JPS6360704A - 木質系成形体の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、木質繊維て合成樹脂等を含む結合剤を加えた
木質系成形素材を型に供給し、熱圧縮成形して木質系成
形体を製造する方法に関する。

（従来の技術） この種の木質系成形体は、合板よりも軽量で、かつ耐熱
、耐水および耐湿性に富み、さらに板厚の割に高強度を
有することなどから、いわゆるハードボードとして建築
用の内装材１家具を自動車の内装材、テレビ、ステレオ
等のキャビネットなどに広く用いられている。

従来、上記木質系成形体を製造するには、−般に、木材
チップを蒸煮、解繊して得た木ＪＲ繊維に７エノール樹
脂等の結合剤、深絞り対応としての麻繊維、あるすはパ
ラフィン等のはっ水剤を配合し、これを適宜厚さに堆積
させた後、例えばロールプレスによシ軽く熱圧縮成形し
て、いわゆる成形用マット（厚さ、１０〜４０鵡）を形
成し、次いで該マットを適宜裁断して成形型に供給し、
熱圧縮成形して所定形状とする方法が採られていた。

ところで、上記従来の製造方法によれば、マット化が必
須の要件となるため、工程が煩雑化して思うように生産
性を上げ得ないばかりか、途中の裁断が不可欠となって
、その分歩留りが低下し、全体に製造コストが上昇する
という問題があった。

また、単一のマットで深絞り部分を有する大きな板状体
を成形すると、該深絞シ部分へのマット素材（木質系繊
維）の流入が固層となって角部が薄肉化し、これて起因
してスケや亀裂が生じることが多々あった。この対策と
して、麻繊維の使用量を増すことが行われるが、この場
合余分に合成樹脂を添加する必要があ）、原材料費の高
騰を招いて裏品コストの増大が避けられないこととなっ
てｉた。

そこで、本願発明者等は、予め木質系成形素材を所定形
状に集合させて低密度の素材集合体を形成し、これを成
形型に供給して熱圧縮成形することにより木質系成形体
を製造する方法を既に提案しく特願昭６０−２５０４８
３号）、上記成形用マット使用による種々の問題をほぼ
解決している。以下に、その製造方法について説明する
。

第４図と第５図は、その概略の製造工程を示したもので
ある。第１図において、１は木材チップＷ１を貯蔵する
貯蔵タンクで、該貯蔵タンク１から搬送された木材チッ
プＷ１はチップ洗浄機２に至って洗浄作用を受け、続い
て解繊機５に搬送され、そこで蒸煮、解繊作用を受けて
繊維化される。なおこの時、タンク４からはり水剤が解
繊機２に供給される。前記繊維化された木質繊維Ｗ２は
、乾燥機５の熱風管５８に搬送され、ドライヤ５ｂから
の熱風に乗せられてサイクロン５ｃに至り、この間乾燥
される。前記乾燥された木質繊維Ｗ２は、混合、講６の
ホッパ６ａに搬送された後、該混合機６の本体６ｂに至
り、そこで結合剤、はり水剤等と混合され、次工程へと
搬送される。

混合機６から搬送された繊維状の混合物（木質系成形素
材）Ｍは、第５図に示すように、先ず集合装置１０にて
上方から積層作用を受けて所定形状の素材集合体Ｗとさ
れ、続いて保持器２５によシ成形装ｒ！１５０１で搬送
され、該成形装置３０の下車５１内に投入される。下型
３１内に投入された成形用集合体ｗｂは、そこで加熱作
用を受け、就いて下降する該成形製［１１３０の上型３
２により圧縮されて、所定形状の成形体Ｐとされる。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、この方法によれば、木質系繊維を所定形
状に集合させた際、原料チップの含水率や解繊条件等の
パラツギにより素材集合体のかさ比重が変化し、この結
果、該素材集合体の重量にパラツギを生じて、後の熱圧
縮成形において、重すぎる場合には発生ガスの増加およ
び基材通気式の減少による表面ふくれを、軽すぎる場合
には密度低下による強度不足をそれぞれ来たす虞れがあ
った。

本発明は、上記従来の問題点を解決するためになされた
もので、マット化を不要とすることにより歩留りと生産
性との向上を図り、なおかつ成形素材の重量を均一にす
ることによシ熱圧糧成形性の向上を図った木質系成形体
のａ遣方法を提供することを目的とする。

（間４点を解決する；ｔめ０手段） 上記目的を達成するための本発明による木質系成形体の
製造方法は、木質系成形素材を積層用容器に過剰堆積さ
せ、その上部をシェービングにより所定の高さに削除し
た後、重量を計測し、堆積物を上記容器から迫り出させ
てその残存過剰量を２度目のシェービングにより削除し
、得られた成形用集合体を直接成形型に供給して熱圧成
形することを特徴とする。

本発明で用いる木質系成形素材は従来と同様な、木質繊
維Ｋｍ合剤等を含ませたものが使用でき、例えばアカ松
、スギ、ラワン、ブナ等の木材チップをｙ４繊して得た
木質繊維にクマロン樹脂のような熱可塑性樹脂あるいは
フェノール樹脂、尿素樹脂等の熱硬化性樹脂結合剤、更
には耐水性を向上させるためのはり水剤または離型剤を
含ませたものが使用できる。

