイマ
用ICのNE555である。
第6図の回路は、ノツク強度信号S6の電圧レベ
ルに応じた周波数のパルス信号S7を出力する電圧
制御発振器である。
ルに応じた周波数のパルス信号S7を出力する電圧
制御発振器である。
次に上記のノツク強度信号S6について説明す
る。
る。
内燃機関本体に取付けられ、その振動を検出す
るノツクセンサ20の出力、すなわちノツク信号
S10は、例えば第7図S10に示すごとく、ノツキン
グの程度に応じた振巾を有している。
るノツクセンサ20の出力、すなわちノツク信号
S10は、例えば第7図S10に示すごとく、ノツキン
グの程度に応じた振巾を有している。
次に、マイクロコンピユータの演算処理によつ
て上記のノツク信号S10の変動分(振巾)に対応
(振巾が大のとき低レベル)したノツク強度信号
S6を作る。
て上記のノツク信号S10の変動分(振巾)に対応
(振巾が大のとき低レベル)したノツク強度信号
S6を作る。
このノツク強度信号S6で前記第6図の発振器1
1を制御すれば、第7図S7に示すごとく、ノツキ
ングの程度が大きいときには、パルス信号S7の周
波数を低下させることが出来る。
1を制御すれば、第7図S7に示すごとく、ノツキ
ングの程度が大きいときには、パルス信号S7の周
波数を低下させることが出来る。
なお第7図S6に示すごとく、ノツク強度信号S6
の立上がりには適当な時定数をもたせ、ノツキン
グの程度が低下したのち、パルス信号S7の周波数
を徐々に増加させるように構成すると良い。
の立上がりには適当な時定数をもたせ、ノツキン
グの程度が低下したのち、パルス信号S7の周波数
を徐々に増加させるように構成すると良い。
上記のパルス信号S7は、例えば30Hz程度(ノツ
キング程度大)から300Hz程度(ノツキング程度
小)迄、周波数が変化する。
キング程度大)から300Hz程度(ノツキング程度
小)迄、周波数が変化する。
なおパルス信号S7のパルス巾(高レベルの巾)
τ1は、いずれの場合でも約2ms程度であり、こ
れは点火コイル8に通電すべき時間(ドウエル時
間)の最小限の値(これ以下にすると点火エネル
ギーが不足する)に合せて設定する。
τ1は、いずれの場合でも約2ms程度であり、こ
れは点火コイル8に通電すべき時間(ドウエル時
間)の最小限の値(これ以下にすると点火エネル
ギーが不足する)に合せて設定する。
上記のごとく、クランク角センサ6が故障し、
パルス信号S7が点火信号S9として点火装置に与え
られた場合の点火の状態を第4図に示す。
パルス信号S7が点火信号S9として点火装置に与え
られた場合の点火の状態を第4図に示す。
第4図イは4サイクル6気筒機関の場合におけ
る各気筒の行程関係図、ロは各気筒の点火タイミ
ングの関係図、ハは一つの気筒の行程と点火タイ
ミングとの関係図である。
る各気筒の行程関係図、ロは各気筒の点火タイミ
ングの関係図、ハは一つの気筒の行程と点火タイ
ミングとの関係図である。
ハから判るように、デイストリビユータのロー
タ電極の取付け方によつて多少の差はあるが、各
気筒の圧縮上死点(TDC)前約90゜から圧縮上死
点後約30゜の間すなわちクランク角で約120゜の範
囲で点火プラグに火花放電が生じることになる。
タ電極の取付け方によつて多少の差はあるが、各
気筒の圧縮上死点(TDC)前約90゜から圧縮上死
点後約30゜の間すなわちクランク角で約120゜の範
囲で点火プラグに火花放電が生じることになる。
そしてパルス信号S7の周波数が300Hzの場合に
は、機関の回転速度が600rpmのとき10回、
3000rpmのとき2回、火花放電が生じる。
は、機関の回転速度が600rpmのとき10回、
3000rpmのとき2回、火花放電が生じる。
回転速度が低い時は、上記のように一定クラン
ク角当りの火花放電の密度が高いので、TDCか
らかなり進角した位置で点火(混合気爆発)する
確率が高いが、低負荷では別段支障はない。
ク角当りの火花放電の密度が高いので、TDCか
らかなり進角した位置で点火(混合気爆発)する
確率が高いが、低負荷では別段支障はない。
しかし高負荷の場合には、あまり進角した位置
で点火すると過度のノツキングが発生し、機関を
損傷するおそれがある。
で点火すると過度のノツキングが発生し、機関を
損傷するおそれがある。
それを防止するため、前記のごとく、ノツキン
グの程度に応じてパルス信号S7の周波数を変え、
ノツキング程度が大のときは、火花放電の密度を
低下させて点火時期を遅らせるように構成してい
る。
グの程度に応じてパルス信号S7の周波数を変え、
ノツキング程度が大のときは、火花放電の密度を
低下させて点火時期を遅らせるように構成してい
る。
次に、一定クランク角当りの火花放電の密度
は、上死点の前後120゜の間に5〜10回程度が適当
であると考えられる。
は、上死点の前後120゜の間に5〜10回程度が適当
であると考えられる。
機関の回転速度に拘りなく、常に上記の密度で
火花放電を行なわせるためには、パルス信号S7の
周波数を回転速度に応じて変化させれば良いが、
そのためには回転速度を検出する必要がある。
火花放電を行なわせるためには、パルス信号S7の
周波数を回転速度に応じて変化させれば良いが、
そのためには回転速度を検出する必要がある。
しかし、回転速度は、通常クランク角センサの
単位角信号S1から算出しているので、クランク角
センサが故障すると、回転速度も検出不能になる
ことが多い。
単位角信号S1から算出しているので、クランク角
センサが故障すると、回転速度も検出不能になる
ことが多い。
そのためこの場合には、クランク角センサ以外
の信号に基づいて回転速度を検出する必要があ
る。
の信号に基づいて回転速度を検出する必要があ
る。
クランク角センサの信号以外から回転速度を検
出するには、次のごとき方法がある。
出するには、次のごとき方法がある。
(イ) 吸入空気量又は吸入負圧に対応した信号S4
は、燃料供給量を算定するための最も基本とな
る信号であるが、その信号には各気筒の吸気弁
の開閉に同期した脈動があり、その脈動の周波
数は回転速度に比例している。したがつて上記
の周波数を検出すれば回転速度を知ることが出
来る。そのためには、例えば信号S4をハイパス
フイルタに通して脈動分のみを分離したのち、
波形整形してパルス信号とし、そのパルス信号
を一定時間のあいだカウントして周波数を検出
するか、又はそのパルス信号の入力間隔のあい
だに入力するクロツクパルスをカウントするこ
とによつて周期を検出すれば良い。
は、燃料供給量を算定するための最も基本とな
る信号であるが、その信号には各気筒の吸気弁
の開閉に同期した脈動があり、その脈動の周波
数は回転速度に比例している。したがつて上記
の周波数を検出すれば回転速度を知ることが出
来る。そのためには、例えば信号S4をハイパス
フイルタに通して脈動分のみを分離したのち、
波形整形してパルス信号とし、そのパルス信号
を一定時間のあいだカウントして周波数を検出
するか、又はそのパルス信号の入力間隔のあい
だに入力するクロツクパルスをカウントするこ
とによつて周期を検出すれば良い。
(ロ) 電源として用いられるバツテリの電圧には、
内燃機関によつて駆動されている充電用のオル
タネータの交流分のリツプルが多少残存してお
り、そのリツプルの周波数は回転速度に比例し
ている。したがつてリツプルの周波数を検出す
れば回転速度を知ることが出来る。
