JPS636297Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、湧き水の流入口を有するＵ形溝に関
するものである。

〔従来技術〕

地中から水がわき出る土地に敷設するＵ形溝
は、その湧き水がＵ形溝の溝内に流入できるよう
に、Ｕ形溝の側壁に透孔が開口されている。

そして、この透孔には、土砂流入防止用の網板
が、その網板の周縁部を透孔の孔縁部に埋設させ
て、Ｕ形溝と一体化して設けられている。

従つて、この網板が破れたり、あるいは目づま
りを生じても、網板の補修および保全が困難であ
つた。

また、Ｕ形溝が満水になると、Ｕ形溝内の水が
前記透孔を通じて溝外部に逆流するといつた不都
合を有していた。

〔考案の目的〕

本考案は、上記従来の不都合を解消すべくなさ
れたものであつて、網板を着脱自在となして、網
板の補修および保全ができるようにし、また、Ｕ
形溝内の水が溝外部に逆流しないようにした湧き
水の流入口を有するＵ形溝を提供することを目的
とする。

〔考案の構成〕

このような目的を達成するため、本考案は、Ｕ
形溝の側壁に切欠き形成されていて、側壁の上端
側が開放された切欠部と、この切欠部の対向壁面
に、夫夫凹設された差込溝と、この差込み溝に差
込みおよび抜き取り自在となした網板と、この板
の上縁部に蝶着されていて、Ｕ形溝の溝内側への
み回動して切欠部を開閉する逆流阻止板とを具備
させたものである。

〔実施例〕

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。

第１図および第２図において、１は、Ｕ形溝を
示しており、このＵ形溝１の側壁２には、側壁２
の上端側が開放された長方形の切欠部３が形成さ
れている。

この切欠部３は、その対向壁面に、夫夫、差込
み溝４が凹設されている。

網板５は、この差込み溝４に対して差し込み、
および抜き取り自在に形成されたものである。

逆流阻止板６は、この網板５の上縁部に蝶着さ
れて、Ｕ形溝１の溝７の内側へのみ回動して、前
記切欠部３を開閉するものである。

湧き水は、網板５を通過したる後に、その流入
力によつて逆流阻止板６を溝７の内側に回動させ
て、溝７に流入する。

また、溝７が満水になれば、逆流阻止板６がそ
の水圧を受けて切欠部３を閉鎖するので、溝７内
から外部に逆流することがなくなる。

〔考案の効果〕

本考案によれば、網板がＵ形溝に対して着脱自
在とされたので、網板の補修および保全が容易に
できるようになり、また、Ｕ形溝内の水が溝外部
に逆流することもなくなるという効果が奏せられ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案に係る湧き水の流入口を有す
るＵ形溝の実施例を示す分解図、第２図は、同実
施例における取付け状態を示す断面図である。 １……Ｕ形溝、２……側壁、３……切欠部、４
……差込み溝、５……網板、７……溝、８……逆
流阻止板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. Ｕ形溝の側壁に切欠き形成されていて、側壁の
   上端側が開放された切欠部と、この切欠部の対向
   壁面に、夫夫凹設された差込み溝と、この差込み
   溝に差し込みおよび抜き取り自在となした網板
   と、この網板の上縁部に蝶着されていて、Ｕ形溝
   の溝内側へのみ回動して切欠部を開閉する逆流阻
   止板とを備えた湧き水の流入口を有するＵ形溝。