JPS635941Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車においてギヤシフトレバーとフ
ロア間に設けられるギヤシフトブーツに関するも
のである。

ギヤシフトレバーはフロア下部において変速機
のシフタシヤフトに連結されフロアに設けた開口
部を貫通して上端は車室内に位置し、該ギヤシフ
トレバー上端の操作部をもつて回動操作すること
により変速機のセレクト及びシフトを行なうよう
になつている。

該ギヤシフトレバーを挿通したフロアの開口部
上縁とギヤシフトレバー間にはギヤシフトブーツ
が取付けられ、該ギヤシフトブーツにてフロアの
開口部を閉塞するよう構成されるのが普通であ
る。

本考案は上記ギヤシフトブーツの構造を改良す
ることによりフロア上面に敷設されるマツトの端
末処理を的確に行ない、車室内美観の著しい向上
をはかつたもので、以下附図実施例につき説明す
る。

ブーツ１はゴム等の弾性材にて形成され蛇腹状
の伸縮部２を有する筒状体若しくは円錐状体に構
成され、その上端部には図示しないギヤシフトレ
バーの外周面に弾接固定されるべき固定部３が設
けられ、下端部にはフロア８の開口部８ａ周縁上
面に接合する取付フランジ部４が形成され、該取
付フランジ部４を例えばビス等によりフロア８に
締付け固着するようになつている。

本考案においてブーツ１の伸縮部２の下部から
取付フランジ部４にかけて、その厚みが他の部分
より厚い肉厚部５に形成すると共に、該肉厚部５
にフロア８上面に敷設されるマツト９のブーツま
わりの端縁附近の上面を弾力をもつて抑えるリツ
プ部６を下方に向けて突出形成したものである。

即ち伸縮部２の下端の山部２′と取付フランジ
部４間には全周にわたり内方に凹んだ凹溝部７が
形成されており、該凹溝部７内にマツト９のブー
ツまわりの端縁９ａが嵌り、該伸縮部２の下端の
山部先端に全周にわたり下方に向けて突出形成し
たリツプ部６の先端部がマツト９のブーツまわり
の端縁９ａ周辺の上面を弾力をもつて抑え、これ
によりマツト９の端縁部をしつかりとフロア８上
面に押しつけ固定するものである。

上記凹溝部７へのマツト９の端縁９ａの嵌入は
リツプ部６を上方へめくり上げることにより容易
に行うことができ、またマツト端縁９ａの嵌入後
は、該リツプ部６及びリツプ部を形成した山部
２′から取付フランジ部４にかけて前記したよう
にブーツ１の他の部分より肉厚に構成されている
ので、リツプ部６の先端部によるマツト９の押付
け力は非常に大でありマツト端縁が凹溝部７より
抜け出るようなことはなく、且つマツト９を押付
けたリツプ部６が押付け反力により皺状に波うつ
た形状になることもなく、室内美感の著しい向上
をはかり得る。

尚肉厚部５の厚味は他の部分の厚味の２倍以上
とすることが望ましい。

以上のように本考案によればフロア上に敷設さ
れるマツトの端縁処理を的確に行ない得るギヤシ
フトブーツを提供することにより、マツトの敷設
作業の簡易化及び室内美感の向上をはかることが
できるもので、実用的価値極めて大なるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

附図は本考案実施例の一半を断面にて示す側面
図である。 １……ブーツ、２……伸縮部、３……固定部、
４……取付フランジ部、５……肉厚部、６……リ
ツプ部、７……凹溝部、８……フロア、９……マ
ツト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 伸縮部を有するブーツの下端にフロアに接合固
   定するための取付フランジ部を形成し、該取付フ
   ランジ部とその上方の山部によりフロア上面に敷
   設されたマツトのブーツまわりの端縁部が嵌入す
   る凹溝部を設け、該凹溝部上方の山部先端にマツ
   トの上面に圧接するリツプ部を全周にわたり下方
   に向けて突出形成すると共に、上記取付フランジ
   部，その上方の山部，リツプ部及び凹溝部を、他
   の部分より厚い肉厚部に構成したことを特徴とす
   る自動車用ギヤシフトブーツ。