内燃機関によつて駆動されている充電用のオル
タネータの交流分のリツプルが多少残存してお
り、そのリツプルの周波数は回転速度に比例し
ている。したがつてリツプルの周波数を検出す
れば回転速度を知ることが出来る。
リツプルの周波数を検出する方法は、前記(イ)
と同様である。
と同様である。
(ハ) 車速V(通常変速機の出力軸の回転速度から
検出)、変速機の変速比P及び機関の回転速度
Nの間には、V=KN/P(Kは定数)の関係が あり、かつ変速比Pの値は変速機の変速位置に応
じて定まつている。したがつて車両が走行してい
る場合には、車速と変速位置から機関の回転速度
を算出することが出来る。
検出)、変速機の変速比P及び機関の回転速度
Nの間には、V=KN/P(Kは定数)の関係が あり、かつ変速比Pの値は変速機の変速位置に応
じて定まつている。したがつて車両が走行してい
る場合には、車速と変速位置から機関の回転速度
を算出することが出来る。
(ニ) ノツクセンサの信号の振巾は、通常、機関の
回転速度が大きくなるに従つて増大する。
回転速度が大きくなるに従つて増大する。
したがつてノツクセンサの振巾からも大体の
回転速度を検出することが出来る。
回転速度を検出することが出来る。
また気筒内圧センサを備えている場合は、そ
の信号の周波数が回転速度に比例しているの
で、それからも回転速度を検出することが可能
である。
の信号の周波数が回転速度に比例しているの
で、それからも回転速度を検出することが可能
である。
上記(イ)〜(ニ)に記したごとく、クランク角センサ
以外で通常用いられている各種の信号からも機関
の回転速度を検出することが可能である。
以外で通常用いられている各種の信号からも機関
の回転速度を検出することが可能である。
そして上記のごとき方法で検出した回転速度に
対応してパルス信号S7の周波数を変化(回転速度
大で周波数大)させてやれば、常に適当な密度で
火花放電を行なわせることが出来る。
対応してパルス信号S7の周波数を変化(回転速度
大で周波数大)させてやれば、常に適当な密度で
火花放電を行なわせることが出来る。
しかし、そのような制御を行なつても、負荷が
急増したような場合には、ノツキングが発生する
ので、前記のごとく、ノツクセンサの信号に基づ
いた周波数制御を設けている。
急増したような場合には、ノツキングが発生する
ので、前記のごとく、ノツクセンサの信号に基づ
いた周波数制御を設けている。
次に、クランク角センサ6の故障は、恒久的に
故障する場合もあるが、時々故障するということ
もある。このような故障の場合における故障個所
の発見は非常に難しい。
故障する場合もあるが、時々故障するということ
もある。このような故障の場合における故障個所
の発見は非常に難しい。
したがつてクランク角センサ6の故障が判別さ
れて発振器11側に切換えられた場合は、その履
歴を記憶しておくことが望ましい。
れて発振器11側に切換えられた場合は、その履
歴を記憶しておくことが望ましい。
そのため第3図の実施例においては、不揮発性
メモリ13を用いてクランク角センサ6が故障し
たことを記憶させておき、それによつてサービス
工場等でクランク角センサの故障発見を容易に行
なうことが出来るように構成している。
メモリ13を用いてクランク角センサ6が故障し
たことを記憶させておき、それによつてサービス
工場等でクランク角センサの故障発見を容易に行
なうことが出来るように構成している。
なおメモリとして不揮発性のものを用いたの
は、電源がオフ(機関停止時)になつたとき記憶
内容が消去してしまうのを防止するためであり、
不揮発性メモリ13としては、メモリ自体が不揮
発性のRAMを用いるか、又はバツテリバツクア
ツプ方式(常時電圧を印加しておく方式)を用い
ても良い。
は、電源がオフ(機関停止時)になつたとき記憶
内容が消去してしまうのを防止するためであり、
不揮発性メモリ13としては、メモリ自体が不揮
発性のRAMを用いるか、又はバツテリバツクア
ツプ方式(常時電圧を印加しておく方式)を用い
ても良い。
次に、本発明を適用した車両においては、クラ
ンク角センサ6が故障しても一応の走行が可能で
あるため、運転者が故障に気付かない場合もあ
る。また本発明の方式では、一応の点火は可能で
あるが、完全に正常な点火が行なわれる訳ではな
いから、その状態で長時間運転を継続すると機関
を損傷するおそれもある。
ンク角センサ6が故障しても一応の走行が可能で
あるため、運転者が故障に気付かない場合もあ
る。また本発明の方式では、一応の点火は可能で
あるが、完全に正常な点火が行なわれる訳ではな
いから、その状態で長時間運転を継続すると機関
を損傷するおそれもある。
そのため第3図の実施例においては、トランジ
スタ14と警報ランプ15とを設け、クランク角
センサ6が故障して切換信号S8が高レベルになる
と、警報ランプ15が点灯させて故障発生を表示
するように構成している。
スタ14と警報ランプ15とを設け、クランク角
センサ6が故障して切換信号S8が高レベルになる
と、警報ランプ15が点灯させて故障発生を表示
するように構成している。
なお警報ランプ15の代りにブザー等の発音器
を用いてもよい。
を用いてもよい。
次に、クランク角センサが故障した場合に、内
燃機関の出力を一定値以下に制限する手段を設け
れば、機関の保護と故障発生警報とを兼用させる
ことが出来る。
燃機関の出力を一定値以下に制限する手段を設け
れば、機関の保護と故障発生警報とを兼用させる
ことが出来る。
前記のごとく、本発明によれば、クランク角セ
ンサ故障時でも一応の運転は出来るが、正常な点
火ではないので、あまり高負荷の運転を継続する
と、機関を損傷するおそれがある。
ンサ故障時でも一応の運転は出来るが、正常な点
火ではないので、あまり高負荷の運転を継続する
と、機関を損傷するおそれがある。
したがつてクランク角センサが故障した場合
は、機関出力を一定値以下に制限して、高負荷運
転が出来ないようにした方が良い。
は、機関出力を一定値以下に制限して、高負荷運
転が出来ないようにした方が良い。
具体的には、クランク角センサが故障して切換
信号S8が高レベルになつた場合には、機関回転速
度、車速、吸入空気量等の機関出力に関連する量
が一定値以上になつたとき、燃料噴射又は点火動
作を停止させるように構成すれば良い。この演算
はマイクロコンピユータで処理することが出来
る。
信号S8が高レベルになつた場合には、機関回転速
度、車速、吸入空気量等の機関出力に関連する量
が一定値以上になつたとき、燃料噴射又は点火動
作を停止させるように構成すれば良い。この演算
はマイクロコンピユータで処理することが出来
る。
また機関出力を一定値以下に制限すると、運転
者がアクセルペダルを操作しても出力がある値か
ら増加しなくなるので、運転者に異常発生を気付
かせることが出来る。そのため特別な警報ランプ
等を設けなくても、故障発生警報を行なうことが
出来、警報器の設置スペースや費用が節約出来る
という効果がある。
者がアクセルペダルを操作しても出力がある値か
ら増加しなくなるので、運転者に異常発生を気付
かせることが出来る。そのため特別な警報ランプ
等を設けなくても、故障発生警報を行なうことが
出来、警報器の設置スペースや費用が節約出来る
という効果がある。
次に、第3図の実施例においては、発振器11
と選択回路12とを特別に設けた場合を例示した
