JPS6364947A - 粉末原料焼成装置 - Google Patents

粉末原料焼成装置

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JPS6364947A
JPS6364947A JP20871286A JP20871286A JPS6364947A JP S6364947 A JPS6364947 A JP S6364947A JP 20871286 A JP20871286 A JP 20871286A JP 20871286 A JP20871286 A JP 20871286A JP S6364947 A JPS6364947 A JP S6364947A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、セメント原料や石灰石等の粉末原料を焼成
処理する焼成装置に関し、より詳しくは、この焼成装置
に設けられる多段式熱交換ユニー/ )からの排ガス顕
熱を発電用排熱ボイラで効率良く回収利用すると共に、
粉末原料の予熱を最適の状態で行えるようにしたものに
関する。
(従来の技術) 従来、例えば、セメント用粉末原料の焼成装置には第2
図から第4図で示すように構成されたものがある。
第2図は$1従来例を示している。
図において、lはセメント用粉末原料を焼成してクリン
カを得るロータリーキルン型の焼成炉、2は焼成炉lか
ら排出されるクリンカを空気流により冷却するクリンカ
冷却機、3は上記焼成炉lかも排ガスを導入して粉末原
料を予熱する予熱装置、4は上記予熱装置3に粉末原料
を供給するスクリューコンベア等の原料供給装置である
上記焼成炉lのクリンカ出口側は冷却機2に燃料供給装
置5aを備えた焼成日覆6により接続される。一方、上
記冷却機2には、この冷却機2にクリンカ冷却用の空気
を供給する押込送風機7が接続されると共に、この冷却
機2から高温空気の一部を排出させる誘引通風機8が接
続される。
一方、上記予熱装置3は上下方向にa重されて互いに連
結された4段の熱交換ユニッ) Hr〜H4を有し、こ
れら各熱交換ユニットは粉末捕集器たるサイクロンCl
−C4と、これら各サイクロンに接続されるガスダクト
及び原料シュートとでそれぞれ構成されている。即ち、
各サイクロンのガス導入口と、このサイクロン下方に位
置する他のサイクロンのガス排出口とが、それぞれガス
ダクトlla〜llcにより接続される。また、上記焼
成炉1の排ガス出口を兼ねた粉末原料の入口端層12と
最下段のサイクロンC4のガス導入口とがガスダクト1
3により接続される。更に、最上段のサイクロンC1の
ガス排出口は排ガス誘引通風機14に排ガスダク)15
により接続される。
上記各サイクロンの粉末排出口と、このサイクロン下方
に位置する他のサイクロンのガス導入口側ガスダクトと
が、それぞれ原料シ、 −) 17 a〜17cにより
接続される。また、最下段のサイクロンC4の粉末排出
口が焼成炉1の入口端層12に原料シュート18により
接続される。更に、最上段のサイクロンCIのガス導入
口側ガスダク)11aには、原料供給装置4の第1供w
1機4aが第1供給シユート19により接続される。
また、上記最下段のサイクロンC4のガス導入口側ガス
ダクト13と、このサイクロンC4の上方に位置するサ
イクロンC3からの原料シュート17cとの間に、燃料
供給装置5bを備えた仮焼炉21が介設される。この仮
焼炉21は焼成炉lからの排ガスと燃料を燃焼させた燃
焼ガスとで粉末原料を加熱するものであり、上記燃料の
燃焼用空気を供給するためにこの仮焼炉21と冷却機2
とが油気ダクト22により接続される。23は成品コン
ベヤで、冷却機2で冷却されて成品となったクリンカを
次工程に運搬する。
次に、上記セメント用粉末原料焼成装置の作動状態を説
明する。原料供給装置4によって予熱装置3に送られて
きた粉末原料は、原料供給装置I4からの供給シュート
19を通してガスダクトll&に送られ、このガスダク
ト11a内の上昇気流に随伴して最上段のサイクロンC
,へ送られる。
そしてサイクロンc、、C2、C3及び原料シュー)1
7a、17bを経由しながら順次降下し、その間ガスダ
クトlla、llb、llcを上昇する熱風によって順