ここでいうシェービングとは、過多部分を削って所定形
状に整形すること、特には平らに削ることを意床し、ま
た堆積物を容器から迫り出させるというのは、堆積物の
底を押して、ある程度容器から上に出すこと、又は結果
的にそのような状態にすることを意味する。

本発明の製造方法は、いわば木質系成形素材を、重量が
ｙ４整された所定形状に集合させた後。

屋内へ供給するが、所定形状に集合させる方法およびこ
の集合させたものを成形型へ搬送する方法は、特に限定
するものでなく、例えば、金網を張った積層用容器をＣ
＝え、この中に繊維状の素材を吸引して前記金網の上に
積もらせ、その後、別途備えた保持容器に吸引保持して
成形屋上まで搬送し、続いて前記吸引を解除することに
よｐ型内へ溶し込むようＫすれば艮い・また成形素材の
重量を、）１４ｖｔするには、上記積層用容器に堆積さ
せた素材集合体の上面を一旦平滑に仕上げ、その後前記
容器毎秤量して設定重量を得るための削除厚さを算出し
、しかる後に前記素材集合体を積層用容器から迫り出さ
せて、シェービング装置との相対的位置関係を調整し、
該集合体の上面を削除するようにすれば良い。

（作　用〕 上記のように構成し丸木質系成形体の製造方法において
、木質系成形素材を所定形状に集合させて直接成形型に
供給するようにしたので、マット化が不要になって歩留
りの向上並びに工程の簡略化を達成できる。また、木質
繊維のからみ少ない状態から圧縮をスタートさせるため
、圧縮成形性が向上して深絞り部分を含む成形体の製造
が容易となる。さらに、堆積物（集合体）を積層用容器
から迫り出させて、その残存過剰量を２度目のシェービ
ングにより削除するようにしたため、精度良く重量調整
ができ常に一定重量の成形素材を成形型内に供給できる
ので、品質的に安定した成形体を製造できるようになる
。

冥施例１ 本実施例に係る木質成形体の製造工程は、前述の′８４
図及び第５図において説明し念ものと概略同様であり、
真なる点は第２図左端の素材集合体製造工程と次の搬送
工程との間にシェービングエ椙を新たに設けたものであ
る。従ってここではシェービングエ檻を中心に述べるに
とどめる。

第１図（Ｉ）ないしく５）は一実施例の要部工程図であ
り、木質形成形素材Ｍの積層用容器８は、搬送装置７上
に配置されており、該容器８は順次、積層工程（１）、
第一シェービングエ［（１）　、秤量工程（２）、第二
シェービング工程頭へと搬送されるよう罠なっている。

該容器８は外ケース１１と、そこに嵌入された内ケース
１２とからなり、各々通気孔１３ａ、１４ａ　　を有す
る外ケース底板１３と外ケース底板１４との間に、内ケ
ース１２を昇降移動させるためのシリンダ１６が介設す
れている。そして、内ケース１１中には堆積物の底面形
状を規制する金網、パンチングメタル等の通気性付形部
材１７が張設されている。

第１図（１）に示す積層ボックス９の上部には図示しな
いエア供給管と素材散布機が設けられて′ｊ？り、木質
系成形素材Ｍはエアに乗せられて浮遊状態でかつ適当に
バラけて積層用容器８に降下し、付形部材１７上に順次
安定した密度で堆積する。またこの時、積層用容器８の
下部から吸気ダクト１５を介してエアを吸引して、素材
の速やかな堆積を助長する。必要箇所に厚肉に堆積させ
たところで、素材Ｍ及びエアの供給を停止し、積層工程
が完了する。得られた素材集合体Ｗは単に堆積しただけ
であるので極めて低密度である。また初期厚さは所要厚
さより大きく設定されている。

次いで積層ボックス？、吸気ダクト１５を積層用容器８
から切離し、素材集合体Ｗ入り容器８をシェービング装
置の配設場所に搬送する。

第１図（Ｉｆ）に示すように、シェービング装置は主と
して回転切削羽根のついたシェーブオフロール１９、そ
の［ａＪ装Ｈｉ（図示せず）及び吸引風洞１８を備えて
なるもので、積層用容器８を水平移動させる間て、シェ
ーブオフロール１９が素材集合体Ｗの上面を一定Ｊｔ（
一定高さ〕だけ削除して、上部を平らに仕上げる。なお
削除された素材は吸引風洞１８から吸上げられて再利用
される。

次いで積層用容器８は搬送装置７により、第１図画に示
すように、計量器２３及びその昇降用シリンダ２４とか
らなる秤量装置の配設場所に移送され、容器８ごと重量
が測定される。その結果をもとに集合体Ｗ！の過剰量（
削除ｔ）を算出し、それから演算された削除高さの分だ
けシリンダ１６によって内ケース１２が上昇し、第１図
拍に示すように、上部に第二吸引風洞２１を備えた第二
シェーブオフ０−ル２２　よって、２回目の削除が行な
われ、集合体Ｗａは所定重量の成形用集合体ｗｂ　とな
る、この成形用集合体ｗｂは前述の第２図に示すように
、内部に金網、パンチングメタル等が張設され且つ上部
に吸引管を接続してなる保持具２５で吸引密着保持され
たまま図示しない搬送手段によシ成形装置３０まで運ば
れ、吸引を解除して下車３１内に投入され、次いで上屋
５２の降下により加熱圧縮成形される。

