JPS6366475B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はチヤンネル設定構造に関する発明で
あつて、さらに詳細には複数の発信器から複数の
受信器に信号を伝達する場合にそれぞれ電線を接
続することなく例えば電波で伝達するような場
合、それぞれ個有のチヤンネルを設定する必要が
ある。

従来は第１０図に示す如く、複数のデイツプス
イツチα₁乃至αnを使用してこのデイツプスイツ
チα₁乃至αnの閉路又は開路の組み合せ（表２参
照）によつてチヤンネルを設定するようにしたも
のがよく知られている。この場合発振器と受信器
１台づつが対応するような場合はむつかしいとい
うわけではないが、複数台の発信器と１台の受信
器が対応し、受信器側ではそれぞれの発信器から
の信号を識別して表示するようにしたものにあつ
ては、発信器側のチヤンネル設定の場合むつかし
い。例えば表２のような書類を見ないと、チヤン
ネル３はデイツプスイツチα₁乃至α₄を開路、開
路、閉路、開路と操作するということがすぐには
わからない。

そこでこの発明では、このチヤンネル設定を極
めて簡単に行いうるようにすることを目的とする
ものであつて、１回路ｎ接点の切換スイツチと１
回路２接点の切換スイツチと少くとも２つの矩形
波発生回路とそれぞれ異なる周波数のｎ個の発振
回路とよりなり、それぞれのスイツチの共通端子
をそれぞれ矩形波発生回路の出力端子に接続し、
１回路ｎ接点のｎ個の端子をそれぞれｎ個の発振
回路に接続し、１回路２接点の２つの端子を１回
路ｎ接点の内の任意の２つの接点に接続するよう
にした2n個のチヤンネルのチヤンネル設定構造
としたものである。

以下本発明の一実施例にしたがい詳細に説明す
る。Ａは１回路ｎ接点の切換スイツチを示し、
A₀は共通端子、A₁，A₂乃至Anはｎ個の接点位置
を示す。Ｂは１回路２接点の切換スイツチを示
し、B₀は共通端子、B₁，B₂は２個の接点位置を
示す。Ｓは矩形波発生回路であつて、第２図の如
き矩形波を発生するもので、S₁とS₂とは重複しな
い時間的関係にある。Ｃは発振回路を示し、C₁
はゲートC₁gのａ端子にハイレベルの信号がきた
ときｂ端子から周波数f₁の出力がでるように構成
されている。C₂，C₃……Cnも同様の作用をする。
Ｄは搬送波発振回路、Ｅは増巾回路を示す。

そこで１回路ｎ接点の切換スイツチをA₂の接
点位置に、１回路２接点の切換スイツチをB₁の
接点位置にくるように切換えて設定すると、第３
図のような電波が発せられることとなる。なおf₀
は搬送波の周波数である。したがつて１回路ｎ接
点の切換スイツチの接点位置および１回路２接点
の切換スイツチの接点位置を適当に選ぶことによ
り第１表に示すごとく2n個のチヤンネルの設定
が可能となるものである。

第４図に具体的実施例を示す。Ａ，Ｇ，Ｈ，
Ｉ，Ｊは１回路４接点の切換スイツチ、Ｂは１回
路２接点の切換スイツチを示し、Ｇ乃至Ｊの１回
路４接点の切換スイツチでもつてハウスコードを
設定する手段Ｋとして使用している。したがつ
て、第５図に示す如き出力がICのδ端子から出
力されるのである。

また第６図に示す如く、１回路４接点の切換ス
イツチＡと１回路２接点の切換スイツチＢをスラ
イドスイツチ構造としたものであつて、１回路ｎ
接点の切換スイツチＡの切換方向をＱ方向とし、
１回路２接点の切換スイツチＢの切換方向をＰと
し切換方向ＰとＱを直角となるようにし、１回路
２接点の切換スイツチＢの接点位置B₁を１回路
ｎ接点の切換スイツチＡの片側の側面に対応さ
せ、１回路２接点の切換スイツチＢの接点位置
B₂を１回路ｎ接点の切換スイツチＡの残りの側
面に対応させるように位置させたものである。１
１，１１′はそれぞれ１回路２接点の切換スイツ
チＢの接点位置B₁，B₂から伸びた矢印である。
そしたて第７図ａ，ｂに示す如く2n個のチヤン
ネルを表示する2n個の文字を表示した文字板１
を１回路ｎ接点の切換スイツチＡと所定の位置関
係をもつて固定する。２はスライド板であつて、
１回路２接点の切換スイツチＢの切換手段３の突
出する穴４と１回路ｎ接点の切換スイツチＡの切
換手段５のｎ個の切換位置に対応して２個の文字
が露出するようにした穴６とを備える。そしてこ
のスライド板２は１回路２接点の切換スイツチＢ
の切換手段３の操作方向にスライドされるように
スライド板は支持されている。例えば第８図に示
すようにプリント板７に１回路ｎ接点の切換スイ
ツチＡ、１回路２接点の切換スイツチＢ、スライ
ド板２の支持手段８，８を固着し、スライド板２
の支持手段８，８の溝９，９にゆるやかに支持さ
れている。第９図は他の実施例を示すものであつ
て、ｎ＝４の場合を示しスライド板には８個の文
字が露出する穴１０，１０，１０……と１回路２
接点の切換スイツチＢの切換手段３の突出する穴
４とが設けられた例を示す。