次予熱される。この予熱された粉末原料は3段目のサイ
クロンC3から原料シュー)17cを通して仮焼炉21
へ供給される。一方、冷却JaZから油気ダクト22を
経由して誘引される高温の燃焼用空気を用いて、燃料供
給装置5bから供給される燃料が仮焼炉21内で燃焼さ
れる。この燃料燃焼による熱と、焼成炉1から仮焼炉2
1内へ誘引される高温排ガスのもつ顕熱とで、仮焼炉2
1内で上記粉末原料が仮焼される。仮焼された粉末原料
は排ガスと共に仮焼炉21からガスダクト13を通って
サイクロンC4に入り1次に、原料シュー)18から焼
成炉lの入口端層12を経て焼成炉1へ導入される。
上記焼成炉lには冷却機2からの高温空気と燃料供給装
置5aからの焼成用燃料が導入されており、高温下で焼
成を受けて形成されたクリンカは冷却機2に入って冷却
される。この場合、クリンカ冷却用の空気は押込送風機
7により冷却機2に供給され、タリンカとの間の熱交換
で加熱される。この加熱された高温空気の一部は仮焼炉
21及び焼成炉lでの燃焼用空気として回収され、回収
されない余剰の空気は誘引通風機8によって排出される
(図中ガスの流れは実線矢印で示し、粉末原料の流れは
破線矢印で示す)。
上記予熱装置3における最上段のサイクロンC1からの
排ガスの温度は、原料の性状や仮焼炉21の有無にもよ
るが、上記熱交換ユニットが4段の予熱装置3では35
0℃〜400℃程度であり、未だ相当の熱エネルギが残
されている。そこでこの排ガス顕熱を更に有効利用する
ことがなされている。
即ち、排ガスダクト15の中途部に排ガスの排熱利用設
備として排熱ボイラ27が介設される。
そして、高温排ガスとの熱交換により蒸気を発生させて
これを発電に利用することにより熱経済性の向上を図っ
ている。
ところで、上記予熱装置3のように熱交換ユニットが4
段以上の場合には、排熱ボイラ27で利用する予熱装置
3からの排ガス温度はそれ程高温でないため、排熱ボイ
ラ27における発生蒸気の温度及び圧力が充分に上がら
ず、タービンでの発電効率は低い、しかも予熱装置3の
排ガスは一般に原料乾燥用の熱源としても使用されるの
で、その余剰分しか排熱ボイラ27での加熱に利用する
ことができず、結局利用可能なガス顕熱が不足して発電
用タービンの効率が十分に高いものとなっていない。
そこで、排熱ボイラ27で利用する排ガスの熱量不足を
補うため、従来1種々の手段が提案されている。これら
各手段が設けられた従来例を第3図及び第4図により説
明する。なお、第3図及び第4図はそれぞれ第2、第3
従来例を示し、これら両徒来例は上記第1従来例とその
基本構成は同一である。よって、同一構成のものには同
一の符号を付し、その説明は省略する。
第3図は第2従来例で、この出願人の出願に係る特開昭
59−59243号公報に示されている。
即ち、原料供給装置4には第1供給機4aと第2供給機
4bとが設けられ、上記第1供給機4aが最上段のサイ
クロンC1のガス導入口側ガスダクトllaに第1供給
シユート19により接続される。一方、上記第2供給機
4bは上から2段目のサイクロンC2のガス導入口側ガ
スダクト11bに第2供給シユート29により接続され
る。
原料供給装置4の粉末原料は、一部が最上段の熱交換二
二ッ) H+ を構成するガスダク)llaへ送られ、
他は最上段の熱交換ユニットH1を飛ばして次の熱交換
ユニツ)H2を構成するガスダク)llbへ短絡して送
られる(以下、原料短絡供給方式という)、この場合、
最上段の熱交換ユニッ) H1へ供給する原料粉末の減
少分に相当して予熱装置3における熱効率が低下する。
この結果、最終的に予熱装置3から排出される排ガス温
度は上昇し、これによって、この排ガス顕然の不足が補
われる。
第4図は第3従来例で、この出願人の出願に係る特開昭
59−59241号公報に示されている。
即ち、最下段のサイクロンC4のガス排出口側ガスダク
)llcの中途部と最上段のサイクロンC2のガス導入
口側ガスダクトllaの中途部とが短絡ガス導管31に
より接続される。更に、この短絡ガス導管31の中途部
にダンパ34が介設される。このダンパ34の開度調整
によって、短絡ガス導管31内を通過する短絡ガス量を
調整できる。
