JPS636321B2 - - Google Patents

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JPS636321B2
JPS636321B2 JP13709878A JP13709878A JPS636321B2 JP S636321 B2 JPS636321 B2 JP S636321B2 JP 13709878 A JP13709878 A JP 13709878A JP 13709878 A JP13709878 A JP 13709878A JP S636321 B2 JPS636321 B2 JP S636321B2
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JP
Japan
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blade
thread
guide
cutter according
reinforcing material
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Application number
JP13709878A
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English (en)
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JPS5563202A (en
Inventor
Yoshinori Koba
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Meinan Machinery Works Inc
Original Assignee
Meinan Machinery Works Inc
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Publication date
Application filed by Meinan Machinery Works Inc filed Critical Meinan Machinery Works Inc
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Priority to GB7936095A priority patent/GB2035202B/en
Priority to FI793234A priority patent/FI793234A/fi
Priority to DE2942354A priority patent/DE2942354C2/de
Priority to BR7906969A priority patent/BR7906969A/pt
Priority to CH960879A priority patent/CH644299A5/de
Priority to CA338,466A priority patent/CA1127509A/en
Priority to FR7926526A priority patent/FR2439652A1/fr
Priority to IT26796/79A priority patent/IT1124651B/it
Priority to US06/088,574 priority patent/US4289179A/en
Publication of JPS5563202A publication Critical patent/JPS5563202A/ja
Priority to FI804041A priority patent/FI804041L/fi
Priority to FI804040A priority patent/FI804040L/fi
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Granted legal-status Critical Current

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  • Veneer Processing And Manufacture Of Plywood (AREA)
  • Manufacture Of Wood Veneers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ベニヤ単板(以下、単に単板と称
す)或は原木の単板に削成される部分に相当する
位置等へ切込を形成し、該切込内へ補強材、即ち
糸或は糸と接着剤とを埋設する、所謂糸入処理用
の糸入刃物に関するものである。
従来より、合板の製造に際しての最も重要な解
決課題は、単板の割れの発生、若しくは拡大等を
如何にして防止するかということであり、該課題
の解決度合が、単板の歩留り・品質或は生産性等
の主要件を決定づけている。
そこで、長年に亙つて研究が成され、その成果
は、単板の補強或は接合技術としていくつか提案
されており、一例として、本出願人の出願による
「単板の接合、補強方法及び装置」(特公昭51−
1764号公報)が公知である。
ところが、該公報に開示される糸入技術は、他
の多くの提案もそうであるように、単板の状態で
の接合・補強に限定されるものであつて、単板生
成の源である、原木状態での補強に及ぶものでは
なく、たとえ、未乾燥単板を対象とし得る数少な
