JPS6365226B2 - - Google Patents
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- JPS6365226B2 JPS6365226B2 JP58161960A JP16196083A JPS6365226B2 JP S6365226 B2 JPS6365226 B2 JP S6365226B2 JP 58161960 A JP58161960 A JP 58161960A JP 16196083 A JP16196083 A JP 16196083A JP S6365226 B2 JPS6365226 B2 JP S6365226B2
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- pps
- bromine
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- Expired
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Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Conductive Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はポリフエニレンサルフアイド樹脂（以
下PPSという）をベースとする導電性樹脂組成物
に関する。
下PPSという）をベースとする導電性樹脂組成物
に関する。
従来、電気絶縁体である合成樹脂に導電性粉
末、例えば、導電性カーボンを分散させた形成可
能な樹脂組成物は広く知られている。又、PPS或
いはその成形品をAsF5や硫酸等でドーピングし
て導電性PPSを得ることも公知である。例えば、
AsF5でドーピングしたPPSは毒性の問題があり、
又、安定性が著しく低いので実際上は実用性があ
るとは云えない。又、硫酸やSO3をドーピングし
たものは強い酸性を有し、組合せる他の部品や雰
囲気に悪影響を及ぼすのでこれもまた実用上大き
な問題がある。
末、例えば、導電性カーボンを分散させた形成可
能な樹脂組成物は広く知られている。又、PPS或
いはその成形品をAsF5や硫酸等でドーピングし
て導電性PPSを得ることも公知である。例えば、
AsF5でドーピングしたPPSは毒性の問題があり、
又、安定性が著しく低いので実際上は実用性があ
るとは云えない。又、硫酸やSO3をドーピングし
たものは強い酸性を有し、組合せる他の部品や雰
囲気に悪影響を及ぼすのでこれもまた実用上大き
な問題がある。
本発明者は上述の如き従来技術の欠点を解決す
べく鋭意研究の結果、安定性が大でしかも実用上
の問題のない導電性PPS組成物を得ることに成功
し本発明に至つた。
べく鋭意研究の結果、安定性が大でしかも実用上
の問題のない導電性PPS組成物を得ることに成功
し本発明に至つた。
すなわち、本発明はPPS及び導電性カーボンか
らなる組成物に臭素を吸着させたことを特徴とす
る導電性PPS組成物である。
らなる組成物に臭素を吸着させたことを特徴とす
る導電性PPS組成物である。
本発明を詳細に説明すると、本発明において使
用するPPSとは、ポリ（パラ−フエニレンサルフ
アイド）、ポリ（メタ−フエニレンサルフアイ
ド）、及びポリ（パラ−フエニレンサルフアイド
＋メタ−フエニレンサルフアイド）等を包含す
る。これらのPPSそれ自体は周知であり、市場か
ら容易に入手し得るものである。
用するPPSとは、ポリ（パラ−フエニレンサルフ
アイド）、ポリ（メタ−フエニレンサルフアイ
ド）、及びポリ（パラ−フエニレンサルフアイド
＋メタ−フエニレンサルフアイド）等を包含す
る。これらのPPSそれ自体は周知であり、市場か
ら容易に入手し得るものである。
本発明において使用する導電性カーボンとは、
アセチレンブラツク、フアーネスブラツク等があ
り、これらの材料もそれ自体周知であり、市場か
ら容易に入手できるものである。
アセチレンブラツク、フアーネスブラツク等があ
り、これらの材料もそれ自体周知であり、市場か
ら容易に入手できるものである。
本発明のPPS組成物は、前記のPPS中に上記の
導電性カーボンを均一に分散させることにより得
ることができる。
導電性カーボンを均一に分散させることにより得
ることができる。
導電性カーボンはPPS100重量部当り約10乃至
40重量部の割合で使用するのが有利である。導電
性カーボンをPPS中に分散させる方法は、顔料や
各種充填剤を各種の熱可塑性樹脂中に分散させる
従来公知の技術がそのまま使用することができ
る。例えば、好ましい方法は、PPS或いは他の熱
可塑性樹脂と導電性カーボンとを溶融混練してい
わゆるマスターバツチを調製しておき、次いで該
マスターバツチをPPSと溶融混練して所望の導電
性カーボン濃度の組成物、例えば、ペレツトや成
形物とするものである。尚、上記において従来公
知の各種の添加剤を本発明の目的を妨げない程度
において配合することができる。
40重量部の割合で使用するのが有利である。導電
性カーボンをPPS中に分散させる方法は、顔料や
各種充填剤を各種の熱可塑性樹脂中に分散させる
従来公知の技術がそのまま使用することができ