そして、短絡ガス導管31を経由し、予熱装置3の2段
目及び3段目の熱交換ユニツ)H2゜H3を短絡して抽
気した熱ガスは、2段目のサイクロンC2から排出され
る排ガスと合流し、最上段のサイクロンC1を経て排熱
ボイラ27へ導かれる(以下、ガス短1f1誘引方式と
いう)、このためガスダク)lieから抽気される熱ガ
スは、熱交換ユニツ)H2,H3における粉末原料との
熱交換に使用されておらず、高温を維持していることに
なる。よって、これを最上段の熱交換ユニットH1のガ
スダク)lie中の排ガスと合流させると、この短絡ガ
ス量に相当して、上記ガスダク)11a内の熱ガスの温
度は上昇する。この結果、最上段のサイクロンC1から
排熱ボイラ27へ導入される排ガス温度が上昇し、排熱
ボイラ27への排ガス顕熱の不足が補われる。
上記第2及び第3従来例では、予熱装置3における粉末
原料の予熱効率を若干犠牲にして排ガス温度を高めるた
め、それに伴って焼成炉1もしくは仮焼炉21における
燃料使用量を増加させる必要が生じる。従って、予熱装
M3から排熱ボイラ27へ導入される排ガスは、単に温
度的に上昇するだけでなく、量的にも増加する。この場
合、排ガス温度は原料、もしくは熱ガスの短絡量により
調節することができるため、排熱ボイラ27における回
収熱を大幅に増加させることができると共に、発生蒸気
の温度及び圧力が高くなるのでタービンでの発電効率が
著しく改善されることになる。なお上記焼成装置におけ
る燃料使用量の増加は、排熱ボイラ27における熱回収
量の増加及び発電設備での熱利用効率の向上のために利
用されるため、排熱発電設備を含む焼成装置全体として
のエネルギ経済性を向上させることができる。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、上記第2従来例における原料短絡供給方式、
及び第3従来例におけるガス短絡誘引方式のいずれにお
いても、排熱ボイラ27への導入ガス温度を上昇させ、
排熱ボイラ27を含む排熱発電設備の効率を向上させる
ことができたが、予熱装置3の作動状態の面では未だ改
善の余地がある。
即ち、両従来例における共通の問題点として、予熱装置
3での原料処理量を一定とすると、これにより予熱袋!
3内各部を通過する排ガス量がほぼ一義的に決定さ・れ
る、このため、排熱ボイラ27に導入する排ガス温度を
所望の値に変更しようとすると、予熱装置3における粉
末原料の予熱に適した通過ガス量に調整することができ
ない。
以下、予熱装置3が4段の熱交換ユニットで構成された
仮焼炉21付の場合について、より詳しく説明する。
予熱装置3から排熱ボイラ27に導入される排ガスの温
度は、ボイラ内木管及び蒸気タービン用羽根車やケーシ
ングの材質により決まる耐熱限界他から400℃〜50
0℃の間、中でも420’0〜480℃が適当である。
このため、第1従来例に較べて排ガス温度を40℃〜8
0℃、平均的には約60℃と昇させる必要がある。予熱
装置3が仮焼炉21を付属しない場合や、5段熱交換式
の場合には、第1従来例のような原料もしくはガスを短
絡しない方式での予熱装置の排ガス温度は一般的に更に
低いものである。よって、排熱ボイラ27に導入される
排ガスを上記適正温度まで上昇させるための温度差は更
に大きくなり、以下に述べる問題はより−R顕著となる
先ず、第2従来例における原料短絡供給方式では、排熱
ボイラ27に導入される排ガス温度を、例えば60℃だ
け上昇させようとすると、予熱装置3への供給原料の内
、10%〜20%をml供給機4aから最上段の熱交換
ユニットH1を構成するガスダク)llaへ供給し、8
0%〜90%を第2供給機4bから2段目の熱交換ユニ
ツ)H2を構成するガスダク)llbへ分配して供給す
る必要がある。この際、この原料短絡供給方式では仮焼
炉21から排出される熱ガスの全量が予熱装置3内を上
昇して通過し、その熱ガス量は焼成装置での燃料使用量
の増加に応じて増えている。
また、予熱装置13内を通過する排ガスは、温度的には
粉末原料の短絡供給により2段目及び3段目の熱交換−
二二ッ)H2,H3では低下するが、最上段の熱交換ユ
ニットHIでは60℃分だけ上昇する。従って、最上段
のサイクロンC,での圧力損失について着目すると、単