い技術の一つであり、且つ単板の木口に形成した
切込内に線材を埋入した直後に所定の接合・補強
強度が得られ、而も接着剤の併用によつて、接
合・補強強度を一層増強させ得るなどの数々の利
点はあるにしても、その実用的価値はいささか低
いものであり、また露出された単板の木口を対象
として糸入処理を施す技術であるから、例えば6
尺幅の単板から3尺幅の単板を2枚得んとする場
合には、予め6尺幅の単板を2分割して、その木
口を露出してからでなければ糸入処理が施せず、
工程が二段階必要となる不具合があり、或は単板
の中央部には糸入処理を施し得ない不都合があつ
た。
一方、原木状態での補強を可能化する技術とし
て、同じく本出願人の出願による「ロータリーベ
ニヤレースにおける単板の切削方法および装置」
(特開昭53−75596号公報)が公知であるが、該公
報に開示される技術も、原木に新たな木口を露出
させながら処理を施すものであるから、切削屑の
排除等に技術的な難点を有するものであり、而も
新たな木口を露出させ為の刃物を、単に線材
(糸)埋込装置の上手側に配置するものであるか
ら、6尺幅の原木から得られる2枚の3尺幅の単
板へ一度に糸入処理を施すこと、及び原木又は単
板の中央部に糸入処理を施すことも不可能であつ
て、単板生成の源で処理が施せる利点はあるにせ
よ、その実用的価値はいささか低いものであつ
た。
本発明は、更に研究を重ねて、それら技術の長
所を継承しつつ、短所を払低すべく開発した新技
術に基づく、新規な構成で成る糸入刃物を提供
し、乾燥単板・未乾燥単板を問わず、或はベニヤ
レースでの切削直後の単板への、更には原木の単
板に削成される部分に相当する位置への、糸入処
理を可能化して、単板の接合の短縮化・容易化、
並びに単板の割れの発生及び拡大等の防止を図
り、以つて合計製造技術を多方面から向上せしめ
んとするもので、具体的には、第1番目の発明に
係る糸入刃物は、罫引刃の刃身に、補強材の誘導
経路を具備する実質的に翼状の案内刃を付設して
構成したものであり、第2番目の発明に係る糸入
刃物は、前記基本的構成に更に、案内刃の刃先か
ら適宜距離隔てたすくい面側で、原木又は単板の
外面に当接する規制面を有する規制体を、前記案
内刃と対向状に備える構成を付加したものであ
る。
前記の如き基本的構成を有する各糸入刃物によ
れば、補強材の誘導経路に、補強材としての糸或
は糸と接着剤とを挿通して、単板或は原木の所望
の部分に臨む位置に備え、該糸入刃物と単板或は
原木とを相対的に移動させることによつて、罫引
刃による罫引(分割切削)と合わせて、単板或は
原木の所望の部分に切込を形成しつつ、該切込内
に糸或は糸と接着剤とを埋入することができ、単
板の接合の短縮化・容易化、或は単板の割れの発
生及び拡大等の防止を図ることが可能となるの
で、極めて効果的であり、而も各糸入刃物をいず
れの部分に臨ませて備えても、糸入処理が可能で
あるから、従来技術の不具合・不都合或は難点等
を一挙に解消するものであり、その実用的価値は
極めて高い。
以下本発明を図面に例示した実施の一例と共に
更に詳述する。
本発明の第1番目の発明に係る糸入刃物は、例
えば第1図乃至第4図に例示する如く、罫引刃1
の刃身に、翼状の案内刃2を付設したものであ
り、而も該案内刃2の刃身には補強材の誘導経
路、即ち例えば糸4が通過可能な案内孔5を穿設
して、良好な糸入処理が施し得るよう構成してい
る。
そして、例えば第1図に図示する如く、片翼状
の案内刃2を付設した糸入刃物を第5図の如く備
えれば、第6図に例示する如き糸入処理が実施で
きる。即ち、第5図に例示する如く、図示矢印方
向に回転する一対の送りロール11,11aに対
し、案内孔5に糸4を挿通した糸入刃物を、保持
部材6によつて保持して図の如く備え、前記送り
ロール11,11aによつて単板8を図示矢印方
向に搬送すれば、罫引刃1により2点鎖線ハツチ
ング表示の如き罫引が行われると共に、罫引され
た一方の木口に案内刃2による切込7の形成が行
われ、更に案内孔5を介して糸4が前記切込7内
に順次導入される結果、前記単板8は、第6図に
例示する如く分割され、而も一方の木口には、切
込7が形成されて糸4が埋入されるので、割れ1
0の拡大及び新たな割れの発生が防止される。
また例えば第2図に図示する如く、両翼状の案
内刃2を付設した糸入刃物を、第5図の例に準じ
て備えれば、図示は省略したが、単板を分割する
と共に、分割した双方の木口に切込を形成して、
各切込内に糸を埋入することができ、双方同時に
補強することも可能であるが、いずれにせよ、単
板を分割する機能、即ち罫引機能と、糸を単板内
部に埋入する機能とが極めて接近した位置(前記
実施例では、罫引機能が前位であるが、後述する
如く、逆の場合或は同位の場合もある)で一体的
に結合されている為に、工程の多様化を招くこと
がなく、而も糸を埋入する基準となる木口が罫引
刃によつて保障される為に、木口からの糸の位置
が安定して、良好な補強が可能となつた。勿論、
割れの発生の起点となり易い木口が、形成と合わ
せて補強し得る効果は大きく、例えば6尺単板の
2分割、所謂中割りに、第2図の例の糸入刃物を
適用すれば、2分割と合わせて、新規に形成され
る二つの木口が、双方同時に補強され、後工程に
於ける割れの拡大と発生が可及的に予防される。
一方、第3図に図示する如く、罫引刃1の先端
寄りに案内刃2を付設した糸入刃物を、第5図の
例に準じて備えれば、第7図に図示する如く、単
板8を分割せずに罫引すると共に、一方の木口に