が、上記の両回路の機能を入出力インタフエース
3で兼用させることも出来る。
と選択回路12とを特別に設けた場合を例示した
が、上記の両回路の機能を入出力インタフエース
3で兼用させることも出来る。
すなわち第3図の装置のように、マイクロコン
ピユータを用いた装置においては、入出力インタ
フエース3は種々の用途に対応できるように、汎
用性を持たせた機能のLSIで構成されていること
が多い。
ピユータを用いた装置においては、入出力インタ
フエース3は種々の用途に対応できるように、汎
用性を持たせた機能のLSIで構成されていること
が多い。
例えば点火装置に用いる入出力インタフエース
3は、第8図に示すごとく、カウンタ22、内部
クロツクパルスの発振器23、モード選択レジス
タ24及びレジスタ25〜28、コンパレータ3
1等から構成されている。なお29はCPUから
の信号を伝えるアドレスバス、30は同じくデー
タバスである。
3は、第8図に示すごとく、カウンタ22、内部
クロツクパルスの発振器23、モード選択レジス
タ24及びレジスタ25〜28、コンパレータ3
1等から構成されている。なお29はCPUから
の信号を伝えるアドレスバス、30は同じくデー
タバスである。
上記の入出力インタフエースには、二つの出力
モードがある。
モードがある。
第1のモードMODE1は、外部クロツクと外
部トリガ信号による単安定マルチバイブレータの
モードであり、第2のモードMODE2は、内部
クロツクによる非安定マルチバイブレータのモー
ドである。
部トリガ信号による単安定マルチバイブレータの
モードであり、第2のモードMODE2は、内部
クロツクによる非安定マルチバイブレータのモー
ドである。
本発明の場合、通常(正常時)は第1のモード
で動作しており、外部クロツクとしてクランク角
センサ6の単位角信号S1を用い、外部トリガ信号
として基準角信号S2を用い、基準角信号S2が入力
した時点から後に入力した単位角信号S1を計数す
る。コンパレータ31はカウンタ22の計数値が
レジスタ25に書かれている所定の値に達したと
き高レベルとなり、かつレジスタ26に書かれて
いる所定の値に達したとき低レベルになるパルス
信号S11を出力し、それと同時にカウンタ22を
リセツトする。このパルス信号S11が前記した正
常時の点火信号S5に相当する。
で動作しており、外部クロツクとしてクランク角
センサ6の単位角信号S1を用い、外部トリガ信号
として基準角信号S2を用い、基準角信号S2が入力
した時点から後に入力した単位角信号S1を計数す
る。コンパレータ31はカウンタ22の計数値が
レジスタ25に書かれている所定の値に達したと
き高レベルとなり、かつレジスタ26に書かれて
いる所定の値に達したとき低レベルになるパルス
信号S11を出力し、それと同時にカウンタ22を
リセツトする。このパルス信号S11が前記した正
常時の点火信号S5に相当する。
次にクランク角センサ6が故障して単位角信号
S1や基準角信号S2が入力しなくなつた場合は、
CPU2からの信号によつてモード選択レジスタ
24を書き換えることにより、第2のモードに
し、カウンタ22は発振器23から与えられる内
部クロツクパルスを計数し、コンパレータ31は
カウンタ22の計数値がレジスタ27に書かれて
いる値になると低レベル、レジスタ28に書かれ
ている値になると高レベルになるパルス信号S11
を出力し、同時にカウンタ22をリセツトする。
このパルス信号S11が前記第3図のパルス信号S7
に相当し、故障時の点火信号となる。
S1や基準角信号S2が入力しなくなつた場合は、
CPU2からの信号によつてモード選択レジスタ
24を書き換えることにより、第2のモードに
し、カウンタ22は発振器23から与えられる内
部クロツクパルスを計数し、コンパレータ31は
カウンタ22の計数値がレジスタ27に書かれて
いる値になると低レベル、レジスタ28に書かれ
ている値になると高レベルになるパルス信号S11
を出力し、同時にカウンタ22をリセツトする。
このパルス信号S11が前記第3図のパルス信号S7
に相当し、故障時の点火信号となる。
なおノツク強度信号S6(この場合には外部には
出力されない)のレベルに応じて、レジスタ27
と28との値を書き換えれば、パルス信号S11の
周波数を変えることが出来るので、前記と同様に
ノツキングが強い時の一定クランク角当りの火花
放電の密度を低下させることが出来る。
出力されない)のレベルに応じて、レジスタ27
と28との値を書き換えれば、パルス信号S11の
周波数を変えることが出来るので、前記と同様に
ノツキングが強い時の一定クランク角当りの火花
放電の密度を低下させることが出来る。
また機関回転数を検出することが出来れば、そ
れに応じてレジスタ27と28との値を書き換え
れば、前記と同様に機関回転数に応じてパルス信
号S11の周波数を変え、回転数が変化しても常に
最適の火花放電回数に保つことが出来る。
れに応じてレジスタ27と28との値を書き換え
れば、前記と同様に機関回転数に応じてパルス信
号S11の周波数を変え、回転数が変化しても常に
最適の火花放電回数に保つことが出来る。
第9図は上記の動作のフローチヤートである。
第9図において、FCRはクランク角センサ故
障判別フラグであり、FCR=1は故障時、FCR
=0は正常時を示す。またレジスタ27の値M1
はパルス巾2ms相当値、レジスタ28の値N1
はパルス巾3ms相当値、n1は20ms、n2は1m
s相当値である。
障判別フラグであり、FCR=1は故障時、FCR
=0は正常時を示す。またレジスタ27の値M1
はパルス巾2ms相当値、レジスタ28の値N1
はパルス巾3ms相当値、n1は20ms、n2は1m
s相当値である。
なお第9図のフローチヤートにおいて、P3の
判断を設けたのは次の理由による。
判断を設けたのは次の理由による。
すなわち、電源がオン(イグニシヨンキースイ
ツチがオン)にされてからスタータスイツチがオ
ンにされてスタータモータが回転し始めるまでの
間は、機関が回転していないのであるから、クラ
ンク角センサの出力は無く、したがつてクランク
角センサが故障していなくてもP1はNOになつて
しまう。
ツチがオン)にされてからスタータスイツチがオ
ンにされてスタータモータが回転し始めるまでの
間は、機関が回転していないのであるから、クラ
ンク角センサの出力は無く、したがつてクランク
角センサが故障していなくてもP1はNOになつて
しまう。
そのためP3の判断を設け、スタータスイツチ
がオン(P3=YES)になつてもクランク角セン
サの出力がない場合(P1=NO)に始めてP4で
FCR=1にしてクランク角センサが故障したも
のと判断するように構成している。
がオン(P3=YES)になつてもクランク角セン
サの出力がない場合(P1=NO)に始めてP4で
FCR=1にしてクランク角センサが故障したも
のと判断するように構成している。
なお、一旦P4でFCR=1になれば、次回の演
算からはP2がYESになるので、直ちにP5へ行く。
算からはP2がYESになるので、直ちにP5へ行く。
P5では運転条件、例えば回転速度に応じてパ
ルス巾の基準値N1(前記の点火密度の最適値にす
るためのパルス巾)を算定する。
ルス巾の基準値N1(前記の点火密度の最適値にす
るためのパルス巾)を算定する。
またP6以下は前記のノツキングによる制御部