に処理ガス温度が上昇するだけでなく、単位処理ガス量
の増加及び処理ガス中の原料濃度の低下も影響して圧力
損失が著しく増加する。
この結果、2段目、3段目の熱交換ユニー/ トH2、
H3での温度低下の影響による圧損低減を差し引いても
予熱袋W3全体としての圧力損失が増加する。これに伴
って、排ガス誘引通風機14の駆動用動力が増加し、排
熱発電設備の効率改善により余分に発生させた電力の一
部を無駄に消費することになる。
次に、第3従来例におけるガス短絡誘引方式では、予熱
装置3から排熱ボイラ27に導入される排ガス温度を6
0℃だけ上昇させようとすると、最下段の熱交換ユニツ
)H4を構成するサイクロンC4のガス出ロ側ガスダク
トllc内を通過する850℃〜900℃の高温ガス量
の40%〜50%を抽気する必要がある。この場合、高
温ガスの油気位置からこの抽気したガスが最上段の熱交
換ユニットH1のガスダク)lla内を通過するガスへ
合波する合流位置までの間における予熱装置3の中間段
の熱交換ユニットでは、単に通過ガス量が減少するのみ
ならずガス温度も低下し、実風量や実風速は高い比率で
減少する。このため、上記高温ガスの油気位置と合流位
置との間における圧力損失は著しく低減するが、これら
両者間のガスダクト11b、llcに供給された粉末原
料の一部が下段のサイクロンから排出される上昇ガスに
乗り切れないおそれが生じる。この場合には、上記各ガ
スダクトllb、llcに供給された粉末原料が下方の
サイクロンへ直接落下することになり、これによって予
熱装置13の操業状態が不安定になるという不都合があ
る。
(発明の目的) この発明は、上記のような事情に注目してなされたもの
で、排熱発電設備を含む焼成装置全体としてのエネルギ
経済性を向上させ、かつ、予熱装置内各部を通過する熱
ガスを予熱に適した量に調整−できるようにして、この
予熱装置を良好な状態で作動させることを目的とする。
(発明の構成) 上記目的を達成するためのこの発明の特徴とするところ
は、原料供給装置を少なくとも最上段の熱交換ユニット
を含む複数段の熱交換ユニットにそれぞれ連結すると共
に、焼成炉の排ガス出口、もしくは、下段の熱交換ユニ
ットのガスダクトと上段の熱交換ユニットとを短絡ガス
導管により接続した点にある。
(実施例) 以下、この発明の実施例を第1図により説明する。なお
、この実施例は前記第1〜第3従来例とその基本構成は
同一である。よって、同一のものには同一の符号を付し
、その説明は省略する。
原料供給装置4における第1供給機4aは、第1供給シ
ユー)19によりガスダクトllaに接続される。また
、第2供給a4bは第2供給シユート29によりガスダ
クトllbに接続される。更に、下段のガスダク)ll
cと上段のガスダク)llaとが短絡ガス導管31によ
り接続される。一方、排熱ボイラ27のガス導入口側排
ガスダク)15の中途部には、温度計37が設けられる
そして、この焼成装置を作動させる場合、予熱装置3に
おけるガスダク)llcの熱ガス油気位置とこの熱ガス
のガスダク)llaへの合流位置との間の中間段の熱交
換ユニツ))(2,H3を通過するガス量が予熱装置3
の作動状態として最適となる様に短絡ガス導管31を通
して抽気する短絡ガス量を調整すると共に、排熱ボイラ
27に導入するガス温度が最適となる様に原料供給装置
4の第2供給機4bから予熱装!3の上記中間段に短絡
して供給する粉末原料の量的比率を調整する。
即ち、短絡ガス量が多い程、予熱装置3の上記中間段を
通過する排ガス量は減少する。また、所定の短絡ガス量
の場合、最上段サイクロンC1からの排ガス温度は第1
、第2供給機4a、4bから供給する粉末原料の分配比
によって変わるため、ガスダク)llaへの供給量比を
高めれば排ガス温度は降下し、反対にガスダク)llb
への供給量比を高めれば排ガス温度は上昇する。従って
、温度計37の指示値を指針として第1、第2供給@4
a、4bからの分配比を変えることにより、排熱ボイラ
27へ導入する排ガス温度を調整できる。
上記方法によれば、予熱装置3の下段から上段への短絡
熱ガス量と、予熱装置3の最上段と中間段への供給原料
分配比率との調節により、排熱ボイラ27へ導入する排