切込7を形成して、該切込7内に糸4を埋入する
ことができる。斯様な分割寸前の状態は通称半罫
引と称されるが、後工程に於ける取扱いが未分割
状のまま行い得るので、生産性の面で利点が多
く、而も後工程で刃物或は鋸等を別途に用いずと
も、手作業或は単板の自重等を利用した軽微な屈
折によつて、容易に分割を完了させることがで
き、例えば6尺単板を最終的に2分割する場合等
に至便であり、特に、第2図の例の如き両翼状の
案内刃を付設する形態と組合わせれば一段と効果
的である。
同様に第4図に図示する如く、罫引刃1の先端
に案内刃2を付設した糸入刃物を、第5図の例に
準じて備えれば、第8図に例示する如き糸入処理
が実施できる。尚、この場合の罫引刃1の機能
は、通常の罫引とは幾分異なるが、部分的にせ
よ、分割切削であることに変りはなく、罫引機能
に相当する。そして第8図の様な糸入処理が、単
板の中央部に於ける補強に極めて有益であること
は容易に理解されるはずであり、無論、第2図の
例の如き両翼状の案内刃を付設する形態と組合わ
せれば一段と効果的であることはいうまでもな
い。
次に、単板生成の源に於て糸入処理を施すこと
の利点の認識に基づき、ベニヤレースでの切削直
後の単板を対象として、本発明に係る糸入刃物を
適用する実施例について説明する。
第9図及び第10図に例示する如く、保持部材
6を介して、第1図の例に準ずる糸入刃物をベニ
ヤレースの刃口付近に備える。即ち、罫引刃1の
刃先が、刃物台9に固定された原木切削用ナイフ
3の刃先直前の原木13へ、また案内刃2の刃先
が、原木切削用ナイフ3の刃先直後の単板8へ、
夫々作用する位置に備える。
図中、11bは、外周に多数の突刺体を有する
駆動円盤であつて、図の如く刃口付近に備えて、
軸12を介してトルクモーター等の駆動源(図示
省略)により、原木13の切削速度に同調する速
度で駆動する。尚、前記糸入刃物及び駆動円盤
は、ベニヤレースのプレツシヤーバー台(図示省
略)等を介して、実質的に刃物台へ一体的に付設
し、原木径の増減にかかわらず、原木或は単板に
対する作用位置が殆ど変化しないようにするのが
望ましい。
前記の如く糸入刃物を備えたベニヤレースによ
つて原木を旋削すれば、第9図からも明らかなよ
うに、罫引刃1により2点鎖線ハツチング表示の
如き罫引が行われると共に、罫引された単板8の
木口に案内刃2による切込7の形成が行われ、更
に案内孔5を介して糸4が前記切込7内に順次導
入されるので、単板8は第6図の如く補強される
が、単板生成の源に於て糸入処理を施される結
果、後工程に於ける割れの拡大及び発生が可及的
に予防される効果は極めて多大であり、無論、前
記糸入刃物を、第2図乃至第4図の例に準じて変
換すれば、先述した相応の形態での補強が可能と
なる。
尚、駆動円盤の作用は、例えば原木に極めて大
きな割れ等があつて切削が跡絶えた場合に、単板
の後端へ糸入刃物の切削抵抗が作用して、該単板
が停止するのを防止すべく、前記切削抵抗に対向
する駆動力を単板に付与し、単板の流れを円滑化
するもので、通常の切削時には発揮されない。
尚、例示した位置に備えれば、原木の割れが小さ
い場合には、原木によつて強制的に回動させられ
るので、特に駆動源によつて駆動しなくても、単
板を円滑に送出させることができ、また罫引刃及
び案内刃の内の、いずれか後位に位置する一方の
刃先を、原木切削用ナイフの刃先に可及的に近づ
ければ、駆動円盤自体がなくても、単板を円滑に
送出させることが可能であるが、いずれにして
も、駆動円盤又はそれに代わる駆動部材を備える
場合は、糸入刃物に接近させて併設するのが好ま
しい。
そして、先記第5図の実施例の如く、完全に分
離した状態の単板に糸入処理を施さんとする場合
には、公知の通り、裏割れ等に起因して単板がカ
ールしているので、単板を一枚づつ確実に挿入す
ることにいささか困難性が伴い、安定度・能率面
等で確実性に欠け、また単板の送り装置・糸入刃
物の保持部材等が別途に必要であるなどの弱点が
挙げられるが、前記実施例の如く糸入刃物を備え
れば、単板がカールする余地がなく、而も割実に
1枚づつ通過するので、少なくとも安定的に、且
つ能率良く糸入処理を施すことができるのは勿論
のこと、前記の如く駆動円盤を省略することも不
可能ではなく、また保持部材も、既存の罫引刃物
用のものを兼用し得るなど、その副次的効果も少
なくない。
斯様に、本発明に係る糸入刃物は、ベニヤレー
スに備えることによつて、切削直後の単板に糸入
処理を施し得て効果的であり、前記実施例の外
に、罫引刃及び案内刃の双方が単板に作用する形
態等も挙げられ、無論、糸入刃物を、第2図乃至
第4図の例に準じて変換すれば、先述した相応の
形態での補強が可能となるが、後述する如く、原
木の単板に削成される部分に相当する位置へ糸入
処理を施し得るよう備えれば一段と効果的である
ので、以下その実施例について説明する。
第11図及び第12図に例示した実施例は、第
1図の例の糸入刃物を幾分変形したものを、罫引
刃1及び案内刃2の双方が、原木切削用ナイフ3
の刃先直前の原木13へ作用する位置に備えたも
のであり、また第13図に例示した実施例は、第
1図の例に準ずる糸入刃物を、遊転自在な2本の
押圧ロール14,14′を保持する保持部材15、
ピン17を介して前記保持部材15を原木13の
求芯方向へ移動せしめるアーム16等から成る、
公知の撓み防止装置の保持部材15によつて保持
し、罫引刃1と案内刃2の双方が、円柱状の原木
13の外周部へ作用するように備えたものであつ
て、両者の作用は実質的に同一である。即ち、斯