分であり、M1=2ms、N1=3ms、n1=20m
s、n2=1msとすれば、ノツキングの程度に応
じて次のごときパルスをパルス信号S7として出力
する。
分であり、M1=2ms、N1=3ms、n1=20m
s、n2=1msとすれば、ノツキングの程度に応
じて次のごときパルスをパルス信号S7として出力
する。
(イ) ノツキングレベルが所定値以上のときは、高
レベルのパルス巾が2msで周期が23ms(N1
+n1=23)。
レベルのパルス巾が2msで周期が23ms(N1
+n1=23)。
(ロ) ノツキングレベルが所定値未満で、レジスタ
28の内容がN1以下のとき、すなわちノツキ
ングしていないときは、高レベルのパルス巾が
2msで周期が3ms(N1=3)。
28の内容がN1以下のとき、すなわちノツキ
ングしていないときは、高レベルのパルス巾が
2msで周期が3ms(N1=3)。
(ハ) ノツキングレベルが所定値未満で、レジスタ
28の内容がN1より大きいとき、すなわちノ
ツキングが終了したのち、周期を徐々に基準値
N1まで復帰させているときは、高レベルのパ
ルス巾は2ms、周期は前回の演算時のレジス
タ28の値から1ms(n2=1)を減算した値
となる。
28の内容がN1より大きいとき、すなわちノ
ツキングが終了したのち、周期を徐々に基準値
N1まで復帰させているときは、高レベルのパ
ルス巾は2ms、周期は前回の演算時のレジス
タ28の値から1ms(n2=1)を減算した値
となる。
上記のように制御すれば、前記第7図のS6及び
S7に示すごとく、ノツキングが生じたときはパル
ス信号S7の周期を大きく(周波数を小さく)し、
ノツキングが終了したのち、徐々に基準値N1ま
で復帰させることができる。
S7に示すごとく、ノツキングが生じたときはパル
ス信号S7の周期を大きく(周波数を小さく)し、
ノツキングが終了したのち、徐々に基準値N1ま
で復帰させることができる。
なお第7図のパルス信号S7は、表示を明瞭にす
るため周期を実際の約20倍に引き伸して表示して
いる。
るため周期を実際の約20倍に引き伸して表示して
いる。
次に、前記のクランク角センサ6の故障判定に
ついて詳細に説明する。
ついて詳細に説明する。
第10図は故障検出手段の基本構成を示すブロ
ツク図である。
ツク図である。
第10図において、エンジン状態信号S15(詳細
後述)は、回転判定手段40に入力され、エンジ
ンが回転中かどうかが判定される。クランク角セ
ンサ6から出力される単位角信号S1と基準角信号
S2とは信号有無判定手段41に入力され、クラン
ク角センサ6からのパルス信号が出ているかいな
いかが判定される。40,41の両手段の判定結
果の信号S16,S17が論理判定手段42に入力さ
れ、エンジンが回転中にクランク角センサ信号が
出ていなければ、クランク角センサが故障と論理
判定し、そうでなければ故障ではないと判定し、
判定結果信号S18を出力する。この判定結果信号
S18が前記第3図の切換信号S8に相当し、これに
よつて点火や燃料噴射の制御を切換える。
後述)は、回転判定手段40に入力され、エンジ
ンが回転中かどうかが判定される。クランク角セ
ンサ6から出力される単位角信号S1と基準角信号
S2とは信号有無判定手段41に入力され、クラン
ク角センサ6からのパルス信号が出ているかいな
いかが判定される。40,41の両手段の判定結
果の信号S16,S17が論理判定手段42に入力さ
れ、エンジンが回転中にクランク角センサ信号が
出ていなければ、クランク角センサが故障と論理
判定し、そうでなければ故障ではないと判定し、
判定結果信号S18を出力する。この判定結果信号
S18が前記第3図の切換信号S8に相当し、これに
よつて点火や燃料噴射の制御を切換える。
次に第11図は回転判定手段40の一実施例図
である。
である。
第11図において、エアフローメータ43は、
エンジンに吸入される空気量に応じてポテンシヨ
メータが動作して電圧信号を発する。本例では空
気量が少ない時に高電圧を、多い時に低電圧を発
する。この電圧信号をエンジン状態信号S15とし
て用いる。コンパレータ44には抵抗R1とR2で
決められた所定電圧が基準電圧として与えられて
いる。従つて、所定値以上の空気量が吸入されて
いる時、即ち、エンジンが所定値以上の回転数の
時、コンパレータ44の出力すなわち前記の信号
S16は“1”となる。
エンジンに吸入される空気量に応じてポテンシヨ
メータが動作して電圧信号を発する。本例では空
気量が少ない時に高電圧を、多い時に低電圧を発
する。この電圧信号をエンジン状態信号S15とし
て用いる。コンパレータ44には抵抗R1とR2で
決められた所定電圧が基準電圧として与えられて
いる。従つて、所定値以上の空気量が吸入されて
いる時、即ち、エンジンが所定値以上の回転数の
時、コンパレータ44の出力すなわち前記の信号
S16は“1”となる。
エンジンが回転している場合には必ず空気が吸
入されているので、これによつてエンジンの回転
判定ができる。
入されているので、これによつてエンジンの回転
判定ができる。
なお、吸入空気量以外に、例えばインテークマ
ニホールドの吸入負圧に応じた電圧を発する圧力
センサの信号の大小を判定しても同様に判定でき
る。また、所定の空気量あるいは吸入負圧以上か
以下かでスイツチングするスイツチ(例えば圧力
スイツチ)を用いてもよい。この場合にはコンパ
レータ44は不要で、次の論理判定手段42の特
性に合つたレベルに変換するだけでよい。
ニホールドの吸入負圧に応じた電圧を発する圧力
センサの信号の大小を判定しても同様に判定でき
る。また、所定の空気量あるいは吸入負圧以上か
以下かでスイツチングするスイツチ(例えば圧力
スイツチ)を用いてもよい。この場合にはコンパ
レータ44は不要で、次の論理判定手段42の特
性に合つたレベルに変換するだけでよい。
なお図示してないが、常識的に、入力信号に乗
る雑音を除去するフイルタ回路などの波形整形回
路が間に入ることもある。
る雑音を除去するフイルタ回路などの波形整形回
路が間に入ることもある。
また、アナログ・デイジタル変換回路を有する
マイクロコンピユータを用いたシステムの場合、
デイジタル値に変換し、その大小を判定するプロ
グラムを適用すれば、ハードウエアとしてのコン
パレータは不要になる。
マイクロコンピユータを用いたシステムの場合、
デイジタル値に変換し、その大小を判定するプロ
グラムを適用すれば、ハードウエアとしてのコン
パレータは不要になる。
また、吸入空気量あるいは吸入負圧は、エンジ
ンの制御を行なう場合、必須の入力信号であるた
め、クランク角センサの故障検出のために特別な
センサを必要としないというメリツトがある。
ンの制御を行なう場合、必須の入力信号であるた
め、クランク角センサの故障検出のために特別な
センサを必要としないというメリツトがある。
次に第12図は、回転判定手段40の他の実施
例図である。
例図である。
第12図において、45はカルマン渦を利用し
たエアフローセンサで、吸入空気量に応じた周波
数のパルスを発生するセンサである。このパルス
信号をエンジン状態信号S15として用いる。
たエアフローセンサで、吸入空気量に応じた周波
数のパルスを発生するセンサである。このパルス
信号をエンジン状態信号S15として用いる。
このパルス信号が(当然波形整形されて)再ト
リガ可能な単安定マルチバイブレータ46に入力
