JPS6367287A - ライニング容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は原子力関連施設や一般化学プラント等に用いら
れるライニング容器に係り、特に配管接続用管台を備え
たライニング容器に関する。

（従来の技術） 原子力関連施設や一般化学プラント等においてはステン
レス鋼等の全屈ライニングを施したライニング容器が広
く用いられている。例えば、原子力発電所施設において
放射性廃棄物を貯留づるライニング容器は、原子力発電
所内で発生する放射性廃棄物を貯留して放射能の減衰を
図る目的で使用されている。

原子力Ｗ５連ｆｆ１Ｈにおいて使用されろうイニング容
器は、放射性物質を貯留するため、その安全性について
厳しい条件が課せられている。１つの条件は地震発生時
や長時間経過時にも、腐食、変形および破断事故等を起
こさないことである。もう１つの条件は万一事故が発生
した時でも、即時に発見して対応できることである。す
なわち、漏洩検出機能の迅速さと確実さが要求される。

第４図は燃料プール、ｌｌｌｌ貯器ビットあるいは廃液
貯蔵プール等の原子力関連施設において使用される従来
のライニング容器を示している。

このライニング容器１は、コンクリート躯体２の密閉チ
ャンバにオーステナイト系ステンレス鋼板等の金属製ラ
イニング板３が内張すされている。

このライニング板３はコンクリート躯体２に埋設された
複数本の埋込材４に溶接固定されている。

コンクリート躯体２とライニング板３との間には微小な
隙間５（第５図参照）が形成され、この隙間５は下方で
複数本の漏洩検出用枝配管７に連絡されている。各漏洩
検出用枝配管７は、主管８に接続されてからドレンタン
ク９に案内される。

このドレンタンク９には液位検出器１０が備えられ、液
位検出器１０には警報器１１が接続されている。万一放
射性物質がライニング板の外側へ漏洩した場合には、漏
洩物質が上記の隙間５から漏洩検出用枝配管７、主管８
を通ってドレンタンク９に貯まり、液位検出器１０がこ
の液位を検出して警報器１１が作動するようになってい
る。

一方、前記コンクリート躯体２とライニング板３とを口
過して管台１５が設けられている。管台部の詳細図を第
５図に示す。管台１５はコンクリート躯体２に設けられ
たスリーブ１６を頁通して設けられ、厚板ライニング板
１７に溶接支持される。厚板ライニング板１７は前記ラ
イニング板３に溶接固定されている。

管台１５はライニング容器１の外側で配管１８に溶接さ
れ、この配管１８は配管サポート１９にＵボルト２０で
固定される。配管サポート１９はコンクリート躯体２に
埋込固定されている。

上記スリーブ１６にはリング２２が内接固定され、漏洩
水捕集空間２３を形成している。この漏洩水捕集空間２
３は導通孔２４を介して、環状空間２５に連絡している
。この環状空間２５は漏洩検出溝２６を通って前記ライ
ニング板３とコンクリート躯体２の隙間５に連絡してい
る。

そして、万一管台１５と厚板ライニング板１７との溶接
部２７等から漏洩があった場合には、漏洩物質は漏洩水
捕集空間２３に貯まり、導通孔２４、環状空間２５、漏
洩検出溝２６、隙間５を順次通って、前述のようにドレ
ンタンク９に送られ、このドレンタンク９の水位を液位
検出器１０が検出してＨ報器１１を作動させるようにな
っている。

（発明が解決しようとする問題点） 従来のライニング容器には、次のような問題点があった
。

ライニング容器外側のＵボルトによる配管固定は一般配
管と同様の固定方法であり、ある程度の余裕を持った固
定方法となっている。そのため、配管の自重、振動、熱
膨張等により管台に曲げモーメントが発生した場合には
、管台と厚板ライニング板の溶接部に応力が集中して強
度上の問題があった。

また、漏洩水捕集空間は外気に開放されているため、外
気が導通孔を通ってライニング板とコンクリート躯体の
隙間へ流入して隙間のコンクリート躯体表面等に結露を
発生させる。ｖＪ露水は隙間から漏洩検出用枝配管を通
ってドレンタンクに貯まり岩報器を作動させる。このた
め、実際に漏洩が発生しているのか、結露による誤報で
あるのかを検査しなければならず、場合によっては原子
ツノプラントを停止しなければならないこともあった。

さらに、上記の結露によりライニング板裏面は湿潤とな
り、ライニング板やその伯の金属部の腐食の進行を早め
る原因となっていた。

本発明は上述した事情を考慮してなされたもので、管台
部の強度を向上させ、漏洩の誤報や腐食の原因となる結
露の発生を防止することができるライニング容器を提供
することを目的とする。

〔発明の構成〕

（問題点を解決するための手段） 本発明に係ろうイニング容器は、コンクリート躯体の内
面にライニング板が内張りされ、このライニング板と上
記コンクリート躯体に設けられたスリーブとを貫通する
管台を備えたうイニング容器において、上記管台は少な
くとも２箇所以上で支持材により支持され、上記管台と
前記スリーブとの空間はシール部材により気密にシール
されたものである。

