JPS6361078A - 可逆性示温材 - Google Patents

可逆性示温材

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JPS6361078A
JPS6361078A JP20567286A JP20567286A JPS6361078A JP S6361078 A JPS6361078 A JP S6361078A JP 20567286 A JP20567286 A JP 20567286A JP 20567286 A JP20567286 A JP 20567286A JP S6361078 A JPS6361078 A JP S6361078A
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JP
Japan
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compound
lead
temperature
chromium
selenium
Prior art date
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Pending
Application number
JP20567286A
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English (en)
Inventor
Kozaburo Yano
光三郎 矢野
Toshihiko Takano
俊彦 高野
Shigeo Harada
原田 茂夫
Yukiko Kobayashi
小林 有紀子
Yoshihisa Inoue
井上 喜央
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Publication of JPS6361078A publication Critical patent/JPS6361078A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、温度変化により色相が異なる温度管理材の一
種である可逆性示温材に関する。
(従来の技術) 古くから示温性顔料の研究は行われ、すでに種々の用途
に実用化されているものもある。これら示温性顔料は有
機化合物が主体であることから、市販されている可逆性
示温材の耐熱限界温度は高いものでも250℃程度であ
った。
一方、家庭内には暖房機器、調理機器、アイロン、風呂
釜等比較的高温になり、安全性のため示温性顔料の付加
が望まれる機器が数多くあるが、従来、このような機器
への可逆性示温材料の適用例は皆無に等しかった。これ
は、上記可逆性示温材料の耐熱限界温度の低さに因ると
ころが大きい。
(発明が解決しようとする問題点) そこで、無機化合物を用い耐熱限界温度を高めようとす
る可逆性示温材の提案がなされてきた。
それらは銀化合物や硫化物、ヨウ化物の複合材料が主で
あるが、いずれも耐熱限界温度の飛躍的な向上が認めら
れず、また安全性、寿命、コスト、毒性などの点にまだ
問題が残されていた。
(問題点を解決するための手段) 本発明の可逆性示温材は、鉛化合物とクロム化合物とセ
レン化合物を焼成することにより得られる、鉛−クロム
−セレン酸化物系多結晶体(pbzCrt−XSeXO
5)より成り、これら化合物の出発原料の混合比が前記
化学式Pb2Cr1−xseHO5において、X=0.
1−0.9の範囲となるように調整されたものである。
(発明の概要) 本発明の概要は次の通りである。
可逆性示温材料としては、鉛−クロム−セレン酸化物系
多結晶体(P bzcrl−XSeXO5)を使用する
。その組成はPb2Crl−xsexosにおいて、X
値を0.1〜0.9の範囲としたものである。この組成
比はX線回折装置による反射データと示温特性(温度に
よる色変化)から選定したものである。
X′iIA回折の反射データによれば、前記多結晶体は
いずれもクロム酸鉛(Pb2Crl−XSeXO5)と
類4Qした相からなっている。多結晶体中のセレン元素
の含有量の増加に伴ない三強線のピークは低角側へとシ
フトし、また格子面間隔も次第に大きくなっていること
が窺える。これより、この相はセレンと鉛、あるいはセ
レンとクロム、もしくはセレンと鉛、クロムの双方と反
応し固溶した酸化物の相である可能性が高い。
また、X=1.0とした時、すなわちPbtSeOSと
した時のX線の反射は、X=0とした時、すなわちPb
zCrOsとした時のX線の反射と類似の反射が得られ
た。このことから、鉛−クロム−セレン酸化物系多結晶
体は全率固溶体を形成し、この固溶体を形成することに
よって示温特性が改善されたと考えられる。但し、X=
1.0の時(PbzSeOS)の示温特性は完全に消失
している。
そこで、本発明者らは、セレン元素の含有量と示温特性
の関連を詳細に調べた結果、PbzCr、−xSexe
sにおいて、X値は0.1〜0.9の範囲が妥当であり
、またX値によって室温での色調を任意に選択できるこ
とを見出した。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。
可逆性示温材料としての多結晶体は鉛化合物とクロム化
合物とセレン化合物を上述の組成比となるように混合し
、空気中で400℃〜600℃の温度で焼成する。この
際用いる化合物は、酸化物か、または前述の温度範囲に
おいてほぼ完全に分解して酸化物となるものであればよ
い・−例を挙げると・鉛では、硝酸化物、炭酸化物、水
酸化物、シュウ酸化物もしくはこれらの化合物の水和物
といったものである。
この化合物の合成には焼結法を用いる。この場合、焼成
温度があまり低いと焼成時間が長くなり、また温度が高
すぎると溶触してしまい、粉砕の工程での困難を生じる
。本発明者らが行った実験によると、温度範囲は400
℃〜600 ”Cが妥当であった。
以下、さらに具体的に説明する。
本実施例では、いずれも試薬級のpbo、Cr2O2、
およびS e Ozを出発原料とし、Pb2Crl−x
Sexesを合成する。表1にそれぞれの出発原料の重
量と原子比、並びに変色の色調を示す。
(以下余白) 〔表 1〕 それぞれ秤量した試料をよく混合した後、るつぼに入れ
500℃で約10時間保持した。この後、試料が十分に
冷えてから乳鉢で粉砕し、再びるつぼに入れ600℃で
約20時間加熱保持した。これを徐冷した後、再び乳鉢
で微粉砕した。
以上の製法の工程図を第1図に示す。
以上の操作により得られた試料をX線ディフラクトメー
タ法により解析を行った結果、いずれの試料もPb2C