される。再トリガ可能な単安定マルチバイブレー
タ46は例えばモトローラ社製のMC14538で、
パルスが入らなければ出力は“0”であるが、パ
ルスが入つてトリガされると、所定時間の間出力
が“1”になる。出力が“1”の間にさらに次の
パルスが入ると、そのパルスによつて再度トリガ
され、その時から所定時間出力は“1”を続け
る。従つて、パルスが所定の間隔以下の間隔(所
定以上の周波数)で入力されると、出力は“1”
を続けることになる。パルスの周波数は空気量に
比例しているので、所定量以上の空気量かどう
か、即ち、エンジンが回転しているかどうかが判
定できる。
リガ可能な単安定マルチバイブレータ46に入力
される。再トリガ可能な単安定マルチバイブレー
タ46は例えばモトローラ社製のMC14538で、
パルスが入らなければ出力は“0”であるが、パ
ルスが入つてトリガされると、所定時間の間出力
が“1”になる。出力が“1”の間にさらに次の
パルスが入ると、そのパルスによつて再度トリガ
され、その時から所定時間出力は“1”を続け
る。従つて、パルスが所定の間隔以下の間隔(所
定以上の周波数)で入力されると、出力は“1”
を続けることになる。パルスの周波数は空気量に
比例しているので、所定量以上の空気量かどう
か、即ち、エンジンが回転しているかどうかが判
定できる。
なお、この場合、入力パルスの周波数あるいは
周期を測定するパルス入力インタフエースを有す
るマイクロコンピユータの場合には、そのパルス
の周波数あるいは周期を測定し、そのデータを所
定値と比較することによつて、エンジンが回転し
ているかどうかをマイクロコンピユータで判定で
きる。
周期を測定するパルス入力インタフエースを有す
るマイクロコンピユータの場合には、そのパルス
の周波数あるいは周期を測定し、そのデータを所
定値と比較することによつて、エンジンが回転し
ているかどうかをマイクロコンピユータで判定で
きる。
さらに、いわゆる周波数・電圧(FV)変換回
路を用い、変換された電圧をコンパレータやAD
変換後に比較する手段などを用いて判定すること
もできる。
路を用い、変換された電圧をコンパレータやAD
変換後に比較する手段などを用いて判定すること
もできる。
次に第13図は信号有無判定手段41の一実施
例図である。
例図である。
クランク角センサ6からの基準角信号S2は再ト
リガ可能な単安定マルチバイブレータ48に入力
され、前述のエアフローセンサ45のパルスの有
無判定と同様に、基準角信号S2のパルスが所定の
周波数(例えばエンジン回転20rpm以上に相当)
以上で発生していれば、出力は“1”になるが、
故障してパルスが発生しなくなると“0”にな
る。
リガ可能な単安定マルチバイブレータ48に入力
され、前述のエアフローセンサ45のパルスの有
無判定と同様に、基準角信号S2のパルスが所定の
周波数(例えばエンジン回転20rpm以上に相当)
以上で発生していれば、出力は“1”になるが、
故障してパルスが発生しなくなると“0”にな
る。
単位角信号S1は別の再トリガ可能な単安定マル
チバイブレータ47に入力され、同様に(単安定
マルチバイブレータの1トリガに対する出力時間
は本例では基準角信号S2に対するものの1/60に設
定する)パルスが発生していれば“1”、発生し
ていなければ“0”の出力が得られる。
チバイブレータ47に入力され、同様に(単安定
マルチバイブレータの1トリガに対する出力時間
は本例では基準角信号S2に対するものの1/60に設
定する)パルスが発生していれば“1”、発生し
ていなければ“0”の出力が得られる。
両出力はNAND回路49に入力される。両出
力が“1”ならば、即ち、基準角信号S2と単位角
信号S1の両方共発生していれば、NAND回路の
出力すなわち前記の信号S17は“0”になる。
力が“1”ならば、即ち、基準角信号S2と単位角
信号S1の両方共発生していれば、NAND回路の
出力すなわち前記の信号S17は“0”になる。
どちらか一方の出力が“0”ならば、即ち、基
準角信号S2と単位角信号S1のうちのどちらか一方
でも(両方の場合を含めて)発生していないと、
NAND回路の出力S17は“1”になる。
準角信号S2と単位角信号S1のうちのどちらか一方
でも(両方の場合を含めて)発生していないと、
NAND回路の出力S17は“1”になる。
なお前記エアフローセンサ45の例でも述べた
ように、マイクロコンピユータのインタフエース
を用いて、基準角信号S2および単位角信号S1の周
波数、周期を測定して判定したり、FV変換して
判定する方法も適用できる。また、例えば、基準
角信号S2だけのクランク角センサの場合には当然
その信号だけで判定する。
ように、マイクロコンピユータのインタフエース
を用いて、基準角信号S2および単位角信号S1の周
波数、周期を測定して判定したり、FV変換して
判定する方法も適用できる。また、例えば、基準
角信号S2だけのクランク角センサの場合には当然
その信号だけで判定する。
次に第14図は論理判定手段42の一実施例図
であり、AND回路50で構成される。信号S16と
信号S17が両方共“1”の時、即ち、エンジンが
所定回転以上で、基準角信号S2あるいは単位角信
号S1のどちらか一方でも発生していない時、判定
結果信号S18は“1”になり、クランク角センサ
が故障していることを示す。
であり、AND回路50で構成される。信号S16と
信号S17が両方共“1”の時、即ち、エンジンが
所定回転以上で、基準角信号S2あるいは単位角信
号S1のどちらか一方でも発生していない時、判定
結果信号S18は“1”になり、クランク角センサ
が故障していることを示す。
信号S16と信号S17のどちらか一方でも“0”の
時は、判定結果信号S18は“0”になり、クラン
ク角センサは正常である(あるいは故障している
かもしれないが信号の発生を必要とされていな
い)ことを示す。
時は、判定結果信号S18は“0”になり、クラン
ク角センサは正常である(あるいは故障している
かもしれないが信号の発生を必要とされていな
い)ことを示す。
上記の結果をまとめると第15図に示すように
なる。
なる。
なお上記の論理判定も当然マイクロコンピユー
タで行なうことが出来る。
タで行なうことが出来る。
次にエンジン状態信号S15について詳細に説明
する。
する。
エンジン状態信号S15としては前述の吸入空気
量や吸入負圧の他に、以下のようなものが利用で
きる。
量や吸入負圧の他に、以下のようなものが利用で
きる。
(1) スタータ・モータの作動信号
例えば、スタータ・スイツチの開閉信号を用
いる。スイツチが閉じている場合には、スター
タ・モータが作動するので、エンジンは回転す
るはずである。従つて、スイツチが閉じている
ことを、スタータ・モータにかかる電圧や電流
などで検出し、エンジンが回転していると判定
すればよい。この場合、スイツチが閉じてから
実際にエンジンが所定の回転に達するまでに
は、エンジンの回転部分の慣性のため、時間遅
れがある。また、エンジン回転の検出をスイツ
チが閉じている間しかできないこともあるた
め、若干の工夫が必要であるが、特別にセンサ
類を必要としないというメリツトと、始動(ク
ランキング)時に素早く故障検出ができるとい
うメリツトがある。
いる。スイツチが閉じている場合には、スター
タ・モータが作動するので、エンジンは回転す
るはずである。従つて、スイツチが閉じている
