JPS6361162B2 - - Google Patents

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JPS6361162B2
JPS6361162B2 JP5406181A JP5406181A JPS6361162B2 JP S6361162 B2 JPS6361162 B2 JP S6361162B2 JP 5406181 A JP5406181 A JP 5406181A JP 5406181 A JP5406181 A JP 5406181A JP S6361162 B2 JPS6361162 B2 JP S6361162B2
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JP
Japan
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plywood
wood
adhesive
fluoride
mixed
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JP5406181A
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JPS57167205A (en
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  • Chemical And Physical Treatments For Wood And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、防腐性を有する合板の製造方法に関
する。より詳しくは、接着剤中にチタンフツ化物
またはジルコニウムフツ化物の1種、またはそれ
とN−ニトロソ−N−シクロヘキシルヒドロキシ
ルアミンのアルミニウム塩、トリアルキル錫化合
物の1種以上とを混入し常法により合板を作製す
ることによる防腐性を有する合板の製造方法に関
する。 近年、日本における木材の需要が急激に伸びる
にしたがい、国内の木材資源では需要に追い付け
ず、資源の減少とともに枯渇が危惧されるに至り
従来あまり活用されなかつた外国産樹木、たとえ
ば、南洋材やアフリカ材が輸入利用されているほ
どである。 ところで、昨今、住宅不足の解消のため、低コ
ストをめざす合理化された建築法、たとえばプレ
ハブ工法のような工場生産率を高めた工法や、作
業能率の高いツーバイフオー工法が導入、多用さ
れており、これら新しい工法の出現とともに合板
の需要が増大している。これらの合板には、前記
の従来あまり活用されなかつた南洋材が主として
利用されているため、従来から使用されている木
材と比較して南洋材自身が有する腐朽し易い、黴
が生え易い、木喰虫がつき易いなどの欠点を有す
るものが多い。この欠点は、一般に合板について
も、また特に構造用合板については、非常に困つ
た問題で解決を急がねばならないものである。現
実に、最近は合板の腐朽や、ヒラタキクイムシに
よる喰害などの被害が起つている。それゆえ、住
宅の耐久性を向上させるためには、合板の防腐、、
防虫処理は必須なものである。 合板に防腐、防虫性を付与するためには、これ
らの薬剤処理を行わねばならないが、その方法と
しては、(1)単板に薬剤を含浸させた後、接着し合
板を作製する方法、(2)出来上がつた合板に薬剤を
浸透させる方法、または(3)接着剤中に薬剤を混入
しておき合板を作製する方法などがあげられる。
しかし、方法(1)は、現有の合板製造設備とは別
に、処理および乾燥設備、作業者および時間を要
し、製造コストが高くなる。方法(2)は、薬剤を加
圧注入しなければならず、そのための加圧注入、
乾燥設備と作業者および時間を要しコストアツプ
になるとともに合板の変形、強度低下など悪影響
が残るので望ましくない。方法(3)は、合板製造工
程を変えることなく、そのまま実施でき、製造コ
ストは薬剤費のみとなり最も望ましい方法である
が、方法(1)や(2)に比べ薬剤が木部に充分浸透しに
くいこと、それゆえ、防腐、防虫効果が充分に発
揮できないこと、また、接着強度に悪影響を及ぼ
すなどの欠点がある。 本発明者らは、方法(3)、すなわち、接着剤中に
防腐薬剤を混入する方法について、接着強度を殆
んど低下させることなく、薬剤が木部に充分浸透
し、防腐効力を発揮する薬剤組成物について種々
研究を重ねた結果、有効成分として、チタンフツ
化物またはジルコニウムフツ化物の1種、または
それとN−ニトロソ−N−シクロヘキシルヒドロ
キシルアミンのアルミニウム塩(以下、NCH・
Alと称する。)、トリアルキル錫化合物の1種以
上を接着剤に添加し、常法により合板作製した場
合、優れた防腐性能を有する合板が得られるとい
う新知見に到達し、本発明を完成した。 本発明で使用されるチタンフツ化物、ジルコニ
ウムフツ化物としては、チタンフツ化カリウム
(K2〔TiF6〕)、ジルコニウムフツ化カリウム(K2
〔ZrF6〕)などのカリウム塩があげられる。これ
らのフツ化物の1種と併用することにより、さら
に広範囲に優れた殺菌作用を有し、驚くべき効力
の増強を発揮するトリアルキル錫化合物として
は、ピストリブチル錫オキシド、トリブチル錫ラ
ウレート、トリブチル錫パルミテート、トリプチ
ル錫ステアレート、トリブチル錫オレエート、ト
リブチル錫フタレート、トリブチル錫スルフアメ
ート、ビストリメチル錫オキシド、ビストリエチ
ル錫オキシド、ビストリプロピル錫オキシドなど
があげられるが、これらに限定されるものではな
い。 これら従来木材防腐剤として用いられてきた有
機錫化合物にチタンフツ化物またはジルコニウム
フツ化物の1種を併用して接着剤に添加し、常法
により合板を作製した場合、薬剤の木部への浸透
性に優れ、接着強度を低下せずに、はるかに優れ
た防腐効果を発揮させることができる。 本発明に使用する薬剤の混合割合は任意の割合