ガス温度と予熱装置3内各部を通過する熱ガス量との両
者を共にy4yHすることができ、排熱発電設備と焼成
装置とを共に最適な状態で作動させることができる。
なお、上記図示の例では、粉末原料を最上段の熱交換ユ
ニットHr を構成するガスダク)llaと次段のガス
ダクトllbとに分配供給しているが、前者については
第3供給シユート36により短絡ガス導管31へ供給し
ても良く、後者については3段目以降の熱交換ユニット
Ha  + Haへ分配供給したり、あるいは最下段の
仮焼炉z1や焼成炉1へ直接供給しても良い。
また、分配した粉末原料の供給投入位置は各ガスダクト
ではなく、各熱交換ユニットの原料シュート17a−1
7cへ供給したり、あるいはサイクロン02〜C4へ直
接供給しても良く、これらを複数組合せてもよい。
上記の様に最上段の熱交換ユニツ)H1以外の熱交換ユ
ニットへ粉末原料を分配供給する位置は種々考えられる
が、図示の例で示す様に原料供給装置4からの第2供給
シユート29を2段目の熱交換ユニツ)H2へ接続する
場合には、必要に応じて粉末原料の全量を2段熱交換ユ
ニツ)H2へ供給しても良い、この場合には、最上段の
サイクロンC2は粉末捕集専用に使用される。よって、
排熱ボイラ27へ流入する粉末原料量を最小に抑えるこ
とができ、このような焼成装置において特に好ましい。
更に、予熱装置3からの熱ガスの抽気位置や合流位置は
図示の例に限定されることはない、即ち、熱ガスの油気
位置としては、例えば、ガスダクトllbやガスダクト
13から抽気したり、或いは必要に応じて複数個所から
抽気しても良い。
この場合、熱ガスの流れの方向における上流側から抽気
するほど熱ガス温度が高温であるため、一定の排ガス温
度に高めるための油気量が少なくてすむ、よって、最下
段のサイクロンC4のガス出口側ガスダクトllCから
抽気するのが特に効果的である。
一方、熱ガスの合流位置としては、上段のサイクロンC
1やサイクロンC2としたり、或いはガスダクト11b
としても良い、この場合、合流位置を最上段の熱交換ユ
ニットHIとしたとき、短絡ガス量に対する排ガス温度
の上昇が最大となり、特に効果的である。
なお、上記焼成装置を使用するに当っては、図示の例の
ように予熱装置3の最下段のサイクロンC4のガス導入
口側ガスダク)13に燃料供給装置5bを備えた仮焼炉
21を接続し、予熱装置3全体の温度変化を上記仮焼炉
21の操業条件の調整によって吸収し、焼成炉lの操業
条件を安定化するのが好ましいが、仮焼炉21を設けて
いない通常タイプの予熱装置や既設の予熱装置に対して
も容易に適用することができる。
更に、熱交換ユニットを構成する粉末捕集器やガスダク
ト等の種類、構造はもとより、排熱ボイラの具体的な構
成等を必要に応じて適宜変更しても良い。
(発明の効果) この発明によれば、原料供給装置を少なくとも最上段の
熱交換ユニットを含む複数段の熱交換ユニットにそれぞ
れ連結すると共に、焼成炉の排ガス出口、もしくは、下
段の熱交換ユニットのガスダクトと上段の熱交換ユニッ
トとを短絡ガス導管により接続したため、原料供給装置
から最上段の熱交換ユニットとそれより下方段の熱交換
ユニットとに供給される粉末原料の分配比と、予熱装置
の下段の熱交換ユニットから上段の熱交換ユニットへ流
れる短絡熱ガス量とを調整することにより、予熱装置内
各部を通過するガス量と排熱ボイラへ導入される排ガス
温度とを共に広い範囲で調整することができる。よって
、予熱装置内各部を通過する熱ガスを粉末原料の予熱に
適した量として、この予熱装置を良好な状態で作動させ
ることができ、かつ、排熱ボイラへ導入される排ガスの
熱をこの排熱ボイラで効果的に回収して、この排熱発電
設備を含む焼成装置全体としてのエネルギ経済性を向上
させることができる。
この場合、排熱ボイラに導入する排ガスを、所定温度に
上昇させるための予熱装置の中間段へ短絡して供給する
粉末原料の分配比は、第2従来例に示す原料短絡供給方
式による場合よりも少なくなる。しかも、予熱装置の下
段から上段に短絡して誘引する熱ガス量も第3従来例に
示すガス短絡誘引方式による場合よりも少なくなる。
また、上記の結果、この発明による焼成装置には次のよ
うな効果もある。
(1)予熱装置内中間段を通過する熱ガス量の低減に伴