ことを、スタータ・モータにかかる電圧や電流
などで検出し、エンジンが回転していると判定
すればよい。この場合、スイツチが閉じてから
実際にエンジンが所定の回転に達するまでに
は、エンジンの回転部分の慣性のため、時間遅
れがある。また、エンジン回転の検出をスイツ
チが閉じている間しかできないこともあるた
め、若干の工夫が必要であるが、特別にセンサ
類を必要としないというメリツトと、始動(ク
ランキング)時に素早く故障検出ができるとい
うメリツトがある。
第16図は、スタータ・スイツチ51の信号
を使う場合の具体的例図である。回転判定手段
40は抵抗R3、コンデンサC1、ダイオードD1、
ツエナーダイオードZD1で構成されている。
を使う場合の具体的例図である。回転判定手段
40は抵抗R3、コンデンサC1、ダイオードD1、
ツエナーダイオードZD1で構成されている。
スタータ・スイツチ51が閉じると、スター
タ・モータ52が回転し始めると共に、+12V
のバツテリ電圧が入力され、R3とC1の回路で
遅延され、ZD1で5Vに波形整形された信号S16
が出力される。即ち、スタータ・スイツチ51
が閉じてから所定時間遅れで論理レベル“1”
になり、エンジンが回転中であることを示す。
スイツチ51が開くと、ダイオードD1を介し
て急速に放電され、直ちに“1”となる。
タ・モータ52が回転し始めると共に、+12V
のバツテリ電圧が入力され、R3とC1の回路で
遅延され、ZD1で5Vに波形整形された信号S16
が出力される。即ち、スタータ・スイツチ51
が閉じてから所定時間遅れで論理レベル“1”
になり、エンジンが回転中であることを示す。
スイツチ51が開くと、ダイオードD1を介し
て急速に放電され、直ちに“1”となる。
信号有無判定手段41は第13図と同じで、
クランク角センサの信号が無いと信号S17は
“1”になる。
クランク角センサの信号が無いと信号S17は
“1”になる。
論理判定手段42は、AND回路53とセツ
ト(S)、リセツト(R)入力を有するフリツ
プ・フロツプ55、インバータ54で構成され
る。正常時にはクランク角センサ信号が発生し
ているので信号S17は“0”になり、インバー
タ54で反転されて、リセツト入力Rに“1”
が入り、フリツプ・フロツプ55のQ出力すな
わち判定結果信号S18は“0”になる。クラン
ク角センサ6が故障していると、信号S17は
“1”であり、スタータ・スイツチ51が閉じ
て、エンジンが回転しているはずの時は、信号
S16も“1”になる。
ト(S)、リセツト(R)入力を有するフリツ
プ・フロツプ55、インバータ54で構成され
る。正常時にはクランク角センサ信号が発生し
ているので信号S17は“0”になり、インバー
タ54で反転されて、リセツト入力Rに“1”
が入り、フリツプ・フロツプ55のQ出力すな
わち判定結果信号S18は“0”になる。クラン
ク角センサ6が故障していると、信号S17は
“1”であり、スタータ・スイツチ51が閉じ
て、エンジンが回転しているはずの時は、信号
S16も“1”になる。
そのためAND回路53の出力が“1”にな
るので、セツト入力Sに“1”が入り、フリツ
プ・フロツプ55のQ出力は“1”となつて故
障であることを示す。スタータ・スイツチが開
くと、信号S16は“0”になり、セツト入力も
“0”になるが、リセツト入力も“0”なので、
Q出力は“1”に保持され、故障状態である出
力が保持される。その後、クランク角センサ6
が正常に復帰した場合には、リセツト入力が
“1”になり、Q出力が“0”になつて正常で
あるという出力となる。
るので、セツト入力Sに“1”が入り、フリツ
プ・フロツプ55のQ出力は“1”となつて故
障であることを示す。スタータ・スイツチが開
くと、信号S16は“0”になり、セツト入力も
“0”になるが、リセツト入力も“0”なので、
Q出力は“1”に保持され、故障状態である出
力が保持される。その後、クランク角センサ6
が正常に復帰した場合には、リセツト入力が
“1”になり、Q出力が“0”になつて正常で
あるという出力となる。
(2) 油圧信号
エンジンが回転している時には、エンジン潤
滑油はオイルポンプによつて加圧されるので圧
力が高くなる。通常の車両には油圧計あるいは
油圧警報ランプが付いており、あらたなセンサ
を追加しなくても、これらの回路から信号を取
つて、前述の各例と同様な構成の回転判定手段
に入力すれば、エンジン回転中の信号が得られ
る。
滑油はオイルポンプによつて加圧されるので圧
力が高くなる。通常の車両には油圧計あるいは
油圧警報ランプが付いており、あらたなセンサ
を追加しなくても、これらの回路から信号を取
つて、前述の各例と同様な構成の回転判定手段
に入力すれば、エンジン回転中の信号が得られ
る。
(3) 車速信号
車両走行中にはエンジンが回転しているはず
であるので車速信号からもエンジンの回転を判
定できる。但し、トランスミツシヨンがニユー
トラルの場合や、クラツチが切れている場合に
は、車速はゼロでなくてもエンジンが回転して
いないこともある。即ちクランク角センサは正
常でも信号が出ないということもあるので、エ
ンジン回転中という判定の中に、これらの状態
を示す信号を入れて判定する必要がある。
であるので車速信号からもエンジンの回転を判
定できる。但し、トランスミツシヨンがニユー
トラルの場合や、クラツチが切れている場合に
は、車速はゼロでなくてもエンジンが回転して
いないこともある。即ちクランク角センサは正
常でも信号が出ないということもあるので、エ
ンジン回転中という判定の中に、これらの状態
を示す信号を入れて判定する必要がある。
(4) バツテリ電圧、オルタネータ信号
バツテリはエンジンで駆動されるオルタネー
タによつて充電され、充電中は通常よりも高い
電圧になる。従つて、比較器等を用いて、通常
レベルより高いかどうかを判定し、エンジン回
転中であることを判定することができる。この
場合も特別なセンサを必要としないという利点
がある。
タによつて充電され、充電中は通常よりも高い
電圧になる。従つて、比較器等を用いて、通常
レベルより高いかどうかを判定し、エンジン回
転中であることを判定することができる。この
場合も特別なセンサを必要としないという利点
がある。
なお、オルタネータは交流電圧を発生するの
で、その電圧波形を波形整形してパルスに変換
すれば、エンジン回転に比例した周波数のパル
スが得られ、エンジン回転に直結した信号が得
られるので、正確にエンジン回転が判定でき
る。
で、その電圧波形を波形整形してパルスに変換
すれば、エンジン回転に比例した周波数のパル
スが得られ、エンジン回転に直結した信号が得
られるので、正確にエンジン回転が判定でき
る。
また通常の車両には、バツテリへの充電を示
すチヤージ・ランプが付いている。これはエン
ジンが回転して、バツテリへ充電していること
を示す表示である。従つて、このランプにかか
る電圧を測定すれば、エンジンの回転を判定で
きる。
すチヤージ・ランプが付いている。これはエン
ジンが回転して、バツテリへ充電していること
を示す表示である。従つて、このランプにかか
る電圧を測定すれば、エンジンの回転を判定で
きる。
(5) エンジン振動
エンジン回転中はエンジンが振動する。従つ
て、加速度(振動)ピツクアツプでエンジンの
振動に応じた信号を得て、これを増幅、整流、