上記する如く本願発明によれば１回路ｎ接点の
切換スイツチと１回路２接点の切換スイツチとそ
れぞれの切換スイツチに対応する異なる矩形波発
生回路とそれぞれ異なる周波数のｎ個の発振回路
とよりなり、それぞれのスイツチの共通端子をそ
れぞれ矩形波発生回路の出力端子に接続し、１回
路ｎ接点のｎ個の端子をそれぞれｎ個の発振回路
に接続し、１回路２接点の２つの端子を１回路ｎ
接点の内の任意の２つの接点に接続するようにし
た2n個のチヤンネル設定構造としたので単に２
つの切換スイツチの操作で2n個のチヤンネルを
設定することができ、従来の如くｎ個のデイツプ
スイツチを操作する必要がなく、しかもチヤンネ
ルの設定がチヤンネル文字に合せれば設定可能に
なり極めて簡単になり、一般の人が操作するよう
な機器に使用する場合にすぐれた効果を発揮す
る。また１回路ｎ接点の切換スイツチＡの切換方
向Ｑと１回路２接点の切換スイツチＢの切換方向
Ｐと直交するように配列することにより、2n個
のチヤンネル設定が一層わかりやすくなる。さら
にはチヤンネル番号を記載した文字板をスライド
板で設定可能なチヤンネルだけ露出させるように
することにより一層わかりやすいチヤンネル設定
構造とすることにできるものである。

【図面の簡単な説明】

第１０図はこの発明の従来例を示し、第１図乃
至第９図はこの発明の実施例を説明するものであ
つて、第１図、第４図および第１０図はブロツク
図、第２図、第３図、第５図はタイムチヤートを
示し、第６図、第７図ａ，ｂおよび第９図はチヤ
ンネル設定部を構成する１回路４接点の切換スイ
ツチと１回路２接点の切換スイツチの平面図を示
す。第８図は部分断面図である。 Ａ……１回路４接点の切換スイツチ、A₀……
共通端子、A₁…乃至A₄……接点位置、Ｂ……１
回路２接点の切換スイツチ、Ｃ，C₁乃至Cn……
発振回路、Ｄ……搬送波発振回路、Ｅ……増巾回
路、Ｓ，S₁乃至Sn……矩形波発生回路、f₁乃至f₄
……発振周波数、１……文字板、２……スライド
板、３，５……切換スイツチの操作手段、４，
６，１０……穴。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ １回路ｎ接点の切換スイツチと、１回路２接
   点の切換スイツチと、それぞれの切換スイツチに
   対応する異なつた矩形波発生回路と、それぞれ異
   なる周波数のｎ個の発振回路とよりなり、それぞ
   れのスイツチの共通端子をそれぞれ矩形波発生回
   路の出力端子に接続し、１回路ｎ接点のｎ個の端
   子をそれぞれｎ個の発振回路に接続し、１回路２
   接点の２つの端子を１回路ｎ接点の内の任意の２
   つの接点に接続するようにしたことを特徴とする
   2n個のチヤンネルのチヤンネル設定構造。 ２ １回路ｎ接点の切換スイツチの切換方向と１
   回路２接点の切換スイツチの切換方向とをほぼ直
   角となるように配列したことを特徴とする特許請
   求の範囲第１項記載の2n個のチヤンネルのチヤ
   ンネル設定構造。 ３ ２つの切換スイツチの近辺に2n個のチヤン
   ネルを表示する2n個の文字を記載した文字板を
   配置し、この文字板の上に１回路２接点の切換ス
   イツチの切換操作釦の突出穴と前記チヤンネルを
   表示する文字の突出穴とを備えたスライド板をス
   ライド可能に載置し、１回路２接点の切換スイツ
   チを切換えることによりｎ個の文字が１回路ｎ接
   点のｎ個の位置に対応して露出され、１回路２接
   点の切換スイツチを残りのもう１つの接点位置に
   切換えたとき、残りのｎ個の文字が１回路ｎ接点
   のｎ個の位置に対応して露出されるようにしたこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１項乃至第２項
   記載の2n個のチヤンネルのチヤンネル設定構造。