って、予熱装置における圧力損失が低減する。
(2)予熱装置内中間段を通過する熱ガスを所望の風量
に調整できるため、この中間段のガスダクトに供給され
た粉末原料の一部が下方のサイクロンへ直接落下するこ
とを防止でき、これによって予熱装置の操業状態を安定
させることができる。
(3)短絡ガス量が少なくなるため、短絡ガス導管を径
小にすることができ、この短絡ガス導管の配置は容易と
なる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例を示す粉末原料焼成装置の系
統図、第2図から第4図は第1〜第3従来例を示しそれ
ぞれ第1図に相当する図である。 l・・焼成炉、4・・原料供給装置、5b・・燃料供給
装置、lla、llb、11c*sガスダクト、12・
・入口端環(排ガス出口)、13・・ガスダクト、17
a、17b、17cs*原料シユート、21・・仮焼炉
、271111排熱ボイラ、31・・短絡ガス導管、C
I  、C2、Ca  。 C4−・サイクロン(粉末捕集器)、H++H2、Ha
  、 H4・・熱交換ユニット。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、粉末原料を焼成する焼成炉と、上下方向に積重され
    て互いに連結され上記焼成炉から排ガスを導入して粉末
    原料を予熱する複数段の熱交換ユニットと、この熱交換
    ユニットに粉末原料を供給する原料供給装置とを設け、
    上記各熱交換ユニットを粉末捕集器と、この粉末捕集器
    に接続されるガスダクト及び原料シュートとで構成し、
    上記熱交換ユニットのうち最上段の熱交換ユニットの排
    ガス出口に発電用排熱ボイラを排ガスダクトにより接続
    した粉末原料焼成装置において、上記原料供給装置を少
    なくとも最上段の熱交換ユニットを含む複数段の熱交換
    ユニットにそれぞれ連結すると共に、焼成炉の排ガス出
    口、もしくは、下段の熱交換ユニットのガスダクトと上
    段の熱交換ユニットとを短絡ガス導管により接続したこ
    とを特徴とする粉末原料焼成装置。 2、原料供給装置を最上段の熱交換ユニットと、上から
    2段目の熱交換ユニットとにそれぞれ連結したことを特
    徴とする特許請求の範囲第1項に記載の粉末原料焼成装
    置。 3、最下段の熱交換ユニットにおける粉末捕集器のガス
    導入口側ガスダクトに燃料供給装置を備えた仮焼炉を設
    けると共に、上記粉末捕集器のガス排出口側ガスダクト
    と最上段の熱交換ユニットにおける粉末捕集器のガス導
    入口側ガスダクトとを短絡ガス導管により接続したこと
    を特徴とする特許請求の範囲第1項もしくは第2項に記
    載の粉末原料焼成装置。
JP61208712A 1986-09-03 1986-09-03 粉末原料焼成装置 Expired - Lifetime JPH0755847B2 (ja)

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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS56145141A (en) * 1980-04-10 1981-11-11 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Cement raw material preheating method
JPS5912339A (ja) * 1982-07-13 1984-01-23 Japan Synthetic Rubber Co Ltd 高水分含有部分の検出方法及び装置
JPS5959243A (ja) * 1982-09-28 1984-04-05 Kobe Steel Ltd 排熱利用設備を付属した原料粉末予熱装置
JPS5959241A (ja) * 1982-09-29 1984-04-05 Kobe Steel Ltd 排熱利用設備付原料粉末予熱装置

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