平滑して、所定のレベル以上か以下かを判定す
れば、エンジン回転を判定できる。
て、加速度(振動)ピツクアツプでエンジンの
振動に応じた信号を得て、これを増幅、整流、
平滑して、所定のレベル以上か以下かを判定す
れば、エンジン回転を判定できる。
また、エンジン回転の判定は上述のものを組
合せて用いると、さらに確実な判定ができる。
合せて用いると、さらに確実な判定ができる。
例えば、吸入空気量信号のみでエンジン回転
の検出を行なう場合、エンジンがかかつている
状態では吸入空気量がかなり大きく、かかつて
いる状態から停止状態への遷移は確実に検出で
きる。しかし、始動時の吸入空気量は非常は小
さく、停止時と区別するのが非常に困難であ
る。このため始動時は、スタータ・スイツチに
よつてエンジンの回転検出を行なつてやれば、
停止状態から、エンジンの回転している状態へ
の遷移を早く確実に検出できる。
の検出を行なう場合、エンジンがかかつている
状態では吸入空気量がかなり大きく、かかつて
いる状態から停止状態への遷移は確実に検出で
きる。しかし、始動時の吸入空気量は非常は小
さく、停止時と区別するのが非常に困難であ
る。このため始動時は、スタータ・スイツチに
よつてエンジンの回転検出を行なつてやれば、
停止状態から、エンジンの回転している状態へ
の遷移を早く確実に検出できる。
よつて、これら2つを組み合せて、スター
タ・スイツチの閉でエンジン回転を検出して故
障判定を行ない、バツクアツプ回路を作動さ
せ、また吸入空気量信号でエンジン停止を判定
してバツクアツプ回路の作動を停止するように
すれば、エンジンの回転判定を早く確実に行な
うことができる。
タ・スイツチの閉でエンジン回転を検出して故
障判定を行ない、バツクアツプ回路を作動さ
せ、また吸入空気量信号でエンジン停止を判定
してバツクアツプ回路の作動を停止するように
すれば、エンジンの回転判定を早く確実に行な
うことができる。
この場合には、第16図の例で、フリツプフ
ロツプ55のリセツト入力Rに、信号S17の反
転出力の代りに第11図の例で示したコンパレ
ータ44の出力を反転して入力すればよい。
ロツプ55のリセツト入力Rに、信号S17の反
転出力の代りに第11図の例で示したコンパレ
ータ44の出力を反転して入力すればよい。
以上説明したごとき故障検出手段を用いれば、
エンジンが回転中で、クランク角センサからの信
号が発生していなければならない時に発生しない
という故障を正確に検出することが出来る。
エンジンが回転中で、クランク角センサからの信
号が発生していなければならない時に発生しない
という故障を正確に検出することが出来る。
以上説明したごとく本発明によれば、クランク
角センサが故障した場合にも、機関が支障なく作
動出来る程度の点火機能は維持することが出来る
ので、修理工場や自宅まで自走することが可能と
なる。特にノツキングの程度に応じて点火の密度
を変えるように構成しているので、過渡のノツキ
ングが発生することがなく、クランク角センサの
故障時に運転を継続しても、機関本体を損傷する
おそれがなくなるという効果がある。
角センサが故障した場合にも、機関が支障なく作
動出来る程度の点火機能は維持することが出来る
ので、修理工場や自宅まで自走することが可能と
なる。特にノツキングの程度に応じて点火の密度
を変えるように構成しているので、過渡のノツキ
ングが発生することがなく、クランク角センサの
故障時に運転を継続しても、機関本体を損傷する
おそれがなくなるという効果がある。
第1図は従来装置の一例図、第2図は最適点火
進角値の特性図、第3図は本発明の一実施例図、
第4図は各気筒の行程と火花放電タイミングとの
関係図、第5図は選択回路12の一実施例図、第
6図は発振器11の一実施例図、第7図はノツク
信号S10、ノツク強度信号S6及びパルス信号S7の
関係図、第8図は入出力インタフエースの一実施
例図、第9図は本発明の演算を示すフローチヤー
トの一実施例図、第10図はクランク角センサ故
障検出手段の基本構成を示すブロツク図、第11
図及び第12図はそれぞれ回転判定手段の一実施
例図、第13図は信号有無判定手段の一実施例
図、第14図は論理判定手段の一実施例図、第1
5図は論理判定の真理値を示す図、第16図は故
障検出手段の他の実施例図である。 符号の説明、1……制御回路、2……CPU、
3……入出力インタフエース、4……RAM、5
……ROM、6……クランク角センサ、7……ト
ランジスタ、8……点火コイル、9……デイスト
リビユータ、10A〜10F……点火プラグ、1
1……発振器、12……選択回路、13……不揮
発性メモリ、14……トランジスタ、15……警
報ランプ、16,17……アンド回路、18……
オア回路、19……集積回路、20……ノツクセ
ンサ、22……カウンタ、23……発振器、24
……モード選択レジスタ、25〜28……レジス
タ、29……アドレスバス、30……データバ
ス。
進角値の特性図、第3図は本発明の一実施例図、
第4図は各気筒の行程と火花放電タイミングとの
関係図、第5図は選択回路12の一実施例図、第
6図は発振器11の一実施例図、第7図はノツク
信号S10、ノツク強度信号S6及びパルス信号S7の
関係図、第8図は入出力インタフエースの一実施
例図、第9図は本発明の演算を示すフローチヤー
トの一実施例図、第10図はクランク角センサ故
障検出手段の基本構成を示すブロツク図、第11
図及び第12図はそれぞれ回転判定手段の一実施
例図、第13図は信号有無判定手段の一実施例
図、第14図は論理判定手段の一実施例図、第1
5図は論理判定の真理値を示す図、第16図は故
障検出手段の他の実施例図である。 符号の説明、1……制御回路、2……CPU、
3……入出力インタフエース、4……RAM、5
……ROM、6……クランク角センサ、7……ト
ランジスタ、8……点火コイル、9……デイスト
リビユータ、10A〜10F……点火プラグ、1
1……発振器、12……選択回路、13……不揮
発性メモリ、14……トランジスタ、15……警
報ランプ、16,17……アンド回路、18……
オア回路、19……集積回路、20……ノツクセ
ンサ、22……カウンタ、23……発振器、24
……モード選択レジスタ、25〜28……レジス
タ、29……アドレスバス、30……データバ
ス。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 内燃機関のクランク軸の回転に同期して所定
のクランク角度で第1の信号を出力するクランク
角センサと、運転条件に応じて予め設定された点
火時期のクランク角度になつた時点を上記第1の
信号に基づいて判別し、その時点で第1の点火信
号を出力する第1の手段と、上記第1の点火信号
が与えられた時点で点火用の高電圧を発生させる
第2の手段と、上記高電圧を各気筒の点火プラグ
に順次分配するデイストリビユータとを備えた電
子制御点火装置において、上記第1の信号の少な
くとも一部が出力されなくなつた場合に上記クラ
ンク角センサが故障したものと判定してクランク
角度に無関係な所定周波数の第2の点火信号を上
記第1の点火信号の代りに上記第2の手段に与え
る第3の手段と、内燃機関のノツキング程度に対
応した第2の信号を出力するノツクセンサと、上
記第2の点火信号の周波数を上記第2の信号に応
じて変化させる第4の手段とを備え、クランク角
センサが故障した場合に上記第2の点火信号によ