る。例えば、好ましい方法は、PPS或いは他の熱
可塑性樹脂と導電性カーボンとを溶融混練してい
わゆるマスターバツチを調製しておき、次いで該
マスターバツチをPPSと溶融混練して所望の導電
性カーボン濃度の組成物、例えば、ペレツトや成
形物とするものである。尚、上記において従来公
知の各種の添加剤を本発明の目的を妨げない程度
において配合することができる。
上記のPPS組成物に少量の、例えば、樹脂組成
物100重量部当り約0.5乃至５重量部の臭素を包含
させることによつてその導電性が飛躍的に向上す
ることを知見した。
物100重量部当り約0.5乃至５重量部の臭素を包含
させることによつてその導電性が飛躍的に向上す
ることを知見した。
臭素を吸着させる方法について説明すると、臭
素源としては臭素ガスや臭素水を用い、又、吸着
させる時期に関しては、上記の組成物を製造する
以前の原料に吸収させてもよいし、組成物を調製
後に組成物に吸着させてもよいし、或いは該組成
物を所望の形状に成形した成形物に吸着させても
よい。
素源としては臭素ガスや臭素水を用い、又、吸着
させる時期に関しては、上記の組成物を製造する
以前の原料に吸収させてもよいし、組成物を調製
後に組成物に吸着させてもよいし、或いは該組成
物を所望の形状に成形した成形物に吸着させても
よい。
好ましい吸着時期及び対象は、成形加工後であ
る。吸着させる方法は、原料、組成物、成形物を
問わず、臭素ガス雰囲気或いは臭素水中に吸着物
を放置することにより容易に行うことができる。
る。吸着させる方法は、原料、組成物、成形物を
問わず、臭素ガス雰囲気或いは臭素水中に吸着物
を放置することにより容易に行うことができる。
以上の如くして得られた臭素含有組成物の導電
性は、臭素吸着以前のものが約102乃至103Ωcmで
あるに対し、約101乃至102Ωcmであり、著しく導
電性が改善されている。
性は、臭素吸着以前のものが約102乃至103Ωcmで
あるに対し、約101乃至102Ωcmであり、著しく導
電性が改善されている。
従つて本発明の導電性PPS組成物は安価に供給
されるとともに、例えば、抵抗発熱体、帯電防止
材料、高圧ケーブルル被覆材料、電波遮閉材料、
電極材料、電子素子材料等として非常に有用であ
る。
されるとともに、例えば、抵抗発熱体、帯電防止
材料、高圧ケーブルル被覆材料、電波遮閉材料、
電極材料、電子素子材料等として非常に有用であ
る。
次に実施例を挙げて本発明を具体的に説明す
る。尚、文中部又は％とあるのは重量基準であ
る。
る。尚、文中部又は％とあるのは重量基準であ
る。
実施例 １
市販のPPS粉末100部、導電性カーボン30部及
び分散剤５部をヘンシエルミキサーで30秒間混合
した後、押出機で300℃で押出してペレツトに成
形した。該組成物を板状の成形物に射出成形した
物の体積抵抗値は３×102Ωcmであつた。
び分散剤５部をヘンシエルミキサーで30秒間混合
した後、押出機で300℃で押出してペレツトに成
形した。該組成物を板状の成形物に射出成形した
物の体積抵抗値は３×102Ωcmであつた。
上記のペレツト状組成物100部を臭素ガス雰囲
気中で重量が101部になるまで混合し、次いで表
面に付着した少量の臭素を脱気後、上記と同様に
成形品を得たところ、その体積抵抗値は１×102
Ωcmであつた。
気中で重量が101部になるまで混合し、次いで表
面に付着した少量の臭素を脱気後、上記と同様に
成形品を得たところ、その体積抵抗値は１×102
Ωcmであつた。
実施例 ２
実施例１の導電性カーボン100部を１％臭素水
100部中で20時間混合し、濾過、水洗、乾燥して
臭素吸着導電性カーボンを得た。該臭素含有導電
性カーボン100部を実施例１の導電性カーボン30
部に代えて使用し、他は実施例１と同様にして得
た成形物の体積抵抗値は２×102Ωcmであつた。
100部中で20時間混合し、濾過、水洗、乾燥して
臭素吸着導電性カーボンを得た。該臭素含有導電
性カーボン100部を実施例１の導電性カーボン30
部に代えて使用し、他は実施例１と同様にして得
た成形物の体積抵抗値は２×102Ωcmであつた。
実施例 ３
実施例１で得られた臭素吸着前の成形物を臭素
ガス中に約10時間放置し、後、脱気したものの体
積抵抗値は３×101Ωcmであつた。
ガス中に約10時間放置し、後、脱気したものの体
積抵抗値は３×101Ωcmであつた。
Claims (1)
- １ ポリフエニレンサルフアイド樹脂及び導電性
カーボンからなる組成物に臭素を吸着させたこと
を特徴とする導電性ポリフエニレンサルフアイド
樹脂組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16196083A JPS6053560A (ja) | 1983-09-05 | 1983-09-05 | 導電性ポリフエニレンサルフアイド樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16196083A JPS6053560A (ja) | 1983-09-05 | 1983-09-05 | 導電性ポリフエニレンサルフアイド樹脂組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6053560A JPS6053560A (ja) | 1985-03-27 |