様に備えれば、原木の単板に削成される部分に相
当する位置へ糸入処理を施し得る。尚、第13図
の例に於ては、前記の如き撓み防止装置以外であ
つても、例えば1本ロール式のものであつても、
同様に構成すれば足りる。
そして、斯様に原木に糸入処理を施せば、前記
切削直後の単板に糸入処理を施す場合と同様の、
後工程に於ける割れの拡大及び発生が可及的に予
防される極めて大きな効果の外に、既に裏割れが
存在する単板に糸入処理を施す場合の如く、罫引
面或は切込が粗雑に形成される虞がなく、極めて
整然とした形成が行い得て効果的であり、特に滑
らかな切込は、糸の挟持性(保持性)が良いので
有効である。
無論、単板の送り装置を別途に必要とせず、安
定的に、且つ能率良く糸入処理を施すことがで
き、或は保持部材も、既存の罫引刃物用のものを
兼用し得るなどの副次的効果を奏することはいう
までもなく、また糸入刃物を、第2図乃至第4図
の例に準じて変換し、先述した相応の形態での補
強を行うことも可能である。
以上明らかな如く、本発明に係る糸入刃物は広
範囲の用途を有するも、特にベニヤレースに備え
ることは、その構造の簡素さに基づき、屑排除の
無用化を含めてトラブル発生の余地をなくした
点、或は刃物台・撓み防止装置若しくは既存の罫
引刃物用の保持部材等の既存の部材との結合が容
易で、それら既存の部材を有効に結合活用し得る
点、更には原木が回転するので、相対的な移動の
為の動力を基本的には必要としない点など、ベニ
ヤレースが有する特性と良く適合する点が多々存
在することを認識すれば、特に優れた用途の一つ
であるといえる。
以上が本発明の第1番目の発明に係る糸入刃物
の概要と具体的な適用例であるが、糸入刃物自体
の構成をより明確にする為に、以下実施例に基づ
いて更に詳述する。
まず糸入刃物の罫引刃であるが、第14図或は
第15図に例示する如く、所謂、片刃状であつて
も、或は第16図に例示する如く、その刃先部が
弧状を呈していても差支えないが、切削抵抗に起
因する刃のおよぎを考慮すると、第1図乃至第4
図に例示する如き、所謂、両刃状が好ましい。し
かしながら、片刃状であれ両刃状であれ、罫引刃
自体のおよぎは、該罫引刃の刃身に一体的に付設
する案内刃の切削抵抗にも若干影響されるので、
それらをトータルしてバランスを良くするのが望
ましく、例えば罫引刃が両刃状で、案内刃が片翼
状であれば、罫引刃の刃角又は面を、刃先線を中
心として左右非対象にすることによつて、切削抵
抗のバランスを図ることができる。尚、各刃の刃
身とは基本的に刃先を除く他の部分を指すもので
ある。
一方、案内刃は罫引刃に対して翼状を成すよ
う、罫引刃の刃身を付設するが、加えて補強材の
誘導経路を具備するものであつて、例えば第1図
乃至第4図及び第9図乃至第16図の例の如く、
案内刃2の刃身の部分に穿設された案内孔5によ
つて補強材の誘導経路を形成する。該補強材の誘
導経路の出口、例えば案内孔の出口は、基本的に
は前記各図の如く案内刃の外面の適当な位置に開
口して差支えない。つまり、案内孔を介して切込
内に誘導される補強材の主体を成す糸は、木材繊
維の復元力に基づく切込の閉塞に伴い、切込の形
成直後に於ける部分に挟持されて、順次切込内に
引き込まれる基本的作用があるから、前記出口
は、案内刃の切込内に位置する部分のどこでも良
いことになる。しかしながら、好ましくは前記復
元力が強固な切込の根本により近い位置、即ち、
罫引刃からより離れた位置が、前記引き込み作用
が安定化するので良好であり、他方、補強される
単板に着目しても、糸入処理に伴う補強強度が、
前記復元力の大きさに比例する傾向があることを
考慮すれば、好ましいものとなる。そこで、具体
的に前記出口は、案内刃の端面(第1図乃至第4
図及び第9図乃至第13図参照)、又は案内刃の
みね面の端面寄りの位置(第15図参照)に開口
するのが好ましい。
他方、前記補強材の誘導経路の入口、例えば案
内孔の入口は、前記各図の如き種々の開口例が挙
げられ、必要に応じて第1図乃至第4図及び第9
図乃至第14図の例の如く、罫引刃の刃身に連通
させて開口して差支えないが、補強材の主体を成
す糸の挿通抵抗を軽減させる観点からすると、好
ましくは出口に近く単板或は原木に直接当接しな
い位置が良好であり、第15図の例の如く、図示
矢印Aで示す単板或は原木の進行方向に対して陰
になる位置に、入口19を開口せしめれば好適で
ある。しかしながら、たとえ補強材の主体を成す
糸が単板或は原木に接触しても、要は引き込まれ
れば良いのであり、また必要に応じては、強制的
に送り込む補助手段を設けても差支えない。
尚、補強材の誘導経路は、前記各実施例の如
く、案内刃の刃身の部分に穿設された案内孔によ
つて形成する形態に限定するものではなく、例え
ば第17図に例示する如く、案内刃2の刃身のみ
ね面付近に付設された案内管18によつて補強材
の誘導経路を形成しても、或は図示は省略した
が、案内刃の刃身の部分に穿設された溝によつて
形成しても、更には前記孔・管・溝等に相当する
他の機構によつて形成しても、要は案内刃によつ
て単板或は原木に形成される切込の内部へ補強材
を誘導できるものであれば差支えなく、それらの
出口及び入口に関しては、前記案内孔の説明に準
ずるものである。
また更に案内刃自体の形状に関しても特段の制
約はなく、要は刃物状を成して切込が形成できる
ものであれば足りるが、好ましくは、小さくて且
つ翼長さが長いものが良く、而も第18図の実施
例の如く、翼の端部に向うにつれて断面積が減少