で可能であり変動することができる。 本発明の薬剤を接着剤に添加する方法として、
予め溶媒に溶解しておいて添加してもよく、また
接着剤に原体のまま直接添加混合してもよい。接
着剤としては、フエノール・ホルマリン樹脂、メ
ラミン・ホルマリン樹脂、尿素・ホルマリン樹
脂、尿素・メラミン・ホルマリン樹脂、レゾルシ
ン・ホルマリン樹脂などのホルムアルデヒドと縮
合する型の接着剤が使用され、これら接着剤100
部に対し本発明組成物を1〜100部、望ましくは
2〜50部添加混合して、常法に従つて、接着剤塗
布−貼合せ−冷圧−放置−熱圧で合板を作製すれ
ば、接着強度を低下させることなしに、薬剤が木
部に充分浸透し、優れた防腐性能を有した合板が
出来上がる。 さらに、他の防腐剤、殺菌剤、防虫剤、浸透剤
などの混入も差支えなく、防腐のみならず防黴、
防虫効果を増強するものである。 次に実施例により本発明の効果を説明する。な
お、例中割合を示す数字はすべて重量部である。 実施例 1 第1表記載の薬剤をフエノール・ホルマリン樹
脂100部および小麦粉5部に添加混合し、平方尺
当り35gの割合でラワン単板に塗布(両面)し、
厚さ1.5−3−3−3−1.5m/m構成、5プライ
の合板を冷圧10Kg/cm2で10分間、熱圧温度140℃、
圧力10Kg/cm2、熱圧時間3分で製造した。 この合板の中間の第2、3、4層での接着強
度、木破率を測定した。 さらに、この合板を3×3cmの大きさに切断し
試験片とし防腐試験を行つた。すなわち、JIS−
A−9302に規定された「木材防腐剤の防腐効力試
験法」に準拠して行つた。供試菌は、オオウズラ
タケおよびカワラタケの2種類の木材腐朽菌を海
砂培養基に培養して用いた。前記試験片を供試菌
上にのせ温度26±2℃、相対湿度70%以上の所に
60日間放置して腐朽させた。腐朽後、試験体をと
り出し表面の菌糸その他の付着物をとり除いて乾
燥しその重量を測り重量減少率を求め無処理試験
体との比較により効力値を求めた。 以上の結果を第1表に示す。
【表】 実施例 2 第2表記載の薬剤を尿素・ムラミン・ホルマリ
ン樹脂100部、小麦粉12部、水10部および塩化ア
ンモニウム0.6部に添加混合し、平方尺当り35g
の割合でラワン単板に塗布(両面)し、厚さ1.5
−3−3−3−1.5m/m構成、5プライの合板
を冷圧10Kg/cm2で10分、熱圧温度120℃、圧力10
Kg/cm2、熱圧時間10分で製造した。 この合板を用いて実施例1と同様に中間の3層
にて接着強度と木破率を測定し、さらに防腐効力
試験も行つた。 これらの結果を第2表に示す。
【表】
【表】 以上、実施例に示した通り、接着剤中に本発明
の薬剤組成物であるチタンフツ化物またはジルコ
ニウムフツ化物の1種、、又はそれとN−ニトロ
ソ−N−シクロヘキシルヒドロキシルアミンのア
ルミニウム塩、もしくは前記有機錫化合物の1種
以上を添加し、常法により合板を作製することに
より、接着強度を低下させることなしに、薬剤が
充分木部に浸透し、優れた防腐性能を有した合板
ができることが明らかになつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 チタンフツ化物またはジルコニウムフツ化物
    の1種、またはそれとN−ニトロソ−N−シクロ
    ヘキシルヒドロキシルアミンのアルミニウム塩、
    トリアルキル錫化合物の1種以上とを混入したホ
    ルムアルデヒドと縮合する型の接着剤で単板を接
    着することを特徴とする防腐処理合板の製造方
    法。
JP5406181A 1981-04-09 1981-04-09 Manufacture of antiseptic plywood Granted JPS57167205A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5406181A JPS57167205A (en) 1981-04-09 1981-04-09 Manufacture of antiseptic plywood

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JP5406181A JPS57167205A (en) 1981-04-09 1981-04-09 Manufacture of antiseptic plywood

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Publication Number Publication Date
JPS57167205A JPS57167205A (en) 1982-10-15
JPS6361162B2 true JPS6361162B2 (ja) 1988-11-28

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ID=12960092

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5406181A Granted JPS57167205A (en) 1981-04-09 1981-04-09 Manufacture of antiseptic plywood

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CN107351210A (zh) * 2017-06-03 2017-11-17 阜南县宏达工艺品厂 一种延长柳编工艺品使用年限的方法
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CN108789716A (zh) * 2018-07-03 2018-11-13 阜南县大自然工艺品有限公司 一种用于提升木材强度特性的改性液的制备方法

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