しかして、この圧縮成形に供する成形用集合体ｗｂの重
量は一定であるため、表面フクレ等の欠陥のない高強度
の成形体Ｐが得られるようになる。また成形用集合体ｗ
ｂの外周部付近の木質繊維は、型内部へほとんど流動し
ないため、外形の形状出しが完全に行なわれ、後の外形
抜き工程を省略できるようになる。

実施例２ 先の実施例１では外ケース１１は搬送装置７に載置され
、内ケース１２が可動式となっていたが、ここでは第２
図（ａ）に示すように、内ケース１２は複数の脚柱２６
によシネ動に保持されている。該脚柱２６は外ケース底
板１３に穿設された孔を遊貫しておυ、そして内ケース
底板１４に固定されたシリンダ１６ａのロッドは外ケー
ス底板１３に連結されている。第１図（ａ）はまた、第
一シェービング工程を示しており、その後は実施例１と
同様にｔ量が測定され、即ち、シリンダ１６ａを動かな
いようにした′！！まｉｔｔ量器を外ケース底板１３の
下部から押しあてて計測し、集合体Ｗａの削除幅が決定
されると、第ニアニーブロール２２の高さが設定される
とともに、第２図（ｂ）に示すように、シリンダ１６ｍ
　　が作動して外ケース１１が押下げられる。こうする
ことによっても堆積物（集合体Ｗａ　）は容器８から迫
り出すこととなり、シェービングが支障なく行なわれ、
以後常法の工程を経て良好な木質系成形体が得られる〇 実施例３ ここで用いる積層用容器８ｖま実施例２と同様に外ケー
ス可動式であるが、第３図ｆａ）に示すように、内ケー
ス１２と外ケース１１の間にシリンダは介装されておら
ず、外ケース１１は伸縮自在なスプリング２７により可
動に支持されている。そして瀉５図（ｂ）　Ｉｃ示すよ
うに第二シェービング装置に付設され且つシリンダ１６
ｂにより昇降自在な押圧治具２Ｂにより、外ケース１１
は押下げられるようになっている。かかる構成において
も実施例２と同様の工場！ＩＩ作に従えば、同様の作用
効果をもって木質系成形体が得られることは勿論である
。

（発明の効果） 以上、詳細に説明したよって、本発明の木質系成形体の
製造方法によれば、含水率や解繊条件のバラツキにより
比重が変化した成形素材を用いる場合に２いても、精度
よく重量調整して成形型内に供給できるため、ぞ度が均
一で、そのため表面フクレのような欠陥がなくかつ強度
的にもよシ安定した。製品重量バラツキの少ない木質系
成形体を製造できるという効果を奏する。

即ち、木質系成形素材を所定形状に集合させて成形型に
供給して熱圧成形する場合の前記従来の諸問題を解決し
たため、該成形法の普及に貢献でき、マット化が不要と
なって歩留りの向上と工程のｒ−路化を達成できる。そ
れとともに木質域維のからみの少ない状態から圧縮をス
タートできるため圧線成形性が向上して深絞り部分を含
む成形体を、スケや亀裂等の不具合なしに高品質に製造
し得る効果を奏する。そしてこの成形性の向上により、
木質繊維に含まにる結合剤の盆を少なくできるばかりか
、麻繊維の添加が不要となり、製造コストの著しい低減
を達成できる効果を脣する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の木質系成形体の製造方法の一実施例
を示す要部工程図、 第２図（ａ）及び（ｂ）は、他の実施例に係る積層用容
器の変化を示すもので、其れ其れ第−及び第二シェービ
ング時の断面図、 第５図（ａ）及び（ｂ）は、同じく更に他の実施例に係
る断面図、 第４図は木質系成形素材の製造工程図、第５図はその成
形素材を用いる、従来の一例の成形工程図である。 図中、 ７・・・搬送装置　　　８９０．積層用容器１１・・・
外ケース　　１２・・・内ケース１６．１６ａ、　１６
ｂ−・−’／リンダ１９・・・第一シェーブオ７０−ル ２２・・・第二シェープオフ０−ル ２３・・・計を器 Ｍ・・・木質系成形素材　　Ｐｏ、・木質系成形体特奸
出願人　　トヨタ自動車株式会社 ほか２名 牙　２ （Ｇ） 第３ （ａ） （ｂ）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 木質系成形素材を積層用容器に過剰堆積させ、その上部
   をシェービングにより所定の高さに削除した後、重量を
   計測し、堆積物を上記容器から迫り出させてその残存過
   剰量を２度目のシェービングにより削除し、得られた成
   形用集合体を直接成形型に供給して熱圧成形することを
   特徴とする木質系成形体の製造方法。