する翼状であれば、滑らかに打込が形成し得る傾
向があるので好適であり、更に例えば第32図及
び第33図に例示する如く、刃身のみね面付近
に、罫引刃1から離隔する方向に糸4を案内する
糸案内部24を有して翼状を呈する案内刃2であ
れば、切込内のより深い位置に糸を案内し得るの
で好便である。
即ち、通常は案内刃による直接的な切断部分の
先に、間接的な割れ、所謂先割れが生じ、切込の
深さは、案内刃の翼長さよりも深くなるので、仮
に案内刃の端面の糸の出口を設けたとしても、例
えば第34図に例示する如く、糸4は切込(前記
先割れ部分を含む)7の中程に埋入される形とな
るが、前記の如く糸案内部を有して翼状を呈する
案内刃によれば、第35図に例示する如く、切込
内のより深い位置に糸を案内でき、木材繊維の復
元力がより強固に作用する状態で糸が挟持される
ので好便である。
尚、糸案内部24の案内面25は、その機能か
らして、案内刃の切削方向と反対方向に於びる凹
面状を呈し、案内刃の刃身本体よりも幅狭である
のが好ましく、また前記実施例に例示する如く、
刃先と反対側の刃身の端部を糸案内部とするのが
至便であるが、刃身本体から相当離隔した位置に
案内面があつても支障ない。
次に、罫引刃と案内刃の結合関係についてであ
るが、第14図乃至第16図の例からも明らかな
ように、案内刃2の刃先と、罫引刃1の刃先との
関係は、罫引方向(前記各図に於ては、単板或は
原木の進行方向を矢印Aで表示したので、罫引方
向は該矢印Aと反対方向となるが、後述する一部
の図では該罫引方向を矢印Bで表示した)に向つ
て、いずれか一方が前位又は後位であつても、或
は双方が同位であつても差支えない。即ち、換言
すれば、罫引刃の罫引機能と、案内刃の切込形成
機能とが、時間的に又は位置的に相前後して発揮
されても差支えないことを示唆するもので、本発
明に係る糸入刃物の特徴の一つである。これは、
案内刃が罫引刃に対して翼状を成すことによつ
て、両者が機能的に一つの接点を共有することに
よる特性であると出願人は認識している。
そこで、案内刃は、必ずしも罫引刃に一体的に
付設されていなくても、例えば第19図の実施例
の如く、別体的に付設されていても、実質的に案
内刃2が罫引刃1に対して翼状を成し、機能的に
一つの接点を共有する形態であれば、言及する
と、第19図の例の如く、罫引刃1の軌跡に隠蔽
される位置、つまり罫引方向に対する罫引刃1の
刃身の延長領域内に隠れる位置に於て案内刃2が
分断されており、而も前記軌跡に隠蔽される位置
に、案内刃2の刃身が保持可能に延在する形態で
あれば、たとえ別体的に付設されていても、何等
支障なく所定の機能を発揮し得る。換言すれば、
別体的に付設する為には、前記条件の充足が必須
である。しかしながら、糸入刃物の管理の容易
性、例えば保持し易さなどからすると、両者は一
体的な結合であるのが望ましく、たとえ別体的で
あつても、分離した状態であるよりは、密接状で
あるのが好ましく、実質的に一体状に固定乃至は
嵌合できれば至便である。尚、翼状とは、必ずし
も罫引刃の刃身に対して直交する状態に限定する
ものではなく、適当に傾いて交差する状態をも包
含するものであり、更に両者の刃先の向きに関し
ても、前記各実施例の状態に限定するものではな
く、必要に応じて適宜変更して差支えない。
一方、補強材については、前記各実施例の如
く、糸をその主体とし、従来から多用されている
紙テープ類等に比べて、著しく安価で、而も強度
がある各種の糸、例えば合成繊維系・天然繊維系
或はそれらの複合繊維等から成る糸、若しくは木
材繊維との摩擦係数を増大せしめるべく、必要に
応じて表面処理を施した糸、銅細線に代表される
金属細線を含む糸などを使用することによつて、
所望の効果を挙げられるが、更に接着剤を補助的
な補強材として併用すれば、該接着剤の硬化に伴
つて、糸による補強効果が一段と向上するので効
果的であり、予め糸に接着剤を被覆・含浸する手
法の外に、糸と同様に誘導経路を介して導出する
手法によつても、接着剤の併用は極めて容易であ
る。
即ち、例えば先述した案内孔・案内管等から成
る誘導経路を具備する案内刃を備えた糸入刃物に
あつては、該誘導経路を介して、糸と一緒に接着
剤を導出する手法によつて、接着剤を容易に併用
することが可能であり、また例えば第20図に例
示する如き案内孔20、或は例えば第21図に例
示する如き案内管23等から成る他の誘導経路を
案内刃2に併設し、該併設した他の誘導経路を介
して接着剤20を導出する手法によつても、第2
2図に例示する如き形態での処理が実施でき、ま
た案内刃の形態を、前記第2図乃至第4図の例に
準じて変更することにより、第23図或は第24
図に例示する如き形態での処理を実施することも
可能となる。
但し、糸と同じ誘導経路を介して接着剤を一緒
に導出する手法によると、糸の挿通抵抗が幾分増
加する傾向があるが、糸を切込内に引き込む作用
は、木材繊維の復元力に基づくもので、形成直後
に於ける切込による糸の挟持は必ずしも万全では
なく、時間の経過に伴つて徐々に増加する傾向が
あるから、糸の挿通抵抗の増加は回避するのが好
ましく、その点からすると、糸と異る誘導経路を
介して接着剤を導出する手法によるのが好便であ
り、また必要に応じて、第25図に便宜上単板を
省略して表示した例の如く、糸4と一緒にスポツ
ト的に接着剤22を導出する形態で処理を実施す
ることも容易であるが、いずれにせよ、前記各図
からも明らかなように、処理された単板8は、糸
4による補強に加えて、接着剤22による接着強