| JPS6365226B2 true JPS6365226B2 (ja) | 1988-12-15 |
Family
ID=15745336
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16196083A Granted JPS6053560A (ja) | 1983-09-05 | 1983-09-05 | 導電性ポリフエニレンサルフアイド樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6053560A (ja) |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH06889B2 (ja) * | 1985-10-04 | 1994-01-05 | 東レ株式会社 | ポリフエニレンサルフアイド樹脂組成物 |
| DE3806664A1 (de) * | 1988-02-13 | 1989-08-24 | Bayer Ag | Leitfaehige, kohlenstoffhaltige polyarylensulfidmischungen |
| IT1219086B (it) * | 1988-03-08 | 1990-04-24 | Elma Spa | Tecnopolimero termoplastico a base di polifenilensolfuro |
| JP2683028B2 (ja) * | 1988-04-29 | 1997-11-26 | 科学技術振興事業団 | 導電性複合体の製造方法 |
| DE3824516A1 (de) * | 1988-07-20 | 1990-01-25 | Bayer Ag | Leitfaehige polymermischungen |
| HU221000B1 (hu) * | 1994-07-12 | 2002-07-29 | Cabot Corporation | Koromszemcsék, eljárás azok előállítására, és a koromszemcsék alkalmazása mesterkeverékekben |
| WO2008022240A1 (en) * | 2006-08-18 | 2008-02-21 | Polyone Corporation | Exothermic polyphenylene sulfide compounds using carbon black |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS51133795A (en) * | 1975-05-15 | 1976-11-19 | Furukawa Electric Co Ltd:The | Semi-conductive thin sheet |
| JPS5458747A (en) * | 1977-10-19 | 1979-05-11 | Mitsubishi Chem Ind Ltd | Thermoplastic resin composition of high carbon black content and its production |
| JPS5518447A (en) * | 1978-07-28 | 1980-02-08 | Asahi Organic Chem Ind Co Ltd | Phenolic resin solid solution for shell molding and its preparation |
| JPS56161463A (en) * | 1980-04-21 | 1981-12-11 | Raychem Corp | Filler-containing electroconductive polymer composition |
-
1983
- 1983-09-05 JP JP16196083A patent/JPS6053560A/ja active Granted
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS51133795A (en) * | 1975-05-15 | 1976-11-19 | Furukawa Electric Co Ltd:The | Semi-conductive thin sheet |
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| JPS56161463A (en) * | 1980-04-21 | 1981-12-11 | Raychem Corp | Filler-containing electroconductive polymer composition |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6053560A (ja) | 1985-03-27 |
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