（作用） 管台が少なくとも２箇所以上で支持されているので、管
台に曲げモーメントが発生しても応力が一点に集中する
ことがない。

管台とスリーブとの空間は気密にシールされているので
、外気が流入することがなく、したがって、結露による
漏洩の誤報、ライニング板等の腐食が防止される。

（実施例） 本発明に係ろうイニング容器の一実施例を第１図ないし
第３図を用いて説明する。

ライニング容器の全体的病成については第２図に示すよ
うになっており、第４図に示す従来のライニング容器と
基本的に異ならないので、同じ符号を何して説明を省略
する。

管台部の詳細図は第１図に示すようになっている。コン
クリート躯体２を貫通してスリーブ１６が設けられ、ラ
イニング板３には厚板ライニング板１７が溶接固定され
る。上記スリーブ１６にはサポートリング３０が溶接固
定される。管台１５は支持材としてのサポートリング３
０と上記厚板ライニング板１７の２箇所で溶接支持され
る。

上記管台１５とスリーブ１６との空間はシール部材とし
ての上記サポートリング３０と厚板ライニング板１７に
より気密にシールされている。その他の構成については
第５図に示す場合と責ならないので、同じ部材には同一
符号を付して説明を省略する。

上記実施例においては、管台１５を厚板ライニング板１
７とサポートリング３０の２箇所で支持したので、管台
１５に曲げモーメントが発生しても１箇所に応力が集中
することがない。さらに、管台１５とスリーブ１６との
空間はサポートリング３０と厚板ライニング板１７によ
り気密にシールされているので、外気が流入することが
なく゛、隙間５のコンクリート躯体２表面等に結露が発
生しない。したがって、漏洩の誤報、ライニング板等の
腐食を防止することができる。

本発明の他の実施例を第３図に示ず。この実施例は第１
図に示す実施例のサポートリング３０の代りに複数個の
支持ブレード３２とシールリング３３とシールボス３４
とを設け、さらに厚板ライニング板１７の両側から管台
１５を溶接固定したものである。

管台１５は支持材としての複数個の支持ブレード３２と
厚板ライニング板１７とにより多点支持される。また、
管台１５とスリーブ１６との空間はシール部材としての
厚板ライニング板１７とシールリング３３とシールボス
３４とにより気密にシールされる。その他の構成につい
ては、第１図に示す実施例と異ならないので説明を省略
する。

本実施例は厚板ライニング板１７の両側から管台１５を
溶接固定し、複数個の支持ブレード３２により多点支持
するので、さらに強度が向上する。

また、支持ブレード３２は管台１５を摺動可能に支持し
、シールボス３４も管台１５を摺動可能にシールしてい
るので、管台１５が軸方向に熱膨張した場合にも対応す
ることができる。したがって、本実施例は温度変化の大
きいライニング容器に適している。その他第１図に示す
実施例と同様の効果がある。

〔発明の効果〕

本発明は管台が２箇所以上で支持されたので、管台に曲
げモーメントが発生したときでも、１箇所に応力が集中
せず、強度を向上させることができる。

また、管台とスリーブとの空間がシール部材により気密
にシールされたので、コンクリート躯体とライニング板
との隙間に外気が流入せず、隙間のコンクリート躯体表
面等に結露が発生しない。

したがって、漏洩の誤報を防止することができる。

本発明を原子カプラントのライニング容器に適用した場
合には、漏洩の誤報により原子カプラントを停止させる
ことが無くなり、原子カプラントの稼動率を向上させる
ことができる。

さらに、コンクリート躯体とライニング板との隙間に結
露が発生しないことから、ライニング板その他の金属部
分の腐食を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す図、第２図は上記実施
例の全体構成図、第３図は本発明の他の実施例を示す図
、第４図は従来のライニング容器の全体構成図、第５図
は従来のライニング容器の管台部構造を示す図である。 ２・・・コンクリート躯体、３・・・ライニング板、５
・・・隙間、１１・・・警報器、１５・・・管台、１６
・・・スリーブ、１７・・・厚板ライニング板、２２・
・・リング、２３・・・漏洩水捕集空間、２４・・・導
通孔、２５・・・環状空間、２６・・・漏洩検出溝、３
２・・・支持ブレード、３３・・・シールリング、３４
・・・シールボス。 ＄　／　回 薯Ｑ　図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、コンクリート躯体の内面にライニング板が内張りさ
   れ、このライニング板と上記コンクリート躯体に設けら
   れたスリーブとを貫通する管台を備えたライニング容器
   において、上記管台は少なくとも２箇所以上で支持部材
   により支持され、上記管台と前記スリーブとの空間はシ
   ール部材により気密にシールされたことを特徴とするラ
   イニング容器。 ２、管台は支持材としての厚板ライニング板とシール部
   材を兼ねるサポートリングとにより支持され、管台とス
   リーブとの空間は上記サポートリングにより気密に保持
   された特許請求の範囲第１項記載のライニング容器。 ３、管台は支持部材としての厚板ライニング板と複数の
   支持ブレードにより支持され、管台とスリーブとの空間
   はシール部材により気密に保持された特許請求の範囲第
   １項記載のライニング容器。 ４、シール部材はシールリングとシールボスとから構成
   された特許請求の範囲第３項記載のライニング容器。