度を得て、その補強強度を一層増強されるので極
めて効果的である。
尚、接着剤用の誘導経路は、先述した糸の誘導
経路と相互に置換可能な程度に極めて類似する特
性を有するので、その出口及び入口の種々の態様
は、糸の誘導経路のそれに準ずること、及びいず
れが前位又は後位に位置しても、作用に大差がな
いことを明記して詳細な説明を省略するが、いず
れにせよ、糸の埋入と同時に、初期の補強強度が
保障されるので、接着剤の硬化時間を必要に応じ
て任意に取ることができ、例えば乾燥単板なら
ば、ホツトメルト型接着剤、また原木及び未乾燥
単板にあつては、湿潤硬化型接着剤など、目的に
応じて、種々の性質の異る接着剤を、単独又は組
合わせて用いることが可能であり、接着剤の適用
範囲が極めて広くなることも効果的な特徴であ
る。
扨て次に、本発明の第2番目の発明に係る糸入
刃物は、前記第1番目の発明に係る糸入刃物の説
明で述べた構成を基本とし、更に例えば第26図
乃至第31図に例示する如く、案内刃2の刃先か
ら適宜距離隔てたすくい面側で、原木13又は単
板8の外面に当接する規制面を有する規制体21
を、案内刃2と対向状に備えたものであつて、斯
様に構成すれば、糸入刃物のおよぎ、特に補強強
度と密接に関連する案内刃のおよぎを規制して、
整然とした糸入処理を施すことが可能となる。
即ち、先にも述べた通り、通常の切削に於て
は、刃物は切削抵抗を受けるので、いずれかの方
向へおよぐ傾向があり、而も該切削抵抗は材質の
変化に伴つて刻々と向きが変わるので、前記およ
ぎも一定化しない傾向があるが、本発明に係る糸
入刃物とてその例外ではない。この場合に、罫引
刃のみに関しては、仮におよいだとしても格別問
題はなく、また対象とする単板の厚みが比較的厚
い場合には、案内刃が若干およいだとしても、切
込の形成が若干不揃いとなるのみで、切込を構成
する単板の肉厚が糸の挟持に支障ない範囲で許容
されるが、対象とする単板の厚みが比較的薄い場
合には、切込を構成する単板の肉厚が十分ではな
いので、案内刃のおよぎに伴う切込の不揃は致命
的であり、切込による糸の挟持が不完全となつ
て、所望の補強強度が得られなくなる虞があり、
特に節或は強い逆目の部分等に於ては、切削抵抗
が著しく変化するので、案内刃が単板の表又は裏
に突出するほどおよいで、糸入処理自体が施せな
くなる虞もある。
ところが、前記の如く構成した糸入刃物によれ
ば、案内刃と対向状に備えた規制体の規制面が、
原木又は単板の外面に当接する基準面となるの
で、各刃のおよぎ、特に案内刃のおよぎが良好に
規制され、整然とした糸入処理を施すことが可能
となり、例えば原板用単板の如き薄単板でさえも
安定的に補強し得る。
詳述すると、第26図に例示した実施例は、ノ
ーズバー状の規制面を有する規制体21を、案内
刃2と対向状に備えたものであつて、前記規制体
21と案内刃2との位置関係が、ベニヤレースに
於けるプレツシヤーバーと原木切削用ナイフとの
位置関係に相当することは図からも明らかであ
り、斯様にすれば、案内刃による切込の位置を安
定化させる基本的作用の外に、プレツシヤーバー
の原理によつて、切込自体を滑らかに形成し得る
副次的作用も成すので効果的である。
それに対して、第27図に例示した実施例の如
く、側面的には第26図の例の如き位置関係を有
するも、正面的には案内刃2と対向する位置以外
の部分に規制体21を備えた場合、或は第30図
に例示した実施例の如く、第26図の例よりも幾
分上手側に規制体21を備えた場合には、プレツ
シヤーバーの原理による切込の平滑化は望めない
が、仮に第27図の例に於て、規制体21をいず
れか片側に削減した場合であつても、案内刃によ
る切込の位置を安定化させる基本的作用には何等
支障なく、また案内刃と規制体との間に、木片等
の屑が詰まり難くなる副次的効果も期待できる。
また第29図に例示した実施例は、その断面形
状を適宜設定し、規制面が弾性変位可能な状態に
て規制体21を備えたものであつて、前記第26
図の例の特性と第27図及び第30図の例の特性
とを合わせ持ち、木片等の屑の詰まりを回避しつ
つ、平滑な切込を安定的に形成し得て一段と効果
的であり、また図の如きダブルサーフエイスバー
状の規制面は、切込形成時に於ける木材繊維の不
規則な流れを規制して、木片の欠落を制限するの
で、第26図のノーズバー状の規制面よりも有益
である。
一方、第28図に例示した実施例は、規制体2
1を板状と成し、厚みの異る他の板状の規制体
(図示省略)と随時交換することによつて、規制
面が段階的に変位し得るようにしたものであり、
また第31図に例示した実施例は、糸入刃物を保
持する保持部材6(該保持部材6は、断面形状及
び支持位置を適宜設定して、幾分弾性的に糸入刃
物を保持し、原木側に押圧するよう設定配置され
ている)を介して、規制体21を枢支し、ボルト
により随時微動することによつて、規制面が連続
的に変位し得るようにしたものであつて、いずれ
も処理すべき単板の厚みに応じて、規制面と案内
刃の刃先との間隔を調整するのに適し、無論、前
記第31図の例に於ける、ボルトによる微動は、
常套手段によつて遠隔操作に置換し得る。
尚、先記第13図の例に於て、撓み防止装置の
2本の押圧ロールに着目すると、該押圧ロールの
糸入刃物に対する関係は、実質的に規制体の糸入
刃物に対する関係に相当するので、該押圧ロール
も規制体の一種であり、また図示は省略したが1
本ロール式のロールも、同様に規制体の一種であ
ることからも明らかな如く、規制体の形態は、第
26図乃至第31図に例示する形態に限るもので