rO5と類似した反射が得られ固溶体の形成が確認でき
た。また、出発原料の反射と思われるピークは確認でき
なかった。
表1の右欄に各試料の室温での色と80℃での色を示し
た。これより本材料は、Seの含有量によって変色の色
調に選択性を有していることが分かる。すなわち、セレ
ン元素の含有量が多くなればなるほど室温での色調は、
黄赤色から黄色へと移る。従ってセレン元素の含有量に
よって、黄赤色から黄色の範囲で任意に室温での色調を
選択することができる。
さらに、詳しく示温特性を調べるために、室温(RT=
25℃)l 7θ℃、140℃l 280℃。
350℃の各温度での可視域拡散反射光分光分析を行っ
た。測定に供した試料はPbzCro、aSeo、to
、(試料番号3) 、PbzCro、1Seo、n0s
(試料番号5)、PbzCro、*Seo、10s(試
料番号7)、pbzCro、zSeo、5Os(試料番
号9)の4種である。これらの測定結果を第2図〜第5
図に示す。また、色の比較を行うため、各々のスペクト
ル値から光源C1視野角2度のYxv表色系のX、Y座
標値を計算し、プロットして第6図に示した。
第2図〜第5図より、いずれの試料も室温から350℃
の範囲で、反射スペクトルが長波長側ヘシフトしている
ことが分かる。また、第6図よりセレン元素の含有量に
よって室温での色調、変色幅、および彩度が異なってい
ることが分かる。
これらの結果と表1より、本材料は室温での色調、変色
幅、彩度の点でこれらを任意に選択し、用途に応じた特
性を供することができ得るよう改善されていることが分
かる。
また、耐熱性を調べるため、試料番号3の試料を用い、
示差熱天秤を用いて熱重量変化を測定した。温度は73
0℃まで上げた。この結果、660℃付近より徐々に重
量減少が見られたが、それ以下の温度では熱重量変化は
全く見られなかった。
以上より、本材料は少なくとも600℃までは融解、も
しくは分解することもなく安定であることが確認された
さらに、耐候性の指標として耐紫外線性の試験を行った
。耐紫外線性の試験のため試料番号3の粉体試料に、強
度71/−1波長365nmの紫外光を空気中で180
時間連続照射した。この照射試料についてX線解析を行
った結果、分解生成物は見られなかった。また、拡散反
射光分光分析を行ったが退色は見られなかった。
以上より、本材料は紫外光下においても極めて安定性の
高い材料であることがWi認された。
なお、上記実施例においては、鉛、クロム、セレンとも
出発原料として酸化物を供したが、いずれの元素につい
ても金属、または水酸化物、炭酸化物、硝酸化物、シュ
ウ酸化物、ハロゲン化物、もしくはこれらの化合物の水
和物を供しても何ら支障はない。
ここで、本発明の可逆性示温材の特徴をまとめると以下
の通りである。
(1)  示温特性に関する事項 ■ Pb、Cr0%よりも優れた示温特性を示す。
また、室温での色調を任意に選択できる。
■ 変化が視認できる温度が70℃〜80 ’cである
■ 熱追従性がよく熱履歴を持たない。
(2)安定性、安全性に関する事項 ■ 耐熱温度は約600℃である。これは現在実用化さ
れている可逆性示温材料よりはるかに高い。
■ 紫外光下において退色しない。
■ 熱サイクルに充分な寿命を有する。
(3)製法に関する事項 ■ 簡単な方法で合成でき、設備コストも少なくて済む
■ 原料が比較的安価であり低コストで製造できる。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明によれば、安定性および安
全性に優れ、かつ極めて高い耐熱性を有し、さらに低コ
ストで視認性にも優れた可逆性示温材を実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る可逆性示温材の製造工程を説明す
る図、第2図は試料番号3の試料粉体の拡散反射光スペ
クトル、第3図は試料番号5の試料粉体の拡散反射光ス
ペクトル、第4図は試料番号7の試料粉体の拡散反射光
スペクトル、第5図は試料番号9の試料粉体の拡散反射
光スペクトル、第6図はYXy表色系での試料番号3,
5,7.9の各試料粉体の各温度(室温、70℃、14
0℃。 210℃、280℃、350℃)における色度を示す図
である。 第7図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1)鉛化合物とクロム化合物とセレン化合物を焼成する
    ことにより得られる、鉛−クロム−セレン酸化物系多結
    晶体(Pb_2Cr_1_−_XSe_XO_5)より
    成り、これら化合物の出発原料の混合比が前記化学式P
    b_2Cr_1_−_XSe_XO_5において、X=
    0.1〜0.9の範囲となるように調整されたものであ
    ることを特徴とする可逆性示温材。
JP20567286A 1986-09-01 1986-09-01 可逆性示温材 Pending JPS6361078A (ja)

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JP20567286A JPS6361078A (ja) 1986-09-01 1986-09-01 可逆性示温材

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JP20567286A Pending JPS6361078A (ja) 1986-09-01 1986-09-01 可逆性示温材

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06254573A (ja) * 1993-02-26 1994-09-13 Takashi Hirai 鉱物成分を溶出して補給する飲料水製造器
JP2004529246A (ja) * 2001-05-15 2004-09-24 サイエンス アンド テクノロジー センター “フォトン テレコム” リミテッド ライアビリティー カンパニー サーモクロミック材料

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH06254573A (ja) * 1993-02-26 1994-09-13 Takashi Hirai 鉱物成分を溶出して補給する飲料水製造器
JP2004529246A (ja) * 2001-05-15 2004-09-24 サイエンス アンド テクノロジー センター “フォトン テレコム” リミテッド ライアビリティー カンパニー サーモクロミック材料

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