つて上記第2の手段を制御して点火動作を行なわ
せ、かつノツキングの程度に応じて上記第2の点
火信号の周波数を制御することを特徴とする電子
制御点火装置。 2 前記第2の点火信号の周波数を内燃機関の運
転条件に応じた値に設定するように構成したこと
を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の電子制
御点火装置。 3 前記第2の点火信号の周波数を内燃機関の回
転速度に応じた値に設定するように構成したこと
を特徴とする特許請求の範囲第2項記載の電子制
御点火装置。 4 前記第1の手段が、ノツクセンサと、該ノツ
クセンサの信号に応じて点火時期を2次的に制御
するノツク制御機構とを備えているものである場
合に、クランク角センサの故障時には上記ノツク
センサの信号を前記第2の信号として用いるよう
に構成したことを特徴とする特許請求の範囲第1
項記載の電子制御点火装置。 5 前記第1の手段がマイクロコンピユータで構
成されている場合に、上記マイクロコンピユータ
内の入出力インタフエースの動作モードを切換え
ることによつて前記第1の点火信号と第2の点火
信号とを切換えて出力するように構成したことを
特徴とする特許請求の範囲第1項乃至第4項のい
ずれかに記載の電子制御点火装置。 6 内燃機関のクランク軸の回転に同期して所定
のクランク角度で第1の信号を出力するクランク
角センサと、運転条件に応じて予め設定された点
火時期のクランク角度になつた時点を上記第1の
信号に基づいて判別し、その時点で第1の点火信
号を出力する第1の手段と、上記第1の点火信号
が与えられた時点で点火用の高電圧を発生させる
第2の手段と、上記高電圧を各気筒の点火プラグ
に順次分配するデイストリビユータとを備えた電
子制御点火装置において、上記第1の信号の少な
くとも一部が出力されなくなつた場合に上記クラ
ンク角センサが故障したものと判定してクランク
角度に無関係な所定周波数の第2の点火信号を上
記第1の点火信号の代りに上記第2の手段に与え
る第3の手段と、内燃機関のノツキング程度に対
応した第2の信号を出力するノツクセンサと、上
記第2の点火信号の周波数を上記第2の信号に応
じて変化させる第4の手段と、上記第3の手段が
クランク角センサ故障と判定した場合に作動して
故障発生を表示する警報手段と、その故障情報を
記憶しておく不揮発性メモリとを備えた電子制御
点火装置。 7 内燃機関のクランク軸の回転に同期して所定
のクランク角度で第1の信号を出力するクランク
角センサと、運転条件に応じて予め設定された点
火時期のクランク角度になつた時点を上記第1の
信号に基づいて判別し、その時点で第1の点火信
号を出力する第1の手段と、上記第1の点火信号
が与えられた時点で点火用の高電圧を発生させる
第2の手段と、上記高電圧を各気筒の点火プラグ
に順次分配するデイストリビユータとを備えた電
子制御点火装置において、上記第1の信号の少な
くとも一部が出力されなくなつた場合に上記クラ
ンク角センサが故障したものと判定してクランク
角度に無関係な所定周波数の第2の点火信号を上
記第1の点火信号の代りに上記第2の手段に与え
る第3の手段と、内燃機関のノツキング程度に対
応した第2の信号を出力するノツクセンサと、上
記第2の点火信号の周波数を上記第2の信号に応
じて変化させる第4の手段と、上記第3の手段が
クランク角センサ故障と判定した場合に作動して
内燃機関の出力を制限する第5の手段を備えた電
子制御点火装置。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57079228A JPS58197471A (ja) | 1982-05-13 | 1982-05-13 | 電子制御点火装置 |
| US06/428,059 US4502446A (en) | 1981-12-10 | 1982-09-29 | Fail-safe system for automotive engine control system for fail-safe operation as crank angle sensor fails operation thereof and fail-safe method therefor, and detection of fault in crank angle sensor |
| EP82109388A EP0081648B1 (en) | 1981-12-10 | 1982-10-11 | Fail-safe system for automotive engine control system for fail-safe operation as crank angle sensor fails operation thereof and fail-safe method therefor, and detection of fault in crank angle sensor |
| DE8282109388T DE3276013D1 (en) | 1981-12-10 | 1982-10-11 | Fail-safe system for automotive engine control system for fail-safe operation as crank angle sensor fails operation thereof and fail-safe method therefor, and detection of fault in crank angle sensor |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57079228A JPS58197471A (ja) | 1982-05-13 | 1982-05-13 | 電子制御点火装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58197471A JPS58197471A (ja) | 1983-11-17 |
| JPS636746B2 true JPS636746B2 (ja) | 1988-02-12 |
Family
ID=13684036
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57079228A Granted JPS58197471A (ja) | 1981-12-10 | 1982-05-13 | 電子制御点火装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58197471A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6270663A (ja) * | 1985-09-25 | 1987-04-01 | Honda Motor Co Ltd | 内燃エンジンの点火時期制御装置 |
-
1982
- 1982-05-13 JP JP57079228A patent/JPS58197471A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58197471A (ja) | 1983-11-17 |
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