はなく、要は原木又は単板の外面に当接する規制
面を有して案内刃と対向状に備えられていれば差
支えなく、また罫引刃との係合関係についても、
前記各実施例からも明らかな如く、種々の形態で
係合関係を保つて差支えないが、いずれにして
も、その規制面が原木又は単板の外面に当接する
ことによつて、所定の作用を成すものであるか
ら、例えば第13図或は第31図の例の如く、積
極的に両者の接触を図るようにするか、若しくは
少なくとも原木又は単板の外面から離隔する方向
には容易に変位しないように、罫引刃に係合させ
て備えるのが好ましい。
尚、罫引刃と案内刃との種々の基本的な形態或
は補強材の形態等については、第1番目の発明に
係る糸入刃物の説明で述べたのと同一であるか
ら、それに準ずることを明記して、重複説明を省
略する。
以上明らかな如く、第2番目の発明に係る糸入
刃物によれば、第1番目の発明に係る糸入刃物の
説明で述べた基本的構成に基づく作用・効果に加
えて、述上の如き有効な作用・効果が奏されるの
で、一層効果的である。
また各実施例を説明するに際しては、最終的に
単板を如何に補強するかに主眼を置いて説明を展
開したが、本発明に係る糸入刃物による糸入処理
は、成形又は未成形の単板同志の接合技術として
も有効であることは勿論であり、或は単板に類似
する物性を有する種々の材料の補強・接合に適用
しても有効である。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明を説明する為のものであつて、第
1図乃至第4図は本発明の第1番目の発明に係る
糸入刃物の斜視説明図、第5図は糸入刃物の適用
例の側面説明図、第6図乃至第8図及び第22図
乃至第24図は処理後の単板の部分斜視説明図、
第9図・第11図及び第13図は糸入刃物の他の
適用例の側面説明図、第10図は第9図の一部破
断正面説明図、第12図は第11図の一部破断斜
視説明図、第14図乃至第21図及び第32図は
糸入刃物の他の実施例の斜視説明図、第25図は
埋入後の糸の部分斜視説明図、第26図及び第3
1図は本発明の第2番目の発明に係る糸入刃物と
その適用例の側面説明図、第27図は糸入刃物の
他の実施例の部分正面説明図、第28図乃至第3
0図は糸入刃物の他の実施例の部分斜視説明図、
第33図は第32図の図示矢印C方向に於ける底
面説明図、第34図及び第35図は処理後の単板
の部分断面説明図である。 1……罫引刃、2……案内刃、3……原木切削
用ナイフ、4……糸、5,20……補強材の案内
孔、6……糸入刃物の保持部材、7……切込、8
……単板、9……刃物台、10……割れ、11,
11a……送りロール、11b……駆動円盤、1
3……原木、14,14′……押圧ロール、15
……押圧ロールの保持部材、18,23……補強
材の案内管、19……補強材の案内孔の入口、2
1……規制体、22……接着剤、24……糸案内
部、25……案内面、A……単板或は原木の進行
方向、B……罫引方向。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 罫引刃の刃身に、補強材の誘導経路を具備す
    る実質的に翼状の案内刃を付設したことを特徴と
    する糸入刃物。 2 実質的に片翼状の案内刃を付設して成る特許
    請求の範囲第1項に記載する糸入刃物。 3 実質的に両翼状の案内刃を付設して成る特許
    請求の範囲第1項に記載する糸入刃物。 4 案内刃の刃身の部分に穿設された案内孔によ
    つて補強材の誘導経路を形成して成る特許請求の
    範囲第1項又は第2項又は第3項に記載する糸入
    刃物。 5 案内孔の出口が、案内刃の刃身の端面又はみ
    ね面の端面寄りに開口して成る特許請求の範囲第
    4項に記載する糸入刃物。 6 案内刃の刃身のみね面の端面寄りに出口が開
    口するよう、前記みね面付近に付設された案内管
    によつて補強材の誘導経路を形成して成る特許請
    求の範囲第1項又は第2項又は第3項に記載する
    糸入刃物。 7 糸のみを補強材として用いて成る特許請求の
    範囲第1項から第6項のいずれか一つの項に記載
    する糸入刃物。 8 糸と共に、接着剤を補強材として併用して成
    る特許請求の範囲第1項から第6項のいずれか一
    つの項に記載する糸入刃物。 9 予め糸に塗布・含浸した接着剤を、補強材と
    して併用して成る特許請求の範囲第8項に記載す
    る糸入刃物。 10 糸と同じ又は異る誘導経路を介して導出可
    能な接着剤を、補強材として併用して成る特許請
    求の範囲第8項に記載する糸入刃物。 11 罫引刃に案内刃を一体的に付設して成る特
    許請求の範囲第1項から第10項のいずれか一つ
    の項に記載する糸入刃物。 12 罫引刃の軌跡に隠蔽される位置に於て分断
    され、而も前記軌跡に隠蔽される位置に保持可能
    な刃身が延材する案内刃を、罫引刃に密着状又は
    分離状に別体的に付設して成る特許請求の範囲第
    1項から第10項のいずれか一つの項に記載する
    糸入刃物。 13 罫引方向に向つて、案内刃の刃先を、罫引
    刃の刃先の前位・後位又は同位に位置せしめて、
    該案内刃を付設して成る特許請求の範囲第1項か
    ら第12項のいずれか一つの項に記載する糸入刃
    物。 14 刃身のみね面付近に、罫引刃から隔離する
    方向に糸を案内する糸案内部を有して翼状を呈す
    る案内刃を、罫引刃に付設して成る特許請求の範
    囲第1項から第13項のいずれか一つの項に記載
    する糸入刃物。 15 切削方向と反対方向に延びる凹面状の案内
    面を揃えた糸案内部を有して翼状を呈する案内刃
    で成る特許請求の範囲第14項に記載する糸入刃
    物。 16 罫引刃の刃身に、補強材の誘導経路を具備
    する実質的に翼状の案内刃を付設し、更に該案内
    刃の刃先から適宜距離隔てたすくい面側で、原木
    又は単板の外面に当接する規制面を有する規制体
    を、前記案内刃と対向状に備えたことを特徴とす
    る糸入刃物。 17 実質的に片翼状の案内刃を付設して成る特
    許請求の範囲第16項に記載する糸入刃物。 18 実質的に両翼状の案内刃を付設して成る特
    許請求の範囲第16項に記載する糸入刃物。 19 案内刃の刃身の部分に穿設された案内孔に
    よつて補強材の誘導経路を形成して成る特許請求
    の範囲第16項又は第17項又は第18項に記載
    する糸入刃物。 20 案内孔の出口が、案内刃の刃身の端面又は
    みね面の端面寄りに開口して成る特許請求の範囲
    第19項に記載する糸入刃物。 21 案内刃の刃身のみね面の端面寄りに出口が
    開口するよう、前記みね面付近に付設された案内
    管によつて補強材の誘導経路を形成して成る特許
    請求の範囲第16項又は第17項又は第18項に
    記載する糸入刃物。 22 糸のみを補強材として用いて成る特許請求
    の範囲第16項から第21項のいずれか一つの項
    に記載する糸入刃物。 23 糸と共に、接着剤を補強材として併用して
    成る特許請求の範囲第16項から第21項のいず
    れか一つの項に記載する糸入刃物。 24 予め糸に塗布・含浸した接着剤を、補強材
    として併用して成る特許請求の範囲第23項に記
    載する糸入刃物。 25 糸と同じ又は異る誘導経路を介して導出可
    能な接着剤を、補強材として併用して成る特許請
    求の範囲第23項に記載する糸入刃物。 26 罫引刃に案内刃を一体的に付設して成る特
    許請求の範囲第16項から第25項のいずれか一
    つの項に記載する糸入刃物。 27 罫引刃の軌跡に隠蔽される位置に於て分断
    され、而も前記軌跡に隠蔽される位置に保持可能
    な刃身が延在する案内刃を、罫引刃に密着状又は
    分離状に別体的に付設して成る特許請求の範囲第
    16項から第25項のいずれか一つの項に記載す
    る糸入刃物。 28 罫引方向に向つて、案内刃の刃先を、罫引
    刃の刃先の前位・後位又は同位に位置せしめて、
    該案内刃を付設して成る特許請求の範囲第16項
    から第27項のいずれか一つの項に記載する糸入
    刃物。 29 刃身のみね面付近に、罫引刃から隔離する
    方向に糸を案内する糸案内部を有して翼状を呈す
    る案内刃を、罫引刃に付設して成る特許請求の範
    囲第16項から第28項のいずれか一つの項に記
    載する糸入刃物。 30 切削方向と反対方向に延びる凹面状の案内
    面を備えた糸案内部を有して翼状を呈する案内刃
    で成る特許請求の範囲第29項に記載する糸入刃
    物。 31 ノーズバー状又はダブルサーフエースバー
    状の規制面を有する規制体を備えて成る特許請求
    の範囲第16項から第30項のいずれか一つの項
    に記載する糸入刃物。 32 弾性変位可能な規制面を有する規制体を備
    えて成る特許請求の範囲第16項から第31項の
    いずれか一つの項に記載する糸入刃物。 33 段階的又は連続的に移動変位可能な規制面
    を有する規制体を備えて成る特許請求の範囲第1
    6項から第31項のいずれか一つの項に記載する
    糸入刃物。
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DE2942354A DE2942354C2 (de) 1978-10-26 1979-10-19 Vorrichtung zur Verstärkung von Furnieren
FR7926526A FR2439652A1 (fr) 1978-10-26 1979-10-25 Element servant a renforcer les feuilles de placage et dispositif renforcateur utilisant ledit element
CH960879A CH644299A5 (de) 1978-10-26 1979-10-25 Furnier-verstaerkungsvorrichtung, und verwendung derselben an einer furnierschaelmaschine.
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IT26796/79A IT1124651B (it) 1978-10-26 1979-10-25 Apparecchiatura per rinforzare impiallacciature e dispositivo rinforzatore di impiallacciatura utilizzante la medesima
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